JP3234021U - 流体塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の塗布体よりも心地よい感触の塗布体により、流体を塗布することができる流体塗布容器を提供する。【解決手段】本考案に係る一の実施の形態の流体塗布容器1は、流体を収容するタンクTを有する容器本体10と、後端部が該容器本体と連結されて内部に該タンクから流体が流入することにより、該流体を先端部に形成された吐出口から吐出する流体吐出体24と、該流体吐出体よりも硬度が低い塗布体であって、該流体吐出体を被覆する塗布体26と、操作体を有すると共に該操作体の操作に応じて該タンク内の流体を該流体吐出体へと押し出すプランジャ50と、を備え、該塗布体は、該流体吐出体の吐出口から吐出された流体を吸収し、被塗布面に接触することにより吸収した流体を塗布する。【選択図】図1

Description

本考案の実施形態は、被塗布面に対して流体を塗布する流体塗布容器に関する。
従来、筒状の本体部と、該本体部の前端部から前方へ偏平状に延設された延設部と、該本体部の後端から該延設部にかけて貫通し、塗布液が流通される貫通孔と、を有し、該延設部に、その前端から該貫通孔へ向けて切り欠いた切欠き凹状部が形成されて、該貫通孔の前端開口が画成されると共に、該切欠き凹状部を挟んだ左右両側の位置に先端片が形成され、該切欠き凹状部が、下縁の後端部が上縁の後端部よりも前方に位置するスパチュラを備える塗布液容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この塗布液容器によれば、スパチュラの貫通孔の前端開口から吐出された塗布液を、スパチュラの延設部における2つの先端片の間に保持することができ、この先端片を被塗布面、例えば目頭付近の上瞼に差し入れ、スパチュラを目尻へ向けて上瞼に沿って移動させる際、先端片が上瞼の二重に間隙を形成しつつ、先端片の間に保持する塗布液を上瞼の二重に塗布することができる。
特開2015−229094号公報 (例えば、段落[0008]、[0015]等参照)
従来の流体塗布容器によれば、吐出した流体を肌の表面などの被塗布面上にスパチュラなどの塗布体で押圧して塗布することで、該流体を該被塗布面上に引き伸ばして塗布することができる。しかしながら、このような従来の塗布体よりも心地よい感触の塗布体により、流体を塗布することができる流体塗布容器を提供することが求められていた。
本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、従来の塗布体よりも心地よい感触の塗布体により、流体を塗布することができる流体塗布容器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案に係る一の態様の流体塗布容器は、流体を収容するタンクを有する容器本体と、後端部が該容器本体と連結されて内部に該タンクから流体が流入することにより、該流体を先端部に形成された吐出口から吐出する流体吐出体と、該流体吐出体よりも硬度が低い塗布体であって、該流体吐出体を被覆する塗布体と、操作体を有すると共に該操作体の操作に応じて該タンク内の流体を該流体吐出体へと押し出すプランジャと、を備え、該塗布体は、該流体吐出体の吐出口から吐出された流体を吸収し、被塗布面に接触することにより吸収した流体を塗布する。
本考案に係る態様によれば、従来の塗布体よりも心地よい感触の塗布体により、流体を塗布することができる流体塗布容器を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る流体塗布容器を、その軸線を含む切断面で切断して示す縦断面図である。 図2は、第1の実施形態に係る流体塗布容器が備える流体吐出体を、その吐出口の方向より見て示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る流体塗布容器の流体吐出体を図2のA−A線で切断してA‐A矢印方向より見て示す断面図である。 図4は、第1の実施形態に係る流体塗布容器の流体吐出体を、その先端の方向より見て示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る流体塗布容器が備えるアプリケータの平面図である。 図6は、第1の実施形態に係る流体塗布容器のアプリケータを図5のB−B線で切断してB‐B矢印方向より見て示す断面図である。 図7は、第1の実施形態に係る流体塗布容器が備える先具を、その軸線方向に直交する方向より見て示す図である。 図8は、該先具を図7のC−C線で切断してC‐C矢印方向より見て示す断面図である。 図9は、該先具を、その先端部に形成された開口の方向より見て示す図である。 図10は、第2の実施形態に係る流体塗布容器を、その軸線を含む切断面で切断して示す縦断面図である。 図11は、第2の実施形態に係る流体塗布容器が備える流体吐出体を、その軸線方向に直交する方向より見て示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る流体塗布容器の流体吐出体を図11のD−D線で切断してD‐D矢印方向より見て示す断面図である。 図13は、第2の実施形態に係る流体塗布容器の流体吐出体を、その先端部に形成された吐出口の方向より見て示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本考案の第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、化粧料である流体のコンシーラを被塗布面としての肌に塗布する流体塗布容器1を説明する。なお、流体塗布容器1の長手方向の中心軸線を単に「軸線」というものとし、該軸線の延在方向を「軸線方向」というものとする。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態に係る流体塗布容器1は、略円柱状に形成され、化粧料である流体Fが収容されたタンクTを有する容器本体10と、流体Fを吐出する流体吐出体のスパチュラ24及びこれを覆う塗布体であるアプリケータ26の組立体20と、容器本体10の先端部(図1の下方)に取り付けられた先具30と、先具30に着脱自在に取り付けられたキャップ40と、容器本体10の後端部に配置され、操作体である尾冠51の回転に応じてタンクT内の流体Fを流体吐出体へ押し出すプランジャ50と、を備える。以後、流体塗布容器1におけるキャップ40側、即ち図1の下方側を軸線方向における前方、尾冠51側、即ち図1の上方側を後方とし、各前方側端部を先端部、各後方側端部を後端部と称して説明する。なお、図1においては、説明上ピストンロッド53のみ断面で示されておらず、その軸線方向に直交する方向から見た状態が示されている。
(容器本体10)
容器本体10は、軸線方向に延在する略中空円筒状の長尺部材であり、ポリプロピレン等の樹脂材料により構成される。流体Fを収容するタンクTの前方に位置する容器本体10の先端部は内径及び外径共に容器本体10の他の部分よりも小径に形成される。容器本体10の先端部の内周面には流体吐出体が嵌合すると共に、容器本体10の先端部の外周面には先具30が嵌合する。容器本体10の後端部には、プランジャ50の尾冠51が容器本体10に対して相対回転可能に嵌合する。
(流体吐出体)
本実施形態の流体吐出体は、容器本体10に嵌合するその後部のホルダ22と、ホルダ22の先端部と接続するその前部のスパチュラ24と、を有する。
図2〜図4に示すように、略中空円筒状に形成されたホルダ22は、その外周壁221が容器本体10の先端部の内周壁に嵌合したときに、ホルダ22の中空部である後部流路222がタンクTと連通するように構成される。ホルダ22の軸線方向の略中央の位置の外周面上には、径外方向に突出して先具30の内周面に当接する2つの環状突起223,224が軸線方向において所定距離だけ離間して形成される。環状突起224よりも前方のホルダ22の外周面上には、後に詳述するアプリケータ26(図1参照)を押圧して係止するために先細に形成された環状突起225が径外方向に突出して形成される。環状突起225の前方には、ホルダ22の後部と比較して小さな外径に形成されてスパチュラ24と接続される接続部226が形成される。接続部226の前端の縁部には、スパチュラ24の前方への抜けを防止するための環状の返し227が形成される。
スパチュラ24の後部242の外周面は前方に向かうにつれて外径が緩やかに減少する略円筒状に形成され、その内周面には内周溝が形成される。スパチュラ24の後部242の内周溝はホルダ22の返し227と接続されてスパチュラ24の脱落を防止する。スパチュラ24の内部には、ホルダ24の後部流路222から流体Fが流入する前部流路241が形成される。スパチュラ24の前部243は、前方に向かうにつれてその厚みX(図3参照)が暫時減少するように2つの曲面244a,244bを有する先細の板状に形成される。曲面244a,244bは、後方、即ち後部242近傍では厚みXの減少が比較的に急激になるよう形成され、前方では厚みXの減少が比較的に緩やかになるよう形成される。曲面244aの前方側には、前部流路241と連通する吐出口245が形成される。後部242及び前部243の形状に応じて前部流路241も前方に向かうにつれて流路が細くなるように形成される。
以上の構成により、スパチュラ24はプランジャ50により前方に押し出された流体Fを、流路222,241を介して吐出口245から吐出する。このように一方の面にのみ吐出口245を形成することにより、後に詳述するように、被塗布面に対して流体Fを塗布する一の塗布面に他の塗布面よりも多く流体Fを吐出して、一の塗布面の流体Fの吸収量を他の塗布面よりも多いものとすることができる。このため、比較的に流体Fの吸収量の少ない他の塗布面(曲面244b)側で被塗布面上に塗布された流体Fを広げ、吸収させる等してその塗布量を調整することができる。
スパチュラ24は、弾性を有する弾性材で構成され、該弾性材の硬度はホルダ22の硬度より低い硬度とされる。このように構成すると、流体Fを塗布する際に、ホルダ22に支持されたスパチュラ24が後に詳述する更に硬度の低いアプリケータ26を支えながら撓むように構成することができ、心地よい感触及び使用感をユーザに与えることができる。スパチュラ24は、熱可塑性エラストマー等の弾性体で構成することが好ましく、ホルダ22はポリプロピレン等の樹脂材料により構成することが好ましい。スパチュラ24の硬度、例えば、ISO18517、タイプAによるデュロメータ硬度は、10〜100の範囲が好ましく、15〜80の範囲がより好ましく、15〜50の範囲がさらに好ましい。本実施形態では、硬度及び材質が互いに異なるホルダ22及びスパチュラ24が複合成型(2色成型)により一体的に形成される。このように構成すると、ホルダ22及びスパチュラ24を効率良く、強固に結合することができるため好ましい。なお、他の実施形態では、スパチュラ24は、ホルダ22の結合部226に嵌合して取り付けられるものとしてもよい。
(アプリケータ26)
図5および図6に示すように、本実施形態の塗布体としてのアプリケータ26は、平面形状が略半楕円の2枚の板材を結合した袋状に形成され、その内部にはスパチュラ24が挿入可能な内部空間262が形成される。本実施形態のアプリケータ26は、2枚の板材の周辺縁を溶着することにより結合して袋状に形成されている。しかしながら、結合する板材は2枚に限られることなく、他の実施形態では任意の複数毎の板材を結合して袋状に形成されたアプリケータを構成するものとしてもよい。袋状のアプリケータ26内でスパチュラ24が自在に弾性変形することができるように構成すると、スパチュラ24又はアプリケータ26単体で流体Fを塗布する場合の触感よりも優れた触感をユーザに与えることができる。アプリケータ26は、流体Fが含侵可能な多孔質材で形成され、所定の弾性を有し、その硬度はスパチュラ24の硬度よりも低い硬度として構成される。アプリケータ26を構成する多孔質材としては、例えばスポンジを用いることができ、特に、ユーザに心地よい感触及び使用感を与えることができると共に耐久性の高い、ウレタンスポンジを用いることが好ましい。袋状に形成された比較的硬度の低いアプリケータ26を、先細の板状に形成された比較的硬度の高いスパチュラ24で支持して流体Fを塗布することができるように構成すると、流体Fを人の指で被塗布面に塗布するような心地よい触感をユーザに与えることができる。また、スパチュラ24の吐出口245を覆うアプリケータ26の一の板材は他の板材とは識別可能であるように構成されることが好ましい。例えば、一の板材の色を他の板材の色とは異なる色として視覚的に識別可能とすることで、ユーザは袋状のアプリケータ26内のスパチュラ24の吐出口245の位置を容易に把握することができる。
(先具30)
図7に示すように、先具30は略中空円筒状に形成され、その外周面はキャップ40の嵌合が良好に行われるように先端側に向かうにつれて先細となるように形成される。先具30の後部の外周面上には、キャップ40の内周面に形成された環状突起と嵌合するために径内方向に窪む環状溝301が形成される。先具30の後部の内周面上には、容器本体10の先端部の外周面に形成された環状溝に嵌合するように、径内方向に突出した2つの環状突起302,303が形成される。先具30の環状突起303の前方の内周面上には、ホルダ22の2つの環状突起223,224がそれぞれ個別に嵌合する環状溝304,305が形成される。
先具30は、流体吐出体が容器本体10に嵌め込まれた状態(図1参照)において、先具30の先端開口306からアプリケータ26に覆われたスパチュラ24が前方に向けて突出するように流体吐出体のホルダ22を固定する。このとき、先具30の先端部307の内周面308はアプリケータ26の後部をホルダ22の環状突起225との間で径方向に挟圧して係止する。このため、アプリケータ26のスパチュラ24からの前方への脱落を防止することができる。
(キャップ40)
キャップ40は、その先端に蓋板を有する略円筒状(図1参照)に形成され、先具30に嵌合したときにアプリケータ26をその内部に収容して保護することができるように構成される。キャップ40の後部の内周面上には径内方向に突出する環状突起402が形成され、環状突起402が先具30の環状溝301に嵌合してキャップ40を先具30に対して着脱自在に取り付ける。
(プランジャ50)
プランジャ50は、容器本体10に対して相対的に回転可能に係止された尾冠51と、タンクT内を摺動して前進可能なピストン52と、その外周面に雄ネジ532が形成され、ピストン52を前方へ押圧するピストンロッド53と、ピストンロッド53の雄ネジ532に螺合する雌ネジをその内周面に有すると共に、その外周面が容器本体10の内周面に嵌合した回り止め54と、尾冠51の後端開口に嵌合された蓋である尾栓55と、を有する。
回り止め54はその先端部外周面が後端部外周面よりも僅かに小径である略円筒状に形成されて、当該先端部の内周面には雌ネジ542が形成される。ピストンロッド53の雄ネジ532を周方向に2つに分けるように、ピストンロッド53の外周面上には、軸線方向に延在する一対の平面である当接面534が周方向に180度離間して形成される。尾冠51は、その後部よりも前部の外径が小さい略円筒状に形成され、該前部は回り止め54の後端部内及び容器本体10の後端部内にそれぞれ相対回転可能に嵌入される。尾冠51の前部の内周面にはピストンロッド53の当接面534に対向して摺動可能に当接する当接面512が形成され、ピストンロッド53が尾冠51に対して軸線方向に摺動可能であると共に、周方向に一体回転可能であるように係合する。尾冠51の前部後端部の外周面上には、容器本体10の後端部の内周面上に形成された環状溝に相対回転可能に嵌合する環状突起514が形成され、尾冠51を容器本体10に対して軸線方向に移動不能かつ周方向に相対回転可能に係合する。
(組み立て)
流体塗布容器1の組み立てについて説明する。ピストン52にピストンロッド53先端部を圧入し、回り止め54をピストンロッド53に螺合して、回り止め54の先端がピストン52の後端に当接するように組み付ける。次に、ピストンロッド53が螺合した回り止め54を容器本体10内に後方から圧入して、回り止め54を容器本体10に対して相対回転不能に組み付ける。次に、尾栓55をその後端に嵌め込んだ尾冠51を容器本体10内に後方から嵌め込んで、尾冠51の環状突起514を容器本体10の環状溝内に嵌合させる。尾冠51の当接面512とピストンロッド53の当接面534とが係合されると、容器本体10にプランジャ50が組み付けられる。
次に、前方から容器本体10のタンクT内に流体Fを注入して、流体吐出体(ホルダ22及びスパチュラ24)を容器本体10の前端開口内に圧入する。次に、流体吐出体(ホルダ22及びスパチュラ24)の前部をアプリケータ26で覆い、先具30を前方から容器本体10の先端部外周に嵌め込んで、アプリケータ26を容器本体10に組み付ける。最後に、先具30にキャップ40を前方から嵌めると、流体塗布容器1が組み立てられる。
なお、上述した各構成要素の取付構造は、本実施形態に示す突起と溝との嵌合や圧入に限らず、他の実施形態では螺着などの任意の取付構造としてもよい。
(使用方法)
流体塗布容器1の使用方法について説明する。容器本体10に対して尾冠51を回転させると、尾冠51とピストンロッド53とが一体となって容器本体10に対して相対的に回転する。このため、ピストンロッド53が容器本体10に嵌合した回り止め54に対して回転してピストン52と共に前進し、流体Fを前方へ押し出す。押し出された流体Fは、ホルダ22の後部流路222及びスパチュラ24の前部流路241を介して吐出口245から吐出され、2枚の板材を結合した袋状のアプリケータ26の一の板材に吸収される。
尾冠51の回転操作を適宜繰り返し、アプリケータ26に適量の流体Fを吸収させた後、ユーザは被塗布面に対してアプリケータ26を接触させて撫でることで流体Fを被塗布面に塗布することができる。必要であれば、2枚の板材を結合した袋状のアプリケータ26のうち、流体Fの吸収量が比較的少ない他の板材で被塗布面をさらに撫でて、塗布された流体Fをさらに広い塗布範囲に塗り広げる、あるいは過剰に塗布された流体Fを他の板材に吸収させてその塗布量を調整するものとしてもよい。
以上説明したように、最も硬度の低い軟質材で形成されたアプリケータ26で覆われたスパチュラ24が、ホルダ22の硬度よりも低い軟質材で構成されるため、アプリケータ26で覆われたスパチュラ24が適度に撓み、心地よい感触をユーザに与えることができる。ホルダ22、スパチュラ24及びアプリケータ26の中で最も硬度が高いホルダ22は、径方向において、先具30との間にアプリケータ26を挟んで係止することができるため、アプリケータ26を強固に固定することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、流体塗布容器1の流体吐出体は先端が略平板状のスパチュラ24を有するものと説明した。しかし、これに限定するものではなく、他の実施形態の流体塗布容器は、円筒状や三角錐、角柱等の任意の形状の流体吐出体を備えることができる。また、流体吐出体の形状と同様に、流体吐出体を覆うアプリケータの形状も任意の形状とすることができる。また、第1の実施形態ではプランジャ50が尾冠51の回転によって操作されて流体Fを押し出すものと説明した。しかし、プランジャ50の構成はこれに限定されるものではなく、他の実施形態では、操作体として尾冠にノック体を有してノック体の押下に応じて流体を吐出するものとしてもよい。以下の第2の実施形態においては、円筒状の流体吐出体と、ノック体を有するプランジャとを備える流体塗布容器を説明する。
図10に示すように、本実施形態に係る流体塗布容器1´は、アプリケータ26´及び流体吐出体の組立体20´と、プランジャ60とを備える。
(流体吐出体)
本実施形態の流体吐出体は、容器本体10の先端開口内に嵌合するホルダ22´と、ホルダ22´の先端に結合された吐出パイプ28と、を有する。アプリケータ26´はホルダ22´の先端部及び吐出パイプ28を覆う。
図11〜図13に示すように、ホルダ22´が第1の実施形態のホルダ22の環状突起223を有することがなく、一方で、ホルダ22´の外周壁221が容器本体10の先端部の内周壁と嵌合する外壁と後部流路222を画成する内壁とを各々有する点で第1の実施形態と異なる。このように、ホルダ22´の構成は、第1の実施形態に示した構成とは異なる構成とするものとしてもよい。ホルダ22´の構成は、これらの相違点以外は第1実施形態のホルダ22の構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
吐出パイプ28は、前端板を有する略中空円筒状に形成され、その内部にはホルダ22´の後部流路222と連通する前部流路282が形成される。吐出パイプ28の後部の内周面上には、ホルダ22´の前部の外周面上に形成された返し227に結合する内周溝が形成される。吐出パイプ28の先端には、その軸線方向に直交する方向に延在する凹面284が形成され、凹面284には、前部流路282と連通して流体Fを吐出する吐出口286である複数の孔が形成される。
本実施形態では、吐出パイプ28は、第1の実施形態のスパチュラ24と同様に、弾性を有する弾性材で形成され、該弾性材の硬度はホルダ22´の硬度より低い硬度とされる。このように構成すると、流体Fを塗布する際に、ホルダ22´に支持された吐出パイプ28が後に詳述する更に硬度の低いアプリケータ26´を支えながら撓むように構成することができ、心地よい感触及び使用感をユーザに与えることができる。このような吐出パイプ28はスパチュラ24と同様に熱可塑性エラストマー等の弾性体で構成することが好ましく、その硬度も前述のスパチュラ24と同等のものを用いることが好ましい。しかしながら、更に他の実施形態では、吐出パイプ28はホルダ22´と同一の材質により一体に構成するものとしてもよい。
(アプリケータ26´)
図10に示すように、本実施形態の塗布体としてのアプリケータ26´は、その塗布面であるアプリケータ26´の外周面が略球状に形成され、その内部に吐出パイプ28が挿入可能な空間が形成される。アプリケータ26´は袋状に一体成型された基材にフロッキー加工がなされて形成されているが、他の実施形態では、2枚以上の複数の板状の基材を結合して袋状の基材を形成するものとしてもよい。アプリケータ26´の基材は、流体Fが含侵可能な多孔質材で構成され、所定の弾性を有し、吐出パイプ28を構成する材料よりも硬度が低い材料で形成される。アプリケータ26´の基材を構成する多孔質材としては、例えばスポンジを用いることができ、特に、ユーザに心地よい感触及び使用感を与えることができると共に耐久性の高い、ウレタンスポンジを用いることが好ましい。本実施形態では、アプリケータ26´の基材の表面にはさらに該基材を被覆するフロッキー加工264がなされ、アプリケータ26´の表面の硬度をその基材の硬度よりもさらに低い硬度とするように構成される。このように構成すると、アプリケータの硬度を流体吐出体の硬度よりも低い硬度とすることがさらに容易となると共に、ユーザに心地よい感触及び使用感を与えることができる。
(プランジャ60)
プランジャ60は、図10に示すように、ノック体61と、タンクT内を摺動して前進
可能なピストン62と、その外周面に雄ネジが形成されたピストンロッド63と、ピストンロッド63の雄ネジに螺合する雌ネジがその内周面に形成され、ピストンロッド63に相対回転可能に螺合する回転カム64と、回転カム64を一の回転方向へ回転駆動するために揺動可能に構成された揺動カム65と、容器本体10の後端部に取り付けられてプランジャ60を支持する尾冠66と、ノック体61を後方に向けて付勢するリターンスプリング67と、ノック体61と連結されて揺動カム65に組み付けられたスライドカム68と、を備える。
プランジャ60の上述した各構成要素について、その組み立てと共にさらに説明する。回転カム64は、その前面には前方に向けて突出するラチェット歯を有し、その後面には周方向に延在する複数のカム山が形成される。揺動カム65は、その前面に前方に向けて突出するラチェット歯を有し、回転カム64の後面と揺動カム65のラチェット歯とが係合して回転カム64を一の回転方向にのみ駆動するように、揺動カム65が回転カム64に組み付けられる。回転カム64に組み付けられた揺動カム65には、リターンスプリング67と、リターンスプリング67によって揺動カム65に対して後方に向けて付勢されたノック体61及びスライドカム68の組立体とがさらに組み付けられる。揺動カム65とスライドカム68とは、スライドカム68の軸線方向の往復移動が揺動カム65の周方向の往復回転移動に連動するように、相互にカム係合された状態で組み付けられる。このように、ノック体61、回転カム64、揺動カム65、リターンスプリング67及びスライドカム68が組み立てられた組立体であるノックセットが構成される。
次に、尾冠66の後端開口の後方からノックセットを嵌め込んで、尾冠66にノックセットを組み付ける。尾冠66の前部内周面には周方向に延在する複数のカム山が形成され、回転カム64のラチェット歯と係合して回転カム64の一の回転方向への回転を許容する一方で他の回転方向への回転を防止する。ピストンロッド63の先端部にはピストン62が嵌合される。ピストンロッド63の雄ネジを周方向に2つに分けるように、ピストンロッド63の外周面上には、軸線方向に延在する一対の平面である当接面が周方向に180度離間して形成される。尾冠66の先端開口の内周面にはピストンロッド63の当接面と対向して当接する当接面が形成される。尾冠66の当接面がピストンロッド63の当接面に当接することにより、ピストンロッド63は尾冠66に対して相対回転不能かつ軸線方向に移動可能に支持される。ピストンロッド63の雄ネジは回転カム64の雌ネジに螺合される。このように、プランジャ60が組み立てられる。
流体塗布容器1´の組み立てについてさらに説明する。容器本体10内に後方からプランジャ60を圧入して組み付け、容器本体10の前方からタンクT内に流体Fを注入し、流体吐出体(ホルダ22´及び吐出パイプ28)を容器本体10内に前方から圧入する。次に、流体吐出体(ホルダ22´及び吐出パイプ28)の前部をアプリケータ26´で覆い、先具30を前方から容器本体10の先端部の外周面に嵌め込むことにより、流体吐出体(ホルダ22´及び吐出パイプ28)及びアプリケータ26´を容器本体10に組み付ける。最後に、先具30に対して前方からキャップ40を嵌めることにより、流体塗布容器1´が組み立てられる。
なお、上述した各構成要素の取付構造は、本実施形態に示す突起と溝との嵌合や圧入に限らず、さらに他の実施形態では螺着などの任意の取付構造としてもよい。
(使用方法)
本実施形態に係る流体塗布容器1´の使用方法について説明する。ユーザがキャップ40を先具30から取り外し、ノック体61をリターンスプリング67の付勢力に抗して押下すると、ノック体61に連結するスライドカム68が揺動カム65に対して前方に移動する。この移動に応じてスライドカム68にカム係合された揺動カム65が周方向に回転し、回転カム64を一の回転方向に回転駆動する。回転カム64が回転すると、回転カム64に螺合したピストンロッド63が前進し、ピストン62及び流体Fを前方へ押し出す。押し出された流体Fは、ホルダ22´の後部流路222及び吐出パイプ28の前部流路282を介して吐出口286から吐出され、アプリケータ26´に吸収される。
ノック体61の押下操作を適宜繰り返し、アプリケータ26´に適量の流体Fを吸収させた後、ユーザは被塗布面に対してアプリケータ26´を接触させることで流体Fを塗布することができる。
以上説明したように、最も硬度の低い軟質材で形成されたアプリケータ26´で覆われた吐出パイプ28が、ホルダ22´の硬度よりも低い軟質材で構成されるため、アプリケータ26´で覆われた吐出パイプ28が適度に撓み、心地よい感触をユーザに与えることができる。また、本実施形態に示すようにアプリケータ26´にフロッキー加工264を施すことにより、さらに心地よい感触をユーザに与えることができる。
なお、以上説明した各実施形態では、タンクT内に化粧料である流体Fを収容すると説明したが、さらに他の実施形態では、タンクT内に文具用等の任意の流体を収容し、これを吐出するようにしてもよい。この場合には、被塗布面を傷付けることなく好適に任意の流体を被塗布面に塗布することができる。流体は任意の液体、ゲル等とすることができる。
本考案は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、実用新案登録請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本考案の範囲内のものである。
1,1´ 流体塗布容器
10 容器本体
20,20´ 流体吐出体及び塗布体の組立体
22,22´ ホルダ(流体吐出体)
24 スパチュラ(流体吐出体)
245 吐出口
26,26´ アプリケータ(塗布体)
28 吐出パイプ(流体吐出体)
286 吐出口
30 先具
50,60 プランジャ
51 尾冠
61 ノック体
T タンク
F 流体

Claims (6)

  1. 流体を収容するタンクを有する容器本体と、
    後端部が前記容器本体と連結されて内部に前記タンクから流体が流入することにより、該流体を先端部に形成された吐出口から吐出する流体吐出体と、
    前記流体吐出体を被覆する塗布体であって、該流体吐出体の吐出口から吐出された流体を吸収し、被塗布面に接触することにより吸収した流体を塗布する塗布体と、
    前記容器本体の前端部に組み付けられる略中空円筒状に形成された先具と、
    操作体を有すると共に該操作体の操作に応じて前記タンク内の流体を前記流体吐出体へと押し出すプランジャと、を備え、
    前記流体吐出体の前部は軸線方向に延在する弾性体により構成され、該流体吐出体の前部の硬度は該流体吐出体の後部の硬度より低く構成され、前記塗布体の硬度は該流体吐出体の前部の硬度より低く構成され、前記先具の内周面は該塗布体の後部を該流体吐出体の後部の外周面との間で径方向に挟圧して係止することを特徴とする流体塗布容器。
  2. 前記流体吐出体の前部の硬度は、ISO18517に規定されるタイプAによるデュロメータ硬度で10〜100の範囲である、請求項1記載の流体塗布容器。
  3. 前記流体吐出体の前部と後部とは、複合成型により一体的に形成された、請求項1又は請求項2記載の流体塗布容器。
  4. 前記流体吐出体の先端部は板状に形成されており、該先端部の一方の面に前記吐出口が形成された、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の流体塗布容器。
  5. 前記塗布体は複数の板材を結合した袋状に形成され、前記流体吐出体の吐出口を覆う一の板材は他の板材と識別可能である、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の流体塗布容器。
  6. 前記塗布体の塗布面は略球状に形成され、該塗布面がフロッキー加工された、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の流体塗布容器。
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