JP3234392B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3234392B2
JP3234392B2 JP02432694A JP2432694A JP3234392B2 JP 3234392 B2 JP3234392 B2 JP 3234392B2 JP 02432694 A JP02432694 A JP 02432694A JP 2432694 A JP2432694 A JP 2432694A JP 3234392 B2 JP3234392 B2 JP 3234392B2
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也寸志 曽根
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、生クリーム等からなる材
料を撹拌してバター等を生成する調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生クリーム等からなる材料を撹拌
してアイスクリーム等を生成する調理器において、材料
の最適な泡立て状態を検知できるよう構成したものが、
実公平6-2629号公報(A47J 43/046)にて知られている。
この調理器は、容器の上面開口部を閉成する蓋に、接触
部を垂設し、材料が泡立ってこの接触部に接触した際
に、材料が所望の泡立て状態になったことを検知するも
のである。
【0003】しかしながら、この構成では、蓋の裏側に
垂下形成した接触部に材料が接触するのを透明な蓋、又
は透明な容器を通して目視するようになっているため、
材料の撹拌時の脈動により、材料が接触部に接触したか
どうかを確認しにくい問題がある。
【0004】また、この問題を解決する実施例として、
蓋に形成した中空のボスに、枢支軸を回転自在に配設す
るとともに、枢支軸の下端にファン、上端に表示部を配
設して、材料がファンに接触した際に表示部が回転して
材料が所望の泡立て状態に泡立ったことを報知する構成
が開示されているが、この表示体は、蓋の上面に形成さ
れた凹部に収納されているために、表示体が回転しても
使用者が判別しにくい欠点がある。
【0005】さらに、蓋に把手が形成されておらず、ま
た、表示部が蓋の凹部に収納されており、表示部を把手
として利用することもできないため、蓋の容器からの取
り外し及び蓋の持ち運びがしにくい欠点がある。また、
材料の粘性の低い運転初期において撹拌体の回転によっ
て材料が大きく飛び散り、表示体に付着するが、表示体
が蓋に対して固着されているために、十分に洗浄するこ
とができず、不衛生であるなど使用勝手が悪い欠点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みなされたもので、材料の撹拌終了状態を確実に検知
でき、使用勝手を向上し得る調理器を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動機を内蔵
する本体と、該本体上に載置され、電動機により回転駆
動される回転軸を突出させる容器と、前記回転軸に取り
付けられ、円板状部を有する回転体と、前記容器の上面
開口を閉成する蓋と、前記蓋に形成される筒状の軸受部
と、該軸受部に回転自在に支持され、材料を撹拌して得
られる生成物による作動状態によって材料の撹拌終了を
報知する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記蓋の
上面に一部を突出する表示体と、該表示体に形成された
係合爪に着脱自在に装着されて容器内に配設される羽根
とから構成され、前記表示体の係合爪と羽根との保持力
を、前記蓋及び羽根の重量を保持するのに必要な保持力
以上にしたことを特徴とする。
【0008】また、電動機を内蔵する本体と、該本体上
に載置され、電動機により回転駆動される回転軸を突出
させる容器と、前記回転軸に取り付けられ、円板状部を
有する回転体と、前記容器の上面開口を閉成する蓋と、
前記蓋に形成される筒状の軸受部と、該軸受部に回転自
在に支持され、材料を撹拌して得られる生成物による作
動状態によって材料の撹拌終了を報知する表示手段とを
備え、前記表示手段は、前記蓋の上面に一部を突出する
表示体と、該表示体に形成された係合爪に着脱自在に装
着されて容器内に配設される羽根とから構成され、前記
表示体の係合爪と羽根との保持力を、前記蓋と容器との
保持力よりも大きくしたことを特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、電動機を内蔵する本体
と、該本体上に載置され、電動機により回転駆動される
回転軸を突出させる容器と、前記回転軸に取り付けら
れ、円盤状部を有する回転体と、前記容器の上面開口を
閉成する蓋と、前記蓋に形成される筒状の軸受部と、該
軸受部に回転自在に配設され、一部を蓋の上面に突出さ
せる表示体と、前記容器内に臨ませて、前記表示体に着
脱自在に取り付けられ、材料を撹拌して得られる生成物
により作動される羽根とを備え、前記軸受部の開口上端
部の径を開口下端部よりも径小とするとともに、前記表
示体の前記軸受部への挿入部の径を、前記軸受部の開口
上端部よりも径大で、且つ開口下端部よりも径小とした
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、電動機を内蔵する本体
と、該本体上に載置され、電動機により回転駆動される
回転軸を突出させる容器と、前記回転軸に嵌着される嵌
着部と円板状部とからなる回転体と、前記容器の上面開
口を閉成する蓋と、前記蓋に形成される筒状の軸受部
と、該軸受部に回転自在に配設され、一部を蓋の上面に
突出させる表示体と、前記容器内に臨ませて、前記表示
体に着脱自在に取り付けられ、材料を撹拌して得られる
生成物により作動される羽根とを備え、前記羽根には、
前記円板状部と容器底面との間に材料が流入することに
より回転体が浮き上がった際に、前記嵌着部に当接して
前記回転体の上方への浮上を規制する当接部を形成した
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の構成によると、材料を撹拌
して得られた生成物が当接して羽根が回転し、羽根とと
もに蓋の上面に突出した表示体が回転することにより、
材料の撹拌終了状態が報知される。また、表示体及び羽
根が着脱自在であるため、表示体や羽根を取り外して洗
浄することができるとともに、表示体の係合爪と羽根と
の保持力が、蓋及び羽根の重量を保持するのに必要な保
持力以上になっているため、蓋を外す際に、表示体を把
手として利用しても、羽根が外れて容器内の材料上に落
下する事がなく、さらに表示体を把手として蓋を持ち運
んでも羽根が外れることがない。
【0012】また、本発明の請求項2の構成によると、
材料を撹拌して得られた生成物が当接して羽根が回転
し、羽根とともに蓋の上面に突出した表示体が回転する
ことにより、材料の撹拌終了状態が報知される。また、
表示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽根を
取り外して洗浄することができるとともに、表示体の係
合爪と羽根との保持力が、蓋と容器との保持力よりも大
きく設定されているため、蓋を外す際に、表示体を把手
として利用しても、羽根が外れて容器内の材料上に落下
する事がない。
【0013】さらに、本発明の請求項3の構成による
と、材料を撹拌して得られた生成物が当接して羽根が回
転し、羽根とともに蓋の上面に突出した表示体が回転す
ることにより、材料の撹拌終了状態が報知される。ま
た、表示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽
根を取り外して洗浄することができるとともに、軸受部
の開口上端部の径を開口下端部よりも径小とするととも
に、前記表示体の前記軸受部への挿入部の径を、前記軸
受部の開口上端部よりも径大で、且つ開口下端部よりも
径小に形成されているため、羽根を検知体から取り外す
際に、羽根を引き抜く力に対する反作用により、検知体
が蓋の軸受部から脱落することがない。
【0014】また、本発明の請求項4の構成によると、
材料を撹拌して得られた生成物が当接して羽根が回転
し、羽根とともに蓋の上面に突出した表示体が回転する
ことにより、材料の撹拌終了状態が報知される。また、
表示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽根を
取り外して洗浄することができる。さらに、羽根に形成
した当接部により、材料を撹拌中に電動機を停止した際
に、材料が、円板状部と容器底面との間の空間に流入す
ることにより、回転体が上方へ浮き上がるのが規制さ
れ、再び電動機を駆動した場合に、回転体が上方へ飛ば
されるのが防止される。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】1は図示しない電動機を内蔵する本体で、
前記電動機の出力軸を本体1上面に突出し、この出力軸
にジョイント部材2を配設している。3は前記本体1に
配設された電源スイッチである。
【0017】4は前記本体1に載置される上面開口の容
器で、該容器4内底部中央に配設した軸受部5に、回転
軸4を回転自在に軸支しており、該回転軸4の下端に、
前記電動機のジョイント部材2と係合するカップリング
7を配設し、前記電動機の回転が伝達されるようになっ
ている。本実施例では、前記容器4の内径が約120mmに
設定されている。
【0018】8は前記回転軸6に径方向に一体的に突出
形成される係止部で、該係止部8が後述する回転体12の
係合孔19に係合し、前記回転軸6の回転により、回転体
12が回転するようになっている。9は前記回転軸6に配
設されたステンレス製のワッシャーで、回転軸6に配設
された規制部材10と、前記容器4に配設した軸受部5と
に挟持されており、後述する回転体12の係止段部18に当
接し、回転体12を支持するようになっている。前記ワッ
シャー9の容器4底面側には、ワッシャー9よりも径小
でベークライト製の座板11が配設されている。
【0019】12は前記回転軸6に着脱自在に取り付けら
れるABS等の樹脂製の回転体で、前記回転軸6に嵌着
される有天筒状の嵌着部13と、前記容器4底面に近接し
て底面と略平行に回転する円板状部14とから構成されて
いる。前記円板状部14の直径は約60mm以上(本実施例で
は約90mm)、即ち前記円板状部14の外径が、容器4内径
の半分以上に位置するように設定されているとともに、
前記嵌着部13の外周と前記容器4内側面との間隔Lは、
約50mm以上、本実施例では約55mmに設定されている。
【0020】前記円板状部14底面には、図4に示す如
く、環状のリブ15、及び円弧状のリブ16が円板状部14と
同心円状に複数配設されており、前記回転体12の回転時
に、円板状部14の遠心力による、容器4底面と円板状部
14との間の空気の容器4側壁方向への排出を抑制し、材
料と円板状部14との間に空気の層ができて回転体12が空
転するのを防止するようになっている。即ち、材料の泡
立てが進行すると、材料の粘性が増大して対流が小さく
なるため、回転体12の回転により送り込まれる空気によ
って材料と回転体12との間に空気の層ができて回転体12
が空転し、それ以上の撹拌が出来なくなる。従って、更
に材料を撹拌するために、上述の構成によって空気の排
出を抑制し、材料が回転体12から離れるのを防止して材
料を一層撹拌させて分離できるようにしている。
【0021】また、前記円板状部14の外周下部には、全
周にわたって薄肉部17が形成されており、円板状部14の
外周端面を薄くすることにより、回転体12の回転による
遠心力を小さくして材料を容器4側壁へ飛ばす作用を抑
制するようになっている。即ち、材料の泡立てが進行す
ると粘性が増大して対流が小さくなり、円板状部14によ
り外方向へ飛ばされた材料との間に空気の層ができて回
転体12が空転し、それ以上の撹拌が出来なくなる。従っ
て、円板状部14の外周端面の寸法を小さくすることによ
り、円板状部14の遠心力を小さくして材料を容器4側壁
へ飛ばす作用を抑制し、材料を一層撹拌させて分離でき
るようにしている。
【0022】18は前記回転体12の嵌着部13の下端部に形
成される環状の係止段部で、回転体12を前記回転軸6に
取り付けた状態で、該係止段部18が前記回転軸6のワッ
シャー9に当接し、回転体12が支持されるようになって
いる。
【0023】19は前記回転体12の嵌着部13に形成される
一対の係合孔で、該係合孔19に前記回転軸6の係止部8
が係合するようになっている。20は前記係合孔19に形成
された傾斜部で、前記回転体12を回転軸6に取り付け、
電動機を駆動して回転軸6を回転させると、回転軸6の
係止部8が傾斜部20に当接して、係止部8の回転方向の
駆動力と、回転体12を下方へ押し下げる力とが発生し、
電動機の回転時に、回転体12が下方へ押し下げられ、回
転体12の係止段部18が前記ワッシャー9に圧接されて回
転体12がワッシャー9により略水平に支持される。
【0024】21は前記嵌着部13下端に、前記係合孔19に
連続する傾斜状に形成される案内部、22は前記案内部21
と傾斜部20との間に形成された垂直の案内壁で、前記回
転体12を回転軸6に取り付ける際、回転軸6の係止部8
が該案内部21及び案内壁22に沿ってスムーズに係合孔19
に係合するようになっている。
【0025】23は前記容器4の上面開口を閉成する蓋
で、該蓋23の外周一部には、手掛け用の突出部24が一体
形成されているとともに、該蓋23の容器4への嵌合部に
は、全周にパッキング25が配設され、使用中に、容器4
内の材料が漏れるのを防止するようになっている。26は
前記蓋23の中央部に形成された筒状の軸受部で、該軸受
部26の開口上端部の径Aは、開口下端部の径Bよりも径
小に形成されており、該軸受部26に、表示手段である検
知体27が回転自在に配設されている。前記検知体27は、
前記軸受部26に挿入される筒状部28と、前記蓋23の上面
に突出した状態に配設される表示部29とから構成されて
いる。
【0026】30は前記検知体27の筒状部28に軸方向に形
成された複数のリブで、該リブ30の下端には、前記筒状
部28の径方向に突出する突出部31が形成されており、前
記検知体29の筒状部28の軸受部26への挿入部、即ち突出
部31外径Cは、前記軸受部26の開口上端部の径Aよりも
径大で、且つ、軸受部26の開口下端部の径Bよりも径小
に形成されている。従って、前記検知体27を蓋23に取り
付ける際には、前記検知体27は蓋23の軸受部26の開口上
端部から圧入され、且つ、蓋23に取り付けられた状態で
は、検知体27が蓋23に対して回転自在に配設される。32
は前記検知体27の筒状部28下端に一体形成された係止爪
である。
【0027】33は前記検知体27の係止爪32に着脱自在に
取り付けられ、容器4内に垂下される羽根で、該羽根33
の先端部が前記回転体12の嵌着部13近傍、本実施例で
は、回転体12の嵌着部13と容器4の内側面との間隔Lの
2/3よりも中心側に位置させている。
【0028】また、前記検知体26の係止爪32と、係止爪
32に係合される羽根33との保持力は、前記蓋23の容器4
への嵌合部に配設されたパッキング25と容器4との保持
力よりも強く設定されており、容器4から蓋23を取り外
す際に、使用者が表示部29を持って引っ張った場合で
も、検知体27と羽根33とが外れるよりも先に、蓋23が容
器4から外れるため、羽根33が外れて容器4内の材料に
落下することがない。
【0029】而して、蓋23に検知体27及び羽根33を配設
する際は、蓋23の軸受部26に検知体27の筒状部28を圧入
するとともに、蓋23の裏側に突出した検知体27の係止爪
32に羽根33を係合させる。この状態で、検知体27及び羽
根33は蓋23に対して回転自在となっている。
【0030】そして、バターを作る際は、本体1に容器
4を載置して、電動機の出力軸のジョイント部材2と、
容器4に軸支した回転軸6のカップリング7とを係合さ
せ、回転軸6に回転体12を取り付ける。この時、回転軸
6に形成された係止部8が、前記嵌着部13下端に形成さ
れた傾斜状の案内部21に沿って、嵌着部13の係合孔19に
案内され、回転体12がスムーズに回転軸6に取り付けら
れるとともに、回転体12の回転軸6への取り付け状態
で、回転体12の嵌着部13の下端部に形成された係止段部
18が、回転軸6に配設されたワッシャー9に当接する。
【0031】そして、生クリーム200ml、約2%の食塩
水130ccを容器4に入れて蓋23をし、スイッチ3を操作
して電動機を駆動し、回転体12にて材料を撹拌するが、
電動機を駆動して回転軸6を回転させると、回転軸6の
係止部8が、回転体12の係合孔19に形成された傾斜部20
に当接して、係止部8の回転方向の駆動力と、回転体12
を下方へ押し下げる力とが発生し、電動機の回転時に、
回転体12が下方へ押し下げられる。この時、回転体12の
係止段部18が前記ワッシャー9に圧接されるがワッシャ
ー9は容器4に配設した軸受部5にて水平に保持されて
いるため、回転体12がワッシャー9に圧接されることに
より回転体12が水平に支持され、回転時に振動等を発生
することがない。
【0032】電動機の回転時、回転体12の係止段部18と
ワッシャー9との摩擦抵抗が、ワッシャー9と座板11と
の摩擦抵抗よりも大きいため、ワッシャー11は回転体12
とともに回転する。従って、樹脂にて形成される回転体
12が軸受部5と直接接触して回転する場合に起こりえる
樹脂の磨耗、変形等を生じることがない。
【0033】材料の撹拌初期は、材料の粘度が低いた
め、図6に示す様に材料が回転体12の円板状部14により
飛ばされてすり鉢状になる。この状態では、羽根33が回
転体12の嵌着部13と容器4の内側面との間隔Lの2/3
よりも中心側に位置しているため、材料が、蓋23に取り
付けた羽根33に接触せず、羽根33は回転しない。
【0034】そして、撹拌が進むと、材料が空気を含ん
でホイップ状になり、材料の粘度が増加して回転体12に
よる材料の対流が押さえられ、図7の様に材料の表面が
略平らになる。この状態でも材料は蓋23の羽根33に接触
せず、羽根33が回転しない。
【0035】更に撹拌が進行すると、材料が水と乳脂肪
分とに分離しはじめ、水が回転体12の円板状部14にて飛
ばされてすり鉢状になり、乳脂肪分の小さな塊、即ちバ
ターが浮かび始め、この時、乳脂肪分の粒子内に塩分が
取り込まれ、塩味が付加される。バターの小さな塊は、
互いに結合して回転体12の円板状部14上で転がりなが
ら、容器4の内側面と回転体12の嵌着部13との間で丸め
られ、図8に示す様に、徐々に1つの大きな塊イに形成
される。この時、塊イは前記羽根33に接触して回転し、
羽根33の回転に伴って蓋23の表示部29が回転する。
【0036】上記分量の材料で撹拌した場合、生成され
る乳脂肪分は約86gとなり、この乳脂肪分の塊イを球状
とするとその直径が約60mmとなるが、塊イは、回転体12
及び水流によって高速回転するため、遠心力により偏平
な球状に形成される。この場合の塊イの短手方向の直径
が約55mmとなり、本実施例では、前記回転体12の嵌着部
13外周と容器4内側面との間隔Lを、上記塊イの短手方
向の直径に合わせて約55mmに設定している。
【0037】そして、さらに暫く撹拌を続けると、塊イ
は、図9に示す如く、容器4側壁及び回転体12の嵌着部
13等に当たりながら塊イ内に含まれた空気や水が抜けて
固められ、その径が小さくなり、蓋23の羽根33に接触し
なくなり、表示体29が停止する。この状態がバターの出
来上がりで、蓋23の上部に配設した表示体29が羽根33と
共に一旦回転し、再び表示体29が停止した際に、バター
の出来上がりが使用者に報知される。
【0038】表示体29が停止すると、電動機を停止して
蓋23を外し、バターの塊イを取り出すが、容器4の直径
が約120mmに設定されるとともに、円板状部14の直径は
約60mm以上(本実施例では約90mm)、即ち前記円板状部14
の外径が容器4内径の半分以上、換言すれば、生成され
た乳脂肪分の塊イの重心が円板状部14の上に位置する径
に設定されているため、回転体12の嵌着部13を持って回
転体12を取り外すと、円板状部14にバターの塊イを載せ
た状態で取り出すことが出来る。
【0039】そして、バターの生成が終了後、容器4か
ら蓋23を取り外す際には、蓋23の突出部24に手指を掛け
て蓋23を取り外すが、検知体27の表示部29を把手として
蓋23を取り外してもよい。検知体27の表示部29を持って
引っ張った場合、表示体29の係止爪32と羽根33との保持
力と、蓋23と容器4との保持力とが、上述した関係に設
定されているため、検知体27と羽根33とが外れるよりも
先に、蓋23が容器4から外れるため、羽根33が外れて容
器4内の材料に落下することがない。
【0040】また、蓋23、羽根33及び検知体27等を洗浄
する際は、蓋23を持って羽根33を検知体27から取り外
す。この時、羽根33を引いて検知体27の係止爪32との係
合を解除する力に対する反作用により、検知体29が、筒
状部26に形成されたリブ30及び突出部31と軸受部26内面
との摩擦力にも係わらず、蓋23の軸受部26から脱落する
ことが考えられるが、検知体27の筒状部28の最大径C
と、蓋23の軸受部26の開口上端部の径A及び開口下端部
の径Bとが、上述した関係となっているため、羽根33を
検知体27から取り外した際に、検知体27が蓋23の軸受部
26に保持され、検知体27の脱落を防止できる。
【0041】尚、上記実施例において、材料を撹拌中
は、材料が回転体12の円板状部14の遠心力により、円板
状部14と容器4底面との間の材料が、容器4側壁方向へ
排出されつづけるため、円板状部14と容器4底面との間
の空間が負圧になる。従って、撹拌途中で、使用者が電
源スイッチ3をOFFした場合、回転体12の回転速度が
低下して回転体12が停止すると、材料が円板状部14と容
器4底面との間に流入する。
【0042】電動機の停止状態では、回転体12の上方向
への抜け止めがないため、材料により回転体12が若干上
方へ押し上げられ、図10に示す如く、回転軸6の係止部
8が回転体12の係合孔19に形成された傾斜部20よりも下
方に位置する。従って、回転軸6の係止部8が、案内部
21に位置した状態で使用者が再び電源スイッチ3をON
すると、回転軸6の係止部8が、回転体12の嵌着部13下
端に形成された傾斜状の案内部21に当接して、回転体12
が上方へ飛ばされる。
【0043】従って、上記問題を解決するために、図11
に示す第2実施例の如く、羽根33の、前記回転体12の嵌
着部13上に対応する位置に、当接部34を形成することに
より、上述したように回転体12が上方へ浮き上がった際
に、回転体12の嵌着部13が当接部34に当接して、再び電
源スイッチ3をONした場合に、回転体12が飛ばされる
のを防止できる。
【0044】前記当接部34と嵌着部13上端との間隙D
は、係合孔19の傾斜部20の高さ寸法E及び前記案内壁22
の寸法Fよりも小さく設定することにより、材料が円板
状部14と容器4底面との間に流入して回転体12を上方へ
押し上げた場合に、嵌着部13の上端が当接部34に当接し
た状態では、回転軸6の係止部8が係合孔19の傾斜部20
から前記案内壁22までの範囲に位置する。従って、再び
電源スイッチ3をONした際には、回転体12の円板状部
14の遠心力により、円板状部14と容器4底面との間に流
入した材料が、容器4側壁方向へ排出されて円板状部14
と容器4底面との間が負圧になるため、回転体12が下方
へ押圧されて回転軸6の係止部8が係合孔19の傾斜部20
に当接して回転体12が下方へ押し下げられる。
【0045】また、前記当接部34と嵌着部13上端との間
隙Dを、傾斜部20の高さ寸法Eよりも小さく設定する
と、材料が円板状部14と容器4底面との間に流入して回
転体12を上方へ押し上げた場合に、嵌着部13の上端が当
接部34に当接した状態では、回転軸6の係止部8が、傾
斜部20の高さ寸法Eの範囲内に位置するため、再び電源
スイッチ3をONした際に、回転軸6の係止部8が案内
部21に当接する事がなく、回転体12が上方へ飛ばされる
ことがない。
【0046】尚、第2実施例では、羽根33の、前記回転
体12の嵌着部13上に対応する位置に、当接部34を突出形
成したが、羽根33の、前記回転体12の嵌着部13上に対応
する部分(本実施例では面35)を嵌着部13に近接させる構
成としてもよい。
【0047】また、上記実施例では、表示体29に筒状部
28を一体形成し、表示体29を蓋23の軸受部26に挿入して
取り付ける構成としたが、羽根33に、軸受部26への挿入
部となる筒状部を一体形成してもよい。
【0048】この場合、羽根33に形成された筒状部の係
止爪が蓋23の上面に突出し、この係止爪に表示体29を着
脱自在に取り付ける構成となり、蓋23を取り外す際に、
表示体29を把手として利用した場合に、表示体29が外れ
たとしても、羽根33の係止爪が蓋23の軸受部の開口上端
部に係止されて、羽根33が容器4内に落下することがな
い。
【0049】
【効果】本発明の請求項1の構成によると、材料を撹拌
して得られた生成物が当接して羽根が回転し、羽根とと
もに蓋の上面に突出した表示体が回転するため、材料の
撹拌終了状態を一目で確認することが出来る。また、表
示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽根を取
り外して洗浄することができるとともに、表示体の係合
爪と羽根との保持力が、蓋及び羽根の重量を保持するの
に必要な保持力以上になっているため、蓋を外す際に、
表示体を把手として利用しても、羽根が外れて容器内の
材料上に落下する事がなく、さらに表示体を把手として
蓋を持ち運んでも羽根が外れることがなく、使用勝手を
向上できる。
【0050】また、本発明の請求項2の構成によると、
材料を撹拌して得られた生成物が当接して羽根が回転
し、羽根とともに蓋の上面に突出した表示体が回転する
ため、材料の撹拌終了状態を一目で確認できる。また、
表示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽根を
取り外して洗浄することができるとともに、表示体の係
合爪と羽根との保持力が、蓋と容器との保持力よりも大
きく設定されているため、蓋を外す際に、表示体を把手
として利用しても、羽根が外れて容器内の材料上に落下
する事がなく、使用勝手を向上できる。
【0051】さらに、本発明の請求項3の構成による
と、材料を撹拌して得られた生成物が当接して羽根が回
転し、羽根とともに蓋の上面に突出した表示体が回転す
るため、材料の撹拌終了状態を一目で確認できる。ま
た、表示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽
根を取り外して洗浄することができる。さらに、軸受部
の開口上端部の径を開口下端部よりも径小とするととも
に、前記表示体の前記軸受部への挿入部の径を、前記軸
受部の開口上端部よりも径大で、且つ開口下端部よりも
径小に形成されているため、羽根を検知体から取り外す
際に、羽根を引き抜く力に対する反作用により、検知体
が蓋の軸受部から脱落することがなく、使用勝手を向上
できる。
【0052】また、本発明の請求項4の構成によると、
材料を撹拌して得られた生成物が当接して羽根が回転
し、羽根とともに蓋の上面に突出した表示体が回転する
ため、材料の撹拌終了状態を一目で確認できる。また、
表示体及び羽根が着脱自在であるため、表示体や羽根を
取り外して洗浄することができる。さらに、羽根に形成
した当接部により、材料を撹拌中に電動機を停止した際
に、材料が、円板状部と容器底面との間の空間に流入す
ることにより、回転体が上方へ浮き上がるのが規制さ
れ、再び電動機を駆動した場合に、回転体が上方へ飛ば
されるのを防止できるため、安全性及び使用勝手を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す調理器の断面図である。
【図2】同回転体の回転軸への取り付け状態を示す要部
拡大図である。
【図3】同回転体の回転軸への取り付け状態で、回転軸
の回転時を示す要部拡大図である。
【図4】同回転体、回転軸及び支持部材の分解斜視図で
ある。
【図5】同要部分解図である。
【図6】同調理器における材料のの撹拌初期を示す容器
の断面図である。
【図7】同撹拌中期、即ち材料が泡立った状態を示す容
器の断面図である。
【図8】同材料の分離初期状態を示す容器の断面図であ
る。
【図9】同バター生成状態を示す容器断面図である。
【図10】同回転体が浮上した状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す調理器の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 4 容器 12 回転体 13 嵌着部 14 円板状部 23 蓋 26 軸受部 27 検知体(表示手段) 28 筒状部(挿入部) 29 表示部(表示手段) 33 羽根(表示手段) 34 当接部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−195521(JP,A) 特開 平2−107212(JP,A) 特開 平7−227166(JP,A) 特開 平7−231856(JP,A) 特開 平2−116324(JP,A) 特開 平2−195921(JP,A) 特開 平3−23821(JP,A) 実開 昭63−199739(JP,U) 実開 昭61−124259(JP,U) 特許3172345(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 43/00 - 43/09 A23C 15/00,15/02 A01J 15/00,15/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機を内蔵する本体と、該本体上に載
    置され、電動機により回転駆動される回転軸を突出させ
    る容器と、前記回転軸に取り付けられ、円板状部を有す
    る回転体と、前記容器の上面開口を閉成する蓋と、前記
    蓋に形成される筒状の軸受部と、該軸受部に回転自在に
    支持され、材料を撹拌して得られる生成物による作動状
    態によって材料の撹拌終了を報知する表示手段とを備
    え、前記表示手段は、前記蓋の上面に一部を突出する表
    示体と、該表示体に形成された係合爪に着脱自在に装着
    されて容器内に配設される羽根とから構成され、前記表
    示体の係合爪と羽根との保持力を、前記蓋及び羽根の重
    量を保持するのに必要な保持力以上にしたことを特徴と
    する調理器。
  2. 【請求項2】 電動機を内蔵する本体と、該本体上に載
    置され、電動機により回転駆動される回転軸を突出させ
    る容器と、前記回転軸に取り付けられ、円板状部を有す
    る回転体と、前記容器の上面開口を閉成する蓋と、前記
    蓋に形成される筒状の軸受部と、該軸受部に回転自在に
    支持され、材料を撹拌して得られる生成物による作動状
    態によって材料の撹拌終了を報知する表示手段とを備
    え、前記表示手段は、前記蓋の上面に一部を突出する表
    示体と、該表示体に形成された係合爪に着脱自在に装着
    されて容器内に配設される羽根とから構成され、前記表
    示体の係合爪と羽根との保持力を、前記蓋と容器との保
    持力よりも大きくしたことを特徴とする調理器。
  3. 【請求項3】 電動機を内蔵する本体と、該本体上に載
    置され、電動機により回転駆動される回転軸を突出させ
    る容器と、前記回転軸に取り付けられ、円板状部を有す
    る回転体と、前記容器の上面開口を閉成する蓋と、前記
    蓋に形成される筒状の軸受部と、該軸受部に回転自在に
    配設され、一部を蓋の上面に突出させる表示体と、前記
    容器内に臨ませて、前記表示体に着脱自在に取り付けら
    れ、材料を撹拌して得られる生成物により作動される羽
    根とを備え、前記軸受部の開口上端部の径を開口下端部
    よりも径小とするとともに、前記表示体の前記軸受部へ
    の挿入部の径を、前記軸受部の開口上端部よりも径大
    で、且つ開口下端部よりも径小としたことを特徴とする
    調理器。
  4. 【請求項4】 電動機を内蔵する本体と、該本体上に載
    置され、電動機により回転駆動される回転軸を突出させ
    る容器と、前記回転軸に嵌着される嵌着部と円板状部と
    からなる回転体と、前記容器の上面開口を閉成する蓋
    と、前記蓋に形成される筒状の軸受部と、該軸受部に回
    転自在に配設され、一部を蓋の上面に突出させる表示体
    と、前記容器内に臨ませて、前記表示体に着脱自在に取
    り付けられ、材料を撹拌して得られる生成物により作動
    される羽根とを備え、前記羽根には、前記円盤状部と容
    器底面との間に材料が流入することにより回転体が浮き
    上がった際に、前記嵌着部に当接して前記回転体の上方
    への浮上を規制する当接部を形成したことを特徴とする
    調理器。
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