JP3232817U - ハンディシールド及びハンディシールド兼マスク置き具 - Google Patents
ハンディシールド及びハンディシールド兼マスク置き具 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】一枚の紙製などのシートによって製造することができ、部品点数並びに製造工程を削減することが可能であって、安価に提供することができ、使用者に適切な使用形態をとることを促す手段を備えたハンディシールドを提供する。【解決手段】1枚の自立性のある紙製などのシートで構成されているハンディシールドは、シールド本体11を備え、シールド本体11の下部の左右に顎当て部13が延設され、シールド本体11が顔面に沿った形状となる。シールド本体11の中央下部に設けられた持ち手21を手で持って、顎当て部13を使用者の顎Cに軽く当てることで、シールド本体11が使用者の鼻Nまでを覆うことができる。【選択図】図3
Description
本考案は、食事や会話の時に飛沫の飛散を抑制することができるハンディシールド及びハンディシールド兼マスク置き具に関するものである。
今日、コロナウイルスの感染拡大を抑制するために、政府や地方公共団体は、マスク会食の励行を呼びかけている。ところが、その具体的で有効な手段は提示されていないままであり、飲食店に入るまでに装着していたマスクをそのまま使い続けて、食事をしたり会話をしたりすることを抑制するための有効な働きかけができていない。その結果、有効な解決手段を提示できないまま、例えばマスクを片耳だけ外して食物を食べて、口に入れたらすぐにマスクを両耳でつけるようにするなどといった方法を呼びかけている。ところが、このような食事を楽しむことからはかけ離れた方法を呼びかけたとしても、この食事方法を広く普及させることは困難であると疑問を呈する声が上がっている。
他方、飲食店は、営業時間の短縮が強制力を持って求められており、経営的にひっ迫している中、コストのかかる設備投資や感染予防対策を実施することが困難である。
そこで、食事をする使用者が簡単に使うことができ、低コストで実現することができる感染予防対策に有効な飛沫の飛散防止具の開発が望まれている。
手で持って使用する飛沫の飛散防止具としては、特許文献1〜3に示すような提案がなされている。
そこで、食事をする使用者が簡単に使うことができ、低コストで実現することができる感染予防対策に有効な飛沫の飛散防止具の開発が望まれている。
手で持って使用する飛沫の飛散防止具としては、特許文献1〜3に示すような提案がなされている。
特許文献1は、シールド部と持ち手部とを備え、前記持ち手部を手に持って前記シールド部を顔面にかざすことによって、飛沫の飛散を抑制するようにしたハンディシールドを開示している。ところが特許文献1のハンディシールドは、シールド部と持ち手部との二つの部品を接続したものであって部品点数が多く、製造工程も複雑となり、安価に提供することが困難である。
特許文献2は、透明のシールド部と持ち手部とが一枚の透明の合成樹脂製のシートから一体に形成されたもので、前記持ち手部を手に持って前記シールド部を顔面にかざすことによって、飛沫の飛散を抑制するようにしたハンディシールドを開示している。ところが特許文献2のハンディシールドは、前記持ち手部を筒状に立体化させるために前記持ち手部の左右両側にファスナーテープを取り付けているものであり、合成樹脂製のシートと左右のファスナーテープとの3つの部品を必要とするものであって部品点数が多く、製造工程も複雑となり、安価に提供することが困難である。
特許文献3は、手に持つ紙製のY字状の枠に不織布、または紙製(抗菌)などの、飛沫拡散防止効果のある素材のマスクを接着したものであり、Y字状の枠の持ち手の中央に折り目を設けることによって、手による力加減で顔に密着させることのできる形状・構造を備えたテーブルマナー・マスクを開示している。ところが、この特許文献3の提案でも、マスクとY字状の枠との二つの部品を必要とし、それを接着するための工程が必要となるなど、製造工程も複雑となり、安価に提供することが困難である。
また、マスクはY字状の枠に接着されているため取り外しすることができない。さらに、不用意にテーブルなどの上に置くと、マスク自体を汚染してしまう恐れがある。しかも、店内に入るまで使用者が使っていたマスクを、用いることを想定しておらず、使っていたマスクを安全に保管しておくことを想定していない。
また、マスクはY字状の枠に接着されているため取り外しすることができない。さらに、不用意にテーブルなどの上に置くと、マスク自体を汚染してしまう恐れがある。しかも、店内に入るまで使用者が使っていたマスクを、用いることを想定しておらず、使っていたマスクを安全に保管しておくことを想定していない。
しかも、特許文献1〜3の飛沫の飛散防止具にあっては、使用者が適切な位置で飛散防止具を使用しなければ、飛沫の飛散防止効果が十分に発揮することが困難であるにも関わらず、使用者に適切な位置での使用を促す手段を備えていない。
本考案は、一枚の紙製などのシートによって製造することができ、部品点数並びに製造工程を削減することが可能であって、安価に提供することができるハンディシールドの提供を課題とする。
本考案の他の目的は、使用者に適切な使用形態をとることを促す手段を備えたハンディシールドの提供を課題とする。
本考案の他の目的は、使用者に適切な使用形態をとることを促す手段を備えたハンディシールドの提供を課題とする。
本考案の他の目的は、使用者が使っていたマスクを安全に保管することができるとともに、飛沫の飛散防止にも有効に用いることができるハンディシールド兼マスク置き具の提供を課題とする。
シールド部と持ち手部とを備え、前記持ち手部を手に持って前記シールド部を顔面にかざすことによって、飛沫の飛散を抑制するようにしたハンディシールドにおいて、本考案は次の手段を示すことにより上記の課題を解決する。
前記シールド部は、シールド本体とその左右両側に延設された顎当て部とを備える。
前記シールド部は、シールド本体とその左右両側に延設された顎当て部とを備える。
前記顎当て部は接続部を備え、左右の前記顎当て部の前記接続部同士を接続することにより、前記シールド本体が弾性変形して、前記シールド本体の中央が前記シールド本体の左右両側よりも前方に突出している中央突出形態を維持する。
前記顎当て部を使用者の顎に当てた状態で、前記シールド本体の上端が使用者の鼻の穴の高さ以上の高さに位置するように構成されたものである。
前記シールド部と前記持ち手部を含む全体は、自立性を備えた紙製シートのみで一体に構成することができる。
前記持ち手部は、前記シールド本体の中央下辺から下方に延設されているとともに、上下方向に伸びる折り目線を備えることが望ましい。
前記顎当て部を使用者の顎に当てた状態で、前記シールド本体の上端が使用者の鼻の穴の高さ以上の高さに位置するように構成されたものである。
前記シールド部と前記持ち手部を含む全体は、自立性を備えた紙製シートのみで一体に構成することができる。
前記持ち手部は、前記シールド本体の中央下辺から下方に延設されているとともに、上下方向に伸びる折り目線を備えることが望ましい。
前記左右接続部同士を接続した状態で前記シールド本体は弓状に湾曲し、前記顎当て部は前記シールド本体の左右両側間に弦状に伸びているものとして実施することができる。
また、前記シールド本体の左右両側にマスクを止める係止部を備えたものとすることもできる。
また、前記シールド本体の左右両側にマスクを止める係止部を備えたものとすることもできる。
顔面から外した前記マスクを、前記係止部に止めることによって、前記マスクの中央部がテーブルなどの載置面と接触しない状態を維持して、前記載置面の上に置くことができる。
また本考案は、前記シールド部が、その中央が左右両側よりも前方に突出している中央突出形態を維持するように構成され、前記シールド部の左右両側にマスクを止める係止部を備え、使用者の顔面から外した前記マスクを、前記係止部に止めることによって、前記マスクの中央部がテーブルなどの載置面と接触しない状態を維持して、前記載置面の上に置くことができるように構成されたハンディシールド兼マスク置き具を提供するものである。
本考案は、一枚の紙製などのシートによって製造することができ、部品点数並びに製造工程を削減することが可能であって、安価に提供することができるハンディシールドを提供することができたものである。
本考案は、使用者に適切な使用形態をとることを促す手段を備えたハンディシールドを提供することができたものである。
本考案は、使用者に適切な使用形態をとることを促す手段を備えたハンディシールドを提供することができたものである。
本考案は、使用者が使っていたマスクを安全に保管することができるとともに、飛沫の飛散防止にも有効に用いることができるハンディシールド兼マスク置き具を提供することができたものである。
以下図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。
この実施の形態のハンディシールドは、自立性のある紙製のシート状態で全体が構成されているが、透明または不透明の合成樹脂製シートなどの手で持った状態で使用者の顔面に沿って自立することができる様々なシートで構成することができる。
(展開状態)
この実施の形態のハンディシールドは、自立性のある紙製のシート状態で全体が構成されているが、透明または不透明の合成樹脂製シートなどの手で持った状態で使用者の顔面に沿って自立することができる様々なシートで構成することができる。
(展開状態)
ハンディシールドは展開状態で平板なシート状をなしているもので、図1に示すように、上部にシールド本体11を備え、その略中央の下部から持ち手21が下方へ延設されている。持ち手21の略中央には、上下方向に伸びる折り目線22が設けられている。この例では20の上端が、シールド本体11の下部にまで達しているが、長ければシールド本体11の上端にまで出しても構わないし、短ければ持ち手21の途中で終わっていても構わないし、全く設けなくても構わない。
シールド本体11の形状は、この実施の形態では、横長の長方形としているが、使用状態で使用者の顔面、口や鼻の周辺をことができる形状であれば様々に変更して実施することができる。たとえば、横長の台形や楕円形、また子供用にパンダなどの動物の顔を模したような形状で実施することもできる。
シールド本体11の左右両側の下部には、顎当て部13が延設されている。この例では、シールド本体11の左右両側の下辺から、左右の顎当て部13が延設されており、切目線15によってシールド本体11と分離可能な状態で互いに近づく方向(中央方向)に延設されているが、シールド本体11の左右両側辺の下部から、互いに遠ざかる方向(外方向)に延設されているものであっても構わない。ただし図に示すものの方が、原料シートをトムソンなどで打ち抜き加工する場合の材料取りに無駄がなくて有利である。
顎当て部13の先端には、接続部14が設けられている。この例では、左右の顎当て部13の一方に差し込み片が、他方に差し込み辺を受容する切り抜き線が形成されたものとして実施されているが、一方に上から下の、他方に下から上の切り込みを設けて切り込み同士を組み合わせるようにするなど、他の形状で実施しても構わない。
シールド本体11の左右両側には、使用者のマスクMを止めておくことができる係止部16が設けられている。この例では、シールド本体11の左右両辺から内側に向けて上下2本の切り込みが形成されている。この切り込みにマスクMの紐Gを挿入してマスクをシールド本体11の内側に止めておくことができる。
さらに、シールド本体11の左右両側の上部に、紐通し穴17を設けて実施することもできる。図3に示すように紐通し穴17に紐Hを通して首にかければ、手を放しても落ちないので、立食時には便利である。
(組立状態)
さらに、シールド本体11の左右両側の上部に、紐通し穴17を設けて実施することもできる。図3に示すように紐通し穴17に紐Hを通して首にかければ、手を放しても落ちないので、立食時には便利である。
(組立状態)
図2に示すように、左右両側の顎当て部13の接続部14を互いに接続することによって、シールド本体11は弾性変形して、シールド本体11の中央がその左右両側よりも前方に突出している中央突出形態を維持するものとなる。接続された左右両側の顎当て部13の全長は、シールド本体11の左右の延設開始箇所間の長さよりも短く設定されている。
したがってこの組立状態でシールド本体11は弓状に湾曲し、顎当て部13はシールド本体11の左右両側間に弦状に伸びているものとなる。なお、顎当て部13は直線状でなくても、若干湾曲した状態となっているものであっても構わない。
持ち手21は、折り目線22を折り曲げることによって、立体的な形状となり、折り目線22を手で持って全体を使用者の顔面に近づけたり、テーブルなどの上に置いたりしても、安定した形状を示すのである。
(フェイスシールドとしの使用形態)
したがってこの組立状態でシールド本体11は弓状に湾曲し、顎当て部13はシールド本体11の左右両側間に弦状に伸びているものとなる。なお、顎当て部13は直線状でなくても、若干湾曲した状態となっているものであっても構わない。
持ち手21は、折り目線22を折り曲げることによって、立体的な形状となり、折り目線22を手で持って全体を使用者の顔面に近づけたり、テーブルなどの上に置いたりしても、安定した形状を示すのである。
(フェイスシールドとしの使用形態)
図3に示すように、このハンディシールドは持ち手21を手で打った状態で、顔面に近づけることによって、会話をする場合などの飛沫の飛散を抑制することができる。特に、顎当て部13を使用者の顎Cに軽くあてがうようにすれば、適切な位置にシールド本体11が配置される。従ってシールド本体11の上端の高さは、図3の状態で、使用者の鼻Nの下端よりも高い位置であって、目よりも低い位置となるように設定しておくことが好ましい。またシールド本体11の横方向の長さは、その両端が耳の付近にまで達するようにしておくことが好ましい。もちろん厳密なサイズ設定は困難ではあるが、子供用、成人女性用、成人男性用などの標準的なサイズ設定で実施することができる。
(マスク置き具としての使用状態)
(マスク置き具としての使用状態)
シールド本体11の係止部16に、マスクMの紐Gを挿入することによって、マスクMは左右両側がシールド本体11によって支持された状態となる。これによって、例えば飲食店の場合には、来店した使用者が着用していたマスクMを、シールド本体11に取り付けることによって、マスクMの中央部がシールド本体11の内側に弓状に張られた状態となる。
これによって図4に示すように、シールド本体11の前面側を下にしてテーブルなどの載置面に置くことで、載置面とマスクMとの直接の接触が防止される。また、たとえ図5に示すように、シールド本体11の左右両端を載置面に接するようにして置いたとしても、載置面とマスクMとの直接の接触が防止される。
さらに、図3に示したように使用した場合には、シールド本体11の内側にマスクMが来るため、マスクMを顔面に密着させることが容易となり、マスクMを装着せずに用いた場合に比べて飛散防止効果を高めることができる。
このハンディシールドは、紙製などのシート製であるため、その表面や裏面に様々な印刷を施すことができる。例えば、組み立て方や使用方法などの説明やイラストのほか、人々を勇気づける言葉やキャッチフレーズ、協賛者名、宣伝広告などを、適宜表示することができる。
11 シールド本体
13 顎当て部
14 接続部
15 切目線
16 係止部
21 持ち手
22 折り目線
13 顎当て部
14 接続部
15 切目線
16 係止部
21 持ち手
22 折り目線
Claims (4)
- シールド部と持ち手部とを備え、前記持ち手部を手に持って前記シールド部を顔面にかざすことによって、飛沫の飛散を抑制するようにしたハンディシールドにおいて、
前記シールド部は、シールド本体とその左右両側に延設された顎当て部とを備え、
左右の前記顎当て部は、互いに接続する接続部を備え、
左右の前記接続部同士を接続することにより、前記シールド本体が弾性変形して、前記シールド本体の中央が前記シールド本体の左右両側よりも前方に突出している中央突出形態を維持するものであり、
前記顎当て部を使用者の顎に当てた状態で、前記シールド本体の上端が使用者の鼻の下端よりも高い位置となるように構成されたことを特徴とするハンディシールド。 - 全体が、自立性を備えた紙製シートのみで一体に構成され、
前記持ち手部は、前記シールド本体の中央下辺から下方に延設されているとともに、上下方向に伸びる折り目線を備え、
左右の前記接続部同士を接続した状態で前記シールド本体は弓状に湾曲し、前記顎当て部は前記シールド本体の左右両側間に弦状に伸びるものであることを特徴とする請求項1に記載ハンディシールド。 - 前記シールド本体の左右両側にマスクを止める係止部を備え、
顔面から外した前記マスクを、前記係止部に止めることによって、前記マスクの中央部がテーブルなどの載置面と接触しない状態を維持して、前記載置面の上に置くことができるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のハンディシールド。 - シールド部と持ち手部とを備え、前記持ち手部を手に持って前記シールド部を顔面にかざすことによって、飛沫の飛散を抑制するようにしたハンディシールドにおいて、
前記シールド部は、その中央が左右両側よりも前方に突出している中央突出形態を維持するように構成され、
前記シールド部の左右両側にマスクを止める係止部を備え、
顔面から外した前記マスクを、前記係止部に止めることによって、前記マスクの中央部がテーブルなどの載置面と接触しない状態を維持して、前記載置面の上に置くことができるように構成されたことを特徴とするハンディシールド兼マスク置き具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001444U JP3232817U (ja) | 2021-04-20 | 2021-04-20 | ハンディシールド及びハンディシールド兼マスク置き具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001444U JP3232817U (ja) | 2021-04-20 | 2021-04-20 | ハンディシールド及びハンディシールド兼マスク置き具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3232817U true JP3232817U (ja) | 2021-07-08 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021001444U Active JP3232817U (ja) | 2021-04-20 | 2021-04-20 | ハンディシールド及びハンディシールド兼マスク置き具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3232817U (ja) |
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2021
- 2021-04-20 JP JP2021001444U patent/JP3232817U/ja active Active
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