JP3232037B2 - 圧壊強度にすぐれた高耐食性R−Fe−B系ボンド磁石 - Google Patents

圧壊強度にすぐれた高耐食性R−Fe−B系ボンド磁石

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JP3232037B2
JP3232037B2 JP02284598A JP2284598A JP3232037B2 JP 3232037 B2 JP3232037 B2 JP 3232037B2 JP 02284598 A JP02284598 A JP 02284598A JP 2284598 A JP2284598 A JP 2284598A JP 3232037 B2 JP3232037 B2 JP 3232037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄肉のゴム磁石
あるいはプラスチック磁石と称されるボンド磁石、特に
リング状、薄板状、円板状のいずれかの形状からなるR
−Fe−B系ボンド磁石の改良に係り、ボンド磁石表面
に特定のめっき浴によるNiめっき層を強固に被着させ
て、耐食性に加え、圧壊強度、耐衝撃性等の機械的強度
を著しく向上させた圧壊強度にすぐれた高耐食性R−F
e−B系ボンド磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴム磁石あるいはプラスチック
磁石とよばれるボンド磁石には、長らくフェライト系磁
性材が使用され、磁性材粉とゴム、各種樹脂などの有機
物バインダー等を混練して機械的に成形するため、焼結
フェライト磁石と比較して、焼結エネルギーが不要で寸
法精度がよく二次加工も不要なことから、小型化、軽量
化、薄肉製品、複雑形状製品に最適であるとされてい
た。
【0003】今日では、磁石を使用した各種用途の製品
には、小型化、軽量化とともに高性能化が求められてお
り、等方性ボンド磁石から異方性ボンド磁石へ、前記フ
ェライト系ボンド磁石からより高磁力の希土類系ボンド
磁石へと高性能化が図られている。
【0004】希土類系ボンド磁石には、Sm−Co系磁
性材とR−Fe−B系磁性材を用いるものが知られ、特
に、焼結磁石では最大エネルギー積が50MGOe以上
の高磁気特性を発揮するR−Fe−B系磁性材を用いる
R−Fe−B系ボンド磁石が注目されている。
【0005】このR−Fe−B系磁性材粉は、所要のR
−Fe−B系合金を溶解し鋳造後に粉砕する溶解・粉砕
法(特開昭60−63304号、特開昭60−1190
701号)、Ca還元にて直接粉末を得る直接還元拡散
法(特開昭59−219404号、特開昭60−779
43号)、所要のR−Fe−B系合金を溶解しジェット
キャスターでリボン箔を得てこれを粉砕・焼鈍する急冷
合金法等の各種製法で得ることができる。
【0006】いずれの製法で得られた磁性材粉を用いて
も、R−Fe−B系ボンド磁石は、その組成に極めて酸
化しやすい成分相及びFeを多量含むため錆びやすい
問題があり、表面に種々組成からなる樹脂層を電着塗
装、スプレー法、浸漬法、含浸法等で被着していた(例
えば、特開平1−166519号、特開平1−2455
04号)。また、樹脂成形前の磁性材粉に予め有機金属
化合物による表面処理を行い耐酸化性を図ったR−Fe
−B系ボンド磁石(特開平1−105504号)も提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】R−Fe−B系ボンド
磁石は、フェライト系ボンド磁石と比較して著しく高性
能であるため、適用機器の小型化、軽量化に最適であ
り、例えば情報機器のディスク位置センサ、スピンドル
モーター、VTRカメラ用のシリンダモーター、キャプ
スタンモーター等の各種精密小型機器用のモーターに適
用すれば、より薄肉のリング状磁石、あるいは複雑形状
の極小磁石とすることができる。
【0008】すなわち、ブラシレスモーター、ステッピ
ングモーター等のモーター用リング状R−Fe−B系ボ
ンド磁石の場合、厚みが0.5〜3mm程度の薄肉にで
き、適用機器の小型化、軽量化に寄与する。
【0009】しかし、これまでのR−Fe−B系ボンド
磁石は機械的強度が小さいため、着磁、モーターの組立
時のハンドリングの際に割れや欠けが発生しやすい問題
があった。また、シャフトの圧入時や着磁の際に受けた
応力や、高速回転による遠心力などで破損し易く、さら
に樹脂塗装では塗膜厚さが厚くなるため磁気回路内での
磁気ギャップが大きくなる問題があった。
【0010】すなわち、R−Fe−B系ボンド磁石に施
されていた耐食性樹脂被膜は、いずれの組成からなるも
のも被着強度が比較的低く、苛酷な使用環境での発錆を
防止するためには膜厚みを厚くしたり、多層膜とする必
要があった。
【0011】樹脂被膜を有するR−Fe−B系ボンド磁
石の機械的強度は僅かに向上するが、輸送や磁気回路の
組立てなどのハンドリング時の割れや欠けを防止するに
は十分ではなかった。
【0012】一方、R−Fe−B系焼結磁石はその耐食
性を向上させるため表面にNiめっきされており、この
Niめっきは苛酷な使用環境でも発錆がみられず、すぐ
れた耐食性を示していた。この焼結磁石へのNiめっき
方法は電解めっき法あるいは無電解めっき法が用いられ
ていた。
【0013】かかるR−Fe−B系焼結磁石のNiめっ
きをボンド磁石へ適用することが考えられるが、例えば
代表的なワット浴では浴温が30℃以上でかつ浴pHが
低いため、本系ボンド磁石が溶解してめっきが不可能で
あり、薄肉リング状製品などは直ちに破壊されてしま
い、たとえ角ブロック状の製品に辛うじてめっきできた
としても浴組成に塩化物を多量に含むために、直ちに内
部から発錆して破壊される。
【0014】この発明は、従来、表面に直接Niめっき
を形成することが不可能であったR−Fe−B系ボンド
磁石の耐食性と圧壊強度が劣っていた現状に鑑み、特に
リング状、薄板状、円板状のボンド磁石の耐食性の向上
とともに、磁石自体の圧壊強度、耐衝撃性等の機械的強
度を向上させたR−Fe−B系ボンド磁石の提供を目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】発明者らは、リング状、
薄板状、円板状のいずれかの形状からなるR−Fe−B
系ボンド磁石、特に強度の低い薄肉のボンド磁石の耐食
性と機械的強度の向上を目的に表面処理について種々検
討した結果、従来は溶損もしくは発錆により金属めっき
が不可能であったボンド磁石に、特定のNiめっき浴を
用いることにより、溶損、発錆させることなく金属Ni
めっきを強固にかつ所要厚みに被着でき、この金属Ni
めっき層が強固なシェルとなり、圧壊強度、耐衝撃性等
の機械的強度が従来の樹脂被膜を設けたものに比較して
数倍以上と著しく向上することを知見し、この発明を完
成したものである。
【0016】詳述すると、発明者らは、R−Fe−B系
焼結磁石ですぐれた耐食性を示すNiめっきを本系ボン
ド磁石に施すべく、Niめっき浴組成を検討した結果、
めっき前に表面活性化処理し、新規な浴組成とNiめっ
き方法にて電気めっきすることにより、容易にかつ極め
て高い被着強度でNiめっき層を形成でき、R−Fe−
B系ボンド磁石の表面にNiめっきを強固に被着したこ
とにより、実施例に示す如く、耐食性の向上は勿論のこ
と、圧壊強度、抗折力、耐衝撃性等の機械的強度が2倍
以上、数倍も向上し、高耐食性、高強度ボンド磁石が得
られることを知見したものである。
【0017】すなわち、この発明は、厚さが0.5〜1
0mmのリング状、薄板状、円板状のいずれかからな
り、磁性材粉89wt%〜98wt%の薄肉状R−Fe
−B系ボンド磁石の表面に、めっき後の圧壊強度が3k
g/mm2以上となるNiめっき層を有したことを特徴
とする圧壊強度にすぐれた高耐食性R−Fe−B系ボン
ド磁石である。
【0018】なお、この発明のボンド磁石は、成形固化
してめっきを施した後の圧壊強度が3kg/mm2以上
であることを特徴とするが、この圧壊強度は成形後の密
度や形状などによって大きく変動するため、樹脂の割合
と形状を規定し、さらに圧壊強度は以下の測定方法によ
る。
【0019】バインダーにエポキシ樹脂を2wt%(磁
性材粉98wt%)添加し、プレス成形圧力5ton/
cm2で成形し、150℃でキュアリングする製造方法
で製造したリング状ボンド磁石では、未表面処理の場
合、0.5〜2kg/mm2、Niめっき処理の場合、
実施例に示す如く、3〜30kg/mm2、Niめっき
厚みが5〜30μmの場合、5〜20kg/mm2であ
る。リング状ボンド磁石の圧壊強度測定は、JIS K
6911の内径100mm以下の積層管の曲げ試験方法
による。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明によるR−Fe−B系ボ
ンド磁石は、所要組成、性状のR−Fe−B系磁性材粉
を有機高分子を主体とするバインダーと、カップリング
材等の助剤とを加熱混練し、所要形状に射出成形、ある
いは圧延、圧縮成形して所要形状となし、これに表面活
性化処理し水洗したのち、後述する組成からなる特定の
Niめっき浴を用い、陽極にエスランドニッケルを用い
た電気Niめっきを施し、水洗、防錆封孔処理、洗浄す
る工程をへて、所要厚みのNiめっきを強固に被膜する
ことにより得られる。
【0021】以下に、ボンド磁石の原料、製造方法、並
びにNiめっき方法などを詳述する。 R−Fe−B系磁性材粉 この発明によるR−Fe−B系ボンド磁石に用いるR−
Fe−B系磁性材粉は、所要のR−Fe−B系合金を溶
解し鋳造後に粉砕する溶解・粉砕法、Ca還元にて直接
粉末を得る直接還元拡散法、所要のR−Fe−B系合金
を溶解しジェットキャスターでリボン箔を得てこれを粉
砕・焼鈍する急冷合金法、所要のR−Fe−B系合金を
溶解し、これをガスアトマイズで粉末化して熱処理する
ガスアトマイズ法、所要原料金属を粉末化したのち、メ
カニカルアロイングにて微粉末化して熱処理するメカニ
カルアロイ法等の各種製法で得ることができる。
【0022】溶解・粉砕法 原料を溶解して鋳造後に機械的粉砕する工程により製造
でき、例えば出発原料として、電解鉄、Bを含有し残部
はFe及びAl、Si、C等の不純物からなるフェロボ
ロン合金、希土類金属、あるいはさらに、電解Coを配
合した原料粉を高周波溶解し、その後水冷銅鋳型に鋳造
し、水素吸蔵粉砕するか、スタンプミルアトライター等
の通常の機械的な粉砕により粗粉砕し、次にボールミ
ル、ジェットミル等の乾式粉砕並びに種々の溶媒を用い
る湿式粉砕により微粉砕するプロセス等が採用できる。
【0023】直接還元拡散法 フェロボロン粉、フェロニッケル粉、コバルト粉、鉄
粉、希土類酸化物粉等からなる少なくとも1種の金属粉
及び/または酸化物粉からなる原料粉を所望する原料合
金粉末の組成に応じて選定し、上記原料粉に、金属Ca
あるいはCaH2を上記希土類酸化物粉の還元に要する
化学量論的必要量の1.1〜4.0倍(重量比)混合
し、不活性ガス雰囲気中で900℃〜1200℃に加熱
し、得られた反応生成物を水中に投入して反応副生成物
を除去することにより、粗粉砕が不要な10〜200μ
mの平均粒度を有する粉末が得られる。さらに、ボール
ミル、ジェットミル等の乾式粉砕を行い微粉砕するのも
よい。
【0024】例えば、溶解・粉砕法、直接還元拡散法で
得られる組成として、R(但しRはYを含む希土類元素
の少なくとも1種、好ましくはNd、Pr等の軽希土類
を主体として、あるいはNd、Pr 等との混合物を用
いる)8原子%〜30原子%、B2原子%〜28原子
%、Fe65原子%〜84原子%(Feの一部をFeの
50%以下のCo、Feの8.0%以下のNiのうち少
なくとも1種で置換したものを含む)を主成分とし、主
相が正方晶で、実質的に単結晶ないし数個の結晶粒から
なる平均粒度0.3〜80μmの微粉末が好ましい。
【0025】また、保磁力を向上させるために、所要組
成の3μm以下のR−Fe−B系微粉砕粉を、磁界中配
向成形したのち解砕し、さらに800〜1100℃で熱
処理したのち解砕することにより、高保磁力を有したボ
ンド磁石用R−Fe−B系磁性材粉を得ることができ
る。
【0026】急冷合金法 所要のR−Fe−B系合金を溶解し、ジェットキャスタ
ーでメルトスピンさせて20μm厚み程度のリボン箔を
得てこれを微粉砕したのち、焼鈍熱処理し0.5μm以
下の微細結晶粒を有する粉末となす。好ましい組成は、
R8〜30原子%、Fe42〜90原子%、B2〜28
原子%、Co15原子%以下である。また、上記のリボ
ン箔から得た微細結晶粒を有する粉末をホットプレスし
て、異方性を付与したバルク磁石を得てこれを微粉砕
し、ボンド磁石用磁性材粉とするのもよい。
【0027】アトマイズ法 所要のR−Fe−B系合金を溶解し、細いノズルより溶
湯を落下させ、高速の不活性ガスまたは液体でアトマイ
ズして、これを櫛分けまたは粉砕後乾燥または焼鈍熱処
理してボンド磁石用R−Fe−B系磁性材粉を得る。
【0028】メカニカルアロイング 所要の原料粉末を、ボールミルや乾式アトライターによ
り、不活性ガス中で粉砕することにより非晶質化し、そ
の後焼鈍熱処理してボンド磁石用R−Fe−B系磁性材
粉を得る。
【0029】さらに、得られるボンド磁石の高保磁力
化、耐食性向上のために、上記製法で得られ配合したR
−Fe−B系ボンド磁石用原料粉末に、Cu3.5原子
%以下、S2.5原子%以下、Ti4.5原子%以下、
Si15原子%以下、V9.5原子%以下、Nb12.
5原子%以下、Ta 10.5原子%以下、Cr8.5
原子%以下、Mo9.5原子%以下、W9.5原子%以
下、Mn3.5原子%以下、Al9.5原子%以下、S
b2.5原子%以下、Ge7原子%以下、Sn3.5原
子%以下、Zr5.5原子%以下、Hf5.5原子%以
下、Ca8.5原子%以下、Mg8.5原子%以下、S
r7.0原子%以下、Ba7.0原子%以下、Be7.
0原子%以下、のうち少なくとも1種を添加含有させる
ことができる。
【0030】ボンド磁石の好ましい実施態様 バインダー・成形方法 バインダーには公知の各種成形方法に応じて種々のもの
が採用でき、流動性が大きく加工の容易なもの、熱硬化
性、熱可塑性等の諸機能を有した有機高分子化合物が利
用でき、1〜15wt%の割合で混練する。例えば、射
出成形には、6PA、12PA、6PA、PPS、PB
T、EVA等押出成形、カレンダーロール、圧延成形
には、PVC、NBR、CPE、NR、ハイパロン等、
圧縮成形にはエポキシ樹脂、DAP、フェノール樹脂
等が利用できる。また、必要に応じて、はんだなどの公
知の金属バインダーを用いることができる
【0031】助材 助材には成形を容易にする滑剤や樹脂と無機フィラーの
結合剤、シラン系、チタン系等のカップリング剤などを
用いることができる。
【0032】形状 用途に応じて種々形状に成形されるが、例えば第2図
(a)の如きリング状、同図(b)の如き薄板状、同図
(c)の如き円板状が代表的なものであり、リング状の
ものとしては例えば、外径5〜100mm、内径1〜1
00mm、厚さ0.5〜10mm、高さ1〜100mm
のものが成形できる。
【0033】主な用途には、情報機器のディスク位置セ
ンサ、スピンドルモーター、VTRカメラ用のシリンダ
モーター、キャプスタンモーター、腕時計の駆動用モー
ター、自動車のディストリビューター、ワイパーモータ
ー、ミラーモーター、各種精密メーター、小型機器用の
ブラシレスモーター、ステップモーター、偏向ヨーク、
音響機器等がある。
【0034】Niめっき浴とめっき方法 R−Fe−B系ボンド磁石の表面にNiめっきを設ける
には、洗浄→表面活性化処理→電気Niめっき→洗浄→
封孔処理→洗浄の工程で行う。
【0035】表面活性化処理 表面活性化処理は、当該Niめっき工程でめっき浴とと
もに最も重要であり、この活性化処理されないボンド磁
石にはNiめっきが成膜され難い状態になり、たとえ成
膜しても膜の密着度は著しく低い。水洗などの洗浄後、
酸性フッ化アンモン0.5〜2wt%、あるいはフッ
酸、フッ素化合物0.05〜5wt%、さらに界面活性
剤を適量、例えばインヒビター剤0.01〜0.1wt
%を含む水溶液に、1〜2分間浸漬して、表面活性化処
理する。
【0036】Niめっき浴 発明者らは、R−Fe−B系ボンド磁石が塩化物を含む
水溶液によって腐食が進行するため、Niめっき浴液に
塩素イオンを含まない浴が必要であり、また、水素イオ
ンの影響を受けやすいため、浴pHを5.4〜6.8の
領域でNiめっき処理を行なう必要があることを知見
し、下記の6成分を含むNiめっき浴を見出した。
【0037】硫酸ニッケル(以下組成記号A)、硫酸ナ
トリウム(以下組成記号B)、硫酸マグネシウム(以下
組成記号C)、クエン酸アンモニウムまたはクエン酸ナ
トリウム(以下組成記号D)、硫酸コバルト(以下組成
記号E)、ホウ酸(以下組成記号F)。
【0038】この発明のNiめっき浴は、R−Fe−B
系ボンド磁石の組成に応じて、上記成分の組成比を適宜
選定するが、A成分(硫酸ニッケル)を100g/l〜
150g/lとして、B成分(硫酸ナトリウム)、C成
分(硫酸マグネシウム)との間に、A=B+Cという関
係があり、B+Cの比率を可変することによって、R−
Fe−B系ボンド磁石へのNiめっきに、後述する新規
な機能を与えることができる。
【0039】A=B+Cという関係において、B成分が
C成分より少ない場合には、めっき膜質が微細化して軟
質なピンホールの少ないNiめっき膜を設けることがで
き、また、C成分が増すことによって、めっきの生成速
度が一定電流値では遅くなりめっき処理時間が長くな
る。逆にB成分がC成分より多い場合には、めっき膜粒
が粗大化しピンホールの発生確率が高くなるが、めっき
の付き廻り性、すなわちが密着性が向上する。従って、
Ni膜厚を厚くしてピンホールを消すことができる。特
にA=B+Cという関係において、B、Cの組成比は
B:C=3〜7:7〜3が好ましい。
【0040】D成分は、A成分の20〜25%が最適な
組成範囲であり、このD成分の1/3〜1/2量のF成
分が建浴時の添加量として適当である。E成分はA成分
の1〜5%量が密着性を向上させる効果を示すため好ま
しい。
【0041】pH調整はアンモニア水にて行いpH5.
4〜6.8範囲で使用し、常温状態の浴温が好ましい。
例えば、めっき層に光沢を与えるためにサッカリンを添
加するなど、磁石用途に応じて、めっき浴に公知の各種
添加剤を適宜加えることができる。
【0042】めっき方法 この発明において、Niめっきは上述しためっき浴を用
い、陽極板にSあるいはさらにCo成分を含有するニッ
ケルチップを使用して所要電流を流し、電気Niめっき
するが、上記Niめっき浴のNi成分の溶け出しを安定
させるためは、電極にSを含有するエスランドニッケル
チップを使用することが望ましい。
【0043】従って、この発明によるNiめっき層に
は、電極からのS成分が0.02〜0.5wt%含有さ
れ、あるいはさらにNiめっき浴成分及び/又はボンド
磁石組成からのCo成分が0.05〜5wt%含有され
ることを特徴とする。
【0044】SはNiめっき浴の陽極Ni成分の溶け出
しを安定させるため、Niめっき層に0.02wt%以
上含有される必要があるが、0.5wt%を越える含有
は耐食性が低下するため好ましくない。
【0045】Coの含有はNiめっき層の下地との密着
性の向上に有効であり、この効果を得るには0.05w
t%以上必要であり、5wt%を越える含有はめっき膜
質が脆化するとともに価格が上昇し好ましくない。
【0046】Feの含有はNiめっき層の下地との密着
性の向上に有効であり、この効果を得るには0.05w
t%以上必要であり、2wt%を越える含有はめっき膜
質が脆化するため好ましくない。
【0047】また、Niめっき層には、上記S、Co、
Feの他に、Cu、Ti、Si、V、Nb、Ta、C
r、Mo、W、Mn、Al、Sb、Ge、Sn、Zr、
Hf、Ca、Mg、Li、Na、Ca、Sr、Ba、B
e、Zn、Au、Pt、Ag、P、B、O、N、C、H
などが不純物として含有されてもよい。
【0048】めっき浴槽には、ボンド磁石形状に応じて
種々浴槽を使用することができ、特にリング状ボンド磁
石の場合、バレルめっき処理が望ましい。
【0049】また、リング状ボンド磁石の場合、内外周
面に被着するNiめっき層厚みに大きな差が生じると、
各周面の被膜による応力にてひび、割れを招来するた
め、Niめっき層を所要厚みに制御する必要があり、後
述する回転めっき処理が望ましい。
【0050】回転めっき処理は、図3に示す如く、外周
に電極1を所要間隔で配置したシャフト2をリング状ボ
ンド磁石3内に挿通させて回転させるとともに、電極シ
ュー4にて常にシャフト2の下側に回ってきた電極1が
陽極となるように通電することにより、リング状ボンド
磁石3内の陽極側の電極1が溶出して磁石内周面に積極
的にNiめっきを設けることができる。
【0051】封孔処理 Niめっき処理後に水洗し、有機系防錆剤処理や珪酸塩
などの無機系防錆剤処理にて封孔処理する。例えば、実
施例に示す如く、アミン系防錆液と界面活性剤を含む水
溶液に2〜3分間浸漬して、ピンホールを封着するとよ
い。この封孔処理後に水洗、超音波洗浄などの適宜洗浄
方法を施して工程を完了する。
【0052】好ましいNiめっき状態 ボンド磁石表面は粗面であるため、Niめっき厚みは2
μm以上必要であり、望ましくは5μm以上である。ま
た、Niめっき厚みが厚くなるほど耐食性や機械的強度
は向上するが、あまり厚すぎると磁気回路でのギャップ
を大きくする必要があり好ましくなく、また価格を上昇
させるため、100μm以下が好ましく、望ましくは3
0μm以下である。例えば、リング状ボンド磁石で肉厚
み1〜2mmの場合、Niめっきを内周面に5〜70μ
m厚み、外周面に10〜100μm厚みとすることがで
きる。
【0053】この発明は耐食性や機械的強度の向上のた
め、Niめっき層を設けたことを特徴とするが、さら
に、耐食性を向上させたり、装飾性を向上させる目的
で、Niめっき層の上に、光沢Ni、Au、Ag、C
u、Sn、Zn、Crなどのめっき層を、1層以上設け
た多層めっき構成とすることができ、上記封孔処理を省
略することもできる。
【0054】
【実施例】
実施例1 Nd12原子%、Fe77原子%、B6原子%、Co5
原子%の組成となるように配合したR−Fe−B−Co
系合金を溶解し、35m/秒の周速度でメルトスピンさ
せて20μm厚み程度のリボン箔を得てこれを微粉砕し
さらに焼鈍熱処理(600℃×1時間)し、0.5μm
以下の微細結晶粒を有するボンド磁石用磁性材粉末を製
造した。
【0055】得られた磁性材粉末に、バインダーとして
エポキシ樹脂、2wt%、助材としてシランカップリン
グ剤、0.5wt%を混合、混練、乾燥し、圧縮成形方
法にて、外径8×内径6×厚み4mm、外径12.5×
内径10×厚み3.5mm、外径22×内径20×厚み
5mmのリング状ボンド磁石(磁性材粉97.5wt
%)を作成した。
【0056】次に、下記表面活性化処理液並びにNiめ
っき浴を用いて、水洗→表面活性化処理→電気Niめっ
き→水洗→封孔処理→水洗→温風乾燥のこの発明による
工程でNiめっきを行った。
【0057】表面活性化処理液は、酸性フッ化アンモン
0.5wt%+インヒビター剤0.2V%水溶液であ
り、浸漬時間は1〜2分であった。Niめっき浴組成
は、硫酸ニッケル100g/l、硫酸ナトリウム50g
/l、硫酸マグネシウム50g/l、クエン酸アンモニ
ウム25g/l、硫酸コバルト2g/l、ホウ酸12g
/l、浴温20℃、pH6.6であった。
【0058】めっき条件は、バレルめっき処理、極電流
密度 1A/dm2、めっき時間が3.5時間であっ
た。封孔処理はアミン系水溶液防錆液に2〜3分間浸漬
した。
【0059】この発明による成膜されたNiめっき層の
成分分析を行った結果を、図4のアナライザーのグラフ
に示すようにS、Co、Feの含有が認められる。
【0060】得られたNiめっき付リング状ボンド磁石
のうち、外径22×内径20×厚み5mm寸法のもの1
00個に下記耐食性試験を施し、Niめっき層の耐食性
と密着性を調べた。なお、Niめっき層厚みは、内周
面:15〜25μm、外周面:40〜50μmであっ
た。試験結果を表1に示す。
【0061】従来例 下記の従来ワット浴を用いて、実施例1で得られた各寸
法のリング状ボンド磁石を100個ずつNiめっきを行
ったところ、従来ワット浴を用いたものは全数に形状く
ずれ、割れなどが発生して損壊し、めっき不能であっ
た。
【0062】従来のワット浴は、硫酸ニッケル300g
/l、塩化ニッケル60g/l、ホウ酸30g/lであ
り、めっき条件は、浴温50℃、浴pH4.8、バレル
めっき時間が2時間、陰極電流密度が1A/dm2であ
った。
【0063】比較例1 比較のため、実施例1において、Niめっきを設ける以
外は同様に製造し、表面に30±5μmのエポキシ樹脂
を電着塗装にて成膜した従来のリング状ボンド磁石にも
同一試験を行った。
【0064】
【表1】
【0065】実施例2 実施例1において、得られたNiめっき付リング状ボン
ド磁石のうち、外径8×内径6×厚み4mm、外径1
2.5×内径10×厚み3.5mm寸法のもの各100
個に、圧壊試験と落下試験を行った。
【0066】圧壊試験は図2(a)に示す如く、平坦面
に載置したリング状ボンド磁石の上端面に均等に荷重を
掛け破損する試験(JIS K6911)を行い、その
結果をkg/mm2(100個の平均値)で示す。落下
試験は1m高さから磁石を落下させて損傷状態で評価し
た。
【0067】比較例2 比較のため、Niめっきを設ける以外は実施例2と同様
に製造し、表面処理をしないもの、並びに表面に30±
5μmのエポキシ樹脂を電着塗装にて成膜した従来のリ
ング状ボンド磁石にも同一の圧壊試験と落下試験を行っ
た。試験結果を表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】実施例3 出発原料として、純度99.9%の電解鉄、B19.4
%を含有し残部はFe及びAl、Si、C等の不純物か
らなるフェロボロン合金、純度99.7%以上のNd及
びDyを使用し、これらをAr雰囲気で高周波溶解し、
その後水冷銅鋳型に鋳造し、14Nd−1.5Dy−
7.5B−77Fe(at%)なる組成で正方晶を主相
とするデンドライド組織の鋳塊を得た。
【0070】その後、水素吸蔵粉砕法により35メッシ
ュ以下に粗粉砕し、次にボールミルにより微粉砕し、平
均粒度2.7μmの微粉末を得た。この微粉末を金型に
装入し、10kOeの磁界中で配向しながら1.5t/
cm2の圧力で加圧し、その後で水素吸蔵粉砕法で解砕
し粒度100μm〜500μmにした。
【0071】得られた粉末を、10Torr、Ar気流
中、1060℃、1時間の条件で加熱し、その後Ar中
で600℃、1時間の時効処理を施し、水素吸蔵粉砕法
で粉末を劣化させることなく再度粒度100μm〜50
0μmの集合粉末に解砕した。
【0072】その後、集合粉末を金型に装入し10kO
eの磁界中で配向し、2.0t/cm2の圧力で成形
し、その後静水圧プレスにて、80×10×4mm寸法
の図2(b)に示す如き薄板場の成型体を作製した。該
成型体をジメタアグリエートエステルを主成分とする合
成樹脂を含浸させ、100℃、1時間の加熱硬化して板
状ボンド磁石を得た。
【0073】次に、下記表面活性化処理液並びにNiめ
っき浴を用いて、水洗→表面活性化処理→電気Niめっ
き→水洗→封孔処理→水洗→温風乾燥のこの発明による
工程でNiめっきを行った。
【0074】表面活性化処理液は、酸性フッ化アンモン
0.5wt%+インヒビター剤0.2V%水溶液であ
り、1〜2分間浸漬した。Niめっき浴組成は、硫酸ニ
ッケル120g/l、硫酸ナトリウム55g/l、硫酸
マグネシウム65g/l、クエン酸アンモニウム30g
/l、硫酸コバルト2g/l、ホウ酸15g/l、浴温
20℃、pH6.6であった。
【0075】めっき条件は、バレルめっき処理、極電流
密度 1A/dm2、めっき時間、3.5時間であっ
た。封孔処理は、アミン系水溶液防錆液に2〜3分間浸
漬した。
【0076】得られたNiめっき付板状ボンド磁石の磁
気特性を測定したところ、(BH)max=19.2M
GOe、iHc=13.8kOe、Br=8.9kGで
あった。また、JIS K6911に準拠した薄板の曲
げ試験を行ったところ、Niめっき製品のとき、3〜7
kg/mm2の結果を得た。
【0077】比較例3 実施例3において、比較のため、Niめっきを設ける以
外は同様に製造し、表面に40±5μmのエポキシ樹脂
を成膜して磁気特性を測定したところ、5%程度の低下
がみられた。また、JIS K6911に準拠した薄板
の曲げ試験を行ったところ、表面処理なしのとき、0.
5〜2kg/mm2、上記樹脂塗装製品のとき、1〜
2.3kg/mm2、の結果を得た。
【0078】実施例4 実施例1で得られた外径22×内径20×厚み5mmの
リング状ボンド磁石に、実施例1と同様の工程でNiめ
っきを行い、めっき時間を0.5〜6時間と変化させた
場合のNiめっき時間と膜厚、圧壊強度との関係を測定
し、その結果を図1に示す。図1に示すNiめっき膜厚
は、○印はリング状ボンド磁石の外周面、△印はリング
状ボンド磁石の内周面を示す。
【0079】実施例5 平均粒度1.5μmのNd23粉末、Pr23粉末、D
23粉末、平均粒度15.8μmを有しB56.4%
のフェロボロン粉末、平均粒度9.8μmの鉄粉、平均
粒度11.2μmのコバルト粉、平均粒度10mesh
の金属Ca粒を還元に要する化学論必要量の2.7倍量
の粉体をV型混合器を使用しArガス雰囲気中で混合し
た。ついで、上記の混合粉末をArガス流気雰囲気中で
昇温し、還元拡散反応を促進させたのち、室温まで炉冷
した。
【0080】得られた還元反応生成物を水に投入し、反
応副生成物のCaOをH2Oと反応させてCa(OH)2
となし、水酸化カルシウム懸濁液にリーチングした。得
られたスラリー状合金粉末をメタノールで数回洗浄し、
さらに真空乾燥して、19Nd−3Pr−5Dy−1B
−15Co−57Fe(wt%)なる組成のボンド磁石
用合金粉末を得た。
【0081】得られた磁性材粉末に、バインダーとして
ナイロン12、10wt%、助材としてシランカップリ
ング剤、1wt%を混合、混練し、射出成形方法にて、
外径22×内径20×厚み5mmのリング状ボンド磁石
(磁性材粉89wt%)を作成した。
【0082】次に、下記表面活性化処理液並びにNiめ
っき浴を用いて、水洗→表面活性化処理→電気Niめっ
き→水洗→封孔処理→水洗→温風乾燥のこの発明による
工程でNiめっきを行った。
【0083】表面活性化処理液は、酸性フッ化アンモン
0.5wt%+インヒビター剤0.2V%水溶液であ
り、1〜2分間浸漬した。Niめっき浴組成は、硫酸ニ
ッケル130g/l、硫酸ナトリウム45g/l、硫酸
マグネシウム85g/l、クエン酸アンモニウム30g
/l、硫酸コバルト3.8g/l、ホウ酸15g/l、
浴温20℃、pH6.4であった。
【0084】めっき条件は、バレルめっき処理、極電流
密度 1A/dm2、めっき時間、1.5時間、3.5
時間であった。封孔処理は、アミン系水溶液防錆液に2
〜3分間浸漬した。
【0085】得られたNiめっき付リング状ボンド磁石
のNiめっき時間(1.5時間、3.5時間)と、膜
厚、圧壊強度との関係を測定し、その結果を実施例4の
結果とともに、□印にて図1に示す。
【0086】
【発明の効果】この発明は、めっき前に表面活性化処理
し、新規な浴組成とNiめっき方法にて電気めっきする
ことにより、容易にかつ極めて高い被着強度でNiめっ
き層を形成でき、R−Fe−B系ボンド磁石の表面にN
iめっきを強固に被着したことにより、実施例に示す如
く、耐食性の向上は勿論のこと、圧壊強度、抗折力、耐
衝撃性等の機械的強度が2倍以上、十数倍も向上し、
壊強度にすぐれた高耐食性R−Fe−B系ボンド磁石が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Niめっき時間とBr、膜厚、圧壊強度との関
係を示すグラフである。
【図2】(a),(b),(c)はこの発明によるボン
ド磁石の一例を示す斜視説明図である。
【図3】この発明におけるめっき方法を示すボンド磁石
の斜視説明図である。
【図4】この発明によるボンド磁石のNiめっき層の成
分分析を行った結果を示すアナライザーのグラフであ
る。
【符号の説明】
1 電極 2 シャフト 3 リング状ボンド磁石 4 電極シュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 寛 東京都新宿区市谷本村町2番11号 日本 表面化学株式会社内 (72)発明者 西沢 杲 東京都新宿区市谷本村町2番11号 日本 表面化学株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さが0.5〜10mmのリング状、薄
    板状、円板状のいずれかからなり、磁性材粉89wt%
    〜98wt%の薄肉状R−Fe−B系ボンド磁石の表面
    、めっき後の圧壊強度が3kg/mm2以上となるN
    iめっき層を有したことを特徴とする圧壊強度にすぐれ
    た高耐食性R−Fe−B系ボンド磁石
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