JP3234276B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3234276B2
JP3234276B2 JP13135792A JP13135792A JP3234276B2 JP 3234276 B2 JP3234276 B2 JP 3234276B2 JP 13135792 A JP13135792 A JP 13135792A JP 13135792 A JP13135792 A JP 13135792A JP 3234276 B2 JP3234276 B2 JP 3234276B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を1ラインず
つ読み取って画像の濃淡を示す画信号を取り出し、その
画信号をしきい値と比較することにより2値化して白黒
の画情報を得る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像をラインイメージセンサで1ラ
インずつ読み取る画像読取装置がよく使用されている。
【0003】このような画像読取装置で、白黒の画情報
を取り出す場合、原稿画像を読み取って得た画像の濃淡
を示す画信号をしきい値と比較することにより2値化す
る。この場合に、しきい値を画信号のピーク値に基ずい
て設定することがよく行なわれている。
【0004】しきい値をこのように設定する場合、装置
内に画信号をピーク値を検出するピーク検出手段や、し
きい値を設定するしきい値設定手段、および画信号レベ
ルととしきい値とを比較する比較手段などが配設され
る。図11は、このような装置の動作例を示したもの
で、いま、原稿画像を複数ライン読み取って、ラインセ
ンサから画信号Vが得られたとする。この場合、ピーク
検出手段は、画信号Vの変化にやや遅れながらピーク値
Pを検出する。しきい値設定手段は、検出されたピーク
値Pに対して、例えば1/2という一定の割合でしきい
値Sを設定する。比較手段は、設定されたしきい値Sと
画信号レベルとを比較することより、画信号を2値化す
る。これにより、白黒の画情報を得る。
【0005】いま、例えば、読み取った原稿に地肌濃度
の濃い領域があったとすると、その領域では、区間aに
示すように、画信号Vの信号レベルが低下する。しか
し、通常、原稿の地肌濃度はかなり薄く、地肌部分の画
信号Vは上記しきい値Sを越えるので、画像の白黒を正
しく読み取ることができる。
【0006】また、原稿にまっ黒ないわゆる黒ベタ領域
があったとすると、その領域では、区間bに示すよう
に、画信号V全体が上記しきい値S以下になる。従っ
て、その領域を、全画素黒の画像として正しく読み取る
ことができる。
【0007】一方、上記黒ベタ領域が原稿の先頭部にあ
ったとする。この場合、図12に示すように、画信号V
は、先頭区間cで信号レベルが低下する。このような黒
ベタ画像の画信号Vは、その大部分がラインセンサや信
号回路のノイズ成分であり、微小レベルで変動する。こ
の場合、その微小変動のピークが検出されて、そのピー
クに対してしきい値が設定される。すると、画信号V
は、しきい値Sに対して上下に変動するようになる。従
って、この場合、原稿の黒ベタ領域を、黒白が混在した
画像として誤って読み取ってしまうという問題があっ
た。
【0008】この問題を解決する方法として、しきい値
を画信号に拘らず常に一定レベルに設定する方法があ
る。ところが、この方法では、原稿の地肌濃度が濃い場
合、図13に示すように、画信号V全体がしきい値Sよ
り低下し、全体を黒画像として誤って読み取ってしまう
という別の問題が発生する。
【0009】一方、原稿の地肌濃度が濃い場合に対応で
きるものとして、例えば、特公昭62−16061号公
報に開示されている提案がある。この提案は、2種類の
しきい値を設定して、画像濃度に応じて適切な一方を選
択使用するものである。この提案によれば、地肌濃度が
濃い場合にも正しく画像を読み取ることができる。とこ
ろが、前記のように、黒ベタ画像と各種濃度の画像とか
混在した画像は、正しく読み取ることはできないという
欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、先
頭部に黒ベタ領域のある原稿や地肌濃度の濃い原稿な
ど、各種画像を常に正確に読み取ることができないとい
う問題があった。
【0011】本発明は、上記の問題を解決し、各種画像
を常に正確に読み取ることができる画像読取装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このために、本発明は、
画信号のピーク値を検出して出力すると共に出力値の初
期値を設定することができるピーク検出手段を備え、画
像読取を開始する際には、原稿先頭部の画像濃度を検知
して、その画像濃度が濃い場合には、上記ピーク検出手
段に初期値として一定値を設定する一方、画像濃度が薄
い場合には、上記初期値として零を設定し、そのピーク
値検出手段から出力されるピーク値の一定割合を上記し
きい値に設定し、原稿画像を1ラインずつ読み取って画
信号を取り出し、取り出した画信号を上記しきい値によ
り2値化して白黒画情報を得るようにしている。
【0013】
【作用】原稿先頭部の濃度が非常に濃い場合に、上記し
きい値の初期値として一定値を設定することにより、し
きい値を黒ベタ画像の画信号レベルより高く設定するこ
とができるので、黒ベタ画像を全画素黒として正確に読
み取ることができる。また、原稿先頭部の濃度がある程
度薄い、つまり明るい場合には、上記初期値として零を
設定することにより、通常濃度の原稿でも地肌の濃い原
稿でも、画信号のピーク値に基ずいて適切なしきい値が
設定されるので、画像を正確に読み取ることができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る画像読取
装置のブロック構成図を示したものである。図におい
て、原稿1は装置内で矢印方向に搬送されるようになっ
ている。原稿1の搬送路の上方には、基準とする白画像
の濃度を読み取るための白基準板2が配設され、その下
方には光源3が配設されている。また、原稿1の搬送路
の途中に原稿画像の濃度を検出する濃度検知部4が配設
されている。
【0016】光源3は、原稿1や白基準板2を照明する
ものである。原稿1または白基準板2の反射光は、ミラ
ー5で反射し、レンズ6で集光されて、ラインイメージ
センサ7に入射している。
【0017】ラインイメージセンサ7は、原稿1の画像
を1ラインずつ読み取るものである。前処理部8は、ラ
インイメージセンサ7から各ラインの画信号を順次取り
出して増幅すると共に、各種信号歪に対して既知の補正
処理を行なうものである。
【0018】濃度判定部9は、原稿画像の先頭部濃度を
判定するものである。ピーク検出部10は、前処理部8
により得られるアナログ画信号のピーク値を検出して保
持するものである。A/D変換部11は、その画信号を
上記ピーク値を最大値とする一定ビット数のデジタル信
号に変換するものである。
【0019】しきい値設定部12は、上記ピーク値の1
/2の値をしきい値として出力するものである。比較部
13は、デジタル信号に変換された画信号の信号レベル
を上記しきい値と比較することにより、画信号を2値化
して白黒の画情報を得るものである。制御部14は、上
記各部および図示せぬ原稿搬送装置などを制御するもの
である。原稿搬送装置は、副走査のために原稿1を搬送
するものである。
【0020】図2は、濃度検知部4の回路を示してい
る。図において、発光ダイオード4a,フォトトランジ
スタ4b,4cのそれぞれの一端には、一定電圧+Vd
が印加され、それぞれの他端は、抵抗4d〜4fを介し
てそれぞれアースされている。そして、抵抗4eと4f
のそれぞれの一端の電圧が、検知信号として濃度判定部
9に入力されている。
【0021】図3は、ピーク検出部10の回路図を示し
ている。図において、コンパレータ10aの2入力の一
方の端子には、画信号が入力され、他方の端子には、ア
ンプ10bの出力端子が接続されている。コンパレータ
10aの出力端子は、アンプ10bに入力端子と、スイ
ッチ回路10c,コンデンサ10dおよび抵抗10eの
一端にそれぞれ接続されている。スイッチ回路10c,
コンデンサ10dおよび抵抗10eの他端はそれぞれア
ースされている。
【0022】以上の構成で、図4は、本実施例の画像読
取装置の動作を示したものである。すなわち、この画像
読取装置は起動すると、まず光源3が点灯する。これに
より、白基準板2が照明され、その反射光をラインイメ
ージセンサ7が受光して、1ラインの画像として読み取
る。前処理部8は、ラインイメージセンサ7から画信号
を取り出し、その画信号を増幅すると共に歪を補正して
出力する。
【0023】出力された画信号は、コンパレータ10a
に入力される。このとき、スイッチ回路10cの接点は
開いている。コンパレータ10aの出力は、アンプ10
bで増幅されて、コンパレータ10aの入力に帰還して
いるので、その出力電圧は、画信号の上昇に応じて同レ
ベルに上昇する。上昇した電圧値は、コンデンサ10d
により保持される。このようにして、ピーク検出部10
は、画信号のピーク値を検出し保持する(処理10
1)。
【0024】次いで、原稿1の搬送動作を開始する(処
理102)。これにより、原稿1は、まず濃度検知部4
を通過する。濃度検知部4では、発光ダイオード4aが
発光している。フォトトランジスタ4cは、発光ダイオ
ード4aの照射光を受光してオンしている。これによ
り、抵抗4eが通電され、その一端から一定電圧が出力
される。ここで、原稿1が通過し始めると、フォトトラ
ンジスタ4cは、発光ダイオード4aの照射光が遮光さ
れ、オフになる。これにより、上記抵抗4eの一端の電
圧が零になる。
【0025】濃度判定部9は、上記抵抗4eの一端の電
圧により、原稿の通過を監視している(処理103のN
のループ)。そして、原稿1が通過し始めたことを判定
すると(処理103のY)、原稿1の先頭部の濃度を判
定する。すなわち、原稿1が通過し始めると、発光ダイ
オード4aの照射光は、原稿1で反射し、フォトトラン
ジスタ4bに入射する。このとき、フォトトランジスタ
4bは、その受光量に応じた電流を抵抗4fに通電す
る。これにより、原稿1の画像濃度に応じた電圧が抵抗
4fの一端から出力される。濃度判定部9は、その出力
電圧より画像の濃度を判定する(処理104)。
【0026】ここで、原稿1の画像が黒ベタ画像のよう
に非常に濃い場合には(処理104のY)、そのまま画
像読取動作を実行する。すなわち、原稿1がラインイメ
ージセンサ7の読取ライン上を通過し始めると、前処理
部8は、ラインイメージセンサ7から画信号を1ライン
ずつ一定周期で順次取り出して、上記と同様に出力す
る。これにより、例えば、図5に示すように、最初の一
定期間dにおいて非常に低レベルとなる画信号Vが出力
される。
【0027】ピーク検出部10は、この場合、白基準板
2を読み取ったときの画信号のピーク値Pを保持してい
る。いま、画信号Vの最初の信号レベルが低いので、そ
のピーク値Pは、時間経過と共にある程度低下する。こ
の低下速度は、コンデンサ10dと抵抗10eとの時定
数により決るもので、非常に遅く設定されている。
【0028】従って、上記原稿1の画像を読み取る場
合、同図に示すように、ピーク値Pは、初期値に対して
一定期間dにおいてやや低下するが、画信号Vのレベル
が上昇すると、即座にそのピークレベルに追従するよう
になる。
【0029】A/D変換部11は、画信号Vを上記ピー
ク値Pを最大値とするデジタル信号に変換する。また、
しきい値設定部12は、上記ピーク値Pの1/2の信号
レベルをしきい値Sとして出力する。比較部13は、画
信号Vとしいき値Sとを比較し、画信号Vがしきい値S
を越える場合“1”、画信号Vがしきい値Sを以下の場
合“0”という2値データを出力する。これにより、白
黒の画情報が得られる。
【0030】このようにして、1ラインずつ画像が読み
取られて白黒の画情報が順次取り出される(処理10
5)。
【0031】この場合、原稿1の先頭部が黒ベタ画像で
あったとしても、しきい値Sが画信号Vより高いレベル
に設定されるので、その黒ベタ画像が、全画素黒として
正しく読み取られる。
【0032】一方、原稿1の先頭部の濃度が、ある程度
薄い、つまり明るい画像であった場合には(処理104
のN)、ピーク検出部10をリセットする。すなわち、
この場合、濃度判定部9は、スイッチ回路10cに対し
てパルス状の制御信号を出力する。これにより、スイッ
チ回路10cが1回閉じて、ピーク検出部10が保持し
ていたピーク値Pが零になる(処理106)。
【0033】この後、上記と同様に、画像読取動作を実
行する。この場合、前処理部8からは、例えば、図6に
示すように、ある程度高いレベルの画信号Vが出力され
る。ピーク検出部10は、初期値は零であるが、画信号
の上昇方向には、そのピークレベルに高速に追従し、ピ
ーク値Pを検出する。しきい値設定部12は、そのピー
ク値Pに対する所定のしきい値Sを出力する。そして、
上記と同様に、A/D変換部11は、画信号をデジタル
信号に変換し、比較部13は、そのデジタル信号を2値
化する。このようにして、白黒の画情報が1ラインずつ
順次読み取られる(処理105)。この場合、図6から
明らかなように、原稿1の地肌が薄い場合でも、ある程
度濃い場合でも、画像の白黒が常に正しく読み取られ
る。
【0034】このようにして、1ページ分の画像読み取
りが終ると、次ページの有無を判別する(処理10
7)、次ページの原稿1がある場合(処理107の
Y)、同様の動作を繰り返す(処理101へ)。そし
て、読み取る原稿1がなくなると(処理107のN)、
読取動作を終了する。
【0035】以上のように、本実施例では、原稿1の先
頭部の画像濃度が非常に濃い場合、ピーク検出部10に
は、白基準板2を読み取った画信号のピーク値を初期値
に設定して、所定の画像読取動作を実行している。これ
により、画信号を2値化する際のしきい値を黒ベタ画像
の画信号レベルより高く設定することができるので、黒
ベタ画像を全画素黒として正確に読み取ることができ
る。
【0036】また、この場合、上記初期値には、白基準
板2を読み取った画信号により自動的に設定するので、
予め設定レベルを調整しておく作業が不要である。
【0037】一方、原稿の先頭部の画像濃度がある程度
明るい場合には、上記初期値として零を設定している。
これにより、通常濃度の原稿でも地肌の濃い原稿でも、
画信号のピーク値すなわち画像の地肌レベルに応じた適
切なしきい値が設定されるので、画像を正確に読み取る
ことができる。
【0038】なお、上記実施例では、原稿1の先頭部の
画像濃度が濃い場合、白基準板2の画信号に基ずいて、
しきい値の初期値を設定するようにしたが、予め決めた
信号値を固定的に設定するようにしてもよい。これによ
り、例えば、黒ベタ画像内にある程度明るい領域がある
場合、その領域を白として読み取るなど、読取条件を任
意に設定することができる。
【0039】また、専用に配設した濃度検知部4によ
り、原稿1の画像濃度を判定するようにしたが、ライン
イメージセンサ7で原稿1の先頭部を1ライン読み取
り、得られた画信号の信号レベルにより濃度を判定する
ようにしてもよい。その場合、濃度の判定結果に応じて
同様にピーク検出部10に初期値を設定し、その後、原
稿1の2ライン目から同様に画像読取動作を実行すれば
よい。
【0040】また、濃度検知部4には、原稿1に光を照
射する発光ダイオード4aを配設したが、図7に示すよ
うに、光源3の照射光の一部を光ファイバー4gにより
原稿1に導くように構成してもよい。
【0041】次に、本発明の他の実施例を説明する。
【0042】本実施例の画像読取装置は、図1における
濃度検知部4と濃度判定部9とが削除され、新たに図示
せぬ原稿先頭部判定手段が配設されているものとする。
原稿先頭部判定手段は、読取ライン位置が原稿1の先頭
部であるかどうかを判定するものである。
【0043】図8は、本実施例のピーク検出部10を示
している。同図において、図3と異なる点は、スイッチ
回路10cと抵抗10eとが削除され、可変抵抗回路1
0fが配設されている点である。可変抵抗回路10f
は、抵抗値が2段階に切り換わる回路であり、上記原稿
先頭部判定手段の判定結果により切換制御されるように
なっている。
【0044】この構成で、本実施例の画像読取装置は起
動すると、前述の実施例と同様に、白基準板2を読み取
って得られた画信号のピーク値をピーク検出部10の初
期値に設定する。そして、原稿1の搬送動作を開始し
て、原稿1の先頭部から原稿画像を1ラインずつ順次読
み取る。このとき、前記原稿先頭部判定手段は、原稿1
の先頭部の一定区間を読み取っている期間中だけ、可変
抵抗回路10fの抵抗値を小さい値に切換制御する。
【0045】いま、例えば、原稿1の画像が先頭部で地
肌の濃い画像であったとすると、図9に示すように、一
定期間eにおいて比較的低レベルの画信号Vが読み取ら
れる。本実施例では、ピーク検出部10のピーク値P
は、初期値として常に白基準板2の濃度に応じた信号レ
ベルが設定されている。一方、原稿1の先頭部の読取中
には、可変抵抗回路10fが小さい値に設定されるの
で、コンデンサ10dと可変抵抗回路10fとで決まる
時定数も小さくなり、ピーク検出部10のピーク値Pの
低下も速くなる。これにより、ピーク検出部10のピー
ク値Pは、同図に示すように、低レベルの画信号Vに追
従するようになる。そして、そのピーク値Pに応じたし
きい値Sが設定され、画信号Vが2値化される。
【0046】以上のように、本実施例では、ピーク検出
部10には常に白基準板2の濃度に応じたピーク値を初
期値に設定するが、原稿1の先頭部読取期間中のみ、コ
ンデンサ10dと可変抵抗回路10fとで決まる時定数
を小さくすることにより、検出するピーク値Pを低レベ
ルの画信号Vに追従できるようにしている。これによ
り、先頭部あるいは全体的に地肌の濃い原稿画像でも、
正確に読み取ることができる。
【0047】なお、上記実施例では、ピーク検出部10
の時定数を可変するために、可変抵抗回路10fにより
抵抗値を切り換えるようにしたが、コンデンサーの容量
を切り換えるようにしてもよい。
【0048】また、ピーク検出部10のピーク値Pは、
必ず画信号Vに追従させるようにしたが、図10に示す
ように、ピーク値Pは、予め設定した一定の下限値Ld
までしか低下させないようにしてもよい。その場合、同
図一定期間fで示すように、画信号Vが非常に低レベル
になったとしても、しきい値Sをその信号レベルより高
く設定することができるので、黒ベタ画像でも、正確に
読み取ることができるようになる。
【0049】
【発明の効果】以上ように、本発明によれば、出力値の
初期値を設定することができるピーク検出手段を備え、
画像を読み取る際には、原稿先頭部の画像濃度を検知
し、画像濃度が濃い場合には、上記初期値に一定値を設
定して、出力されるピーク値によりしきい値を設定する
ので、しきい値を黒ベタ画像の画信号レベルより高く設
定することができる一方、画像濃度が薄い場合には、上
記初期値に零を設定して、出力されるピーク値によりし
きい値を設定するので、通常濃度や地肌の濃い原稿に対
して適切なしきい値を設定することができるため、各種
画像を常に正確に読み取ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像読取装置のブロッ
ク構成図である。
【図2】濃度検出部の回路図である。
【図3】ピーク検出部の回路図である。
【図4】画像読取動作のフローチャートである。
【図5】1つの原稿画像を読み取る際の各信号の説明図
である。
【図6】別の原稿画像を読み取る際の各信号の説明図で
ある。
【図7】濃度検出部の他の実施例を示す回路図である。
【図8】画像読取装置の他の実施例におけるピーク検出
部の回路図である
【図9】その実施例において1つの原稿画像を読み取る
際の各信号の説明図である。
【図10】さらに別の実施例で1つの原稿画像を読み取
る際の各信号の説明図である。
【図11】従来の画像読取装置で1つの原稿画像を読み
取る際の各信号の説明図である。
【図12】従来の画像読取装置で別の原稿画像を読み取
る際の各信号の説明図である。
【図13】従来の画像読取装置でさらに別の原稿画像を
読み取る際の各信号の説明図である。
【符号の説明】
1 原稿 2 白基準板 3 光源 4 濃度検知部 4a 発光ダイオード 4b,4c フォトトランジスタ 4d,4e,10e 抵抗 4g 光ファイバー 5 ミラー 6 レンズ 7 ラインイメージセンサ 8 前処理部 9 濃度判定部 10 ピーク検出部 10a コンパレータ 10b アンプ 10c スイッチ回路 10d コンデンサ 10f 可変抵抗回路 11 A/D変換部 12 しきい値設定部 13 比較部 14 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を1ラインずつ読み取って画像
    の濃淡を示す画信号を取り出し、その画信号を2値化し
    て白黒画情報を得る画像読取装置において、原稿画像を
    1ラインずつ読み取って画信号を取り出す画信号取出手
    段と、その画信号のピーク値を検出して出力すると共に
    出力値の初期値を設定する機能を有するピーク検出手段
    と、画像読取を開始する原稿先頭部の画像濃度を検知す
    る濃度検知手段と、検知した画像濃度が濃い場合には上
    記ピーク検出手段に上記初期値として一定値を設定する
    初期値設定手段と、上記画像濃度が薄い場合には上記ピ
    ーク検出手段に上記初期値として零を設定する初期リセ
    ット手段と、上記ピーク値検出手段から出力される上記
    ピーク値の一定割合を上記しきい値に設定するしきい値
    設定手段と、上記画信号取出手段から取り出される画信
    号を上記しきい値と比較することにより2値化して白黒
    画情報を得る画情報2値化手段とを備えていることを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記初期値設定手段は、基準とする白画
    像を読み取って得た画信号のピークレベルを上記初期値
    として設定する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記初期値設定手段は、原稿画像の地肌
    に対応した画信号レベルを上記初期値として任意に設定
    する手段であることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 上記濃度検出手段は、上記画信号取出手
    段から取り出された上記画信号に基ずいて画像濃度を検
    出する手段であることを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿画像を1ラインずつ読み取って画像
    の濃淡を示す画信号を取り出し、その画信号を2値化し
    て白黒画情報を得る画像読取装置において、原稿画像を
    1ラインずつ読み取って画信号を取り出す画信号取出手
    段と、その画信号のピーク値を検出して出力すると共に
    出力値の初期値を設定する機能を有するピーク検出手段
    と、そのピーク検出手段に上記初期値として一定値を設
    定する初期値設定手段と、画像読取開始時点の上記画信
    号のレベルが設定した上記初期値より低い場合には即座
    にその画信号のピーク値を上記ピーク検出手段から出力
    させる制御手段と、上記ピーク値検出手段から出力され
    る上記ピーク値の一定割合を上記しきい値に設定するし
    きい値設定手段と、上記画信号取出手段から取り出され
    る画信号を設定した上記しきい値と比較することにより
    2値化して白黒画情報を得る画情報2値化手段とを備え
    ていることを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記画信号のレベルが
    予め設定されている下限値以下の場合にはその下限値を
    上記ピーク検出手段から出力させる手段であることを特
    徴とする請求項5記載の画像読取装置。
JP13135792A 1992-04-27 1992-04-27 画像読取装置 Expired - Fee Related JP3234276B2 (ja)

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