JP3232599U - スクーター型オートバイ - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームの剛性及び強度が優れて操縦性が向上するスクーター型オートバイを提供する。【解決手段】スクーター型オートバイは、シート3と、シート3の下方にあって、2つの側パイプ21と、2つの側パイプ21のそれぞれから延伸している2つの支持パイプ22と、を含むフレーム2と、エンジン4と、2つの側パイプ21のそれぞれから下方へ延伸するように設置され、エンジン4を固定する2つの第1のエンジン固定部材と、2つの支持パイプ22のそれぞれから延伸するように設置され、エンジン4を固定する2つの第2のエンジン固定部材と、2つの支持パイプ22のそれぞれから延伸するように設置され、エンジン4を固定する2つの第3のエンジン固定部材と、を含んでいる。2つの側パイプ21と2つの支持パイプ22とエンジン4とがクローズ剛性構造になるように構成されている。【選択図】図3

Description

本考案は、オートバイに関し、特にスクーター型オートバイに関する。
図1及び図2に示されるように、特許文献1には、ユニットスイング式エンジン14と、車体フレーム15と、エンジン吊下げ装置16とを含むオートバイ1が開示されている。
エンジン吊下げ装置16は、2つのラグ141を有するユニットスイング式エンジン14を車体フレーム15に取り付けるために使用される。
しかし、特許文献1に開示のオートバイ1が作動する時に、ユニットスイング式エンジン14がスイングすることにより、車体フレーム15の剛性及び強度が劣り、オートバイ1の操縦性が悪い。
台湾特許第I253412号公報
上記問題点に鑑みて、本考案は、フレームの剛性及び強度が優れて操縦性が向上するスクーター型オートバイを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案は、シートと、前記シートの下方にあって、左右において間隔を空けながら前後方向に延伸している2つの側パイプと、左右において間隔を空けながら、それぞれ両端が前記2つの側パイプのそれぞれに固定されているように該当側パイプから延伸している2つの支持パイプと、を含むフレームと、エンジンと、前記2つの側パイプのそれぞれから下方へ延伸するように設置され、前記エンジンを固定する第1のエンジン固定部を有する2つの第1のエンジン固定部材と、前記2つの支持パイプのそれぞれから延伸するように設置され、前記エンジンを固定する第2のエンジン固定部を有する2つの第2のエンジン固定部材と、前記2つの支持パイプのそれぞれから延伸するように設置され、前記エンジンを固定する第3のエンジン固定部を有する2つの第3のエンジン固定部材と、前記第1のエンジン固定部と前記第2のエンジン固定部と前記第3のエンジン固定部との上方に位置するように、一端が前記フレームに設置されているショックアブソーバーと、を含んでいる上、側面からみると、前記2つの支持パイプが前記ショックアブソーバーの一部と重なっており、前記2つの側パイプと前記2つの支持パイプと前記エンジンとがクローズ剛性構造になるように構成されていることを特徴とするスクーター型オートバイを提供する。
上記の構成により、本考案のスクーター型オートバイは、エンジンが第1のエンジン固定部と第2のエンジン固定部と第3のエンジン固定部とに固定されて、2つの側パイプと2つの支持パイプとエンジンとによるクローズ剛性構造がショックアブソーバーの入力を受ける充分な剛性及び強度を有するので、エンジンがスイングせずスクーター型オートバイの操縦性が優れる上、エンジンの固定位置が高いことによる重心が高すぎる問題及び収納空間が足りない問題を解消できる。
特許文献1のオートバイを示す図である。 上記オートバイのスイング型エンジンの設置態様を示す図である。 本考案のスクーター型オートバイの第1の実施形態の一部を示す側面図である。 上記スクーター型オートバイのフレームを示す側面図である。 上記スクーター型オートバイのフレームの一部を示す斜視図である。 上記スクーター型オートバイの一部を示す上面図である。 上記スクーター型オートバイの収納ボックスを示す断面図である。 本考案のスクーター型オートバイの第2の実施形態のフレームを示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本考案のスクーター型オートバイの実施形態について詳しく説明する。
図3は本考案のスクーター型オートバイの第1の実施形態の一部を示す側面図である。図4は上記スクーター型オートバイのフレームを示す側面図である。図5は上記スクーター型オートバイのフレームの一部を示す斜視図である。図6は上記スクーター型オートバイの一部を示す上面図である。図7は上記スクーター型オートバイのシート下収納ボックス(いわゆるメットイン(登録商標))を示す断面図である。
本考案を説明するために、本明細書及び実用新案登録請求の範囲において方向性を有する用語(例えば、前、後、左、右、上、下、縦、横など)を使用するが、これらの方向性の定義は、単に本明細書及び実用新案登録請求の範囲の記載を補助することを意図しており、本考案をいかなる方法でも限定することを意図していない。
本考案のスクーター型オートバイの第1の実施形態は、図3〜図7に示されるように、フレーム2と、シート3と、エンジン4と、2つの第1のエンジン固定部材51と、2つの第2のエンジン固定部材52と、2つの第3のエンジン固定部材53と、ショックアブソーバー6と、ラジエーター7と、収納ボックス8と、前輪(図示せず)と、後輪91と、センタースタンド92と、スイングアーム93などの部品を含む。
フレーム2は、2つの側パイプ21と、2つの支持パイプ22と、連接パイプ23と、ブラケット24とを含む。
2つの側パイプ21は、シート3の下方にあって、左右において間隔を空けながら前後方向に延伸している。
この実施形態において、2つの側パイプ21のそれぞれは、前後方向に延伸している横パイプ部210と、横パイプ部210から後方及び上方へ延伸している第1の上昇部211と、第1の上昇部211より小さい傾きで、第1の上昇部211から後方及び上方へ延伸している第2の上昇部212と、を有する。
2つの支持パイプ22は、左右において間隔を空けながら、それぞれ両端が2つの側パイプ21のそれぞれに固定されているように該当の側パイプ21から延伸している。
この実施形態において、図4及び図5に示されるように、各支持パイプ22は、対応の側パイプ21の第2の上昇部212から下方へU字型になるように延伸していると共に、前パイプ部221と、後パイプ部222と、前パイプ部221と後パイプ部222とを連接している中間パイプ部223とを有する。
連接パイプ23は、図5に示されるように、2つの側パイプ21の第1の上昇部211を連接している。
ブラケット24は、ショックアブソーバー6を取り付けるためのものであって、連接パイプ23において一方の側パイプ21の第1の上昇部211に近傍する位置に設置されている。
この実施形態において、図5及び図6に示されるように、ブラケット24は、連接パイプ23の右端部と第1の上昇部211との連接位置に近傍する。それにより、ショックアブソーバー6の一端61をブラケット24に設置し、且つ、ショックアブソーバー6の他端62をスイングアーム93に設置することができ、ショックアブソーバー6を取り付けるための構造の剛性及び強度が向上する。
図3及び図4に示されるように、各第1のエンジン固定部材51は、2つの側パイプ21のそれぞれから下方へ延伸するように設置され、エンジン4を固定する第1のエンジン固定部511を有する。
各第2のエンジン固定部材52は、2つの支持パイプ22のそれぞれから延伸するように設置され、エンジン4を固定する第2のエンジン固定部521を有する。
各第3のエンジン固定部材53は、2つの支持パイプ22のそれぞれから延伸するように設置され、エンジン4を固定する第3のエンジン固定部531を有する。即ち、第1のエンジン固定部材51の第1のエンジン固定部511と、第2のエンジン固定部材52の第2のエンジン固定部521と、第3のエンジン固定部材53の第3のエンジン固定部531とでエンジン4を固定する。
ショックアブソーバー6は、第1のエンジン固定部511と第2のエンジン固定部521と第3のエンジン固定部531との上方に位置するように設置されている。
図3に示されるように、オートバイの側面からみると、2つの支持パイプ22がショックアブソーバー6の一部と重なっている。且つ、2つの側パイプ21と2つの支持パイプ22とエンジン4とがクローズ剛性構造になるように構成されている。
該クローズ剛性構造は、特許文献1に示されるエンジン固定部が1つしかないオートバイと比べて、図3に示されるように、エンジン4が第1のエンジン固定部511と第2のエンジン固定部521と第3のエンジン固定部531とに固定されることにより、オートバイの側面からみると、2つの側パイプ21と2つの支持パイプ22とエンジン4とがクローズド構造になるように構成された剛性構造である。
なお、エンジン固定部が2つのみであると、フレーム2の受力が2点に集中するので、フレーム2が断裂しやすい欠点がある。
この実施形態において、図4に示されるように、各第1のエンジン固定部材51は、対応の側パイプ21における横パイプ部210と第1の上昇部211との連接位置から後方及び下方へ延伸している。各第2のエンジン固定部材52は、両端それぞれが対応の第1の上昇部211と対応の前パイプ部221とに設置されている。各第3のエンジン固定部材53は、対応の中間パイプ部223から下方へ延伸している。また、第2のエンジン固定部材52及び第3のエンジン固定部材53は、第1のエンジン固定部材51の上方に位置し、第3のエンジン固定部材53は、第2のエンジン固定部材52の後方に位置する。
図3及び図6に示されるように、ラジエーター7は、エンジン4が生じる熱を散逸させるためのものであって、ショックアブソーバー6が取り付けられる一方の側パイプ21ではない他方の側パイプ21に近傍する位置に設置されている。
即ち、ショックアブソーバー6とラジエーター7とは、エンジン4の重心に対して反対する両側のそれぞれに設置されている。この実施形態において、ショックアブソーバー6は右側の側パイプ21に近傍する位置に、ラジエーター7は左側の側パイプ21に近傍する位置にそれぞれ設置されている。
図7に示されるように、収納ボックス8は、シート3の下方に設けられるものであって、周壁81を有する。この実施形態において、周壁81には、設置されたショックアブソーバー6の一部を収容できる収容空間812を画成するように収納ボックス8内へ凹んでいて、ショックアブソーバー6と間隔が空いている凹部811が形成されている。
上記の構成によれば、本考案のスクーター型オートバイは、エンジン4が第1のエンジン固定部511と第2のエンジン固定部521と第3のエンジン固定部531とに固定されて、2つの側パイプ21と2つの支持パイプ22とエンジン4とによるクローズ剛性構造がショックアブソーバーの入力を受ける充分な剛性及び強度を有するので、エンジンがスイングせずスクーター型オートバイの操縦性が優れる上、エンジンの固定位置が高いことによる重心が高すぎる問題及び収納空間が足りない問題を解消できる。
なお、上述のように、ショックアブソーバー6を取り付けるためのブラケット24が、連接パイプ23において一方の側パイプ21の第1の上昇部211に近傍する位置に設置されていることにより、ショックアブソーバー6を取り付けるための構造の剛性及び強度を向上させる。
図8は本考案のスクーター型オートバイの第2の実施形態のフレームを示す側面図である。
本考案のスクーター型オートバイの第2の実施形態は、以下の相違点以外、第1の実施形態と同じであるので、以下、その相違点のみを説明する。
この実施形態において、各支持パイプ22は、対応の第1の上昇部211と対応の前記第2の上昇部212とにL字型になるように連接していると共に、第1の上昇部211から後方へ延伸している横部分224と、横部分224から後方及び上方へ延伸している上昇部分225と、を有する。
各第1のエンジン固定部材51は、対応の側パイプ21における横パイプ部210と第1の上昇部211との連接位置から後方及び下方へ延伸している。
各第2のエンジン固定部材52は、対応の横部分224の第1の上昇部211に近傍する位置から下方へ延伸している。
各第3のエンジン固定部材53は、対応の第2のエンジン固定部材52の後方に位置で対応の横部分224から下方へ延伸している。
この実施形態の構成も同様にクローズ剛性構造になるように構成され、ショックアブソーバーの入力を受ける充分な剛性及び強度を有するので、スクーター型オートバイの操縦性が優れる上、エンジンの固定位置が高いことによる重心が高すぎる問題及び収納空間が足りない問題を解消できる。
以上、本考案の例示的な実施形態と考えられるものを記載したが、本考案は開示された実施形態に限定されるものではなく、最も広い解釈の精神及び範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾及び均等な構成を包含するものとする。
本考案に係る構造を用いれば、操縦性が優れる上、重心を低くすることができ且つシート下の収納空間を確保することができるスクーター型オートバイを製造することができる。
2 フレーム
21 側パイプ
210 横パイプ部
211 第1の上昇部
212 第2の上昇部
221 前パイプ部
22 支持パイプ
221 前パイプ部
222 後パイプ部
223 中間パイプ部
224 横部分
225 上昇部分
23 連接パイプ
24 ブラケット
3 シート
4 エンジン
51 第1のエンジン固定部材
511 第1のエンジン固定部
52 第2のエンジン固定部材
521 第2のエンジン固定部
53 第3のエンジン固定部材
531 第3のエンジン固定部
6 ショックアブソーバー
61 一端
62 他端
7 ラジエーター
8 収納ボックス
81 周壁
811 凹部
812 収容空間
91 後輪
92 センタースタンド
93 スイングアーム

Claims (7)

  1. シートと、
    前記シートの下方にあって、左右において間隔を空けながら前後方向に延伸している2つの側パイプと、左右において間隔を空けながら、それぞれ両端が前記2つの側パイプのそれぞれに固定されているように該当側パイプから延伸している2つの支持パイプと、を含むフレームと、
    エンジンと、
    前記2つの側パイプのそれぞれから下方へ延伸するように設置され、前記エンジンを固定する第1のエンジン固定部を有する2つの第1のエンジン固定部材と、
    前記2つの支持パイプのそれぞれから延伸するように設置され、前記エンジンを固定する第2のエンジン固定部を有する2つの第2のエンジン固定部材と、
    前記2つの支持パイプのそれぞれから延伸するように設置され、前記エンジンを固定する第3のエンジン固定部を有する2つの第3のエンジン固定部材と、
    前記第1のエンジン固定部と前記第2のエンジン固定部と前記第3のエンジン固定部との上方に位置するように、一端が前記フレームに設置されているショックアブソーバーと、を含んでいる上、
    側面からみると、前記2つの支持パイプが前記ショックアブソーバーの一部と重なっており、前記2つの側パイプと前記2つの支持パイプと前記エンジンとがクローズ剛性構造になるように構成されていることを特徴とするスクーター型オートバイ。
  2. 前記2つの側パイプのそれぞれは、
    前後方向に延伸している横パイプ部と、
    前記横パイプ部から後方及び上方へ延伸している第1の上昇部と、
    前記第1の上昇部より小さい傾きで、前記第1の上昇部から後方及び上方へ延伸している第2の上昇部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のスクーター型オートバイ。
  3. 前記フレームは、
    前記2つの側パイプの前記第1の上昇部を連接している連接パイプと、
    前記連接パイプにおいて一方の前記側パイプの前記第1の上昇部に近傍する位置に設置されていて、前記ショックアブソーバーを取り付けるためのブラケットと、を更に有することを特徴とする請求項2に記載のスクーター型オートバイ。
  4. 他方の前記側パイプに近傍する位置に設置されていて、前記エンジンが生じる熱を散逸させるためのラジエーターを更に含み、
    また、前記ショックアブソーバーと前記ラジエーターとは、前記エンジンの重心に対して反対する両側のそれぞれに設置されていることを特徴とする請求項3に記載のスクーター型オートバイ。
  5. 各前記支持パイプは、対応の前記側パイプの前記第2の上昇部から下方へU字型になるように延伸していると共に、前パイプ部と、後パイプ部と、前記前パイプ部と前記後パイプ部とを連接している中間パイプ部とを有し、
    各前記第1のエンジン固定部材は、対応の前記側パイプにおける前記横パイプ部と前記第1の上昇部との連接位置から後方及び下方へ延伸しており、
    各前記第2のエンジン固定部材は、両端それぞれが対応の前記第1の上昇部と対応の前記前パイプ部とに設置されており、
    各前記第3のエンジン固定部材は、対応の前記中間パイプ部から下方へ延伸していることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のスクーター型オートバイ。
  6. 各前記支持パイプは、対応の前記第1の上昇部と対応の前記第2の上昇部とにL字型になるように連接していると共に、該第1の上昇部から後方へ延伸している横部分と、前記横部分から後方及び上方へ延伸している上昇部分と、を有し、
    各前記第1のエンジン固定部材は、対応の前記側パイプにおける前記横パイプ部と前記第1の上昇部との連接位置から後方及び下方へ延伸しており、
    各前記第2のエンジン固定部材は、対応の前記横部分の前記第1の上昇部に近傍する位置から下方へ延伸しており、
    各前記第3のエンジン固定部材は、対応の前記第2のエンジン固定部材の後方に位置して対応の前記横部分から下方へ延伸していることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のスクーター型オートバイ。
  7. 周壁を有する収納ボックスを更に含み、
    該周壁には、設置された前記ショックアブソーバーの一部を収容できる収容空間を画成するように前記収納ボックス内へ凹んでいて、前記ショックアブソーバーと間隔が空いている凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のスクーター型オートバイ。
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