JP3230868B2 - 音声合成装置 - Google Patents

音声合成装置

Info

Publication number
JP3230868B2
JP3230868B2 JP36027592A JP36027592A JP3230868B2 JP 3230868 B2 JP3230868 B2 JP 3230868B2 JP 36027592 A JP36027592 A JP 36027592A JP 36027592 A JP36027592 A JP 36027592A JP 3230868 B2 JP3230868 B2 JP 3230868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
symbol
compound
speech
prosody
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36027592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06202685A (ja
Inventor
奈穂子 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP36027592A priority Critical patent/JP3230868B2/ja
Publication of JPH06202685A publication Critical patent/JPH06202685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3230868B2 publication Critical patent/JP3230868B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テキストの韻律記号を
生成し音声合成を行なう音声合成装置に関する。
【0002】従来、例えば文献「著者“山本,樋口,清
水”電子情報通信学会論文誌A Vol.J72−A
No.2 ページ273−284,1989年2月」に
は、テキスト編集機能付き音声規則合成装置が示されて
いる。この装置は、文書の校正のための読み合わせなど
の用途に用いられることを意図して作製されたものであ
り、キ−ボ−ドから入力されたテキストをかな漢字変換
する過程で、このテキストに韻律を自動的に付与し、音
声合成して出力するようになっている。その際、かな漢
字変換された結果をファイルとして有しており、そのフ
ァイル内のテキストについて追加,削除等の編集が可能
となっている。具体的には、この装置には、かな漢字変
換がなされた漢字かな混じり文表記のテキストファイル
と、韻律情報付きのテキストが蓄積されている韻律ファ
イルと、これら2つのファイルを結び付ける関係ファイ
ルとの3つのファイルが設けられており、テキストファ
イルと韻律ファイルとは、各々、文節を単位として管理
され、2つのファイル間の関連付けも文節を単位として
なされている。また、ファイル内部の管理も文節を単位
としてなされ、ファイルの内容の追加,削除等の編集処
理も全て文節を単位として処理されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述の文
献には、文節単位で編集可能なテキスト音声合成装置が
示されているが、従来では、操作に習熟していない利用
者にも容易に編集,特に修正を行なわせることができる
ような音声合成装置は知られておらず、実際、現在のテ
キスト音声合成装置では、操作に習熟していない限り、
利用者は修正も含めた編集作業を容易に行なうことがで
きないという問題があった。
【0004】本発明は、操作に習熟していない利用者に
も容易に編集,特に修正を行なわせることの可能な操作
性の高い音声合成装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、テキスト文字列
を形態素解析し、その解析結果に基づき韻律記号を生成
し、生成された韻律記号に従って音声を合成して、合成
音を出力する音声合成装置において、韻律記号の生成時
に読みや複合語の区切り等の修正を支援するための修正
手段がさらに設けられていることを特徴としている。利
用者は、音声合成手段から出力される合成音を聞いて修
正が必要と思われる部分の読み違いや複合語の区切り間
違い等の修正を修正手段によって行なうことができ、こ
れにより、常に正しい合成音声あるいは利用者の希望す
る合成音声を得ることができる。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】また、請求項1記載の発明は、修正手段に
よる修正結果を学習するための学習手段が設けられてい
ることを特徴としている。これにより、利用者は、読み
の間違いや複合語の切れ目間違いに対して、何度も同じ
修正を行なう必要がなく、操作性を向上させることがで
きる。
【0010】また、請求項1記載の発明は、音声合成装
置には、同じ表記に対して、読み候補群の各読み候補
と、各読み候補の出力優先順位とが対応付けされている
単語辞書が設けられ、該単語辞書は、前記形態素解析手
段においてテキスト文字列を分割した結果の各形態素に
読み情報を与える際に参照され、前記形態素解析手段
は、ある1つの表記に対して前記単語辞書からその読み
候補を出力優先順位に基づき選択するようになってお
り、前記単語辞書は、前記修正手段によって、ある表記
の読みが修正された場合に、前記学習手段によって、該
表記の読みの出力優先順位が更新されるようになってい
ることを特徴としている。このように、同じ表記に対し
て読み候補群および各読み候補の優先順位が単語辞書に
登録されており、読み候補の優先順位が固定ではなく利
用者の修正により自由に更新できるので、ユーザの意図
した読みを優先させることができ、読み間違いに対し
て、何度も同じ修正をせずに済む。
【0011】また、請求項2乃至請求項4記載の発明
は、音声合成装置には、複合語表記と構成語等の複合語
情報が登録されている複合語辞書が設けられ、該複合語
辞書は、前記形態素解析手段においてテキスト文字列を
形態素に分割する際に参照され、前記複合語辞書には、
前記修正手段によって複合語の切れ目が修正された場合
に、その修正結果に基づく複合語表記と構成語等の複合
語情報が前記学習手段により追加登録されるようになっ
ていることを特徴としている。テキスト文字列分割用の
辞書としての複合語辞書に修正結果に基づく複合語表記
と構成語等の複合語情報が追加登録されるので、以後、
複合語の区切り(分割)位置などの間違いを防止するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る音声合成装置の一実施例の
構成図である。図1を参照すると、本実施例の音声合成
装置は、テキスト文字列を入力するための入力部1と、
複合語の表記やその構成語等の複合語情報が登録される
複合語辞書2と、単語辞書3と、入力部1から入力され
たテキスト文字列を先ず複合語辞書2,次いで単語辞書
3を参照して形態素解析する形態素解析部4と、入力部
1からテキスト文字列が入力されたときに該テキスト文
字列が保存されるテキストファイル5と、韻律記号を生
成するための韻律記号生成規則を記憶する韻律記号生成
規則記憶部6と、形態素解析部4からの形態素解析結果
に基づき韻律記号生成規則を用いて韻律記号を生成する
韻律記号生成部7と、生成された韻律記号が保存される
韻律記号ファイル8と、韻律記号生成部7で生成された
韻律記号を基に音声合成を行ない、合成音を出力する音
声合成部9と、テキスト文字列や韻律記号列を表示する
表示部10と、韻律記号などの修正等を行なうための編
集部11とを有している。
【0013】なお、表示部10に表示可能な対象は、テ
キスト文字列,韻律記号列であるが、本実施例では、テ
キスト文字列はかな漢字変換された結果のものであるの
で、読みそのものを表示させることはできず、従って、
漢字文字列の読み違いなどに対しては、読みに対応した
韻律記号列を表示させて(韻律記号表示で)、修正,選
択させるようにしている。
【0014】図2は単語辞書3の構成例を示す図であ
る、図2の構成例では、単語辞書3は、“表記”に対応
させて、“読み”が記憶され、さらに“読み”に対して
“優先順位”が付与されている。例えば、「生物」の表
記に対しては、第1候補として「せいぶつ」、次候補と
して「いきもの」,次々候補として「なまもの」の読み
がこの優先順に対応付けされている。
【0015】また、図1において、編集部11は、表示
部10にテキスト文字列が表示されているときに該テキ
スト文字列から修正箇所と思われる部分を範囲指定させ
るための範囲指定部21と、範囲指定部21により範囲
指定がなされた部分のテキスト文字列とそれに対応する
デフォルトで生成された韻律記号列とが記憶される第1
のメモリ22と、テキスト文字列の上記部分について、
表示部10に韻律記号表示で次候補も含めた次候補以後
の候補(以下、次候補群と称す)を表示させ、次候補群
の中から所望の記号列を利用者に選択させるための次候
補表示選択部23と、テキスト文字列の上記部分につい
て韻律記号表示で次候補群を表示させ、さらに次候補群
の各候補に対応した音声を音声合成部9から合成音で出
力させ、この合成音を利用者に聞かせて、韻律記号表示
された次候補群の中から所望の記号列を選択させるため
の次候補音声合成選択部24と、選択のなされた記号列
(および文字列)が記憶される第2のメモリ25と、選
択がなされた記号列(および文字列)が第2のメモリ2
5に格納されたときに、第1のメモリ22に記憶されて
いる記号列と第2のメモリ25に記憶されている記号列
とを比較して、修正の種類を割り出し、修正の種類に応
じて複合語辞書2,単語辞書3を更新する比較部27と
を有している。ここで、第1のメモリ22,第2のメモ
リ25,比較部27は、修正結果に従って、辞書2,3
を更新学習する学習手段として捉えることができる。
【0016】次にこのような構成の音声合成装置の動作
を図3,図4のフロ−チャ−トを用いて説明する。テキ
スト文字列の合成音声を出力するために、利用者がテキ
スト文字列を入力すると、テキストファイル5には、入
力文字列をかな漢字変換した結果のテキスト文字列が格
納され、また表示部10に表示される(ステップS
1)。次いで、形態素解析部4では、テキストファイル
5に格納されているテキスト文字列に対して形態素解析
を行なう(ステップS2)。形態素解析処理では、先ず
複合語辞書2を参照してテキスト文字列を各形態素に分
割し、次に単語辞書3を参照して、分割された各形態素
に情報,例えば読み情報とアクセント情報とを与える。
しかる後、韻律記号生成部7では、形態素解析部4から
の上記解析結果に基づき、韻律記号生成規則に従って、
韻律記号列を生成する(ステップS3)。生成された韻
律記号列は、韻律記号ファイル8に格納されるととも
に、音声合成部9に送られて音声合成され、合成音とし
て出力される(ステップS4)。なお、この際、韻律記
号ファイル8は、テキストファイル5と例えば文節を単
位として関連付けがなされる。この関連付けは、形態素
解析部4,韻律記号生成部7においてなされても良い
し、あるいは前述した従来の装置のように関係ファイル
(図示せず)を設けることによってなされても良い。利
用者は、音声合成部9から出力された合成音を聞いて、
修正が必要か否かを判断する(ステップS5)。その結
果、修正が不要と判断すれば、処理を終了する。
【0017】これに対し、出力された合成音に修正の必
要があれば、利用者は、表示部10に表示されているテ
キスト文字列から修正箇所と思われる部分を範囲指定部
21により範囲指定する(ステップS6)。範囲指定が
なされると、指定された部分の文字列とそれに対応する
デフォルトで生成された韻律記号列とが第1のメモリ2
2に記憶され、また、これと同時に、指定された部分が
表示部10に表示される(ステップS7)。なお、この
表示は、テキスト文字列で表示することもできるし、韻
律記号列で表示することもできるし、これら両方で表示
することもでき、これらのいずれの表示にするかはユ−
ザの指示で切替えることができる。例えば、ユーザは、
修正が必要と思われる部分をテキスト文字列で表示させ
て範囲指定し、しかる後、その部分を韻律記号列表示に
切替えて修正作業に移ることができ、これにより、修正
時に韻律記号列から誤り箇所を探すという繁雑な作業が
不要になる。
【0018】本実施例では、この段階で(指定した部分
を韻律記号列で表示した段階で)、3種類の操作選択が
可能になっている。すなわち、利用者がこの装置の操作
に習熟しており、上記のように表示された情報で容易に
修正を行なうことができる場合には、入力部1から正し
い情報を手入力することにより上記指定された部分の修
正を行なうことができる(ステップS8,S9)。この
際、手入力で読みの韻律記号,あるいは複合語の切れ目
などが修正された場合には、修正された読みの韻律記
号,あるいは修正された複合語の切れ目などを次候補群
の韻律記号,あるいは次候補形態素列群とマッチングを
とり、このうちで最も類似した候補が修正結果として得
られる。
【0019】また、韻律記号操作に習熟していない利用
者は、次候補選択部23を用いることによって、韻律記
号表示で、次候補以降の候補列を表示,選択し、修正を
行なうことができる(ステップS10,S11,S1
2)。あるいは、次候補音声合成選択部24を用いるこ
とによって、次候補以降の各候補に対応した合成音を音
声合成部9から順次に出力させることができ、利用者は
これらの合成音を順次に聞いて、韻律記号表示で表示さ
れた次候補群の中から正解の候補を選択して、修正を行
なうことができる(ステップS13,S14,S1
5)。
【0020】上記いずれかの仕方によって修正がなされ
ると、修正された記号列(および文字列)は第2のメモ
リ25に記憶される(ステップS16)。第2のメモリ
25に記号列(および文字列)が記憶されると、比較部
27は、第1のメモリ22の内容と第2のメモリ25の
内容との差分をとって、修正内容を検査する。その結
果、修正内容が読みの修正であった場合(ステップS1
7)、単語辞書に登録されている読みの優先順位を更新
し、保存する(ステップS18)。複合語の切れ目位置
修正であった場合(ステップS19)、その複合語表記
と、正しく区切れた構成語とを複合語辞書2に追加登録
し、保存する(ステップS20)。
【0021】このようにして、利用者は、3種類の操作
のうち、自己に都合の良い操作を選択して、修正作業を
容易に行なうことができる。また、この修正作業によっ
て修正がなされたとき、その修正内容が読みの修正であ
る場合には、単語辞書3に登録されている読みの優先順
位が更新され、また、修正内容が複合語の切れ目位置修
正である場合には、その複合語表記と正しく切れた構成
語が複合語辞書2に追加登録されるので、次に新たなテ
キストが読み込まれたとき、分割形態素解析部4では、
追加登録された複合語辞書2を参照してテキストを形態
素に正しく分割し、次に、読みの優先順位が更新された
単語辞書3を参照して正しい読み情報を与えることがで
きて、前回と同じ修正をせずに済む。
【0022】なお、特開平4−21163号に示されて
いる文書作製装置のように、文書の作成において学習さ
れた内容を表示,変更することができる技術は既に知ら
れているが、この技術は、かな漢字変換の同音語処理に
主に用いられているものであって、韻律記号生成処理へ
の適用については何らの提案もなされていない。従っ
て、従来では、韻律記号生成処理時に、読みの間違い
や、複合語の切れ目間違いに対して、何度も同じ修正を
行なう必要があった。本発明では、韻律記号生成処理に
おいて、上述のように、読みの間違いや、複合語の切れ
目間違いに対して、何度も同じ修正を行なう必要がな
く、従来技術の欠点を解決することができる。
【0023】次に、本実施例の具体的な処理例を説明す
る。第1の処理例として、テキストファイル5に、例え
ば、文字列「これは生物です。」が格納され、これが、
表示部10に表示されている場合を考える。この場合、
形態素解析部4は、この文字列を先ず複合語辞書2を参
照して、各形態素「これ/は/生物/です/。」に分割
する。次いで、分割された各形態素に対して単語辞書3
を参照して読みを与えるが、このとき、「生物」という
表記の最も優先度の高い読みは「せいぶつ」であるの
で、表記「生物」に対しては読み「せいぶつ」が付与さ
れる。韻律記号生成部7では、この読みに準じた韻律が
付与され、音声合成部9へ送られて、合成音「これはせ
いぶつである」が出力される。
【0024】利用者は、この合成音を聞いて、これが自
己の意図したものか否かを判断し、自己の意図したもの
でない場合には、修正作業を行なう。例えば利用者の意
図した出力が「これはなまものです」である場合、利用
者は表示部10の表示画面に表示中の「生物」の箇所を
範囲指定する。このとき、このテキスト文字列と対応す
る韻律記号列「せいぶつ」が第1のメモリ22に格納さ
れる。また、これと同時に表示部10の表示画面も切り
替わり、表示画面は利用者の好みに合わせて、上記範囲
指定された部分をテキスト文字列表示,韻律記号列表
示,これら両方の表示のいずれかに切替えることができ
る。
【0025】利用者が韻律記号操作の熟練者であれば、
「せいぶつ」の韻律記号を即座に「なまもの」の韻律記
号に手入力で修正できる。これに対し、利用者が熟練者
でなければ、利用者は、次候補表示選択部23により韻
律記号表示で次候補群を表示させ、次候補群の中から所
望の記号列を選択することができる。図2の単語辞書3
の例では、表記「生物」の読みの次候補群として、「い
きもの」,「なまもの」の韻律記号が表示され、この表
示により、利用者は読みとして「なまもの」の韻律記号
を選択することができる。
【0026】また、韻律記号表示の次候補群を見るだけ
では所望の読みがわからない場合、利用者は、次候補音
声合成選択部24により、上記次候補群の各候補の音声
を合成音で出力させ、それを聞いて、読みとして「なま
もの」の韻律記号を選択することもできる。
【0027】上記いずれかの選択操作により修正された
「なまもの」の韻律記号列は第2メモリ25に格納さ
れ、第1のメモリ22に記憶されていた「せいぶつ」の
韻律記号列と比較される。いまの場合、この比較の結
果、読みの修正であると判断され、単語辞書3には「生
物」の読み「なまもの」が最も優先順位高く更新され、
保存される。
【0028】次に文字列「生物」が含まれるテキストが
入力されたときは、形態素解析時の情報付与において、
最も優先度の高い読みが「なまもの」に更新されている
ため、韻律記号の生成処理ではこの読みに準じた韻律記
号が生成され、同じ間違いの繰り返しを防止できる。
【0029】次に、第2の処理例として、テキストファ
イル5に例えば、文字列「元就学生です。」が格納さ
れ、これが表示部10に表示されている場合を考える。
この場合、形態素解析部4は、この文字列を先ず複合語
辞書2を参照して、例えば、各形態素「元就/学生/で
す/。/」に分割する。
【0030】上記処理では、複合語辞書2において、固
有名詞の「元就」、一般名詞の「学生」とが接続してい
ると判断され、形態素解析部4では、次に単語辞書3を
参照して、表記「元就」に読み「もとなり」を付与し、
表記「学生」に読み「がくせい」を付与している。韻律
記号生成部7では、これらの読みに準じた韻律が付与さ
れ、音声合成部9へ送られて、「もとなりがくせいで
す」が出力される。
【0031】利用者は、この合成音を聞いて、これが自
己の意図したものか否かを判断し、自己の意図したもの
でない場合には、修正作業を行なう。例えば利用者の意
図した出力が「もと/しゅうがく/せい/です」であっ
た場合、利用者10は表示部10の表示画面に表示中の
「元就学生」の箇所を範囲指定する。このとき、このテ
キスト文字列と対応する「もとなり/がくせい」の韻律
記号列が第1のメモリ22に格納される。また、これと
同時に表示部10の表示画面も切り替わり、表示画面は
利用者の好みに合わせて、上記範囲指定された部分をテ
キスト文字列表示,韻律記号表示,これら両方の表示の
いずれかに切替えることができる。
【0032】利用者が韻律記号操作の熟練者であれば、
「もとなり/がくせい」の韻律記号を即座に「もと/し
ゅうがく/せい」の韻律記号に手入力で修正できる。こ
れに対し利用者が熟練者でなければ、利用者は、次候補
表示選択部23によりテキスト表示で次候補群を表示を
させ、次候補群の中から所望の形態素列を選択すること
ができる。例えば表記「元就/学生」の次候補形態素列
群として、「元/就/学生」,「元/就学/生」の2種
類の形態素列が表示され、この表示により、利用者が
「元/就学/生」を選択し、これが韻律記号生成部7に
送られると、表示部10には、韻律記号表示で「元/就
学/生」の韻律記号候補が表示され、これにより、利用
者は、韻律記号として、「もと/しゅうがく/せい」の
韻律記号を選択することができる。
【0033】また、韻律記号候補を見るだけでは、所望
の読みがわからない場合、利用者は次候補音声合成選択
部24により韻律記号表示で次候補の音声を合成音で出
力させ、それを聞いて、「もと/しゅがく/せい」の韻
律記号を選択することもできる。
【0034】上記いずれかの選択操作により修正された
文字列「元/就学/生」,韻律記号列「もと/しゅがく
/せい」は、第2のメモリ25に格納され、第1のメモ
リ22に記憶されていた文字列「元就/学生」,韻律記
号列「もとなり/がくせい」と比較される。いまの場
合、複合語の切れ目の修正であると判断され、複合語辞
書2には「元就学生」の表記と「元/就学/生」という
構成語の並びが保存される。
【0035】次に文字列「元就学生」が含まれるテキス
トが入力された時は、形態素解析において、先ず複合語
辞書2を参照するため、複合語辞書2に登録されている
「元/就学/生」が第1候補の形態素列として選択さ
れ、これにより、同じ複合語の切れ目間違いの繰り返し
を防止することができる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、テキスト文字列を形態素解析し、その解
析結果に基づき韻律記号を生成し、生成された韻律記号
に従って音声を合成して、合成音を出力する音声合成装
置において、韻律記号の生成時に読みや複合語の区切り
等の修正を支援するための修正手段がさらに設けられて
いるので、利用者は、音声合成手段から出力される合成
音を聞いて修正が必要と思われる部分の読み違いや複合
語の区切り間違い等の修正を修正手段によって行なうこ
とができ、これにより、常に正しい合成音声あるいは利
用者の希望する合成音声を得ることができる。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】また、請求項1記載の発明によれば、前記
修正手段による修正結果を学習するための学習手段が設
けられているので、利用者は、読みの間違いや複合語の
切れ目間違いに対して、何度も同じ修正を行なう必要が
なく、操作性を向上させることができる。
【0041】また、請求項1記載の発明によれば、同じ
表記に対して読み候補群および各読み候補の優先順位が
単語辞書に登録されており、読み候補の優先順位が固定
ではなく利用者の修正により自由に更新できるので、ユ
ーザの意図した読みを優先させることができ、読み間違
いに対して、何度も同じ修正をせずに済む。
【0042】また、請求項2乃至請求項4記載の発明に
よれば、テキスト文字列分割用の辞書としての複合語辞
書に修正結果に基づく複合語表記と構成語等の複合語情
報が追加登録されるので、以後、複合語の区切り(分
割)位置などの間違いを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声合成装置の一実施例の構成図
である。
【図2】単語辞書の構成例を示す図である。
【図3】図1に示す音声合成装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図4】図1に示す音声合成装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 入力部 2 複合語辞書 3 単語辞書 4 形態素解析部 5 テキストファイル 6 韻律記号生成規則記憶部 7 韻律記号生成部 8 韻律記号ファイル 9 音声合成部 10 表示部 11 編集部 21 範囲指定部 22 第1のメモリ 23 次候補表示選択部 24 次候補音声合成選択部 25 第2のメモリ 27 比較部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テキスト文字列を形態素解析する形態素
    解析手段と、入力文字列の形態素解析結果に基づき韻律
    記号を生成する韻律記号生成手段と、生成された韻律記
    号に従って音声を合成し、合成音を出力する音声合成手
    と、韻律記号生成処理時にテキスト文字列の所定の部
    分に対応した韻律記号列を修正するための修正手段と、
    前記修正手段による修正結果を学習するための学習手段
    とを有している音声合成装置であって、該音声合成装置
    には、同じ表記に対して、読み候補群の各読み候補と、
    各読み候補の出力優先順位とが対応付けされている単語
    辞書が設けられ、該単語辞書は、前記形態素解析手段に
    おいてテキスト文字列を分割した結果の各形態素に読み
    情報を与える際に参照され、前記形態素解析手段は、あ
    る1つの表記に対して前記単語辞書からその読み候補を
    出力優先順位に基づき選択するようになっており、前記
    単語辞書は、前記修正手段によって、ある表記の読みが
    修正された場合に、前記学習手段によって、該表記の読
    みの出力優先順位が更新されるようになっており、前記
    学習手段は、修正により選択された候補と修正がなされ
    る前の候補とを比較して修正の種類を判別し、読みの修
    正であると判別した場合に、読みの単語辞書における優
    先順位を更新することを特徴とする音声合成装置。
  2. 【請求項2】 テキスト文字列を形態素解析する形態素
    解析手段と、入力文字列の形態素解析結果に基づき韻律
    記号を生成する韻律記号生成手段と、生成された韻律記
    号に従って音声を合成し、合成音を出力する音声合成手
    段と、韻律記号生成処理時にテキスト文字列の所定の部
    分に対応した韻律記号列を修正するための修正手段と、
    前記修正手段による修正結果を学習するための学習手段
    とを有している音声合成装置であって、該音声合成装置
    には、複合語表記と構成語等の複合語情報が登録されて
    いる複合語辞書が設けられ、該複合語辞書は、前記形態
    素解析手段においてテキスト文字列を形態素に分割する
    際に参照され、前記複合語辞書には、前記修正手段によ
    って複合語の切れ目が修正された場合に、その修正結果
    に基づく複合語表記と構成語等の複合語情報が前記学習
    手段により追加登録されるようになっていることを特徴
    とする音声合成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の音声合成装置において、
    前記学習手段は、利用者の手入力による複合語の切れ目
    の修正がなされると、次候補形態素列群との照合を行な
    い、最も類似している形態素列を修正結果として選択
    し、新たな複合語情報を追加登録することを特徴とする
    音声合成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の音声合成装置において、
    前記学習手段は、修正により選択された候補と修正がな
    される前の候補とを比較して修正の種類を判別し、複合
    語の切れ目の修正であると判断した場合、新たな複合語
    の複合語情報を前記複合語辞書に追加登録することを特
    徴とする音声合成装置。
JP36027592A 1992-12-28 1992-12-28 音声合成装置 Expired - Fee Related JP3230868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36027592A JP3230868B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 音声合成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36027592A JP3230868B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 音声合成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06202685A JPH06202685A (ja) 1994-07-22
JP3230868B2 true JP3230868B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=18468691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36027592A Expired - Fee Related JP3230868B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 音声合成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3230868B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08328590A (ja) * 1995-05-29 1996-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 音声合成装置
JP4859101B2 (ja) * 2006-01-26 2012-01-25 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション テキストに付与する発音情報の編集を支援するシステム
JP5423466B2 (ja) * 2010-02-19 2014-02-19 富士通株式会社 音声合成装置、音声合成方法、及び音声合成プログラム
JP5863598B2 (ja) * 2012-08-20 2016-02-16 株式会社東芝 音声合成装置、方法およびプログラム
JP6967412B2 (ja) * 2017-09-20 2021-11-17 株式会社Screenホールディングス サジェスト生成装置、サジェスト生成プログラム及びサジェスト生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06202685A (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6363342B2 (en) System for developing word-pronunciation pairs
JP3230868B2 (ja) 音声合成装置
JP3270356B2 (ja) 発話文書作成装置,発話文書作成方法および発話文書作成手順をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3589972B2 (ja) 音声合成装置
JPH10171485A (ja) 音声合成装置
JP6411015B2 (ja) 音声合成装置、音声合成方法、およびプログラム
JP2004309724A (ja) テキスト音声合成装置、並びに、テキスト音声合成方法及びそのプログラム
JPH08272388A (ja) 音声合成装置及びその方法
JP2801622B2 (ja) テキスト音声合成方法
JPH09244677A (ja) 音声合成システム
JPH03245192A (ja) 外国語単語の発音決定方法
JP3280729B2 (ja) 発音記号作成装置
JPS6288054A (ja) 文章読み上げ装置
JPH06176023A (ja) 音声合成システム
JPH04177526A (ja) 文章読み上げ装置
JPH02110600A (ja) 音声規則合成装置
JPS63165925A (ja) 文章読み上げ装置
JPH02234198A (ja) テキスト音声合成システム
JP3048793B2 (ja) 文字変換装置
JPH10161847A (ja) 文章データ音声変換システム
JPH07160685A (ja) 文章読み上げ装置
JPH05233625A (ja) 文章読み上げ装置および音声辞書作成方法
JPH05333893A (ja) 文書読み上げ装置
JPH0876795A (ja) 音声出力装置
JPH07134597A (ja) 読み学習機能付き文書読み上げ装置及び文書読み上げ方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees