JP3234786B2 - 硫酸根含有有機性廃水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

硫酸根含有有機性廃水の処理方法及び処理装置

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  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫酸根含有有機性
廃水の処理方法及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品、飲料、医薬品、パルプ等の
製造装置においては、有機物を含有する廃水が排出され
るが、該廃水を処理するために、通常、活性汚泥法が用
いられる。ところが、該活性汚泥法は、有機物の濃度が
高い廃水には適さず、ランニングコストが高いだけでな
く、バルキングが生じると活性汚泥を十分に機能させる
ことができなくなってしまう。
【0003】そこで、メタン菌を使用して廃水をメタン
発酵させ、有機物をメタンガス(CH4 )に変換するよ
うにしたメタン発酵法が提供されている。この場合、活
性汚泥を使用する必要がないので、有機物の濃度が高い
廃水にも適し、ランニングコストが低いだけでなく、バ
ルキングが生じることもない。ところが、メタン菌を浮
遊させた状態で処理が行われるので、処理水と共にメタ
ン菌が流出しやすい。したがって、高負荷の廃水を高速
で処理することができないだけでなく、メタン菌を常に
補充する必要があるので、保守・管理が煩わしくなって
しまう。
【0004】そこで、メタン菌を自己固定化して形成さ
れた固定化菌体、すなわち、グラニュールメタン菌を使
用するUASB(上向流式嫌気性汚泥床)法が提供され
ている。この場合、グラニュールメタン菌は、反応槽
(メタン発酵槽)内でスラッジベッド層を形成するの
で、浮遊せず、処理水と共に流出することがない。した
がって、高負荷の廃水を高速で処理することができるだ
けでなく、保守・管理が容易になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のUASB法においては、含有される硫酸根の濃度が
高い(硫黄換算で、硫酸イオン濃度が廃水中のCODの
約3〔%〕以上である)廃水、すなわち、硫酸根含有有
機性廃水を処理する場合、硫酸還元菌による硫酸還元に
伴って硫化水素(H2 S)が生成され、該硫化水素がグ
ラニュールメタン菌の動作を阻害してしまう。
【0006】そこで、前記硫化水素がグラニュールメタ
ン菌の動作を阻害するのを防止するために、メタン発酵
に伴って発生したガスを反応槽に吹き込んで硫化水素を
分離させることが考えられるが、ガス量が増大するので
大型のセトラーが必要になり、硫酸根含有有機性廃水処
理装置が大型化し、コストが高くなってしまう。本発明
は、前記従来の硫酸根含有有機性廃水の処理方法の問題
点を解決して、硫酸根含有有機性廃水を処理する場合
に、硫化水素によってメタン菌の動作が阻害されること
がなく、硫酸根含有有機性廃水処理装置を小型化するこ
とができ、コストを低くすることができる硫酸根含有有
機性廃水の処理方法及び処理装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の硫
酸根含有有機性廃水の処理方法においては、酸生成槽に
硫酸根含有有機性廃水を供給して硫化水素を生成する。
そして、前記酸生成槽の硫酸根含有有機性廃水を放散塔
に供給し、該放散塔にガスを供給することによって、前
記硫酸根含有有機性廃水中に含有される硫化水素をパー
ジする。また、前記硫化水素がパージされた後の有機性
廃水を前記酸生成槽に返送する。そして、返送された前
記有機性廃水を更に反応槽に供給し、該反応槽内におい
て有機性廃水中の有機物をメタン発酵させる。
【0008】本発明の硫酸根含有有機性廃水の処理装置
においては、硫酸根含有有機性廃水が供給されて硫化水
素を生成し、該硫化水素を含有する硫酸根含有有機性廃
水を、硫化水素を除去するために排出し、かつ、硫化水
素が除去された後の有機性廃水が返送される酸生成槽
と、該酸生成槽から、硫化水素が除去された後の有機性
廃水が供給され、有機性廃水中の有機物をメタン発酵さ
せる反応槽とを有する。本発明の他の硫酸根含有有機性
廃水の処理装置においては、さらに、不活性ガスが供給
されることによって、硫酸根含有有機性廃水中に含有さ
れる硫化水素を除去する放散塔と、前記酸生成槽から排
出された硫酸根含有有機性廃水を前記放散塔に供給する
ラインと、該ライン上に配設されたポンプと、前記放散
塔において硫化水素が除去された有機性廃水を前記酸生
成槽に返送するラインとを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における硫酸根含有有機性廃水処理装
置の概念図である。図において、12は酸生成槽であ
り、該酸生成槽12内の下部に散気用ノズル31が配設
される。前記酸生成槽12には、硫酸根含有有機性廃水
(原水)が供給され、該硫酸根含有有機性廃水に必要に
応じて中和剤が添加される。また、17は、ライン1
6、18を介して酸生成槽12と接続された反応槽(メ
タン発酵槽)であり、該反応槽17内には、スラッジベ
ッド層34及びスラッジブランケット層35が下から順
に形成されるとともに、スラッジベッド層34の下部に
ノズル32が配設される。グラニュールメタン菌が保持
された前記反応槽17内には、前記酸生成槽12からラ
イン16を介して有機性廃水が供給され、ノズル32か
ら吐出される。
【0010】前記酸生成槽12に供給された硫酸根含有
有機性廃水中の有機物は、酸生成槽12内において有機
酸、炭酸ガス(CO2 )、メタンガス等に変換される。
また、硫酸根含有有機性廃水中の硫酸根は硫酸還元菌に
よって硫酸還元され、硫化水素に変換される。そして、
前記炭酸ガス、メタンガス、硫化水素等のガスは、ライ
ン13を介して脱硫塔14に供給され、該脱硫塔14に
おいて硫化水素が除去される。そのために、脱硫塔14
には、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、マグネシ
ウム(Mg)又はカルシウム(Ca)の、水酸化物、炭
酸塩等が水溶液又は懸濁液にされて供給される。また、
カリウム、ナトリウム、マグネシウム又はカルシウムに
代えて鉄塩(FeCl3 、FeCl2 、鉄キレート化合
物)等を使用することもできる。
【0011】前記硫化水素が除去された後のガスは、ラ
イン15を介して酸生成槽12に供給され、前記散気用
ノズル31から硫酸根含有有機性廃水中に噴射される。
これにより、酸生成槽12内の硫酸根含有有機性廃水が
攪拌(かくはん)されるとともに、硫酸根含有有機性廃
水中の硫化水素がパージされる。このようにして、時間
の経過と共に硫酸根含有有機性廃水に含有された硫酸根
の大部分が硫化水素になり、パージされると、酸生成槽
12内の硫酸根含有有機性廃水は、硫酸根及び硫化水素
の含有量が少ない、又は硫酸根及び硫化水素をほとんど
含有しない有機性廃水になる。該有機性廃水は、必要に
応じてpH調整が施され、ライン16上に配設されたポ
ンプ(P)36によって反応槽17の底部に供給され、
ノズル32から反応槽17内に均一に吐出される。そし
て、前記有機性廃水中の有機物は、前記スラッジベッド
層34及びスラッジブランケット層35においてグラニ
ュールメタン菌の動作によってメタン発酵し、メタンガ
スに変換される。
【0012】また、前記反応槽17内の有機性廃水の一
部は、ライン18を介して酸生成槽12に返送され、残
りは処理水としてライン19を介して下流側の図示しな
い処理装置に排出され、該処理装置において、例えば、
活性汚泥処理、活性炭処理等が施される。なお、処理水
を直接系外に放流したり、再利用したりすることもでき
る。
【0013】一方、反応槽17で発生したメタンガス、
炭酸ガス等のガスは、ライン49に排出され、脱硫処理
が施された後、直接燃料として使用される。なお、硫化
水素をパージするために、一部をライン15に供給する
こともできる。このように、酸生成槽12において硫酸
根含有有機性廃水に含有された硫酸根の大部分が硫化水
素に変換され、脱硫塔14において前記硫化水素が除去
されるので、硫酸根及び硫化水素を、低減した又はほと
んど含有しない有機性廃水を反応槽17においてメタン
発酵させることができる。
【0014】したがって、硫化水素がグラニュールメタ
ン菌の動作を阻害することがなくなるので、高負荷の硫
酸根含有有機性廃水を高速で処理することができるだけ
でなく、硫酸根含有有機性廃水処理装置の保守・管理が
容易になる。また、反応槽17内の硫化水素を除去する
ための通気が不要になり、大型のセトラーを配設する必
要がないので、硫酸根含有有機性廃水処理装置を小型化
することができ、コストを低くすることができる。
【0015】なお、本実施の形態においては、酸生成槽
12内の硫酸根含有有機性廃水から硫化水素をパージす
るために、酸生成槽12において発生させられ、脱硫塔
14において硫化水素が除去された後のガスを使用して
いるが、該ガスに、窒素ガス(N2 )等の不活性ガスを
補充して使用することもできる。また、酸生成槽12内
の硫酸根含有有機性廃水から硫化水素をパージするため
に、酸生成槽12において発生させられたガスを使用す
ることなく、PSA(圧力変動吸着法)等によって製造
された窒素ガスだけを使用することもできる。さらに、
窒素ガスに代えて、酸素濃度が5〜10〔%〕以下の消
化ガス、バイオガス、燃焼排ガス等を使用することもで
きる。
【0016】また、本実施の形態においては、脱硫塔1
4を使用しているが、脱硫塔14に代えて、活性汚泥処
理水等を利用した洗浄塔(湿式法)を使用することもで
きる。次に、本発明の第2の実施の形態について説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態における硫酸根含
有有機性廃水処理装置の概念図である。なお、第1の実
施の形態と同じ構造を有するものについては同じ符号を
付すことによってその説明を省略する。
【0017】この場合、酸生成槽12内において、硫酸
根含有有機性廃水中の有機物が有機酸、炭酸ガス、メタ
ンガス等に、硫酸根含有有機性廃水中の硫酸根が硫化水
素にそれぞれ変換される。その後、硫酸根及び硫化水素
を含有する硫酸根含有有機性廃水は、ライン20上に配
設されたポンプ(P)51によって放散塔21に供給さ
れ、該放散塔21内の上部に配設されたノズル45から
放散塔21内に散水される。また、前記放散塔21の下
部には、ライン46を介して酸素濃度の低い不活性ガス
(パージガス)が供給される。したがって、硫酸根含有
有機性廃水中の硫化水素は前記不活性ガスによる脱気に
よって除去される。そして、硫化水素が除去された後の
硫酸根含有有機性廃水は、ライン23を介して酸生成槽
12に返送される。
【0018】
【実施例】
〔比較例〕グルコースを主成分とする表1に示すような
組成を有する人工廃水に、硫酸イオン(Na2 SO4
を硫黄換算で9.5〔mg/l〕添加し、図1に示す酸
生成槽12(有効容積を3〔l〕とする。)及び反応槽
17(有効容積を5〔l〕とする。)から成る硫酸根含
有有機性廃水処理装置に7〔l/日〕の速度で供給する
とともに、処理水の一部を酸生成槽12に返送した。
【0019】
【表1】
【0020】そして、前記酸生成槽12内をpH7に調
整し、反応槽17の培養温度を38〔℃〕とし、酸生成
槽12から反応槽17に有機性廃水を15〔l/日〕で
供給した。なお、酸生成槽12には硫化水素をパージす
るためのガスを供給しなかった。その結果、処理水のC
ODの除去率が97〔%〕になり、ガス化率(投入した
CODの1〔kg〕当たりのメタンガスの発生量N
〔l〕)は210になり、前記人工廃水を処理すること
ができた。
【0021】その後、人工廃水に添加される硫酸イオン
を硫黄換算で320〔mg/l〕にすると、CODの除
去率が40〔%〕になり、ガス化率は22になり、高負
荷の硫酸根含有有機性廃水を処理することはできなかっ
た。このときの酸生成槽12内の硫酸根含有有機性廃水
中の硫化水素の濃度、及び反応槽17内の有機性廃水中
の硫化水素の濃度は、それぞれ、178〔mg/l〕
(SO4 2-−S:64〔mg/l〕、S2-:405〔m
g/l〕)、223〔mg/l〕(SO4 2-−S:7
〔mg/l〕、S2-:464〔mg/l〕)であった。
このことから、硫酸イオンの硫化水素への還元、すなわ
ち、生成は主に酸生成槽12において行われていること
が分かる。 〔実施例〕グルコースを主成分とする表1に示すような
組成を有する人工廃水に、硫酸イオンを硫黄換算で32
0〔mg/l〕添加し、比較例と同様に、酸生成槽12
及び反応槽17から成る硫酸根含有有機性廃水処理装置
に7〔l/日〕の速度で供給するとともに、処理水の一
部を酸生成槽12に返送した。なお、該酸生成槽12の
底部から硫化水素を除去するために窒素ガスを100
〔l/日〕で供給した。
【0022】その結果、処理水のCODの除去率が96
〔%〕になり、ガス化率は210になり、高負荷の硫酸
根含有有機性廃水を処理することができた。このときの
酸生成槽12内の硫酸根含有有機性廃水中の硫化水素の
濃度、及び反応槽17内の有機性廃水中の硫化水素の濃
度は、それぞれ、94〔mg/l〕(S2-:220〔m
g/l〕)、38〔mg/l〕(S2-:217〔mg/
l〕)であった。このことから、酸生成槽12において
硫酸根含有有機性廃水中の硫化水素の一部又は大部分を
除去し、反応槽17に供給される有機性廃水中の硫化水
素の濃度を低くすると、硫化水素がグラニュールメタン
菌の動作を阻害することがなくなることが分かる。
【0023】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、硫酸根含有有機性廃水の処理方法においては、酸
生成槽に硫酸根含有有機性廃水を供給して硫化水素を生
成する。そして、前記酸生成槽の硫酸根含有有機性廃水
を放散塔に供給し、該放散塔にガスを供給することによ
って、前記硫酸根含有有機性廃水中に含有される硫化水
素をパージする。また、前記硫化水素がパージされた後
の有機性廃水を前記酸生成槽に返送する。そして、返送
された前記有機性廃水を更に反応槽に供給し、該反応槽
内において有機性廃水中の有機物をメタン発酵させる。
【0025】この場合、酸生成槽において硫化水素が生
成され、該硫化水素が除去された後の有機性廃水がメタ
ン発酵されるので、硫化水素によってメタン菌の動作が
阻害されることがなくなる。したがって、高負荷の硫酸
根含有有機性廃水を高速で処理することができる。ま
た、硫化水素が除去された後の有機性廃水が反応槽に供
給されるので、反応槽において硫化水素を除去するため
の通気が不要になり、大型のセトラーを配設する必要が
なくなる。したがって、硫酸根含有有機性廃水処理装置
を小型化することができ、硫酸根含有有機性廃水処理装
置のコストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における硫酸根含有
有機性廃水処理装置の概念図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における硫酸根含有
有機性廃水処理装置の概念図である。
【符号の説明】
12 酸生成槽 14 脱硫塔 17 反応槽 21 放散塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−27696(JP,A) 特公 昭58−33040(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)酸生成槽に硫酸根含有有機性廃水
    を供給して硫化水素を生成し、 (b)前記酸生成槽の硫酸根含有有機性廃水を放散塔に
    供給し、該放散塔にガスを供給することによって、前記
    硫酸根含有有機性廃水中に含有される硫化水素をパージ
    し、 (c)前記硫化水素がパージされた後の有機性廃水を前
    記酸生成槽に返送し、 (d)返送された前記有機性廃水を更に反応槽に供給
    し、該反応槽内において有機性廃水中の有機物をメタン
    発酵させることを特徴とする硫酸根含有有機性廃水の処
    理方法。
  2. 【請求項2】 (a)硫酸根含有有機性廃水が供給され
    て硫化水素を生成し、該硫化水素を含有する硫酸根含有
    有機性廃水を、硫化水素を除去するために排出し、か
    つ、硫化水素が除去された後の有機性廃水が返送される
    酸生成槽と、 (b)該酸生成槽から、硫化水素が除去された後の有機
    性廃水が供給され、有機性廃水中の有機物をメタン発酵
    させる反応槽とを有することを特徴とする硫酸根含有有
    機性廃水の処理装置。
  3. 【請求項3】 (a)不活性ガス供給されることによ
    って、硫酸根含有有機性廃水中に含有される硫化水素を
    除去する放散塔と、 (b)前記酸生成槽から排出された硫酸根含有有機性廃
    水を前記放散塔に供給するラインと、 (c)該ライン上に配設されたポンプと、 (d)前記放散塔において硫化水素が除去された有機性
    廃水を前記酸生成槽に返送するラインとを有する請求項
    に記載の硫酸根含有有機性廃水の処理装置
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JPH11689A (ja) 有機性排水の処理装置

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