図1は、本発明の一実施形態の側断面図を示す。図示した前記吸収性製品の組み合わせ21は、生理用ナプキン1、及び接合手段2により前記生理用ナプキン1に接合された封入パウチ3を含む。本明細書で使用するとき、用語「接合された」は、最初の部材又は構成要素が、直接的又は間接的に二番目の部材又は構成要素に取り付けられた、貼り付けられた、ないしは別の方法で物理的に連結された状態を指す。間接的に接合された部材又は構成要素の例は、前記第一の部材又は構成要素が、中間の部材若しくは構成要素に、貼り付けられ又は連結されていて、逆にそのいずれかは前記二番目の部材若しくは構成要素に、貼り付けられ又は連結されている、場合であってもよい。前記第一部材又は構成要素と、前記二番目の部材又は構成要素との間の接合関係は、永続的又は一時的であってもよい。本明細書で使用するとき、用語「永続的に接合された」は、典型的には、取り付けられた構成要素類の1つを少なくとも部分的に破壊せずに取り外すことのできない連結を指す。本明細書で使用するとき、用語「一時的に接合された」は、容易に解放可能であることを意図する連結、例えば、前記パウチが前記生理用ナプキンに解放可能に接合させることができる連結など、を典型的に指す。好適な接合手段2の一例は接着剤であってもよく、又一方前記封入パウチ3を前記吸収性物品1に接合するためには、例えば感圧性接着剤のような接着剤を使用することが望ましい場合があるものの、前記封入パウチ3を前記吸収性物品1に接合するための、本明細書で検討した又は当業者に既知の、いかなる好適な手段も、本発明により企図されていることを理解すべきである。
図1は生理用ナプキンを示しているものの、本発明は、生理用ナプキン類に限定されず、例えば、使い捨ておむつ類、成人用失禁パッド類、パンティライナー類などのような、いかなる着用可能な吸収性物品をも企図していることを理解すべきである。図1は剥離可能な包装材を有さない生理用ナプキンを示しているものの、本発明は、前記生理用ナプキンに接合されるか又は接合されない剥離可能な包装材を包含してもよい生理用ナプキン類を有してもよい、若しくは前記剥離可能な包装材が前記生理用ナプキンを部分的又は完全に包囲してもよい、実施形態類を企図していることを更に理解すべきである。
図1に示した生理用ナプキン1は、身体に面する側面又は正面7、並びに反対の衣類に面する側面又は正面8を有する。封入パウチ3は、外側に面する側面22及び反対の内側に面する側面23を有する。前記封入パウチの内側に面する側面23は、前記生理用ナプキン1の衣類に面する側面8に接合され得る。前記生理用ナプキン1は、例えば、経血のような、膣の排泄物を集めるために使用すること、又はそのような排泄物によって着用者の衣類が汚れるのを防ぐこと、ができる。特に好適な生理用ナプキンは、米国特許第5,569,230号(フィッシャー(Fisher)ら、1996年10月29日発行)に従って製造されてもよい。前記生理用ナプキン1はまた、前記生理用ナプキン1の少なくとも一部分上に一緒に又は別々に配置された、1以上の芳香組成物類を含有し得る。
前記生理用ナプキン1に接合された前記封入パウチ3は、前記封入パウチ3が内部収容スペース15を画定するように製造され得る。前記封入パウチ3はまた、前記内部収容スペース15内に配置された拭き取り物品4を有してもよい。前記封入パウチ3はまた、蒸気不透過性であり得る。更に、封入パウチ3は、トイレで流すことができる(すなわち、「フラッシャブル」)と共に、トイレに流した時及び下水装置で運ばれる時、下水装置のどの要素も詰まらせたりしないように十分に分解する。そのような基準に合う材料は、シリコーン処理したポリビニルアルコールフィルム、又はポリビニルアルコールでコーティングされたフィルム、ポリビニルアルコールでコーティングされるか含浸されたティッシュ、又は類似の若しくは他の水溶性材料、が挙げられるが、これらに限定されない。前記封入パウチ3は、単一構造を更に含んでもよいが、しかしながら、前記封入パウチ3が単一構造ではない実施形態類も本発明により企図されていることを理解すべきである。一体構造という用語は、本明細書で使用するとき、出発原料の単一の分割されていない一片を用いた方法により作製されており、前記出発原料が1つの軸線の周りで折り畳まれて前記封入パウチ3の1つの縁部を形成し、次いで、残りの縁部上で封止されて密閉した内部収容スペース15を画定する、封入パウチ3を指す。
ウェット拭き取り用品類、すなわち、液体溶液で少なくとも部分的に飽和した拭き取り物品を封入するためには、製品製造時から消費者による製品使用時まで前記液体溶液の実質的な蒸発を防ぐことができる前記封入パウチ3の、全ての辺をめぐるシール類を有することが有利である。ウェット拭き取り用品及びそれに含有される前記液体溶液のより詳細な記載は、以下に提示される。熱及び/又は圧力シール類、超音波シール類、糊シール類、ダウ社(Dow Company)の「ジップロック(ZIP LOCKS)」のようなジッパー式トラック封止システム類、或いはそれらのいかなる組み合わせなども挙げられるがこれらに限定されない、いかなる数の封止機構が使用されてもよい。加えて、前記封入パウチ3は、蒸発を更に低減させるために、フォイル又は他の何らかの好適な材料で裏打ちされていてもよい。前記封入パウチ3は、前記吸収性製品の組み合わせ21を様々な携行可能な収容場所の中に収容し易いように、当業者に知られた極めて薄く又可撓性のある材料を含み得る。
図1に示すように、前記拭き取り物品4は、前記封入パウチ3により画定される前記内部収容スペース15内に配置され得る。前記拭き取り物品4は、不織布を含んでもよい。前記不織布は、例えばレーヨン、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステルなどの合成繊維、若しくは、例えばセルロース又は綿などの天然繊維、を更に含んでもよい。前記拭き取り物品4は、トイレットペーパー又はティッシュペーパーと類似した方法で、不織布材料又は湿式載置材料から作製され得る。前記拭き取り物品4は、トイレに流した時及び下水装置で運ばれる時十分に分解して、下水装置のどの要素も詰まらせたりしないので、トイレで流すことができる(すなわち、「フラッシャブル」である)。拭き取り物品4として、又封入パウチ3としての使用に好適であってもよい1つの材料は、米国特許第4,755,421号(マニング(Manning)ら、1988年7月5日発行)に記載された水流交絡布地である。
前記拭き取り物品4の寸法は変化し得る。前記拭き取り物品4は、寸法が約25平方センチメートル(約4平方インチ)以上、寸法が約50平方センチメートル(約9平方インチ)以上、寸法が約1,450平方センチメートル(約225平方インチ)以下、寸法が約100平方センチメートル(約16平方インチ)と約320平方センチメートル(約50平方インチ)の間、又は約225平方センチメートル(約35平方インチ)であり得る。
前記拭き取り物品4は、クレンジンング拭き取り用品であり得る。前記拭き取り物品4はまた、着用者の身体からの経血及び/又は他の身体滲出物を拭き取るために着用者により使用されてもよい、衛生クレンジング拭き取り用品であり得る。経血が着用者の身体から出るとき、着用者の身体の外陰部を越えて汚す傾向があると共に、着用者の皮膚及び陰毛の上で保持される傾向があるので、経血の拭き取りは特に重要であり得る。その上、経血は次に皮膚上及び陰毛内で乾燥すること、又その後の洗浄を困難にすることがある。
例えば、衛生用クレンジング拭き取り用品のような拭き取り物品4を、個々の生理用ナプキン1に包含することは、幾つかの利点をもたらす。前記拭き取り物品4は、ユーザーに清潔感を提供することによって物理的な快適性並びに心理的な快適性を増大し得る、物理的な洗浄を提供する。前記拭き取り物品4はまた、ユーザーのパンティーの汚れを減らすために使用されてもよい。パンティーの汚れを起こす1つの仕組みは、汚れた体の表面から着用者のパンティーまでの経血の移動である。加えて、前記拭き取り物品4を使用すると、月経に伴うにおいも低減し得る。
前記拭き取り物品4は、液体系洗浄溶液を含ませた(すなわち液体を含有する)ウェット拭き取り用品であり得る。前記拭き取り物品4はまた、香り付きであってもよい。前記拭き取り物品4は、液体系洗浄溶液を含浸させた不織布を含み得る。前記拭き取り物品4は、経血を着用者の皮膚及び陰毛に付着させないようにする傾向のあるシリコーン類のような物質を含有してもよい。前記液体系洗浄溶液としては、界面活性剤類、アルコール類、芳香組成物類、抗菌剤類、及びpH緩衝剤類、若しくはそれらの組み合わせ及び同類のものを挙げることができる。前記液体系洗浄溶液は、ハンドローション類に使用されるものに類似する皮膚調整物質、又はクレンジング拭き取り用品に含めてよい、当該技術分野において既知のいかなる他の物質も含有し得る。
他の実施形態としては、ドライ拭き取り用品類、若しくは、例えば鉱物油類のような非水性洗浄溶液類と、米国特許第4,481,243号(アレン(Allen)、1984年11月6日発行)に記載された皮膚軟化剤とを含有する拭き取り用品類、を挙げることができる。
香り付き拭き取り物品を生産するために、1以上の芳香組成物が洗浄溶液に含有され得る。しかしながら、例えば、何らかの洗浄溶液が付加されうる前又は後に、例えば前記芳香組成物を前記拭き取り物品4に適用することにより存在する可能性がある、何らかの洗浄溶液とは別に、前記1以上の芳香組成物が前記拭き取り物品4内に含有され得る。別の例は、例えば、芳香組成物を含む担体物質などのような別の構成成分を包含する、拭き取り物品4であってもよい。加えて、前記拭き取り物品4の少なくとも一部分の上に、前記1以上の芳香組成物は共に又は別々に配置されてもよい。
香り付き拭き取り物品は、ユーザーに望ましい製品を提供することがあるものの、例えば生理用ナプキンなど、別のパーソナルケア物品に含有される、1以上の前記芳香組成物により発生された、1以上の芳香と関連させた、相補的な、相乗的な、又は同一的な、1以上の芳香を、前記拭き取り物品4の中に包含された1以上の前記芳香組成物によって発生させることは、更により望ましい可能性がある。本明細書で使用するとき、用語「関連させた」は、2以上の要素間の関係を論理的に提示又は確立し得る特質を有することを意味する。例であって制限するものではないが、バラの芳香とランの芳香は、両者とも花類の共通テーマを共有しているので、関連させ得る。関連させた芳香の別の例に、雨の芳香と花の芳香は春の共通テーマを共有しているので、両者の芳香を含めてもよいであろう。本明細書で使用するとき、用語「相補的」は、1ユーザーによって同時に感知された時に、前記ユーザーに望ましい反応を引き起こし得る2以上の要素を指す。望ましい反応の例として、例えば、喜びの感情又は清潔の概念を含めてもよいであろう。相補的な(complimentary)要素の一例として、花及び果物の芳香を含めてもよいであろう。本明細書で使用するとき、用語「相乗的」は、1ユーザーによって合わせて感知された時、前記ユーザーがそれらの要素を個別に感知する時に起きる反応よりもより強い又はより望ましい反応をユーザーの中に引き起こす要素を指す。例えば、カーネーションのような花の芳香、及びシナモンのようなスパイスの芳香は、1ユーザーによって同時に感知された時、芳香類が個別に感知される時よりも強いか又は望ましい反応、例えば喜びの感情、を引き起こすことがある。相乗的な芳香の別の1例としては、ポプリを構成する個々の香りと比較した、市販のポプリによって発生する芳香を挙げてもよいであろう。芳香類に関して本明細書で使用するとき、用語「同一の」は、同一の組成物類を有する、又はたとえ前記組成物類が異なっていても、標準的なユーザーによって感知される時芳香類が容易に識別できない相違を有する、芳香類を指す。例えば、共にある1種のバラの芳香を発生する2つの芳香組成物は、同一ということになる。
関連させた、相補的な、相乗的な、及び同一のという用語の上記の例は、芳香(1つ又は複数)の使用にすべて関与するものであるが、本発明の他の要素類、例えばパッケージ(1つ又は複数)上の表示なども、また関連させられ、相補的で、相乗的で、又は同一であり得ることを理解すべきである。
吸収性製品の組み合わせ21は、例えば公衆トイレなど、様々な外出先の環境において消費者により使用されてもよい。典型的には、外出先の環境は、例えば、空間、照明、収容又は処分スペースなどの不足のために、前記吸収性製品の組み合わせ21を使用するのに好ましい環境ではない。このしばしば必要に迫られた不便さの結果は、前記吸収性製品の組み合わせ21が、様々な携行可能な収容場所内、例えば、ポケット、財布、ハンドバッグ、又は外出先の移動で消費者に通常伴う他の何らかの携行可能な収容場所内などで、消費者によって持ち運ばれる可能性があることである。消費者に利用される可能性のある多種多様な携行可能な収容場所のために、前記吸収性製品の組み合わせ21を携行可能な収容場所から取り出す際に、前記封入パウチ3が前記生理用ナプキン1から分離しないよう確実にするために、接合手段2の接着力を前記吸収性製品の組み合わせ21の重量と少なくとも同じ大きさにすることが望ましい場合がある。
図2は、本発明の別の実施形態を示す。この例では、前記封入パウチ3は、図1に例示された中央部とは対照的に、一方の末端部にて前記吸収性物品1に接合されている。図示した位置は例に過ぎないこと、又本発明は、前記封入パウチ3が前記生理用ナプキン1上の任意の好適な位置に取り付けられている実施形態を企図していること、を理解すべきである。
前記封入パウチ3は、その中に収容された前記拭き取り物品4にアクセスするために、前記封入パウチ3を開封(又は開放)するための手段を包含してもよい。図3は、吸収性物品10を含み、接合された封入パッケージ3を有する、前記吸収性製品の組み合わせ21の平面図を示す。前記封入パウチ3は、第1把持部分13a及び第2把持部分13bを画定する表示14を有する。第1及び第2の把持部分13a、13bは、前記封入パウチ3を開放し易くするためにユーザーが把持してもよい前記パウチの領域を含み得る。第1把持部分13aは、前記封入パウチ3の総表面積の約1%〜50%を含み得るが、第1把持部分13aが、前記封入パウチ3の表面積の1%未満〜約95%の範囲を含み得る実施形態も本発明により企図されていることを理解すべきである。
第1把持部分13aに適切な力を印加することによって、第1把持部分13aは、少なくとも部分的に除去されてもよく、その結果前記封入パウチ3を開放する。前記封入パウチ3を開放するのに必要とされる力の量は、(図1に示した)前記接合手段2の接着剤力より小さくてもよく、その結果、前記封入パウチ3を前記吸収性物品10から外す恐れなしに、第1把持部分13aのみを用いて前記封入パウチ3の開放を許すことが可能になる。前記封入パウチ3を開放するのに必要とされるピーク力は、約0.5Nから約15Nのどこかであり得る。前記封入パウチ3を開放するのに必要とされるピーク力はまた、約1N〜約10Nのどこかであり得る。前記封入パウチ3を開放するのに必要とされるピーク力はまた、約6Nであり得る。前記封入パウチ3を開放するのに必要とされるピーク力はまた、所望に応じて、前記封入パウチ3を前記吸収性物品10から比較的容易に取り外すことを可能にするために、接合手段2の接着力よりも大きいか又は等しくてもよい。封入パウチ3を開放するのに必要とされる力はまた、所望に応じて、前記封入パウチ3を前記吸収性物品10から比較的容易に取り外すことを可能にするために、前記接合手段2の接着剤力よりもより大きいか又は等しくてもよい。
開放手段の一例としては、外側に面する側面22、内側に面する側面23、又は両側面の上に刻み目付き脆弱線又は型カット脆弱線を有する封入パウチ3を含めてもよい。この脆弱線は、前記封入パウチ3は、タブ、剥離が容易なラベル又は当業者に既知のその他いずれかの従来の開放機構によって容易に開放される得る。前記脆弱線は、第1及び第2把持部分13a,13bを画定する表示14と同じ位置に配置されてもよいが、前記開放手段が前記封入パウチ3のその他いずれかの部分上に配置されている実施形態も、本発明により企図されていることを理解すべきである。前記封入パウチ3の開放を容易にする別の例は、「ドライエッジ(Dry-edge)」貼付機構を含めてもよい。その上、開放手段の一例は、例えば引き裂きやすいフィルムなどのような比較的引き裂きやすい材料から作製された前記封入パッケージ3を含めてもよい。比較的引き裂きやすい材料を含むパッケージは、例えば脆弱部分又は穿孔部分を追加するのに必要とされる工程など、追加の処理工程を必要としないという利点を有するであろう。更に他の好適な開放手段の例としては、解放可能な接着剤、解放可能なヒートシール及び/又は圧力シール、穿孔、裂開シール(rupture seals)、引き裂きシール(tear seals)、若しくは前述のもののいずれかの組み合わせ及び同類のものを挙げてもよいが、これらに限定されない。
前記封入パウチ3は、開放されたとき、図4に示すような概ね真っ直ぐな縁部、又は図6に示すような湾曲した縁部を有する開口部を提供してもよい。
先に述べたとおり、前記封入パウチ3上に包含される表示14は、前記封入パウチ3上の第1及び第2把持部分13a、13bを含む領域をユーザーに伝え得る。図3に示すように、前記吸収性製品の組み合わせ21は、前記封入パウチ3の外側に面し得る側面22上に配置された表示14を包含し得る。図3の表示14は破線を包含しているが、本発明の表示14はいかなる特定の物体又は形状にも限定されず、しかしながら、単一の色彩、色彩の組み合わせ、隆起した部分、物体(類)、部分的な物体、若しくは物体、部分的な物体、又は前述の物、及び容易に識別可能な画像か模様を形成する可能性のある又はない同類のもののいずれかの組み合わせ、を包含してもよいことを理解されたい。更に、表示14は、パウチ3に接合されるかそれを又は包囲してもよいいかなる材料も挙げられるがこれらに限定されない、前記パウチ3のいかなる部分又は位置上に位置付けられてもよく、それによって、前記表示14は、前記吸収性製品の組み合わせ21が以下により十分に説明されるようなパッケージ内で表示されるとき、人の目で感知可能である。
図4は、本発明の一実施形態を示し、そこでは前記封入パウチ3は開放され(すなわち第1把持部分13aが部分的に除去され)ており、又前記吸収性製品の組み合わせ21は、前記封入パウチ3上に配置された水滴を表す表示14を包含し得る。前記表示14は、前記第2把持手段13bを有する前記封入パウチ3の部分内で、前記封入パウチ3の前記の外側に面する側面22上に配置され得る。このように、前記第1把持部分13aは、表示14を有さない部分としてユーザーに認識されることができ、また前記第2把持部分13bは、表示14を有するまさにその部分としてユーザーに認識されることができる。
図5は、前記拭き取り用品4は第2把持部分13bを有する領域の範囲内に完全に位置付けられているわけではなく、従って、前記封入パウチ3が開放されたときに見ることができるように、吸収製品の組み合わせ21は拭き取り用品4が配置された封入パウチ3を含み得る、本発明の別の実施形態を示す。
図6は、本発明の更に別の実施形態を示し、この場合、前記封入パウチ3は、水滴14a、花14b、及び破線14cを描写する表示を包含し得る。前記封入パウチ3上に前記表示14を包含することが望ましい場合があり、それによって、前記表示は、第1把持部分13a及び第2把持部分13bを含む封入パウチ3の部分をユーザーに指し示し得るだけでなく、前記封入パウチ3内に配置された前記拭き取り物品4にまた関連させ得る。例えば、この例では、水滴14aの描写は、前記封入パウチ3の中に収容された前記拭き取り物品4がウェット拭き取り用品であることをユーザーに伝えることができ、また花14bの描写は、前記拭き取り物品4が花の香りを包含することをユーザーに伝えることができる。破線14cは、第1及び第2把持部分13a,13bを画定する前記封入パウチ3の部分を画定し得る。
共通のパッケージ内にクレンジング拭き取り用品を有する吸収性物品の市販化は、両方のタイプのパーソナルケア物品の有用性を兼ね備えた効率的で望ましい方法であることがあり得て、それにより、パーソナルケア物品の使用に伴ういかなる不快感をも最小限に抑えることもあり得る。しかしながら、品目が共に包装されていることを消費者に伝えるための有効な手段が無ければ、消費者は、消費者が利用できる前記の有益な製品に気付かないことがある。
図7は、例えば生理用ナプキンなど、1以上の吸収性物品10を収容するための内部収容スペース20を画定する1以上の壁を有するパッケージ9を示し、この場合例えば、少なくとも1つの吸収性物品10は、そこに取り付けられた封入パウチ3を有し得る。吸収性物品10はすべて、互いに同一であってもよく、又は異なqO記驪z吸収性物品10であってもよい。例示されたパッケージ9は、可撓性であり得て、1層25から作製され得る。層25は、内側表面及び外側表面を有する。層25は、異なる材料から成ってもよく、又は実質的に同じ種類の材料から成ってもよい。層25は、1つの層25又は積層体から成っていてもよい。その材料は、低密度ポリエチレンと、線状低密度ポリエチレン、メタロセン類、エチレンビニルアセテート、サーリン(Surlyn)、ポリエチレンテレフタレート、2軸配向ポリプロピレン、ナイロン、若しくは、前述の材料などのいかなる組み合わせ及びその同類、又は当業者に既知の他のいかなる好適な材料、とのブレンドにおけるインフレートフィルム(blown film)又はキャストフィルム、を含み得る。層25は、折り畳まれ、互いに固定されてパッケージ9を形成し得る。層25は、本明細書で検討したあらゆる好適な手段又は前記技術分野において既知のいかなる手段によっても、互いに固定され得る。前記パッケージ9は、例えば多面体の包囲体を画定又は形成する多面体の形状などの、当該技術分野において既知のいかなる形状でもあり得る。一実施形態は、可撓性ポリマーフィルムパッケージであり得るものの、厚紙、板紙、チップボード、合板、SBS、金属、プラスチック、紙、カードストック、布地、セラミック、ポリマー、天然又は合成繊維、ウェブ、メッシュ、スクリーン、木、合成物、混合物、若しくはそれらの組み合わせ、又同類のもの、から作製されるような非可撓性パッケージも本発明により企図されていることを理解すべきである。
吸収性物品10は、パッケージ9の内部スペース20内で、積み重ね体を形成するように配置され得る。前記物品10は、どの方向に積み重ねてもよい。本明細書で使用するとき、用語「積み重ね」は、整然とした積み重ねを意味する。例えば、前記吸収性物品10は、前記パッケージ9の内部収容スペース20内で垂直に、水平に、又はいずれかの角度をもって積み重ねてもよい。
前記パッケージ9は、吸収性物品20への容易なアクセスのために、前記内部収容スペース20にアクセスするための1手段を包含し得る。前記内部収容スペース20にアクセスするための仕組み又は手段は、穿孔の線、タブ、接着剤開口部、若しくはそれらのいかなる組み合わせなど、又は前記内部収容スペース20にアクセスするための当業者に既知のいかなる好適な手段を挙げてもよい。
前記パッケージ9は更に、図7に示したように、少なくとも1つのパッケージ側面上に配置された、少なくとも1つの透明の区域12を包含し得る。本明細書で使用するとき、用語「透明な」は、正常視力(20/20 vision)を有する人が、向こう側にある本体を約30.5cm(12インチ)の距離から比較的明瞭に見ることができるように、実質的な散乱無しに光を透過させる特性を有することを意味する。前記透明の区域12に隣接して配置されているものは吸収性物品10に接合された封入パウチ3であり得、それによって、前記封入パウチ3の少なくとも一部分、及び任意に、その上に含まれる表示14a及び/又は14cの少なくとも一部は、透明の区域12を通して人の目で感知され得る。1以上のパッケージ壁上に含まれる1以上の透明の区域12を有するパッケージ9を説明する実施形態であって、そこでは、少なくとも1つの封入パウチ3が、1以上の透明の区域12の少なくとも1つに隣接して配置されているため、前記封入パウチ3の少なくとも一部分、及びその上に含まれる前記表示14a及び/又は14cの少なくとも幾つかが、1以上の透明の区域の少なくとも1つを通して人の目によって感知可能であるような、パッケージ9を説明する実施形態もまた、本発明により企図されていることを理解すべきである。
例えば、本明細書に上述の前記透明の区域12を使用して、吸収性物品10、及びその中に配置された拭き取り物品を持つ封入パウチ3が、一緒に市販されていることを消費者に伝えることに加えて、各物品が第1及び第2物品類を含む品物の種類を消費者に伝え得る表示を有する、1以上の第1物品及び1以上の第2物品を含む1パッケージを持つことが望ましい場合もある。前記物品類を含む品物の種類を伝えることに加えて、共通のパッケージ内で一緒に市販されている前記品物類は、消費者が単独で購入するのと同じ前記品物類であることを消費者に伝えることが望ましい場合もある。前述のメッセージの両方を同時に消費者に伝えることが、更により望ましい場合がある。
現在図8を参照すると、内部収容スペース120を含むパッケージ109、例えば生理用ナプキン類などの吸収性物品類を含む1以上の第1物品類110、封入パウチ類を含み中に拭き取り用品が配置され得る1以上の第2物品類103、が示されている。第1物品110及び第2物品103は、接合し得る。前記パッケージ109はまた、表示類111を包含し得る。
パッケージ109は、上に水1滴111aが配置され、前記パッケージ109内に収容された1以上のウェット拭き取り用品が存在することを消費者に伝え得る、拭き取り物品111bの描写を包含してもよい。前記パッケージ109は、その上更に、例えば1以上の水滴111cの描写などの表示類111を包含してもよく、そのことは、上記明細書に説明されるような1以上の透明の区域112を通して消費者によって見ることのできる1以上の第2物品類103上の表示類114に関連し得る。
前記パッケージ109内に収容された前記パーソナルケア製品が、消費者が通常は単体市販品類として購入する製品と同じであることを消費者に伝えるために、前記パッケージ109は、そのような情報を消費者に伝え得る前記表示類111を包含してもよい。例えば、ウェット拭き取り用品が、水滴を描写する表示を有する1パッケージ内で単体で市販され、前記水滴が、本明細書上記のもののような吸収性製品の組み合わせを収容する前記パッケージ上に描写された前記水滴に関連するか、類似するか、実質的に同じであるか、又は同一である場合、その時消費者は、単体で市販される前記拭き取り用品と前記吸収性製品の組み合わせ内の前記拭き取り用品が同じ拭き取り用品であることを知るので、自らの購入の際により快適に感じることがある。
図9は、本発明の1代替実施形態の1例を示す。図9のパッケージ109は、1内部収容スペース120、1以上の第1物品類110、及び1以上の第2物品類103を含み得る。前記第1物品110は、例えば生理用ナプキンなど、吸収性物品を含み得る。第2物品103は、中に配置された拭き取り物品を持つ封入パウチを含み得る。前記第1物品110及び第2物品103は接合し得る。前記パッケージ109は更に表示111も包含し得る。
前記パッケージ109は、2つの隣接する壁に連続的な一つの窓を形成する、透明の1区域112を包含し得る。前記透明の区域112は、例えば図示した前記先細の形状など、前記透明の区域112を調べさせるために人の目を引き付け得る形状を含んでもよい。この場合、前記窓の先細の形状を見る消費者は、前記パッケージ109を手に取り、それから前記封入パウチ103及び前記個々の表示114a、114cを見てみたくなることがある。こうした前記消費者による前記パッケージ109との付加的な相互作用は、前記消費者がこの時、前記パッケージ109内に収容された前記吸収性製品の組み合わせの増大する利益に対する高まった認識を持つという事実により、より高い購入の見込みを生じる結果をもたらすことがある。
図10は本発明の別の1実施形態の平面図を示す。図11は線11に沿った図10の実施形態の1断面側面図を示す。図示した吸収性製品の組み合わせ226は、例えばパンティライナーのような吸収性物品218、中に配置された拭き取り用品204を持つ封入パウチ203、身体に面する側面207、衣類に面する側面208、前記封入パウチ203を前記吸収性物品226に接合するための接合手段202、及び解放可能に取り付けられた剥離紙217を含む。
図示した剥離紙217は方形から成るが、前記吸収性物品の形状と類似の、実質的に同じ、又は同一の形状が挙げられるがこれらに限定されない、他の形状が本発明により企図されていることを理解すべきである。加えて、本発明の例は、前記吸収性物品よりも大きい面積を有する剥離紙217を示すが、前記吸収性物品の面積以下の面積を有する剥離包装材類も本発明により企図されることを理解すべきである。
本発明の「発明を実施するための最良の形態」で引用するすべての文献は、関連部分において、本明細書に参考として組み込まれる;いずれの文献の引用も、本発明に関する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する限りにおいて、本文書における用語に与えられた意味又は定義が支配するものとする。
本発明の特定の実施形態が説明及び記述されてきたが、様々な他の変更及び修正が本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行えることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのかような変更及び修正は、添付された特許請求の範囲で守るものとする。