JP3232691B2 - 天板付きドラム - Google Patents

天板付きドラム

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JP3232691B2 JP26245592A JP26245592A JP3232691B2 JP 3232691 B2 JP3232691 B2 JP 3232691B2 JP 26245592 A JP26245592 A JP 26245592A JP 26245592 A JP26245592 A JP 26245592A JP 3232691 B2 JP3232691 B2 JP 3232691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天板付きドラム、更に
詳しくは内装容器としてバッグが装着された広口の注入
口を有する天板付きドラムに関する。
【0002】
【従来技術】危険物、工業薬品、あるいは石油類等を輸
送するための輸送容器として、天板付きドラムが広く利
用されている。現在使用されているドラムの多くは、内
容物が直接充填されるので、ドラム内壁には充填した内
容物が付着している。したがって、次にそのままの状態
で使用すれば、前に入っていた内容物が混入するため、
次の使用にあたっては、ドラム内を洗浄する必要があ
る。このような使用毎の洗浄は、非常に手間がかかり、
時間的および経済的に不利である。また、洗浄が困難な
場合、あるいは時間的、経済的余裕がない場合、さら
に、環境保全の立場からドラム洗浄の廃液、廃溶剤の処
理が問題となり、洗浄しないことが要望される場合もあ
る。このような場合は、1度使用すれば、あとは鉄屑と
して回収されてしまう。このような1回きりの使用は、
省資源の点から問題であり、再使用できるような方策が
求められている。
【0003】また近年、ドラムの内壁を保護する目的
で、ドラム内にポリエチレンフィルムまたはシートを装
着したケミドラムも使用されつつある。このケミドラム
は、使用済ドラムを切断して内装のポリエチレンが装着
され、天板をかしめて作る。使用後、ドラムは切断さ
れ、内装のポリエチレンフィルムあるいはシートは取り
出される。切断されたドラムはまた再生ドラムとして使
用されるが、切断されるため寸法が短くなり、繰り返し
使用はできない。したがって、このケミドラムも、省資
源の点から問題が残っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、洗浄の手間
もなく、繰り返し何回も使用することのできる天板付き
ドラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために種々研究した結果、食品の運搬に使
用されているオープンドラムにおいて、バッグが内装容
器として装着されていることに着目し、これを天板付き
ドラムに応用することによって上記目的が達成できるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち本発明は、天板付きドラムにおいて、
該ドラムの内装容器としてバッグが装着され、かつ該ド
ラムの注入口が、バッグを取り付けあるいは取り外すの
に充分でありかつ該ドラム内に内容物がはいっている状
態では簡単にバッグを取り出すことができないほどの大
きさであることを特徴とする天板付きドラムに係るもの
である。
【0007】本発明が対象とする天板付きドラムは、材
質、形状ともに特に制限はなく、普通にドラム缶として
使用されているものであれば、どのようなものでも使用
できる。特に、JIS Z 1601に規定されている
鋼製ドラムや、プラスチックドラム等が好適である。大
きさにも制限はなく、20L(リットル)、50L、1
00L、200L等のどのような大きさのドラムも適用
される。
【0008】本発明で内装容器として使用されるバッグ
は、成形タイプ(フィルム状の袋)とヒートシールタイ
プ(薄肉成形容器)に大別されるが、そのどちらも使用
可能である。フィルムあるいは成形容器は、単層構造で
もよく多層構造でもよい。いずれにしても、当該バッグ
は内容物を充填した場合に、できるかぎりドラムの内壁
に密に沿うものであることが好ましい。また、延伸フィ
ルムでも未延伸フィルムでもどちらでも使用することが
できる。さらに、バッグの材質についても特に制限はな
く、ドラムに充填される内容物によって適宜選択され
る。たとえば危険物を運ぶ場合は、表素材としてOPP
(二軸延伸ポリプロピレンフィルム)、PET(ポリエ
チレンテレフタレート)、ナイロン等を用い、シーラン
ト層(内容物に接する面)として、CPP(未延伸ポリ
プロピレンフィルム)、LLDPE(直鎖状低密度ポリ
エチレン)、PE(ポリエチレン)等を用いて製造し
た、二層のラミネートフィルムから製造された袋が好ま
しい。なかでも表素材がナイロン、シーラント層がLL
DPEからなる二層フィルムから製造した袋は特に好ま
しい。内装容器の厚さも制限はないが、作業性、経済性
の点から成形容器の場合、0.1 〜 0.5mmが、フィルム状
袋の場合、0.03〜0.2mm が好ましい。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の天板付きドラムに内容物が
充填されている場合の側面図で、一部切り欠いてドラム
の中の様子を示している。図1に示されるように、バッ
グ3は、一般的にドラムの内壁2に沿うように取り付け
られる。この時、ドラム内壁2とバッグ3は、経済性の
面からなるべく隙間のないように装着されるのが好まし
い。なお、内容物が未充填の場合は、バッグは必ずしも
内壁に沿う必要はなく、不定形の状態、たとえばバッグ
がドラムに装着されたときの状態(たとえば筒状にたた
まれた状態)でもよく、ドラム内壁との間に空間があっ
ても構わない。内容物が充填されることによってバック
3は内壁2に沿うような形に形造られる。
【0010】JIS Z 1601には、液体用綱製ド
ラムに用いられる口金の大きさについて規定する。それ
によれば、口金は、JIS Z 1604に規定した、
大、59.62 mm(注入口の口金の呼び径)、小、26.44 mm
(エア抜き用)のものを用いる、と規定する。現在使用
されているドラムのほとんどは、JISで規定されてい
るこの大きさの口金が用いられている。すなわち、現在
使用されているドラムの注入口は、大きくても直径が約
60mmしかない。これに対し本発明のドラムは、注入口が
現在使用されているものより大きくなっている。言い換
えれば、ドラムの注入口を大きくするという発想に立っ
てはじめて、バッグを天板付きドラムに装着することが
できるようになった。
【0011】注入口の大きさは、バッグの取り付け、取
り出しの作業性によって決められ、特に限定されない。
すなわち、バッグを取り付け、取り外しするのに充分な
大きさであればよい。一方、危険物を輸送する場合、内
容物がはいった状態で簡単にそれを取り出せないように
することが法律によって義務づけられている。したがっ
て、注入口の大きさは、内容物が少しでもはいっている
状態ではバッグを簡単に取り出せない程度の大きさまで
にすることが好ましい。一般的には、注入口の直径が好
ましくは60〜250mm 、さらに好ましくは80〜200mm がよ
い。具体的にはフィルム状の袋を使用する場合は、80〜
150mm もあればよい。薄肉成形容器を使用する場合は、
100 〜250mm は必要である。
【0012】注入口の方式はプラグ方式およびふた方式
のどちらでもよい。また、注入口の位置も特別の限定は
ない。フランジおよび口金部分は、バッグの取り付け、
取り外し作業がやりやすいように、ヒダをつけてもよ
い。また、ドラムには通常のエア抜きの口金以外に、ド
ラムの底に小さな穴をあけてエア抜きとしてもよい。特
に成形容器を内装容器として使用する場合はエア抜きを
取り付けるのが好ましい。
【0013】バッグの取り付けあるいは取り外し方法に
ついては、特に制限はない。たとえば、成形容器あるい
は袋を圧縮して筒状にたたみ、それをドラムの口金部よ
り挿入し、容器の口金部をドラムの口にセットする。使
用後は、容器の口金をドラムの口から外し、そのままド
ラムから引きずり出す。
【0014】本発明のドラムは、液体、粉体等ドラムで
輸送できるものであれば、特に制限なくいかなるものに
も適用できる。たとえば、牛乳、ジュース等の食品、工
業薬品、石油類その他の危険物の輸送用ドラムとして使
用される。なかでも、危険物輸送用ドラムとして、好ま
しく使用される。
【0015】
【作用】本発明の天板付きドラムは、使用のたびごとに
洗浄しなければならない手間を省いたもので、繰り返し
何回も使用することができるドラムとして非常に有用で
ある。
【0016】次に、実施例を示して本発明を更に具体的
に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるもの
ではないことは言うまでもない。
【0017】実施例1 JIS Z 1601に規定する天板付き鋼製ドラム
(容量212L)の注入口を直径150mmの大きさに改
良し、それにヒートシールタイプの袋状バッグを装着
し、危険物第2石油類の工業製品を200L充填した。
このバッグを装着したドラムを通常のドラムを運搬する
のと同様に運搬したが、問題は発生しなかった。使用
後、バッグを取り外し、新しいバッグを装着し再充填
し、使用した。この操作を5回繰り返したが、ドラム内
部の錆の発生や内容物の洩れなどの問題は全く発生しな
かった。
【0018】実施例2 容量210Lのプラスチックドラムの注入口を直径20
0mmの広口にし、この中に成型タイプの薄肉成形容器の
バッグを装着し、危険物第4類第2石油類(引火点 6
1℃以上)のものを200L充填し、運搬、使用した
が、何ら問題は発生しなかった。使用後、バッグを取り
出して、新しいバッグを装着し、再充填し、使用した
が、やはりドラム内部の錆の発生や内容物の洩れなどの
問題は全く発生しなかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の天板付きドラムは、着脱の容易
なバッグをその内部に有するので、洗浄の手間もなく何
回も繰り返し使用することができる。すなわち、ドラム
缶の有効利用が可能で、省資源、省エネルギーの立場か
ら、非常に有利である。さらに、ドラムを洗浄する場合
必ず問題になる廃液、廃溶剤の処理についても、洗浄を
省くことができるので、当然全く問題にならない。した
がって、環境対策の点からも有利である。このドラムに
よって、包材コストが従来の1/3〜1/5に低減する
ことができる。さらに、コスト低減ばかりでなく、資源
の効果的活用の点でも大きな意義がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す天板付きドラムの部
分断面側面図である。
【符号の説明】
1 天板付きドラム 2 ドラムの内壁 3 バッグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−163163(JP,A) 特開 平1−111677(JP,A) 実開 昭60−161069(JP,U) 実開 昭62−42557(JP,U) 実開 昭58−116572(JP,U) 実開 昭62−25629(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 77/00 - 77/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板付きドラムにおいて、該ドラムの内
    装容器としてバッグが装着され、かつ該ドラムの注入口
    が、バッグを取り付けあるいは取り外すのに充分であり
    かつ該ドラム内に内容物がはいっている状態では簡単に
    バッグを取り出すことができないほどの大きさであるこ
    とを特徴とする天板付きドラム。
  2. 【請求項2】 注入口の直径が60mmから250mm であるこ
    とを特徴とする請求項1のドラム缶。
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