JP3232846B2 - キャリア - Google Patents
キャリアInfo
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- JP3232846B2 JP3232846B2 JP01241394A JP1241394A JP3232846B2 JP 3232846 B2 JP3232846 B2 JP 3232846B2 JP 01241394 A JP01241394 A JP 01241394A JP 1241394 A JP1241394 A JP 1241394A JP 3232846 B2 JP3232846 B2 JP 3232846B2
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- carrier
- toner
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を現像するた
めの二成分現像剤に使用されるキャリア、特にバインダ
ー樹脂中に磁性粉を分散してなるキャリアに関するもの
である。
めの二成分現像剤に使用されるキャリア、特にバインダ
ー樹脂中に磁性粉を分散してなるキャリアに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機あるいはプリンタ
ー等に使用される現像剤として、トナーおよび鉄粉等の
磁性キャリアからなる二成分現像剤が知られている。こ
のような二成分現像剤を使用した現像方法においては、
キャリア粒子間の磁気強度が大きすぎて磁気ブラシの穂
が硬くなり、黒べたの画像中に白スジが発生する等の問
題が生じる。また、鉄粉キャリアではキャリア自体の体
積固有電気抵抗が低いため、連続使用等により現像剤中
のトナー濃度が低下すると、静電潜像担持体上の電荷が
キャリアを介して逃げてしまって潜像が乱れ、画像に欠
損等が生じたり、現像スリーブからキャリアへの電荷の
注入によりキャリアが画像部に付着したりする問題が生
じる。また、鉄粉等の硬いキャリアが静電潜像担持体に
付着すると、残留トナーを除去する際に静電潜像担持体
表面を傷付けることがある。
ー等に使用される現像剤として、トナーおよび鉄粉等の
磁性キャリアからなる二成分現像剤が知られている。こ
のような二成分現像剤を使用した現像方法においては、
キャリア粒子間の磁気強度が大きすぎて磁気ブラシの穂
が硬くなり、黒べたの画像中に白スジが発生する等の問
題が生じる。また、鉄粉キャリアではキャリア自体の体
積固有電気抵抗が低いため、連続使用等により現像剤中
のトナー濃度が低下すると、静電潜像担持体上の電荷が
キャリアを介して逃げてしまって潜像が乱れ、画像に欠
損等が生じたり、現像スリーブからキャリアへの電荷の
注入によりキャリアが画像部に付着したりする問題が生
じる。また、鉄粉等の硬いキャリアが静電潜像担持体に
付着すると、残留トナーを除去する際に静電潜像担持体
表面を傷付けることがある。
【0003】このような問題を解決するために磁性微粉
末をバインダー樹脂中に分散してなるバインダー型キャ
リアが提案されている。バインダ−型キャリアは、鉄粉
等のキャリアに較べて一般に現像装置における磁場中で
の磁化が低く、ソフトな穂を形成することができ、キャ
リアによる白スジのない優れた画像を得られる利点を有
している。
末をバインダー樹脂中に分散してなるバインダー型キャ
リアが提案されている。バインダ−型キャリアは、鉄粉
等のキャリアに較べて一般に現像装置における磁場中で
の磁化が低く、ソフトな穂を形成することができ、キャ
リアによる白スジのない優れた画像を得られる利点を有
している。
【0004】近年、二成分現像剤を使用する複写機、プ
リンタ等の画像形成装置が広く普及するに従ってその用
途も多種多様に広がってきている。そして画像品質への
要求も厳しくなってきており、画質の良否がトナー粒径
に左右されるため、小粒径トナーの使用が提案されてき
ている。トナーの粒径を小さくすると、トナ−単位体積
当りの比表面積が増大し、現像剤の流動性が劣化した
り、トナ−の荷電の立ち上がりが低下したりするという
問題が生じる。トナ−の荷電性の問題を解消するにはキ
ャリアを小粒径にすることが有効である。しかし、キャ
リアの小粒径化では、現像剤の流動性の低下の問題は何
等解決されず逆に助長される傾向にあり、さらに、キャ
リアが静電潜像担持体に付着し画像上に現像されてしま
うキャリア付着の問題も生じてしまう。キャリア付着を
防止するにはキャリアの飽和磁化を高くすることが考え
られるが、単に飽和磁化を高くしただけでは、磁気ブラ
シの穂が堅くなり、ハーフトーン画像に白スジが生じた
り、細線の再現性が低下したりする。
リンタ等の画像形成装置が広く普及するに従ってその用
途も多種多様に広がってきている。そして画像品質への
要求も厳しくなってきており、画質の良否がトナー粒径
に左右されるため、小粒径トナーの使用が提案されてき
ている。トナーの粒径を小さくすると、トナ−単位体積
当りの比表面積が増大し、現像剤の流動性が劣化した
り、トナ−の荷電の立ち上がりが低下したりするという
問題が生じる。トナ−の荷電性の問題を解消するにはキ
ャリアを小粒径にすることが有効である。しかし、キャ
リアの小粒径化では、現像剤の流動性の低下の問題は何
等解決されず逆に助長される傾向にあり、さらに、キャ
リアが静電潜像担持体に付着し画像上に現像されてしま
うキャリア付着の問題も生じてしまう。キャリア付着を
防止するにはキャリアの飽和磁化を高くすることが考え
られるが、単に飽和磁化を高くしただけでは、磁気ブラ
シの穂が堅くなり、ハーフトーン画像に白スジが生じた
り、細線の再現性が低下したりする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上述した
問題を解消することを目的とするものであり、トナ−に
対する荷電性および流動性を向上させるとともに、キャ
リア付着を防止し、さらに細線の再現性に優れたキャリ
アを提供することを目的とするものである。
問題を解消することを目的とするものであり、トナ−に
対する荷電性および流動性を向上させるとともに、キャ
リア付着を防止し、さらに細線の再現性に優れたキャリ
アを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、二成分現像
剤に用いるキャリアにおいて、バインダー樹脂中に磁性
粉末を分散してなり、平均粒径35〜50μm、飽和磁
化55emu/g以上の第1粒子と、バインダー樹脂中
に磁性粉末を分散してなり、平均粒径80〜150μ
m、飽和磁化50emu/g以下および残留磁化10e
mu/g以下である第2粒子とからなり、第1粒子の含
有量が30〜70重量%であるキャリアに関する。
剤に用いるキャリアにおいて、バインダー樹脂中に磁性
粉末を分散してなり、平均粒径35〜50μm、飽和磁
化55emu/g以上の第1粒子と、バインダー樹脂中
に磁性粉末を分散してなり、平均粒径80〜150μ
m、飽和磁化50emu/g以下および残留磁化10e
mu/g以下である第2粒子とからなり、第1粒子の含
有量が30〜70重量%であるキャリアに関する。
【0007】本発明に使用するキャリアは、バインダー
樹脂中に磁性微粉末を分散してなるバインダー型キャリ
アを使用する。そして、バインダー型キャリアとして、
平均粒径、磁気特性の異なる第1粒子と第2粒子とを混
合して使用する。
樹脂中に磁性微粉末を分散してなるバインダー型キャリ
アを使用する。そして、バインダー型キャリアとして、
平均粒径、磁気特性の異なる第1粒子と第2粒子とを混
合して使用する。
【0008】第1粒子としては、平均粒径が35〜50
μmおよび飽和磁化55emu/g以上、好ましくは6
0〜65emu/gのものを使用する。飽和磁化が55
emu/gより小さいとキャリア付着が生じ易くなる。
このような第1粒子の使用によって、小粒径トナ−に対
する帯電安定性、細線およびハ−フト−ン再現性、耐久
性を向上させることができる。
μmおよび飽和磁化55emu/g以上、好ましくは6
0〜65emu/gのものを使用する。飽和磁化が55
emu/gより小さいとキャリア付着が生じ易くなる。
このような第1粒子の使用によって、小粒径トナ−に対
する帯電安定性、細線およびハ−フト−ン再現性、耐久
性を向上させることができる。
【0009】第2粒子としては、平均粒径が80〜15
0μm、好ましくは90〜100μm、飽和磁化50e
mu/g以下、好ましくは45〜50emu/gおよび
残留磁化10emu/g以下のものを使用する。飽和磁
化が50emu/gより大きいと流動性、細線再現性に
悪影響を及ぼす。また、残留磁化が10emu/gより
も大きいと現像ローラから回収されたキャリアの現像器
中での流動性が悪くなり、現像剤の片寄りや凝集物の発
生による複写画像の劣化の問題が生じる。上記特性を有
する第2粒子の使用によって、現像剤の流動性や凝集性
を向上させることができる。
0μm、好ましくは90〜100μm、飽和磁化50e
mu/g以下、好ましくは45〜50emu/gおよび
残留磁化10emu/g以下のものを使用する。飽和磁
化が50emu/gより大きいと流動性、細線再現性に
悪影響を及ぼす。また、残留磁化が10emu/gより
も大きいと現像ローラから回収されたキャリアの現像器
中での流動性が悪くなり、現像剤の片寄りや凝集物の発
生による複写画像の劣化の問題が生じる。上記特性を有
する第2粒子の使用によって、現像剤の流動性や凝集性
を向上させることができる。
【0010】そして、キャリア中に含有される第1粒子
の含有量を30〜70重量%、好ましくは30〜50重
量%に調整することにより、上述した流動性、キャリア
付着、帯電安定性および細線再現性等について優れた特
性を有するキャリアを得ることができる。
の含有量を30〜70重量%、好ましくは30〜50重
量%に調整することにより、上述した流動性、キャリア
付着、帯電安定性および細線再現性等について優れた特
性を有するキャリアを得ることができる。
【0011】本発明において、最終的に得られたキャリ
アは、飽和磁化50〜60emu/g、平均粒径65〜
80μmという特性を有していることが好ましい。
アは、飽和磁化50〜60emu/g、平均粒径65〜
80μmという特性を有していることが好ましい。
【0012】本発明のキャリアに用いるバインダー樹脂
としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、スチレンーアクリル共重合系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂等が使用可能である。
としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、スチレンーアクリル共重合系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂等が使用可能である。
【0013】本発明のキャリアに用いる磁性粉として
は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、これら
の金属と亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、スズ、
ビスマス、ベリリウム、マンガン、セレン、タングステ
ン、ジルコニウム、バナジウム等の金属との合金あるい
は混合物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、等
の金属酸化物との混合物、および強磁性フェライト、マ
グネタイト並びにこれらの混合物が使用可能である。
は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、これら
の金属と亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、スズ、
ビスマス、ベリリウム、マンガン、セレン、タングステ
ン、ジルコニウム、バナジウム等の金属との合金あるい
は混合物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、等
の金属酸化物との混合物、および強磁性フェライト、マ
グネタイト並びにこれらの混合物が使用可能である。
【0014】これらの磁性粉の粒径は、バインダー中で
の均一分散の観点から一次粒径が5μm以下、好ましく
は2μm以下、より好ましくは0.1〜1μmであるこ
とが望ましい。
の均一分散の観点から一次粒径が5μm以下、好ましく
は2μm以下、より好ましくは0.1〜1μmであるこ
とが望ましい。
【0015】また、本発明のキャリアにおいては、カー
ボンブラック、シリカ、チタニア、アルミナ等の分散剤
を含有しても良い。分散剤を含有することによりバイン
ダ樹脂中の磁性粉の均一分散性を向上させることができ
る。分散剤の含有量はキャリアに対して0.01〜3重
量%とすることが好ましい。
ボンブラック、シリカ、チタニア、アルミナ等の分散剤
を含有しても良い。分散剤を含有することによりバイン
ダ樹脂中の磁性粉の均一分散性を向上させることができ
る。分散剤の含有量はキャリアに対して0.01〜3重
量%とすることが好ましい。
【0016】本発明のキャリアは、例えばバインダ樹脂
と磁性粉を所定の混合比で加熱混合し、冷却後粉砕・分
級する方法、あるいはバインダ樹脂を溶剤に溶解し、こ
の樹脂溶液に磁性粉を分散させた後、スプレードライす
る方法等により製造することができる。
と磁性粉を所定の混合比で加熱混合し、冷却後粉砕・分
級する方法、あるいはバインダ樹脂を溶剤に溶解し、こ
の樹脂溶液に磁性粉を分散させた後、スプレードライす
る方法等により製造することができる。
【0017】また、本願発明のキャリアは、分級工程の
後で加熱処理を行っても良い。加熱処理はキャリアを気
流中に噴出して瞬間的に加熱処理を施すことが望まし
く、このような加熱処理装置としては、例えばサフュー
ジングシステム(日本ニューマチック工業社製)等を使
用することができ、加熱温度は約150〜350℃程度
で行うことが好ましい。このような加熱処理により、キ
ャリアの表面状態を改質することができ、繰り返し使用
時にも磁性粉の脱離等のない優れた耐久性を有するキャ
リアを得ることができる。
後で加熱処理を行っても良い。加熱処理はキャリアを気
流中に噴出して瞬間的に加熱処理を施すことが望まし
く、このような加熱処理装置としては、例えばサフュー
ジングシステム(日本ニューマチック工業社製)等を使
用することができ、加熱温度は約150〜350℃程度
で行うことが好ましい。このような加熱処理により、キ
ャリアの表面状態を改質することができ、繰り返し使用
時にも磁性粉の脱離等のない優れた耐久性を有するキャ
リアを得ることができる。
【0018】本願発明のキャリアと組み合わせて使用す
るトナ−としては、体積平均粒径が9μm以下、好まし
くは4〜9μmの小粒径トナ−を使用することが高精細
画像再現性が向上の観点から望ましい。そして、このよ
うな小粒径トナ−と上記本発明のキャリアとを組み合わ
せて使用することにより、小粒径トナ−における流動性
の不足および帯電不良の問題を良好に向上させることが
できる。
るトナ−としては、体積平均粒径が9μm以下、好まし
くは4〜9μmの小粒径トナ−を使用することが高精細
画像再現性が向上の観点から望ましい。そして、このよ
うな小粒径トナ−と上記本発明のキャリアとを組み合わ
せて使用することにより、小粒径トナ−における流動性
の不足および帯電不良の問題を良好に向上させることが
できる。
【0019】本発明に係るトナ−は、公知の方法により
製造したトナー、例えば懸濁重合法、粉砕法、マイクロ
カプセル法、スプレードライ法、メカノケミカル法等で
製造されたトナーが使用可能である。
製造したトナー、例えば懸濁重合法、粉砕法、マイクロ
カプセル法、スプレードライ法、メカノケミカル法等で
製造されたトナーが使用可能である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて説明するがこ
れに限定されるものではない。
れに限定されるものではない。
【0021】 (正帯電性トナ−の製造) 成 分 重量部 ・スチレン−n−ブチルメタクリレ−ト樹脂 100 (軟化点:132℃、ガラス転移点:60℃) ・カーボンブラック(MA#8:三菱化成工業社製) 8 ・ニグロシン染料(ボントロンN−01:オリエント化学工業社製) 5 ・低分子量ポリプロピレン(ビスコ−ル550P:三洋化成社製) 3 上記材料をボ−ルミルで十分混合した後、140℃に加
熱した二軸押し出し混練機で混練した。冷却した混練物
を粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕した後風力分
級して平均粒径9μmのトナ−を得た。そして、このト
ナ−に対して疎水性シリカ(R972:日本アエロジル
社製)を0.1重量%添加し、ヘンシェルミキサーによ
り混合して正帯電性トナ−を得た。
熱した二軸押し出し混練機で混練した。冷却した混練物
を粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕した後風力分
級して平均粒径9μmのトナ−を得た。そして、このト
ナ−に対して疎水性シリカ(R972:日本アエロジル
社製)を0.1重量%添加し、ヘンシェルミキサーによ
り混合して正帯電性トナ−を得た。
【0022】(比較例1) 成 分 重量部 ・ポリエステル樹脂(タフトンNE1110:花王社製) 100 ・フェライト粉末(MFP−2:TDK社製) 700 ・カーボンブラック(ケッチェンブラック:ライオンアクゾ社製) 2 ・シリカ(#200:日本アエロジル社製) 1.5 上記材料をヘンシェルミキサ−で十分混合し、加圧ニ−
ダ−で溶融・混練した後、冷却した混練物をジェットミ
ルで粉砕し、分級機(マルチプレックス)で分級した。
得られた粒子をサフュ−ジングシステムにより加熱処理
し平均粒径40μmのキャリアAを得た。キャリアAの
飽和磁化は58.7emu/g、残留磁化は15.6e
mu/g(外部磁場の強さ1KOeにおいて)であっ
た。なお、飽和磁化および残留磁化は直流磁化特性自動
記録装置(TYPE−3257:横河北辰電機社製)に
より測定した。
ダ−で溶融・混練した後、冷却した混練物をジェットミ
ルで粉砕し、分級機(マルチプレックス)で分級した。
得られた粒子をサフュ−ジングシステムにより加熱処理
し平均粒径40μmのキャリアAを得た。キャリアAの
飽和磁化は58.7emu/g、残留磁化は15.6e
mu/g(外部磁場の強さ1KOeにおいて)であっ
た。なお、飽和磁化および残留磁化は直流磁化特性自動
記録装置(TYPE−3257:横河北辰電機社製)に
より測定した。
【0023】上記トナー製造例で得られたトナーとキャ
リアAとをトナ−濃度5重量%となるように混合して現
像剤を得た。この現像剤について、評価機として複写機
EP−5400(ミノルタカメラ社製)を使用して連続
1000枚の画出し評価を行った。
リアAとをトナ−濃度5重量%となるように混合して現
像剤を得た。この現像剤について、評価機として複写機
EP−5400(ミノルタカメラ社製)を使用して連続
1000枚の画出し評価を行った。
【0024】キャリアAを用いた現像剤では、画像への
キャリア付着の発生はなかったが、キャリア回収量が多
かった(1000枚複写につき0.5g)。また、ハ−
フト−ン再現性および細線再現性に優れており、耐刷後
も画質の変化およびトナ−カブリの発生もなかった。し
かしながら、現像剤の流動性が悪く、耐刷により現像器
奥側に現像剤が集中し、少量の凝集物が発生した。
キャリア付着の発生はなかったが、キャリア回収量が多
かった(1000枚複写につき0.5g)。また、ハ−
フト−ン再現性および細線再現性に優れており、耐刷後
も画質の変化およびトナ−カブリの発生もなかった。し
かしながら、現像剤の流動性が悪く、耐刷により現像器
奥側に現像剤が集中し、少量の凝集物が発生した。
【0025】(比較例2)キャリアAの製造において、
フェライト粉末の添加量を400重量部にする以外は同
様の材料を使用し、粉砕条件を変更する以外は同様の方
法で平均粒径90μmのキャリアBを得た。キャリアB
の飽和磁化は46.9emu/g、残留磁化は9.9e
mu/gであった。キャリアBについて比較例1と同様
にして評価を行った。
フェライト粉末の添加量を400重量部にする以外は同
様の材料を使用し、粉砕条件を変更する以外は同様の方
法で平均粒径90μmのキャリアBを得た。キャリアB
の飽和磁化は46.9emu/g、残留磁化は9.9e
mu/gであった。キャリアBについて比較例1と同様
にして評価を行った。
【0026】キャリアBを用いた現像剤では、画像への
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。ハ−フト−ン再現性お
よび細線再現性が悪く、特にハ−フト−ンのキメが悪か
った。また、トナ−補給時にトナ−カブリが発生し、さ
らに耐刷後トナ−カブリが発生した。現像剤の流動性は
優れており、耐刷後も現像剤の片寄りや凝集は発生しな
かった。
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。ハ−フト−ン再現性お
よび細線再現性が悪く、特にハ−フト−ンのキメが悪か
った。また、トナ−補給時にトナ−カブリが発生し、さ
らに耐刷後トナ−カブリが発生した。現像剤の流動性は
優れており、耐刷後も現像剤の片寄りや凝集は発生しな
かった。
【0027】(実施例1)キャリアAとキャリアBとを
重量比5:5の割合で混合しキャリアCを得た。キャリ
アCの平均粒径は53μm、飽和磁化は55.7emu
/g、残留磁化は13.2emu/gであった。キャリ
アCについて比較例1と同様にして評価を行った。
重量比5:5の割合で混合しキャリアCを得た。キャリ
アCの平均粒径は53μm、飽和磁化は55.7emu
/g、残留磁化は13.2emu/gであった。キャリ
アCについて比較例1と同様にして評価を行った。
【0028】キャリアCを用いた現像剤では、画像への
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。また、ハ−フト−ン再
現性および細線再現性は良好であり、耐刷後も画質の変
化は小さくトナ−補給時にもトナ−カブリは発生しなか
った。さらに、現像剤の流動性は優れており、耐刷後も
現像器奥側での現像剤の片寄りや凝集物は発生しなかっ
た。
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。また、ハ−フト−ン再
現性および細線再現性は良好であり、耐刷後も画質の変
化は小さくトナ−補給時にもトナ−カブリは発生しなか
った。さらに、現像剤の流動性は優れており、耐刷後も
現像器奥側での現像剤の片寄りや凝集物は発生しなかっ
た。
【0029】(実施例2)キャリアAとキャリアBとを
重量比4:6の割合で混合しキャリアDを得た。キャリ
アDの平均粒径は60μm、飽和磁化は54.0emu
/g、残留磁化は12.4emu/gであった。キャリ
アDについて比較例1と同様にして評価を行った。
重量比4:6の割合で混合しキャリアDを得た。キャリ
アDの平均粒径は60μm、飽和磁化は54.0emu
/g、残留磁化は12.4emu/gであった。キャリ
アDについて比較例1と同様にして評価を行った。
【0030】キャリアDを用いた現像剤では、画像への
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。また、ハ−フト−ン再
現性および細線再現性は良好であり、耐刷後も画質の変
化は小さくトナ−補給時にもトナ−カブリは発生しなか
った。さらに、現像剤の流動性は優れており、耐刷後も
現像器奥側での現像剤の片寄りや凝集物は発生しなかっ
た。
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。また、ハ−フト−ン再
現性および細線再現性は良好であり、耐刷後も画質の変
化は小さくトナ−補給時にもトナ−カブリは発生しなか
った。さらに、現像剤の流動性は優れており、耐刷後も
現像器奥側での現像剤の片寄りや凝集物は発生しなかっ
た。
【0031】(実施例3)キャリアAとキャリアBとを
重量比3:7の割合で混合しキャリアEを得た。キャリ
アEの平均粒径は75μm、飽和磁化は52.2emu
/g、残留磁化は11.9emu/gであった。キャリ
アEについて比較例1と同様にして評価を行った。
重量比3:7の割合で混合しキャリアEを得た。キャリ
アEの平均粒径は75μm、飽和磁化は52.2emu
/g、残留磁化は11.9emu/gであった。キャリ
アEについて比較例1と同様にして評価を行った。
【0032】キャリアEを用いた現像剤では、画像への
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。また、ハ−フト−ン再
現性および細線再現性は良好であり、耐刷後も画質の変
化は小さくトナ−補給時にもトナ−カブリは発生しなか
った。さらに、現像剤の流動性は優れており、耐刷後も
現像器奥側での現像剤の片寄りや凝集物は発生しなかっ
た。
キャリア付着の発生はなく、キャリア回収量も少なかっ
た(5mg以下/1000枚)。また、ハ−フト−ン再
現性および細線再現性は良好であり、耐刷後も画質の変
化は小さくトナ−補給時にもトナ−カブリは発生しなか
った。さらに、現像剤の流動性は優れており、耐刷後も
現像器奥側での現像剤の片寄りや凝集物は発生しなかっ
た。
【0033】(比較例3)キャリアBの製造において、
フェライト粉末の添加量を700重量部にする以外は同
様の方法で平均粒径90μmのキャリアFを得た。キャ
リアFの飽和磁化は60.1emu/g、残留磁化は1
6.3emu/gであった。キャリアFについて比較例
1と同様にして評価を行った。キャリアFを用いた現像
剤では、画像へのキャリア付着の発生はなく、キャリア
回収量も少なかった(5mg以下/1000枚)。しか
し、ハ−フト−ン再現性および細線再現性が悪く、トナ
−カブリが発生した。
フェライト粉末の添加量を700重量部にする以外は同
様の方法で平均粒径90μmのキャリアFを得た。キャ
リアFの飽和磁化は60.1emu/g、残留磁化は1
6.3emu/gであった。キャリアFについて比較例
1と同様にして評価を行った。キャリアFを用いた現像
剤では、画像へのキャリア付着の発生はなく、キャリア
回収量も少なかった(5mg以下/1000枚)。しか
し、ハ−フト−ン再現性および細線再現性が悪く、トナ
−カブリが発生した。
【0034】(比較例4)キャリアAの製造において、
フェライト粉末の添加量を400重量部にする以外は同
様の方法で平均粒径40μmのキャリアGを得た。キャ
リアGの飽和磁化は45.8emu/g、残留磁化は
9.6emu/gであった。キャリアGについて比較例
1と同様にして評価を行った。キャリアGを用いた現像
剤では、画像へのキャリア付着が大量に発生し、キャリ
ア回収量も多かった(0.5g以上/1000枚)。し
かし、ハ−フト−ン再現性および細線再現性等の画質は
優れていた。
フェライト粉末の添加量を400重量部にする以外は同
様の方法で平均粒径40μmのキャリアGを得た。キャ
リアGの飽和磁化は45.8emu/g、残留磁化は
9.6emu/gであった。キャリアGについて比較例
1と同様にして評価を行った。キャリアGを用いた現像
剤では、画像へのキャリア付着が大量に発生し、キャリ
ア回収量も多かった(0.5g以上/1000枚)。し
かし、ハ−フト−ン再現性および細線再現性等の画質は
優れていた。
【0035】(比較例5)キャリアFとキャリアGとを
重量比5:5の割合で混合しキャリアHを得た。キャリ
アHを用いた現像剤では、画像へのキャリア付着が多
く、キャリア回収量も多かった(0.5g以上/100
0枚)。また、ハ−フト−ン再現性および細線再現性等
の画質も悪く、トナ−カブリも発生した。
重量比5:5の割合で混合しキャリアHを得た。キャリ
アHを用いた現像剤では、画像へのキャリア付着が多
く、キャリア回収量も多かった(0.5g以上/100
0枚)。また、ハ−フト−ン再現性および細線再現性等
の画質も悪く、トナ−カブリも発生した。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、トナ−荷電性、流動
性、キャリア付着および細線再現性に対して優れた特性
を有するキャリアを提供することができる。
性、キャリア付着および細線再現性に対して優れた特性
を有するキャリアを提供することができる。
【0037】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬尾 綾乃 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審査官 淺野 美奈 (56)参考文献 特開 昭62−38476(JP,A) 特開 昭60−131546(JP,A) 特開 昭58−114045(JP,A) 特開 昭61−29856(JP,A) 特開 昭58−140753(JP,A) 特開 昭59−192262(JP,A) 特開 昭60−229037(JP,A) 特開 昭60−35764(JP,A) 特開 平4−83274(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/10 - 9/107
Claims (1)
- 【請求項1】 二成分現像剤に用いるキャリアにおい
て、バインダー樹脂中に磁性粉末を分散してなり、平均
粒径35〜50μm、飽和磁化55emu/g以上の第
1粒子と、バインダー樹脂中に磁性粉末を分散してな
り、平均粒径80〜150μm、飽和磁化50emu/
g以下および残留磁化10emu/g以下である第2粒
子とからなり、第1粒子の含有量が30〜70重量%で
あることを特徴とするキャリア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01241394A JP3232846B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | キャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01241394A JP3232846B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | キャリア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07219278A JPH07219278A (ja) | 1995-08-18 |
JP3232846B2 true JP3232846B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=11804585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01241394A Expired - Fee Related JP3232846B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | キャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232846B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6269526B2 (ja) * | 2015-02-16 | 2018-01-31 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 2成分現像剤の製造方法 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP01241394A patent/JP3232846B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07219278A (ja) | 1995-08-18 |
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