JP3231176B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3231176B2
JP3231176B2 JP04779794A JP4779794A JP3231176B2 JP 3231176 B2 JP3231176 B2 JP 3231176B2 JP 04779794 A JP04779794 A JP 04779794A JP 4779794 A JP4779794 A JP 4779794A JP 3231176 B2 JP3231176 B2 JP 3231176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体が磁性材料より成
り、画像形成時に回転駆動される像担持体を備えた画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ或いはファクシミリな
どの画像形成装置において、静電潜像形成用の像担持体
を用いるものでは、この像担持体の周りに、帯電装置
や、現像装置や、転写装置や、クリーニング装置などを
それぞれ配備している。このような諸プロセス機器のう
ち、例えば、現像装置においては、これに装備される現
像剤担持体が像担持体表面に対置される。又、クリーニ
ング装置においては、これに装備されるクリーニング部
材が像担持体表面に当接するように対置される。現像剤
担持部材は、例えば現像ローラとして構成され、又クリ
ーニング部材は、例えばクリーニングブレードやファー
ブラシ、或いは磁気ブラシなどから構成される。
【0003】ここで、現像装置の作動の一例を説明する
と、その作動時に、例えば現像ローラより成る現像剤担
持体は、像担持体に対して例えば相対速度差をもって接
触回転するが、この際、この現像ローラと像担持体との
接触部、すなわち現像部からトナーが飛散する。又、ク
リーニング工程時にも、例えばクリーニングブレードよ
り成るクリーニング部材と像担持体との当接部、すなわ
ちクリーニング部からトナーが飛散したり、或いは落下
したりする。他の形態の現像装置やクリーニング装置に
おいても、その作動時に同様な現象が発生する。また現
像装置を画像形成装置本体に対して着脱するときもトナ
ーが飛散するおそれがある。
【0004】現像部やクリーニング部などの下方に、転
写紙等の記録用紙の搬送路が配置される構成の画像形成
装置では、上述の如くトナーが飛散ないしは落下する
と、かかるトナーが記録用紙の記録面に付着し易くな
る。又、記録用紙の搬送ガイド板などに付着すると、こ
の付着トナーが記録用紙に付着し易くなる。
【0005】いずれにしても、落下トナーや飛散トナー
などが、記録用紙に付着すると、地肌汚れなどの異常画
像を生じ、画像品質を低下させる原因になるのである。
【0006】一方、現像部の上方に、露光光学系や帯電
装置などが配設される構成の画像形成装置では、トナー
が飛散すると、これは浮遊トナーとなって、機内の気流
に乗り、露光光学系のミラーやレンズなどの光学素子に
付着したり、帯電装置のチャージワイヤに付着したりす
る。かような付着によっても、画像に白抜け部を生じた
りして異常現像を生じ、矢張り、画像品質を低下させる
原因になる。
【0007】そこで、弾性のある薄板部材を、現像部や
クリーニング部に近い像担持体部分に当接させ、飛散ト
ナーや落下トナーを遮断しているのであるが、その薄板
部材を像担持体に均一に密接させることは、技術的に非
常に難しく、部分的に微少な隙間などを生じた場合、こ
の隙間からトナーが洩れ出し、この洩れ出したトナーが
記録用紙や光学素子などに付着すると、画像品質を低下
させてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トナ
ー遮断用の薄板部材の、像担持体に対する密接性を向上
させ、トナーの遮断効果を高め、トナーの遮断機能の不
備に伴う画像品質の低下を抑え得るようにした画像形成
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、基体が磁性材料より成り、画像形成時に回
転駆動される像担持体を備えた画像形成装置において、
自由端部が前記像担持体に当接し、この当接部に対し
て、像担持体の移動方向上流側の像担持体周辺領域と、
下流側の像担持体周辺領域との間の相互のトナー移動を
阻止するための薄板部材を具備し、この薄板部材の両面
部のうち、像担持体に当接しない背面部に、前記自由端
部が像担持体に密接するように、前記基体に対して磁力
作用を及ぼす磁石を設けたことを特徴とする画像形成装
置を提案するものである。
【0010】その際、薄板部材は、この当接部が、像担
持体の移動方向に関して現像部の上流側であって、その
現像部の上方に位置していると、効果的である。
【0011】又、薄板部材は、この当接部が、像担持体
の移動方向に関してクリーニング部の上流側であって、
そのクリーニング部の下方に位置していると、効果的で
ある。
【0012】更に、像担持体を少なくとも有し、画像形
成装置本体に対して着脱自在となっている画像形成プロ
セスカートリッジに、薄板部材が一体的に組み込まれて
いると、効果的である。
【0013】更に、像担持体上のトナー像を記録用紙に
転写する転写工程時の帯電極性と反対の極性の電圧を薄
板部材に印加する電圧印加手段を設けると、効果的であ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明一実施例の画像形成装置の
要部のみを示す概略構成図である。同図において符号1
は、像担持体の一構成例である、可撓性を有する無端ベ
ルト状の感光体を示し、この感光体1は、その支持基体
がニッケルや鉄などの磁性材料より成り、その基体の上
には感光層(不図示)が被覆形成されている。剛体ドラ
ム状の感光体や、表面に誘電体層を有するドラム状又は
ベルト状の像担持体を用いた画像形成装置にも本発明を
適用可能である。
【0016】図1に示した感光体1は、4個のローラ2
乃至5に掛け廻されて支持され、このうちのローラ2は
駆動ローラとなっており、他のローラ3乃至5は従動ロ
ーラとなっている。そして、駆動ローラ2の回転によ
り、感光体1は画像形成時に矢印で示した時計方向に回
転駆動される。
【0017】感光体1が回転駆動される間で、その表面
が、帯電装置の一例である帯電チャージャ6の作用によ
り一様に帯電される。次いで、その帯電面に対して、レ
ーザ光17で光書き込みが行われることにより、感光体
1の表面には所定の静電潜像が形成される。図示してい
ない原稿からの光像を感光体に結像投影して感光体上に
静電潜像を形成するように構成することもできる。
【0018】感光体1にはユニット化された現像装置7
が対置され、この装置に装備される現像ローラ8は図示
矢印方向に回転駆動されるようになっていて、現像用ト
ナーより成る現像剤を担持して搬送する。現像ローラ8
は現像剤担持体の一例を構成し、本例の現像ローラ8
は、後で述べるように、感光体1と相対速度差をもって
接触しながら回転し、現像ローラ8と感光体1との接触
部である現像部9において、現像ローラ8によって担持
搬送されるトナーにより、先の静電潜像がトナー像とし
て可視像化される。トナーとキャリアを有する二成分系
現像剤を用いる現像装置を採用することもできる。
【0019】上述のようにして感光体1上に形成された
トナー像は、転写チャージャ11の作用により記録用紙
12上に転写される。感光体1は、例えば負帯電特性の
ものとなっていて、所謂、反転現像を行うために、トナ
ーとしては負極性に帯電するものが用いられる。転写チ
ャージャ11には電圧電源E1によって正極性の電圧が
印加され、この転写チャージャによるコロナ放電によ
り、記録用紙12は正極性に帯電させられる。これによ
って、感光体1上の負極性のトナーが記録用紙12の側
に静電的に引き寄せられることにより、上述したトナー
像が記録用紙に転写されるのである。
【0020】転写チャージャ11は転写装置の一例をな
し、かかるチャージャに代えて転写ローラなどを用いる
こともできる。同様に前述の帯電チャージャ6の代りに
帯電ローラなどから成る帯電装置を用いることもでき
る。
【0021】感光体1からトナー像を転写された記録用
紙12は、転写部13の近傍の湾曲した感光体部分で、
感光体から分離され、この分離された記録用紙12は図
示されない定着装置に向けて送られ、この装置によって
記録用紙上の転写像が定着される。
【0022】感光体1には、現像装置7と反対側の部位
に、クリーニング部材の一例であるクリーニングブレー
ド14や回収トナー貯留タンク15などを有するクリー
ニング装置16が対置され、上述のトナー像転写工程後
に感光体1の表面に残っているトナーがクリーニングブ
レード14によって掻き取り除去され、タンク15内に
回収されて貯留される。
【0023】一方、クリーニング装置16によって表面
を清掃された感光体部分は、図示していない除電装置に
よって除電作用を受け、次の画像形成サイクルに移行す
る。
【0024】なお、本実施例の画像形成装置において
は、感光体1が、帯電チャージャ6や、クリーニング装
置16などの画像形成プロセス機器と共に、画像形成プ
ロセスカートリッジ10として一体的に組み込まれるよ
うになっていて、この画像形成プロセスカートリッジ1
0自体は、画像形成装置本体に対して着脱自在となって
いる。本例の場合は、その着脱方向が上下方向又は現像
ローラ8の軸方向となっている。なお、符号10A,1
0Bでそれぞれ示すものはカートリッジの本体を構成す
る上ケース部と下ケース部である。このように、画像形
成プロセスカートリッジは、像担持体を少なくとも有
し、画像形成装置本体に対して着脱自在となっているの
である。
【0025】ここで、現像装置7の現像ローラ8には一
定量のトナーが付着担持されている。そして、この現像
ローラ8は、感光体1に対して、例えばそれよりも3.
5乃至4.0倍のスピードで、こすれ合いながら感光体
1との当接部にて同方向に移動するように回転してお
り、このために、現像ローラ8の回転中に、現像部9近
傍においてトナーが舞い上がり、上方向へ飛散し易くな
る。現像装置7を画像形成装置本体に対して着脱すると
きも、同様にトナーが飛散するおそれがある。
【0026】画像形成プロセスカートリッジ10の上方
に、例えば、前述したレーザ光や、原稿光像などを感光
体1の方に導くための露光光学系などが配設される場
合、上述したようにトナーが上側に飛散したとき、これ
を放置したとすると、機内の気流の方向によっては、そ
の飛散トナーが、その気流に乗って、露光光学系のミラ
ーやレンズなどの光学素子に付着してしまう。又、その
飛散トナーが、画像形成プロセスカートリッジ10自体
に組み込まれる帯電チャージャ6のチャージワイヤ6a
に非常に付着し易くなる。
【0027】このような状態となると、先に述べたよう
な異常画像を生じ、画像品質を低下させる原因になる。
【0028】そこで、図示した画像形成装置において
は、現像部9に対して、感光体1の移動方向上の上流側
には薄板部材18が配設され、この薄板部材18の基端
部は上ケース部10Aに固定的に貼り付けられている。
図2は、薄板部材18の周辺部の構成を拡大して示した
図である。かかる薄板部材18は、感光体1の全幅、な
いしはほぼ全幅に亘って延びている。
【0029】かような薄板部材18を用いると、現像部
9の上側に飛散浮遊しているトナーが遮断され、トナー
がA部に移動するのを阻止することができる。これによ
って、チャージワイヤ6a(図1)にトナーが付着する
のを防止することができる。又、上ケース部10Aに設
けたレーザ光通過用開口21を通してトナーが画像形成
プロセスカートリッジ10外に出るのを阻止することが
できる。これによって、画像形成プロセスカートリッジ
10の上方に配設される図示されない露光光学系のミラ
ーやレンズなどの光学素子にトナーが付着するのを防止
することができる。
【0030】いずれにしても、薄板部材18は、自由端
部が感光体1より成る像担持体に当接し、この当接部2
2に対して、感光体1の移動方向上流側の感光体周辺領
域Aと、下流側の感光体周辺領域Bとの間の相互のトナ
ー移動を阻止する機能を遂行するものである。勿論、領
域Aの方にトナーの飛散源があれば、薄板部材18の遮
断作用により、その飛散トナーを領域Bの方に移動させ
ないようにすることができる。
【0031】ここで、薄板部材18は、厚さが例えば
0.05乃至0.2mm程度の極く薄い弾性板、例えばゴ
ム又は合成樹脂製の薄い弾性体シートとして構成される
が、それが薄くなればなる程、平面性を保つことが難し
い。すなわち、平面性を保つように基端部を貼り合わせ
ることが難しく、薄板部材が波打ち状態となってしまう
おそれがある。
【0032】平面性が悪くなると、感光体1との間で、
部分的に微小な隙間を生じ、十分なトナーの遮断機能が
果たせなくなる。このようになれば、先のチャージワイ
ヤや露光光学系などへのトナーの、完全な付着防止機能
を達成できなくなり、画像品質が低下することに結びつ
く。
【0033】一方、薄板部材18を厚くすると、平面性
については確保できるものの、感光体への当接条件によ
っては感光体に傷が付いたりし、それにダメージを与え
ることになる。このため、薄板部材18を厚くすること
はできず、前述のような薄い厚さにする必要がある。
【0034】そこで本例では図2に示すように、薄板部
材18の両面部のうち、感光体1に当接しない背面部
に、磁石19が固定的に貼り付けられている。例えば弾
性体シートとして構成される薄板部材18の背面部に、
例えば磁性体シートの如き磁石19が粘着材等によって
貼り付けられているのである。
【0035】先にも述べたように、感光体1の基体は、
ニッケル等の磁性材料より成っているので、磁石19
と、その基体とは磁力で互いに引き付けられ、これによ
って、薄板部材18の自由端部が感光体1に対して均一
に密接するようになる。すなわち、薄板部材18が薄く
ても、この自由端部が、隙間なく感光体に対してローラ
2の軸方向に均一に密接し、トナーの遮断効果を大きく
高めることができる。このように、磁石19は、薄板部
材18の自由端部が感光体1に密接するように、感光体
の基体に対して磁力作用を及ぼしているのである。
【0036】本実施例は、薄板部材18を、その感光体
1への当接部22が、感光体1の移動方向に関して現像
部9の上流側であって、該現像部9の上方に位置するよ
うに配設したものであり、これによって現像部9で飛散
するトナーの遮断効果を高めることができ、その遮断機
能の不備に伴う画像品質の低下を抑えることができる。
又、トナーの遮断効果を高めることができるので、機内
の、トナーによる汚れなども防止できる。
【0037】図3は、クリーニング装置近傍に、前述の
薄板部材18と同様な薄板部材28を設けた図1に示し
た構成例の拡大図である。ここに示した薄板部材28
も、例えばゴムや合成樹脂より成る弾性体シートにより
構成され、その自由端部が感光体1に当接し、この当接
部32に対して、感光体1の移動方向上流側の像担持体
周辺領域と、下流側の像担持体周辺領域との間の相互の
トナー移動を阻止する用をなす。また本例の薄板部材2
8は、その感光体1への当接部32が感光体1の移動方
向に関してクリーニング部23の上流側であって、その
クリーニング部23の下方に位置するように配設され
る。すなわち、本例の場合、薄板部材28は、クリーニ
ング部23と、転写手段である転写チャージャ11との
間に配設されるのである。薄板部材28は、この基端部
が下ケース部10Bに固定的に貼り付けられ、自由端部
は感光体1上に当接している。
【0038】クリーニングブレード14は先にも述べた
ように感光体1上のトナーを掻き取って除去するもので
あるが、かかる除去を行うクリーニング部23のところ
ではトナーが飛散し易く、飛散した場合にはトナーは落
下して、記録用紙12に付着し易くなる。又、落下トナ
ーが、図1に示す下ケース部10Bのケース開口25よ
りカートリッジ外に出てしまうと、転写チャージャ11
をトナーで汚したりすることになる。以上のような一連
の不具合は、画像品質の低下につながるようになる。薄
板部材28は、クリーニング部23からのトナーを遮断
できるので、記録用紙12や転写チャージャ11にトナ
ーを付着させないようにすることができる。
【0039】然るに、薄板部材28を厚くして、その平
面性を良好にし、感光体との間の部分的な隙間を無くそ
うとすると、それを強く感光体に当接させた場合、感光
体1上の残トナー(転写後の残トナー)をクリーニング
前において掻き取り、それを落下させてしまう不具合を
生じる。このため、この薄板部材28も、例えば0.0
5乃至0.2mm程の厚さの弾性体シートから構成され
る。
【0040】クリーニング部23近傍の個所において
は、トナーが浮遊するというよりも直接、落下するの
で、より確実に、薄板部材28でトナーを遮断する必要
がある。又、クリーニング部近傍に加熱式の定着装置
(不図示)が置かれる場合、クリーニング部には直接、
その定着装置からの熱が伝わり易くなるため、弾性シー
トとして構成される薄板部材28の貼り付け部が伸びた
り、縮んだりすることになる。このようになると、薄板
部材28を感光体1に均一に密接させることが難しくな
る。
【0041】かかる点に鑑みて、図3及び図4に示す如
く、薄板部材28の両面部のうち、感光体1に当接しな
い背面部に、例えばシート状の磁石29を固定的に貼り
付けることによって、感光体1の基体に対して磁力作用
を及ぼし、図2の場合と同様に、薄板部材28の自由端
部を均一に感光体に密接させることができる。すなわ
ち、薄板部材28を薄くしても、波打ちを生じたりする
ことなく、感光体1に対して当接させることができるの
である。感光体1に対する均一な密接性が保証されるこ
とによって、クリーニング部23から落下するトナーは
記録用紙12や転写チャージャ11の方に廻り込みにく
くなって、異常画像の発生を止めることができる。
【0042】本実施例によれば、クリーニング部23で
飛散するトナーの遮断効果を高めることができ、その遮
断機能の不備に伴う画像品質の低下を抑えることができ
る。
【0043】なお、感光体1に対する各薄板部材18,
28の当接圧については、これらの各々にそれぞれ取り
付けられる磁石19,29の磁力や大きさや厚さなどを
変更することによって、任意に変えることができる。
【0044】なお、薄板部材18に関して着目するに、
これを図1に示す如く、画像形成プロセスカートリッジ
10に一体的に組み込むと、薄板部材18と感光体1と
の相互の当接精度を高く保つことができる。画像形成プ
ロセスカートリッジ10を着脱しても、その当接状態が
変わることがないからである。更に、薄板部材28に関
しても、同様に、画像形成プロセスカートリッジ10に
一体的に組み込むと、薄板部材28と感光体1との相互
の当接精度を高く保つことができる。
【0045】ここで、図3において、記録用紙12は、
感光体1からのトナー像の転写工程時において、先にも
述べたように所定の極性、本例では正極性に帯電される
のであるが、その記録用紙がそのトナー像の転写工程後
に感光体1から離れるとき、帯電した記録用紙と感光体
との間で剥離放電を生じ、この結果、感光体1は正極性
の、比較的高い電位を部分的に保持するものとなる。特
に、記録用紙の先端部や後端部が感光体1から離れると
き、剥離放電を生じ易くなり、部分的に電位の高い部分
を生じるのである。
【0046】かかる現象は、低温、低湿の環境下で発生
し易い。又、通常の環境下であっても、両面印写モード
を実行するときで、裏面印写時など、記録用紙の含水率
が低い状態で発生し易くなる。いずれにしても、記録用
紙自体の体積固有抵抗率が大きいとき(帯電し易いと
き)に、発生し易いのである。
【0047】このようにして、剥離放電により、感光体
1上に、正極性の高い電位部分を生じると、負極性に帯
電しているトナーが、その部分に静電的に強く吸着され
てしまう。この場合の吸着力は、静電潜像を現像すると
きのトナーの静電的な吸着力よりも強くなっている。か
ようなトナーをクリーニングブレード14によって除去
することは中々容易ではなく、それを完全に除去できな
い場合がある。
【0048】このように除去できずに、感光体1上に残
ったトナーは次の記録用紙に付着してしまい、異常画像
を生じ易くなる。又、クリーニング部23でトナーが完
全に除去できない状態が続くと、クリーニングブレード
14と感光体1との間にトナーが介在するようになり、
この介在によって生じた微小隙間に紙粉等の異物が入り
込む。これによって、更に、大きく目立つような異常画
像を生じるようになり、画像品質を著しく低下させる。
【0049】又、感光体上に高い電位部分(本例では正
極性)があると、たとえ十分に残トナーが除去されたと
しても、帯電工程において感光体表面を所定の電位で一
様に帯電させることができず、現像工程で不必要な部位
にトナーが付着してしまったりして、矢張り、異常画像
を生じ、画像品質を低下させる。
【0050】そこで、トナー像の転写工程後で、クリー
ニング工程に突入する前に、剥離放電に伴って生じた正
極性の電位の高い部分を無くしてしまうば、そのような
一連の問題を解消することができる。
【0051】図3において、薄板部材28には、電圧電
源E2より成る電圧印加手段によって、トナー像の転写
工程時の帯電極性(本例では正極性)と反対の極性の電
圧が印加されるようになっている。これに対して、専用
の電圧電源を用いずに、例えば、図1に示した帯電チャ
ージャ6のグリッド6b又は図示されない対向電極か
ら、ハーネスを介して薄板部材28に同上の極性の電圧
を印加するようにしても良い。このようにすれば、専用
の電圧電源が不要になり、コスト的にも有利に対し、構
成も簡素化される。
【0052】このように、感光体上のトナー像を記録用
紙に転写する転写工程時の帯電極性と反対の極性の電圧
を薄板部材28に印加する電圧印加手段を設けることに
よって、感光体上の正極性の高い電位部分の電位を低下
させ、ないしはこれを無くすことができる。或いは感光
体1を、その通常の負極性の帯電電位、ないしはそれに
近い電位に均一に帯電した状態にすることができる。そ
の結果、クリーニング不良や再現像などが無くなって、
画像品質の低下を抑えることができる。
【0053】なお、薄板部材28をハーネスを介して先
の帯電チャージャのグリッド6b又は対向電極などに接
続したりすることによって、薄板部材28に電圧を供給
するためのハーネスを画像形成装置本体と薄板部材との
間ではい廻す必要がなくなり、例えば、画像形成プロセ
スカートリッジと画像形成装置本体との間の電気的な接
続を、接離自在のコネクタなどで行うことにより、画像
形成プロセスカートリッジを問題なく画像形成装置本体
に対して着脱することができる。
【0054】磁石19,29としては、永久磁石の代り
に、電磁石を用いることもできる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、トナー
遮蔽用の薄板部材の、像担持体に対する密接性を向上さ
せることができるので、トナーの遮断効果を高めること
ができ、トナーの遮蔽機能の不備に伴う画像品質の低下
を抑えることができる。
【0056】請求項2に記載の構成によれば、現像部で
飛散するトナーの遮断効果を高めることができ、その遮
断機能の不備に伴う画像品質の低下を抑えることができ
る。
【0057】請求項3に記載の構成によれば、クリーニ
ング部で飛散するトナーの遮断効果を高めることがで
き、その遮断機能の不備に伴う画像品質の低下を抑える
ことができる。
【0058】請求項4に記載の構成によれば、トナー遮
断用の薄板部材と像担持体との相互の当接精度を高く保
つことができ、画像形成プロセスカートリッジを着脱し
ても、その精度の高い当接状態を継続的に維持すること
ができる。
【0059】請求項5に記載の構成によれば、トナー像
の転写工程のあと、像担持体からの記録用紙の分離時
に、剥離放電に伴ってできる像担持体上の高い電位部分
を無くすことができ、これによって、クリーニング不良
や再現像が無くなり、異常画像の発生が抑えられ、画像
品質を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置の要部のみを示
す概略構成図である。
【図2】同上画像形成装置に具備される現像部のトナー
遮断用の薄板部材周辺部の構成を拡大して示した図であ
る。
【図3】同上画像形成装置に具備されるクリーニング部
のトナー遮断用の薄板部材周辺部の構成を拡大して示し
た図である。
【図4】同上薄板部材周辺部の構成の外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
9 現像部 10 画像形成プロセスカートリッジ 12 記録用紙 18 薄板部材 19 磁石 22 当接部 23 クリーニング部 28 薄板部材 29 磁石 32 当接部 A 領域 B 領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−81069(JP,A) 特開 平6−43732(JP,A) 特開 昭54−145547(JP,A) 特開 平5−107824(JP,A) 特開 平4−368984(JP,A) 特開 昭63−243976(JP,A) 実開 昭59−136655(JP,U) 実開 昭63−4567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 G03G 15/08 - 15/08 507 G03G 15/02 - 15/02 103 G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 21/10 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/00 350 - 352

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体が磁性材料より成り、画像形成時に
    回転駆動される像担持体を備えた画像形成装置におい
    て、自由端部が前記像担持体に当接し、この当接部に対
    して、像担持体の移動方向上流側の像担持体周辺領域
    と、下流側の像担持体周辺領域との間の相互のトナー移
    動を阻止するための薄板部材を具備し、この薄板部材の
    両面部のうち、像担持体に当接しない背面部に、前記自
    由端部が像担持体に密接するように、前記基体に対して
    磁力作用を及ぼす磁石を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 薄板部材は、この当接部が、像担持体の
    移動方向に関して現像部の上流側であって、その現像部
    の上方に位置している請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 薄板部材は、この当接部が、像担持体の
    移動方向に関してクリーニング部の上流側であって、そ
    のクリーニング部の下方に位置している請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体を少なくとも有し、画像形成装
    置本体に対して着脱自在となっている画像形成プロセス
    カートリッジに、薄板部材が一体的に組み込まれている
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体上のトナー像を記録用紙に転写
    する転写工程時の帯電極性と反対の極性の電圧を薄板部
    材に印加する電圧印加手段を設けた請求項3に記載の画
    像形成装置。
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