JP3230645U - 嵌め殺し用枠材 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で間仕切り材を好適に支持することのできる嵌め殺し用枠体に用いられる嵌め殺し用枠材を提供する。【解決手段】嵌め殺し用枠材10は、ガラス板の外縁を支持する本体部20と、本体部20に取り付けられる嵌着体40と、を備え、本体部20には、引掛け部25が形成されており、嵌着体40には、被引掛け部45が形成されており、本体部20にガラス板が配置された上で、引掛け部25に被引掛け部45が嵌合することによって本体部20に嵌着体40が取り付けられ、本体部20と嵌着体40との間にガラス板の外縁が配置されて、本体部20にガラス板の外縁が支持されることとなる。【選択図】図2
Description
本考案は、例えばガラス板などの間仕切り材を取り付けるために用いられる嵌め殺し用枠体の一部を構成する嵌め殺し用枠材に関する。
例えば特許文献1には、サッシ枠体にパネル(間仕切り材)を装着した嵌め殺しサッシユニットが開示されている。この嵌め殺しサッシユニットには、パネルが押縁方向に倒れることを阻止する支持金具が用いられている。
しかしながら、特許文献1の嵌め殺しサッシユニットにあっては、パネルの重さとパネルにかかる外力が全て前記支持金具にかかり、支持金具が小型であるとパネルが支持しきれずに破損するおそれがあった。特に、支持金具をパネルの板厚方向に差し込んで固定するものである場合には、強度が不足しがちであった。
本考案は、簡易な構成で間仕切り材を好適に支持することのできる嵌め殺し用枠体に用いられる嵌め殺し用枠材を提供することを目的とする。
本考案は、板状の間仕切り材を囲繞して所定の取付対象部に嵌め殺し状に当該間仕切り材を取り付ける嵌め殺し用枠体の一部を構成する嵌め殺し用枠材であって、長尺で所定長さを有し、前記取付対象部に取り付けられて前記間仕切り材の外縁を支持する本体部と、長尺であり、前記本体部の長尺方向に沿って当該本体部に取り付けられる嵌着体と、を備え、前記本体部には、嵌合部が形成されており、前記嵌着体には、被嵌合部が形成されており、前記嵌合部に前記被嵌合部が嵌合することによって前記本体部に前記嵌着体が取り付けられるものであり、あらかじめ前記間仕切り材が前記本体部の所要位置に配置された状態で前記嵌着体が前記本体部に取り付けられると、当該本体部における当該嵌着体に対向する部位と、当該嵌着体との間に前記間仕切り材の外縁が介在して当該本体部が当該間仕切り材の外縁を支持してなることを特徴とする嵌め殺し用枠材である。
かかる構成にあっては、前記本体部と前記嵌着体との間で、例えばガラス板などの間仕切り材の外縁を挟持するように支持するものであり、当該外縁の長手方向にわたって嵌着体が当該外縁に当接することで間仕切り材が強固に固定されることとなる。
また、前記嵌着体が、前記嵌め殺し用枠体における枠中央から当該嵌め殺し用枠体の外側に向かう方向を取付方向として前記本体部に取り付けられてなる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記間仕切り材の板厚方向に加わる外力に対しても前記嵌着体は脱離し難くなる。このため、かかる構成によれば、意図しない嵌着体の脱落を好適に抑制することができる。
また、前記嵌合部は、前記取付方向に沿って突き出された弾性変形自在な引掛け部を備え、前記被嵌合部は、前記取付方向に沿って突き出され、前記嵌合部に前記被嵌合部が嵌合した状態で前記引掛け部と係合する弾性変形自在な被引掛け部を備えてなる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記嵌着体を簡易な構造で前記本体部に確実に取り付けることができる。
本考案にかかる嵌め殺し用枠材は、簡易な構成で間仕切り材を好適に支持することのできる嵌め殺し用枠体を構築できるという効果がある。
以下に本考案を具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本考案は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜、設計変更が可能である。
図1に示すように、嵌め殺し用枠体1は、矩形の窓があいた壁部W(取付対象部)に、ガラス板2(間仕切り材)を前記窓に合わせて嵌め殺し状に取り付けるために使用される。
具体的に嵌め殺し用枠体1は、正面視で口字形状を有しており、ガラス板2を囲繞している。さらに、この嵌め殺し用枠体1は、ガラス板2の各辺に配置される複数の嵌め殺し用枠材10によって構成されている。
さらに詳述すると、嵌め殺し用枠材10は、図2に示すように、金属製で長尺の本体部20と、本体部20と同じ長さを有する金属製で長尺の嵌着体40と、を備えている。
本体部20は、図2、図3に示すように、平板形状の本体ベース部21を備えている。また、本体部20の短手方向において、一側の端部には本体側支持段部22が形成されている。さらに他側の端部には、先端部が外向きに膨出した一対の引掛け部25,25(嵌合部)が直立状に突き出されている。
また、本体ベース部21の略中央には、取り付け案内用溝部31が当該本体ベース部21の長手方向に沿って形成されている。また、一対の引掛け部25,25の間にも、取り付け案内用溝部32が当該本体ベース部21の長手方向に沿って形成されている。
次に、嵌着体40について説明する。
嵌着体40は、図2、図4に示すように、縦断面がほぼコ字状であり、長尺で平板形状の嵌着ベース部41を中央に備えている。また、嵌着体40の短手方向における両端部からは、先端部が内向きに膨出した一対の被引掛け部45,45(被嵌合部)が突き出されている。
嵌着体40は、図2、図4に示すように、縦断面がほぼコ字状であり、長尺で平板形状の嵌着ベース部41を中央に備えている。また、嵌着体40の短手方向における両端部からは、先端部が内向きに膨出した一対の被引掛け部45,45(被嵌合部)が突き出されている。
次に、嵌め殺し用枠材10の使用形態について説明する。
嵌め殺し用枠材10は、ガラス板2の各辺の長さに応じて所要長さとされた上で壁部Wに取り付けられる。このとき本体部20は、壁部Wに対して取り付け用ネジ70で固定される。なお、本体部20には取り付け案内用溝部31が形成されており、かかる位置に取り付け用ネジ70が差し入れられる。
嵌め殺し用枠材10は、ガラス板2の各辺の長さに応じて所要長さとされた上で壁部Wに取り付けられる。このとき本体部20は、壁部Wに対して取り付け用ネジ70で固定される。なお、本体部20には取り付け案内用溝部31が形成されており、かかる位置に取り付け用ネジ70が差し入れられる。
次に、図5(b)に示すように、ガラス板2を本体部20の本体側支持段部22にあてがうように配置する。
その後、図6に示すように、嵌着体40の被引掛け部45,45と、本体部20の引掛け部25,25とを互いに向かい合わせ、互いに近づけるように、嵌着体40を、嵌め殺し用枠体1の枠中央から当該嵌め殺し用枠体1の外側に向かう方向に移動させて本体部20に取り付ける。具体的に本体部20に嵌着体40を取り付けた状態では、引掛け部25,25と被引掛け部45,45とが互いに弾性変形して先端部が互いに係合する。
上述のように、本体部20に嵌着体40が取り付けられると、互いに対向する本体部20と嵌着体40との間にガラス板2の外縁が介在することとなり、これにより本体部20がガラス板2の外縁を支持した状態が得られる。
なお、引掛け部25,25と被引掛け部45,45は、ガラス板2の板厚方向と直交する方向に突き出されており、この突出方向を本体部20及び嵌着体40の取付方向としている。したがって、ガラス板2の取付方向と嵌着体40の取付方向とが同じ向きとならないため、仮にガラス板2に板厚方向の荷重が付与されても、嵌着体40が外れてしまったりぐらついてしまったりすることが抑制されている。
また、本体部20と嵌着体40の外形は、直線基調となっており、施工時の外観がシンプルな美観となる利点がある。
なお、間仕切り材としてのガラス板2は、他の材料からなる板材であってもよく、例えば絵画や彫刻等の美術的要素が施されたベニヤ板や金属板等であってもよい。
また、ガラス板2と本体部20との間には、緩衝材が充填されてもよい。
また、嵌め殺し用枠体1が取り付けられる壁部Wは、パーティションとしてのパネル材や、天井部を構成するものも含まれる。
上記実施例において、各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。
また、図7(a)に示すように、本体ベース部21は平板形状に限定されず、強度が高い箱状の本体部50にしてもよい。また、図7(b)に示すように、本体側支持段部22の形状が他の形状の本体部60としてもよい。
また、図7(a)に示すように、本体ベース部21は平板形状に限定されず、強度が高い箱状の本体部50にしてもよい。また、図7(b)に示すように、本体側支持段部22の形状が他の形状の本体部60としてもよい。
また、本考案にかかる嵌合部や被嵌合部の形状は特に限定されることがなく、また、本体部20や嵌着体40の長手方向にわたって間欠的に配置されていてもよい。
1 嵌め殺し用枠体
2 ガラス板(間仕切り材)
10 嵌め殺し用枠材
20,50,60 本体部
21 本体ベース部
22 本体側支持段部
25 引掛け部(嵌合部)
31,32 取り付け案内用溝部
40 嵌着体
41 嵌着ベース部
45 被引掛け部(被嵌合部)
70 取り付け用ネジ
W 壁部(取付対象部)
2 ガラス板(間仕切り材)
10 嵌め殺し用枠材
20,50,60 本体部
21 本体ベース部
22 本体側支持段部
25 引掛け部(嵌合部)
31,32 取り付け案内用溝部
40 嵌着体
41 嵌着ベース部
45 被引掛け部(被嵌合部)
70 取り付け用ネジ
W 壁部(取付対象部)
Claims (3)
- 板状の間仕切り材を囲繞して所定の取付対象部に嵌め殺し状に当該間仕切り材を取り付ける嵌め殺し用枠体の一部を構成する嵌め殺し用枠材であって、
長尺で所定長さを有し、前記取付対象部に取り付けられて前記間仕切り材の外縁を支持する本体部と、
長尺であり、前記本体部の長尺方向に沿って当該本体部に取り付けられる嵌着体と、
を備え、
前記本体部には、嵌合部が形成されており、
前記嵌着体には、被嵌合部が形成されており、
前記嵌合部に前記被嵌合部が嵌合することによって前記本体部に前記嵌着体が取り付けられるものであり、あらかじめ前記間仕切り材が前記本体部の所要位置に配置された状態で前記嵌着体が前記本体部に取り付けられると、当該本体部における当該嵌着体に対向する部位と、当該嵌着体との間に前記間仕切り材の外縁が介在して当該本体部が当該間仕切り材の外縁を支持してなる
ことを特徴とする嵌め殺し用枠材。 - 前記嵌着体が、前記嵌め殺し用枠体における枠中央から当該嵌め殺し用枠体の外側に向かう方向を取付方向として前記本体部に取り付けられてなる
請求項1に記載の嵌め殺し用枠材。 - 前記嵌合部は、前記取付方向に沿って突き出された弾性変形自在な引掛け部を備え、
前記被嵌合部は、前記取付方向に沿って突き出され、前記嵌合部に前記被嵌合部が嵌合した状態で前記引掛け部と係合する弾性変形自在な被引掛け部を備えてなる
請求項2に記載の嵌め殺し用枠材。
Priority Applications (1)
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JP2020005169U JP3230645U (ja) | 2020-12-01 | 2020-12-01 | 嵌め殺し用枠材 |
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JP2020005169U Active JP3230645U (ja) | 2020-12-01 | 2020-12-01 | 嵌め殺し用枠材 |
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2020
- 2020-12-01 JP JP2020005169U patent/JP3230645U/ja active Active
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