JP3235181B2 - データ伝送システム及び受信装置 - Google Patents

データ伝送システム及び受信装置

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JP3235181B2
JP3235181B2 JP13512992A JP13512992A JP3235181B2 JP 3235181 B2 JP3235181 B2 JP 3235181B2 JP 13512992 A JP13512992 A JP 13512992A JP 13512992 A JP13512992 A JP 13512992A JP 3235181 B2 JP3235181 B2 JP 3235181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば無線電話システ
ムに適用して好適なデータ伝送システム及び受信装置
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データの伝送を行う場合、送信装
置側と受信装置側とのそれぞれで信号処理による群遅延
特性を偏差0(即ち平坦)に設定し、送受信を含めた伝
送システムで偏差0となるようにしていた。この場合、
それぞれの装置側で群遅延特性を補正するために使用さ
れるフィルタ装置としては、例えばFIR型フィルタが
ある。或いは、群遅延偏差を等化するバンドパスフィル
タを加える場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、送信,受信
それぞれの側で群遅延特性を平坦にするためには、それ
ぞれの側に群遅延特性を補正するためのフィルタ装置が
必要で、伝送システムとして構成が複雑になる不都合が
あった。具体的には、送信装置,受信装置それぞれの回
路構成が複雑になり、送信装置や受信装置を大型化して
しまうと共に、送信や受信に要する電力を増大させてし
まう。
【0004】本発明はかかる点に鑑み、この種の伝送シ
ステムに使用する群遅延特性補正用フィルタを簡単にす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ伝送シス
テムは、例えば図1に示すように、伝送されるデータ
を、所定の群遅延特性の第1のフィルタ装置12を通過
させてから送信し、この送信データを受信して得た受信
データを、第1のフィルタ装置12とは逆の群遅延特性
の第2のフィルタ装置14を通過させ、第1,第2のフ
ィルタ装置の少なくとも何れか一方として、入力データ
を時系列的に反転してからフィルタ回路に供給し、この
フィルタ回路の出力を時系列的に反転し、この反転出力
を出力データとするフィルタ装置としたものである。
【0006】また本発明の受信装置は、送信側から所定
の群遅延特性の第1のフィルタ装置を通過させて送信さ
れてきたデータを受信する受信装置において、送信され
てきたデータを受信データとして受信する受信手段と、
第1のフィルタ回路とは逆の群遅延特性を持ち、受信デ
ータをフィルタ処理する第2のフィルタ回路と、第2の
フィルタ回路によってフィルタ処理された受信データを
復調処理する復調手段とからなり、第2のフィルタ回路
は、入力データを時系列的に反転してからフィルタ回路
に供給し、このフィルタ回路の出力を時系列的に反転
し、この反転出力を出力データとするようにしたもので
ある。
【0007】
【作用】本発明によると、送信側と受信側とのそれぞれ
で群遅延特性を平坦にしなくても、伝送によるトータル
での群遅延特性を平坦にすることができる。この場合、
入力データを時系列的に反転してからフィルタ回路に供
給し、このフィルタ回路の出力を時系列的に反転し、こ
の反転出力を出力データとするフィルタ装置を使用する
ことで、いっそうフィルタ装置の構成を簡単にすること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付図面を参照
して説明する。
【0009】図1は本例の伝送システムの構成図で、送
信側では送信データの生成回路11で得た送信データ
を、所定の群遅延特性の送信用フィルタ装置12に供給
し、この送信用フィルタ装置12の出力を所定の伝送帯
域を使用した伝送路13により送信する。この場合の伝
送路13は、無線伝送路,有線伝送路の何れでも良い。
【0010】そして、受信側では伝送路13を介して伝
送されたデータを受信して、所定の群遅延特性の受信用
フィルタ装置14に供給し、このフィルタ装置14が出
力する受信データを、データ復調回路15に供給して復
調させる。
【0011】この場合、本例においては送信用フィルタ
装置12と受信用フィルタ装置14との群遅延特性を、
正負逆に設定する。ここで、この群遅延特性をそれぞれ
のフィルタ装置12,14で逆に設定することを、式を
用いて説明すると、送信用フィルタ装置12の特性をA
(ω)、受信用フィルタ装置14の特性をB(ω)、両
フィルタ装置による総合的な特性をC(ω)とする。こ
のとき、得ようとする総合的な特性C(ω)は、次式
〔数1〕で示される。
【0012】
【数1】C(ω)=A(ω)・B(ω)
【0013】ここで、各フィルタ装置の特性A(ω),
B(ω)の条件を考えると、次の〔数2〕式及び〔数
3〕式の条件を満たす必要がある。
【0014】
【数2】
【0015】
【数3】|C(ω)|=|A(ω)|・|B(ω)|
【0016】但し、簡単には各フィルタ装置の特性A
(ω),B(ω)を複素共役対称、即ち次の〔数4〕式
及び〔数5〕式の条件を満たすようにすることで、実現
できる。
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】|C(ω)|=|A(ω)|2
【0019】このようにして特性が定義される各フィル
タ装置12,14の特性例を図2に示すと、図2のAは
送信用フィルタ装置12の特性を示し、図2のBは受信
用フィルタ装置14の特性を示し、図2のCは総合的な
特性を示す。まず、送信用フィルタ装置12の振幅特性
1 と受信用フィルタ装置14の振幅特性b1 とは等し
く、送信用フィルタ装置12の群遅延特性a2 と受信用
フィルタ装置14の群遅延特性b2 とは、正負が逆にな
っている。従って、総合的な特性では、群遅延特性c2
は両群遅延特性a2 ,b2 が打ち消し合って平坦な特性
になる。
【0020】このようにして本例の構成によると総合的
な群遅延特性が平坦な特性になるので、各フィルタ装置
個々の絶対的な群遅延量自体はどの様な値でも問題はな
く、送信用フィルタ装置12や受信用フィルタ装置14
として、FIR型のフィルタ装置や、等価なバンドパス
フィルタで実現しても良い。
【0021】次に、この送信用フィルタ装置12や受信
用フィルタ装置14に適用して良好なフィルタ装置につ
いて説明すると、例えば図3に示すフィルタ装置が受信
用フィルタ装置14として適用できる。この図3のフィ
ルタ装置は、上述した〔数4〕式及び〔数5〕式の条件
を実現するためのもので、まず次式〔数6〕で示される
B(ω)を決める。
【0022】
【数6】
【0023】このとき、群遅延は任意の特性とする。そ
して、図3の回路により上述した〔数4〕式が実現され
るもので、各部の信号状態を図4に示す。
【0024】入力端子1からの入力信号〔後に示す数
7の式(1−1)及び(1−2)及び図4参照〕をバッ
ファメモリ2に供給して書き込み、それを時系列的に逆
に読み出すことによって時系列的に反転する。その時系
列的に反転した入力信号〔数7の式(2−1)及び
(2−5)及び図4参照〕を、フィルタ3に供給して、
フィルタ出力信号〔数7の式(3−1)及び(3−
2)及び図4参照〕を得る。そして、このフィルタ出力
信号をバッファメモリ4に供給して書き込み、それを
時系列的に逆に読み出すことによって時系列的に反転し
て、出力端子5に出力信号〔数7の式(4−1)及び
(4−2)及び図4参照〕を得るようにする。
【0025】
【数7】
【0026】なお、tは時間、ωは角周波数を示す。こ
のようにすることで、結果的にB(ω)の複素共役でフ
ィルタリングして伝送することになる。この図3に示す
フィルタ装置は、数7の(4−1)式及び(4−2)式
より明白なように、群遅延等化が少ない計算量で可能で
あり、且つ少ない計算量で群遅延一定のフィルタ装置が
得られる。
【0027】また、本例のフィルタ装置に適用して良好
な別の構成のフィルタ装置について説明すると、この例
では送信用フィルタ装置12とした例で、この場合に
も、まず上述した〔数6〕で示されるB(ω)を決め
る。このときにも、群遅延は任意の特性とする。
【0028】そして、ここでは上述した〔数4〕式を実
現するための送信用フィルタ装置12の特性A(ω)
を、FIR型のフィルタ装置で実現する。ここで、受信
用フィルタ装置B(ω)のフィルタ係数がb0 ,b1
2 ,b3 ,‥‥bn であるとき、逆フーリエ変換で後
述する〔数9〕式が成り立つとすると、〔数8〕式で示
すフィルタ係数のFIR型のフィルタ装置で本例の送信
用フィルタ装置12が実現できる。
【0029】
【数8】
【0030】
【数9】
【0031】次に、このようにして構成される伝送シス
テムを、実際の伝送システムに適用した一例を図5に示
すと、この例はデジタルセルラ方式の無線電話システム
に適用した例で、基地局20と移動局30との間で、無
線伝送路40により下り回線と上り回線とで個別の通信
を行うシステムで、基地局20から移動局30への下り
回線で使用される基地局20側のフィルタ装置21(即
ち送信側のフィルタ装置)として、上述した〔数8〕式
で示す特性のFIR型のフィルタ装置を使用し、移動局
30から基地局20への上り回線で使用される基地局2
0側のフィルタ装置22(即ち受信側のフィルタ装置)
として、図3に示したフィルタ装置を使用する。そし
て、移動局30側の下り回線用フィルタ31及び上り回
線用フィルタ32としては、通常の群遅延のあるフィル
タを使用する。
【0032】このようにして無線電話の伝送システムを
構成することで、移動局30側のフィルタ装置として何
ら特殊なものを使用する必要がなく、移動局30の構成
を簡単にすることができると共に、基地局20側で必要
なフィルタ装置も、上述した如き群遅延等化が少ない計
算量で可能なもの等であり、基地局20側の構成も簡単
にすることができる。
【0033】なお、無線電話以外の伝送システムにも本
発明が適用できることは勿論である。また、上述実施例
で説明したそれぞれのフィルタ装置は、送信側と受信側
とを逆にしても良い。即ち、送信用として説明したフィ
ルタ装置を受信用としても良いし、逆に受信用として説
明したフィルタ装置を送信用としても良い。さらに、本
発明は上述実施例に限らず、その他種々の構成が取り得
ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、送信側と受信側とのそ
れぞれで群遅延特性を平坦にしなくても、伝送によるト
ータルでの群遅延特性を平坦にすることができ、伝送シ
ステムで使用する個々のフィルタ装置の構成を簡単にす
ることができる。
【0035】この場合、入力データを時系列的に反転し
てからフィルタ回路に供給し、このフィルタ回路の出力
を時系列的に反転し、この反転出力を出力データとする
フィルタ装置を使用することで、フィルタ装置の構成を
いっそう簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の説明に供するフィルタの特性図であ
る。
【図3】一実施例に適用されるフィルタを示す構成図で
ある。
【図4】図3の例のフィルタの信号状態を示す特性図で
ある。
【図5】一実施例が適用される伝送システムを示す構成
図である。
【符号の説明】
12 送信用フィルタ装置 13 伝送路 14 受信用フィルタ装置 20 基地局 30 移動局

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送されるデータを、所定の群遅延特性
    の第1のフィルタ装置を通過させてから送信し、 該送信データを受信して得た受信データを、上記第1の
    フィルタ装置とは逆の群遅延特性の第2のフィルタ装置
    を通過させるようにしたデータ伝送システムであって、 上記第1,第2のフィルタ装置の少なくとも何れか一方
    として、入力データを時系列的に反転してからフィルタ
    回路に供給し、該フィルタ回路の出力を時系列的に反転
    し、該反転出力を出力データとするフィルタ装置とした
    データ伝送システム。
  2. 【請求項2】 送信側から所定の群遅延特性の第1のフ
    ィルタ装置を通過させて送信されてきたデータを受信す
    る受信装置において、 前記送信されてきたデータを受信データとして受信する
    受信手段と、 前記第1のフィルタ回路とは逆の群遅延特性を持ち、前
    記受信データをフィルタ処理する第2のフィルタ回路
    と、 前記第2のフィルタ回路によってフィルタ処理された前
    記受信データを復調処理する復調手段と、からなり、 前記第2のフィルタ回路は、入力データを時系列的に反
    転してからフィルタ回路に供給し、該フィルタ回路の出
    力を時系列的に反転し、該反転出力を出力データとす
    る、 ことを特徴とする受信装置。
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