JP3234681U - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封端部を視認しやすく、吸収性物品に関する情報を識別しやすい包装体を提供する。【解決手段】包装体は、第1面において開封端部E1の近傍に配置され、横方向に延在する第1デザイン要素100と、第1面において第1デザイン要素の近傍であって第1デザイン要素に対して開封端部と反対側に配置され、吸収性物品に関する第1の情報を示す第2デザイン要素200と、第1面において第1デザイン要素及び第2デザイン要素の近傍であって第1デザイン要素に対して開封端部と反対側に配置され、第1の情報と異なる吸収性物品に関する第2の情報を想起可能な第3デザイン要素300と、第2面において被覆面及び露出面に跨って配置され、第2デザイン要素及び第3デザイン要素と向きが異なり、被覆面に配置された一部が第1面に覆われ露出面に配置された一部が露出する第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310と、を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、吸収性物品が個包装された吸収性物品の包装体に関する。
おりものシートや生理用ナプキン等の吸収性物品は、コンパクトにして持ち運べる携帯面や肌対向面の露出を防ぐ衛生面の観点から、包装シートにより個包装される。多くの場合、包装シートには、図形等のデザイン要素が施される。特許文献1は、吸収性物品の前後を表現するデザイン要素を含む包装シートで吸収性物品を包装した包装体を開示する。
特開2018−104100号公報
一方、吸収性物品の包装体には以下の様な課題がある。例えば、開封端部に封止テープが無い包装体は、開封端部が視認し難い。また、使用者が包装体をパッケージから取り出してポーチ等に入れると、吸収性物品に関する情報(サイズ、吸収容量等)が識別し難い。
以上のような事情に鑑み、本考案の目的は、開封端部を視認しやすく、吸収性物品に関する情報を識別しやすい包装体に関する。
本考案の一形態に係る吸収性物品の包装体は、
肌対向面及び前記肌対向面の裏面である非肌対向面を備え着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品を、前記非肌対向面に設けられた包装シートとともに前記肌対向面を内側にして前記縦方向に折り畳み個包装した、封止テープを有さない、前記吸収性物品の包装体であって、
前記包装シートは、
前記縦方向の一端である開封端部と、他端である被覆端部と、
前記折り畳み時に折り目となる、前記縦方向に互いに離間し前記横方向に延びる第1の折り部及び第2の折り部であって、前記第1の折り部は、前記開封端部及び前記第2の折り部の間に配置される、第1の折り部及び第2の折り部と、
前記開封端部及び前記第1の折り部により区画された第1面と、
前記被覆端部及び前記第2の折り部により区画され、前記被覆端部を含み前記包装体の表面において前記第1面により覆われる被覆面と、前記第1面により覆われずに露出する露出面と、を有する第2面と、
を有し、
前記包装体は、
前記第1面において前記開封端部の近傍に配置され、前記横方向に延在する第1デザイン要素と、
前記第1面において前記第1デザイン要素の近傍であって前記第1デザイン要素に対して前記開封端部と反対側に配置され、前記吸収性物品に関する第1の情報を示す第2デザイン要素と、
前記第1面において前記第1デザイン要素及び前記第2デザイン要素の近傍であって前記第1デザイン要素に対して前記開封端部と反対側に配置され、前記第1の情報と異なる前記吸収性物品に関する第2の情報を想起可能な第3デザイン要素と、
前記第2面において前記被覆面及び前記露出面に跨って配置され、前記第2デザイン要素と向きが異なり、前記被覆面に配置された一部が前記第1面に覆われ前記露出面に配置された一部が露出する第2反転デザイン要素と、
前記第2面において前記被覆面及び前記露出面に跨って配置され、前記第3デザイン要素と向きが異なり、前記被覆面に配置された一部が前記第1面に覆われ前記露出面に配置された一部が露出する第3反転デザイン要素と、
を有する。
本考案の包装体によれば、開封端部を視認しやすく、吸収性物品に関する情報を識別しやすい。
本考案の一実施形態に係る包装体の表面を示す平面図である。 包装体を開封し広げた状態の模式平面図であり、包装シートの内面側に吸収性物品が配置された状態を示す。 包装体の図1のX軸線に沿った断面図である。 包装シートを広げ、表面側から見た平面図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施形態を説明する。各図面には適宜、相互に直交する縦方向X、横方向Y、及び厚み方向Zが矢印で示されており、それぞれ吸収性物品の縦方向、横方向及び厚み方向に対応している。
[包装体の基本構成]
図1は、本考案の一実施形態に係る包装体の表面を示す平面図である。図2は、包装体を開封し広げた状態の模式平面図であり、包装シートの内面側に吸収性物品が配置された状態を示す。図3は、包装体の図1のX軸線に沿った断面図である。図4は、包装シートを広げ、表面側から見た平面図である。
本実施形態に係る包装体10は、吸収性物品11と、包装シート12と、を有する。包装体10では、吸収性物品11を包装シート12とともに折り畳むことで、吸収性物品11を包装シート12で包み込む。これにより、包装体10では、持ち運び時などに吸収性物品11が包装シート12によって保護される。
具体的に、包装体10は、図1に示すように、着用者の前後方向に対応する縦方向X及び横方向Yに沿って延びる4辺を有する矩形の輪郭を有する。また、包装体10には、包装シート12によって構成される厚み方向Zに対向する表側及び裏側の一対の外面として、表面S1と裏面S2と、が設けられている。
図2に示す展開状態の包装体10では、包装シート12の内側に吸収性物品11が保持されている。吸収性物品11及び包装シート12はいずれも、長手方向が縦方向Xに対応し、短手方向が横方向Yに対応する長方形状である。包装シート12は、少なくとも横方向Yに吸収性物品11よりも大きい。
吸収性物品11は、着用者の股下に沿って装着可能なパッド状又はシート状に構成される。吸収性物品11は、液状の排泄物を吸収する吸収体を有するおりものシートとして構成される。これ以外にも、吸収性物品11は、例えば、生理用ナプキンや尿取りパッドなどとして構成することもできる。吸収性物品11は、着用者の肌に対向する肌対向面及び肌対向面の裏面である非肌対向面を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向X及び縦方向Xに直交する横方向Yを有する。吸収性物品11は、縦方向Xの一端であり着用時に前側に位置する前端11Fと、縦方向Xの他端であり着用時に後側に位置する後端11Rと、を有する。
包装シート12としては、吸収性物品11とともに変形可能な厚み方向Zに高い柔軟性を有するシート材が用いられ、例えば、樹脂製フィルム、不織布、紙などから適宜選択することができる。また、包装シート12は、強度や撥水性などといった吸収性物品11を良好に保護するために有効な性能を有することが好ましい。包装体10は、吸収性物品11を、非肌対向面に設けられた包装シート12とともに肌対向面を内側にして縦方向Xに折り畳み個包装したものであり、着用者が開封時に摘まむための封止テープ(粘着テープ)を有さない。
包装シート12は、縦方向Xの一端である開封端部E1と、他端である被覆端部E2とを有する。包装シート12は、折り畳み時に折り目となる、第1の折り部L1及び第2の折り部L2を有する。第1の折り部L1及び第2の折り部L2は、縦方向Xに互いに離間し横方向Yに延びる。第1の折り部L1は、開封端部E1及び第2の折り部L2の間に配置される。第2の折り部L2は、被覆端部E2及び第1の折り部L1の間に配置される。包装シート12は、第1面R1と、第2面R2と、中間面Rmと、を有する。第1面R1は、開封端部E1及び第1の折り部L1により区画される。第2面R2は、被覆端部E2及び第2の折り部L2により区画され、被覆面41と、露出面42と、を有する。被覆面41は、被覆端部E2を含み、包装体10の表面S1において第1面R1により覆われる。露出面42は、第1面R1により覆われずに露出し、包装体10の表面S1において視認可能である。中間面Rmは、第1の折り部L1及び第2の折り部L2により区画され、包装体10の裏面S2を構成する。
吸収性物品11は、前端11Fが包装シート12の開封端部E1側に位置し、後端11Rが包装シート12の被覆端部E2側に位置するように、包装シート12上に配置される。包装シート12は、横方向Yの中央部において吸収性物品11を保持している。つまり、包装シート12には、横方向Yの両端部に沿って吸収性物品11を保持していないマージン領域が設けられる。また、包装シート12には、第1面R1の開封端部E1側にも吸収性物品11を保持していないマージン領域が設けられる。
包装体10では、図2に示す展開状態から、包装シート12が吸収性物品11とともに内側に折り畳まれる。具体的に、包装体10では、第2面R2が第2の折り部L2で中間面Rm上に折り返された後に、第1面R1が第1の折り部L1で中間面Rm及び第2面R2上に折り返される。
これにより、図3に示すように、吸収性物品11と包装シート12とが厚み方向Zに積層された包装体10が形成される。吸収性物品11と包装シート12とを含む包装体10において、包装シート12が表面S1及び裏面S2を構成し、吸収性物品11が包装シート12によって厚み方向Zの両側から被覆される。
包装体10の表面S1は、包装シート12の第1面R1と、第2面R2における第1面R1に覆われずに露出した露出面42と、で構成されている。包装体10の裏面S2は、包装シート12の中間面Rmのみで構成されている。
更に、包装体10は、一対のシール部14を有する。シール部14は、包装体10の横方向Yの両端部にそれぞれ縦方向Xに沿って設けられている。シール部14は、厚み方向Zに重なった包装シート12の第1面R1、第2面R2及び中間面Rm同士を接合することで、包装体10の横方向Yの両端部をシールする。シール部14は、公知の手法で形成可能である。一例として、シール部14は、ヒートエンボス加工によって形成可能である。
包装体10の開封時には、まず第1面R1の開封端部E1から第1の折り部L1に向けてシール部14が剥がされ、そして第2面R2の被覆端部E2から第2の折り部L2に向けてシール部14が剥がされる。これにより、包装体10は、図2に示す展開状態となる。
[包装体のデザイン構成]
図1及び図4に示す様に、包装体10は、表面S1において、第1デザイン要素100と、第2デザイン要素200と、第3デザイン要素300と、第2反転デザイン要素210と、第3反転デザイン要素310と、を有する。第1デザイン要素100と、第2デザイン要素200と、第3デザイン要素300とは、第1面R1に配置される。第2反転デザイン要素210と、第3反転デザイン要素310とは、第2面R2に配置される。
第1デザイン要素100は、第1面R1において開封端部E1の近傍に配置され、横方向Yに延在する。第1デザイン要素100は、着用者が開封時に摘まむための封止テープ(粘着テープ)を有さない包装体10の開封端部E1や、開封端部E1により構成される開封口を、着用者に視覚的に認識させるためのモチーフを含む。本例では、開封端部E1を認識させるために、第1デザイン要素100は、スカラップ柄のレース縁取りを表現するモチーフである。また、開封口を認識させるために、第1デザイン要素100は、包装体10の横方向Yの全域に亘って配置された長細い形状を有する。第1面R1において、第1デザイン要素100と開封端部E1とは縦方向Xに離間し、第1面R1は、第1デザイン要素100と開封端部E1との間にデザイン要素が存在しないデザイン要素不存在領域43を有する。具体的には、デザイン要素不存在領域43の縦方向Xの幅、即ち、第1デザイン要素100と開封端部E1との間の距離は5mm以上20mm以下である。これにより、第1面R1は、開封端部E1及びそのごく近傍にデザイン要素が存在しない(印刷がない)デザイン要素不存在領域43を有するため、着用者は、開封端部E1を明瞭に視認できるので、開封端部E1を摘まみやすい。第1デザイン要素100と開封端部E1との間の距離は一定である。言い換えれば、第1デザイン要素100と開封端部E1とは、横方向Yに平行である。視覚的に目立つ第1デザイン要素100に対して開封端部E1が平行であるため、着用者は、開封端部E1を明瞭に視認しやすい。
第2デザイン要素200は、第1面R1において第1デザイン要素100の近傍であって第1デザイン要素100に対して開封端部E1と反対側に配置される。第2デザイン要素200は、吸収性物品11に関する第1の情報を示すモチーフである。第2デザイン要素200が示す第1の情報は、吸収性物品11のスペックである。吸収性物品11のスペックは、例えば、吸収性物品11の吸収容量、サイズ、機能(クール、抗菌、等)である。第2デザイン要素200は、文字及び/又は数字(例えば、英数字)を含む。本例では、第2デザイン要素200は、吸収性物品11の縦方向Xのサイズを示す「16cm」の英数字である。
第3デザイン要素300は、第1面R1において第1デザイン要素100及び第2デザイン要素200の近傍であって第1デザイン要素100に対して開封端部E1と反対側に配置される。第3デザイン要素300は、第1の情報と異なる吸収性物品11に関する第2の情報を着用者が想起可能なモチーフである。第3デザイン要素300から想起可能な第2の情報は、例えば、吸収性物品11の名称(ブランド名称)である。本例では、第3デザイン要素300は、文字を含まないロゴマークであり、吸収性物品11の名称を着用者が想起可能である。第3デザイン要素300は、吸収性物品11の名称を直接的に示す文字を含んでもよい。第3デザイン要素300は、少なくとも第1デザイン要素100及び第2デザイン要素200を除き、印刷面積が最大であるのが好ましい。第3デザイン要素300の印刷面積が大きいことで、その近傍の第2デザイン要素200も強調されてより目立ちやすくなり、着用者が着目しやすい。
ブランド名称やスペック(吸収容量やサイズ等)の異なる複数種類の吸収性物品の包装体をパッケージから取り出してポーチ等に入れておき、着用者が、使用場面や嗜好に応じて吸収性物品を選択して使用することがある。この様なとき、特に複数の異なる製品の包装体のサイズが同じである場合、吸収性物品が包装された包装体の状態では、吸収性物品のブランド名称やスペックを着用者が正しく把握できない場合がある。このため、第2デザイン要素200を第1面R1に配置することで、吸収性物品11が包装された状態では把握が難しい、吸収容量やサイズ等のスペック(第1の情報)を、着用者に提供することができる。また、吸収性物品11の名称(第2の情報)を着用者が想起可能な第3デザイン要素300を第1面R1に配置することで、着用者が吸収性物品11の名称を使用前に認識できる。また、開封時に着用者が必ず着目する開封端部E1を認識させるための第1デザイン要素100の近傍に、第2デザイン要素200及び第3デザイン要素300を配置することで、着用者は、第2デザイン要素200及び第3デザイン要素300に着目しやすい。第2デザイン要素200又は第3デザイン要素300の少なくとも一方は、左右非対称であるのがよい。左右非対称性により目を引きやすく、着用者が第2デザイン要素200又は第3デザイン要素300の少なくとも一方に着目しやすい。
第2反転デザイン要素210は、第2面R2において被覆面41及び露出面42に跨って配置される。第2反転デザイン要素210は、第2デザイン要素200と同一のデザインであり、即ち、吸収性物品11に関する第1の情報(吸収性物品11のスペック)を示す。第2反転デザイン要素210は、第2デザイン要素200と向きが異なる。例えば、第2反転デザイン要素210は、第2デザイン要素200と回転対称である。第2反転デザイン要素210は、第2デザイン要素200と180度回転対称(即ち、点対称)であることが好ましい。本例では、第2反転デザイン要素210は、第2デザイン要素200と180度回転対称(即ち、点対称)である。被覆面41に配置された第2反転デザイン要素210の一部が第1面R1に覆われ、露出面42に配置された第2反転デザイン要素210の一部が露出する。第2反転デザイン要素210の縦方向Xの長さの50%以上が、被覆面41に配置され、第1面R1に覆われるのがよい。
第3反転デザイン要素310は、第2面R2において被覆面41及び露出面42に跨って配置される。第3反転デザイン要素310は、第3デザイン要素300と同一のデザインであり、即ち、吸収性物品11に関する第2の情報(吸収性物品11の名称)を想起可能である。第3反転デザイン要素310は、第3デザイン要素300と向きが異なる。例えば、第3反転デザイン要素310は、第3デザイン要素300と回転対称である。第3反転デザイン要素310は、第3デザイン要素300と180度回転対称(即ち、点対称)であることが好ましい。本例では、第3反転デザイン要素310は、第3デザイン要素300と180度回転対称(即ち、点対称)である。被覆面41に配置された第3反転デザイン要素310の一部が第1面R1に覆われ、露出面42に配置された第3反転デザイン要素310の一部が露出する。第3反転デザイン要素310の縦方向Xの長さの50%以上が、被覆面41に配置され、第1面R1に覆われるのがよい。
なお、一般に吸収性物品の包装体は金属等とは異なり剛性が小さいので、パッケージ内に複数の包装体が含まれる段階等で局所的にシワやヨレが生じることがある。このため、第2デザイン要素と第2デザイン要素との関係、及び第3デザイン要素と第3反転デザイン要素との関係が、設計上は点対称としても、実際の包装体においては、点対称とならないこともある。本明細書で「向きが異なる」及び「回転対称である」とは、第2デザイン要素と第2反転デザイン要素との関係、及び第3デザイン要素と第3反転デザイン要素との関係が、設計上は点対称としても、実際の包装体においては、点対称とならない場合を含む概念である。言い換えれば、本明細書で「向きが異なる」及び「回転対称である」は、実質的に及び/又は概念的に点対称である場合を包含する。
第2反転デザイン要素210は、第1の情報(吸収性物品11のスペック)を伝達するための、意味のあるモチーフであり、且つ、英数字の様に上下方向が明確なモチーフである。第3反転デザイン要素310は、第2の情報(吸収性物品11の名称)を想起させるための、意味のあるモチーフであり、且つ、ロゴマークや文字の様に上下方向が明確なモチーフである。上下方向が不明瞭な主に装飾のための図柄(本例では花柄)ではなく、上下方向が明確な意味のあるモチーフである第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310の50%以上が覆われることで、着用者は、第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310を覆う第1面R1の開封端部E1を開封口として明瞭に視認しやすい。また、第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310の50%以上が覆われ、且つ、同一の第2デザイン要素200及び第3デザイン要素300と点対称であることで、着用者は、第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310が配置された第2面R2側に配置された吸収性物品11の後端11Rを、背面側として着用すべきであると直感的に認識しやすい。結果的に、吸収性物品11自体に前面側又は背面側のサインを付す必要性が減るため、吸収性物品11自体のデザインの自由度が増す。
第1面R1に配置された第2デザイン要素200及び第3デザイン要素300を含む集合を、デザイン要素群400とする。第2面R2に配置された第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310を含む集合を、反転デザイン要素群500とする。デザイン要素群400及び反転デザイン要素群500は、向きが異なる。例えば、デザイン要素群400及び反転デザイン要素群500は、回転対称であるのがよい。本例では、デザイン要素群400及び反転デザイン要素群500は、180度回転対称(即ち、点対称)である。第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310単体のみならず、これらを含む反転デザイン要素群500を、デザイン要素群400に対して点対称とすることで、着用者は、さらに、開封端部E1を明瞭に視認しやすく、第2面R2側に配置された吸収性物品11の後端11Rを、背面側として着用すべきであると直感的に認識しやすい。
第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310の一部が第1面R1に覆われた状態である包装体10の表面S1において、第2デザイン要素200、第3デザイン要素300、第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310は、横方向Yに重ならない位置に配置される。本例では、図1に示す様に、第3反転デザイン要素310と第3デザイン要素300とは、間隔G1を介して横方向Yに重ならない位置に配置される。第3デザイン要素300と第2デザイン要素200とは間隔G2を介して横方向Yに重ならない位置に配置される。第2デザイン要素200と第2反転デザイン要素210(一部が第1面R1に覆われる)の露出部分とは、間隔G3を介して横方向Yに重ならない位置に配置される。第2反転デザイン要素210と第3反転デザイン要素310とは間隔G4を介して横方向Yに重ならない位置に配置される。この様に、各要素200,210,300,310が横方向Yにちりばめられて配置されるため、着用者が片手で包装体10を持ってもう一方の手で開封端部E1を摘まんでも、各要素200,210,300,310が全て手で覆い隠されるおそれが少なく、着用者が開封時に各要素200,210,300,310を視認して吸収性物品11に関する第1の情報(スペック)及び第2の情報(名称)を把握しやすい。
なお、包装体10では、第1面R1において、第1デザイン要素100と開封端部E1との間に位置するデザイン要素不存在領域43が、これと厚さ方向に重なっている被覆面41に配されている第2反転デザイン要素210及び第3反転デザイン要素310(以下、「各反転デザイン要素210、310」という)や、各反転デザイン要素210、310とは異なる絵柄を視認可能であっても良い。ここで「視認可能」とは、各反転デザイン要素210、310や絵柄の全体像が認識できる程度であれば良く、露出面42や第1面R1における各反転デザイン要素や絵柄と同じ程度の明確さを持って見えないことが好ましい。そのようにすることで、着用者にとって、各反転デザイン要素210、310全体の存在を認識し易くなるとともに、開封端部E1の位置が認識し易くなるという効果がある。
上述の観点から、第1面R1におけるデザイン要素不存在領域43の光線透過率は30%以上85%以下であることが好ましく、特に50%以上80%以下であることが好ましい。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
実施形態では、包装体10が2本の折り部によって縦方向Xに折り畳まれる例について説明したが、これに限定されない。
例えば、包装体が横方向Yに延びる3本以上の折り部によって縦方向Xに折り畳まれてもよい。
なお、図2の形態では、縦方向Xに関して、包装シート12の被覆端部E2が吸収性物品11の後端11Rより内側に位置し、吸収性物品11の後端11Rが包装シート12の被覆端部E2からはみ出る。これに代えて、包装シート12の両端部E1、E2が吸収性物品11の両端11F、11Rよりも外側へ延出してもよい。
また、包装体10は、上述の構成に限定されず、例えば包装シート12と吸収性物品11との間に剥離シートを備えていてもよい。
また、以上の実施形態では、吸収性物品としておりものシートの例を示したが、これに限定されない。本考案の吸収性物品は、例えば、尿取りパットや生理用ナプキン等であってもよい。
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10…包装体
11…吸収性物品
12…包装シート
14…シール部
S1…表面
S2…裏面
L1,L2…折り部
E1,E2…端部
Rm…中間面
R1…第1面
R2…第2面
100…第1デザイン要素
200…第2デザイン要素
300…第3デザイン要素
210…第2反転デザイン要素
310…第3反転デザイン要素

Claims (12)

  1. 肌対向面及び前記肌対向面の裏面である非肌対向面を備え着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品を、前記非肌対向面に設けられた包装シートとともに前記肌対向面を内側にして前記縦方向に折り畳み個包装した、封止テープを有さない、前記吸収性物品の包装体であって、
    前記包装シートは、
    前記縦方向の一端である開封端部と、他端である被覆端部と、
    前記折り畳み時に折り目となる、前記縦方向に互いに離間し前記横方向に延びる第1の折り部及び第2の折り部であって、前記第1の折り部は、前記開封端部及び前記第2の折り部の間に配置される、第1の折り部及び第2の折り部と、
    前記開封端部及び前記第1の折り部により区画された第1面と、
    前記被覆端部及び前記第2の折り部により区画され、前記被覆端部を含み前記包装体の表面において前記第1面により覆われる被覆面と、前記第1面により覆われずに露出する露出面と、を有する第2面と、
    を有し、
    前記包装体は、
    前記第1面において前記開封端部の近傍に配置され、前記横方向に延在する第1デザイン要素と、
    前記第1面において前記第1デザイン要素の近傍であって前記第1デザイン要素に対して前記開封端部と反対側に配置され、前記吸収性物品に関する第1の情報を示す第2デザイン要素と、
    前記第1面において前記第1デザイン要素及び前記第2デザイン要素の近傍であって前記第1デザイン要素に対して前記開封端部と反対側に配置され、前記第1の情報と異なる前記吸収性物品に関する第2の情報を想起可能な第3デザイン要素と、
    前記第2面において前記被覆面及び前記露出面に跨って配置され、前記第2デザイン要素と向きが異なり、前記被覆面に配置された一部が前記第1面に覆われ前記露出面に配置された一部が露出する第2反転デザイン要素と、
    前記第2面において前記被覆面及び前記露出面に跨って配置され、前記第3デザイン要素と向きが異なり、前記被覆面に配置された一部が前記第1面に覆われ前記露出面に配置された一部が露出する第3反転デザイン要素と、
    を有する
    吸収性物品の包装体。
  2. 前記第1面において、前記第1デザイン要素と前記開封端部とは離間し、前記第1面は、前記第1デザイン要素と前記開封端部との間にデザイン要素が存在しないデザイン要素不存在領域を有する
    請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記第1デザイン要素と前記開封端部との間の距離は一定である
    請求項1又は2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記第1デザイン要素と前記開封端部との間の前記距離は5mm以上20mm以下である
    請求項3に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記第2デザイン要素が示す前記第1の情報は前記吸収性物品のスペックであり、前記第2デザイン要素は文字及び/又は数字を含む
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記第3デザイン要素から想起可能な前記第2の情報は前記吸収性物品の名称である
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 前記第2反転デザイン要素の前記縦方向の長さの50%以上が、前記被覆面に配置され、前記第1面に覆われる
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  8. 前記第3反転デザイン要素の前記縦方向の長さの50%以上が、前記被覆面に配置され、前記第1面に覆われる
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  9. 前記第2デザイン要素又は前記第3デザイン要素の少なくとも一方は左右非対称である
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  10. 前記第2反転デザイン要素及び前記第3反転デザイン要素の一部が前記第1面に覆われた状態である前記包装体の前記表面において、前記第2デザイン要素、前記第3デザイン要素、前記第2反転デザイン要素及び前記第3反転デザイン要素は、前記横方向に重ならない位置に配置される
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  11. 前記第1面に配置された前記第2デザイン要素及び前記第3デザイン要素を含むデザイン要素群と、前記第2面に配置された前記第2反転デザイン要素及び前記第3反転デザイン要素を含む反転デザイン要素群とは、向きが異なる
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
  12. 前記第1面において、前記第1デザイン要素と前記開封端部とは離間し、前記第1面は、前記第1デザイン要素と前記開封端部との間にデザイン要素が存在しないデザイン要素不存在領域を有し、
    該デザイン要素不存在領域の光線透過率は50%以上80%以下であり、
    前記被覆面に位置する前記第2反転デザイン要素及び前記第3反転デザイン要素の少なくとも一方は、前記第1面の前記デザイン要素不存在領域を介して視認可能である、
    請求項1から11の何れか一項に記載の吸収性物品の包装体。
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