JP3233065B2 - レベル変換回路 - Google Patents

レベル変換回路

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JP3233065B2
JP3233065B2 JP12298597A JP12298597A JP3233065B2 JP 3233065 B2 JP3233065 B2 JP 3233065B2 JP 12298597 A JP12298597 A JP 12298597A JP 12298597 A JP12298597 A JP 12298597A JP 3233065 B2 JP3233065 B2 JP 3233065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小振幅信号を入力
に用いる半導体回路に関し、特に入力バッファ初段の次
段に駆動する回路としてBiCMOSゲート回路を備え
たレベル変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の入力信号の入力初段において、入
力信号と基準電圧入力から相補信号を作り出す技術は、
例えば特開平5−102812号公報に記載されている
ように、相補信号発生回路として知られている。
【0003】上記公報に記載される補正信号発生回路を
用いたレベル変換回路の回路構成を図4に示す。図4に
おいて、SA3、SA4はシングルエンド型差動増幅
器、PT3、PT4はPMOSトランジスタ、NT7、
NT8、NT9、NT10はNMOSトランジスタ、Q
3、Q4はNPN型バイポーラトランジスタである。
【0004】入力信号INは、差動増幅器SA3の正転
(非反転)入力端子(+)および差動増幅器SA4の反
転入力端子(−)に接続される。基準電圧REFは差動
増幅器SA3の反転入力端子(−)および差動増幅器S
A4の正転入力端子(+)に接続される。
【0005】まず差動増幅器SA3側について説明する
と、差動増幅器SA3は、PMOSトランジスタPT
3、NMOSトランジスタNT7、NT8およびNPN
型バイポーラトランジスタQ3で構成されたBiNMO
SインバータINV1とノードN5を介して接続され
る。ノードN5はSA3の出力ノードであり、かつBi
NMOSインバータINV1の入力ノードである。ノー
ドN5はPT3、NT7、NT8のゲート端子に接続さ
れ、PT3のソース端子とQ3のコレクタ端子は電源V
DDに接続され、PT3のドレイン端子とNT7のドレ
イン端子およびQ3のベース端子がノードN7で接続さ
れる。NT7、NT8のソース端子はGNDと接続さ
れ、NT8のドレイン端子とQ3のエミッタ端子とが接
続され出力ノードOUT2を構成する。
【0006】次に、差動増幅器SA4は、PMOSトラ
ンジスタPT4、NMOSトランジスタNT9、NT1
0およびNPN型バイポーラトランジスタQ4で構成さ
れたBiNMOSインバータINV2と、ノードN6を
介して接続される。ノードN6はSA4の出力ノードで
あり、かつINV2の入力ノードである。ノードN6は
PT4、NT9、NT10のゲート端子に接続される。
PT4のソース端子とQ4のコレクタ端子は電源VDD
に接続され、PT4のドレイン端子とNT9のドレイン
端子およびQ4のベース端子がノードN8で接続され
る。NT9、NT10のソース端子はGNDと接続さ
れ、NT10のドレイン端子とQ4のエミッタ端子とが
接続され出力ノードOUT2Bを構成する。出力ノード
OUT2、OUT2Bが、相補の出力信号であり、それ
ぞれ正出力、負出力である。
【0007】図5のタイミングチャートを参照して図4
に示したレベル変換回路の動作を説明する。<遷移1>
では、入力信号INが基準電圧REFに対して時刻0に
L→Hの遷移をする(図5(a)参照)。これを受けて
差動増幅器SA3の出力ノードN5は時刻t1にH→L
の遷移をし、差動増幅器SA4の出力ノードN6は同時
刻t1にL→Hの遷移をする(図5(c)参照)。さら
にインバータINV1、INV2は、それぞれノードN
5、N6の遷移を受けることで、正出力ノードOUT2
は時刻t2にL→Hの遷移を行い、また負出力ノードO
UT2Bは同時刻t2にH→Lの遷移を行う(図5
(e)参照)。
【0008】<遷移2>では<遷移1>とは逆のレベル
遷移を行う。入力信号INが基準電圧REFに対して時
刻0にH→Lの遷移をする(図5(b)参照)。これを
受けて差動増幅器SA3の出力ノードN5は時刻t1*
にL→Hの遷移をし、差動増幅器SA4の出力ノードN
6は同時刻t1*にH→Lの遷移をする(図5(d)参
照)。さらに、インバータINV1、INV2は、各々
N5、N6の変化を受けることで、正出力ノードOUT
2は時刻t2*にH→Lの遷移を行い、負出力ノードO
UT2Bは同時刻t2*にL→Hの遷移を行う(図5
(f)参照)。
【0009】差動増幅器SA3を構成する回路定数と、
差動増幅器SA4を構成する回路定数を全く同じに作製
した場合、ノードN5、N6において、図5(c)、図
5(d)に示すように、クロスポイント、間にはタ
イミング差のない相補信号を得ることができる。
【0010】t1=t1* …(1)
【0011】さらに、インバータINV1、INV2を
構成する回路定数を同じに作った場合、出力ノードOU
T2、OUT2Bは、図5(e)、図5(f)に示すよ
うにクロスポイント、間にタイミング差のない相補
信号を得ることができる。
【0012】t2=t2* …(2)
【0013】図4に示した従来のレベル変換回路におい
ては、OUT2、OUT2Bの次段負荷が大きく、か
つ、その負荷駆動を高速に行うために、差動増幅器SA
3、SA4の出力に各々BiNMOSインバータINV
1、INV2を1個ずつバッファとして接続している。
ここでは、BiNMOSインバータの動作に注目し、入
力がフル振幅の場合と、入力が小振幅の場合について、
図4中のBiNMOSインバータINV1と、図6およ
び図7のタイミング図を用いて説明する。
【0014】NMOSトランジスタ、PMOSトランジ
スタの各しきい値をVtn、Vtpとし、バイポーラト
ランジスタの順方向電圧をVf(=0.7V)とする。
【0015】まず、インバータの入力ノードN5にフル
振幅、グランドレベル(GND)−電源レベル(VD
D)振幅のL→H遷移波形が与えられた場合(図6
(a)参照)について説明する。
【0016】ノードN5のレベルはVtnを、さらには
VDD−Vtpを上回り、NT7によってノードN7は
VDDレベルからGNDレベルに完全に遷移する(図6
(b)参照)。この結果、ノードN5の電位=VDD、
ノードN7=GNDとなるので、バイポーラトランジス
タQ3はオフ、NMOSトランジスタNT8はオンとな
る。
【0017】したがって、OUT2は、図6(c)に示
すように、遷移時間tfで、(VDD−Vf)→GND
に遷移する。
【0018】ノードN5の電圧変化が逆方向の場合、電
源レベル(VDD)−接地レベル(GND)のH→L遷
移波形の場合の各ノードにおける電位変化は、上記説明
と逆となる。
【0019】次にノードN5に振幅が小さく、その入力
レベルがしきい値Vtn、Vtpを下回るほど十分では
ない場合(図7(a)参照)について説明する。
【0020】PMOSトランジスタPT3、NMOSト
ランジスタNT7はともに完全にオン状態もしくはオフ
状態にならないので、電源電位VDDからグランド電位
GNDに、PMOSトランジスタPT3およびNMOS
トランジスタNT7を介して、DC電流が発生する。し
たがってノードN7は、 ロウレベル>GND、ハイレベル<VDD …(3) とフル振幅での遷移を行わない(図7(b)参照)。
【0021】またNMOSトランジスタNT8もノード
N5をゲート入力としているので、完全にオン状態およ
びオフ状態にならない。ただしバイポーラQ3とNMO
SトランジスタNT8のトランジスタのサイズ設定を最
適化することにより、出力ノードOUT2は不安定レベ
ル間での(VDD−Vf)→GNDの遷移を行うことが
できる(図7(c)参照)。
【0022】この時の遷移時間tf*は、PMOSトラ
ンジスタPT3とNMOSトランジスタNT3に存在す
るDC電流により、バイポーラトランジスタQ3とNM
OSトランジスタNT8のスイッチング特性が悪くな
り、フル振幅入力の場合の遷移時間tfと比べると立ち
下がり時間が増大してしまう。
【0023】tf*>tf …(4)
【0024】このことは多入力をもつ半導体回路におけ
る低消費電力化を考えた場合、入力初段(SA3、SA
4)での消費電流は可能な限り節約する必要があるた
め、すなわち、駆動能力に制限があるために、ノードN
5、N6にフル振幅を生成するのは困難である。
【0025】また高速動作に適した小振幅インターフェ
ースレベルの入力が与えられた場合においては、ノード
N5とN6における振幅はますます小さくなり、前述の
立ち上がり/立ち下がり時間の悪化を助長する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のレベル変換回路では、差動増幅器の出力振幅が小さく
なると、BiNMOSインバータを構成するCMOSイ
ンバータ部でのDC電流が発生し、出力波形の立ち上が
り/立ち下がり時間が長くなってしまい、トランジスタ
の製造バラツキ、動作環境(電圧や温度)のバラツキに
対して、更なる次段への信号伝達時刻が大きくバラツキ
やすくなるという問題点がある。
【0027】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、タイミング差が
なく安定的な振幅レベルをもつ相補出力信号を生成し、
従来に比べ、出力波形の立ち上がり/立ち下がり時間を
約1/2に抑えることで、種々のバラツキに対するマー
ジンを広げるレベル変換回路を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、入力信号を入力し相補型信号を出力する
第1、第2の差動回路の出力を、高位側電源電圧及び低
位側電源電圧間のフル振幅の相補信号として出力する第
1、第2のドライバ回路が、それぞれ、高位側電源と低
位側電源間に接続され、前記第1、第2の差動回路の出
力をそれぞれ受ける、CMOSインバータ及び第1NM
OSトランジスタと、該CMOSトランジスタの出力を
ベース入力とするバイポーラトランジスタ、及び前記バ
イポーラトランジスタのエミッタに接続した第NMOS
トランジスタを備え、前記第1のドライバ回路の前記二
つのNMOSトランジスタの共通接続したゲートを前記
第2のドライバ回路のバイポーラトランジスタのベース
端子と接続し、前記第2のドライバ回路の前記二つのN
MOSトランジスタの共通接続してゲートを前記第1の
ドライバ回路のバイポーラトランジスタのベース端子と
接続してなることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明のレベル変換回路は、その好ましい
実施の形態において、入力信号を入力し相補型信号を出
力する第1、第2の差動回路(図1のSA1、SA2)
の出力を、フル振幅の相補信号として出力する第1、第
2のドライバ回路が、それぞれ、VDDとGND間に接
続され、第1、第2の差動回路の出力をそれぞれ受け
る、CMOSインバータ(図1のPT1、NT1、及び
PT2、NT4)及び第1NMOSトランジスタ(図1
のNT2、NT5)と、該CMOSトランジスタの出力
をベース入力とするバイポーラトランジスタ(図1のQ
1、Q2)、及びバイポーラトランジスタのエミッタに
接続した第2NMOSトランジスタ(図1のNT3、N
T6)を備え、第1のドライバ回路の上記二つのNMO
Sトランジスタ(図1のNT2、NT3)のゲートの共
通接続点と第2のドライバ回路のバイポーラトランジス
タ(図1のQ2)のベース端子(図1のノードN3)を
接続し、第2のドライバ回路の上記二つのNMOSトラ
ンジスタ(図1のNT5、NT6)のゲートの共通接続
点を第1のドライバ回路のバイポーラトランジスタ(Q
1)のベース端子(図1のノードN3)と接続して構成
されている。
【0030】本発明の実施の形態によれば、外部から小
振幅が入力された場合においても、相補信号出力点にそ
れぞれ接続されたバイポーラトランジスタとNMOSト
ランジスタにより構成される駆動部の入力を、タイミン
グ差のないフル振幅レベルの相補信号で制御するように
構成したことにより、従来に比べ安定的なレベルをもつ
相補信号出力が得られ、立ち上がり/下がり時間を約1
/2に抑えることができる。上記した本発明の実施の形
態について更に詳細に説明すべく、本発明の実施例につ
いて図面を参照して以下に説明する。
【0031】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の構成を示す。図
1を参照して、SA1、SA2はシングルエンド型差動
増幅器、PT1、PT2はPMOSトランジスタ、NT
1、NT2、NT3、NT4、NT5、NT6はNMO
Sトランジスタ、Q1、Q2はバイポーラである。電源
VDDとグランドGND間に直列接続されたPMOSト
ランジスタPT1、NMOSトランジスタNT1、NT
2はインバータCINV1を構成し、電源VDDとグラ
ンドGND間に直列接続されたPMOSトランジスタP
T2、NMOSトランジスタNT4、NT5はインバー
タCINV1を構成している。
【0032】入力信号INは差動増幅器SA1の正転入
力端子(+)および差動増幅器SA2の反転入力端子
(−)に接続される。基準電圧REFは差動増幅器SA
1の反転入力端子(−)および差動増幅器SA2の正転
入力端子(+)に接続される。差動増幅器SA1の出力
ノードN1はPMOSトランジスタPT1、NMOSト
ランジスタNT1のゲート端子に接続されている。差動
増幅器SA2の出力ノードN2は、PMOSトランジス
タPT2、NMOSトランジスタNT4のゲート端子に
接続される。
【0033】PMOSトランジスタPT1のソース端子
と、バイポーラトランジスタQ1のコレクタ端子が電源
VDDに接続される。
【0034】PMOSトランジスタPT1のドレイン端
子、NMOSトランジスタNT1のドレイン端子、およ
びバイポーラトランジスタQ1のベース端子はノードN
3で接続される。
【0035】NMOSトランジスタNT1のソース端子
とNMOSトランジスタNT2のドレイン端子が接続さ
れ、NMOSトランジスタNT2のソース端子はGND
に接続される。
【0036】PMOSトランジスタPT2のソース端子
と、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ端子が電源
VDDに接続される。
【0037】PMOSトランジスタPT2のドレイン端
子、NMOSトランジスタNT4のドレイン端子、バイ
ポーラトランジスタQ2のベース端子はノードN4で接
続される。
【0038】NMOSトランジスタNT4のソース端子
とNMOSトランジスタNT5のドレイン端子が接続さ
れ、NMOSトランジスタNT5のソース端子はGND
に接続される。
【0039】NMOSトランジスタNT2のゲート端子
とNMOSトランジスタNT3のゲート端子が上記ノー
ドN4に接続される。
【0040】NMOSトランジスタNT5のゲート端子
とNMOSトランジスタNT6のゲート端子が上記ノー
ドN3に接続される。
【0041】NMOSトランジスタNT3のソース端子
がGNDに接続され、NMOSトランジスタNT3のド
レイン端子とバイポーラトランジスタQ1のエミッタ端
子が接続されて出力ノードOUT1を構成している。
【0042】NMOSトランジスタNT6のソース端子
がGNDに接続され、NMOSトランジスタNT6のド
レイン端子とバイポーラトランジスタQ2のエミッタ端
子が接続され出力ノードOUT1Bを構成する。
【0043】出力ノードOUT1、OUT1Bが相補の
出力信号で、それぞれが正出力と負出力に対応する。
【0044】次に、図2のタイミングチャートを用いて
動作を説明する。<遷移1>のINがL→Hに変化をす
る場合は、各ノードのレベルは、図2(a)→(c)→
(e)→(g)のように変化する。
【0045】時刻0に、入力信号INの入力が遷移す
る。これを受けて差動増幅器SA1およびSA2の出力
ノードのN1とN2は、時刻t1に遷移を行い、これを
受けるインバータ回路CINV1とCINV2の出力ノ
ードのN3とN4は時刻t2に遷移を行い、さらには相
補信号出力の正出力OUT1と負出力OUT1Bはそれ
ぞれL→H、H→Lの遷移を時刻t3に行う(図2
(g)参照)。
【0046】<遷移2>の入力信号INがH→Lの変化
をする場合は、各ノードのレベルは図2において、
(b)→(d)→(f)→(h)で変化する。時刻0
に、入力信号INの入力が遷移する。これを受けて差動
増幅器SA1およびSA2の出力ノードのN1とN2
は、時刻t1*に遷移を行い、これを受けるインバータ
回路CINV1とCINV2の出力ノードのN3とN4
は、時刻t2*に遷移を行い、さらには相補信号出力の
正出力OUT1と負出力OUT1BはそれぞれH→L、
L→Hの遷移を時刻t3*に行う(図2(h)参照)。
【0047】差動増幅器SA1を構成する回路定数と、
差動増幅器SA2を構成する回路定数を全く同じに作っ
た場合、ノードN1、N2において、図2(c)、図2
(d)に示すように、クロスポイント、間には、タ
イミング差のない相補信号を得ることができる。
【0048】t1=t1* …(5)
【0049】さらに、CINV1、CINV2を含む次
段以降を構成する回路の回路定数を同じに作った場合、
ノードN3とN4において、図2(e)、図2(f)に
示すように、クロスポイント、間には、タイミング
差のない相補信号を得ることができる。
【0050】t2=t2* …(6)
【0051】さらに出力OUT1とOUT1Bにおい
て、図2(g)、図2(h)に示すように、クロスポイ
ント、間にはタイミング差のない相補信号を得るこ
とができる。
【0052】t3=t3* …(7)
【0053】ここで小振幅のインターフェースレベルの
入力があたえられた場合について、図2の<遷移1>を
用いて説明する。
【0054】図1において、電源レベルを、VDD=
3.3V、GND=0Vとし、また、入力は、基準電圧
REF=0.75V、入力信号INのハイレベルを、R
EF+200mV、入力信号INのロウレベルを、RE
F−200mVとする(図2(a)参照)。
【0055】差動増幅器SA1、SA2の消費電流を抑
えた上での増幅率を8倍に設定した場合、入力信号IN
がL→Hの遷移により、差動増幅器SA1とSA2の出
力ノードN1、N2のL/Hレベルは、0.4V/2.
0Vとなる(図2(c)参照)。
【0056】さらには、インバータ回路CINV1、C
INV2の出力である、ノードN3がL→Hの、ノード
N4がH→Lの遷移を行う(図2(e)参照)。
【0057】このときのノードN3のHレベルへの遷移
は、ノードN4の立ち下がりレベルを受けているNMO
SトランジスタNT2がオフしていくと同時に追従して
行われる。
【0058】またノードN4のLレベルへの遷移も、ノ
ードN3の立ち上がりレベルを受けているNMOSトラ
ンジスタNT5がオンしていくと同時に追従して行われ
る。
【0059】このように、タイミング差のない相補信号
N3、N4にて、帰還ループのごとく、NMOSトラン
ジスタNT2、NT5のゲートを制御するので、最終的
にインバータ回路CINV1およびCINV2の出力ノ
ードであるN3およびN4のレベルは、それぞれ、 N3=3.3V、N4=0V となる。
【0060】これにより差動増幅器SA1およびSA2
の出力ノードであるN1およびN2におけるレベルがフ
ル振幅動作(3.3V:0V)でない小振幅動作(2.
0V:0.4V)でも、NMOSトランジスタNT1は
オフ状態、NMOSトランジスタNT4はオン状態にな
ることを意味しているので、インバータ回路CINV
1、CINV2には電源VDDからGNDへのDC電流
は流れない。
【0061】結果的に、BiCNMOS回路最終段の出
力では、このノードN3の3.3Vへのレベル変化によ
って、バイポーラトランジスタQ1とNMOSトランジ
スタNT6はオン状態に、またノードN4の0Vへのレ
ベル変化によって、バイポーラトランジスタQ2とNM
OSトランジスタNT3はオフ状態になるので、出力O
UT1はL→H(3.3V−Vf)の遷移を、OUT1
BはH→L(0V)の遷移を行う(図2(g)参照)。
【0062】図2の<遷移2>は、<遷移1>の入力が
逆転した場合で、レベル変化は逆方向となる。動作原理
および振幅レベルは<遷移1>と同じである。
【0063】ここで、出力OUT1およびOUT1Bに
おける出力波形の立ち上がり/立ち下がり時間について
説明する。
【0064】図3に、従来例における回路構成の場合
と、本実施例における回路構成の出力波形の比較を示
す。図3において、実線は図1に示した本実施例の出力
波形、波線は図4に示した従来のレベル変換回路の立ち
上がり/立ち下がり波形をそれぞれ示している。
【0065】また、T1は本実施例の出力OUT1(O
UT1B)の立ち上がり/下がり時間、T2は従来回路
の出力OUT2(OUT2B)の立ち上がり/下がり時
間とする。従来の回路および本実施例の回路の回路定数
を同一にした場合において、それぞれの入力信号IN
に、同一の小振幅が入力されるとき、 T1=0.36ns T2=0.80ns となる。
【0066】但し、回路定数例は以下のようなものとし
た。 バイポーラQ1〜Q4エミッタ面積=0.6*8μm PMOS、NMOSのゲート長 0.5μm NMOS、PMOSのゲート幅 PT1〜PT4:20
μm NT1、2、4、5:20μm NT3、6、8、10:30μm NT7、9:10μm
【0067】図3に示すように、出力波形のクロスポイ
ントにおける時刻は等しくなるが、立ち上がり/下がり
時間は以下のようになる。
【0068】T1=0.45・T2 …(8)
【0069】本実施例では、立ち上がり/下がり時間が
従来に比べ約1/2に短縮できる。
【0070】以上、本実施例においては、ノードN1、
N2のレベルを入力に受けるCINV1とCINV2の
出力を受け、出力OUT1およびOUT1Bを出力とす
るBiCMOS回路部分において、DC電流を流す経路
は存在しない。
【0071】また、出力OUT1、OUT1B各々を駆
動するバイポーラトランジスタQ1、NMOSトランジ
スタNT3およびバイポーラトランジスタQ2、NMO
SトランジスタNT6は、入力としてノードN3、N4
のフル振幅で制御されるので、次段回路を安定的な相補
信号で制御することができる。
【0072】
【発明の効果】以上本発明のレベル変換回路によれば、
外部から小振幅が入力された場合においても、相補信号
出力点にそれぞれ接続されたバイポーラトランジスタと
NMOSトランジスタにより構成される駆動部の入力
を、タイミング差のないフル振幅レベルの相補信号で制
御するように構成したことにより、従来に比べ安定的な
レベルをもつ相補信号出力が得られ、立ち上がり/下が
り時間を約1/2に抑えることができる。
【0073】これにより、本発明によれば、トランジス
タの製造バラツキ、動作環境(電圧や温度)のバラツキ
に起因する相補出力信号の遷移時刻である信号伝達時刻
のバラツキを約1/2にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレベル変換回路の一実施例の回路構成
を示す図である。
【図2】本発明のレベル変換回路の一実施例の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明のレベル変換回路の一実施例の動作と、
従来例のレベル変換回路の動作比較を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】従来レベル変換回路の回路構成の一例を示す図
である。
【図5】図4に示した従来のレベル変換回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図6】図4に示した従来のレベル変換回路を構成する
BiCMOSインバータの入力が、フル振幅レベルの動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】図4に示した従来のレベル変換回路を構成する
BiCMOSインバータの入力が、小振幅レベルの動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
IN 入力信号 REF 基準電圧 OUT1、OUT1B、OUT2、OUT2B 出力信
号 CINV1、CINV2 CMOSインバータ INV1、INV2 BiNMOSインバータ SA1〜SA4 差動増幅器 PT1〜PT4 PMOSトランジスタ NT1〜NT10 NMOSトランジスタ Q1〜Q4 NPN型バイポーラトランジスタ N1〜N8 ノード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入力信号を正入力とし、かつ基準電
    圧を負入力とする第1の差動増幅器と、 前記の第1の入力信号を負入力とし、かつ前記基準電圧
    を正入力とする第2の差動増幅器と、 前記第1の差動増幅器の出力をゲートに接続しソースを
    高位側電源に接続した第1のPMOSトランジスタと、 ゲートを前記第1の差動増幅器の出力に接続し、ドレイ
    ンを前記第1のPMOSトランジスタのドレインに接続
    した第1のNMOSトランジスタと、 ドレインを前記第1のNMOSトランジスタのソースに
    接続しソースを低位側電源に接続した第2のNMOSト
    ランジスタと、 ベースを前記第1のPMOSトランジスタのドレインと
    前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続し、
    コレクタを前記高位側電源に接続した第1のNPNバイ
    ポーラトランジスタと、 ドレインを前記第1のNPNバイポーラトランジスタの
    エミッタに接続しソースを前記低位側電源に接続した第
    3のNMOSトランジスタと、 からなる第1のBiNMOSインバータ回路と、 前記第2の差動増幅器の出力をゲートに接続しソースを
    前記高位側電源に接続した第2のPMOSトランジスタ
    と、 ゲートを前記第2の差動増幅器の出力に接続し、ドレイ
    ンを前記第2のPMOSトランジスタのドレインに接続
    した第4のNMOSトランジスタと、 ドレインを前記第4のNMOSトランジスタのソースに
    接続しソースを前記低位側電源に接続した第5のNMO
    Sトランジスタと、 ベースを前記第2のPMOSトランジスタのドレインと
    前記第4のNMOSトランジスタのドレインに接続し、
    コレクタを前記高位側電源に接続した第2のNPNバイ
    ポーラトランジスタと、 ドレインを前記第2のNPNバイポーラトランジスタの
    エミッタに接続しソースを前記低位側電源に接続した第
    6のNMOSトランジスタと、 からなる第2のBiNMOSインバータ回路と、 を備え、 前記第1のBiNMOSインバータ回路の前記第2のN
    MOSトランジスタのゲートと前記第3のNMOSトラ
    ンジスタのゲートを、前記第2のBiNMOSインバー
    タ回路の前記第2のPMOSトランジスタのドレインと
    前記第4のNMOSトランジスタのドレインに接続し、 前記第2のBiNMOSインバータ回路の前記第5のN
    MOSトランジスタのゲートと前記第6のNMOSトラ
    ンジスタのゲートを、前記第1のBiNMOSインバー
    タ回路の前記第1のPMOSトランジスタのドレインと
    前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続して
    なることを特徴とするレベル変換回路。
  2. 【請求項2】前記第1、第2の差動増幅器が同一の構成
    及び同一の回路定数からなることを特徴とする請求項1
    記載のレベル変換回路。
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