JP3240437B2 - 群遅延時間等化型誘電体フィルタ - Google Patents

群遅延時間等化型誘電体フィルタ

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JP3240437B2 JP19838297A JP19838297A JP3240437B2 JP 3240437 B2 JP3240437 B2 JP 3240437B2 JP 19838297 A JP19838297 A JP 19838297A JP 19838297 A JP19838297 A JP 19838297A JP 3240437 B2 JP3240437 B2 JP 3240437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として無線通信
システム等の中間周波帯域に適用されるナイキスト特性
を有する群遅延時間等化型誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信の分野では、無線で高速
にデータを送受信できる通信システムの開発が盛んに行
われており、将来的にはこうした無線通信システムの汎
用化が予測される。無線通信を行う場合に重要なこと
は、制約された有限な周波数資源を効果的に利用し、で
きるだけ狭い周波数帯域で所定の信号を送信することで
ある。
【0003】ところで、時間領域のオンオフ信号に周波
数帯域の制限を加えた場合、過渡現象のために信号が歪
を受けることを回避できないため、送信信号の間で互い
に干渉を生じて信号誤りが生じることがある。この信号
誤りは通常符号間干渉と呼ばれている。
【0004】そこで、上述したように周波数を制限した
場合には過渡現象を回避することが原理的に不可能であ
るが、仮にオンオフ信号が或るクロック周波数に同期し
て送信されるときにはその送信信号を判定する時間のタ
イミングの時に過渡現象が丁度ゼロになっていれば良
く、これを利用して符号間干渉を少なくする(理論的に
はゼロの)条件が提案されている。この条件はナイキス
ト条件と呼ばれ、第1に振幅特性が後述する周波数特性
を持つこと(以下、第1の条件とする)と、第2に群遅
延時間特性が平坦であること(以下、第2の条件とす
る)による二つの条件を満たすものとなっている。
【0005】即ち、無線通信システムにおいて符号間干
渉を少なくするためには、何らかの形の変調として例え
ばQPSK変調された信号が送出され、受信側でQPS
K復調される寸前までの総合特性がナイキスト条件を持
つことが望ましく、このためにナイキスト条件を持った
フィルタを通信装置内に配備する必要がある。
【0006】このようなナイキスト条件を持ったフィル
タの例としては、SAW(表面弾性波)フィルタが挙げ
られる。このSAWフィルタの中でもトランスバーサル
型と呼ばれるタイプのものは、振幅特性及び位相特性が
独立に設計できることが利点となっている。
【0007】その他の例としては、TBT(Trans
itional Butteworth−Thomso
n)特性を持った誘電体フィルタが挙げられる。ここで
Butterworth特性とは振幅特性が最大平坦と
なる特性であり、Thomson特性とは群遅延時間が
最大平坦となる特性であり、TBT特性はその中間の特
性を意味している。このような誘電体フィルタの場合、
挿入損失が少なく、しかも高い周波数帯域で構成するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したトランスバー
サル型のSAWフィルタの場合、挿入損失が大であるこ
とや、構成可能な周波数帯域が比較的低いこと等の欠点
がある。即ち、挿入損失が大であることは高価な低雑音
の増幅器を必要とすることを意味し、構成可能な周波数
帯域が比較的低いものであれば例えば受信機側の構成と
して1段の中間周波数処理部では受信処理が不可能とな
るために2段の中間周波数処理部が必要となって構成が
複雑になることを意味するため、好ましくない。
【0009】又、TBT特性を持った誘電体フィルタの
場合、結局Butterworth特性とThomso
n特性との中間特性を選ぶだけなので、ナイキスト条件
の二つの条件のうちの一方を満たすことができても、双
方を同時に充分に満たすことが困難となっている。
【0010】具体的に云えば、ナイキスト条件の二つの
条件において、例えば第2の条件である群遅延時間が平
坦であることが要求されるときにはThomson特性
とする必要があるが、こうした場合に第1の条件からは
むしろButterworth特性に近い特性が要求さ
れる。こうした場合、結局TBT特性では、二つのナイ
キスト条件を妥協的に満たすことしか出来ないことにな
る。これは実際にはTBT特性を有するフィルタの場合
だけでなく、最小位相推移回路が持つ一般的な制約であ
る。
【0011】因みに、既存の誘電体フィルタの回路は全
て最小位相推移回路に属し、あらゆる場合において上述
したTBT特性を有するものと同様に、振幅特性を決め
ると位相特性(即ち、群遅延時間特性も含む)が一義的
に決定されてしまい、選択の余地が無いようになってい
る。このように、既存の誘電体フィルタの回路では、ナ
イキスト条件の二つの条件を満たすことができないよう
になっている。
【0012】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、誘電体共振を利用
してナイキスト条件の二つの条件を同時に満たし得る群
遅延時間等化型誘電体フィルタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、主要な
共振素子にTEMモードの複数の誘電体共振器を用いた
誘電体フィルタにおいて、複数の誘電体共振器のうちの
特定のものに接続されて群遅延時間を等化するための群
遅延時間等化回路をフィルタ回路の局部として備え、群
遅延時間等化回路は、群遅延時間を平坦化するための非
最小位相推移回路であって、第1のコンデンサ,第1の
誘電体共振器,第2のコンデンサ,第2の誘電体共振
器,第3のコンデンサ,及び第4のコンデンサから成る
と共に、該第1のコンデンサ,該第1の誘電体共振器,
該第2のコンデンサ,該第2の誘電体共振器,及び該第
3のコンデンサをこの順で直列結合して成る直列結合部
に該第4のコンデンサを並列に接続して構成される群遅
延時間等化型誘電体フィルタが得られる。
【0014】又、本発明によれば、上記群遅延時間等化
型誘電体フィルタにおいて、複数の誘電体共振器のうち
の特定のもの以外のものに接続されて減衰極を保有形成
するための減衰極保有形成回路をフィルタ回路の局部と
して備えた群遅延時間等化型誘電体フィルタが得られ
る。
【0015】この群遅延時間等化型誘電体フィルタにお
いて、減衰極保有形成回路は、通過帯域に関して下側周
波数用の通過帯域下側減衰極形成回路及び上側周波数用
の通過帯域上側減衰極形成回路を有し、該通過帯域下側
減衰極形成回路及び該通過帯域上側減衰極形成回路の減
衰極周波数はそれぞれフィルタ中心周波数に対してほぼ
対称な位置に形成されることは好ましく、更に、通過帯
域下側減衰極形成回路は、第5のコンデンサ,第3の誘
電体共振器,第6のコンデンサ,及び第7のコンデンサ
から成ると共に、該第5のコンデンサ,該第3の誘電体
共振器,及び該第6のコンデンサをこの順で直列結合し
て成る直列結合部に該第7のコンデンサを並列に接続し
て構成されること,通過帯域上側減衰極形成回路は、第
8のコンデンサ,第4の誘電体共振器,第9のコンデン
サ,及び第1のインダクタから成ると共に、該第8のコ
ンデンサ,該第4の誘電体共振器,及び該第9のコンデ
ンサをこの順で直列結合して成る直列結合部に該第1の
インダクタを並列に接続して構成されること,通過帯域
下側減衰極形成回路は、第10のコンデンサ,接地され
た第5の誘電体共振器,第11のコンデンサ,及び第1
2のコンデンサから成ると共に、該第10のコンデン
サ,該第5の誘電体共振器,及び該第11のコンデンサ
をこの順で直列結合して成る直列結合部に該第12のコ
ンデンサを並列に接続して構成されること,通過帯域上
側減衰極形成回路は、第13のコンデンサ,接地された
第6の誘電体共振器,第14のコンデンサ,及び第2の
インダクタから成ると共に、該第13のコンデンサ,該
第6の誘電体共振器,及び該第14のコンデンサをこの
順で直列結合して成る直列結合部に該第2のインダクタ
を並列に接続して構成されること,或いは通過帯域上側
減衰極形成回路は、第15のコンデンサ,接地された第
7の誘電体共振器,第3のインダクタ,及び第16のコ
ンデンサから成ると共に、該第15のコンデンサ,該第
7の誘電体共振器,及び該第3のインダクタをこの順で
直列結合して成る直列結合部に該第16のコンデンサを
並列に接続して構成されることはそれぞれ好ましい。
【0016】又、これらの群遅延時間等化型誘電体フィ
ルタにおいて、通過帯域下側減衰極形成回路がフィルタ
回路の一端に配置されることや、通過帯域下側減衰極形
成回路がフィルタ回路の他端に配置されることは好まし
い。
【0017】一方、本発明によれば、上記何れか一つの
群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
ル周期をTとした場合、近似的にルートナイキスト条件
として知られる下記の数5式で表わされるルートコサイ
ン特性を持つ群遅延時間等化型誘電体フィルタが得られ
る。
【0018】
【数5】
【0019】ここで、ナイキスト条件は伝送路の総合特
性として満たせば良いので、仮にフィルタが送り側と受
け側との2箇所に分割されている場合には、各々フィル
タについての振幅特性はナイキスト条件の平方根になっ
ていれば良いことになる。ここでは、数5式で示される
ようなナイキスト条件の平方根の振幅特性をルートナイ
キスト条件と呼んでいる。又、定数Aは振幅の絶対値を
表わす定数であり、フィルタの挿入特性によって可変さ
れるが、定数Aがどのような値であっても数5式が満た
される限り、伝送路全体の特性としてナイキスト条件は
満たされることになる。この定数Aは以下の他の数式に
関しても同様である。
【0020】他方、本発明によれば、上記何れか一つの
群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
ル周期をTとした場合、近似的にナイキスト条件として
知られる下記の数6式で表わされるナイキスト特性を持
つ群遅延時間等化型誘電体フィルタが得られる。
【0021】
【数6】
【0022】ここで、伝送路中にフィルタが1個のみ用
いられた場合、その1個のフィルタが単独で数6式のナ
イキスト特性を満たす必要がある。
【0023】又、本発明によれば、上記何れか一つの群
遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの振
幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を基
準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボル
周期をTとした場合、近似的に下記の数7式で表わされ
る特性を持つ群遅延時間等化型誘電体フィルタが得られ
る。
【0024】
【数7】
【0025】ここで、ナイキスト条件は信号波形がイン
パルス信号の場合の条件であるが、実際の装置では矩形
波パルスを信号として用いる場合も多い。このような場
合には矩形波パルス信号を予めインパルス信号に変換す
ることが必要である。数7式は矩形波パルス信号をイン
パルス信号に変換することと、ルートコサイン特性とを
兼ねた特性に対応している。
【0026】更に、本発明によれば、上記何れか一つの
群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
ル周期をTとした場合、近似的に下記の数8式で表わさ
れる特性を持つ群遅延時間等化型誘電体フィルタが得ら
れる。
【0027】
【数8】
【0028】ここで、数8式は矩形波パルスをインパル
ス信号に変換することと、フィルタ1個を用いる場合の
ナイキスト条件とを兼ねた特性に対応している。
【0029】これらの何れか一つの群遅延時間等化型誘
電体フィルタにおいて、少なくとも第1の誘電体共振器
及び第2の誘電体共振器は、同軸型TEMモード共振器
又は平板型TEMモード共振器の何れかであることは好
ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の群
遅延時間等化型誘電体フィルタについて、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0031】最初に、この群遅延時間等化型誘電体フィ
ルタの概要を簡単に説明する。この群遅延時間等化型誘
電体フィルタは、ワイヤレスLAN等の無線式高速デー
タ通信装置に適用されるもので、それぞれ幾つかの誘電
体共振器,コイル等のインダクタ,及びコンデンサ(キ
ャパシタンス)から構成されており、群遅延時間の等価
回路区間に相当する非最小位相推移回路をフィルタ回路
中に導入して群遅延時間を平坦化することにより、ナイ
キスト条件の二つの条件を同時に満たすこと(即ち、充
分なナイキスト特性を持たせること)を可能にしてい
る。
【0032】そこで、以下は本発明の群遅延時間等化型
誘電体フィルタに持たせたナイキスト特性の技術的背景
を説明する。既存のフィルタ回路(最小位相推移回路)
においては、群遅延時間等化回路区間無しの状態で振幅
特性をナイキスト条件に合わせると、一般的なバンドパ
スフィルタの群遅延時間特性は、図7(a)に示される
周波数に対する損失曲線D1 及び遅延曲線J1 から明ら
かであるように、帯域の端で大きく、帯域の中心で小さ
くなる形となってしまう。
【0033】ここで、図7(a)に示されるような群遅
延時間特性を、一定な群遅延時間特性にするためには、
群遅延時間等化回路部分の群遅延時間特性を図7(b)
に示されるように、遅延曲線J2 が帯域の中心で大き
く、帯域の端で小さくなるようにする必要がある。そこ
で、図7(a)に示す遅延曲線J1 の特性と図7(b)
に示す遅延曲線J2 の特性とを合わせると、全体的回路
の遅延曲線Jは図7(c)に示されるように一定なもの
となる。
【0034】群遅延時間等化回路に関して、図8は一例
を説明するために示したもので、図9は他例を説明する
ために示したもので、図10は別例を説明するために示
したものであるが、何れの場合も各図における(a)は
等価回路に関するもの,(b)は群遅延時間特性に関す
るものをそれぞれ示している。
【0035】図8の場合は架橋容量Cb とするコンデン
サが存在しないため、損失曲線Di及び遅延曲線Ji
らは無極のフィルタ回路となることが判る。又、図9の
場合のように1:−1の理想変成器を介して位相反転し
て架橋容量Cb のコンデンサを付加すると損失曲線Dj
及び遅延曲線Jj からは通過帯域の上側と下側とにそれ
ぞれ1個の減衰極を生じることが判る。これに対して図
10の場合のように位相反転しないで架橋容量Cb のコ
ンデンサを付加すると、損失曲線Dk 及び遅延曲線Jk
からは減衰量は無極の場合よりもむしろ減ってしまう
が、群遅延時間特性が帯域の中央で高く、帯域の端部で
少ない形になる。これは群遅延時間等化回路の持つべき
特性に一致し、群遅延時間等化回路として有効に利用で
きるものとなる。
【0036】ここで、図10では減衰極は現われていな
いが、実際にはp平面の虚軸上に伝達関数の極が存在し
ないだけで、p平面の右半平面に極を生じている。最小
位相推移回路の条件は、伝達関数の極が右半平面に存在
しないことであり、p平面の右半平面に伝達関数の極を
持つことは、この回路が非最小位相推移回路であること
を意味している。最小位相推移回路と非最小位相推移回
路とが組み合わされた回路は全体として非最小位相推移
回路となることが知られているので、本発明では非最小
位相推移回路をフィルタ回路中に導入することを特色と
している。
【0037】図1は、本発明の一実施例に係る群遅延時
間等化型誘電体フィルタの等価回路を示したものであ
る。この等価回路は、通過帯域下側減衰極回路区間,群
遅延時間等化回路区間,及び通過帯域上側減衰極回路区
間に区別され、これらの区間にそれぞれ配備された通過
帯域下側減衰極形成回路1,群遅延時間等化回路2,及
び通過帯域上側減衰極回路3と、これらの回路間にそれ
ぞれ配備された誘電体共振器4とから構成されている。
このうち、群遅延時間等化回路2は、群遅延時間を平坦
化するための非最小位相推移回路であって、第1のコン
デンサC1 ,第1の誘電体共振器41 ,第2のコンデン
サC2 ,第2の誘電体共振器42 ,第3のコンデンサC
3 ,及び第4のコンデンサC4 から成ると共に、これら
のうちの第1のコンデンサC1 ,第1の誘電体共振器4
1 ,第2のコンデンサC2 ,第2の誘電体共振器42
及び第3のコンデンサC3 をこの順で直列結合して成る
直列結合部に第4のコンデンサC4 を並列に接続して構
成されている。このようにフィルタ回路に群遅延時間等
化回路2を接続することによって、フィルタ回路は全体
的に群遅延時間を平坦化可能な非最小位相推移回路とな
る。
【0038】又、減衰極を保有形成するための減衰極保
有形成回路としてフィルタ回路の局部に備えられた通過
帯域に関して下側周波数用の通過帯域下側減衰極形成回
路1は、第5のコンデンサC5 ,第3の誘電体共振器4
3 ,第6のコンデンサC6 ,及び第7のコンデンサC7
から成ると共に、これらのうちの第5のコンデンサ
5 ,第3の誘電体共振器43 ,及び第6のコンデンサ
6 をこの順で直列結合して成る直列結合部に第7のコ
ンデンサC7 を並列に接続して構成されている。
【0039】更に、減衰極を保有形成するための減衰極
保有形成回路としてフィルタ回路の局部に備えられた通
過帯域に関して上側周波数用の通過帯域上側減衰極形成
回路3は、第8のコンデンサC8 ,第4の誘電体共振器
4 ,第9のコンデンサC9,及び第1のインダクタL
1 から成ると共に、これらのうちの第8のコンデンサC
8 ,第4の誘電体共振器44 ,及び第9のコンデンサC
9 をこの順で直列結合して成る直列結合部に第1のイン
ダクタL1 を並列に接続して構成されている。
【0040】これらの通過帯域下側減衰極形成回路1及
び通過帯域上側減衰極形成回路3の減衰極周波数はそれ
ぞれフィルタ中心周波数に対してほぼ対称な位置に形成
されている。
【0041】この群遅延時間等化型誘電体フィルタに関
して、周波数[MHz]に対する減衰[dB]特性は図
2に示されるようになり、周波数[MHz]に対する遅
延(群遅延時間)[ns]特性は図3に示されるように
なった。図2では、Aで示した部分が減衰極Bによって
波形がルートコサインカーブに近似されており、減衰極
B及び減衰極B′がフィルタ中心周波数1600[MH
z]に対してほぼ対称な周波数位置(1630[MH
z]及び1570[MHz])に形成された状態のルー
トコサインロールオフフィルタが具現されていることを
示している。図3では、このときの群遅延時間特性がフ
ィルタ通過帯周波数においてほぼ一定の特性が具現され
ていることを示している。
【0042】尚、図2の振幅特性は、このようなフィル
タが送り側と受け側との双方に分割されていることを前
提とする群遅延時間等化型誘電体フィルタの周波数特性
に関して、フィルタの振幅特性絶対値|H(f)|がフ
ィルタ中心周波数を基準とした周波数をf,通過するデ
ジタル信号のシンボル周期をTとした場合、ルートナイ
キスト条件として知られる数9式で表わされる特性を持
つように設計されたものを用いていることを前提として
いる。
【0043】
【数9】
【0044】因みに、フィルタが1個のみで用いられる
場合には、フィルタの振幅特性絶対値|H(f)|は、
フィルタ中心周波数を基準とした周波数をf,通過する
デジタル信号のシンボル周期をTとした場合、近似的に
ナイキスト条件として知られる下記の数10式で表わさ
れるナイキスト特性を持つように設計されたものを用い
ても有効である。
【0045】
【数10】
【0046】又、矩形波パルスを信号として用いる場合
には、矩形波パルス信号をインパルス信号に変換するこ
とと、ルートコサイン特性を兼ねた数11式で表わされ
る特性を持つように設計されたものを用いても有効であ
る。
【0047】
【数11】
【0048】更に、矩形波パルスを信号として用いると
共に、フィルタが1個のみ用いられる場合には、数12
式で表わされる特性を持つように設計されたものを用い
ても有効である。
【0049】
【数12】
【0050】ところで、上述した通過帯域下側減衰極形
成回路1や通過帯域上側減衰極形成回路3は他の形態と
して構成することも可能である。
【0051】例えば、図4は通過帯域下側減衰極形成回
路1の他例に係る等価回路を示したものである。この等
価回路は、第10のコンデンサC10,接地された第5の
誘電体共振器45 ,第11のコンデンサC11,及び第1
2のコンデンサC12から成ると共に、これらのうちの第
10のコンデンサC10,第5の誘電体共振器45 ,及び
第11のコンデンサC11をこの順で直列結合して成る直
列結合部に第12のコンデンサC12を並列に接続して構
成されている。
【0052】又、図5は通過帯域上側減衰極形成回路3
の他例に係る等価回路を示したものである。この等価回
路は、第13のコンデンサC13,接地された第6の誘電
体共振器46 ,第14のコンデンサC14,及び第2のイ
ンダクタL2 から成ると共に、これらのうちの第13の
コンデンサC13,第6の誘電体共振器46 ,及び第14
のコンデンサC14をこの順で互いに直列結合して成る直
列結合部に第2のインダクタL2 を並列に接続して構成
されている。
【0053】更に、図6は通過帯域上側減衰極形成回路
3の別例に係る等価回路を示したものである。この等価
回路は、第15のコンデンサC15,接地された第7の誘
電体共振器47 ,第3のインダクタL3 ,及び第16の
コンデンサC16から成ると共に、これらのうちの第15
のコンデンサC15,第7の誘電体共振器47 ,及び第3
のインダクタL3 をこの順で直列結合して成る直列結合
部に第16のコンデンサC16を並列に接続して構成され
ている。
【0054】こうした他の形態の通過帯域下側減衰極形
成回路や通過帯域上側減衰極形成回路を用いても、フィ
ルタの振幅特性絶対値|H(f)|は数5や数6に示し
た特性を有する。
【0055】尚、このフィルタ回路中における少なくと
も第1の誘電体共振器41 及び第2の誘電体共振器42
(或いは誘電体共振器の全部であっても良い)に関して
は、同軸型TEMモード共振器を用いるものとするが、
これに代えて平板型TEMモード共振器を用いても同様
に構成できる。
【0056】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の群遅延時間
等化型誘電体フィルタによれば、フィルタ回路全体を非
最小位相推移回路とするための群遅延時間等化回路をフ
ィルタ回路中に設ける構成とすることにより、例えばシ
ンボルレート40MHzを持ち、中心周波数1.6GH
zとする場合に挿入損失約7dBのルートナイキスト特
性を持つものとなり、ナイキスト条件の二つの条件を同
時に満たし得るため、こうした性能の具現によって、中
間周波変換段数が1段であると共に、中間周波数処理に
際しての増幅器への負担を軽減できる無線通信システム
を構築できるようになる。一例として、無線LAN通信
システムへ適用してQPSK変調精度を実測した結果、
変調精度が約4%であることを確認できたため、無線L
AN通信システムとして充分実用に耐える性能を持つこ
とが判明した。従って、この群遅延時間等化型誘電体フ
ィルタは、従来のSAWフィルタを適用した場合には実
現できなかった1段のみの中間周波数処理の無線通信シ
ステムを具現できると共に、1段の中間周波数処理で構
成した無線通信システムの中にあっては既存の誘電体フ
ィルタを用いては実現できなかった優れた変調歪を呈す
るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る群遅延時間等化型誘電
体フィルタの等価回路を示したものである。
【図2】図1に示す群遅延時間等化型誘電体フィルタに
おける減衰特性を示したものである。
【図3】図1に示す群遅延時間等化型誘電体フィルタに
おける群遅延時間特性を示したものである。
【図4】図1に示す群遅延時間等化型誘電体フィルタに
備えられる通過帯域下側減衰極形成回路の他例に係る等
価回路を示したものである。
【図5】図1に示す群遅延時間等化型誘電体フィルタに
備えられる通過帯域上側減衰極形成回路の他例に係る等
価回路を示したものである。
【図6】図1に示す群遅延時間等化型誘電体フィルタに
備えられる通過帯域上側減衰極形成回路の別例に係る等
価回路を示したものである。
【図7】既存の誘電体フィルタのフィルタ回路における
群遅延時間特性を説明するために示したものであり、
(a)は群遅延時間等化回路区間無しの最小位相推移回
路部分の特性に関するもの,(b)は群遅延時間等化回
路部分の特性に関するもの,(c)は全体的な回路の特
性に関するものである。
【図8】既存の誘電体フィルタのフィルタ回路における
群遅延時間等化回路の一例を説明するために示したもの
で、(a)はその等価回路に関するもの,(b)はその
群遅延時間特性に関するものである。
【図9】既存の誘電体フィルタのフィルタ回路における
群遅延時間等化回路の他例を説明するために示したもの
で、(a)はその等価回路に関するもの,(b)はその
群遅延時間特性に関するものである。
【図10】既存の誘電体フィルタのフィルタ回路におけ
る群遅延時間等化回路の別例を説明するために示したも
ので、(a)はその等価回路に関するもの,(b)はそ
の群遅延時間特性に関するものである。
【符号の説明】
1 通過帯域下側減衰極形成回路 2 群遅延時間等化回路 3 通過帯域上側減衰極形成回路 4,41 〜47 誘電体共振器 A ルートコサインカーブ B,B′ 減衰極 C1 〜C16 コンデンサ L1 〜L3 インダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野場 孝也 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 束原 恒夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 石川 正幸 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−53604(JP,A) 特開 昭63−244901(JP,A) 特開 平3−72701(JP,A) 特開 平7−131203(JP,A) 特開 平8−186407(JP,A) 特開 平6−334407(JP,A) 特開 昭64−29001(JP,A) 実開 昭61−163402(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/205

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要な共振素子にTEMモードの複数の
    誘電体共振器を用いた誘電体フィルタにおいて、前記複
    数の誘電体共振器のうちの特定のものに接続されて群遅
    延時間を等化するための群遅延時間等化回路をフィルタ
    回路の局部として備え、前記群遅延時間等化回路は、群
    遅延時間を平坦化するための非最小位相推移回路であっ
    て、第1のコンデンサ,第1の誘電体共振器,第2のコ
    ンデンサ,第2の誘電体共振器,第3のコンデンサ,及
    び第4のコンデンサから成ると共に、該第1のコンデン
    サ,該第1の誘電体共振器,該第2のコンデンサ,該第
    2の誘電体共振器,及び該第3のコンデンサをこの順で
    直列結合して成る直列結合部に該第4のコンデンサを並
    列に接続して構成されることを特徴とする群遅延時間等
    化型誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記複数の誘電体共振器のうちの前
    記特定のもの以外のものに接続されて減衰極を保有形成
    するための減衰極保有形成回路をフィルタ回路の局部と
    して備えたことを特徴とする群遅延時間等化型誘電体フ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記減衰極保有形成回路は、通過帯
    域に関して下側周波数用の通過帯域下側減衰極形成回路
    及び上側周波数用の通過帯域上側減衰極形成回路を有
    し、該通過帯域下側減衰極形成回路及び該通過帯域上側
    減衰極形成回路の減衰極周波数はそれぞれフィルタ中心
    周波数に対してほぼ対称な位置に形成されたことを特徴
    とする群遅延時間等化型誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記通過帯域下側減衰極形成回路
    は、第5のコンデンサ,第3の誘電体共振器,第6のコ
    ンデンサ,及び第7のコンデンサから成ると共に、該第
    5のコンデンサ,該第3の誘電体共振器,及び該第6の
    コンデンサをこの順で直列結合して成る直列結合部に該
    第7のコンデンサを並列に接続して構成されることを特
    徴とする群遅延時間等化型誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記通過帯域上側減衰極形成回路
    は、第8のコンデンサ,第4の誘電体共振器,第9のコ
    ンデンサ,及び第1のインダクタから成ると共に、該第
    8のコンデンサ,該第4の誘電体共振器,及び該第9の
    コンデンサをこの順で直列結合して成る直列結合部に該
    第1のインダクタを並列に接続して構成されることを特
    徴とする群遅延時間等化型誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記通過帯域下側減衰極形成回路
    は、第10のコンデンサ,接地された第5の誘電体共振
    器,第11のコンデンサ,及び第12のコンデンサから
    成ると共に、該第10のコンデンサ,該第5の誘電体共
    振器,及び該第11のコンデンサをこの順で直列結合し
    て成る直列結合部に該第12のコンデンサを並列に接続
    して構成されることを特徴とする群遅延時間等化型誘電
    体フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記通過帯域上側減衰極形成回路
    は、第13のコンデンサ,接地された第6の誘電体共振
    器,第14のコンデンサ,及び第2のインダクタから成
    ると共に、該第13のコンデンサ,該第6の誘電体共振
    器,及び該第14のコンデンサをこの順で直列結合して
    成る直列結合部に該第2のインダクタを並列に接続して
    構成されることを特徴とする群遅延時間等化型誘電体フ
    ィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の群遅延時間等化型誘電体
    フィルタにおいて、前記通過帯域上側減衰極形成回路
    は、第15のコンデンサ,接地された第7の誘電体共振
    器,第3のインダクタ,及び第16のコンデンサから成
    ると共に、該第15のコンデンサ,該第7の誘電体共振
    器,及び該第3のインダクタをこの順で直列結合して成
    る直列結合部に該第16のコンデンサを並列に接続して
    構成されることを特徴とする群遅延時間等化型誘電体フ
    ィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項3〜8記載の群遅延時間等化型誘
    電体フィルタにおいて、前記通過帯域下側減衰極形成回
    路はフィルタ回路の一端に配置されたことを特徴とする
    群遅延時間等化型誘電体フィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項3〜8記載の群遅延時間等化型
    誘電体フィルタにおいて、前記通過帯域下側減衰極形成
    回路はフィルタ回路の他端に配置されたことを特徴とす
    る群遅延時間等化型誘電体フィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか一つに記載の
    群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
    振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
    基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
    ル周期をTとした場合、近似的にルートナイキスト条件
    として知られる下記の数1式で表わされるルートコサイ
    ン特性を持つことを特徴とする群遅延時間等化型誘電体
    フィルタ。 【数1】
  12. 【請求項12】 請求項1〜10の何れか一つに記載の
    群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
    振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
    基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
    ル周期をTとした場合、近似的にナイキスト条件として
    知られる下記の数2式で表わされるナイキスト特性を持
    つことを特徴とする群遅延時間等化型誘電体フィルタ。 【数2】
  13. 【請求項13】 請求項1〜10の何れか一つに記載の
    群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
    振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
    基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
    ル周期をTとした場合、近似的に下記の数3式で表わさ
    れる特性を持つことを特徴とする群遅延時間等化型誘電
    体フィルタ。 【数3】
  14. 【請求項14】 請求項1〜10の何れか一つに記載の
    群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、フィルタの
    振幅特性絶対値|H(f)|は、フィルタ中心周波数を
    基準とした周波数をf,通過するデジタル信号のシンボ
    ル周期をTとした場合、近似的に下記の数4式で表わさ
    れる特性を持つことを特徴とする群遅延時間等化型誘電
    体フィルタ。 【数4】
  15. 【請求項15】 請求項1〜14の何れか一つに記載の
    群遅延時間等化型誘電体フィルタにおいて、少なくとも
    前記第1の誘電体共振器及び前記第2の誘電体共振器
    は、同軸型TEMモード共振器又は平板型TEMモード
    共振器の何れかであることを特徴とする群遅延時間等化
    型誘電体フィルタ。
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