JP3235203B2 - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
密閉型電動圧縮機Info
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- JP3235203B2 JP3235203B2 JP23094492A JP23094492A JP3235203B2 JP 3235203 B2 JP3235203 B2 JP 3235203B2 JP 23094492 A JP23094492 A JP 23094492A JP 23094492 A JP23094492 A JP 23094492A JP 3235203 B2 JP3235203 B2 JP 3235203B2
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- Japan
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- butyl rubber
- accumulator
- adhesive layer
- electric compressor
- rubber adhesive
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機等に用いられ
る密閉型電動圧縮機に関するものである。
る密閉型電動圧縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の密閉型電動圧縮機を図６を用いて
説明する。同図において、１は密閉容器、２は電動機の
固定子、３は回転子である。４は圧縮機部で、その駆動
軸５は回転子３と結合され、回転することにより圧縮が
行なわれる。また、固定子２は密閉容器１の内壁に固定
されている。６は密閉容器１と並列に配置されたアキュ
ームレータである。
説明する。同図において、１は密閉容器、２は電動機の
固定子、３は回転子である。４は圧縮機部で、その駆動
軸５は回転子３と結合され、回転することにより圧縮が
行なわれる。また、固定子２は密閉容器１の内壁に固定
されている。６は密閉容器１と並列に配置されたアキュ
ームレータである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した上記の密
閉型電動圧縮機においては、電動圧縮機の振動が密閉容
器１およびアキュームレータ６に伝達され、騒音を発生
させる原因となっている。 この騒音の発生を防止する
ために、従来は図７に示すように防音材１３を圧密閉容
器１にまきつけている。
閉型電動圧縮機においては、電動圧縮機の振動が密閉容
器１およびアキュームレータ６に伝達され、騒音を発生
させる原因となっている。 この騒音の発生を防止する
ために、従来は図７に示すように防音材１３を圧密閉容
器１にまきつけている。
【０００４】しかし、これらの手段では、十分な効果を
得ることができず、かつ実施するうえでも生産性が劣る
等の問題があった。
得ることができず、かつ実施するうえでも生産性が劣る
等の問題があった。
【０００５】また、図８に示すように、密閉容器１の構
造を鉄板の間に樹脂層１４を形成させる仕様することも
検討されているが、密閉容器として、耐圧の面および溶
接ができないといった生産性の面で欠点がある。
造を鉄板の間に樹脂層１４を形成させる仕様することも
検討されているが、密閉容器として、耐圧の面および溶
接ができないといった生産性の面で欠点がある。
【０００６】そこで本発明は、上記の問題点を解決し、
電動圧縮機の振動および騒音を低減させるものである。
電動圧縮機の振動および騒音を低減させるものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、第１に、圧縮
機の密閉容器表面およびアキュームレータ表面に発泡ブ
チルゴム粘着層を形成し、さらに前記ブチルゴム粘着層
表面に薄肉のアルミ層を形成したものである。
機の密閉容器表面およびアキュームレータ表面に発泡ブ
チルゴム粘着層を形成し、さらに前記ブチルゴム粘着層
表面に薄肉のアルミ層を形成したものである。
【０００８】
【０００９】第２に、密閉容器およびアキュームレータ
表面に発泡ブチルゴム粘着層を形成し、前記ブチルゴム
粘着層表面にポリエステル発泡層を形成し、前記ポリエ
ステル発泡層表面にガラス繊維層を形成したことを特徴
とするものである。
表面に発泡ブチルゴム粘着層を形成し、前記ブチルゴム
粘着層表面にポリエステル発泡層を形成し、前記ポリエ
ステル発泡層表面にガラス繊維層を形成したことを特徴
とするものである。
【００１０】
【作用】本発明の密閉型電動圧縮機は上記構成により、
密閉型電動圧縮機が運転時に発生する振動および騒音の
エネルギーをそれぞれの層が伸縮変形・厚み変形するこ
とにより熱エネルギーに変えることにより吸収すること
ができる。
密閉型電動圧縮機が運転時に発生する振動および騒音の
エネルギーをそれぞれの層が伸縮変形・厚み変形するこ
とにより熱エネルギーに変えることにより吸収すること
ができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【００１２】以下、図６と同じものについては、説明を
省略する。図１において、圧縮機の密閉容器１表面およ
びアキュームレータ６表面に発泡ブチルゴム粘着層７を
形成し、さらに前記発泡ブチルゴム粘着層７表面に薄肉
のアルミ層８を形成している。
省略する。図１において、圧縮機の密閉容器１表面およ
びアキュームレータ６表面に発泡ブチルゴム粘着層７を
形成し、さらに前記発泡ブチルゴム粘着層７表面に薄肉
のアルミ層８を形成している。
【００１３】
【００１４】図３において、密閉容器１あるいはアキュ
ームレータ６表面に、発泡ブチルゴム粘着層９を形成
し、前記発泡ブチルゴム粘着層９表面にポリエステル発
泡層１０を形成し、前記ポリエステル発泡層表面にガラ
ス繊維層１１を形成している。
ームレータ６表面に、発泡ブチルゴム粘着層９を形成
し、前記発泡ブチルゴム粘着層９表面にポリエステル発
泡層１０を形成し、前記ポリエステル発泡層表面にガラ
ス繊維層１１を形成している。
【００１５】
【００１６】密閉容器１表面およびアキュームレータ６
表面に発泡ブチルゴム粘着層９を形成し、さらに前記発
泡ブチルゴム粘着層９表面にアルミ層８を形成した場
合、密閉容器１やアキュームレータ６に伝達された振動
が発泡ブチルゴム粘着層９を伸縮変形・厚み変形・せん
断変形させることにより熱エネルギーに変換吸収し低減
する。前記ブチルゴム粘着層７を発泡させることによ
り、中・高周波数域の吸音率を発泡させないときに比べ
高くするとともに、重量を軽くすることができる。アル
ミ層８はダンピング材の働きをする発泡ブチルゴム粘着
層９の変形を拘束し振動をブチルゴムに吸収させるとと
もに、振動が音響反射するのを防いでいる。
表面に発泡ブチルゴム粘着層９を形成し、さらに前記発
泡ブチルゴム粘着層９表面にアルミ層８を形成した場
合、密閉容器１やアキュームレータ６に伝達された振動
が発泡ブチルゴム粘着層９を伸縮変形・厚み変形・せん
断変形させることにより熱エネルギーに変換吸収し低減
する。前記ブチルゴム粘着層７を発泡させることによ
り、中・高周波数域の吸音率を発泡させないときに比べ
高くするとともに、重量を軽くすることができる。アル
ミ層８はダンピング材の働きをする発泡ブチルゴム粘着
層９の変形を拘束し振動をブチルゴムに吸収させるとと
もに、振動が音響反射するのを防いでいる。
【００１７】また密閉容器１およびアキュームレータ６
表面に、発泡ブチルゴム粘着層９を形成し、前記発泡ブ
チルゴム粘着層９表面にポリエステル発泡層１０を形成
し、前記ポリエステル発泡層表面にガラス繊維層１１を
形成した場合、密閉容器１やアキュームレータ６に伝達
された振動が発泡ブチルゴム粘着層９を伸縮変形・厚み
変形・せん断変形させることにより熱エネルギーに変換
吸収し低減する。前記ブチルゴム粘着層７を発泡させる
ことにより、中・高周波数域の吸音率を発泡させないと
きに比べ高くするとともに、重量を軽くすることができ
る。ポリエステル発泡層１０はダンピング材の働きをす
る発泡ブチルゴム粘着層９の変形を拘束し振動をブチル
ゴムに吸収させるとともに、発泡させることにより、中
・高周波数域の吸音率を高めている。ガラス繊維は、多
孔質であり、特に高周波域（１ｋＨｚ〜）の吸音率を高
めている。
表面に、発泡ブチルゴム粘着層９を形成し、前記発泡ブ
チルゴム粘着層９表面にポリエステル発泡層１０を形成
し、前記ポリエステル発泡層表面にガラス繊維層１１を
形成した場合、密閉容器１やアキュームレータ６に伝達
された振動が発泡ブチルゴム粘着層９を伸縮変形・厚み
変形・せん断変形させることにより熱エネルギーに変換
吸収し低減する。前記ブチルゴム粘着層７を発泡させる
ことにより、中・高周波数域の吸音率を発泡させないと
きに比べ高くするとともに、重量を軽くすることができ
る。ポリエステル発泡層１０はダンピング材の働きをす
る発泡ブチルゴム粘着層９の変形を拘束し振動をブチル
ゴムに吸収させるとともに、発泡させることにより、中
・高周波数域の吸音率を高めている。ガラス繊維は、多
孔質であり、特に高周波域（１ｋＨｚ〜）の吸音率を高
めている。
【００１８】上記の構造により、従来固定子２および圧
縮機構部４から密閉容器１、アキュームレータ６に伝達
された振動を抑えることにより騒音が伝播することを低
減させることができる。
縮機構部４から密閉容器１、アキュームレータ６に伝達
された振動を抑えることにより騒音が伝播することを低
減させることができる。
【００１９】図４は、出力５００Ｗ〜１５００Ｗの電動
圧縮機を収納した密閉容器１に、外径７５ｍｍ、板厚
２．３ｍｍの鋼管によって形成されたアキュームレータ
７を固定し、アキュームレータ６表面にブチルゴム粘着
層７を形成し、さらに前記ブチルゴム粘着層７表面にア
ルミ層８を形成した仕様で、密閉容器１の冷媒吸い込み
口１２付近に密閉容器１の軸に対して直角に半径方向に
加振した場合の、加振方向と同一方向のアキュームレー
タ側壁の振動応答特性を示すグラフである。この図は、
縦軸に振動応答レベル（加速度／力）を示し、横軸に周
波数を示している。同図において、実線は本発明の制振
動系の特性であり点線は従来の振動系を示している。
圧縮機を収納した密閉容器１に、外径７５ｍｍ、板厚
２．３ｍｍの鋼管によって形成されたアキュームレータ
７を固定し、アキュームレータ６表面にブチルゴム粘着
層７を形成し、さらに前記ブチルゴム粘着層７表面にア
ルミ層８を形成した仕様で、密閉容器１の冷媒吸い込み
口１２付近に密閉容器１の軸に対して直角に半径方向に
加振した場合の、加振方向と同一方向のアキュームレー
タ側壁の振動応答特性を示すグラフである。この図は、
縦軸に振動応答レベル（加速度／力）を示し、横軸に周
波数を示している。同図において、実線は本発明の制振
動系の特性であり点線は従来の振動系を示している。
【００２０】この振動特性において、８００〜１５００
Ｈｚの周波数および２５００〜３５００Ｈｚの周波数域
では、電動圧縮機を５０Ｈｚまたは６０Ｈｚの電動周波
数で運転した場合に発生する加振力の５００Ｈｚ以上の
高周波成分で、特に振動の大きい周波数であり、騒音発
生の原因として重要視されている部分である。
Ｈｚの周波数および２５００〜３５００Ｈｚの周波数域
では、電動圧縮機を５０Ｈｚまたは６０Ｈｚの電動周波
数で運転した場合に発生する加振力の５００Ｈｚ以上の
高周波成分で、特に振動の大きい周波数であり、騒音発
生の原因として重要視されている部分である。
【００２１】そして、本発明（実線）においては、この
周波数域の部分において振動応答レベルが大きく低下し
ており、振動応答レベルの高い部分、すなわち共振して
いる部分が他の高い周波数域（２４００Ｈｚ付近）に移
動していることがわかる。
周波数域の部分において振動応答レベルが大きく低下し
ており、振動応答レベルの高い部分、すなわち共振して
いる部分が他の高い周波数域（２４００Ｈｚ付近）に移
動していることがわかる。
【００２２】また、図５は、密閉型電動圧縮機の騒音特
性を示すグラフであり、縦軸は音圧レベル、横軸は周波
数を示している本発明（実線）の電動圧縮機は、従来
（点線）の電動圧縮機に比べ、周波数１２５０Ｈｚ（原
因：アキュームレータの共振）付近で騒音が低減されて
いることがわかる。
性を示すグラフであり、縦軸は音圧レベル、横軸は周波
数を示している本発明（実線）の電動圧縮機は、従来
（点線）の電動圧縮機に比べ、周波数１２５０Ｈｚ（原
因：アキュームレータの共振）付近で騒音が低減されて
いることがわかる。
【００２３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、圧縮機を駆動したときに、圧縮機の振動が密閉容器
およびアキュームレータに伝達することによって発生す
る振動が騒音に伝播するのを熱エネルギーに変換吸収す
ることにより騒音の低減を図ることができる。
は、圧縮機を駆動したときに、圧縮機の振動が密閉容器
およびアキュームレータに伝達することによって発生す
る振動が騒音に伝播するのを熱エネルギーに変換吸収す
ることにより騒音の低減を図ることができる。
【図１】本発明の１実施例における密閉型電動圧縮機の
縦断面図
縦断面図
【図２】同圧縮機およびアキュームレータの断面図
【図３】同圧縮機およびアキュームレータの断面図
【図４】同圧縮機のアキュームレータの振動応答特性を
示すグラフ
示すグラフ
【図５】密閉型電動圧縮機の周波数と騒音の関係を示す
グラフ
グラフ
【図６】従来の密閉型電動圧縮機の縦断面図
【図７】制振材を密閉容器に使用した密閉型電動圧縮機
の縦断面図
の縦断面図
【図８】従来の他の密閉型電動圧縮機の縦断面図
１ 密閉容器 ４ 圧縮機部 ６ アキュームレータ ７ ブチルゴム粘着層 ８ アルミ層 ９ 発泡ブチルゴム粘着層 １０ ポリエステル発泡層 １１ ガラス繊維層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04C 29/00 F04C 29/06
Claims (1)
- 【請求項１】密閉容器の内部に電動機および電動機によ
り駆動される圧縮機部を配設し、前記密閉容器と並列に
配置されたアキュームレータを前記密閉容器によって支
持し、前記密閉容器およびアキュームレータ表面に発泡
ブチルゴム粘着層を形成し、さらに前記発泡ブチルゴム
粘着層表面に薄肉のアルミ層を形成したことを特徴とす
る密閉型電動圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23094492A JP3235203B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23094492A JP3235203B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0681790A JPH0681790A (ja) | 1994-03-22 |
| JP3235203B2 true JP3235203B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=16915759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23094492A Expired - Fee Related JP3235203B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3235203B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5146525B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2013-02-20 | 三菱電機株式会社 | ヒートポンプ式熱源機ユニット |
| JP5352713B2 (ja) * | 2012-06-11 | 2013-11-27 | 日立アプライアンス株式会社 | アキュームレータ付回転式圧縮機 |
| JP5616400B2 (ja) * | 2012-06-28 | 2014-10-29 | ヤマウチ株式会社 | 緩衝ゴム部材 |
| WO2018109846A1 (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 三菱電機株式会社 | ヒートポンプ給湯室外機 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP23094492A patent/JP3235203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0681790A (ja) | 1994-03-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |