JP3039946U - 不定形物用包装

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(57)【要約】【課題】廉価で廃棄処分が可能な液体・粉体・粒状の
不定形物を封入でき、輸送に便利な包装の提供。【解決手段】栓付ポリ袋を使用し、ダンボール箱内に
収納し、ダンボール箱より栓を突出させるようにした包
装。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、合成樹脂・インクの顔料・印刷インキ・鉄粉・接着剤・牛乳・ジュース・ワイン・ヨーグルト・マヨネーズ・水・洗剤・トマトペースト・粉・食用油・製紙用化成品・揮発剤等の液体・粉体・粒状の不定形物用の包装、輸送および内容物の注出に使用するダンボール箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、液体・粉体・粒状の不定形物は、ドラム缶、スチール缶あるいはプラスチック容器に入れ、木製あるいは鉄製の枠もしくは容器にて輸送されている。あるいはまたタンクローリー輸送で行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の容器は、廃棄処分およびリサイクルの点で問題が多く、そしてリサイクルの場合は回収・洗浄・保管の手間が掛かる。

【０００４】さらには運搬のための木製あるいは鉄製の枠等を要しコストが高くなる。

【０００５】またタンクローリー輸送やプラスチック容器は、コストが非常に掛かることになる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、ポリ袋等の不定形の袋に不定形物を入れ、ダンボール箱に収納して輸送し、内容物の放出時には、袋にパイプを連結し、内容物を排出できるようにしたものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案は、ポリエチレンあるいはポリエステル等の合成樹脂製のポリ袋に放出口を形成し、この袋を印刷インキ等の不定形物を入れる容器とした。

【０００８】そしてこの袋をさらに多角形の胴から成るダンボール箱内に収納して輸送する。なお、袋をダンボール箱に収納する際には、袋の放出口をダンボール箱に設けた孔に係合固着しておき、内容物放出時には、この放出口にパイプを連結して取出すようにした。

【０００９】

【実施例】

図に示す実施例に従って本考案を説明する。

【００１０】リニアローデンシテイポリエチレン（ＬＬＤＰＥ−直鎖状低密度ポリエチレン）に必要に応じて気密性を高めるためにアルミを表面に蒸着させた材料からなるポリ袋１に放出口として栓２を取付けてある。この栓２は、環状の内側部材と外側部材とからなり、袋を内外から挟みネジ式等で固定されている。

【００１１】このポリ袋には、印刷インキ等が封入されたのち、八角ダンボール箱３内に収容され、前記栓２がダンボール箱３の底部の側面に形成した孔６に挿通されネジ付きフランジで固定されている。

【００１２】この固定作業は、ダンボール箱の上下を逆にして行われる。このようにしてダンボール箱内に不定形物を封入したポリ袋を収納して輸送される。

【００１３】内容物取出し時には、放出口である栓２にダンボール箱３の外方より、カッターを先端に取付てあり、そして不定形物の流れを遮断するバルブ付きにアダプター４を装着してポリ袋を破り、このアダプターの他端にパイプ５を取付け内容物を所定の場所に取出す。

【００１４】

【考案の効果】

本考案包装によれば、従来の各種缶に比し、大幅な製作コストダウンが図れ、したがって回収の手間が無く、さらに回収しないため洗浄、保管の手間も省ける。

【００１５】また製作が容易なところから、各種サイズあるいは各種重量用に多種類の缶を用意しておかなくとも、必要に応じて直ちに対応でき、そしてなによりも廃棄処分に適した地球環境にやさしい包装形態である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ポリ袋の図

【図２】ダンボール箱に収納した図

【符号の説明】

１ポリ袋２栓３ダンボール箱４アダプター５パイプ

【実用新案登録請求の範囲】