JP3233705U - 段ボール製梱包箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】段ボール製梱包箱の開梱に際し、カッターなどによる内容物への損傷を防止する技術を提供する。【解決手段】両端(一端2a、他端2b)が開口された中空の箱本体2と、箱本体の一端開口を閉塞する箱蓋3と、箱本体の他端開口を閉塞する箱底4と、を具備し、箱本体と箱蓋と箱底とが、単一の段ボール5で一体的に構成されていると共に、箱本体と箱蓋と箱底とで囲まれた空間領域に内容物を収容して梱包する段ボール製梱包箱1であって、箱蓋は、空間領域に収容された内容物を覆うように、箱本体の一端開口を閉塞する保護カバーと、保護カバーを覆うように、箱本体の一端開口を閉塞する蓋本体と、を有している。【選択図】図1
Description
本考案は、段ボール製梱包箱の開梱に際し、カッターなどによる内容物(例えば、ソフトテニスボール)への損傷を防止する技術に関する。
従来、所定の内容物を梱包して搬送するための段ボール製梱包箱が知られている。内容物として、例えば、複数のソフトテニスボールを想定すると、これらのソフトテニスボールは、専用カゴに集積された状態で段ボール製梱包箱に梱包される。
ところで、段ボール製梱包箱を開梱する際、カッターなどで箱蓋に切り込みを入れる場合がある。この場合、切り込み量ないし切り込み深さの程度によっては、カッターの刃先が、箱蓋を貫通して内容物(即ち、ソフトテニスボール)に到達し、その結果、当該内容物が傷付いてしまう虞がある。
本考案は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、段ボール製梱包箱の開梱に際し、カッターなどによる内容物への損傷を防止する技術を提供することにある。
このような目的を達成するために、本考案は、両端が開口された中空の箱本体と、箱本体の一端の開口を閉塞する箱蓋と、箱本体の他端の開口を閉塞する箱底と、を具備し、箱本体と箱蓋と箱底とが、単一の段ボールで一体的に構成されていると共に、箱本体と箱蓋と箱底とで囲まれた空間領域に内容物を収容して梱包する段ボール製梱包箱であって、箱蓋は、空間領域に収容された内容物を覆うように、箱本体の一端の開口を閉塞する保護カバーと、保護カバーを覆うように、箱本体の一端の開口を閉塞する蓋本体と、を有している。
本考案によれば、段ボール製梱包箱の開梱に際し、カッターなどによる内容物への損傷を防止する技術を実現することができる。
「一実施形態」
図1は、本実施形態に係る段ボール製梱包箱1の展開図である。図1の例において、段ボール製梱包箱1は、箱本体2と、箱蓋3と、箱底4と、を具備し、これらの箱本体2、箱蓋3、箱底4は、単一の段ボール5で一体的に構成されている。
図1は、本実施形態に係る段ボール製梱包箱1の展開図である。図1の例において、段ボール製梱包箱1は、箱本体2と、箱蓋3と、箱底4と、を具備し、これらの箱本体2、箱蓋3、箱底4は、単一の段ボール5で一体的に構成されている。
なお、段ボール5は、例えば、図8に示されたシングルウォール構造、或いは、図9に示されたダブルウォール構造などを適用して構成することができる。シングルウォール構造の段ボール5では、波状に成型された中芯6の両側にライナ7a,7bが貼り合わされている。一方、ダブルウォール構造の段ボール5では、中心ライナ7cの両側に波状に成型された中芯6a,6bを配置し、これらの中芯6a,6bの両外側にライナ7a,7bが貼り合わされている。
図1に示すように、箱本体2は、矩形状(正方形や長方形などの形状を含む)の平面的輪郭を有する4つの本体壁(第1本体壁8a、第2本体壁8b、第3本体壁8c、第4本体壁8d)と、台形状を有する1つの糊代9(継ぎ代ともいう)と、を備えている。
第1本体壁8aと第2本体壁8bと第3本体壁8cと第4本体壁8dとは、この順番に連結されている。糊代9は、第1本体壁8aの片側(第2本体壁8bの反対側)に連結されている。第1本体壁8aと第3本体壁8cとは、互いに同一の形状及び大きさを有している。第2本体壁8bと第4本体壁8dとは、互いに同一の形状及び大きさを有している。図1では一例として、4つの本体壁8a,8b,8c,8dは、それぞれ、長方形の輪郭を有している。
糊代9と第1本体壁8aとの間には、第1本体折曲線10aが介在され、糊代9及び第1本体壁8aは、第1本体折曲線10aを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。第1本体壁8aと第2本体壁8bとの間には、第2本体折曲線10bが介在され、第1本体壁8a及び第2本体壁8bは、第2本体折曲線10bを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。
第2本体壁8bと第3本体壁8cとの間には、第3本体折曲線10cが介在され、第2本体壁8b及び第3本体壁8cは、第3本体折曲線10cを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。第3本体壁8cと第4本体壁8dとの間には、第4本体折曲線10dが介在され、第3本体壁8c及び第4本体壁8dは、第4本体折曲線10dを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。
第1本体折曲線10a、第2本体折曲線10b、第3本体折曲線10c、第4本体折曲線10dは、それぞれ直線状を成し、互いに平行かつ同一寸法に設定されている。なお、これらの本体折曲線10a,10b,10c,10dの寸法は、後述する縦寸法Tと一致している。
第1本体壁8a、第2本体壁8b、第3本体壁8c、第4本体壁8dの縦寸法T(梱包箱1或いは箱本体2の深さ、高さともいう)は、互いに同一値に設定されている。第1本体壁8a及び第3本体壁8cの横寸法Eは、互いに同一値に設定されている。第2本体壁8b及び第4本体壁8dの横寸法Fは、互いに同一値に設定されている。縦寸法T、横寸法E、横寸法Fは、例えば、段ボール製梱包箱1の用途や使用目的、種類やサイズなどに応じて設定されるので、特に数値限定はしない。図1では一例として、T<F<Eなる関係に設定されている。また、縦と横とは、互いに直交する位置関係に設定されている。
このような箱本体2によれば、4つの本体壁8a,8b,8c,8dを4つの折曲線10a,10b,10c,10dを介して折り曲げた状態で、糊代9を第4本体壁8dの片側(第3本体壁8cの反対側)に接合する。このとき、第1本体壁8aと第3本体壁8cとが、互いに平行に対向して配置されると共に、第2本体壁8bと第4本体壁8dとが、互いに平行に対向して配置される(図3参照)。なお、糊代9と第4本体壁8dとの接合方法は、例えば、接着、針止めなど既存の方法を適用すればよい。
この状態において、箱本体2は、両端(一端2a、他端2b)が開口された矩形状の立体的輪郭(図3参照)を有している。箱本体2の一端2aの開口(以下、一端開口Haという)、並びに、箱本体2の他端2bの開口(以下、他端開口Hbという)は、共に、矩形状に構成されている。
なお、一端開口Ha及び他端開口Hbは、互いに同一の大きさを有する長方形の輪郭を有している。特に参照符号は付さないが、長方形の輪郭は、平行に対向した横寸法Eの二辺と、これらの二辺に直交して平行に対向した横寸法Fの二辺とで区画されている。
箱本体2の一端開口Haは、後述する箱蓋3で閉塞可能であり、箱本体2の他端開口Hbは、後述する箱底4で閉塞可能である。この場合、一端開口Haを箱蓋3で閉塞し、他端開口Hbを箱底4で閉塞した状態において、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に、所定の内容物P(図3参照)が収容されて梱包される。
図1に示すように、箱蓋3は、箱本体2の一端2aに設けられた4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)を備えている。
4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dは、それぞれ、矩形状(正方形や長方形などの形状を含む)の平面的輪郭を有している。第1上側フラップ11aと第3上側フラップ11cとは、互いに異なる形状及び大きさを有している。第2上側フラップ11bと第4上側フラップ11dとは、互いに同一の形状及び大きさを有している。図1では一例として、4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dは、それぞれ、長方形の輪郭を有している。
これら4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dは、箱本体2(即ち、第1本体壁8a、第2本体壁8b、第3本体壁8c、第4本体壁8d)に対して、折り曲げ可能に連結されている。この場合、第1上側フラップ11aは、第1本体壁8aに連結されている。第2上側フラップ11bは、第2本体壁8bに連結されている。第3上側フラップ11cは、第3本体壁8cに連結されている。第4上側フラップ11dは、第4本体壁8dに連結されている。
第1上側フラップ11aと第1本体壁8aとの間には、第1上側折曲線12aが介在され、第1上側フラップ11a及び第1本体壁8aは、第1上側折曲線12aを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。第2上側フラップ11bと第2本体壁8bとの間には、第2上側折曲線12bが介在され、第2上側フラップ11b及び第2本体壁8bは、第2上側折曲線12bを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。
第3上側フラップ11cと第3本体壁8cとの間には、第3上側折曲線12cが介在され、第3上側フラップ11c及び第3本体壁8cは、第3上側折曲線12cを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。第4上側フラップ11dと第4本体壁8dとの間には、第4上側折曲線12dが介在され、第4上側フラップ11d及び第4本体壁8dは、第4上側折曲線12dを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。
第1上側折曲線12a、第2上側折曲線12b、第3上側折曲線12c、第4上側折曲線12dは、それぞれ直線状を成し、互いに箱本体2の一端2aに沿って真っ直ぐに並んで配置されている。第1上側折曲線12aと第3上側折曲線12cとは、互いに同一寸法に設定されている。これらの上側折曲線12a,12cの寸法は、上記した第1本体壁8a及び第3本体壁8cの横寸法Eと一致している。第2上側折曲線12bと第4上側折曲線12dとは、互いに同一寸法に設定されている。これらの上側折曲線12b,12dの寸法は、上記した第2本体壁8b及び第4本体壁8dの横寸法Fと一致している。
第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第4上側フラップ11dの縦寸法N(幅、長さともいう)は、互いに同一値に設定されている。第3上側フラップ11cの縦寸法K(幅、長さともいう)は、上記した縦寸法Nよりも短く(小さく)設定されている(K<N)。縦寸法N、縦寸法Kは、例えば、段ボール製梱包箱1の用途や使用目的、種類やサイズなどに応じて設定されるので、特に数値限定はしない。
別の捉え方をすると、縦寸法Nと縦寸法Kとの合計(N+K)は、上記した横寸法Fと一致(N+K=F)するように設定されている。更に、縦寸法Nと縦寸法Nとの合計(N+N)、換言すると、縦寸法Nの2倍(N×2)は、上記した横寸法Eと一致(2N=E)するように設定されている。
このような箱蓋3によれば、上記した箱本体2を組み立てた状態において(図3参照)、箱本体2の一端開口Haを囲むように、4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)が位置付けられる。なお、これら4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dの具体的な配置構成については、後述する図3の説明において詳述する。
図1に示すように、箱底4は、箱本体2の他端2bに設けられた4つの下側フラップ(第1下側フラップ13a、第2下側フラップ13b、第3下側フラップ13c、第4下側フラップ13d)を備えている。
4つの下側フラップ13a,13b,13c,13dは、それぞれ、矩形状(正方形や長方形などの形状を含む)の平面的輪郭を有している。第1下側フラップ13aと第3下側フラップ13cとは、互いに同一の形状及び大きさを有している。第2下側フラップ13bと第4下側フラップ13dとは、互いに同一の形状及び大きさを有している。図1では一例として、4つの下側フラップ13a,13b,13c,13dは、それぞれ、長方形の輪郭を有している。
これら4つの下側フラップ13a,13b,13c,13dは、箱本体2(即ち、第1本体壁8a、第2本体壁8b、第3本体壁8c、第4本体壁8d)に対して、折り曲げ可能に連結されている。この場合、第1下側フラップ13aは、第1本体壁8aに連結されている。第2下側フラップ13bは、第2本体壁8bに連結されている。第3下側フラップ13cは、第3本体壁8cに連結されている。第4下側フラップ13dは、第4本体壁8dに連結されている。
第1下側フラップ13aと第1本体壁8aとの間には、第1下側折曲線14aが介在され、第1下側フラップ13a及び第1本体壁8aは、第1下側折曲線14aを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。第2下側フラップ13bと第2本体壁8bとの間には、第2下側折曲線14bが介在され、第2下側フラップ13b及び第2本体壁8bは、第2下側折曲線14bを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。
第3下側フラップ13cと第3本体壁8cとの間には、第3下側折曲線14cが介在され、第3下側フラップ13c及び第3本体壁8cは、第3下側折曲線14cを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。第4下側フラップ13dと第4本体壁8dとの間には、第4下側折曲線14dが介在され、第4下側フラップ13d及び第4本体壁8dは、第4下側折曲線14dを中心に、互いに折り曲げ可能に構成されている。
第1下側折曲線14a、第2下側折曲線14b、第3下側折曲線14c、第4下側折曲線14dは、それぞれ直線状を成し、互いに箱本体2の他端2bに沿って真っ直ぐに並んで配置されている。第1下側折曲線14aと第3下側折曲線14cとは、互いに同一寸法に設定されている。これらの下側折曲線14a,14cの寸法は、上記した第1本体壁8a及び第3本体壁8cの横寸法Eと一致している。第2下側折曲線14bと第4下側折曲線14dとは、互いに同一寸法に設定されている。これらの下側折曲線14b,14dの寸法は、上記した第2本体壁8b及び第4本体壁8dの横寸法Fと一致している。
第1下側フラップ13a、第2下側フラップ13b、第3下側フラップ13c、第4下側フラップ13dの縦寸法M(幅、長さともいう)は、互いに同一値に設定されている。縦寸法Mは、例えば、段ボール製梱包箱の用途や使用目的、種類やサイズなどに応じて設定されるので、特に数値限定はしない。図1では一例として、M<F<Eなる関係に設定されている。更に、縦寸法Mと縦寸法Mとの合計(M+M)、換言すると、縦寸法Mの2倍(M×2)は、上記した横寸法Fと一致(2M=F)するように設定されている。
このような箱底4によれば、上記した箱本体2を組み立てた状態において(図2参照)、箱本体2の他端開口Hbを囲むように、4つの下側フラップ(第1下側フラップ13a、第2下側フラップ13b、第3下側フラップ13c、第4下側フラップ13d)が位置付けられる。なお、これら4つの下側フラップ13a,13b,13c,13dの具体的な配置構成については、後述する図2の説明において詳述する。
図2は、箱本体2の他端開口Hbが箱底4で閉塞された段ボール製梱包箱1の底面図である。図2の例において、第1下側フラップ13a及び第3下側フラップ13cが、他端開口Hbの一方向両側に対向配置されていると共に、第2下側フラップ13b及び第4下側フラップ13dが、他端開口Hbの一方向両側に直交する他方向両側に対向配置されている。
ここでは、先ず、第2下側フラップ13b及び第4下側フラップ13dを、他端開口Hbを覆うように折り曲げる。次に、第2下側フラップ13b及び第4下側フラップ13dを覆うように、第1下側フラップ13a及び第3下側フラップ13cを折り曲げる。このとき、これら2つの下側フラップ13a,13cは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される。
この後、2つの下側フラップ13a,13cを箱本体2に固定する。固定方法としては、例えば、接着、粘着テープ止めなど既存の方法を適用することができる。かくして、図2に示すように、箱底4によって箱本体2の他端開口Hbが閉塞される。
図3は、開かれた箱蓋3の配置構成図である。図3の例において、箱蓋3は、上記した4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)によって構成される保護カバー及び蓋本体を有している。
図3に示すように、第1上側フラップ11a及び第3上側フラップ11cは、一端開口Haの一方向両側に対向配置されている。第2上側フラップ11b及び第4上側フラップ11dは、一端開口Haの一方向両側に直交する他方向両側に対向配置されている。このとき、これら4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dは、箱本体2の一端開口Haを開放するように位置付けられている。
図3では内容物Pの一例として、複数のソフトテニスホールPaを想定し、これら複数のソフトテニスホールPaは、透明フィルム袋(図示しない)に小分け包装された状態で、専用カゴPbに集積されている。
ここで、内容物Pを、開かれた箱蓋3から一端開口Haを通して箱本体2内に挿入し、箱底4に載置する。これにより、内容物Pは、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に収容される。
次に、この空間領域に収容された内容物Pを覆うように、4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dのうち一部の上側フラップを折り曲げる。この状態において、一部の上側フラップが、保護カバーとなって箱本体2の一端開口Haを閉塞する。
続いて、保護カバーを覆うように、残余(残部)の上側フラップを折り曲げる。この状態において、残余(残部)の上側フラップが、蓋本体となって箱本体2の一端開口Haを閉塞する。なお、残余(残部)の上側フラップとは、4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dのうち一部の上側フラップを除いた残りの上側フラップを指す。
図4は、保護カバーの配置構成図である。図4の例において、保護カバーは、4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dのうち一部の上側フラップ、即ち、第1上側フラップ11a、第3上側フラップ11cで構成されている。これら2つの上側フラップ11a,11cを、上記した空間領域に収容された内容物Pを覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
この状態において、2つの上側フラップ11a,11cは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される。これにより、これら2つの上側フラップ11a,11cで構成された保護カバーは、あたかも1枚(単体)の平坦状カバーとなる。この結果、内容物Pは、平坦状の保護カバー(上側フラップ11a,11c)によって、隙間無く覆われる。
図5は、蓋本体の配置構成図である。図5の例において、蓋本体は、上記した一部の上側フラップ11a,11cを除いた残りの上側フラップ、即ち、第2上側フラップ11b及び第4上側フラップ11dで構成されている。これら2つの上側フラップ11b,11dを、上記した保護カバー(上側フラップ11a,11c)を覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
この状態において、2つの上側フラップ11b,11dは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される。これにより、これら2つの上側フラップ11b,11dで構成された蓋本体は、あたかも1枚(単体)の平坦状蓋となる。この結果、保護カバー(上側フラップ11a,11c)は、平坦状の蓋本体(上側フラップ11b,11d)によって、隙間無く覆われる。
かくして、内容物P(図3参照)は、保護カバー(上側フラップ11a,11c)によって開梱時の損傷防止が図られた状態で、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に収容されて梱包される。
なお、上記した実施形態では、保護カバーを一部の上側フラップ11a,11cで構成すると共に、蓋本体を残余(残部)の上側フラップ11b,11dで構成したが、これに限定されることは無く、下記のように保護カバー(図6参照)及び蓋本体(図7参照)を構成してもよい。
図6は、保護カバーの配置構成図である。図6の例において、保護カバーは、4つの上側フラップ11a,11b,11c,11dのうち一部の上側フラップ、即ち、第2上側フラップ11b、第4上側フラップ11dで構成されている。これら2つの上側フラップ11b,11dを、上記した空間領域に収容された内容物Pを覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
この状態において、2つの上側フラップ11b,11dは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される。これにより、これら2つの上側フラップ11b,11dで構成された保護カバーは、あたかも1枚(単体)の平坦状カバーとなる。この結果、内容物Pは、平坦状の保護カバー(上側フラップ11b,11d)によって、隙間無く覆われる。
図7は、蓋本体の配置構成図である。図7の例において、蓋本体は、上記した一部の上側フラップ11b,11dを除いた残りの上側フラップ、即ち、第1上側フラップ11a及び第3上側フラップ11cで構成されている。これら2つの上側フラップ11a,11cを、上記した保護カバー(上側フラップ11b,11d)を覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
この状態において、2つの上側フラップ11a,11cは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される。これにより、これら2つの上側フラップ11a,11cで構成された蓋本体は、あたかも1枚(単体)の平坦状蓋となる。この結果、保護カバー(上側フラップ11b,11d)は、平坦状の蓋本体(上側フラップ11a,11c)によって、隙間無く覆われる。
かくして、内容物P(図3参照)は、保護カバー(上側フラップ11b,11d)によって開梱時の損傷防止が図られた状態で、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に収容されて梱包される。
以上、本実施形態によれば、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に内容物Pを収容して梱包した状態において、内容物Pは、保護カバーの上に蓋本体が配置された二重構造の箱蓋3によって覆われる。これにより、段ボール製梱包箱1を開梱する際に、カッター(図示しない)で箱蓋3に切り込みを入れる場合、たとえカッターの刃先が蓋本体を貫通しても、保護カバーが障壁となって、それ以上の刃先の進行を阻止することができる。この結果、カッターの刃先が、箱蓋3を貫通して内容物P(即ち、ソフトテニスボール)に到達するのを回避することができる。かくして、開梱時における内容物Pの損傷防止を確実に図ることが可能な段ボール製梱包箱1を実現することができる。
本実施形態によれば、箱本体2と箱底4と共に、保護カバー及び蓋本体を有する箱蓋3が単一の段ボール5で一体的に構成されている。これにより、保護カバーを別体で構成する場合と比較して、保護カバーの搬送や保管が容易になるだけでなく、段ボール5の製造プロセスで保護カバーも同時に成形することができる。この結果、段ボール製梱包箱1の製造に要する時間及びコストを大幅に低減させることができる。
本実施形態によれば、2つの上側フラップ11a,11c(図4参照)、或いは、2つの上側フラップ11b,11d(図6参照)を保護カバーとし、この保護カバーで内容物Pを覆った状態において、これら2つの上側フラップは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される。これにより、これら2つの上側フラップで構成された保護カバーは、あたかも1枚(単体)の平坦状カバーとなる。この結果、平坦状の保護カバーによって、内容物Pを隙間無く覆うことができる。
なお、上記した実施形態では、2つの上側フラップ11a,11c(又は、2つの上側フラップ11b,11d)で構成した保護カバーを想定したが、これに代えて、後述する第1変形例(図10及び図11参照)及び第2変形例(図12及び図13参照)のように、1つ(単体)の上側フラップによって保護カバーを構成してもよい。
「第1変形例」
図10は、第1変形例に係る段ボール製梱包箱1の展開図である。図11は、開かれた箱蓋3の配置構成図である。図10及び図11の例において、上記した実施形態の4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)のうち、第2上側フラップ11bが削除され、第4上側フラップ11dの縦寸法Lが延長されている。
図10は、第1変形例に係る段ボール製梱包箱1の展開図である。図11は、開かれた箱蓋3の配置構成図である。図10及び図11の例において、上記した実施形態の4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)のうち、第2上側フラップ11bが削除され、第4上側フラップ11dの縦寸法Lが延長されている。
第4上側フラップ11dの縦寸法Lは、上記した縦寸法Nよりも長く(大きく)設定されていると共に、上記した横寸法Eと同一値に設定されている(N<L=E)。なお、他の配置構成は、上記した実施形態と同様であるため、図10及び図11に示された構成に対して実施形態と同一符号を付すことで、その説明は省略する。
図10及び図11に示すように、上記した実施形態と同様に、箱本体2を組み立てた状態において、箱本体2の一端開口Haを囲むように、3つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)が位置付けられる。
この状態において、第1上側フラップ11a及び第3上側フラップ11cは、一端開口Haの一方向両側に対向配置されている。そして、残余の1つの第4上側フラップ11dは、一端開口Haの一方向両側に直交する他方向片側に配置されている。
第1変形例において、保護カバーは、3つの上側フラップ11a,11c,11dのうち一部の上側フラップ、即ち、1つ(単体)の第4上側フラップ11dで構成されている。この第4上側フラップ11dを、上記した空間領域に収容された内容物Pを覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
第1変形例において、蓋本体は、上記した一部の上側フラップ11dを除いた残りの上側フラップ、即ち、第1上側フラップ11a及び第3上側フラップ11cで構成されている。これら2つの上側フラップ11a,11cを、上記した保護カバー(上側フラップ11d)を覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
かくして、内容物P(図3参照)は、保護カバー(上側フラップ11d)によって開梱時の損傷防止が図られた状態で、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に収容されて梱包される。なお、第1変形例の効果は、上記した実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
「第2変形例」
図12は、第2変形例に係る段ボール製梱包箱1の展開図である。図13は、開かれた箱蓋3の配置構成図である。図12及び図13の例において、上記した実施形態の4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)のうち、第3上側フラップ11cが削除され、第1上側フラップ11aの縦寸法Wが延長されている。
図12は、第2変形例に係る段ボール製梱包箱1の展開図である。図13は、開かれた箱蓋3の配置構成図である。図12及び図13の例において、上記した実施形態の4つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第3上側フラップ11c、第4上側フラップ11d)のうち、第3上側フラップ11cが削除され、第1上側フラップ11aの縦寸法Wが延長されている。
第1上側フラップ11aの縦寸法Wは、上記した縦寸法Nよりも長く(大きく)設定されていると共に、上記した横寸法Fと同一値に設定されている(N<L=F)。なお、他の配置構成は、上記した実施形態と同様であるため、図12及び図13に示された構成に対して実施形態と同一符号を付すことで、その説明は省略する。
図12及び図13に示すように、上記した実施形態と同様に、箱本体2を組み立てた状態において、箱本体2の一端開口Haを囲むように、3つの上側フラップ(第1上側フラップ11a、第2上側フラップ11b、第4上側フラップ11d)が位置付けられる。
この状態において、第2上側フラップ11b及び第4上側フラップ11dは、一端開口Haの一方向両側に対向配置されている。そして、残余の1つの第1上側フラップ11aは、一端開口Haの一方向両側に直交する他方向片側に配置されている。
第2変形例において、保護カバーは、3つの上側フラップ11a,11b,11dのうち一部の上側フラップ、即ち、1つ(単体)の第1上側フラップ11aで構成されている。この第1上側フラップ11aを、上記した空間領域に収容された内容物Pを覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
第2変形例において、蓋本体は、上記した一部の上側フラップ11aを除いた残りの上側フラップ、即ち、第2上側フラップ11b及び第4上側フラップ11dで構成されている。これら2つの上側フラップ11b,11dを、上記した保護カバー(上側フラップ11a)を覆うように折り曲げることで、箱本体2の一端開口Haが閉塞される。
かくして、内容物P(図3参照)は、保護カバー(上側フラップ11a)によって開梱時の損傷防止が図られた状態で、箱本体2と箱蓋3と箱底4とで囲まれた空間領域に収容されて梱包される。なお、第2変形例の効果は、上記した実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
1…段ボール製梱包箱、2…箱本体、2a…一端、2b…他端、3…箱蓋、4…箱底、5…段ボール、6…中芯、6a,6b…中芯、7a,7b…ライナ、7c…中心ライナ、8a…第1本体壁、8b…第2本体壁、8c…第3本体壁、8d…第4本体壁、9…糊代(継ぎ代)、10a…第1本体折曲線、10b…第2本体折曲線、10c…第3本体折曲線、10d…第4本体折曲線、11a…第1上側フラップ、11b…第2上側フラップ、11c…第3上側フラップ、11d…第4上側フラップ、12a…第1上側折曲線、12b…第2上側折曲線、12c…第3上側折曲線、12d…第4上側折曲線、13a…第1下側フラップ、13b…第2下側フラップ、13c…第3下側フラップ、13d…第4下側フラップ、14a…第1下側折曲線、14b…第2下側折曲線、14c…第3下側折曲線、14d…第4下側折曲線、E,F…横寸法、Ha…一端開口、Hb…他端開口、P…内容物、Pa…ソフトテニスボール、Pb…専用カゴ、T…縦寸法。
Claims (8)
- 両端が開口された中空の箱本体と、
前記箱本体の一端の前記開口を閉塞する箱蓋と、
前記箱本体の他端の前記開口を閉塞する箱底と、を具備し、
前記箱本体と前記箱蓋と前記箱底とが、単一の段ボールで一体的に構成されていると共に、
前記箱本体と前記箱蓋と前記箱底とで囲まれた空間領域に内容物を収容して梱包する段ボール製梱包箱であって、
前記箱蓋は、
前記空間領域に収容された前記内容物を覆うように、前記箱本体の一端の前記開口を閉塞する保護カバーと、
前記保護カバーを覆うように、前記箱本体の一端の前記開口を閉塞する蓋本体と、を有している段ボール製梱包箱。 - 前記箱蓋は、前記箱本体の一端に設けられた複数のフラップを備え、
複数の前記フラップは、前記箱本体に対して、折り曲げ可能に連結され、
前記保護カバーは、複数の前記フラップのうち一部の前記フラップを、前記空間領域に収容された前記内容物を覆うように折り曲げることで、前記箱本体の一端の前記開口を閉塞する請求項1に記載の段ボール製梱包箱。 - 前記保護カバーは、複数の前記フラップのうち2つの前記フラップを、前記空間領域に収容された前記内容物を覆うように折り曲げることで、前記箱本体の一端の前記開口を閉塞する請求項2に記載の段ボール製梱包箱。
- 2つの前記フラップを、前記空間領域に収容された前記内容物を覆うように折り曲げて、前記箱本体の一端の前記開口を閉塞した状態において、
2つの前記フラップは、互いに重なり合うこと無く、同一仮想平面上に沿って隙間無く隣接して配置される請求項3に記載の段ボール製梱包箱。 - 前記保護カバーは、複数の前記フラップのうち1つの前記フラップを、前記空間領域に収容された前記内容物を覆うように折り曲げることで、前記箱本体の一端の前記開口を閉塞する請求項2に記載の段ボール製梱包箱。
- 前記箱本体は、矩形状の立体的輪郭を有すると共に、前記箱本体の一端の前記開口は、矩形状に構成され、
前記箱本体の一端には、前記開口を囲むように、矩形状の平面的輪郭を有する4つの前記フラップが設けられ、
4つの前記フラップにおいて、2つの前記フラップは、前記開口の一方向両側に対向配置されていると共に、残余の2つの前記フラップは、前記開口の一方向両側に直交する他方向両側に対向配置されている請求項3に記載の段ボール製梱包箱。 - 前記箱本体は、矩形状の立体的輪郭を有すると共に、前記箱本体の一端の前記開口は、矩形状に構成され、
前記箱本体の一端には、前記開口を囲むように、矩形状の平面的輪郭を有する3つの前記フラップが設けられ、
3つの前記フラップにおいて、2つの前記フラップは、前記開口の一方向両側に対向配置されていると共に、残余の1つの前記フラップは、前記開口の一方向両側に直交する他方向片側に配置されている請求項5に記載の段ボール製梱包箱。 - 前記内容物は、複数のソフトテニスボールを含み、複数の前記ソフトテニスボールは、専用カゴに集積された状態で前記空間領域に収容されて梱包される請求項1に記載の段ボール製梱包箱。
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JP2021002367U JP3233705U (ja) | 2021-06-18 | 2021-06-18 | 段ボール製梱包箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021002367U JP3233705U (ja) | 2021-06-18 | 2021-06-18 | 段ボール製梱包箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3233705U true JP3233705U (ja) | 2021-08-26 |
Family
ID=77364423
Family Applications (1)
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JP2021002367U Active JP3233705U (ja) | 2021-06-18 | 2021-06-18 | 段ボール製梱包箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3233705U (ja) |
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2021
- 2021-06-18 JP JP2021002367U patent/JP3233705U/ja active Active
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