JP3231013U - ドア - Google Patents
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Abstract
【課題】シンプルな構造を確保しつつ個性のあるデザインを可能とする住宅用建具としてのドアを提供する。
【解決手段】建物内外の出入口を開閉するドアであって、出入口6に対して開閉手段により開閉するように配置される板状のドア本体1と、ドア本体1表面において垂直方向に直線状に延設される直線部3とを備え、直線部3は、少なくとも2本平行に配置され、複数配列されることによりドア本体1表面に幾何学的な図形を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】建物内外の出入口を開閉するドアであって、出入口6に対して開閉手段により開閉するように配置される板状のドア本体1と、ドア本体1表面において垂直方向に直線状に延設される直線部3とを備え、直線部3は、少なくとも2本平行に配置され、複数配列されることによりドア本体1表面に幾何学的な図形を形成する。
【選択図】図1
Description
この考案は、住宅等の出入口に開閉自在に装着するドアに関する。
住宅用建具として広く用いられているドアとしては、ヒンジ式ドア、引き戸或いは家具の扉等(以下、ドアと称す)があり、フラッシュ構造のものが多く用いられている。上記のフラッシュドアは、一般的に左右の縦桟と上下の横桟よりなり、且つ必要な中桟及び芯材を備え、それらに表面材が接合された構造を有する。また、住宅等の出入口に開閉自在に装着するドアにおいて、該ドアに付設するドアクローザー或いは把手ドアは、ドア外周のドア框に取り付けている。
このフラッシュ構造ドアは角材等で格子状に組んだ框の表裏両面に、薄い合板等からなる面材を貼り付けて構成される。このフラッシュ構造ドアは安価で中空のため軽量であることから製造が容易で反りの発生も少ないことから多方面で多く使用されている。
そして、これらのドアについては従前より様々なデザインが考案されている。例えば特許文献1に開示されたドアでは、予め透明部材をユニット状に組み立てた採光ユニットとし、これを、ドアに形成した開口部に嵌めこむように固定したものもある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述したドアデザインでは、量産性を重視しすぎるあまり、デザイン性が制限されるという傾向がある。また、デザインに重きを置きすぎては構造が複雑となるうえ製造コストの増大を招くという問題もある。
そこで、本考案は、上記のような問題を解決するものであり、住宅用建具としてのドアに関し、シンプルな構造を確保しつつ個性のあるデザインを可能とするドアを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、建物内外の出入口を開閉するドアであって、前記出入口に対して開閉手段により開閉するように配置される板状のドア本体と、前記ドア本体表面において垂直方向に直線状に延設される直線部とを備え、前記直線部は、少なくとも2本平行に配置されることを特徴とする。
上記考案において前記直線部は、複数配列されることにより前記ドア本体表面に幾何学的な図形を形成することが好ましい。また、上記考案において前記直線部は、前記ドア本体表面からの突出高さが異なる変位部を有し、複数配列された変位部によって前記ドア本体表面に幾何学的な図形を形成することが好ましい。
前記直線部は、鉛直方向に延設される鉛直線部と、前記鉛直線部に対してドア本体表面上において屈曲されて傾斜された傾斜部とから形成され、前記鉛直線部それぞれの長さを規則性を持って異ならせることにより前記傾斜部をそれぞれ異なる部位で屈曲させて、隣接する傾斜部同士が規則性を有する間隔で平行に延設されていることが好ましい。
上記考案において前記直線部は前記ドア本体表面に接触する部分に突設された嵌合部を有し、前記嵌合部は前記ドア本体表面に形成された凹部に嵌合されることにより、前記直線部を前記ドア本体表面に固定することが好ましい。また、上記考案において前記ドア本体は、所定形状に組み立てられて前記ドア本体の枠組みを形成する框を有し、前記直線部は、前記框で囲まれた所定の範囲に配置されていることが好ましい。上記考案において前記直線部は、前記ドア本体の表裏に配置されるとともに、前記ドア本体表裏の対応する位置において重複しないように配置されることが好ましい。
以上述べたように、これらの考案によれば、ドア本体表面において垂直方向に直線状に延設される直線部を備え、この直線部は少なくとも2本平行に配置されることから、住宅用建具としてのドアに関しシンプルな構造を確保しつつ個性的で多様性のあるデザインが可能となる。
以下に添付図面を参照して本考案に係るドアの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、この考案の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この考案の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この考案の技術的思想は、実用新案登録請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1実施形態]
先ず、本考案の基本形にあたるドアの第1実施形態を詳細に説明する。図1〜図3に本実施形態に係るドアの構成を示す。
先ず、本考案の基本形にあたるドアの第1実施形態を詳細に説明する。図1〜図3に本実施形態に係るドアの構成を示す。
図1に示すように、本実施形態に係るドアは、建物内外の出入口6を開閉するドアであって、出入口6に対して開閉手段により開閉するように配置される板状のドア本体1と、ドア本体1表面において垂直方向に直線状に延設される直線部3とを備えている。
ドア本体1は、矩形状に組み立てられてドア本体1の枠組みを形成する框4を有し、直線部3は框4で囲まれた所定の範囲2に配置されている。この框4には、蝶番等の開閉機構を介して出入口6に回動可能に接続されているとともに、ドアノブ5などの閉止機構が取り付けられる。
直線部3は、少なくとも2本平行に配置される装飾部材であり、この直線部としては、木質材や金属、樹脂などで形成することができる。また、直線部3は、本実施形態では同じ長さの部材が20本程度、ドアの表裏に配列されている。また、この直線部3は、同図(c)に示すように水平断面が台形状をなしている。
さらに、直線部3は、図2に示すように、ドア本体1表面に接触する底部に突設された嵌合部3aを有し、嵌合部3aがドア本体1表面に形成された縦溝状の凹部2aに嵌合されることにより、直線部3がドア本体1表面に固定されることとなる。なお、これら嵌合部3aと凹部2aとの接着は、例えば両者の接触面を接着剤で固定したり、直線部3の外表面側から底面側へ貫通されたネジやクギなどで固定するようにしてもよい。なお、図2(a)は木質系の素材で形成された中実の部材とした場合を示し、(b)は直線部3がアルミで形成された内部中空の部材とした場合を示している。
また、直線部3は、その長さが異なるものを配置することができ、例えば図3に示すように、範囲2の上下全長にわたる長尺部30aと短尺部30bとを配置することにより矩形状の図形20を描くようにしてもよい。さらには、図4〜図7に示すように、隣接する複数の直線部3の長さを段階的に(連続的に)変化させることにより、円や放物線、矩形状、これらを組み合わせたような幾何学的な図形を描くことができる。
なお、図4〜図7に示した例では、直線部3は、ドア本体1の表裏で対応する位置に重なるように配置されているが、ドア本体1表裏の対応する位置において重複しないように配置されるようにしてもよい。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態の説明は、本考案の一例である。このため、本考案は上述した実施形態に限定されることなく、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上述した第1実施形態の説明は、本考案の一例である。このため、本考案は上述した実施形態に限定されることなく、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、上述した直線部3は鉛直方向の上下に直線状に延設されたが、図8に示すように、直線部3を、鉛直方向に延設される鉛直線部31と、この鉛直線部31に対してドア本体1表面上において屈曲されて傾斜された傾斜部32とから形成するようにしてもよい。このとき規則性をもって鉛直線部31の長さを変化させることにより傾斜部32をそれぞれ異なる部位で屈曲させるようにして、隣接する傾斜部同士が規則性を有する間隔で平行に延設されるようにしてもよい。
本実施形態においても、ドア本体1は、矩形状に組み立てられてドア本体1の枠組みを形成する框4を有し、直線部3は框4で囲まれた所定の範囲2に配置されている。この框4には、蝶番等の開閉機構を介して出入口6に回動可能に接続されているとともに、ドアノブ5などの閉止機構が取り付けられる。
直線部3は、少なくとも2本平行に配置される装飾部材であり、この直線部としては、木質材や金属、樹脂などで形成することができる。また、直線部3は、本実施形態では同じ長さの部材が20本程度、ドアの表裏に配列されている。また、この直線部3は、同図(c)に示すように水平断面が台形状をなしている。
さらに、直線部3は、図2に示すように、ドア本体1表面に接触する底部に突設された嵌合部3aを有し、嵌合部3aがドア本体1表面に形成された縦溝状の凹部2aに嵌合されることにより、直線部3がドア本体1表面に固定されることとなる。なお、これら嵌合部3aと凹部2aとの接着は、例えば両者の接触面を接着剤で固定したり、直線部3の外表面側から底面側へ貫通されたネジやクギなどで固定するようにしてもよい。
[第3実施形態]
次いで、本考案の第3実施形態について説明する。図9及び図10に本実施形態に係るドアを示す。本実施形態では、直線部が、ドア本体1表面からの突出高さが異なる変位部33a及び33bを有し、複数配列された変位部によってドア本体1表面に幾何学的な図形を形成していることを要旨とする。
次いで、本考案の第3実施形態について説明する。図9及び図10に本実施形態に係るドアを示す。本実施形態では、直線部が、ドア本体1表面からの突出高さが異なる変位部33a及び33bを有し、複数配列された変位部によってドア本体1表面に幾何学的な図形を形成していることを要旨とする。
詳述すると、上述した実施形態において直線部3はドア本体1表面からの突出高さが一定であったが、図9或いは図10に示すように、直線部3を、ドア本体1表面からの突出高さが高位部33aと、この高位部33aよりもドア本体1表面からの突出高さが低い低位部33bとから形成する。このとき隣接する高位部33a又は低位部33bの長さを段階的に、連続的に規則性を持って変えていくことにより、円や放物線等の曲線、矩形状、これらを組み合わせた幾何学的な図形を描くことができる。
なお、本実施形態においても、ドア本体1は、矩形状に組み立てられてドア本体1の枠組みを形成する框4を有し、直線部3は框4で囲まれた所定の範囲2に配置されている。この框4には、蝶番等の開閉機構を介して出入口6に回動可能に接続されているとともに、ドアノブ5などの閉止機構が取り付けられる。
直線部3は、少なくとも2本平行に配置される装飾部材であり、この直線部としては、木質材や金属、樹脂などで形成することができる。また、直線部3は、本実施形態では同じ長さの部材が20本程度、ドアの表裏に配列されている。また、この直線部3は、同図(c)に示すように水平断面が台形状をなしている。
さらに、直線部3は、図2に示すように、ドア本体1表面に接触する底部に突設された嵌合部3aを有し、嵌合部3aがドア本体1表面に形成された縦溝状の凹部2aに嵌合されることにより、直線部3がドア本体1表面に固定されることとなる。なお、これら嵌合部3aと凹部2aとの接着は、例えば両者の接触面を接着剤で固定したり、直線部3の外表面側から底面側へ貫通されたネジやクギなどで固定するようにしてもよい。
[作用・効果]
以上各実施形態を掲げて説明したように、本考案のドアによれば、ドア本体表面において垂直方向に直線状に延設される直線部を備え、この直線部は少なくとも2本平行に配置されることから、住宅用建具としてのドアに関しシンプルな構造を確保しつつ個性的で多様性のあるデザインが可能となる。
以上各実施形態を掲げて説明したように、本考案のドアによれば、ドア本体表面において垂直方向に直線状に延設される直線部を備え、この直線部は少なくとも2本平行に配置されることから、住宅用建具としてのドアに関しシンプルな構造を確保しつつ個性的で多様性のあるデザインが可能となる。
なお、本考案は、上記した各実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の考案を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1…ドア本体
2…所定範囲
2a…凹部
3…直線部
3a…嵌合部
33a…高位部(変位部)
33b…低位部(変位部)
4…框
5…ドアノブ
6…出入口
30a…長尺部
30b…短尺部
31…鉛直線部
32…傾斜部
2…所定範囲
2a…凹部
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4…框
5…ドアノブ
6…出入口
30a…長尺部
30b…短尺部
31…鉛直線部
32…傾斜部
Claims (7)
- 建物内外の出入口を開閉するドアであって、
前記出入口に対して開閉手段により開閉するように配置される板状のドア本体と、
前記ドア本体表面において垂直方向に直線状に延設される直線部と、
を備え、
前記直線部は、少なくとも2本平行に配置される
ことを特徴とするドア。 - 前記直線部は、複数配列されることにより前記ドア本体表面に幾何学的な図形を形成することを特徴とする請求項1に記載のドア。
- 前記直線部は、前記ドア本体表面からの突出高さが異なる変位部を有し、複数配列された変位部によって前記ドア本体表面に幾何学的な図形を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のドア。
- 前記直線部は、
鉛直方向に延設される鉛直線部と、
前記鉛直線部に対してドア本体表面上において屈曲されて傾斜された傾斜部と
から形成され、
前記鉛直線部それぞれの長さを規則性を持って異ならせることにより前記傾斜部をそれぞれ異なる部位で屈曲させて、隣接する傾斜部同士が規則性を有する間隔で平行に延設されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドア。 - 前記直線部は前記ドア本体表面に接触する部分に突設された嵌合部を有し、
前記嵌合部は前記ドア本体表面に形成された凹部に嵌合されることにより、前記直線部を前記ドア本体表面に固定する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドア。 - 前記ドア本体は、所定形状に組み立てられて前記ドア本体の枠組みを形成する框を有し、
前記直線部は、前記框で囲まれた所定の範囲に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のドア。 - 前記直線部は、前記ドア本体の表裏に配置されるとともに、前記ドア本体表裏の対応する位置において重複しないように配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のドア。
Priority Applications (1)
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JP2020005586U JP3231013U (ja) | 2020-12-24 | 2020-12-24 | ドア |
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Publications (1)
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2020
- 2020-12-24 JP JP2020005586U patent/JP3231013U/ja active Active
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