JP3237959B2 - クリーナレス画像形成装置 - Google Patents

クリーナレス画像形成装置

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JP3237959B2
JP3237959B2 JP15584693A JP15584693A JP3237959B2 JP 3237959 B2 JP3237959 B2 JP 3237959B2 JP 15584693 A JP15584693 A JP 15584693A JP 15584693 A JP15584693 A JP 15584693A JP 3237959 B2 JP3237959 B2 JP 3237959B2
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知之 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜像保持体上に残留し
た残留現像剤をクリーニングするクリーニング装置を不
要としたクリーナレス画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式に基づく画像形成装置にお
いて、転写残り現像剤をクリーニング装置を用いずに現
像装置によって現像と同時に吸引回収する画像形成装
置、いわゆるクリーナレス画像形成装置は、例えば特開
昭59−133573号公報や特開昭59−15766
1号公報などにより知られている。
【0003】画像形成装置においては、周知の反転現像
法を使用する場合が多い。反転現像法を用いたクリーナ
レス画像形成装置は、例えば図8に示すように、潜像保
持体1と同極性に帯電している現像剤粒子2を用いて、
潜像保持体1表面の電荷が存在しない部分、あるいは電
荷量が少ない部分に現像剤粒子2を付着させ、電荷が存
在する部分には現像剤粒子2を付着させないことにより
現像を行う。
【0004】このような選択的な現像剤の付着を実現さ
せるためには、現像装置3内の現像剤保持体4に潜像保
持体1表面の帯電部分の電位V0 と非帯電部分の電位V
l の間の電圧Vb (|Vl |<|Vb |<|V0 |)を
印加し、帯電部分との間の電界によって潜像保持体1へ
の現像剤付着を抑制し、非帯電部分との間の電界によっ
て潜像保持体1に現像剤粒子2を付着させる。このとき
現像剤保持体4は潜像保持体1に対接している。潜像保
持体1に付着した現像剤粒子2は周知の転写装置5によ
って記録紙6に転写する。
【0005】転写工程においては、一般にすべての現像
剤が転写することはなく、転写後の潜像保持体1面上に
は転写残り現像剤粒子2′が画像状に分布している。
【0006】そして転写残り現像剤粒子2′を現像工程
に至らしめ、現像と同時に現像剤保持体4によって現像
装置3内に転写残り現像剤粒子2′を回収する。すなわ
ち、露光手段からの光ビーム7の露光によって形成した
潜像のうち、帯電部分(未露光部もしくは非画像部)に
存在する転写残り現像剤粒子2′は帯電装置8によって
潜像と同極性に確実に帯電するため、現像剤保持体4か
ら潜像保持体1へ現像剤粒子2が転移することを抑制す
る電界(V0 とVb の電位差による電界)によって現像
剤保持体4側へ転移する。同時に非帯電部分(露光部も
しくは画像部)に存在する転写残り現像剤粒子2′は現
像剤保持体4から潜像保持体1へ向かう力を受け、潜像
保持体1面上に残留する。
【0007】このような反転現像法においては、記録画
像を良好に形成するためには、潜像担持体の感光層の幅
を、使用可能な最大の記録紙の範囲に現像剤を供給でき
る幅にしなければならず、このため使用可能な最大の記
録紙の幅に対して潜像保持体1の回転軸方向の長さを長
く取り、その方向について潜像保持体面上に現像剤を充
分供給できるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置で
は、図9に示すように、潜像保持体1の感光層の幅lは
現像剤保持体4の導電層の幅mより長く設定している。
そして現像剤保持体4の端部より現像装置3内に存在す
る現像剤が現像剤保持体4の回転に伴い少量ずつ潜像保
持体1上に流出するため、潜像保持体面上の周縁部、す
なわち図中斜線で示す領域9に現像剤が付着することに
なる。そしてこの装置では現像剤保持体4の導電層にて
クリーニング工程を担うため、領域9に付着した現像剤
はクリーニングされることなく蓄積する。
【0009】また、記録紙6への記録枚数が多くなるに
したがって帯電装置8及び現像剤保持体4の電気的特性
劣化が端部より現れる。すなわち帯電装置8にスコロト
ロンチャージャを使用した場合は特にコロナワイヤの劣
化が端部から現れる傾向がある。このようなことから潜
像保持体1の帯電電位V0 が両端部から低下する傾向が
ある。また、現像剤保持体4も機械的摩耗損失が端部よ
り現れるため、電圧Vb に影響を及ぼす。
【0010】クリーナレス画像形成装置では、電圧V0
、Vl 、Vb の為す電界によって選択的に現像剤が現
像担持体4と潜像保持体1の間で供給あるいは回収され
るため、帯電装置8及び現像剤保持体4の電気的特性劣
化により画像形成領域の両端部においてはV0 低下に伴
う潜像保持体面上のかぶり現象の増加に加え、現像剤保
持体4の現像剤回収能力の低下が重なり、潜像保持体面
上に残留する現像剤が中央部に比べて多くなり、その残
留現像剤が画像形成領域外に移動することによっても図
中斜線で示す領域9に現像剤が蓄積することになる。
【0011】領域9は記録紙6の使用最大幅pよりも外
側に位置するため、記録紙6が正常に搬送する通常の場
合は問題ないが、記録紙6が斜行あるいは蛇行すること
があると、記録紙6の一部が領域9に位置し、これによ
りこの領域9に蓄積した現像剤が記録紙の一部に転写し
て汚れのようになり、画像記録品質が低下してしまう問
題があった。また、記録紙6が斜行あるいは蛇行するこ
とがなくても領域9への現像剤の蓄積が進行するとその
影響が領域9の内側にも影響を及ぼし、記録紙が正常に
搬送している場合でも蓄積した現像剤の一部が記録紙に
転写して汚れのようになり、画像記録品質が低下してし
まう問題があった。さらに、領域9に蓄積した現像剤が
周囲に飛散し装置内を汚してしまう問題があった。
【0012】さらにまた、潜像保持体1の感光層表面は
常に大気に触れ、現像中は帯電装置8や転写装置5の放
電による正、負電荷やオゾンあるいは現像剤による影響
を受ける。また潜像保持体1の感光層表面は記録紙6の
接触や現像剤保持体4の導電層の接触により摩耗を受け
活性化されるが、領域9の部分は接触による摩耗が無い
ため、活性化されず、感光層の両端部において帯電ムラ
や帯電性の低下、露光感度の低下等、潜像保持体1の静
電特性が劣化する問題があった。図10は潜像保持体の
静電特性を印刷枚数と帯電ムラ変化量(電圧)との関係
で示したグラフで、帯電装置8の帯電チャージャグリッ
ド電圧Vcgを−420V、実効現像バイアスVe を−1
50Vとし、キャラクタイメージ画像を連続印刷したと
きの印刷枚数に対する潜像保持体1の中央部、両端部の
帯電ムラ変化量を示している。グラフaは潜像保持体の
感光層の中央部分の特性を示し、グラフbは潜像保持体
の感光層の右端よりも10mm程度内側に入った部分の特
性を示し、グラフcは潜像保持体の感光層の左端よりも
10mm程度内側に入った部分の特性を示している。
【0013】このグラフからも分かるように印刷枚数が
10,000枚を越えると感光層の両端部分では帯電ム
ラ変化量が大きくなる。このように潜像保持体の静電特
性が劣化すると、領域9への現像剤の付着量の増加の原
因ともなり、その結果、記録紙に画像記録したときに黒
すじが発生したり、かぶりや汚れ等が発生し、画像記録
品質が低下してしまう問題があった。
【0014】そこで本発明は、潜像保持体上への現像剤
蓄積を防止し、また潜像保持体の静電寿命劣化を抑制
し、それにより画像記録品質の低下を防止できるクリー
ナレス画像形成装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
感光層を設けた一方向に回転する潜像保持体と、この潜
像保持体の感光層に潜像を形成する手段と、現像剤を導
電層に保持した現像剤保持体を、この現像剤保持体の幅
よりも広い幅の潜像保持体に対接して配置し、その潜像
保持体上に形成した潜像上に現像剤層を形成する現像装
置と、潜像上に形成した現像剤層を記録紙上に転写する
転写装置を設け、現像装置により潜像上に現像剤層を形
成すると同時に転写装置による転写後に潜像保持体上に
残留した残留現像剤を吸引回収するクリーナレス画像形
成装置において、潜像保持体の両側に、その潜像保持体
の縁部にある現像剤を少なくとも現像剤保持体の幅内に
導く規制部材をそれぞれ当接して配置し、かつその規制
部材の潜像保持体との接触部における潜像保持体の回転
方向の上流側に面する潜像保持体表面側のエッジに丸み
を持たせたことにある。
【0016】請求項2対応の発明は、感光層を設け回転
する潜像保持体と、この潜像保持体を帯電する帯電装置
と、潜像保持体の感光層に潜像を形成する手段と、現像
剤を導電層に保持した現像剤保持体を、この現像剤保持
体の幅よりも広い幅の潜像保持体に対接して配置し、そ
の潜像保持体上に形成した潜像上に現像剤層を形成する
現像装置と、潜像上に形成した現像剤層を記録紙上に転
写する転写装置を設け、現像装置により潜像上に現像剤
層を形成すると同時に転写装置による転写後に潜像保持
体上に残留した残留現像剤を吸引回収するクリーナレス
画像形成装置において、潜像保持体の両側で、かつ、潜
像保持体回転方向における帯電装置の上流側に、その潜
像保持体の縁部にある現像剤を両側から少なくとも現像
剤保持体の幅内に導く弾性体を主体に構成した規制部材
をそれぞれ押圧して配置したものである。
【0017】
【作用】このような構成の本発明においては、潜像保持
体の縁部に付着した現像剤は規制部材により少なくとも
現像剤保持体の幅内の領域に移動するので、潜像保持体
上の残留現像剤は現像装置により現像と同時にクリーニ
ングされる。こうして潜像保持体の縁部への現像剤の蓄
積が防止される。また現像剤保持体が接触しない潜像保
持体の縁部は規制部材が接触しているので、潜像保持体
の感光層全域にわたって適度な接触摩耗が行われ活性化
される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0019】図1はクリーナレス画像形成装置の概略構
成を示す図で、図中時計回りに回転する潜像保持体11
の周囲にスコロトロン帯電チャージャを備えた帯電装置
12、現像装置13、転写チャージャを備えた転写装置
14を図中時計回りの方向に順に配置している。前記帯
電装置12は潜像保持体11の上部に配置し、前記現像
装置13は潜像保持体11の側部に配置している。
【0020】前記潜像保持体11の上方にレーザユニッ
トを備えた露光装置(図示せず)を設け、その露光装置
からのレーザビーム15を前記帯電装置12と現像装置
13の間に位置する潜像保持体の感光層面上に照射する
ようになっている。すなわちレーザビーム15を前記帯
電装置13で均一に負に帯電した潜像保持体11の感光
層面に照射し記録情報に基づいた静電潜像を形成するよ
うにしている。
【0021】前記現像装置13は、一成分系の現像剤1
6を収納した現像剤容器17、前記潜像保持体11の面
に対接して設け反時計方向に回転する現像剤保持体1
8、この現像剤保持体18の導電層に容器17内の現像
剤16を供給する現像剤供給ローラ19、この現像剤供
給ローラ19から現像剤保持体18に供給した現像剤1
6を規制してその現像剤保持体18上に略均一な現像剤
層を形成するブレード20で構成している。前記現像装
置13は、潜像保持体の感光層に形成した静電潜像に現
像剤保持体18から現像剤16を供給して可視像化する
ようになっている。
【0022】記録紙21を前記潜像保持体11と転写装
置14との間を経由して図中矢印で示す方向に搬送して
いる。この記録紙21は例えば図示しない給紙カセット
から給紙するようになっている。そして記録紙21には
潜像保持体11と転写装置14との間を通過するとき転
写装置14の動作により潜像保持体11から現像剤16
による可視像が転写する。
【0023】可視像が転写した記録紙21を図示しない
熱定着装置により熱定着し外部に排出している。
【0024】前記潜像保持体11の両側に、前記帯電装
置12の上流側に位置して1対の規制部材22a,22
bを当接して配置している。
【0025】前記潜像保持体11の幅l、現像剤保持体
18の幅m及び最大記録紙の幅pの関係は図9に示すよ
うになっており、前記各規制部材22a,22bは図3
に示すように、長方形状で潜像保持体11の回転方向
(図中矢印で示す方向)に対して角度θで縮閉するよう
に斜めに配置し、前記潜像保持体11の両縁部に存在す
る現像剤を前記現像剤保持体18の幅内に導くようにし
ている。角度θとしては例えば30°程度にしている。
【0026】前記各規制部材22a,22bは、図2に
示すように例えばシリコンゴム、ウレタンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、NBR等の弾性体23aを主体に構
成し、支持部材23bによって潜像保持体11の表面に
押圧するようになっている。前記弾性体23aは厚さが
1〜5mm程度が好ましく、また潜像保持体11との接触
面積は5mm×20mm程度になっている。
【0027】前記弾性体23aの潜像保持体11との接
触部は潜像保持体11の回転方向の上流側に位置するエ
ッジに丸みを持たせ潜像保持体11上の現像剤がかき落
とされるのを防止している。この丸みは例えばR=1.
0mm程度にしている。
【0028】前記各規制部材22a,22bは潜像保持
体11の縁部の存在する現像剤を除去して現像剤保持体
18の幅内に導く機能と、潜像保持体11の縁部の感光
層を適度に活性化する機能と、長期間の使用に耐え得る
機能が要求され、このような要求を満足する上では弾性
体23aとしてシリコンゴムやウレタンゴムを主成分と
したものがよく、特にシリコンゴムは離型性の性質から
極めて長期間の使用に耐え得る機能を発揮する。
【0029】前記支持部材23bとしてはリン青銅やス
テンレス、アルミニウムのような金属体やフェノール樹
脂、アクリル樹脂等の硬質若しくは軟質樹脂やそれらの
複合体からなり、この支持部材23bを固定部材23c
を介して押圧している。固定部材23cには例えばバネ
等による押圧力が加えられ、この押圧力を支持部材23
bに伝達している。
【0030】なお、前記規制部材22a,22bの形状
としては、長方形状のものに限らず、図4の(a) に示す
ように内側が斜傾した三角形状のものであっても、また
図4の(b) に示すように内側が曲傾した形状のものであ
ってもよい。
【0031】前記潜像保持体11上には転写装置14で
可視像の転写が行われた後に現像剤16の一部が残留現
像剤16′として残留する。この残留現像剤16′を再
び帯電装置12で帯電して潜像保持体11表面と同じ極
性にする。その後潜像保持体11表面をレーザビーム1
5で露光して静電潜像を形成し、その静電潜像を現像装
置13の現像剤保持体18からの現像剤16で可視像化
し転写装置14により再び記録紙21に転写する。
【0032】この一連の画像記録動作において、残留現
像剤16′を現像装置13内に回収する。すなわち潜像
保持体11の表面電位のうち非画像部(未露光部)の電
位をV0 、画像部(露光部)の電位をVer、前記現像剤
保持体18に印加する現像バイアス電圧をVb とし、ま
た現像剤保持体18の表面電位Ve を現像バイアスVb
に等しくする。そして露光により得られる静電潜像を、
負極性に帯電した一成分系現像剤16により反転現像す
る。
【0033】この反転現像においては一般に実効現像電
圧バイアスVe が、|V0 |>|Ve |>|Ver|を満
たすように設定し、電位差|Ve −Ver|により、現像
を行いつつ、電位差|V0 −Ve |によって非画像部
(未露光部)への現像剤16の付着抑制(かぶりの抑
制)を行う。
【0034】潜像保持体11表面に負に帯電された残留
現像剤16′が付着しているが、非画像部(未露光部)
に存在する残留現像剤16′は現像位置13において電
位差|V0 −Ve |による吸引力を受け、より高電位側
にある現像剤保持体18表面に転移する。
【0035】一方、画像部(露光部)では電位差|Ve
−Ver|の作用により残留現像剤16′が付着したまま
現像が行われ、現像剤保持体18から潜像保持体11表
面に現像剤が転移する。
【0036】このようにして画像部(露光部)の現像が
行われると同時に非画像部(未露光部)の残留現像剤は
現像装置内に回収される。
【0037】前記潜像保持体11の感光層表面はポリカ
ーボネート(帝人化成製)樹脂をバインダとして構成し
たCT層を持ち、現像剤16としてはポリエステル系樹
脂で構成した一成分現像剤を使用している。
【0038】このような構成の実施例においては、帯電
装置12で潜像保持体11の感光層を均一に帯電した
後、その感光層をレーザビーム15で露光し感光層上に
画像記録すべき情報を静電潜像として形成する。この静
電潜像は現像装置13の現像剤保持体18からの現像剤
16で可視像化し転写装置14により記録紙21に転写
する。こうして記録紙21に対する画像記録を行う。
【0039】一方、転写時に潜像保持体11上に残留し
た残留現像剤16′は帯電装置12により再び帯電され
る。そしてレーザビーム15による静電潜像の形成、現
像装置13による現像が順次行われるが、現像時におい
て非画像部(未露光部)の残留現像剤は同時に現像装置
内に回収される。
【0040】この一連の動作において潜像保持体11の
現像剤保持体18と接触しない縁部、すなわち図9の斜
線で示す領域9に現像剤保持体18により回収されない
現像剤が付着する。しかしこの縁部に付着した現像剤は
規制部材22a,22bにより現像剤保持体18と接触
する部位に導かれる。こうして潜像保持体表面に残留し
た現像剤は確実に現像剤保持体18により再度の現像に
使用され、あるいは回収される。
【0041】こうして潜像保持体11の縁部に残留した
現像剤が付着し蓄積するのが防止される。従って蓄積し
た現像剤により記録紙21が汚され画像記録品質が低下
するという現象は発生しない。また蓄積した現像剤が周
囲に飛散し装置内を汚すという現象も発生しない。
【0042】また現像剤保持体18と接触しない潜像保
持体11の縁部は規制部材22a,22bと接触してい
るので、規制部材22a,22bにより摩耗を受け活性
化される。
【0043】これにより潜像保持体11の感光層は全域
にわたって摩耗が満遍なく行われ、感光層の活性化が全
域にわたって行われることになり、その結果印刷枚数に
対する潜像保持体11の中央部、両端部の帯電ムラ変化
量、特に両端部の帯電ムラ変化量は図5に示すように印
刷枚数が10,000枚を越えても大きくなることはな
い。なお、図5は帯電装置13の帯電チャージャグリッ
ド電圧Vcgを−420V、実効現像バイアスVe を−1
50Vとし、キャラクタイメージ画像を連続印刷したと
きの印刷枚数に対する潜像保持体18の中央部、両端部
の帯電ムラ変化量を示している。図中グラフa′は潜像
保持体11の感光層の中央部分の特性を示し、グラフ
b′は潜像保持体11の感光層の右端よりも10mm程度
内側に入った部分の特性を示し、グラフc′は潜像保持
体11の感光層の左端よりも10mm程度内側に入った部
分の特性を示している。
【0044】このように潜像保持体11の静電特性が印
刷合計枚数が増えても劣化することはなく、すなわち静
電寿命劣化を抑制でき、従って記録紙21に画像記録し
たときに黒すじが発生したり、かぶりや汚れ等が発生す
ることはない。
【0045】次に本発明の他の実施例を図面を参照して
説明する。なお、前記実施例と同一の部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0046】図6に示すものは、規制部材24a,24
bを潜像保持体11の縁部に当接して配置している。前
記各規制部材24a,24bは、例えばポリウレタン、
シリコーン、クロロプレン、NBR等の発泡体を主体と
した弾性体25aを潜像保持体11の表面に押圧して接
触させ、この弾性体25aを厚さ0.1〜0.5mm程度
のリン青銅やステンレス等のバネ性部材からなる支持部
材25bの一端側で支持し、この支持部材25bの他端
を固定部材25cに固定している。
【0047】弾性体25aはその内部及び表面に平均セ
ル径が数μm 〜数mmの発泡セルを有し、その厚さは発泡
セル数との兼ね合いで決められるが1mm〜10mm程度が
実用的である。
【0048】この実施例においても規制部材24a,2
4bの形状や配置は図3及び図4に示すものと同様であ
る。
【0049】この実施例においも規制部材24a,24
bにより潜像保持体11の縁部への残留現像剤の付着や
蓄積が防止される。また現像剤保持体と規制部材24
a,24bにより潜像保持体11の感光層は全域にわた
って摩耗が満遍なく行われ、感光層の活性化が全域にわ
たって行われる。
【0050】従って本実施例においても前記実施例と同
様の効果が得られる。
【0051】図7に示すものは、規制部材24a,24
bと潜像保持体11との接触部の下方に現像剤受け皿2
6を配置し、規制部材24a,24bが残留現像剤を規
制するときに落下する現像剤を捕獲するようになってい
る。
【0052】このようにすることによって規制部材24
a,24bから落下する現像剤が装置内を汚すのを防止
できる。
【0053】なお、本実施例においても前記実施例と同
様の効果が得られるのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、現
像剤保持体と接触しない潜像保持体の縁部に規制部材を
当接させ、縁部に付着する現像剤を現像剤保持体と接触
する部位に導くようにしたので、潜像保持体上への現像
剤蓄積を防止でき、また、潜像保持体の回転方向の上流
側に位置するエッジに丸みを持たせているので潜像保持
体上の現像剤がかき落とされるのを防止できる。 また、
請求項2記載の発明によれば、現像剤保持体と接触しな
い潜像保持体の縁部に弾性体を主体に構成した規制部材
を押圧させ、縁部に付着する現像剤を現像剤保持体と接
触する部位に導くようにしているので、潜像保持体上へ
の現像剤蓄積を防止できるとともに潜像保持体の静電寿
命劣化を抑制し画像記録品質の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】同実施例の規制部材の構成を示す図。
【図3】同実施例の規制部材と潜像保持体の配置関係を
示す図。
【図4】同実施例の規制部材の各種例を示す図。
【図5】同実施例の印刷枚数に対する潜像保持体の中央
部、両端部の帯電ムラ変化量の特性を示すグラフ。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部構成図。
【図8】従来例を示す概略構成図。
【図9】潜像保持体、現像剤保持体及び記録紙の幅の関
係を示す展開図。
【図10】従来における印刷枚数に対する潜像保持体の
中央部、両端部の帯電ムラ変化量の特性を示すグラフ。
【符号の説明】 11…潜像保持体 12…帯電装置 13…現像装置 14…転写装置 16…現像剤 18…現像剤保持体 21…記録紙 22a,22b…規制部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層を設けた一方向に回転する潜像保
    持体と、この潜像保持体の感光層に潜像を形成する手段
    と、現像剤を導電層に保持した現像剤保持体を、この現
    像剤保持体の幅よりも広い幅の前記潜像保持体に対接し
    て配置し、その潜像保持体上に形成した潜像上に現像剤
    層を形成する現像装置と、潜像上に形成した現像剤層を
    記録紙上に転写する転写装置を設け、前記現像装置によ
    り潜像上に現像剤層を形成すると同時に前記転写装置に
    よる転写後に前記潜像保持体上に残留した残留現像剤を
    吸引回収するクリーナレス画像形成装置において、前記
    潜像保持体の両側に、その潜像保持体の縁部にある現像
    剤を少なくとも前記現像剤保持体の幅内に導く規制部材
    をそれぞれ当接して配置し、かつその規制部材の前記潜
    像保持体との接触部における前記潜像保持体の回転方向
    の上流側にする前記潜像保持体表面側のエッジに丸み
    を持たせたことを特徴とするクリーナレス画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 感光層を設け回転する潜像保持体と、こ
    の潜像保持体を帯電する帯電装置と、前記潜像保持体の
    感光層に潜像を形成する手段と、現像剤を導電層に保持
    した現像剤保持体を、この現像剤保持体の幅よりも広い
    幅の前記潜像保持体に対接して配置し、その潜像保持体
    上に形成した潜像上に現像剤層を形成する現像装置と、
    潜像上に形成した現像剤層を記録紙上に転写する転写装
    置を設け、前記現像装置により潜像上に現像剤層を形成
    すると同時に前記転写装置による転写後に前記潜像保持
    体上に残留した残留現像剤を吸引回収するクリーナレス
    画像形成装置において、前記潜像保持体の両側で、か
    つ、前記潜像保持体回転方向における前記帯電装置の上
    流側に、その潜像保持体の縁部にある現像剤を両側から
    少なくとも前記現像剤保持体の幅内に導く弾性体を主体
    に構成した規制部材をそれぞれ押圧して配置したことを
    特徴とするクリーナレス画像形成装置。
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