JP3052848U - 注ぎ口付容器 - Google Patents

注ぎ口付容器

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JP3052848U
JP3052848U JP1998002015U JP201598U JP3052848U JP 3052848 U JP3052848 U JP 3052848U JP 1998002015 U JP1998002015 U JP 1998002015U JP 201598 U JP201598 U JP 201598U JP 3052848 U JP3052848 U JP 3052848U
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清 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な防湿性及びガスバリヤ性が確保され
得、しかも、より一層優れた取扱性及び使用性が発揮さ
れ得る注ぎ口付容器を提供する。 【解決手段】 容器本体12を、樹脂層と金属箔層とが
一体的に積層されてなる複層構造の成形品16,18,
20にて構成する一方、該容器本体12に設けられた開
口部21に、該容器本体内12に収容される収容物が通
過可能な通路部28を備えた樹脂成形品からなる注ぎ口
14を、該通路部28が金属箔34にて密閉された状態
で取り付けて、構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、注ぎ口付容器に係り、特に、優れた取扱性及び使用性と高度な防湿 性及びガスバリヤ性とを兼ね備えた注ぎ口付容器に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、合成樹脂製の容器は、缶やビン等の金属製容器やガラス容器等に比 して、軽量性に優れ、しかも粘性を有する収容物の絞り出しを可能となす柔軟性 を有していること等から、多方面にわたる、様々な物品が収容されて、使用され てきている。しかしながら、そのような合成樹脂製の容器にあっては、水蒸気や 炭酸ガス、酸素ガス、窒素ガス、及び揮発性成分等に対する遮断性に劣るため、 例えば、湿気硬化タイプのシーリング剤や接着剤、或いは揮発性溶剤等の保存容 器としては不適当であるといった欠点を有していた。
【0003】 一方、近年では、所定の樹脂層と金属箔層とが一体的に積層されてなる複層構 造の成形品を袋状やチューブ状に加工した、所謂ラミネートパウチやラミネート チューブからなり、これが、所定の収容物を収容した状態で密封されてなる容器 が提案されている。このような容器においては、樹脂層と金属箔層とを含む積層 構造を有しているところから、金属製容器やガラス製容器よりも軽く、また良好 な柔軟性が確保され得、しかも、従来の合成樹脂材料のみかからなる容器では得 られない、優れた防湿性及びガスバリヤ性が付与され得るのである。そして、そ れによって、それら軽量性と柔軟性とに由来する優れた取扱性や使用性を確保し つつ、従来の合成樹脂製容器では長期保存が困難な、上述の如き湿気硬化タイプ のシーリング剤や揮発性溶剤等を、極めて良好な状態で、長期間、保存すること が可能となるのである。
【0004】 ところが、そのようなラミネートパウチやラミネートチューブを用いた密封容 器にあっても、該容器の一部を切断したり、或いはそれに孔を開けたりして、開 口部を設け、この開口部を通じて収容物が取り出されるようになっているところ から、かかる開口部が、収容物の取出中に容器の変形に伴って容易に変形してし まい、それが原因で、収容物の一部が、注ぎ入れられるべき対象物内に注入され ずに、その入口の周り等にこぼれたりすることがあるといった問題が内在してい たのであり、また、そのような開口部に対しては、ノズル部品等を確実に取り付 けることが難しいため、ノズル部品等を通じて注入する必要がある小さな孔等に 対して収容物を注ぎ入れることが困難であったのであり、それ故、収容物の取出 時における使用性の点で、今一つ問題があったのである。
【0005】 尤も、それらの問題を解消するためには、上述の如き密封容器に、予め開口部 を設け、この開口部に、一定の形状を呈し、且つノズル部品等が容易に取付可能 な注ぎ口を取り付けるようにすることが考えられるが、そうすると、密封容器と することによって確保された防湿性やガスバリヤ性が、注ぎ口取付用の開口部の 形成によって著しく低下してしまうといった問題が惹起されることとなるのであ る。
【0006】
【解決課題】
ここにおいて、本考案は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであっ て、その解決課題とするところは、高度な防湿性及びガスバリヤ性が確保され得 、しかも、より一層優れた取扱性及び使用性が発揮され得る注ぎ口付容器を提供 することにある。
【0007】
【解決手段】
そして、本考案にあっては、かかる課題の解決のために、(a)樹脂層と金属 箔層とが一体的に積層されてなる複層構造の成形品にて構成された、開口部を有 する容器本体と、(b)該容器本体の内部に収容される収容物が通過可能な通路 部を備えた樹脂成形品からなり、該通路部が金属箔にて密閉された状態で、該容 器本体の前記開口部に取り付けられてなる注ぎ口とを有する注ぎ口付容器を、そ の特徴とするものである。
【0008】 すなわち、本考案に従う注ぎ口付容器にあっては、容器本体が、樹脂層と金属 箔層とが一体的に積層されてなる複層構造の成形品にて構成されているところか ら、容器本体に対して、優れた防湿性とガスバリヤ性とが有効に付与され得ると 共に、金属製容器やガラス製容器等よりも軽く、しかも良好な柔軟性が有利に確 保され得るのである。
【0009】 そして、かかる注ぎ口付容器においては、特に、容器本体に開口部が設けられ てはいるものの、該開口部に対して、樹脂成形品からなる注ぎ口が、通路部を金 属箔にて密閉せしめた状態で取り付けられていることから、この開口部における 防湿性及びガスバリヤ性も、効果的に且つ十分に確保され得るのであり、しかも 、柔軟性を有する容器本体の変形によっても、注ぎ口が変形せしめられることが 有利に回避され得、それによって、注ぎ口の変形が原因で、収容物の一部が、注 ぎ入れられるべき対象物内に入らずにその入口の周り等にこぼれたりするといっ た問題等が有利に解消され得るばかりでなく、ノズル部品等が、かかる注ぎ口に 対して、容器本体の切断部位等にノズル部品を直接に取り付ける場合よりも簡単 に且つ確実に取り付けられ得るため、ノズル部品等を通じて注入する必要がある 小さな孔等に対して収容物を注ぎ入れること等も、極めて容易に為され得るので ある。
【0010】 従って、本考案に従う注ぎ口付容器にあっては、金属製容器やガラス製容器等 の有する高度な防湿性及びガスバリヤ性を有利に確保しつつ、それら従来の金属 製容器やガラス製容器、或いは前述した複層構造の成形品が袋状乃至はチューブ 状に密封加工された容器等に比して、更に一層優れた取扱性と使用性とが有効に 発揮され得るのであり、その結果として、保存時に外気と遮断する必要がある各 種の物品が、極めて良好な状態で、且つ長期間保存され得るばかりでなく、かか る物品の使用に際しても、作業を極めてスムーズに行なわしめることが可能とな るのである。
【0011】 また、このような本考案に従う注ぎ口付容器においては、前述の如く、良好な 柔軟性を有していることから、収容物の使用後に、全体の嵩が有利に小さく為さ れ得るのであり、それによって、該収容物の使用後にゴミとされた際にも、かか るゴミの量(嵩)を可及的に減少せしめることが出来るのである。
【0012】 なお、かかる本考案に従う注ぎ口付容器の好ましい態様の一つによれば、前記 注ぎ口が、前記通路部の一方側の端部開口部にフランジ部を有し、前記金属箔が 、該フランジ部に対して、該通路部の端部開口部を密閉するように貼着されて構 成されることとなる。これによって、注ぎ口が、通路部を金属箔にて密閉せしめ た状態で、容器本体の開口部に対して、より一層確実に取り付けられ得るのであ る。
【0013】 また、本考案の望ましい態様の一つによれば、前記注ぎ口に対して着脱可能に 取り付けられて、該注ぎ口の前記通路部を閉塞するキャップを、更に有して構成 される。このような構成を採用することによって、より優れた使用性が発揮され 得ることとなる。
【0014】 さらに、本考案の有利な態様の一つによれば、前記容器本体が、ラミネートパ ウチまたはラミネートチューブにて構成される。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案をより具体的に明らかにするために、本考案に係る注ぎ口付容器 について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0016】 先ず、図1及び図2には、本考案に従う構造を有する注ぎ口付容器の一例が概 略的に示されている。それらの図からも明らかなように、注ぎ口付容器10は、 容器本体12と注ぎ口14とを有して、構成されている。
【0017】 より具体的には、この注ぎ口付容器10を構成する容器本体12は、3枚の薄 手のシートが袋状を呈するように互いに固着されて、成っている。即ち、それら 3枚のシートのうち、長手矩形状の同一形状を呈する2枚のシート16,18が 、互いに重ね合わされ、且つそれら各シート16,18のそれぞれの四つの辺部 のうちの長手方向一方側に位置する一つの辺部を除いた三つの辺部において、互 いに融着されている一方、そのような2枚のシート16,18より小さな矩形状 を呈する、残りの1枚のシート20が、その四つの辺部において、該2枚のシー ト16,18の相互に融着されていない一辺部のそれぞれの内側部位に対して融 着されている。これによって、3枚のシート16,18,20にて、所定容積の 内部空間23を有する袋が形成されて、容器本体12が、構成されているのであ る。
【0018】 また、かかる容器本体12を与える3枚のシート16,18,20のうち、2 枚のシート16,18の互いに融着されていない一辺部のそれぞれの内側部位に 対して融着されるシート20の略中心部には、円形の孔が設けられており、この 円形孔が、容器本体12の形成状態下で、該容器本体12の内部空間23をその 長手方向一方側の端部において外部に開口させる開口部21とされている。
【0019】 そして、ここでは、特に、そのような容器本体12を構成する3枚のシート1 6,18,20が、複層構造をもって構成されている。即ち、それら各シート1 6,18,20は、図3に示される如く、ポリエチレン等からなる二つの樹脂層 22,24の間に、アルミニウム箔等からなる金属箔層26が挟まれて位置せし められた状態で、それら三つの層22,24,26が一体的に積層されてなる複 層構造をもって構成されているのである。
【0020】 要するに、本具体例の注ぎ口容器10にあっては、容器本体12が、二つの樹 脂層22,24と一つの金属箔層26とを含んで成る、内部空間23内に所定の 収容物が収容可能なラミネートパウチにて構成されており、それによって、該容 器本体12の長手方向一端部に設けられた前記開口部21以外の部位において、 優れた防湿性とガスバリヤ性とが付与され得ていると共に、缶やビン等の金属製 容器やガラス製容器よりも軽く、しかも良好な柔軟性が確保され得ているのであ る。そして、かかる容器本体12内に収容される、図示しない収容物が、該開口 部21を通じて、外部に取り出され得るようになっているのである。
【0021】 一方、注ぎ口14は、図1及び図2からも明らかなように、通路部28と外向 フランジ部30とを有する、合成樹脂製の一体成形品にて、構成されている。こ の注ぎ口14の通路部28は、短い長さ(高さ)と、前記容器本体12の開口部 よりも僅かに小さな外径とを有する円筒形状を呈しており、また、外向フランジ 部30は、かかる通路部28の長さ方向一方側の端部外周面から、比較的薄い肉 厚をもって所定高さ突出し、且つ周方向に連続して延びる円環板形状を有してい る。
【0022】 また、そのような注ぎ口14にあっては、通路部28の外周面に、雄ネジが刻 設されており、この雄ネジに対して、該通路部28の、前記外向フランジ部30 が設けられる側とは反対側の端部開口部閉塞するキャップ32が、螺合されて、 着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0023】 そして、本具体例では、特に、かかる注ぎ口14の外向フランジ部30に対し て、アルミニウム箔34が、貼着されている。このアルミニウム箔34は、図4 に示される如く、外向フランジ部30の外径と同一の径を有する円形状を呈して おり、その一方の面において、外向フランジ部30の厚さ方向における通路部2 8側とは反対側の外面に、所定の接着剤等によって貼り付けられるようにして、 接着されている。これによって、注ぎ口14の通路部28が、外向フランジ部3 0の設けられる側の端部において、アルミニウム箔34により、密閉されている のである。
【0024】 而して、図1及び図2からも明らかなように、かくの如き構成とされた注ぎ口 14が、外向フランジ部30を容器本体12内に位置せしめつつ、通路部28に おいて、容器本体12の開口部21に対して挿通配置されており、また、そのよ うな配置状態下で、外向フランジ部30が、その厚さ方向における通路部28側 の外面において、容器本体12の開口部21の周辺部位に融着されている一方、 通路部28に対して、前記キャップ32が着脱可能に取り付けられている。
【0025】 かくして、本具体例に係る注ぎ口付容器10にあっては、前述の如く、容器本 体12の内部空間23が、該容器本体12の開口部21を通じて外部に開口せし められるようになっているものの、かかる開口部21に対して、円筒状の通路部 28がアルミニウム箔34とキャップ32とにて密閉せしめられてなる注ぎ口1 4が取り付けられていることによって、容器本体12における内部空間23の外 部への連通が、遮断されるようになっている。
【0026】 それ故、かかる注ぎ口付容器10においては、注ぎ口14の通路部28に取り 付けられたキャップ32を取り外すと共に、該注ぎ口14の外向フランジ部30 に貼着されたアルミニウム箔34を破断させて、容器本体12の内部空間23を 該注ぎ口14における通路部28の内孔を通じて外部に開口させることにより、 始めて、容器本体12の内部空間23が外部に連通せしめられて、該内部空間2 3内に収容される、図示しない収容物が、注ぎ口14の通路部28を通じて、外 部に取り出され得るようになっているのである。
【0027】 このように、本具体例に係る注ぎ口付容器10にあっては、容器本体12が、 アルミニウム箔からなる金属箔層26を含むラネネートパウチからなり、優れた 防湿性及びガスバリヤ性とをもって構成されていると共に、かかる容器本体12 の開口部21に対して、通路部28がアルミニウム箔34にて密閉された注ぎ口 14が取り付けられていることによって、この開口部21における防湿性及びガ スバリヤ性も、効果的に且つ十分に確保され得ているのである。
【0028】 しかも、かかる注ぎ口付容器10においては、注ぎ口14が、容器本体12内 に収容される収容物を取出し可能な通路部28を備えた、合成樹脂製の一体成形 品にて構成されていることから、容器本体12の変形に拘わらず、該本体12内 の収容物が取り出される注ぎ口14の通路部28の開口部形状が常に一定の形状 に維持され得、それによって、かかる開口部形状の変化が原因で、収容物の一部 が、注ぎ入れられるべき対象物内に入らずにその入口の周り等にこぼれたりする といった問題等が有利に解消され得るばかりでなく、注ぎ口14の通路部28に 対して、所定のノズル部品等が容易取り付けられ得ることとなり、以てノズル部 品等を必要とする小さな孔等に対しても、収容物を良好に且つ簡単に注ぎ入れる ことが可能となるのである。そして、それに加えて、かかる注ぎ口付容器10に おいては、前述の如く、容器本体12が軽量で、且つ良好な柔軟性を有して構成 され得ているのであり、それらの結果として、従来品には見られない優れた使用 性が、効果的に確保され得るのである。
【0029】 従って、本具体例に係る注ぎ口付容器10にあっては、従来の合成樹脂製容器 では長期保存が困難な、湿気硬化タイプのシーリング剤や揮発性溶剤等を、極め て良好な状態で、長期間、保存することが可能となるのであり、また、そのよう な収容物の使用に際しても、作業を極めてスムーズに行なわしめることが出来る のである。
【0030】 また、かかる注ぎ口付容器10にあっては、容器本体12が良好な柔軟性を有 していることから、収容物の使用後に、全体の嵩を有利に小さく為すことが出来 、それによって、該収容物の使用後にゴミとされた際にも、そのゴミの量(嵩) を有利に減少せしめることが可能となるのである。
【0031】 さらに、本具体例の注ぎ口付容器10においては、注ぎ口14の通路部28に キャップ32が着脱可能に取り付けられているところから、該通路部28を密閉 するアルミニウム箔34を破断して、それを開封した後においても、キャップ3 2を該通路部28に取り付けておくことによって、容器本体12内の収容物の無 用な流出が有利に回避され得るのであり、以てより一層優れた使用性が発揮され 得るのである。
【0032】 以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示 に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受ける ものではない。
【0033】 例えば、前記具体例では、容器本体12が、二つの樹脂層22,24と一つの 金属箔層26とを有し、該金属箔層26が、二つの樹脂層22,24の間に挟ま れて位置せしめられた状態で、それら三つの層22,24,26が一体的に積層 されてなる複層構造をもって構成されていたが、かかる容器本体12の複層構造 としては、樹脂層と金属箔層とが一体的に積層されてなるものであれば、何等こ れに限定されるものではなく、一つの樹脂層と一つの金属箔層とを積層せしめて なる構造や複数の樹脂層と複数金属箔層とを交互に一層ずつ、順に積層せしめて なる構造等も、有利に採用され得るのである。
【0034】 また、前記具体例では、容器本体12が、上述の如き複層構造を有し、且つ袋 形状を呈する、所謂ラミネートパウチにて構成されていたが、この容器本体12 の形状は、特にこれに限定されるものではなく、内部空間を有し、この内部空間 内に所定の収容物が収容可能な形状を呈するものであれば、如何なる形状も採用 され得るのである。従って、例えば、かかる容器本体12を、樹脂層と金属箔層 の複層構造を有し、且つチューブ形状を呈する、所謂ラミネートチューブにて構 成しても良いのである。
【0035】 さらに、そのような容器本体12の樹脂層22,24と金属箔層24とをそれ ぞれ与える材料も、前記具体例に示されたポリエチレンやアルミニウム箔の他、 従来より公知の樹脂材料や金属材料のうちから、容器本体12内に収容される収 容物の種類等に応じて、適宜に選択されて、使用され得る。
【0036】 また、かかる容器本体12に対する注ぎ口14の取付構造も、前記具体例に示 されるものに、決して限定されるものではなく、例えば、公知の接着剤により、 注ぎ口14を容器本体12に取り付けるようにしても良く、また成形が可能であ れば、それら容器本体12と注ぎ口14とを一体成形するようにしても良いので ある。
【0037】 さらに、そのような注ぎ口14の形状や容器本体12に対する設置個数も、前 記具体例に示されるものに、何等限定されるものでないことは、言うまでもない ところである。
【0038】 また、前記具体例では、注ぎ口14が容器本体12の開口部21に取り付けら れた状態下で、通路部28の長さ方向一方側の端部外周面に設けられた外向フラ ンジ部30に対して、該外向フランジ部30の外径と同一径を有する円形状の金 属箔としてのアルミニウム箔34が貼着されることによって、注ぎ口14の通路 部28が金属箔にて密閉されるようになっていたが、注ぎ口14を容器本体12 に取り付ける一方、該容器本体12に対して、その開口部21を閉塞する金属箔 を取り付けることによって、注ぎ口14の通路部28を金属箔にて密閉するよう に為すことも、勿論可能である。
【0039】 さらに、注ぎ口の通路部を密閉する金属箔としては、前記具体例で示されたア ルミニウム箔34の他、各種の金属箔が、適宜に用いられることとなる。
【0040】 なお、前記具体例では、そのような注ぎ口14の通路部28を閉塞するキャッ プ32が、該通路部28に対して着脱可能に取り付けられていたが、本考案では 、かかるキャップは、何等必須のものではない。
【0041】 その他、一々列挙はしないが、本考案は、当業者の知識に基づいて種々なる変 更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのよ うな実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本考案の範 囲内に含まれるものであることが、理解されるべきである。
【0042】
【考案の効果】 以上の説明からも明らかなように、本考案に従う注ぎ口付容器にあっては、金 属製容器やガラス容器等の有する高度な防湿性及びガスバリヤ性を有利に確保し つつ、それら従来の各種の容器等に比して、更に一層優れた取扱性と使用性とが 有効に発揮され得るのであり、その結果として、保存時に外気と遮断する必要が ある各種の物品が、極めて良好な状態で、且つ長期間保存され得るばかりでなく 、かかる物品の使用に際しても、作業を極めてスムーズに行なしめることが可能 となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う注ぎ口付容器の一例を示す正面説
明図である。
【図2】図1におけるII−II断面説明図である。
【図3】図2における要部拡大説明図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面説明図である。
【符号の説明】
10 注ぎ口付容器 12 容器本体 14 注ぎ口 16,18,20
シート 21 開口部 22,24 樹脂
層 23 内部空間 26 金属箔層 28 通路部 30 外向フラン
ジ部 32 キャップ 34 アルミニウ
ム箔

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂層と金属箔層とが一体的に積層され
    てなる複層構造の成形品にて構成された、開口部を有す
    る容器本体と、 該容器本体の内部に収容される収容物が通過可能な通路
    部を備えた樹脂成形品からなり、該通路部が金属箔にて
    密閉された状態で、該容器本体の前記開口部に取り付け
    られてなる注ぎ口と、を有することを特徴とする注ぎ口
    付容器。
  2. 【請求項2】 前記注ぎ口が、前記通路部の一方側の端
    部開口部にフランジ部を有し、前記金属箔が、該フラン
    ジ部に対して、該通路部の端部開口部を密閉するように
    貼着されて構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の注ぎ口付容器。
  3. 【請求項3】 前記注ぎ口に対して着脱可能に取り付け
    られて、該注ぎ口の前記通路部を閉塞するキャップを、
    更に有していることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の注ぎ口付容器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体が、ラミネートパウチまた
    はラミネートチューブにて構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の注ぎ口容
    器。
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