JP3233236B2 - 繊維集合体熱処理方法及びその装置 - Google Patents
繊維集合体熱処理方法及びその装置Info
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Description
且つ均一に加熱し、接着する方法及びその装置に関す
る。
セットする装置としては、図2に示すように、繊維集合
体に熱風を強制的に貫通させ、短時間に該繊維集合体の
内部にまで均一加熱し、熱セットさせ接着させる装置が
あげられる。
ローラ24、25、26、28、29、40によって矢
印方向に移動せしめられ、他方、他の多孔平板20は、
ローラ19、 21、23、22によって矢印方向に移動
せしめられる。繊維集合体S 2 は、多孔平板20、27
に挟持されつつ回転する多孔円筒34に押しつけられつ
つ、この際図示しない熱風循環装置から熱風室33に供
給される熱風を矢印方向に受けつつ加熱され、ついで多
孔平板20、27と分離してローラ30に導びかれ、ロ
ーラ31、32によって矢印方向に移動せしめられるコ
ンベア39の上に装置され、繊維集合体S3として引き
取られる。
時の熱収縮をおさえるために、多孔平板を緊張させて繊
維集合体と該多孔平板との摩擦力を上げ、十分な拘束力
を得ようとするものである。また、繊維集合体を接着さ
せるために、多孔平板を緊張させ該繊維集合体に十分な
圧縮力を与えるものである。したがって、これらの2つ
の機能を満足させるためには、多孔平板に過大な張力を
与える必要がある。したがって、近年実施されている高
粘度ポリマーの紡糸によって得られる繊維集合体は繊維
自体に剛性があるため、上記のような機能を発揮させる
ためには該多孔平板をかなり緊張させる必要があり、そ
のため多孔平板の寿命が短かく、また均一な加熱、接着
が充分でないという欠点があった。
6により繊維集合体S3 を挟んで拘束し、熱エルギーを
該ローラの保有熱エネルギーにより与える装置もある。
しかしながら、この装置には、一対のローラ間にはさま
れている時間、すなわち拘束時間が短いため、処理速度
が要求される条件においては充分な熱処理が行なえない
欠点があった。処理速度を下げることにより拘束時間を
長くすることもできるものの、その場合、前工程での処
理速度も下げる必要があり、操業性の低下という欠点が
あった。また、前工程と切り離して別々に処理する場合
においても、前工程との生産バランスから処理能力を高
めるために複数の熱処理装置が必要となるなどの欠点が
あった。
来の装置の欠点を解消し、連続的に繊維集合体を均一に
拘束して均一に加熱し、接着することを短時間で、効率
的に行なう方法及び装置を提供することを目的とする。
解決するために、次の手段を採用するものである。すな
わち、本発明は、繊維集合体を2枚の多孔平板の間に挟
持して拘束しつつ、回転する多孔円筒上に沿って、補助
ローラによって前記多孔平板を該多孔円筒上に押圧しな
がら移動させる際に、前記多孔平板の外面より前記多孔
円筒内に熱風を貫通させ、かつ該熱風を循環させて前記
繊維集合体を熱セットし、ついで前記多孔円筒を過ぎた
ところで該多孔平板と繊維集合体とを分離して該繊維集
合体に加熱加圧を加えて接着することを特徴とする繊維
集合体熱処理方法である。
該熱風室内に設けられ回転する多孔円筒、繊維集合体を
挟持して前記多孔円筒に複数の補助ロールによって、回
転する多孔円筒に押しつけられつつ移動する一対の多孔
平板、多孔円筒の入口、出口に夫々設けられた冷却体、
出口の冷却体の後に設けられ繊維集合体を加熱する一対
の回転ロールを含んでなり、前記熱風循環装置からダク
ト、整流板をへて前記熱風室に送られる熱風が多孔平板
を貫通して回転する多孔円筒の端からダクト、フィルタ
をへて前記熱風循環装置に循環されるようにされてお
り、前記繊維集合体を連続的に熱処理と接着を行なうよ
うになしたことを特徴とする繊維集合体熱処理装置であ
る。
は、本発明に係る繊維集合体熱処理装置の略正面図であ
る。図1において、熱風循環装置1は、ダクト2をへて
整流板3をへて熱風室5に熱風を供給する。この熱風は
多孔平板9、10に挟持される繊維集合体Sを加熱する
ものである。
いる。この整流板3は、熱風室5内に均一に熱風を送り
こむもので、繊維集合体の幅方向(紙面に垂直方向)へ
の通過風速斑を解消するものである。
に回転する如く設けられ、繊維集合体Sを挟持した2枚
の多孔平板9、10が前記多孔円筒4の周囲に沿って移
動せしめられる。移動の際に補助ロール6によって押し
つけられ、拘束状態で熱風室5からの熱風によって繊維
集合体Sは、表裏とも熱処理される。
わたって熱処理する上からその空間率、開口率は重要で
ある。因みに材質としてはSUS製金網又は多孔状のス
テンレスベルトが好ましい。そして、この場合の空間率
として50〜400メッシュ(金網の場合)、ステンレ
スベルトに関しては製作上の制約から厚さ0.5mm〜
3mm、さらに1mm〜3mm、開口率20〜30%が
好ましい。
S、多孔平板10を貫通してくる熱風を前記多孔円筒内
に導びくためにその開口率は、好ましくは30〜60%
にするのが良い。
り矢印方向に回転させられつつ多孔平板9、10を押圧
するものである。補助ロール6は、一定間隔で設けられ
ており、多孔平板9、10および多孔円筒4を押圧し
て、多孔平板9の張力を下げても必要とする拘束力を得
るようにするもので、ひいては多孔平板の需寿を長くす
るとともに均一な熱処理を可能とするものである。
維集合体Sの拘束前での熱収縮を防止するために、多孔
平板及び繊維集合体を冷却するものである。冷水円筒1
4も、上記と同様であるが、多孔円筒4上で熱による接
着を行なった場合に(軽い接着)、繊維を固化させる役
目も有する。この場合には、さらに空冷吹出筒37を併
用しても良い。
いて繊維集合体S2 を多孔平板20、27によって挟持
して熱処理と接着を同時に行なっていたために多孔平板
20、27に過大な張力をかけていたのを解消するため
に、熱接着を主として受け持つもので、これにより短時
間で拘束下の高温処理を与えて効果を奏するものであ
る。
され、フィルター8をへて再利用される。フィルター8
は、回収された熱風中に繊維集合体の屑、その他ゴミ等
を捕集し再循環される熱風をクリーンにするものであ
る。
7、18はローラで多孔平板10、9を駆動するもので
ある。
繊維集合体Sは、多孔平板9、10によって挟持されつ
つ、多孔円筒4の周囲に沿って補助ロールによって押圧
されつつ拘束されて熱処理を受け、多孔平板9、10と
分離後一対の回転ロールによって加熱接着される。
して200〜300℃が好ましく、また、熱風風速は
0.5〜5.0m/Sが好ましく、拘束処理時間は3〜
20秒が好ましい。
レート、鞘:共重合ポリエステル(融点:220℃)か
らなる10dの目付120g/m2 )を用いて下記の
条件で補助ロールウエブの有無についてその効果を測定
した。 条件: 多孔円筒径‥600mmφ 熱風風速‥3.4m/S 処理拘束時間‥5秒 熱風温度‥260℃ 補助ロール径‥88mmφ 補助ロール圧‥0.1kg/cm 補助ロールの個数‥7個 この条件のもとで、補助ロールを用いる本発明は、補助
ロールを用いないものに対して表1に示すように同様の
熱処理を行なうのに約25%〔(4.8−3.6)×1
00/4.8〕多孔平板の張力を下げることができた。
の条件で一対の回転ロールの有無による効果について測
定した。 条件: 多孔円筒径‥600mmφ 熱風風速‥3.4m/S 処理時間‥5秒 熱風温度‥260℃ SUS金網‥50メッシュ平織 一対の回転ロール‥100mmφ 同上のロール圧‥7kg/cm
発明のものは、同じ熱処理後の物性を達成するのに、多
孔平板の張力を50%おとすことが可能であることが判
明した。すなわち、熱セットと接着とを分離したことに
より多孔平板での張力を熱セットでの必要な値までしか
与えなくてよいことによるものである。
寿命を落とすことなく、繊維集合体を均一に加熱、接着
することができ、しかも操業性の向上及び効率化を図る
ことができる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維集合体を2枚の多孔平板の間に挟持
して拘束しつつ、回転する多孔円筒上に沿って、補助ロ
ーラによって前記多孔平板を該多孔円筒上に押圧しなが
ら移動させる際に、前記多孔平板の外面より前記多孔円
筒内に熱風を貫通させ、かつ該熱風を循環させて前記繊
維集合体を熱セットし、ついで前記多孔円筒を過ぎたと
ころで該多孔平板と繊維集合体とを分離して該繊維集合
体に加熱加圧を加え接着することを特徴とする繊維集合
体熱処理方法。 - 【請求項2】 熱風循環装置、熱風室、該熱風室内に設
けられ回転する多孔円筒、繊維集合体を挟持して前記多
孔円筒に複数の補助ロールによって、回転する多孔円筒
に押しつけられつつ移動する一対の多孔平板、多孔円筒
の入口、出口に夫々設けられた冷却体、出口の冷却体の
後に設けられ繊維集合体を加熱する一対の回転ロールを
含んでなり、前記熱風循環装置からダクト、整流板をへ
て前記熱風室に送られる熱風が多孔平板を貫通して回転
する多孔円筒の端からダクト、フィルタをへて前記熱風
循環装置に循環されるようにされており、前記繊維集合
体を連続的に熱処理と接着を行なうようになしたことを
特徴とする繊維集合体熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29433892A JP3233236B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 繊維集合体熱処理方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29433892A JP3233236B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 繊維集合体熱処理方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146149A JPH06146149A (ja) | 1994-05-27 |
JP3233236B2 true JP3233236B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=17806413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29433892A Expired - Fee Related JP3233236B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 繊維集合体熱処理方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3233236B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4897469B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2012-03-14 | パナソニック株式会社 | 不織布製造装置、不織布製造方法 |
JP4886633B2 (ja) * | 2007-08-30 | 2012-02-29 | 日本バイリーン株式会社 | 静電紡糸不織布の製造方法及びその製造装置 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29433892A patent/JP3233236B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06146149A (ja) | 1994-05-27 |
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