JP3233085B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP3233085B2
JP3233085B2 JP31344497A JP31344497A JP3233085B2 JP 3233085 B2 JP3233085 B2 JP 3233085B2 JP 31344497 A JP31344497 A JP 31344497A JP 31344497 A JP31344497 A JP 31344497A JP 3233085 B2 JP3233085 B2 JP 3233085B2
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祐巖 堺井
孝司 戸田
俊彦 土田
正樹 森
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株式会社新潟鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送装置に関し、
特に、例えば清涼飲料水等のプラスチックボトルや食
品、洗剤等のプラスチック容器、包装袋等の各種プラス
チック等の軽量物を整列した状態のまま高速で搬送する
のに好適な搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料水等のプラスチックボトルや食
品、洗剤等のプラスチック容器、包装袋等の各種プラス
チック製品は、使用後にプラスチック廃棄物として多量
に廃棄されており、焼却や埋め立て等により処分されて
いる。しかしながら、近年、処理施設の問題や、環境破
壊の問題等によって、プラスチック廃棄物を有効利用、
例えば、プラスチック廃棄物から燃料を製造したり、プ
ラスチックの材質毎に分別し原料や素材としてリサイク
ルすること等が考えられている。
【0003】このようにプラスチック廃棄物等のプラス
チック成形品(以下、単にプラスチックと称する。)を
リサイクルしようとする場合、分別装置によって、プラ
スチックの材質を識別して、材質毎に分別することが重
要である。例えば、図7に示すように、プラスチックボ
トル1をターンテーブル2により搬送方向に沿って縦長
に1列に整列した後、搬送装置としてのコンベヤ3によ
って、プラスチックの材質を識別しその種類に応じてプ
ラスチックボトル1を分別するエリア4に搬送する。
【0004】このような分別装置における搬送装置、即
ち、前記コンベヤ3は、図8に示すように、搬送路の両
側に平板ガイド5を夫々設けた構成のものが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなコンベヤ3によって、プラスチックボトル1を高速
で搬送すると、プラスチックボトル1がコンベヤ3の搬
送路面の凹凸、傾き等により、整列状態がくずれて斜め
になったり、横を向いたりして、搬送方向に沿って縦長
に1列に整列した状態で前記物品分別エリア4に設けら
れたプラスチック識別センサの下を通過しなくなり、正
確なプラスチックの材質の識別判定ができなくなる。
【0006】このような問題を解決する方法として、上
述した両側の平板ガイド5間の間隔を狭めてプラスチッ
クボトル1を誘導する方法が考えられる。しかし、この
方法では、搬送するプラスチックボトル1の大きさが種
々異なるような場合には、コンベヤ3の平板ガイド5間
の間隔を大きいプラスチックボトル1の寸法に設定せざ
るを得ず、大きさの異なる搬送物には採用できない。
【0007】そこで、さらに、図9に示すように、コン
ベヤ3の搬送路の両側に、該搬送路の間隔を上方から下
方に行くにしたがって徐々に狭くするように傾斜する傾
斜ガイド6を平板ガイド5に代えて設けることが考えら
れる。このような傾斜ガイド6を設けたコンベヤ3に
て、実際にプラスチックボトル1を搬送する実験を行っ
たところ、プラスチックボトル1がコンベヤ3の搬送路
面の凹凸、傾き等により、整列状態がくずれて斜めにな
ったり、横を向いたりする頻度が少なくなるが、両側の
傾斜ガイド6の底部間の間隔を大きいプラスチックボト
ル1の寸法に設定するため、やはり、小さいプラスチッ
クボトル1が傾斜ガイド6間で斜めになり、前記物品分
別エリア4に設けられたプラスチック識別センサ7の下
を正確に通過しない場合があった。
【0008】即ち、図10に示すように、プラスチック
識別センサ7によるセンシング範囲は狭く、プラスチッ
クボトル1の方向が定まっていないと、正確にセンシン
グできない。本発明は、以上のような従来の課題を解決
するためなされたものであり、搬送物品を、その大小に
かかわらず、斜めになったり、横を向いたりせずに、整
列した状態で搬送することができる搬送装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る搬送装置は、物品を搬送す
る搬送路の両側に搬送ガイドを備えた搬送装置におい
て、少なくとも一方の搬送ガイドを、搬送路内側下方に
傾斜しかつ搬送状態においてその先端の向いている方向
が搬送方向から該搬送方向と直交する方向の範囲のいず
れかにある状態で該先端が搬送物品に触れるように設け
られる複数の弾性線状ガイドから構成したことを特徴と
する。
【0010】かかる本発明の請求項1に係る搬送装置に
おいて、搬送されてきた搬送物品は弾性線状ガイドに当
たる。弾性線状ガイドは搬送物品が当たることによっ
て、搬送装置の側方に弾性変形して撓み、搬送物品は、
撓んだ弾性線状ガイドによって撓み方向と反対の方向に
押される。したがって、搬送路の両側の搬送ガイド夫々
を複数の弾性線状ガイドから構成した場合は、搬送され
てきた搬送物品に触れた両側の弾性線状ガイドは拡がっ
た状態となり、搬送物品は搬送装置の内側、即ち、両側
の傾斜ガイド間の略中央部に寄せられる。一方、搬送路
の一方の側の搬送ガイドだけを複数の弾性線状ガイドか
ら構成した場合は、搬送物品は撓んだ弾性線状ガイドに
よって撓み方向と反対の方向の搬送ガイドに押され搬送
ガイドに沿うように導かれる。
【0011】このような弾性線状ガイドの作用は、搬送
物品の大小に応じて働く。即ち、大きな搬送物品が通過
すると、弾性線状ガイドは搬送装置の側方に大きく弾性
変形して撓み、小さな搬送物品が通過すると、弾性線状
ガイドは搬送装置の側方に小さく弾性変形して撓む。し
かも、弾性線状ガイドは下方に傾斜して設けられている
ので、搬送されてきた搬送物品に触れた弾性線状ガイド
には撓んだ際に下方へのベクトルが生じ、搬送物品を下
方に押さえ付ける作用が生ずる。
【0012】したがって、搬送物品は、その大きさにか
かわらず、搬送路の略中央部または側方で規制され、搬
送物品が搬送装置の搬送路面の凹凸、傾き等により、整
列状態がくずれて斜めになったり、横を向いたりせず、
搬送方向に沿って縦長に1列に整列した状態で搬送され
る。搬送物品が通過した後には、弾性線状ガイドは、そ
の弾性復元力によって初期の状態に復帰する。
【0013】また、本発明の請求項2に係る搬送装置
は、前記搬送路の両側に該搬送路の内側下方に傾斜する
傾斜面を有する傾斜ガイドを夫々設け、前記複数の弾性
線状ガイド夫々の搬送路側の端部を各傾斜ガイドに固定
したことを特徴とする。すなわち換言すると、物品を搬
送する搬送路の両側に該搬送路の内側下方に傾斜する傾
斜面を有する傾斜ガイドを夫々設ける一方、搬送路側か
ら搬送路内側下方に傾斜し、かつ搬送状態においてその
先端の向いている方向が搬送方向から該搬送方向と直交
する方向の範囲のいずれかにある状態で該先端が搬送物
品に触れるように、複数の弾性線状ガイドを、各弾性線
状ガイドの搬送路側の端部を夫々各傾斜ガイドに固定し
て設けたことを特徴とする。
【0014】かかる本発明の請求項2に係る搬送装置に
おいて、搬送されてきた搬送物品は弾性線状ガイドに当
たる。弾性線状ガイドは搬送物品が当たることによっ
て、搬送装置の側方に弾性変形して撓み、両側の弾性線
状ガイドは拡がった状態となり、搬送物品は、撓んだ弾
性線状ガイドの弾性復元力によって搬送装置の内側、即
ち、両側の傾斜ガイド間の略中央部に寄せられる。
【0015】このような弾性線状ガイドの作用は、搬送
物品の大小に応じて働く。即ち、大きな搬送物品が通過
すると、弾性線状ガイドは搬送装置の側方に大きく弾性
変形して撓み、両側の弾性線状ガイドは大きく拡がった
状態となり、小さな搬送物品が通過すると、弾性線状ガ
イドは搬送装置の側方に小さく弾性変形して撓み、両側
の弾性線状ガイドは小さく拡がった状態となる。しか
も、弾性線状ガイドは下方に傾斜して設けられているの
で、搬送されてきた搬送物品に触れた弾性線状ガイドに
は撓んだ際に下方へのベクトルが生じ、搬送物品を下方
に押さえ付ける作用が生ずる。さらに、請求項2に係る
搬送装置においては、複数の弾性線状ガイドを、各弾性
線状ガイドの搬送路側の端部を夫々各傾斜ガイドに固定
して設けるので、弾性線状ガイドは傾斜面により支えら
れて、該弾性線状ガイドの下方への傾斜が傾斜ガイドの
傾斜面より下方に下がることがないので、弾性線状ガイ
ドの自由度が規制され不必要な動きが少なくなり、搬送
されてきた搬送物品に当たった際の弾性線状ガイドの動
きが安定し、搬送される搬送物品を確実に安定して拘束
し規制する。
【0016】したがって、搬送物品は、その大きさにか
かわらず、搬送路の略中央部で安定して確実に規制さ
れ、搬送物品が搬送装置の搬送路面の凹凸、傾き等によ
り、整列状態がくずれて斜めになったり、横を向いたり
せず、確実に搬送方向に沿って縦長に1列に整列した状
態で搬送される。搬送物品が通過した後には、弾性線状
ガイドは、その弾性復元力によって、搬送路の略中央部
分に戻り、両側の弾性線状ガイドは間隔が窄まった初期
の状態に復帰する。
【0017】前記搬送路両側の傾斜ガイドの下端間の間
隔は、搬送する物品の中の最大幅以上の寸法に設定す
る。この間隔の最大値は、搬送する物品の中の最大幅の
200%以下の寸法とするのが良く、好ましくは、搬送
する物品の中の最大幅の150%以下の寸法、より好ま
しくは、搬送する物品の中の最大幅と同一寸法が良い。
弾性線状ガイドの長さは、弾性線状ガイドの先端が搬送
路面に触れる必要はないが、好ましくは、こすれる程度
に接触する長さとする。搬送路面上で弾性線状ガイド先
端同士が触れても触れなくとも良いが、弾性線状ガイド
の先端が必ず搬送中の搬送物品に触れるように設定す
る。すなわち、弾性線状ガイドの先端が搬送路面に触れ
ている場合は、その弾性線状ガイドの先端の向きが搬送
路面の移動方向に向き、静止状態のときより、両側の弾
性線状ガイドの先端相互の間隔が広がる。
【0018】したがって、傾斜ガイドの両側の弾性線状
ガイドの先端相互の間隔は、搬送状態において、搬送す
る物品の中の最小幅よりも狭く設定する。なお、本明細
書でいう弾性線状ガイドの先端相互の間隔とは、弾性線
状ガイド先端が搬送する搬送物品に触れるようにすると
いう観点から、搬送方向と直交する方向成分の距離を言
う。したがって、弾性線状ガイド先端相互の間隔は、両
側の傾斜ガイドに対称に固定されていれば、当該弾性線
状ガイドの先端間の距離となるが、非対称の場合は、当
該弾性線状ガイド先端の先端間の距離とはならず、それ
より短い当該弾性線状ガイドの先端間の搬送方向と直交
する方向の成分距離となる。
【0019】前記弾性線状ガイドの先端同士が触れる場
合には、重なり合った部分ができるだけ少なくなるよう
にするのが望ましい。また前記弾性線状ガイドは、好ま
しくは両側の傾斜ガイドに両側で互い違いとなる配置で
設けるか、さらに好ましくは両側の傾斜ガイドに両側で
対称となる配置で設けるのが良い。
【0020】また、本発明の請求項5に係る搬送装置
は、前記搬送路の一方の側に該搬送路の内側下方に傾斜
する傾斜面を有する傾斜ガイドを設けると共に、他方の
側に搬送路面に対して略垂直な面を内面に有する垂直ガ
イドを設け、前記複数の弾性線状ガイド夫々の搬送路側
の端部を該傾斜ガイドに固定したことを特徴とする。
【0021】すなわち換言すると、物品を搬送する搬送
路の一方の側に該搬送路の内側下方に傾斜する傾斜面を
有する傾斜ガイドを設けると共に、他方の側に搬送路面
に対して略垂直な面を内面に有する垂直ガイドを設ける
一方、搬送路側から搬送路内側下方に傾斜し、かつ搬送
状態においてその先端の向いている方向が搬送方向から
該搬送方向と直交する方向の範囲のいずれかにある状態
で該先端が搬送物品に触れるように、複数の弾性線状ガ
イドを、各弾性線状ガイドの搬送路側の端部を夫々該傾
斜ガイドに固定して設けたことを特徴とする。
【0022】かかる本発明の請求項5に係る搬送装置に
おいて、搬送されてきた搬送物品は弾性線状ガイドに当
たる。弾性線状ガイドは搬送物品が当たることによっ
て、搬送装置の側方に弾性変形して撓み、搬送物品は、
撓んだ弾性線状ガイドによって撓み方向と反対の方向に
押される。したがって、搬送物品は撓んだ弾性線状ガイ
ドによって撓み方向と反対の方向の垂直ガイドへ押され
垂直ガイドに沿うように導かれる。
【0023】このような弾性線状ガイドの作用は、搬送
物品の大小に応じて働く。即ち、大きな搬送物品が通過
すると、弾性線状ガイドは搬送装置の側方に大きく弾性
変形して撓み、小さな搬送物品が通過すると、弾性線状
ガイドは搬送装置の側方に小さく弾性変形して撓む。し
かも、弾性線状ガイドは下方に傾斜して設けられている
ので、搬送されてきた搬送物品に触れた弾性線状ガイド
には撓んだ際に下方へのベクトルが生じ、搬送物品を下
方に押さえ付ける作用が生ずる。さらに、請求項5に係
る搬送装置においては、複数の弾性線状ガイドを、各弾
性線状ガイドの搬送路側の端部を夫々傾斜ガイドに固定
して設けるので、弾性線状ガイドは傾斜面により支えら
れて、該弾性線状ガイドの下方への傾斜が傾斜ガイドの
傾斜面より下方に下がることがないので、弾性線状ガイ
ドの自由度が規制され不必要な動きが少なくなり、搬送
されてきた搬送物品に当たった際の弾性線状ガイドの動
きが安定し、搬送される搬送物品を確実に安定して拘束
し規制する。
【0024】したがって、搬送物品は、その大きさにか
かわらず、搬送路の垂直ガイドに沿って安定して確実に
規制され、搬送物品が搬送装置の搬送路面の凹凸、傾き
等により、整列状態がくずれて斜めになったり、横を向
いたりせず、確実に搬送方向に沿って縦長に1列に整列
した状態で搬送される。搬送物品が通過した後には、弾
性線状ガイドは、その弾性復元力によって初期の状態に
復帰する。
【0025】前記垂直ガイドの内面は、搬送路面に対し
て垂直である必要はなく、多少傾斜していても良い。ま
た、前記傾斜ガイドの下端と前記垂直ガイドの下端との
間隔は、搬送する搬送物品の中の最大幅以上の寸法に設
定する。この間隔の最大値は、搬送する物品の中の最大
幅の200%以下の寸法とするのが良く、好ましくは、
搬送する物品の中の最大幅の150%以下の寸法、より
好ましくは、搬送する物品の中の最大幅と同一寸法が良
い。
【0026】弾性線状ガイドの長さは、弾性線状ガイド
の先端が搬送路面に触れる必要はなく、好ましくは、こ
すれる程度に接触する長さとするとよいが、弾性線状ガ
イドの先端が搬送中の搬送物品に必ず触れるように設定
する。すなわち、弾性線状ガイドの先端が搬送路面に触
れている場合は、その弾性線状ガイドの先端の向きが搬
送路面の移動方向に向き、静止状態のときより、傾斜ガ
イドの弾性線状ガイド先端と前記垂直ガイドの内壁との
間隔は広がる。
【0027】したがって、傾斜ガイドの弾性線状ガイド
先端と前記垂直ガイドの内壁との間隔は、搬送状態にお
いて、搬送する物品の中の最小幅よりも狭く設定する。
以上の各発明において、搬送装置上方から見た場合の弾
性線状ガイドの取付角度は、弾性線状ガイドの先端の向
いている方向が搬送方向から該搬送方向と直交する方向
の範囲のいずれかにある状態で該先端が搬送物品に触れ
るように、弾性線状ガイドを、傾斜ガイドに固定するの
であるが、弾性線状ガイドの先端が搬送路面に触れてい
る場合は、その弾性線状ガイドの先端の向きが搬送路面
の移動方向に向くので、搬送方向を起点として搬送路内
側に90度を越える角度で取付けてもよいが、好ましく
は10〜90度の角度の範囲で設定し、より好ましく
は、20〜40度の角度、さらに好ましくは30度前後
が良い。
【0028】さらに、以上の各発明において、複数の弾
性線状ガイドを傾斜ガイドの傾斜面に固着する間隔は、
50〜400mm、好ましくは100〜200mmが良
い。一方、各弾性線状ガイドは、その固定取付箇所は傾
斜ガイドであればどこでも良いが、好ましくは傾斜ガイ
ドの傾斜面の上部及び上部と下部の略中間部の2箇所に
する。
【0029】これにより、弾性線状ガイドの腰が定ま
り、弾性線状ガイドが傾斜ガイドの傾斜面に沿って搬送
方向に安定して湾曲し、弾性線状ガイドの自由度が規制
され不必要な動きが極めて少なくなり、搬送されてきた
搬送物品に当たった際の弾性線状ガイドの動きが極めて
安定し、搬送物品を拘束して搬送路の所定位置に姿勢を
安定させて規制する作用がより効果的に奏される。
【0030】また、各発明において、前記傾斜ガイド
は、搬送物品がその搬送中に該傾斜ガイドを乗り越えて
搬送装置上から落下しないように傾斜面が設けられてい
れば良く、一般的には傾斜角度αは、5度から80度の
範囲であれば良いのであって、好ましくは、30度〜6
0度の範囲、より好ましくは、45度が良い。傾斜ガイ
ドの高さは、上記の傾斜角度と間隔とが定まれば必然的
に定まるが、例えば10mm程度の高さでも差し支えな
い場合もある。
【0031】前記弾性線状ガイドとしては、ピアノ線と
略同等な柔軟な線材、例えば溶接棒やバネ鋼材等からな
る線材を使用しても良く、さらにはプラスチック等の樹
脂製の線材を使用しても良い。また、その形状は、特に
限定されず、横断面形状が四角形等の角形状でも良い
が、好ましくは横断面形状が円形状が良い。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、
本発明の搬送装置を、軽量物として、清涼飲料水等のプ
ラスチックボトルの搬送に適用した例である。図1及び
図2において、搬送装置としてのベルトコンベヤ10の
搬送路の両側には、該搬送路の内側下方に傾斜する傾斜
面11Aを有する傾斜ガイド11が夫々設けられてい
る。
【0033】一方、搬送路側から搬送路内側下方に傾斜
し、かつ搬送状態においてその先端の向いている方向
(先端が指している方向)がベルト10A進行方向(搬
送方向)からベルト10A進行方向と直交する方向の範
囲のいずれかにある状態で該先端がプラスチックボトル
14(搬送物品)に触れるように、複数の弾性線状ガイ
ド12が設けられており、各弾性線状ガイド12の搬送
路側の端部は、夫々各傾斜ガイド11の傾斜面11Aに
固定取付されている。
【0034】上記の傾斜ガイド11は、図2に示すよう
に、直角三角形の横断面形状を有する部材からなり、ベ
ルトコンベヤ10のベルト10A面の両側に傾斜面11
Aが内側下方に傾斜し浮いた状態に配設され、外方に向
いた垂直面をベルトコンベヤ10側面に固定された板状
のサポート13に固定することによって、ベルトコンベ
ヤ10と一体化される。なお、傾斜ガイド11の横断面
形状の直角三角形の底部はあってもなくてもよい。さら
に、外方に向いた前記垂直面も傾斜面11Aを直接サポ
ートするようにすれば不要である。
【0035】ここで、傾斜ガイド11の材質としては、
炭素鋼やステンレス鋼が好ましく適用でき、場合によっ
てはプラスチック等の樹脂製板や木製板の適用も差し支
えない。また、傾斜ガイド11は、プラスチックボトル
14がその搬送中に該傾斜ガイド11を乗り越えてベル
ト10上から落下しないように傾斜面11Aが設けられ
ていれば良く、一般的には、図2に示す傾斜角度αは、
5度から80度の範囲であれば良いのであって、好まし
くは、30度〜60度の範囲、より好ましくは、45度
が良い。
【0036】図2に示すベルトコンベヤ10両側の傾斜
ガイド11の下端縁部間の間隔A、即ち搬送路の幅は、
一般的には搬送するプラスチックボトル14の中の最大
幅以上の寸法に設定し、この間隔Aの最大値は、プラス
チックボトル14の中の最大幅の200%以下の寸法と
するのが良く、好ましくは、プラスチックボトル14の
中の最大幅の150%以下の寸法、より好ましくは、プ
ラスチックボトル14の中の最大幅と同一寸法が良い。
【0037】図2に示す傾斜ガイド11の高さHは、上
記の傾斜角度αと間隔Aとが定まれば必然的に定まる
が、例えば10mm程度の高さでも差し支えない場合も
ある。一方、各弾性線状ガイド12は、例えばピアノ線
により形成され、夫々その一端部の2箇所12A,12
Bがスポット溶接によって傾斜ガイド11の傾斜面11
Aに固着される。
【0038】この溶接の際には、溶接箇所が傾斜ガイド
11の傾斜面11Aから飛び出して、プラスチックボト
ル14に当たることがないように、溶接量をできるだけ
少なくするのが好ましい。上記の弾性線状ガイド12の
溶接箇所は傾斜ガイド11であればどこでも良いが、好
ましくは、本実施形態の如く傾斜ガイド11の傾斜面1
1Aの上部及び上部と下部の中間部の2箇所にする。こ
の構成の効果は、後述する。
【0039】弾性線状ガイド12は、好ましくは両側の
傾斜ガイド11に両側で互い違いとなる配置で設ける
か、さらに好ましくは、図1に示すように、両側の傾斜
ガイド11に両側で対称となる配置で設けるのが良い。
複数の弾性線状ガイド12を傾斜ガイド11の傾斜面1
1Aに固着する間隔L(図1参照)は、50〜400m
m、好ましくは100〜200mmが良い。
【0040】ベルトコンベヤ10上方から見た場合の弾
性線状ガイド12の取付角度β(図3参照)は、弾性線
状ガイド12の先端の向いている方向がベルト進行方向
から該ベルト進行方向と直交する方向の範囲のいずれか
にある状態で、該先端がプラスチックボトル14に触れ
るように、弾性線状ガイド12を、傾斜ガイド11に固
定するのであるが、弾性線状ガイド12の先端がベルト
10A面に触れている場合は、その弾性線状ガイド12
の先端の向きがベルト10A面の移動方向に向くので、
ベルト10Aの進行方向、即ち、搬送方向を起点として
搬送路内側に90度を越える角度で取付けてもよいが、
好ましくは10〜90度の角度の範囲で設定し、より好
ましくは、20〜40度の角度、さらに好ましくは30
度前後が良い。
【0041】弾性線状ガイド12の長さは、その先端が
ベルト10A面に触れる必要はないが、好ましくはこす
れる程度に接触する長さとする。ベルト10A上で弾性
線状ガイド12同士が触れても触れなくとも良いが、弾
性線状ガイド12の先端部が搬送中のプラスチックボト
ル14に必ず触れるように設定する。すなわち、弾性線
状ガイド12の先端がベルト10A面に触れている場合
は、その弾性線状ガイド12の先端の向きがベルト10
A面の移動方向に向き、静止状態のときより、両側の弾
性線状ガイド12の先端相互の間隔が広がる。
【0042】したがって、傾斜ガイド11の両側の弾性
線状ガイド12相互の間隔B(図2参照)は、ベルト1
0Aが動いている状態において、搬送するプラスチック
ボトル14の中の最小幅よりも狭く設定する。なお、弾
性線状ガイド12同士が触れる場合には、重なり合った
部分ができるだけ少なくなるようにするのが望ましい。
【0043】弾性線状ガイド12を構成するものとして
は、好ましくはピアノ線が採用できる。ピアノ線の材質
としては、「JIS G 3502 ピアノ線材」等で規定されて
いる各種炭素鋼が使用できる。弾性線状ガイドとして
は、ピアノ線と略同等な柔軟な線材、例えば溶接棒やば
ね鋼等からなる線材を使用しても良く、「JIS G 3507冷
間圧造用炭素鋼線材」、「JIS G 3506 硬鋼線材」も良
い。さらには、プラスチック等の樹脂製の線材を使用し
ても良い。また、その形状は、特に限定されず、横断面
形状が四角形等の角形状でも良いが、好ましくは横断面
形状が円形状が良い。
【0044】また、弾性線状ガイドの横断面形状が円形
状の場合、その直径は、0.5〜4mm、好ましくは2
〜3mm程度が好ましい。次に、かかる構成のベルトコ
ンベヤ10の作用について説明する。搬送されてきたプ
ラスチックボトル14は弾性線状ガイド12に当たる。
弾性線状ガイド12はプラスチックボトル14が当たる
ことによって、ベルトコンベヤ10の側方に弾性変形し
て撓み、両側の弾性線状ガイド12は拡がった状態とな
り、プラスチックボトル14は、撓んだ弾性線状ガイド
12の弾性復元力によってベルトコンベヤ10の内側、
即ち、両側の傾斜ガイド11間の搬送路に押されて導か
れる。
【0045】このような弾性線状ガイド12の作用は、
プラスチックボトル14の大小に応じて働く。即ち、大
きなプラスチックボトルが通過すると、弾性線状ガイド
12はベルトコンベヤ10の側方に大きく弾性変形して
撓み、両側の弾性線状ガイド12は大きく拡がった状態
となり、小さなプラスチックボトルが通過すると、弾性
線状ガイド12はベルトコンベヤ10の側方に小さく弾
性変形して撓み、両側の弾性線状ガイド12は小さく拡
がった状態となる。しかも、弾性線状ガイド12は下方
に傾斜して設けられているので、搬送されてきたプラス
チックボトル14に触れた弾性線状ガイド12には撓ん
だ際に下方へのベクトルが生じ、プラスチックボトル1
4を下方に押さえ付ける作用が生ずる。さらに、本実施
形態においては、複数の弾性線状ガイド12を、各弾性
線状ガイド12の搬送路側の端部を夫々各傾斜ガイド1
1に固定して設けるので、弾性線状ガイド11は傾斜面
11Aにより支えられて、該弾性線状ガイド12の下方
への傾斜が傾斜ガイド11の傾斜面11Aより下方に下
がることがないので、弾性線状ガイド12の自由度が規
制され不必要な動きが少なくなり、搬送されてきたプラ
スチックボトル14に当たった際の弾性線状ガイド12
の動きが安定し、搬送されるプラスチックボトル14を
確実に安定して拘束し規制する。
【0046】したがって、プラスチックボトル14は、
その大きさにかかわらず、搬送路の略中央部で安定して
確実に規制され、プラスチックボトル14がベルトコン
ベヤ10のベルト10A面の凹凸、傾き等により、整列
状態がくずれて斜めになったり、横を向いたりせず、確
実にベルト10Aの搬送方向に沿って縦長に1列に整列
した状態で搬送される。
【0047】この場合、本実施形態においては、弾性線
状ガイド12の溶接箇所を、傾斜ガイド11の傾斜面1
1Aの上部及び上部と下部の中間部の2箇所にしたこと
により、弾性線状ガイド12の腰が定まり、弾性線状ガ
イド12が傾斜ガイド11の傾斜面11Aに沿って搬送
方向に安定して湾曲し、弾性線状ガイド12の自由度が
規制され不必要な動きが極めて少なくなり、搬送されて
きたプラスチックボトル14に当たった際の弾性線状ガ
イド12の動きが極めて安定し、プラスチックボトル1
4を拘束してベルト10Aの略中央部に寄せて姿勢を安
定させて規制する作用がより効果的に奏される。
【0048】かかる作用によって、プラスチックボトル
14を、従来の技術の項で述べたような、物品分別エリ
アに設けられたプラスチック識別センサに搬送する場
合、プラスチックボトルが識別センサの下を斜めに通過
せずに適正な向きで通過し、正確なプラスチックの材質
の識別判定が可能となる。プラスチックボトル14が通
過した後には、弾性線状ガイド12は、その弾性復元力
によって、搬送路の略中央部分に戻り、両側の弾性線状
ガイド12は間隔が窄まった初期の状態に復帰する。
【0049】以上の説明から明らかなように、実施形態
のベルトコンベヤ10は、ピアノ線等の弾性線状ガイド
12を用いた簡単な構成により、従来の問題点を解決で
きるものであり、プラスチック廃棄物等のプラスチック
成形品をリサイクルするべく、分別装置によってプラス
チックの材質を識別して、材質毎に分別する分別装置に
効果的に利用できる等、実用上極めて有効である。
【0050】なお、上述の実施形態においては、弾性線
状ガイド12を構成するピアノ線を溶接によって傾斜ガ
イド11に固着するようにしたが、これに代えて、Uボ
ルトを用いて傾斜ガイドに固定しても良く、さらには、
ピアノ線にボルトを溶接固定して、そのボルトを傾斜ガ
イド11にナットにて締結しても良い。また、弾性線状
ガイド12の材質によっては、接着剤によって固着して
も良い。
【0051】また、上述の実施形態においては、傾斜ガ
イド11として左右対称の形状のものを使用した例につ
いて説明したが、図4に示すように、左右非対称の形状
のものを使用しても良い。さらに、上述の実施形態にお
いては、傾斜ガイド11夫々をベルトコンベヤ10のベ
ルト10A上に浮いた状態に配設して傾斜ガイド11間
に搬送路を形成したが、ベルトコンベヤ10のベルト1
0A幅を必要な搬送路幅と同じになるように狭くし、そ
のベルト10Aの脇に傾斜ガイド11を夫々設けるよう
にしてもよい。
【0052】またさらに、上述の実施形態においては、
ベルトコンベヤ10の両側に傾斜ガイド11を夫々設
け、各傾斜ガイド11に弾性線状ガイド12を設ける構
成としたが、搬送路の一方の側に傾斜ガイドを設けると
共に、他方の側に、従来技術の項で述べたような平板ガ
イド等の搬送路面に対して略垂直な面を内面に有する垂
直ガイドを設け、傾斜ガイドに複数の弾性線状ガイドを
固定取付するようにしても良い。
【0053】かかる場合においては、搬送されてきたプ
ラスチックボトル14が弾性線状ガイド12に当たるこ
とによって、弾性線状ガイド12が搬送装置の側方に弾
性変形して撓み、プラスチックボトル14は、撓んだ弾
性線状ガイドによって撓み方向と反対の方向に押され
る。したがって、プラスチックボトル14は撓んだ弾性
線状ガイド12によって撓み方向と反対の方向の垂直ガ
イドへ押され垂直ガイドに沿うように導かれる。
【0054】このような弾性線状ガイド12の作用は、
前述の実施形態と本質的に変わりなく、プラスチックボ
トル14は、その大きさにかかわらず、搬送路の垂直ガ
イドに沿って安定して確実に規制され、プラスチックボ
トル14がベルトコンベヤ10のベルト10A面の凹
凸、傾き等により、整列状態がくずれて斜めになった
り、横を向いたりせず、確実に垂直ガイドに沿って縦長
に1列に整列した状態で搬送される。
【0055】この場合、垂直ガイドの内面は、搬送路面
に対して垂直である必要はなく、多少傾斜していても良
い。また、前記傾斜ガイドの下端と前記垂直ガイドの下
端との間隔は、搬送するプラスチックボトル14の中の
最大幅以上の寸法に設定する。この間隔の最大値は、搬
送するプラスチックボトル14の中の最大幅の200%
以下の寸法とするのが良く、好ましくは、搬送するプラ
スチックボトル14の中の最大幅の150%以下の寸
法、より好ましくは、搬送するプラスチックボトル14
の中の最大幅と同一寸法が良い。また、弾性線状ガイド
12の長さは、弾性線状ガイド12の先端がベルト10
A面に触れる必要はなく、好ましくは、こすれる程度に
接触する長さとするとよいが、弾性線状ガイド12の先
端が搬送中のプラスチックボトル14に必ず触れるよう
に設定する。すなわち、弾性線状ガイド12の先端がベ
ルト10A面に触れている場合は、その弾性線状ガイド
12の先端の向きがベルト10A面の移動方向に向き、
静止状態のときより、傾斜ガイド11の弾性線状ガイド
12先端と前記垂直ガイドの内壁との間隔は広がる。
【0056】したがって、傾斜ガイド11の弾性線状ガ
イド12先端と前記垂直ガイドの内壁との間隔は、搬送
状態において、搬送するプラスチックボトル14の中の
最小幅よりも狭く設定する。また、搬送装置上方から見
た場合の弾性線状ガイドの取付角度、弾性線状ガイドを
傾斜ガイドに固着する間隔、傾斜ガイドの傾斜角度夫々
の条件設定及び傾斜ガイドの固定方法は、上述の実施形
態と変わらない。
【0057】また、上述の実施形態においては、搬送装
置としてベルトコンベヤ10を示し、このベルトコンベ
ヤ10上に傾斜ガイド11を設け、この傾斜ガイド11
に弾性線状ガイド12を設けた例について説明したが、
ベルトコンベヤ10に代えて、搬送物品を整列しつつ搬
送する搬送装置としてのターンテーブル上に傾斜ガイド
を設け、この傾斜ガイドに弾性線状ガイドを設けて、効
果的な整列搬送を行うようにしても良い。
【0058】この実施形態を図5及び図6に基づいて説
明する。即ち、ターンテーブル28上にプラスチックボ
トル21を順次投入する物品投入部29と、ターンテー
ブル28上のプラスチックボトル21を排出する物品排
出部30と、ターンテーブル28の上方に設けられ、投
入されたプラスチックボトル21を所定の姿勢に整列
し、これを物品排出部30に向けて案内する整流ガイド
31と、が設けられている。
【0059】そして、ターンテーブル本体33の物品投
入部29に投入されたプラスチックボトル21は、ター
ンテーブル本体33の右回転によって整流ガイド31に
沿って搬送され、この物品排出部30へと至る。ここ
で、整流ガイド31は、物品投入部29に多数かたまっ
て投入されたプラスチックボトル21を1列に整列して
1つずつ後段の搬送コンベヤ23に搬送されるように、
プラスチックボトル21の方向に整える機能を奏する。
【0060】即ち、整流ガイド31は、主ガイド31A
と補助ガイド31Bとから構成されており、主ガイド3
1Aは、ターンテーブル本体33外周縁の2点(始点X
と終点Y)と連絡して前記中央開口部32の内周縁に近
接して、中央開口部32内周縁との間に最小幅部33b
を形成する最小幅形成部31bと、投入されたプラスチ
ックボトル21が最小幅形成部31bに向かうようにプ
ラスチックボトル21を導く搬入ガイド部31aと、最
小幅形成部31bを通過したプラスチックボトル21が
後段の搬送装置23に向かうようにプラスチックボトル
21を導く搬出ガイド部31cと、を有する。
【0061】そして、主ガイド31Aは、ターンテーブ
ル本体33外周縁の前記物品投入部29近傍位置の始点
Xと該始点Xからターンテーブル本体33中心に対して
所定角度離間した物品排出部30近傍位置の終点Yとを
繋ぐように前記中央開口部32内周縁に略沿って略円弧
状に設けられ、かつターンテーブル本体33外周縁の始
点Xから終点Yに向かう途中で徐々に中央開口部32内
周縁に近づいて中央開口部32内周縁との間に最小幅部
33bを形成し、該最小幅部33bからターンテーブル
本体33外周縁の終点Yに至るように設けられた板部材
から構成される。
【0062】また、補助ガイド31Bは、主ガイド31
Aの搬出ガイド部31cに略沿って設けられ、搬出ガイ
ド部31cとの間をプラスチックボトル21が通って別
の搬送装置23に向かうようにプラスチックボトル21
を導くように構成されている。さらに、補助ガイド31
Bは、該補助ガイド31Bと主ガイド31A間の間隔を
上方から下方に行くにしたがって徐々に狭くするように
傾斜する傾斜ガイドを有するようにしている。この傾斜
ガイドの実施形態としては、各種の形態がある。例え
ば、図6(A)に示す形態においては、補助ガイド31
Bの主ガイド31A対向面の略中程の高さから、該補助
ガイド31Bと主ガイド31A間の間隔を上方から下方
に行くにしたがって徐々に狭くするように傾斜する傾斜
ガイド31Dを設けてある。
【0063】図6(B)の実施形態においては、前記補
助ガイド31Eが傾斜面のみを有する場合であり、すな
わち前記補助ガイド31E自身が該補助ガイド31Eと
主ガイド31A間の間隔を上方から下方に行くにしたが
って徐々に狭くするように傾斜している例である。図6
(C)の実施形態においては、補助ガイド31Bの主ガ
イド31A対向面の頂部から、該補助ガイド31Bと主
ガイド31A間の間隔を上方から下方に行くにしたがっ
て徐々に狭くするように傾斜する傾斜ガイド31Fを設
けた例である。
【0064】かかるターンテーブル28に本発明を適用
するに当たっては、弾性線状ガイドの搬送路側の端部を
夫々上述した傾斜ガイド31D,31E,31Fに固定
取付すれば良く、プラスチックボトル21は、その大き
さにかかわらず、ターンテーブル28の側方に向いた状
態となるのが規制され、プラスチックボトル21がター
ンテーブル28の搬送路面の凹凸、傾き等により、整列
状態がくずれて斜めになったり、横を向いたりせず、ま
た、傾斜ガイドに乗り上げることもなく、搬送方向に沿
って縦長に1列に整列した状態で搬送される。
【0065】なお、この実施形態は、搬送路の一方の側
に傾斜ガイドを設けると共に、他方の側に、搬送路面に
対して略垂直な面を内面に有する垂直ガイドを設け、傾
斜ガイドに複数の弾性線状ガイドを固定取付する構成に
該当し、前記主ガイド31Aが垂直ガイドに相当する。
また、以上のいずれの実施形態においても、弾性線状ガ
イドの下方に向ける取付け角度と傾斜ガイドの傾斜角度
とは必ずしも一致させる必要はない。要は弾性線状ガイ
ドが下方に向いており、搬送する搬送物品に触れた際に
該搬送物品に対して下方のベクトルが生ずればよい。
【0066】さらに、以上の実施形態においては、弾性
線状ガイド12を傾斜ガイド11,31D,31E,3
1Fに固定する例を示したが、これらに限定されず、こ
れら傾斜ガイドに弾性線状ガイドを固定しなくともよ
い。例えば、搬送路両側に垂直ガイドを夫々設け、搬送
路内側下方に傾斜し、かつ搬送状態においてその先端の
向いている方向が搬送方向から該搬送方向と直交する方
向の範囲のいずれかにある状態で該先端が搬送物品に触
れるように、各垂直ガイドの内壁から上下多段に複数の
弾性線状ガイドを該搬送路に沿って設けてもよい。さら
には、断面形状が半円状や凹状のカバーで搬送路全体を
覆い、搬送路内側下方に傾斜し、かつ搬送状態において
その先端の向いている方向が搬送方向から該搬送方向と
直交する方向の範囲のいずれかにある状態で該先端が搬
送物品に触れるように、このカバーに前記弾性線状ガイ
ドを複数放射状に設けてもよい。この様に弾性線状ガイ
ドを設けると、搬送されている搬送物品を上方から直接
触れるので、搬送物品を下方に押さえ付ける力が直接作
用し、搬送物品が搬送装置の搬送路面の凹凸、傾き等に
より、整列状態がくずれて斜めになったり、横を向いた
りせず、搬送方向に沿って縦長に1列に整列した状態で
確実に搬送できる。
【0067】なお、前記断面形状が半円状や凹状のカバ
ーで搬送路全体を覆い、搬送路内側下方に傾斜し、かつ
搬送状態においてその先端の向いている方向が搬送方向
から該搬送方向と直交する方向の範囲のいずれかにある
状態で該先端が搬送物品に触れるように、このカバーに
前記弾性線状ガイドを複数放射状に設けてた搬送装置
は、本発明の請求項1に係わる搬送装置に他ならない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る搬送装置によれば、搬送されてきた搬送物品が弾
性線状ガイドに当たることによって、弾性線状ガイドが
その搬送物品の大小に応じて搬送装置の側方に弾性変形
して撓み、搬送物品は、撓んだ弾性線状ガイドによって
撓み方向と反対の方向に押され、しかも、弾性線状ガイ
ドが下方に傾斜して設けられているので、搬送されてき
た搬送物品に触れた弾性線状ガイドは搬送物品を下方に
押さえ付ける作用が生ずるので、搬送物品をその大きさ
にかかわらず、搬送路の略中央部または側方で規制さ
れ、搬送物品が装置の搬送路面の凹凸、傾き等により、
整列状態がくずれて斜めになったり、横を向いたりせ
ず、また、傾斜ガイドに乗り上げることもなく、搬送方
向に沿って縦長に1列に整列した状態で搬送でき、例え
ば、プラスチック廃棄物等のプラスチック成形品をリサ
イクルするべく、分別装置によってプラスチックの材質
を識別して、材質毎に分別する分別装置に効果的に利用
できる等、実用上極めて有効である。
【0069】本発明の請求項2に係る搬送装置によれ
ば、上記効果に加え、弾性線状ガイドが傾斜ガイドの傾
斜面により支えられて、弾性線状ガイドの下方への傾斜
が傾斜ガイドの傾斜面より下方に下がることがないの
で、弾性線状ガイドの自由度が規制され不必要な動きが
少なくなり、搬送されてきた搬送物品に当たった際の弾
性線状ガイドの動きが安定し、搬送される搬送物品を確
実に安定して拘束し規制することができる。
【0070】したがって、搬送物品は、その大きさにか
かわらず、搬送路の略中央部で安定して確実に規制で
き、搬送物品が搬送装置の搬送路面の凹凸、傾き等によ
り、整列状態がくずれて斜めになったり、横を向いたり
せず、確実に搬送方向に沿って縦長に1列に整列した状
態で搬送できる。本発明の請求項5に係る搬送装置によ
れば、請求項2の発明と同様に、弾性線状ガイドが傾斜
ガイドの傾斜面により支えられて、弾性線状ガイドの下
方への傾斜が傾斜ガイドの傾斜面より下方に下がること
がないので、弾性線状ガイドの自由度が規制され不必要
な動きが少なくなり、搬送されてきた搬送物品に当たっ
た際の弾性線状ガイドの動きが安定し、搬送される搬送
物品を確実に安定して拘束し規制することができる。
【0071】したがって、搬送物品は、その大きさにか
かわらず、搬送路の垂直ガイドに沿って安定して確実に
規制でき、搬送物品が搬送装置の搬送路面の凹凸、傾き
等により、整列状態がくずれて斜めになったり、横を向
いたりせず、確実に垂直ガイドに沿って縦長に1列に整
列した状態で搬送できる。請求項3,4,6,8及び9
に係る発明によれば、搬送路両側の傾斜ガイドの下端間
の間隔、傾斜ガイドの両側の弾性線状ガイド先端相互の
間隔、弾性線状ガイドの配置、傾斜ガイドの下端と垂直
ガイドの下端との間隔、弾性線状ガイド先端と垂直ガイ
ドの内壁との間隔、搬送装置上方から見た場合の弾性線
状ガイドの取付角度、弾性線状ガイドを傾斜ガイドに固
着する間隔、傾斜ガイドの傾斜角度夫々の特定の設定に
よって、搬送装置による搬送物品の整列作用をより効果
的に奏することができる。
【0072】請求項10に係る発明によれば、弾性線状
ガイドの取付箇所を、傾斜ガイドの傾斜面の上部及び上
部と下部の中間部の2箇所にしたことにより、これによ
り、弾性線状ガイドの腰が定まり、弾性線状ガイドが傾
斜ガイドの傾斜面に沿って搬送方向に安定して湾曲し、
弾性線状ガイドの自由度が規制され不必要な動きが極め
て少なくなり、搬送されてきた搬送物品に当たった際の
弾性線状ガイドの動きが極めて安定し、搬送物品を拘束
して搬送路の所定位置に姿勢を安定させて規制する作用
がより効果的に奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す平
面図
【図2】 同上の実施形態の側面図で、図1中E矢視図
【図3】 同上の実施形態における概略平面図
【図4】 他の実施形態を示す側面図
【図5】 本発明に係る搬送装置の他の実施形態を示す
平面図
【図6】 (A)は同上の実施形態における整流ガイド
の縦断面図(図5中F−F矢視断面図)、(B)は整流
ガイドのさらに他の形態を示す縦断面図、(C)は整流
ガイドのさらに他の形態を示す縦断面図
【図7】 従来技術の平面図
【図8】 同上の従来技術におけるコンベヤの構成を示
す図で、(A)は平面図、(B)は(A)中C矢視図
【図9】 同上の従来技術におけるコンベヤの他の構成
を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)中D矢視
【図10】 同上の従来技術の問題点を説明する平面図
【符号の説明】
10 ベルトコンベヤ 10A ベルト 11 傾斜ガイド 11A 傾斜面 12 弾性線状ガイド 14 プラスチックボトル 21 プラスチックボトル 28 ターンテーブル 31D,31E,31F 傾斜ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 俊彦 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株式会社新潟鉄工所 エンジニアリング センター内 (72)発明者 森 正樹 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株式会社新潟鉄工所 エンジニアリング センター内 (56)参考文献 実開 昭59−133512(JP,U) 登録実用新案3017280(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/28 - 47/31 B65G 21/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品を搬送する搬送路の両側に搬送ガイド
    を備えた搬送装置において、 少なくとも一方の搬送ガイドを、搬送路内側下方に傾斜
    しかつ搬送状態においてその先端の向いている方向が搬
    送方向から該搬送方向と直交する方向の範囲のいずれか
    にある状態で該先端が搬送物品に触れるように設けられ
    る複数の弾性線状ガイドから構成したことを特徴とする
    搬送装置。
  2. 【請求項2】前記搬送路の両側に該搬送路の内側下方に
    傾斜する傾斜面を有する傾斜ガイドを夫々設け、前記複
    数の弾性線状ガイド夫々の搬送路側の端部を各傾斜ガイ
    ドに固定したことを特徴とする請求項1記載の搬送装
    置。
  3. 【請求項3】前記搬送路両側の傾斜ガイドの下端間の間
    隔は、搬送する物品の中の最大幅以上の寸法に設定し、
    該傾斜ガイドの両側の弾性線状ガイド先端相互の間隔
    は、搬送路の搬送状態において、搬送する物品の中の最
    小幅よりも狭く設定することを特徴とする請求項2記載
    の搬送装置。
  4. 【請求項4】前記弾性線状ガイドは、両側の傾斜ガイド
    に両側で互い違いとなる配置若しくは両側で対称となる
    配置で設けられることを特徴とする請求項2または3記
    載の搬送装置。
  5. 【請求項5】前記搬送路の一方の側に該搬送路の内側下
    方に傾斜する傾斜面を有する傾斜ガイドを設けると共
    に、他方の側に搬送路面に対して略垂直な面を内面に有
    する垂直ガイドを設け、 前記複数の弾性線状ガイド夫々の搬送路側の端部を該傾
    斜ガイドに固定したことを特徴とする請求項1記載の搬
    送装置。
  6. 【請求項6】前記傾斜ガイドの下端と前記垂直ガイドの
    下端との間隔は、搬送する物品の中の最大幅以上の寸法
    に設定し、該傾斜ガイドの弾性線状ガイド先端と該垂直
    ガイドの内壁との間隔は、搬送路の移動状態において、
    搬送する物品の中の最小幅よりも狭く設定することを特
    徴とする請求項5記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】前記搬送装置上方から見た場合の弾性線状
    ガイドの取付角度は、搬送方向を起点として搬送路内側
    に10度〜90度の角度に設定されることを特徴とする
    請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の搬送装置。
  8. 【請求項8】前記複数の弾性線状ガイドの間隔は、50
    mm〜400mmに設定されることを特徴とする請求項
    1〜7のうちいずれか1つに記載の搬送装置。
  9. 【請求項9】前記傾斜ガイドの傾斜角度は、5度〜80
    度の範囲に設定されることを特徴とする請求項2〜8の
    うちいずれか1つに記載の搬送装置。
  10. 【請求項10】前記弾性線状ガイドは、その搬送路側の端
    部が傾斜ガイドの傾斜面の上部及び上部と下部の略中間
    部の2箇所に固定取付されることを特徴とする請求項2
    〜9のうちいずれか1つに記載の搬送装置。
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