JP3235392B2 - 対象パターンの回転角検出方法 - Google Patents

対象パターンの回転角検出方法

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JP3235392B2
JP3235392B2 JP04372795A JP4372795A JP3235392B2 JP 3235392 B2 JP3235392 B2 JP 3235392B2 JP 04372795 A JP04372795 A JP 04372795A JP 4372795 A JP4372795 A JP 4372795A JP 3235392 B2 JP3235392 B2 JP 3235392B2
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彰紀 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2次元撮像装置とし
てのTVカメラにより対象物のほぼ円形の対象パターン
を撮像し、その2値化画像を基にその外観検査などを行
う装置における対象パターンの回転角を検出する方法に
関する。なお、以下各図において同一の符号は同一もし
くは相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】この種の対象パターンの回転角検出方法
としては本出願人の先願になる特開昭62−26761
0号がある。この先願においては、撮像された対象パタ
ーンを2値化し、その2値化画像全体の面積と1次モー
メントから重心を求め、この重心座標を中心とした所定
半径の円(サーチ円)上をサーチし、サーチ円上に2画
素以上連結した画素がある場合円弧セグメントとして検
出し、この複数の円弧セグメントのうち、所定の条件を
満たすものを基準円弧セグメントとして選び出し、この
基準円弧セグメントとの一定の相対位置関係をもって定
義される回転角基準点の所定基準軸となす角度からこの
対象パターンの回転角を検出する方式が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら撮像した
画像全体の面積と1次モーメントから重心を検出する先
願の方式では、対象パターン以外の画像が画面上に入る
と重心(サーチ円の中心座標)がずれ、正確な基準円弧
セグメントが検出できないため対象パターンの回転角が
検出できなくなるという問題がある。
【0004】また、2値化画像が不安定で基準円弧セグ
メントが重心に対して張る角度(中心角)が個々の対象
パターンによって若干異なる場合、基準円弧セグメント
の中心角の許容差が小さいと、基準円弧セグメントが検
出できず、回転角が検出不能となる。他方、基準円弧セ
グメントと類似の円弧セグメントが複数存在する場合、
中心角の許容差が大きいと、抽出すべき基準円弧セグメ
ントでないものを抽出し、間違った回転角を検出すると
いう問題もある。
【0005】また、サーチ円上で、1画素のみの変化点
をノイズとして無視すると、照明条件や対象パターンの
固体差によりその画素の周囲にはその画素と連結した画
素が有るがサーチ円上のみ1画素であるような場合があ
り、抽出すべき基準円弧セグメントに相当する有意な変
化点を見逃す場合が出てくるという問題がある。しかし
そこでサーチ円上の1画素のみの変化点についてその4
連結画素(つまりこの着目変化点画素の上,下,左,右
の隣接画素)の有無を確認し、1つ又は2つの4連結画
素が存在する場合を有意としたとすると、細い線状のノ
イズパターンを有為な変化点として検出してしまうとい
う問題がある。
【0006】そこで本発明はこのような問題を解消でき
る対象パターンの回転角検出方法を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の回転角検出方法では、2次元撮像装置
(TVカメラ1など)を用い、撮像域のほぼ所定の位置
にある、ほぼ円形の対象パターン(A)を撮像し、その
撮像信号を(2値化回路2を介し)2値化し画素化して
得られる画像情報に基づき対象パターンの回転角を検出
する方法であって、前記画像情報を記憶する手段(画像
メモリ3)と、この記憶した画像情報を予め(マスクパ
ターンメモリ4に)設定記憶されたマスクパターン
(M)によりマスクし、周辺のノイズパターン(N)を
削除した対象パターンの画像(F)を取出す手段(アド
レス発生回路5,ゲート回路6など)と、この取出され
た対象パターンの面積及び1次モーメントを抽出してそ
の重心座標を検出する手段(面積・モーメント抽出回路
7,CPU8,メモリ9など)とを設け、この重心座標
(XT1,YT1)を中心とする所定半径(R)のサーチ円
(SC)に沿って前記画像情報を走査し、走査した画素
論理値の変化する変化点(PT1,PT2など)から1又は
複数の円弧セグメントとその各属性を抽出すると共に、
この円弧セグメントのうち、予め標準サンプルの対象パ
ターンから前記と同様に抽出した、回転角検出のための
特徴部分をなす円弧セグメントの属性(中心角θS1
ど)に、所定の許容差(aX)をもって対応する属性
(中心角θT1など)を持つものを基準円弧セグメントと
して選び出し、この基準円弧セグメントとの相対的位置
関係をもって定義される回転角基準点(Pr )の所定基
準軸(水平軸など)となす角度から回転角(rT )を検
出する方法において、 前記所定の許容差は予め設定され
た複数の許容差(a 0 〜a z )から選択されるものである
ようにする。
【0008】
【0009】また、請求項の回転角検出方法では、
次元撮像装置(TVカメラ1など)を用い、撮像域のほ
ぼ所定の位置にある、ほぼ円形の対象パターン(A)を
撮像し、その撮像信号を(2値化回路2を介し)2値化
し画素化して得られる画像情報に基づき対象パターンの
回転角を検出する方法であって、 前記画像情報を記憶す
る手段(画像メモリ3)と、この記憶した画像情報を予
め(マスクパターンメモリ4に)設定記憶されたマスク
パターン(M)によりマスクし、周辺のノイズパターン
(N)を削除した対象パターンの画像(F)を取出す手
段(アドレス発生回路5,ゲート回路6など)と、この
取出された対象パターンの面積及び1次モーメントを抽
出してその重心座標を検出する手段(面積・モーメント
抽出回路7,CPU8,メモリ9など)とを設け、 この
重心座標(X T1 ,Y T1 )を中心とする所定半径(R)の
サーチ円(SC)に沿って前記画像情報を走査し、走査
した画素論理値の変化する変化点(P T1 ,P T2 など)か
ら1又は複数の円弧セグメントとその各属性を抽出する
と共に、この円弧セグメントのうち、予め標準サンプル
の対象パターンから前記と同様に抽出した、回転角検出
のための特徴部分をなす円弧セグメントの属性(中心角
θ S1 など)に、所定の許容差(a X )をもって対応する
属性(中心角θ T1 など)を持つものを基準円弧セグメン
トとして選び出し、 この基準円弧セグメントとの相対的
位置関係をもって定義される回転角基準点(Pr )の所
定基準軸(水平軸など)となす角度から回転角(rT )
を検出する方法において、前記サーチ円上の円弧セグメ
ントが1画素(PC)のみからなるときは、この画素を
中心とする夫々、所定数(3など)以上の4連結画素又
は8連結画素の有無を調べ、該当する連結画素があると
きは、前記中心画素を当該の円弧セグメントと見做すよ
うにする。
【0010】
【作用】対象パターンの画像情報の周辺部をマスクし対
象パターンの画像のみによって重心を求めることによ
り、周辺ノイズパターンに影響されることなく正確に対
象パターンの回転角を検出する。また、基準円弧セグメ
ントの中心角の許容差を選択可能とすることにより、対
象パターンに合わせた、基準円弧セグメントの検出を可
能とする。
【0011】また、サーチ円上の変化点検出においてそ
の変化点画素の周辺画素の状態を確認することにより、
基準円弧セグメントに相当する画素が1画素であっても
検出し、ノイズパターンは誤検出せず対象パターンの回
転角検出のための特徴部分となる正確な変化点の検出を
可能とする。
【0012】
【実施例】以下図1〜図7を基に本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例としてのハードウェアの
ブロック図である。同図において1は対象物を撮像する
ためのTVカメラ、2は撮像した画像を白黒の2値化画
像に変換するための2値化回路、3は2値化された画像
を格納するための画像メモリ、4はマスクパターンを格
納するマスクパターンメモリ、5は画像メモリ3とマス
クパターンメモリ4をスキャンするためのアドレス発生
回路、6は画像メモリ3の画像とメモリ4内のマスクパ
ターンとを重ね合わせ、周辺ノイズパターンを削除する
ためのゲート回路、7はゲート回路を通った画像の面積
とモーメントを求める面積・モーメント抽出回路、8は
処理装置(CPU)、9はメモリ、10はバスを示す。
【0013】図1は次に述べる図2の動作のうち対象パ
ターンのマスク画像抽出動作部分の説明図である。図1
の画像メモリ3には対象物を撮像し2値化した画像が格
納されており、画像メモリ3内においてAは対象物につ
いてのほぼ円形の輪郭を持つ対象パターン、Nはこの対
象パターン01の周辺のノイズパターンである。なお、
対象パターンA内のBは対象物が持つ文字,模様等の特
徴部分で、後述する対象パターンの回転角を検出するた
めの手掛かりとなるパターンである。
【0014】また、マスクパターンメモリ4のMはこの
マスクパターンメモリ4に予め設定されたマスクパター
ンで、対象パターンAが所定の余裕をもって納まる円形
の窓Wを持ちこの窓Wの周辺をマスクする。なお、対象
物ごとの対象パターンAの撮像画面内の位置はほぼ一定
に保たれるものとする。次に図1のFはゲート回路6に
よって、画像メモリ3の画像からノイズパターンNを取
除いた対象パターンAのみの画像である。図3は図1の
動作のうち標準サンプルの対象パターンの回転角検出動
作の説明図、図4は同じく対象サンプルの対象パターン
の回転角検出動作の説明図である。
【0015】次に図1,図3,図4を参照しつつ図2の
動作を説明する。まず、TVカメラ1により対象物のう
ちの標準サンプルを撮像し、2値化回路2にて2値化し
た画像を図1のように画像メモリ3へ格納する。格納さ
れた標準サンプルの対象パターンAの画像と予めマスク
パターンメモリ4に設定されたマスクパターンMとをゲ
ート回路6に通し、周辺ノイズパターンNを除去した対
象パターンAのみの画像Fを抽出する。
【0016】次に抽出された画像Fから面積・モーメン
ト抽出回路7にて得られた面積値と1次モーメントデー
タからCPU8にて重心(以下では中心ともいう)を計
算する。次に図3に示すように重心座標XS1,YS1を中
心とする半径Rのサーチ円SCを設定する。このサーチ
円SCの半径Rは標準サンプルの回転角検出のための特
徴部分Bを通る値に設定し、サーチ円SCの周辺の各点
の座標x,yをテーブル化しメモリ9へ格納する。次に
サーチ円SCに沿う形で、このサーチ円SCの円周上の
各座標に対して、サーチ円SCが水平軸と交わるサーチ
スタート点PS0から画像メモリ3を一定方向(図では時
計方向)に走査してその座標の画素の論理値を読み、画
素論理値が0→1又は1→0に変化する変化点をさが
し、その点の座標(x,y)と変化点の画素論理値(1
か0)を求めメモリ9へ記録する。これをサーチ円SC
を一周するまで行う。つまり図3に示すように特徴部分
Bの周縁となる変化点PS1,PS2の座標と画素論理値を
抽出し、隣接する変化点からなるPS1S2,PS2S1
円弧セグメントの両端と中心XS1,YS1を結ぶ線により
形成される角度(中心角という)θS1,θS2を演算して
求め、メモリ9へ格納する。ここで円弧セグメントPS1
S2は次に述べるように対象パターンAの回転角を与え
るので基準円弧セグメントという。ここで回転角検出の
ための基準点(回転角基準点という)Pr を基準円弧セ
グメントPS1S2の中点とし、この中点Pr へのサーチ
スタート点PS0からのサーチ円SCを回る角度rS を下
式(1)により検出しておく。
【0017】
【数1】 rS =(rS1+rS2)/2 ・・・(1) 但しrS1はサーチスタート点PS0から変化点PS1までの
角度、rS2はサーチスタート点PS0から変化点PS2まで
の角度である。次に図4に示すように同様な対象物のう
ちの検査対象となる対象サンプルに対して同様に中心座
標XT1,YT1を抽出して標準サンプルとの位置ずれ量Δ
x,Δyを下式(2),(3)にて算出する。
【0018】
【数2】 Δx=XT1−XS1 ・・・(2) Δy=YT1−YS1 ・・・(3) 次に対象サンプルの対象パターンAに対する図3と同様
なサーチ円の座標を求めるために、このΔx,Δyを標
準サンプルで求めたサーチ円座標に加減算する。つまり
図3のサーチ円SCの中心(XS1,YS1)を図4の対象
パターンの中心(XT1,YT1)に平行移動したときの半
径Rのサーチ円(正規化されたサーチ円という)の座標
を求める。
【0019】そして正規化されたサーチ円座標上にて標
準サンプルの場合と同様に変化点P T1,PT2を検出し、
円弧セグメントPT1T2と円弧セグメントの中心角
θT1,θ T2を抽出する。そして抽出した円弧セグメント
の中心角とその円弧セグメントの両端となる変化点の画
素論理値を標準サンプルの対応するデータと比較し、特
徴部分Bの(つまり回転角基準点Pr を与える)円弧セ
グメントに対応する基準円弧セグメントを抽出し、この
基準円弧セグメントの中点(回転角基準点)Pr のサー
チスタート点PS0からの角度rT を次式(4)にて算出
する。
【0020】
【数3】 rT =(rT1+rT2)/2 ・・・(4) 但しrT1はサーチスタート点PS0から変化点PT1までの
角度、rT2はサーチスタート点PS0から変化点PT2まで
の角度である。従って対象サンプルの標準サンプルに対
する回転角Δrは次式(5)によって求められる。
【0021】
【数4】 Δr=rT −rS ・・・(5) ここで図5のように対象パターンの回転角検出のための
特徴部分Bの画像が不安定の場合、特徴部分の基準円弧
セグメントの中心角θT が対象物の固体差により異なる
ため、メモリ9から予め設定した角度許容差a0 〜aZ
のうちの適当な許容差aX (この場合大きめな値)を選
択し、対象サンプルから検出された円弧セグメントの中
心角θT が標準サンプルの中心角θS に対し、次式
(6)を満たせばこの円弧セグメントを対象パターンの
回転角を与える基準円弧セグメントであるものとする。
【0022】
【数5】 θS −aX <θT <θS +aX ・・・(6) また、図6のように画像的に安定している対象パターン
A内に回転角検出のための特徴部分Bの円弧セグメント
の中心角θT と似かよった円弧セグメント中心角θT
を持つ画像変化部分B′がある場合には、角度許容値a
X を小さい値に予め選択しておき、似かよった別の円弧
セグメントの中心角θT ′を検出しないようにする。な
お、この場合、当該の画像変化部分が正しい特徴部分B
であるか否かの判定は似かよった別の円弧セグメントが
大き目であれば次式(7)によって行われる。
【0023】
【数6】 θS −aX <θT <θS +aX <θT ′ ・・・(7) 次に図7は本発明に基づく対象パターンAの回転角検出
のために、サーチ円SC上の特徴部分Bに属する基準円
弧セグメントの検出時に同図(b)のように変化点1画
素PCのみしか検出されない場合に、この画素PCがノ
イズであるか真の変化点画素であるかを区別する方法の
説明図である。
【0024】即ち、まずサーチ円SC上の変化点画素P
Cの上下左右の4連結画素をサーチし、同図(c)のよ
うに4連結画素がなければ真の変化点と見做さず、同図
(d)のように4連結画素が3画素以上あれば真の変化
点と見做す。また、同図(e)のように4連結画素が2
画素の場合は、変化点画素PCの斜め方向の隣接画素を
サーチし(つまり8連結画素を調べ)、同図(f)のよ
うにトータルで3画素あれば変化点とする。これによ
り、同図(c),(e),(g)のようなノイズパター
ンを無視し安定した対象パターンの真の変化点を検出す
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によればほぼ円形の輪郭を持ち、
内部に回転角検出のための特徴部分を持つ対象パターン
(対象物の撮像2値化パターン)を含む画面データか
ら、マスクパターンにより対象パターンの周辺部のノイ
ズパターンを除去し、対象パターンの正確な重心を求め
るようにしたので、対象パターン外のノイズパターンに
よる影響を受けず、安定、かつ正確に対象パターンの回
転角の検出ができる。
【0026】そうして特に、請求項1の発明によれば、
対象パターンの重心を中心とするサーチ円上にある前記
特徴部分の基準円弧セグメントが重心に対して張る中心
角の許容差を対象物の固体差に対応し、選択可能とする
ようにしたので、正確な回転角検出可能な対象物の範囲
を広げることができる。また、請求項2の発明によれ
ば、対象パターンの重心を中心とする所定半径のサーチ
円上の特徴部分の円弧セグメントを検出するための変化
点の検出において、円弧セグメントに相当する画素が変
化点画素1画素のみのとき、その変化点画素を中心とす
る4連結又は8連結の画素の存在を調べて真の変化点で
あるか否かを確認するようにしたので、対象パターンの
正しい変化点のみが検出可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく対象パターンのマスク画像抽出
動作の説明図
【図2】本発明の一実施例としてのハードウェア構成を
示すブロック図
【図3】標準サンプルの回転角検出動作の説明図
【図4】対象サンプルの回転角検出動作の説明図
【図5】本発明に基づく特徴部分の円弧セグメントの中
心角許容差選定の例を示す図
【図6】本発明に基づく特徴部分の円弧セグメントの中
心角許容差選定の他の例を示す図
【図7】本発明に基づくサーチ円上の変化点部の4連結
及び8連結サーチの説明図
【符号の説明】
1 TVカメラ 2 2値化回路 3 画像メモリ 4 マスクパターンメモリ 5 アドレス発生回路 6 ゲート回路 7 面積・モーメント抽出回路 8 CPU 9 メモリ 10 バス A 対象パターン B 特徴部分 N ノイズパターン M マスクパターン W 窓 F ノイズパターン除去後の画像 SC サーチ円 PS0 サーチスタート点 PS1,PS2 標準サンプルの変化点 PT1,PT2 対象サンプルの変化点 θS ,θS1,θS2 標準サンプルの基準円弧セグメン
トの中心角 θT ,θT1,θT2 対象サンプルの基準円弧セグメン
トの中心角 rS 標準サンプルの回転角 rT 対象サンプルの回転角 PC 変化点画素 Pr 回転角基準点
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G06T 7/00 G06T 7/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元撮像装置を用い、撮像域のほぼ所
    定の位置にある、ほぼ円形の対象パターンを撮像し、そ
    の撮像信号を2値化し画素化して得られる画像情報に基
    づき対象パターンの回転角を検出する方法であって、 前記画像情報を記憶する手段と、 この記憶した画像情報を予め設定記憶されたマスクパタ
    ーンによりマスクし、周辺のノイズパターンを削除した
    対象パターンの画像を取出す手段と、 この取出された対象パターンの面積及び1次モーメント
    を抽出してその重心座標を検出する手段とを設け、 この重心座標を中心とする所定半径のサーチ円に沿って
    前記画像情報を走査し、走査した画素論理値の変化する
    変化点から1又は複数の円弧セグメントとその各属性を
    抽出すると共に、 この円弧セグメントのうち、予め標準サンプルの対象パ
    ターンから前記と同様に抽出した、回転角検出のための
    特徴部分をなす円弧セグメントの属性に、所定の許容差
    をもって対応する属性を持つものを基準円弧セグメント
    として選び出し、 この基準円弧セグメントとの相対的位置関係をもって定
    義される回転角基準点の所定基準軸となす角度から回転
    角を検出する方法において、 前記所定の許容差は予め設定された複数の許容差から選
    択されるものである ことを特徴とする対象パターンの回
    転角検出方法。
  2. 【請求項2】 2次元撮像装置を用い、撮像域のほぼ所
    定の位置にある、ほぼ円形の対象パターンを撮像し、そ
    の撮像信号を2値化し画素化して得られる画像情報に基
    づき対象パターンの回転角を検出する方法であって、 前記画像情報を記憶する手段と、 この記憶した画像情報を予め設定記憶されたマスクパタ
    ーンによりマスクし、周辺のノイズパターンを削除した
    対象パターンの画像を取出す手段と、 この取出された対象パターンの面積及び1次モーメント
    を抽出してその重心座標を検出する手段とを設け、 この重心座標を中心とする所定半径のサーチ円に沿って
    前記画像情報を走査し 、走査した画素論理値の変化する
    変化点から1又は複数の円弧セグメントとその各属性を
    抽出すると共に、 この円弧セグメントのうち、予め標準サンプルの対象パ
    ターンから前記と同様に抽出した、回転角検出のための
    特徴部分をなす円弧セグメントの属性に、所定の許容差
    をもって対応する属性を持つものを基準円弧セグメント
    として選び出し、 この基準円弧セグメントとの相対的位置関係をもって定
    義される回転角基準点の所定基準軸となす角度から回転
    角を検出する方法において、 前記サーチ円上の円弧セグメントが1画素のみからなる
    ときは、この画素を中心とする夫々、所定数以上の4連
    結画素又は8連結画素の有無を調べ、該当する連結画素
    があるときは、前記中心画素を当該の円弧セグメントと
    見做すようにした ことを特徴とする対象パターンの回転
    角検出方法。
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