JP6775913B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキンやパンティライナー(おりものシート)など、下着に装着しておりものなどの体液を吸収する体液吸収用当て材の個別包装体を多数収納した包装体に関する。
従来から、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)などの体液吸収用当て材は、包装シートとともに折り畳まれることで個別包装体(個包装)とされ、さらに、多数の体液吸収用当て材の個包装が段積みされた状態でパッケージに収納されることで、体液吸収用当て材の包装体として市販されている。
近年、体液吸収用当て材の個包装には、デザイン性を重視する観点から、例えば折り畳まれた際に外面側となる包装シートに、模様や文字などが施されているのが一般的である(例えば特許文献1を参照)。一方で、パッケージの表面には、従来から、商品の店頭陳列時に購買者の購買意欲を増進させるための広告・宣伝用の模様や商品説明用の文字など、購買者に向けた各種の表示が施されている。
特開2013−215267号公報
従来の体液吸収用当て材の包装体では、パッケージの表面に透明の窓を有しており、窓から内部に収納された個包装の模様などが見えることで、デザイン性を向上させている。しかし、パッケージを視認した際に、窓以外の部分において、内部に収納された個包装の模様などが透けて外側から見えてしまうと、又は、この個包装の模様などがパッケージに施された各種の表示を邪魔すると、パッケージの見た目が悪くなってデザイン性が低下する、購買者がパッケージの各種の表示を視認し難くなる、などの問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、内部に収納された体液吸収用当て材の個別包装体に施された模様などが、パッケージの外面からは視認しにくい体液吸収用当て材の包装体を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、複数枚のシートを積層させてなる体液吸収用当て材を包装シートとともに前記包装シートが外面となるよう折り畳んでなる個別包装体をパッケージ内に複数収納した包装体であって、前記個別包装体は、前記体液吸収用当て材の最外層のシート又は包装シートに色が施されていることで1又は複数種の着色部を有しており、前記パッケージは、色が施された背景領域を少なくとも1つ有し、前記パッケージの外面の少なくとも一面における前記背景領域のうち、少なくとも最も面積の大きい主背景領域は、前記主背景領域のみの単独色と、前記個別包装体の一部の前記着色部の色が重なった状態の重複色とのCIE色差式による色差が6.00以下である包装体により達成される。なお、本発明において、「色が施されている」とは、無色透明以外のことを指し、印刷などによりシートやパッケージに色が施されている場合にはその印刷などされた色のことを指し、印刷などがない場合にはシートやパッケージ自体の色(下地の色)のことを指す。
上記構成の包装体において、前記着色部は、模様及び/又は文字を形成していることが好ましい。
また、前記着色部は、前記体液吸収用当て材の最外層のシート又は前記包装シートの背景色を形成していることがさらに好ましい。
また、前記パッケージの外形が直方体形状であり、前記パッケージの主面における前記主背景領域の前記単独色と前記重複色とのCIE色差式による色差が6.00以下であることがさらに好ましい。
また、前記個別包装体は、折り山部が前記主面を向くように前記パッケージ内に収納されており、前記パッケージの主面における前記主背景領域は、前記個別包装体の前記折り山部の前記着色部の色が重なった状態の前記重複色と前記単独色とのCIE色差式による色差が6.00以下であることがさらに好ましい。
また、前記パッケージは、外面に模様及び/又は文字が表示されており、前記パッケージの外面の少なくとも一面において、前記模様及び/又は文字の少なくとも一部は、前記模様及び/又は文字の色と、前記個別包装体の一部の前記着色部の色が重なった状態の色とのCIE色差式による色差が6.00以下であることがさらに好ましい。
また、複数の前記個別包装体が、複数の小パッケージ内に小分け収納された状態で、前記パッケージ内に収納されていることがさらに好ましい。
本発明によれば、内部に収納された体液吸収用当て材の個別包装体に施された模様などの着色部が、パッケージの外面からは視認しにくく、パッケージに施された背景領域や模様・文字などの各種の表示を邪魔しないので、パッケージの見た目が悪くなってデザイン性が低下したり、パッケージの各種の表示を視認し難くなることを防止できる。よって、商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
本発明の一実施形態に係る包装体の斜視図である。なお、図1においては、パッケージの外面に施された背景領域や模様、文字などは省略している。 パッケージの正面に施された背景領域や模様、文字の例を示す図である。 パッケージの上面に施された背景領域や模様、文字の例を示す図である。 包装シートが貼り付けられた状態の体液吸収用当て材の平面図である。 図4の底面図である。なお、図5においては、包装シートに施された着色部は省略している。 個別包装体の正面図である。 図6の背面図である。 図7のA−A線に沿う拡大断面図である。 包装シートの底面図である。 包装シートを折り畳んだ状態の平面図である。 包装シートを折り畳んだ状態の底面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る包装体1についてその内部の体液吸収用当て材3の個別包装体(以下、単に「個包装」という。)2とともに模式的に示す斜視図である。本実施形態の包装体1は、パッケージ4内に複数の個包装2が上下に段積みされた状態で収納されており、かつ、段積みされた複数の個包装2が左右に2つ並列で収納されている。
体液吸収用当て材3は、図4及び図5に示すように、例えばパンティライナー(おりものシート)であり、装着部位である股間部に合わせて縦長状(本実施形態では平面視ヴィオロン状、つまり、ヴァイオリンのヴィオラのような形状)に形成されている。
体液吸収用当て材3は、肌と接触する液透過性の表面シート5と、下着に貼り付けられる液不透過性のバックシート6と、表面シート5及びバックシート6の間に挟まれた吸水性・液保持性の吸収シート7とを備えた3層構造のものであり、各シート5〜7は、通常この種の体液吸収用当て材3に用いられている素材を用いることができる。なお、体液吸収用当て材3は、必ずしも3層構造に限られず、例えば表面シート5と吸収シート7との間に、透液効果、拡散効果又は表面側への体液の逆戻りを止める効果を有するシートを設けるなど、4層以上の積層構造としてもよい。
各シート5〜7は、同じ大きさ及び形状であり、シート全体が接着剤などで互いに接合されている。また、体液吸収用当て材3の外周縁には、各シート5〜7同士を固定するための圧着部8が設けられている。この圧着部8は、例えば、熱と圧力をかけて凹凸を付ける熱圧着加工(エンボス加工)により形成され、圧着部8により各シート5〜7が圧迫されて強く接着されることで、各シート5〜7が外周縁において強く固定されている。
バックシート6には、下着に貼り付けるための粘着層9が設けられている。粘着層9は、粘着剤をバックシート6に塗布することなどにより設けられる。粘着剤としては、体液吸収用当て材3を下着に貼り付けることができるものであれば特に限定されず、例えば、水溶性の接着剤(例えばアクリル系水溶性接着剤)や非水溶性接着剤(例えばゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)などの接着剤を挙げることができる。粘着層9は、バックシート6のほぼ全面を覆うように設けられていてもよいし、バックシート6を部分的に覆うように設けられていてもよく、本実施形態では、粘着層9は、ストライプ状に形成されている。
体液吸収用当て材3は、包装シート10により個別包装された状態で、パッケージ4内に収納される。包装シート10は、体液吸収用当て材3よりも外形がやや大きい平面視長方形状に形成されており、体液吸収用当て材3のバックシート6に、粘着層9を介して剥離可能に貼り付けられている。包装シート10によりバックシート6の全面が覆われていることで、体液吸収用当て材3の使用時(下着への装着時)まで粘着層9が保護されている。包装シート10は、例えば、プラスチックフィルムや不織布などの繊維製シート、紙などのシート材に剥離剤を塗布することで形成され、剥離剤側の面が粘着層9に貼着されている。
体液吸収用当て材3は、包装シート10が外面となるように包装シート10側を折り山にして、例えば折り目L1,L2に沿って長手方向に三つ折りされることで、図6〜図8に示すように、包装シート10とともに折り畳まれて個包装2とされる。そして、個包装2は、その折り目L1,L2に沿って折り返されてできる折り山部14A,14Bがそれぞれパッケージ4の正面40及び背面41を向くように、パッケージ4内に収納される。
個包装2は、外面側に1又は複数種の着色部15を有している。本実施形態では、図9〜図12に示すように、個包装2の外面となる包装シート10に色が施されていることで着色部15が形成されている。個包装2は、外面側に着色部15を有していることで、デザイン性が向上するとともに、包装されている体液吸収用当て材3が外側から見えにくくなっている。
よって、着色部15としては、デザイン性を重視する観点から、例えば符号15Aに示すように、模様及び/又は文字を形成していることが好ましく、この着色部15Aは、包装シート10の全面又は一部に、所定の色で模様ないしは文字を描くことで形成される。なお、模様としては、絵や図形の他、ロゴやブランドマークなどを表示することができ、文字には記号などを含んでいてもよい。着色部15Aの色としては、特に限定されず、黄色や水色など様々な色であってよい。
また、着色部15としては、内容物である体液吸収用当て材3を見えにくくする観点から、例えば符号15Bに示すように、包装シート10自体に所定の色を施すことにより、包装シート10の背景色を着色部15Bとすることもできる。なお、着色部15Bの背景色は、包装シート10のそもそもの下地の色であってもよいし、下地の色上に印刷などにより着色された色であってもよい。着色部15Bの色としては、清潔感のある白色や乳白色が好ましいが、特に白色や乳白色に限定される必要はなく、例えば紫色などのその他の色であってもよい。
パッケージ4は、図1に示すように、複数の個包装2を収容する袋状のものであり、可撓性を有するシートから形成される。パッケージ4は、本実施形態においては、外形が直方体形状であり、外面として、正面40、背面41、上面42、下面43及び左右の側面44,45を備えている。なお、図1においては、パッケージ4の最も長さの長いUV方向を左右方向(横幅方向)とし、複数の個包装2を積み重ねるXY方向を上下方向とし、UV方向及びXY方向と直交するST方向を前後方向(奥行き方向)としている。
本実施形態のパッケージ4は、パッケージ4の外面を構成する6つの面のうち、正面40及び背面41(特に正面40)が最も面積の大きな面であり、主に商品の宣伝・広告・説明などに供される主面となっている。また、右側の側面45には、図示は省略するが、例えばミシン目が形成されており、ミシン目を介して破断することで開封されて個包装2を取り出すことが可能となっている。また、左右の側面44,45には、その中央位置に持ち手46が設けられている。
パッケージ4の外面には、図2や図3に示すように、商品名や会社名、商品の特徴、商品のタイプ名、商品の素材、内容量、使用方法、サイズなどの情報を示す文字(記号も含む)11が印刷などにより表示されている、及び/又は、商品の広告・宣伝のためやデザイン性向上のための模様(絵や図形、ロゴ、ブランドマークなど)12が表示されている。これらの文字11や模様12は、所定の色で着色されており、色としては、特に限定されるものではなく、様々な色であってよい。
また、パッケージ4の外面には、文字11や模様12の背景を構成する背景領域13が少なくとも1つ設けられている。背景領域13にはそれぞれ所定の色が施されており、本実施形態のパッケージ4では、外面のうち例えば主面である正面40においては、図2に示すように、ある色が施された背景領域13Aと、背景領域13Aとは異なる色が施されたその他の背景領域13Bとが設けられている。背景領域13Aは、パッケージ4の正面40において、最も面積が大きい背景領域(以下、「主背景領域」ともいう。)であり、例えばその商品に対するデザインで基調となる色で着色されている。その他の背景領域13Bの色としては、デザインの統一性の点から、主背景領域13Aの色と同系統あるいは近い系統の色であることが好ましいが、異なる系統の色であってもよい。なお、パッケージ4のもう一つの主面である背面41についても、正面40と同様に、模様12及び又は文字11に加え、1つ又は複数の背景領域13が表示されており、背景領域13のうち、主背景領域13Aについてはその商品に対するデザインで基調となる色で着色されていることが好ましく、その他の背景領域13Bの色としては、主背景領域13Aの色と同系統あるいは近い系統の色であることが好ましいが、異なる系統の色であってもよい。
また、パッケージ4の外面のうち例えば上面42においては、図3に示すように、ある色が施された背景領域13が1つ設けられている。この背景領域13は、パッケージ4の上面42において当然に最も面積が大きい主背景領域13Aであり、この主背景領域13Aの色としては、デザインの統一性の点から、パッケージ4の主面40の主背景領域13Aの色と同系統あるいは近い系統の色であることが好ましいが、異なる系統の色であってもよい。なお、パッケージ4の上面42において、背景領域13は複数設けられていてもよい。また、パッケージ4の外面のその他の面(下面43及び両側面44,45)についても、上面42と同様に、模様12や文字11の他、1つ又は複数の背景領域13が表示されている。
また、背景領域13の色と、模様12や文字11の色との関係では、文字11の色については、文字11がはっきりと認識できるように、文字11が属する背景領域13の色と異なる系統の色、あるいは、同系統あるいは近い系統の色であっても背景領域13の色よりも濃い目の色であることが好ましい。一方、模様12の色については、デザインの統一性の点から、模様12が属する背景領域13の色と同系統あるいは近い系統の色であることが好ましい。
上記構成の包装体1において、パッケージ4の外面の表示を視認した際に、内部に収納されている個包装2に施された着色部15がパッケージ4の外面から透けて見えると、個包装2の着色部15がパッケージ4の外面に施された表示と重なり、パッケージ4の見た目が悪くなってデザイン性が低下したり、各種の表示が視認し難くなって、強いては商品価値が低下する。そこで、本実施形態の包装体1では、パッケージ4の外面の少なくとも一面における背景領域13のうち、少なくとも最も面積の大きい主背景領域13Aについては、主背景領域13A自体に施された色(「単独色」という。)と、パッケージ4の前記一面と対向する個包装2の一部の着色部15の色が重なった状態の色(「重複色」という。)とのCIE色差式による色差ΔEを6.00以下、好ましくは4.00以下、さらに好ましくは2.00以下とし、パッケージ4の外面を通して内部の個包装2の着色部15が見えにくいように構成されている。
具体的に、主に商品の宣伝・広告・説明などに供されるパッケージ4の主面(正面40及び背面41)で説明すると、図2に示すように、主面における主背景領域13Aについて、当該主背景領域13A自体の色(単独色)と、パッケージ4の正面40と対向する個包装2の折り山部14A,14Bにおける着色部15の色が重なった状態の色(重複色)とのCIE色差式による色差ΔEが6.00以下、好ましくは4.00以下、さらに好ましくは2.00以下となっている。
CIE色差式は、国際照明委員会(CIE)の規定するCIELAB色空間での2つの色のべクトル間距離を表すものである。CIELAB色空間の3つの座標L*、a*、b*はJIS Z 8781−4に規定されており、L*は色の明度(いわゆる「白さ」)を表し、L*値は、色の明度を0〜100の値で表し、0に近いほど暗く、100に近いほど明るいことを示している。また、a*及びb*は色相と彩度を示す色度(いわゆる「色あい」)を表し、a*値は、色の赤緑位置を表し、正の数値は赤寄りの色を、負の数値は緑寄りの色を示す一方、b*値は、色の黄青位置を表し、正の数値は黄寄りの色を、負の数値は青寄りの色を示している。L*、a*、b*の各値は、XYZ表色系の三刺激値X,Y,Zを用いて求められる。
CIE色差式での色差ΔEは、下記式(1)に示すように、2つの色のL*値の差(ΔL*)、a*値の差(Δa*)及びb*値の差(Δb*)をそれぞれ二乗して加え、その平方根をとることで求めることができる。
ΔE=[(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)1/2 ・・・式(1)
色差ΔEは、本実施形態では以下の方法で測定される。まず、基準色となるパッケージ4の一面の最も面積の大きい主背景領域13Aの色のLab値を、コニカミノルタ社製の色彩色差計「CR−300」により測定する。測定機器の光源としてはパルスキセノンランプを用いており、JIS Z8722定義の拡散照明垂直受光方式に準拠した設計となっている。また、測定する際には、標準白色校正板(Y92.5、x0.3134、y0.3195:Lab表記では、L97.02、a0.03、b1.84)で色差計の校正をした後に、パッケージ4の一面を標準白色校正板上に載置し、主背景領域13Aの一部の色(単独色)のLab値を測定して基準値を得る。次いで、標準白色校正板とパッケージ4の一面との間に包装シート10を挟み込み、パッケージ4の一面の主背景領域13Aの色と包装シート10の着色部15の色とが重なった状態の色(重複色)のLab値を測定する。これにより得られるサンプル値と基準値との差が、基準値(単独色)に対する重複色の色差ΔEとして算出される。
本実施形態の包装体1では、パッケージ4の主面の主背景領域13Aについて、主背景領域13A自体に施された色(単独色)と、個包装2の折り山部14A,14Bにおける着色部15の色が重なった状態の色(重複色)との色差ΔEを少なくとも6.00以下の範囲とすることにより、パッケージ4の主面の主背景領域13Aに個包装2の折り山部14A,14Bにおける着色部15が重なっているとしても、着色部15を主背景領域13Aに購買者が認識できない程度に同化させることができる。よって、購買者が、パッケージ4の主に商品の宣伝・広告・説明などに供される主面を視認した際に、最も面積の大きな主背景領域13Aを通して内部に収納された個包装2に施された着色部15を認識することがないため、パッケージ4の見た目が悪くなってデザイン性が低下したり、パッケージ4の各種の表示を視認し難くなることがなく、商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
また、パッケージ4の主面の主背景領域13Aだけではなく、その他の背景領域13Bについても、単独色と個包装2の折り山部14A,14Bにおける着色部15の色が重なった重複色との色差ΔEを6.00以下の範囲とすることにより、さらに商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。なお、その他の背景領域13Bについては、必ずしも全ての背景領域13Bについて、単独色と重複色との色差ΔEを6.00以下とする必要はなく、パッケージ4の主面において目立つ位置にある、あるいは、面積が2番目ないしは3番目に大きい背景領域13について、単独色と重複色との色差ΔEを6.00以下としてもよい。
さらに、パッケージ4の主面の模様12や文字11についても、全部又は一部について、模様12や文字11自体が有する色と、個包装2の折り山部14A,14Bの着色部15が重なった状態の色との色差ΔEを6.00以下の範囲とすることにより、さらに商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
なお、本実施形態の個包装2は、図6及び図7に示すように、折り山部14A,14Bには着色部15として包装シート10の背景色である着色部15Bしか施されておらず、模様12や文字11からなる着色部15Aは折り山部14A,14Bには設けられていない。これにより、パッケージ4の主面には、個包装2に施された模様12や文字11(着色部15A)が透けて見えることがないので、個包装2の背景色(着色部15B)だけについて、パッケージ4の主面の背景領域13の色や必要に応じて模様12、文字11の色との間で色差ΔEを調整すればよく、パッケージ4の主面に用いることができる色の選択肢を広げることができる。個包装2の折り山部14A,14Bに、模様12や文字11からなる着色部15Aを設けないようにするためには、図9に示すように、個包装2の折り目L1,L2から折り目L1,L2とは直交する方向(長手方向)の両側にそれぞれ長さdとして10mmの領域に対して、模様12や文字11からなる着色部15Aを設けないようにすればよい。なお、個包装2の折り山部14A,14Bに、模様12や文字11からなる着色部15Aを設けてもよく、この場合には、個包装2の背景色(着色部15B)だけでなく模様12や文字11(着色部15A)についても、パッケージ4の主面の背景領域13の色や必要に応じて模様12や文字11の色との間で色差ΔEを調整させることになる。
一方で、パッケージ4の上面42や下面43については、内部の個包装2の上面16ないしは下面17と対向する。個包装2の上面16ないしは下面17には、図10や図11に示すように、着色部15として包装シート10の背景色である着色部15Bに加えて、模様12や文字11からなる着色部15Aも設けられている。よって、パッケージ4の上面42や下面43については、少なくとも最も面積の大きい主背景領域13Aに関して、主背景領域13A自体の色(単独色)と、個包装2の上面16ないしは下面17の着色部15A,15Bの色が重なった状態の色(重複色)との色差ΔEを少なくとも6.00以下の範囲とすることにより、商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。なお、パッケージ4の上面42や下面43においても、パッケージ4の主面と同様に、その他の背景領域13Bの色や必要に応じて模様12や文字11が有する色と、個包装2の上面16ないしは下面17における着色部15A,15Bの色との間で色差ΔEを調整することにより、さらに商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
また、パッケージ4の両側面44,45については、内部の個包装2の側縁18と対向する。個包装2の側縁18には着色部15が存在しないので、パッケージ4の両側面44,45については、必ずしも背景領域13の色や模様12や文字11が有する色と内部の個包装2の着色部15の色との間で色差ΔEを調整する必要はない。ただし、個包装2をパッケージ4内に収納した際に、個包装2の側縁18が上下にめくれた状態で個包装2が収納されるおそれがある。その場合には、個包装2の上面16ないしは下面17の一部がパッケージ4の上面42や下面43と対向する。よって、パッケージ4の両側面44,45についても、少なくとも最も面積が大きい主背景領域13Aの色、必要に応じてその他の背景領域13Bの色や模様12、文字11が有する色と、個包装2の上面16ないしは下面17における着色部15A,15Bの色との間で色差ΔEを調整することが好ましい。
なお、上述したパッケージ4の外面に用いられる色と、個包装2の外面に用いられる色との間で、CIE色差式による色差ΔEが6.00以下となる好ましい組み合わせとしては、パッケージ4の外面に用いられる色が白色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色や水色などを例示することができる。また、パッケージ4の外面に用いられる色がピンク色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色やピンク色などを例示することができる。また、パッケージ4の外面に用いられる色が黄色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色や黄色、黄緑色などを例示することができる。また、パッケージ4の外面に用いられる色が紫色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色や紫色、水色、桃色、などを例示することができる。また、パッケージ4の外面に用いられる色が青色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色や青色、水色などを例示することができる。また、パッケージ4の外面に用いられる色が水色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色や水色などを例示することができる。また、パッケージ4の外面に用いられる色が緑色である場合には、個包装2の外面に用いられる色として白色や緑色、黄色などを例示することができる。
以上のように、本実施形態の包装体1によれば、パッケージ4の少なくとも一面の最も面積の大きい主背景領域13Aについて、当該主背景領域13A自体の色(単独色)と、前記一面と対向する個包装2の一部の着色部15の色が重なった状態の色(重複色)との色差ΔEを少なくとも6.00以下の範囲とすることにより、パッケージ4の前記一面の主背景領域13Aに個包装2の一部における着色部15が重なっているとしても、着色部15を主背景領域13Aに購買者が認識できない程度に同化させることができる。よって、購買者が、パッケージ4の外面を視認した際に、最も面積の大きな主背景領域13Aを通して内部に収納された個包装2に施された着色部15を認識することがないため、パッケージ4の見た目が悪くなってデザイン性が低下したり、パッケージ4の各種の表示を視認し難くなることがなく、商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。なお、パッケージ4の前記一面が正面40や背面41の主面であれば、なおさら商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
また、パッケージ4の前記一面の主背景領域13Aの色だけではなく、その他の背景領域13Bの色、さらには、模様12や文字11の色についても、個包装2の一部における着色部15の色との間で色差ΔEを調整することにより、さらに一層、商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
さらに、パッケージ4の一面だけでなく、その他の面についても、主背景領域13Aの色、必要に応じて、その他の背景領域13Bの色、さらには模様12や文字11の色と、対向する個包装2の一部における着色部15の色との間で色差ΔEを調整することにより、なおさらに一層、商品の美的外観や商品価値が損なわれることを防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、個包装2の着色部15は、包装シート10に色が施されることで形成されているが、体液吸収用当て材3の最外層のシートとなるバックシート5に色を施すことで着色部15を形成してもよい。そして、この体液吸収用当て材3を無色透明の包装シート10とともに折り畳むことで、個包装2を形成してもよい。
また、上記実施形態では、個包装2はパッケージ4内にそのままの状態で収納されているが、複数の個包装2を、複数の小パッケージ(図示せず)内に小分けに収納した状態で、パッケージ4内に収納してもよい。なお、この場合には、上述した色差ΔEは、パッケージ4の外面の少なくとも一面における背景領域13のうち、少なくとも最も面積の大きい主背景領域13Aに施された色(単独色)と、パッケージ4の主背景領域13Aの単独色に個包装2の一部の着色部15の色及び小パッケージ(図示せず)に施された色とが重なった状態の色(重複色)とのCIE色差式による色差で定義され、当該色差ΔEが、6.00以下、好ましくは4.00以下、さらに好ましくは2.00以下となるように構成される。
また、上記実施形態では、パッケージ4の外形が直方体形状であるが、立方体形状など、その他の形状であってもよい。なお、パッケージ4の外形が立方体形状の場合は、商品が陳列される際に正面を向けられる面及びその反対面がパッケージ4の主面となる。
1 包装体
2 個別包装体
3 体液吸収用当て材
4 パッケージ
10 包装シート
13 背景領域
13A 主背景領域
14A,14B 折り山部
15 着色部
40 正面

Claims (5)

  1. 複数枚のシートを積層させてなる体液吸収用当て材を包装シートとともに折り畳んでなる個別包装体をパッケージ内に複数収納した包装体であって、
    前記パッケージの外形が直方体形状であり、
    前記体液吸収用当て材は、前記包装シートが外面となるように前記包装シート側を折り山にして前記包装シートとともに折り畳まれており、
    前記個別包装体は、折り山部が前記パッケージの主面を向くように前記パッケージ内に収納されており、
    前記個別包装体は、前記体液吸収用当て材の最外層のシート又は包装シートに色が施されていることで1又は複数種の着色部を有しており、
    前記パッケージは、色が施された背景領域を少なくとも1つ有し、
    前記パッケージの外面の少なくとも前記主面における前記背景領域のうち、少なくとも最も面積の大きい主背景領域は、前記パッケージの外側から内側が透けて見え、かつ、前記主背景領域のみの単独色と、前記個別包装体の一部である前記折り山部の前記着色部の色が重なった状態の重複色とのCIE色差式による色差が6.00以下である包装体。
  2. 前記着色部は、模様及び/又は文字を形成している請求項1に記載の包装体。
  3. 前記着色部は、前記体液吸収用当て材の最外層のシート又は前記包装シートの背景色を形成している請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記パッケージは、外面に模様及び/又は文字が表示されており、
    前記パッケージの外面の少なくとも前記主面において、前記パッケージの模様及び/又は文字の少なくとも一部は、模様及び/又は文字の色と、前記個別包装体の前記折り山部の前記着色部の色が重なった状態の色とのCIE色差式による色差が6.00以下である請求項1〜3のいずれかに記載の包装体
  5. 複数の前記個別包装体が、複数の小パッケージ内に小分け収納された状態で、前記パッケージ内に収納されている請求項1〜4のいずれかに記載の包装体。
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