JP3234819B2 - 吊下防振装置 - Google Patents

吊下防振装置

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JP3234819B2 JP20146399A JP20146399A JP3234819B2 JP 3234819 B2 JP3234819 B2 JP 3234819B2 JP 20146399 A JP20146399 A JP 20146399A JP 20146399 A JP20146399 A JP 20146399A JP 3234819 B2 JP3234819 B2 JP 3234819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホテル等の多層階
のコンクリート建造物の内装天井材を、天井スラブに吊
下させるための吊下防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多層階のコンクリート建造物では、上階
における歩行及び物の落下等による衝撃力が床スラブを
振動させ、この振動が固体伝播により床衝撃音となって
下階へ放射されるため、この床衝撃音を、下階の天井部
で遮断する必要から、一般にボード状の内装天井材が天
井部から吊下されている。
【0003】図5に示される如くこの内装天井材を天井
部に吊下する吊下防振装置50には、上階の床スラブの
振動が直接内装天井材へ伝達されないように、天井支持
用の防振ゴム14が備えられ、この防振ゴム14の弾性
変形によって床スラブの振動を有効に吸収、遮断するよ
うになっている。
【0004】この吊下防振装置50に備えられた防振ゴ
ム14は、十分な強度をもって設計されているが、不測
の事態に対処するために、吊下防振装置50には、脱落
防止用のスチールコード52が設けられ安全性が確保さ
れている。
【0005】しかしながら、このスチールコード52を
支持板18、20に設けられた取付孔19、21へ通す
には手間を要し、またスチールコード52の端部52A
を取付箇所毎に結束する必要があるため、これら取付作
業の省力化が要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、スチールコードを用いなくても内装天井材の脱
落を防止できる吊下防振装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、内装天井材に不測の大荷重が作用して、弾性体が破
断し、内装天井材を支持する他の支持板が脱落しても、
天井スラブから垂下された第1落下防止金具が他の支持
板を支持するので、内装天井材が落下するのを防止でき
る。また、通常、第1落下防止金具は、他の支持板と非
接触状態となっているので、天井スラブの振動により他
の支持板が振れても、衝突音を発生させることがない。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、弾性体
が破断して、内装天井材を支持する他の支持板が脱落し
ても、他の支持板に固定された第2落下防止金具が一の
支持板に支持されるので、内装天井材が落下するのを防
止できる。
【0009】請求項3に記載の発明では、他の支持板が
第1ボルトを介して内装天井材を吊り下げており、第1
落下防止金具の水平部に第1ボルトが非接触状態で貫通
する円孔が形成されている。この第1落下防止金具の水
平部に他の支持板が支持され、内装天井材の落下が防止
される。また、第1ボルトと円孔は非接触状態とされて
いるので、天井スラブから垂下された第1落下防止金具
が第1ボルトに接触して、衝突音を発生させることがな
い。
【0010】請求項4に記載の発明では、円孔に、第1
ボルトが非接触状態で貫通するゴムキャップが装着され
ている。このため、仮に天井スラブが大きく振動し第1
ボルトがゴムキャップに当っても衝撃音を吸収する。
【0011】請求項5に記載の発明では、一の支持板が
第2ボルトを介して天井スラブから吊下げられており、
第2落下防止金具の水平部に第2ボルトが非接触状態で
貫通する円孔が形成されている。この第2落下防止金具
の水平部が一の支持板に支持され、内装天井材の落下が
防止される。また、第2ボルトと円孔は非接触状態とさ
れているので、天井スラブに固定された第2ボルトに第
2落下防止金具が接触して、衝突音を発生させることが
ない。
【0012】請求項6に記載の発明では、円孔に、第2
ボルトが非接触状態で貫通するゴムキャップが装着され
ている。このため、仮に天井スラブが大きく振動し第2
ボルトがゴムキャップに当っても衝撃音を吸収する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1の示されるように、第1実施
例に係る吊下防振装置10が適用された天井構造では、
天井スラブ12へ弾性体の防振ゴム14を介して内装天
井板16が吊下げられている。
【0014】防振ゴム14は六面体で、対向する両側面
は、一対のL型の支持板18、20の垂直部18A、2
0Aに加硫接着されている。この支持板18の上端部に
おいて図左方に屈曲する水平部18Bの中央部には、円
孔22が穿設されている。この円孔22には、天井スラ
ブ12に埋め込まれたアンカーボルト24が貫通され、
ナット26で締め付けられている。これにより、支持板
18が天井スラブ12へ固定されている。なお、この支
持板18の水平部18Bと天井スラブ12との間には、
U型の落下防止金具28の上端部において図左方に屈曲
する水平部28Aが挟まれいる。水平部28Aには、円
孔22と同軸上に円孔30が穿設されている。この円孔
30にアンカーボルト24が貫通され、落下防止金具2
8が支持板18と一体に天井スラブ12に固定されてい
る。
【0015】一方、支持板20の下端部において図右方
に屈曲する水平部20Bの中央部には、円孔32が穿設
されている。この円孔32へは吊りボルト34の上端部
が挿入され一対のナット36で固定されている。これに
よって、吊りボルト34が支持板20に吊下されてい
る。
【0016】また、この吊りボルト34の略中間部は、
落下防止金具28の下端部において図左方へ屈曲する水
平部28Bに穿設された円孔38に貫通している。この
円孔38の内径は、吊りボルト34の外径より十分に大
きくされており、吊りボルト34が円孔38の縁部に接
触しないようになっている。さらに、円孔38には、ゴ
ムキャップ40が挿入されている。これにより、吊りボ
ルト34が大きく振れた場合に生じる衝突音を吸収する
ようになっている(図3参照)。
【0017】なお、落下防止金具28の水平部28Bの
面積は、支持板20の水平部20Bの面積より大きくさ
れ、不測の事態で防振ゴムが切断した時、支持板20を
支持できるようになっている。
【0018】吊りボルト34の下端部には、一対のナッ
ト42で野縁受け用のハンガー44が吊下げられてい
る。このハンガー44のU字状の下端部は、水平に配置
された野縁受46が支持されている。この野縁受46に
は、複数の野縁48の上端部が固定されている。これら
野縁48の下面には、内装天井材16の上端面が固着さ
れている。
【0019】次に、本実施例に係る吊下防振装置10の
作用を説明する。
【0020】階上で発生する床衝撃音が、天井スラブ1
2を加振して階下の内装天井材16に伝播する過程にお
いて、天井スラブ12から吊下防振装置10に直接伝達
される振動は、防振ゴム14で適切に減衰されるので、
階下の床衝撃レベルは大きく低減される。
【0021】また、大きな振動により、吊りボルト34
が水平方向に振れても、落下防止金具28の円孔38の
内径は、吊りボルト34の外径より十分に大きくされて
いるので、衝突音を発生させることがない。さらに、仮
に水平方向の振れが大きくなっても、ゴムキャップ40
によって、衝突音は吸収される(図3参照)。
【0022】また、図2に示されるように、内装天井材
16に不測の大荷重が作用し、防振ゴム14が破断した
場合にも、落下防止金具28によって、内装天井材16
が天井スラブ12へ吊り下げられるので、内装天井材1
6が落下することがない。
【0023】また、図4に示す第2実施例では、第1実
施例における落下防止金具28の水平部28Bの先端部
を下方に延設してハンガー44が一体に成形されてい
る。この落下防止金具29の水平部29Bは、支持板2
0の水平部20Bと連結されている。また落下防止金具
29の上端の水平部29Aは、第1実施例と同様にゴム
キャップ40が取付けられ、アンカーボルト24が挿入
されている。
【0024】このような構造の落下防止金具29では、
ゴム14が破断した場合にも、落下防止金具28が支持
板18に吊下され、内装天井材16が天井スラブ12へ
吊り下げられるので、内装天井材16が落下することが
ない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る吊下
防振装置では、不測の事態においては、落下防止金具で
内装天井材を吊下できるようになっているので、スチー
ルコードを取付ける必要がない。これによって、取付作
業の省力化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る吊下防振装置が取付けられた
状態を示す側面図である。
【図2】第1実施例に係る吊下防振装置の防振ゴムが破
断した状態を示す側面図である。
【図3】第1実施例に係る吊下防振装置の落下防止金具
と吊りボルトとの取付状態を示す部分的斜視図である。
【図4】第2実施例に係る吊下防振装置が取付けられた
状態を示す側面図である。
【図5】従来の吊下防振装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
28 落下防止金具(第1落下防止金具) 29 落下防止金具(第2落下防止金具) 38 円孔 40 ゴムキャップ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井スラブに固定される一の支持板と、
    天井スラブの振動によって生じる固体伝播音を遮断する
    内装天井材を吊り下げる他の支持板と、を備え、 前記一の支持板及び前記他の支持板に加硫接着された弾
    性体を介して前記一の支持板と前記他の支持板とを連結
    し、この弾性体の弾性変形により天井スラブから内装天
    井材に伝達される振動を遮断する吊下防振装置におい
    て、 前記他方の支持板と非接触状態で前記天井スラブから垂
    下され、前記弾性体の破断時には他の支持板を支持する
    第1落下防止金具を有することを特徴とする吊下防振装
    置。
  2. 【請求項2】 天井スラブに固定される一の支持板と、
    天井スラブの振動によって生じる固体伝播音を遮断する
    内装天井材を吊り下げる他の支持板と、を備え、 前記一の支持板及び前記他の支持板に加硫接着された弾
    性体を介して前記一の支持板と前記他の支持板とを連結
    し、この弾性体の弾性変形により天井スラブから内装天
    井材に伝達される振動を遮断する吊下防振装置におい
    て、 前記一の支持板と非接触状態で前記他の支持板に固定さ
    れ、前記弾性体の破断時には一の支持板に支持される第
    2落下防止金具を有することを特徴とする吊下防振装
    置。
  3. 【請求項3】 前記他の支持板が第1ボルトを介して内
    装天井材を吊り下げ、前記第1落下防止金具の水平部に
    前記第1ボルトが非接触状態で貫通する円孔を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の吊下防振装置。
  4. 【請求項4】 前記円孔に、前記第1ボルトが非接触状
    態で貫通するゴムキャップが装着されたことを特徴とす
    る請求項3に記載の吊下防振装置。
  5. 【請求項5】 前記一の支持板が第2ボルトを介して天
    井スラブから吊下げられ、前記第2落下防止金具の水平
    部に前記第2ボルトが非接触状態で貫通する円孔を形成
    したことを特徴とする請求項2に記載の吊下防振装置。
  6. 【請求項6】 前記円孔に、前記第2ボルトが非接触状
    態で貫通するゴムキャップが装着されたことを特徴とす
    る請求項5に記載の吊下防振装置。
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