JPH05213359A - 二層状容器と該二層状容器の内層を形成する内装袋体の装填方法 - Google Patents

二層状容器と該二層状容器の内層を形成する内装袋体の装填方法

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JPH05213359A
JPH05213359A JP3242635A JP24263591A JPH05213359A JP H05213359 A JPH05213359 A JP H05213359A JP 3242635 A JP3242635 A JP 3242635A JP 24263591 A JP24263591 A JP 24263591A JP H05213359 A JPH05213359 A JP H05213359A
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JP3242635A
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Toyokichi Tange
豊吉 丹下
Nobuhito Itou
暢人 伊藤
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TEIKOKU INK SEIZO KK
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
TEIKOKU INK SEIZO KK
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器が具備すべき用件である密閉性と内容物
の保護を各々外装容器と内装袋体とに分担させた二層状
容器を提供するとともに、内装袋体の装填作業を容易化
し得る内装袋体の装填方法を提供する。 【構成】 外装容器1は円筒形であって底壁2と周壁3
及び開口部4を有し、底壁2と周壁3には複数の孔7・
・・が設けられている。外装容器1の内面5には、内装
袋体6が前記孔7・・・から内面5と内装袋体6との間
の空気が吸引されてその全面に密着配置されており、該
内装袋体6は前記内面5から容易に取り出すことができ
ものであって、外装容器1内に収容される内容物により
浸食されず、かつ、取り扱い時や輸送中の振動や衝撃
で、また、内容物を掻き取る際に破れない強度を有する
もので、場合によっては透気性のないものや取り出し時
に加えられる力で破れない強度を必要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外装容器の内容物付着
による汚染を防止することにより、外装容器の再生及び
回収を容易にし、廃棄物の削減や資源の有効利用を推進
し得る二層状容器、及び外装容器の内面に内装袋体を容
易かつ簡単に装填するための装填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用インキ,塗料,接着剤,研磨剤,
油脂類その他工業薬品や食品等の容器は、内容物の揮散
や漏出を防止したり、輸送の取り扱い時に受ける衝撃等
から内容物を保護することがその基本的な目的となって
おり、これを満足させるための密閉性と保護強度とを維
持する必要がある。このため、容器は非変形性の最小限
の強度を維持する頑丈な構造のものが用いられている。
そして、多くの場合作業性の点からこれら容器に内容物
が直接充填されるため、使用済みの容器内部に内容物の
付着物や残留物があり、廃棄物置場が汚れるとともに廃
棄容器が嵩ばって廃棄物増大の原因となっている。鋼製
容器の場合は、一部これを再生したりくず鉄として製鉄
用原料に用いられることがあるが、いずれにしても付着
物の処理が容易ではなく、特に小型容器の大部分が廃棄
物として処理されている。
【0003】そこで、容器内面の汚れを防止するため、
従来からこれに内袋を入れてその中に内容物を充填した
り、内壁に沿ってプラスチックシート成型物をはめ込ん
だりする以外に、容器内面に再剥離可能な汚染防止膜を
密着させる等の方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、容器に
内袋を用いる方法は、充填時に容器内に袋入れする必要
があるばかりでなく、内容物を充填した後口封しなけれ
ばならなず作業が煩雑となる不利が生ずる。しかも、袋
の強度には限界があることから破損による内容物の漏洩
が発生し易く、また、使用時に袋内部に付着した内容物
の回収が容易でなく、内容物取出し時に手が汚れる等の
問題があって一部の用途以外には採用されていない。一
方、内壁に沿ってプラスチックシート成型物をはめ込む
構造は充填時のはめ込みや口封方法の等充填作業時に問
題がある以外は上記欠点を解消することが可能である
が、成型物強度がある程度大きいことが必要なためコス
ト高になると共にシート成型物自身が嵩ばるために廃棄
物削減に寄与し得るものではなかった。
【0005】また、容器内面に再剥離可能な汚染防止膜
を密着させる方法においても、これを均一に外装容器に
密着させるためには特殊な技術や装置を必要とし、特に
外装容器の形状が複雑になれば困難となる外に、剥離に
際してある程度の力を要したり、それにより内袋の破損
等の問題が生じた。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、容器が具備すべき用件である密閉
性と内容物の保護を各々外装容器と内装袋体とに分担さ
せた二層状容器を提供するとともに、内装袋体の装填作
業を容易化し得る内装袋体の装填方法を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にかかる二層状容器容器にあっては、外装容器
と、該外装容器の内面に密着して除去可能に装填される
内装袋体とからなり、付着残留性を有する内容物を収容
する二層状容器において、内装袋体の装填に際して該内
装袋体と前記内面間に介在する空気を外部に排出可能な
孔を、前記外装容器に形成してある。また、内装袋体の
装填方法にあっては、外装容器と、該外装容器の内面に
密着して除去可能に装填される内装袋体とからなる二層
状容器における前記内装袋体の装填方法において、外装
容器に予め孔を形成し、内装袋体の装填に際して、該内
装袋体と前記外装容器の内面間に介在する空気を前記孔
を介して外部に導出するように構成されている。
【0008】
【作用】前記構成において、外装容器は内容物の取り扱
いや輸送中に受ける衝撃に耐える強度であって、内容物
充填時の自重や内装袋体の内部への加圧気体の供給また
は、容器外部からの吸引で内装袋体を容器内面に密着さ
せるに必要な孔を有する構造のもであり、内装袋体は内
容物が揮散したり取り扱いや輸送中に破損しないような
特性の材料で作られる。そして、内装袋体は装填時に、
内容物が低粘度の液体である場合は、その自重と流動性
によって、また内装袋体の内部に加圧空気を供給したと
きはその圧力により、夫々孔を通して外装容器と内装袋
体との間の空気が排出されるし、外装容器の外から吸引
した場合には、内装袋体は容器外部より孔を通して吸引
されるので、特殊な技術を必要とせず壁面全体に密着し
た形で容易かつ簡便に装填し得る。
【0009】容器内に収容された内容物を使用し終わっ
た場合において、内装袋体を取り出す際には、孔を介し
て外装容器と内装袋体との間に外気の吸入が行われるの
で力を加えることなく、内装袋体を外装容器の内部から
容易に取り出せる。これにより、外装容器内において内
装袋体に付着残留していた内容物の一部は該内装袋体と
ともに除去され、外装容器の内面に内容物が残存するこ
とはない。そして、外装容器から取り出した内容物が付
着している内装袋体は、小さく丸めることができ、ある
いは焼却処理し易くなることから、廃棄処理を容易に行
い得る。一方、内装袋体を剥離された外装容器にあって
は、内容物の付着がないことから、その再生及び回収が
容易となって、廃棄物削減や省資源に有利に作用する。
【0010】内装袋体と外装容器との間に隙間のある場
合は、この部分に取り扱い時や輸送時の振動による力が
加わるため内装袋体の強度を高める必要が生じ、そのた
めにこれの廃棄処理が難しくなるので、隙間のできない
ように装填することが必要であり、そのために内装袋体
のサイズは外装容器の内面と同じかやや大きいものでな
ければならないが、大きいものは内装袋体に皺が生じて
内容物を掻き取る際に破損することがあって、同サイズ
のものが望ましい。このようなことから熱成型性のある
内装袋体を用いる場合、これを装填する際に温度の高い
内容物を充填したり、加圧又は吸引と加熱を組み合わせ
て行って、サイズの大きい場合は収縮密着、サイズの小
さい場合は延伸密着をさせることも可能であり、この際
外装容器内面または内装袋体外面に再剥離性を有する粘
着剤または接着剤を介在させて仮固定をさせるような構
成であってもよい。
【0011】内装袋体上部の開口部は内容物充填後密封
するが、その際この部分をシールして密閉する方法もあ
るが、この場合上部と外装容器との間に空間が生じて破
損し易くなるので望ましくなく、開口部は外装容器内面
に密着させるか、高さを大きくしてこれを折り曲げて、
折り曲げ部分を外装容器外面に密着させるようにして、
容器上蓋と内装袋体とを密着させるか容器上蓋と内装袋
体の折り曲げ部を密着させるか、又はその両方を満足さ
せるような構造とすることが望ましい。このようなこと
から、容器内蓋及び/又は外蓋は内部を密閉するような
ものであることが望ましい。
【0012】外装容器はさらに複数個をまとめて最外装
容器入れられることがあり、この場合外装容器の強度は
大幅に軽減できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。図1は、本発明にかかる二層状容器の最も
基本的な実施例を示すものであり、外装容器1は円筒形
であって底壁2と周壁3及び開口部4を有し、底壁2と
周壁3には複数の孔7・・・が設けられ、通常その強度
や取扱い易さ等の点から金属又はプラスチック外装容器
が用いられるが、用途によってガラスや陶磁器,木材,
板紙等が用いられる。
【0014】この外装容器1の内面5には、内装袋体6
が前記孔7・・・から内面5と内装袋体6との間の空気
が排出又は吸引されてその全面に密着配置されており、
内装袋体6は前記内面5から容易に取り出すことができ
ものであって、外装容器1内に収容される内容物により
浸食されず、かつ、取り扱い時や輸送中の振動や衝撃
で、また、内容物を掻き取る際に破れない強度を有する
もので、場合によっては透気性のないものや取り出し時
に加えられる力で破れない強度を必要とする。また、こ
の内装袋体6は、前記内面5の形状に合致する袋状に成
形されており、この袋状に成形された内装袋体6を外装
容器1に装填する際に屈曲性があり、熱延伸できるよう
な性質が望ましい場合が多く、これらの性質を満足させ
るためプラスチック又は金属箔或いはこれらのラミネー
ト物やこれらで補強処理された紙,布等の複合物が用い
られる。
【0015】プラスチックとしては、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP),ポリ塩化ビニル(PV
C),ポリ塩化ビニリデン(PVDC),ポリモノ・ジ
・トリ・テトラフルオロエチレン,ポリエチレン・プロ
ピレン・ブチレンテレフタレート等のポリエステル(P
ET),ポリビニルアセタール(POM),ポリイソプ
レン・イソブチレン・ブタジエン等のゴム類,シリコー
ン樹脂,アクリル樹脂,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルア
ルコール(PVA),ポリアミド樹脂,ポリウレタン,
エポキシ樹脂,セルロース誘導体,ゼラチン,アルブミ
ン,カゼイン等のプロティン類,澱粉及び加工澱粉類,
寒天,アルギン酸ソーダ,アラビアゴム等の多糖類,フ
ェノール樹脂,尿素樹脂メラミン樹脂,アルキッド樹脂
等及びこれらの共重合物があり、夫々単独か又は組み合
わせて使われる。不通気性や熱成型性を付与したい場
合、好ましくはPE,PP,PET,PVDC,ナイロ
ン,POM,PVA,セルロース誘導体及びその共重合
物が用いられ、必要に応じてこれらのフィルムを組み合
わせたものが使用される。
【0016】金属箔としては好ましくはアルミニウム又
はスチールが用いられるがこれらは特に内容物に対する
耐浸食性や不透気性を高めるために好適であり更にこれ
と前記プラスチックフィルムと複合したものは強度的に
も優れた性能を発揮させることが可能で、好ましくはこ
れら金属箔とPE,PP,PVC,PET,ナイロン,
セルロース誘導体又はこれらの共重合物との複合体が用
いられる。
【0017】外装容器1に形成される孔7・・・は、板
状材料の場合、その形状はどんなものでもよいが、加工
性や最大口径に対して有効面積が大きくできる円形が最
も望ましく、その大きさや数は内装袋体6が吸引により
外装容器1の内面5に均一に密着させる必要最小限の配
置がされる。内容物が高粘度または低流動性の液体であ
る場合、内容物が器壁を通過できない比較的小さい孔を
多数存在するような形状として内装袋体6の強度を削減
させることも可能となる。しかし、孔数が多くなると容
器強度が低下するので強度を維持させるには比較的大き
い孔を少数存在させる方がよいが、大きすぎるとその孔
から異物が侵入して内装袋体6にキズをつけるおそれが
ある。
【0018】このようなことから有孔板が用いられると
きは孔径は0.05mmから2mm好ましくは0.1m
mから1mmのもので、開口率は0.005%から45
%好ましくは0.01%〜15%のものが用いられる。
【0019】小さな孔を多数存在させて強度を保持させ
ようるような容器を得るためには線状または繊維状成型
物を材料として用いることは容易に達成し得る。孔の大
きさや数は均等であってもよく、周壁3の上下部や底壁
2で夫々異なってもよい。特に、内容物の性状やこれを
充填する条件により適宜最適な形状や配置が選ばれる。
【0020】内装袋体6の装填方法の一実施例を図2に
示す。吸気ポンプ(図外)に接続された吸気口8を有す
る吸引函9の上部内周面に容器固定ゴムリング10を介
して、開口部4に内装袋体6の上部を密着させた予め孔
7・・・が設けられた外装容器1を嵌め込んで固定す
る。すると、吸引函9と外装容器1との間の空間が減圧
され、孔7・・・から外装容器1内の空気が吸引され、
内装袋体6が外装容器1の内面5に引っ張られて密着す
る。この場合、内装袋体6の寸法が容器内面寸法と異な
り、熱延伸や熱収縮させたいときや熱固定させたいとき
は吸引函9内に熱源を存在させて加熱したり、上部より
内装袋体6内に熱風を入れて必要に応じて加圧して密着
させることができる。
【0021】内容物の充填は、内装袋体6の装填と同時
に行ってもよく、別に行っても差し支えない。また、吸
引函9は数ケ口のあるものを同時に行ってもよいし、そ
のうちの1ケづつ順次装填されてもよい。外装容器1
は、内容物を使用中に外面の汚れが問題となる場合があ
るが、これについては収縮フィルムによる外面包装は剥
離性ラベル,シール等の貼付け、外装容器1や内装袋体
6の形状を外面を汚さない形状とする等の従来法により
防止が可能である。また、外面包装材や剥離性ラベルや
シールに、不透気性や内装袋体破損時の内容物の漏出を
防止する性能を持たせることで、内装袋体の性能を簡略
化させることもできる。
【0022】次に、本発明者が試みた実施例について説
明する。 実施例1(図2参照) 直径110mmで最上部より25mm下の位置から、1
5mm間隔で0.6mmの孔7が配置されている(開口
率約0.13%)有孔外装容器1(内容積1リットル)
を、容器固定ゴムリング10を備えた吸引函9に嵌め込
み、同じ径で高さが5mm長い総厚み50μのアルミニ
ュウム箔とPPのラミネート物からなる内装袋体6を挿
入した。内装袋体6は直ちに外装容器1の内面5に吸引
され、余剰部分12を折り曲げて外装容器1の外面13
に密着させたところ、内装袋体6は外装容器1の内面5
全体に密着した。この状態で粘度200ポイズのケトン
系溶剤を用いた紅色インキを充填し、内蓋をした上に外
蓋をかぶせてビニールテープで外蓋を外装容器1の外面
13に固定した。
【0023】この充填物を1ケ月室温で保管したが内容
物に全く異常がなく、0.8mの高さから落下させたが
内容物が漏出することはなかった。内容物を取り出し底
や壁面に付着したインキを金属製のヘラで掻き出してか
ら、内装袋体6の折り曲げた余剰部分12を起立させて
抜き取った。外装容器1の内面5はインキにより全く汚
れておらず、抜き取った内装袋体6は丸めて小さくして
廃棄した。
【0024】実施例2(図2参照) 開口部4がネジ蓋となっている上部内径115mm底部
内径110mmのバケツ状の繊維状PPの成型物で通気
性を有する外装容器1の中に同一形状で3mm高さの長
い厚さ38μのPE袋を挿入し、余剰部分12を外装容
器1の外部に折り曲げて密着させて容器固定ゴムリング
10を備えた吸引函9に嵌め込んだ。フィルムは外装容
器1の内面5に密着するまで拡がった。このようにして
準備された内装袋体6付きの容器に1000ポイズのU
V硬化型インキを入れ、上部蓋を強く閉めて固定させ
た。充填物を室温で1ケ月放置したが、内容物に異常は
生じなかった。また、これを10回転がしたり起こした
りし、更に車に積んで1000km走行したが漏出する
ことはなかった。
【0025】内容物を取り出し、内装袋体6の周面及び
底に付着したインキを金属製ヘラで掻き取った後、余剰
部分12を起立させて内装袋体6を抜き取った。外装容
器1の内部は全く内容物のインキに汚されていない内面
5が得られた。
【0026】実施例3(図2参照) 実施例1と同じ形状のスチール製容器で、最上部より3
0mm下部の位置から容器全体の高さの最上部から2/
3の位置までは0.5mmの孔7を開口率0.5%とな
るように適当に配置し、そこから下と底壁2は1mmの
孔7を開口率が0.3%となるように配置して、底壁2
の強度を確保した。この容器内に容器より約0.7mm
直径が小さく、高さが5mm長い50μのPE袋を入
れ、余剰部分12を延伸させて折り曲げて外面13に密
着させ、これを容器固定ゴムリング10を備えた吸引函
9に嵌め込んで吸引させる。一方、熱風吹込み口を有し
外装容器1の上端から3〜5mm内側まで入り込むよう
に作られ、内装袋体6との接触部がテフロンまたはシリ
コン樹脂である蓋を予め用意しておき、吸引を行う際に
この蓋を外装容器1の上端から3〜5mmの位置に嵌め
込み、前記熱風吹込み口から熱風を吹き込んだ。内装袋
体6は加熱により拡張して外装容器1の内面5に軽く固
着していた。
【0027】この容器に50ポイズのエマルジョン型粘
着剤を入れ、PE製内蓋をしてから上部の蓋を強く閉め
て固定した。充填容器を実施例2と同じ保存、取り扱
い、輸送テストを行ったが、内容物の異常や漏出は認め
られず、内容物を取り出した後は容易に内装袋体6が取
り出せて、内用物により全く汚されていない外装容器1
の内面5が得られた。
【0028】実施例4 上端の開口部が30mmで胴部の最大径が150mmで
あって、壁面に20mm間隔で1mmの孔が設けられた
陶磁器製の壷状容器内面に、これと同寸法に形成された
総厚み80μのナイロン−PVDC−PEラミネートの
内装袋体を挿入し、首部をゴム製リングで密封できるよ
うにした蓋を付けて吸引函9に固定したところ、内装袋
体6は拡がって外装容器1の内面5に密着した。これに
微粉砕、粉体顔料を充填させたとき、容易に所定の量の
顔料が充填できた。上部開口部にゴム栓を挿入して固定
し、更にこれにシュリンクフィルムチューブをかぶせて
熱収縮してゴム栓が外れないようにした。
【0029】この容器を実施例2と同じ保存、取り扱
い、輸送テストを行ったが、内容物を取り出した後は容
易に内装袋体が取り出せて、内容物である顔料の付着が
全く認められない陶磁器容器の内面が得られた。
【0030】実施例5 実施例4と同じ形状の容器で、胴部最上端に円周に沿っ
て4等分した位置に0.5mmの孔が設けられたものの
内部に実施例4と同じ内装袋体を挿入し、これに粘度2
0ポイズの液体調味料を入れたところ、液体の自重と流
動性により内装袋体と陶磁器容器内面との間の空気が下
部より順次排出され、充填終了時には内装袋体は完全に
外装容器の内面と密着していた。これを実施例2と同じ
保存、取り扱い、輸送テストを行ったが、内容物の異常
や漏出は認められず、内容物の取り出した後は容易に内
装袋体が取り出せて、全く汚染されていない陶磁器容器
の内面が得られた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
装袋体は外装容器に極めて容易に装填することができ、
複雑な形状の外装容器に対しても何ら問題なく内装袋体
を密着させることができる。また、この内装袋体は全く
力を加えることなく取り出すことができ、この際に内装
袋体が破損して外装容器を汚す懸念がなく取り出し作業
性を向上させることが可能となる。
【0032】また、内装袋体を加圧又は吸引して装填す
る際に、加熱圧を併用することで、内装袋体の装填作業
の高速性および確実性が向上し、複雑な形状の外装容器
の内装袋体は装填時に同時に成型されることも可能とな
る。
【0033】さらに、内容物を使用後は、内装袋体が外
装容器の内面に密着しているので、ヘラ等で従来行って
いると同様の作業性で内装袋体に付着残留しているもの
を掻き取ることができ、その後内装袋体は取り出して小
容積にできるとともに、外装容器は全く汚れていないの
で、廃棄物処理や容器回収作業を極めて円滑に行わしめ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二層状容器の一実施例を示す垂
直断面図である。
【図2】本発明にかかる内装袋体の装填方法の一実施例
を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 外装容器 2 底壁 3 周壁 5 内面 6 内装袋体 7 孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装容器と、該外装容器の内面に密着し
    て除去可能に装填される内装袋体とからなり、付着残留
    性を有する内容物を収容する二層状容器において、内装
    袋体の装填に際して該内装袋体と前記内面間に介在する
    空気を外部に排出可能な孔を前記外装容器に形成したこ
    とを特徴とする二層状容器。
  2. 【請求項2】 前記外装容器は、有孔板又は線、繊維状
    材料の成型物であることを特徴とする請求項1記載の二
    層状容器。
  3. 【請求項3】 前記内装袋体は、熱成型性及び/又は不
    透気性を有するプラスチックス又は金属或はこれらの複
    合体であることを特徴とする請求項1記載の二層状容
    器。
  4. 【請求項4】前記外装容器の周壁と底壁とに前記孔を形
    成するとともに、底壁の開口率を周壁の開口率より小さ
    くしたことを特徴とする請求項1記載の二層状容器。
  5. 【請求項5】 外装容器と、該外装容器の内面に密着し
    て除去可能に装填される内装袋体とからなる二層状容器
    における内装袋体の装填方法において、外装容器に予め
    孔を形成し、内装袋体の装填に際して、該内装袋体と前
    記外装容器の内面間に介在する空気を前記孔を介して外
    部に導出し、前記内装袋体を前記内面に密着させること
    を特徴とする内装袋体の装填方法。
  6. 【請求項6】 前記外装容器は、有孔板又は線、繊維状
    材料の成型物であることを特徴とする請求項5記載の内
    装袋体の装填方法。
  7. 【請求項7】 前記内装袋体は、熱成型性及び/又は不
    透気性を有するプラスチックス又は金属或はこれらの複
    合体であることを特徴とする請求項5記載の内装袋体の
    装填方法。
  8. 【請求項8】 前記内装袋体の装填に際して、前記外装
    容器の外部から前記孔を介して前記空気を吸引し、内装
    袋体を外装容器の内面に密着させることを特徴とする請
    求項5,6又は7記載の内装袋体の装填方法。
  9. 【請求項9】 前記内装袋体の装填に際して、該内装袋
    体の内部の加圧気体を供給して、外装容器の内面に内装
    袋体を密着させることを特徴とする請求項5,6又は7
    記載の内装袋体の装填方法。
  10. 【請求項10】 前記内装袋体の装填に際して、前記内
    装袋体及び/又は外装容器を加熱して、該内装袋体を外
    装容器の内面に密着させることを特徴とする請求項5か
    ら9いずれか記載の内装袋体の装填方法。
JP3242635A 1991-08-28 1991-08-28 二層状容器と該二層状容器の内層を形成する内装袋体の装填方法 Pending JPH05213359A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716915A (ja) * 1993-05-07 1995-01-20 Nissei Asb Mach Co Ltd 二重壁ボトルとその成形方法及び装置
JP2009220870A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Auto Kagaku Kogyo Kk 室温硬化性組成物収納用の複合構造容器およびその使用方法
US20100224634A1 (en) * 2009-03-04 2010-09-09 Mays-Hornung Suzanne S Liner for trash container
US20130068770A1 (en) * 2009-03-04 2013-03-21 Suzanne S. Mays-Hornung Liner for trash container
CN114454491A (zh) * 2022-03-14 2022-05-10 台州市祥珑食品容器科技股份有限公司 具有内袋包装瓶的组装方法

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