JP3230494B2 - 空気調和機および空気調和機におけるアドレス設定方法 - Google Patents

空気調和機および空気調和機におけるアドレス設定方法

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JP3230494B2
JP3230494B2 JP24996498A JP24996498A JP3230494B2 JP 3230494 B2 JP3230494 B2 JP 3230494B2 JP 24996498 A JP24996498 A JP 24996498A JP 24996498 A JP24996498 A JP 24996498A JP 3230494 B2 JP3230494 B2 JP 3230494B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の室内機を
備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の室内機に対して1台の
リモートコントローラ(以下、単に「リモコン」とい
う。)が接続された空気調和機が知られている。このよ
うな空気調和機においては、1台のリモコンが各室内機
に対して風向等を制御する制御信号を個別に送信する必
要がある。このため、空気調和機の通常運転に先立っ
て、リモコンが各室内機に通信用のアドレスを自動設定
するオートアドレス設定が行われる。
【0003】従来のオートアドレス設定は、例えば、本
出願人による特開平5−157335号公報に開示され
ている。この従来のオートアドレス設定の概要を説明す
る。
【0004】複数の室内機には、室内機ごとに製造時に
付与される固有のシリアル番号が予めメモリ内に例えば
24ビットで格納されている。リモコンは、このシリア
ル番号の小さいもの又は大きいものから順にアドレスを
付与していく。
【0005】まず、リモコンは、シリアル番号の上位の
1ビット目がリモコンの指定する値と一致する室内機の
みが応答するように指令を送る。この指令により、自己
のシリアル番号の1ビット目がリモコンの指定した値と
一致する室内機は、リモコンに対して応答する。一方、
自己のシリアル番号の1ビット目がリモコンの指定した
値に一致しない室内機は、リモコンに対して無応答とな
る。
【0006】次に、リモコンは、シリアル番号の2ビッ
ト目がリモコンの指定する値と一致する室内機のみが応
答するように指令を送る。各室内機は、与えられた指令
の示すビットよりも上位のビットについての応答指令の
際に無応答であった場合は、その後のビットについてリ
モコンが指定した値と一致する場合であっても無応答を
維持するようになっている。このため、2ビット目が一
致した室内機のうちで1ビット目がリモコンの指定した
値と一致していた室内機のみが、リモコンに対して応答
する。一方、1ビット目の指令に対して無応答であった
室内機と、1ビット目の指令に応答していても2ビット
目のビットが一致しなかった室内機とは、リモコンに対
して無応答となる。
【0007】リモコンは、このようなビットごとの処理
を3ビット目から24ビット目まで繰り返し、24ビッ
トの全てのビットに対して同様に行う。リモコンは、シ
リアル番号の全てのビットに対して応答指令を送出する
ことにより、複数の室内機のうち最後に応答した1台の
室内機を特定することができる。
【0008】そして、1ビット目から24ビット目まで
の応答指令がある間に最後まで応答し続けた1台の室内
機に対して固有のアドレスが設定されることとなる。換
言すれば、従来のオートアドレス設定では、1ビット目
から24ビット目までの24ビット全てについてビット
ごとに応答指令を送信することにより、1台の室内機に
対してアドレスを付与することとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のオ
ートアドレス設定は、1台の室内機に対して固有のアド
レスを設定するために、24ビットからなるシリアル番
号の1ビット目から24ビット目まで1ビットごとに応
答指令を送信した後、いずれかの室内機から応答がある
か、又は、所定時間がタイムアウトするまで待機してい
た。このため、1台の室内機を特定するためにシリアル
番号のビットごとに24回送信を行わなければならず、
1台の室内機を特定する際に要する時間が非常に長くな
るという問題がある。
【0010】また、従来のオートアドレス設定では、全
ての室内機に対してアドレスが設定付与された場合であ
っても、リモコン側ではそのことを検知することができ
ない。このため、リモコンは、全ての室内機に対してア
ドレス設定が完了した後にもう一度、24ビットからな
るシリアル番号の1ビット目から24ビット目までの1
ビットごとの応答指令を順次送信し、24ビット全てに
ついて室内機側からの応答が得られなかった場合にはじ
めてアドレス設定が終了していたことを認識する。従っ
て、既にアドレス設定が終了しているにもかかわらず、
1ビットごとの応答指令に対するタイムアウトが24回
行われるまで処理が終了することはなく、この点からも
オートアドレス設定に要する時間が長くなるという問題
がある。
【0011】ところで、空気調和機の運転時において、
制御信号の送受信はリモコンと室内機との間だけでな
く、室外機と室内機との間でも行われる。このため、1
台の室外機に対して複数の室内機が接続されている場
合、1台の室外機は、各室内機に対して個別に制御信号
を送信するためのアドレスを設定しておく必要がある。
【0012】しかし、室外機と室内機とを結ぶ通信ライ
ンは、リモコンと室内機とを結ぶ通信ラインに比べて伝
送速度が非常に遅いため、上記のような従来のオートア
ドレス設定を室外機と室内機との間でも適用しようとす
れば、さらに長時間を要することとなり、空気調和機を
設置しても長時間通常運転を行うことができないという
問題がある。
【0013】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、オートアドレス設定のために要する時間を
短縮する空気調和機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、一の制御部(10,3
0)、複数の室内機(21〜24)が通信ライン(4
0,50)を介して互いに接続され、前記複数の室内機
のそれぞれに対応する通信用のアドレスに基づいて、前
記制御部から前記複数の室内機に個別に通信を行うこと
により、運転制御が行われる空気調和機(100)であ
って、前記複数の室内機の各々は、検索コマンドに応答
して、自身に前記アドレスが設定されているか否かを前
記通信ラインを介して前記制御部に了知させる応答機能
を備え、前記制御部は、前記複数の室内機(21〜2
4)に対して前記検索コマンドを、前記通信ラインを介
して同報で与えるアドレス未設定検出機能(11b)
と、前記アドレスが未設定の未設定室内機が存在する場
合にのみ、一の前記未設定室内機に対して前記アドレス
を設定するアドレス設定機能(11c)と、前記複数の
室内機に対して設定された前記アドレスの確認を前記通
信ラインを介して行うアドレス確認機能(11d)と
備えている。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
空気調和機であって、前記複数の室内機の全てに前記ア
ドレスが設定されるまで、前記アドレス未設定検出機能
(11b)と前記アドレス設定機能(11c)とが交互
に繰り返されることを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の空気調和機であって、前記複数の室内機のそれ
ぞれに個別に設定された識別番号の所定のビット位置の
値は特定の値であるか否か、を確認する確認コマンド
が、前記アドレス設定機能によって前記通信ラインへ前
記所定のビットを更新しつつビット毎に送出され、前記
複数の室内機の各々は、前記確認コマンドと自身の識別
番号の前記所定のビット位置の値との比較に基づいて前
記通信ラインへ応答することを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の空気調和機であって、前記複数の室内機の各々は、自
身の前記複数の室内機の前記所定のビットが前記特定の
値で無い場合に、他の前記複数の室内機の所定のビット
が前記特定の値で無く、かつその次に更新された前記所
定のビットについて自身の前記識別番号と前記特定の値
とが一致すれば、その一致を示す応答を行うことを特徴
としている。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の空気調和機であって、前記複数の室内機の各々は、自
身の前記複数の室内機の前記所定のビットが前記特定の
値で無い場合に、他の前記複数の室内機の少なくとも一
つが前記所定のビットについて前記識別番号と前記特定
の値とが一致すれば、それ以降に更新された前記確認コ
マンドに対しては前記特定の値との一致を問わずに応答
を行わないことを特徴としている。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項3ないし
請求項5のいずれか一つに記載の空気調和機であって、
前記アドレス設定機能は、前記確認コマンドに対して得
られた応答が初めて正常なデータとなった場合に、一の
前記アドレスを設定することを特徴としている。
【0020】請求項7に記載の発明は、一の制御部(1
0,30)、複数の室内機(21〜24)が通信ライン
(40,50)を介して互いに接続され、前記複数の室
内機のそれぞれに対応する通信用のアドレスに基づい
て、前記制御部から前記複数の室内機に個別に通信を行
うことにより、運転制御が行われる空気調和機(10
0)であって、前記複数の室内機の各々は、識別番号の
ビット毎の確認コマンドに応答して、自身に設定されて
いる前記識別番号の該当するビット位置の値が特定の値
に一致するか否かを前記通信ラインを介して前記制御部
に了知させる応答機能を備え、前記制御部は、前記複数
の室内機に対して前記確認コマンドを、前記通信ライン
を介して同報で与えることによって一の前記室内機を特
定し、当該室内機に対して一の前記アドレスを設定する
アドレス設定機能(11c)と、前記複数の室内機に対
して設定された前記アドレスの確認を前記通信ラインを
介して行うアドレス確認機能(11d)とを備え、前記
アドレス設定機能(11c)は、前記確認コマンドに対
して得られた応答が初めて正常なデータとなった場合
に、一の前記アドレスを設定することを特徴としてい
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項3ないし
請求項8のいずれか一つに記載の空気調和機であって、
前記制御部は、前記複数の室内機に対して設定された前
記アドレスの確認を前記通信ラインを介して行うアドレ
ス確認機能(11d)をさらに備えることを特徴として
いる。
【0022】請求項8に記載の発明は、一の制御部(1
0,30)が通信ライン(40,50)を介して接続さ
れた複数の室内機(21〜24)に対して固有のアドレ
スを設定付与する空気調和機(100)におけるアドレ
ス設定方法であって、前記複数の室内機のうちで前記ア
ドレスが未設定の室内機が存在するか否かを検索するた
めの検索コマンドを前記通信ラインを介して同報で送信
する工程と、前記通信ラインを介して前記検索コマンド
に対する応答を受信した場合にのみ、前記アドレスが未
設定の一の前記室内機に対して前記アドレスを設定する
工程と、前記複数の室内機に対して設定された前記アド
レスの確認を前記通信ラインを介して行う工程とを有し
ている。
【0023】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の空気調和機におけるアドレス設定方法であって、前記
複数の室内機の全てに前記アドレスが設定されるまで、
前記アドレスを設定する工程と前記検索コマンドを同報
で送信する工程とを交互に繰り返し行うことを特徴とし
ている。
【0024】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の空気調和機におけるアドレス設定方法であっ
て、前記アドレスを設定する工程は、前記複数の室内機
のそれぞれに個別に設定された識別番号の所定のビット
位置の値は特定の値であるか否か、を確認する確認コマ
ンドを、前記通信ラインへビットごとに送出する工程を
含むことを特徴としている。
【0025】請求項11に記載の発明は、請求項10
記載の空気調和機におけるアドレス設定方法であって、
前記アドレスを設定する工程は、前記確認コマンドに対
する前記応答が初めて正常なデータとなった場合に、前
記通信ラインに対して一の前記アドレスを送信すること
を特徴としている。
【0026】請求項12に記載の発明は、請求項8ない
請求項11のいずれか一つに記載の空気調和機におけ
るアドレス設定方法であって、前記検索コマンドに対す
る応答を受信しなかった場合に、前記複数の室内機に対
して設定されている前記アドレスを確認する工程をさら
に有することを特徴としている。
【0027】
【作用】この発明のうち請求項1にかかる空気調和機に
おいては、複数の室内機に対して未設定室内機を検索す
る検索コマンドに対し、室内機は制御部に対して、自身
が未設定室内機であるか否かを了知させる。よって制御
部はアドレス未設定検出機能を実現することにより、未
設定室内機がまだ少なくとも一つ存在するのか、全く存
在しないのかを知る。また、制御部はアドレス確認機能
を実現することにより、各室内機に設定されたアドレス
を確認する。
【0028】請求項2にかかる空気調和機においては、
アドレス設定機能が実現される前には必ずアドレス未設
定検出機能が実現される。
【0029】請求項3にかかる空気調和機においては、
複数の室内機のそれぞれに個別に設定された識別番号の
ビットごとの確認コマンドを順次繰り返し送出すること
により、未設定室内機のうちの1台の室内機を特定す
る。
【0030】請求項4にかかる空気調和機においては、
全ての室内機の識別番号が、あるビットにおいて特定の
値を採らない場合は、そのビットについては全ての室内
機について識別番号が同一であることとなる。
【0031】請求項5にかかる空気調和機においては、
ある室内機自身が所定のビットにおいて特定の値を採ら
ないのに、他の室内機の識別番号があるビットにおいて
特定の値を採る場合は、ある室内機自身がアドレスの設
定対象とならなくても、他に設定対象となり得る室内機
が存在することになる。
【0032】請求項6及び請求項7にかかる空気調和機
においては、確認コマンドに対して得られた応答が正常
なデータであればデータの衝突がないと考えられる。そ
して、一旦正常なデータが得られれば、それ以後に得ら
れる応答は正常となり、応答した室内機が1台であると
判断できるので、それ以後のビットについての確認コマ
ンドの送出処理を中断して、応答した1台の室内機に対
してアドレスを設定付与する。
【0033】
【0034】請求項8にかかる空気調和機におけるアド
レス設定方法においては、複数の室内機のうちで通信用
のアドレスが未設定の室内機が存在するか否かを検出
し、アドレスが未設定の室内機が存在する場合にのみ、
未設定の室内機のうちから1台の室内機を特定してアド
レスを設定付与する。また、設定されたアドレスの確認
も行う。
【0035】請求項9にかかる空気調和機におけるアド
レス設定方法においては、アドレスを設定する工程が実
行される前には必ず検索コマンドを同報で送信する工程
が行われる。
【0036】請求項10にかかる空気調和機におけるア
ドレス設定方法においては、複数の室内機のそれぞれに
個別に設定された識別番号のビットごとの確認コマンド
を順次繰り返し送出することにより、未設定室内機のう
ちの1台の室内機を特定する。
【0037】請求項11にかかる空気調和機におけるア
ドレス設定方法においては、確認コマンドに対して得ら
れた応答が正常なデータであればデータの衝突がないと
考えられる。そして、一旦正常なデータが得られれば、
それ以後に得られる応答は正常となり、応答した室内機
が1台であると判断できるので、それ以後のビットにつ
いての確認コマンドの送出処理を中断して、応答した1
台の室内機に対してアドレスを設定付与する。
【0038】請求項12にかかる空気調和機におけるア
ドレス設定方法においては、複数の室内機に対して正常
にアドレスの設定付与が行われたかどうかの確認を行
う。
【0039】
【発明の実施の形態】この実施の形態における空気調和
機の構成について説明する。図1は、この実施の形態に
おける空気調和機100の構成を示す概略図である。図
1に示すように、この空気調和機100には、1台の室
外機10と複数の室内機21〜24とリモコン30とが
設けられている。室外機10と各室内機21〜24と
は、通信ライン40を介して相互に通信可能となってお
り、また、リモコン30と各室内機21〜24とは通信
ライン50を介して相互に通信可能となっている。な
お、図1には、4台の室内機21〜24が接続された一
例を示しているが、この実施の形態においては、室内機
が16台まで接続可能なものであるとし、それ以上接続
されている場合は接続過多の状態(以下、「過接続」と
いう。)となって通常運転を行うことができない構成で
あるとする。
【0040】図2は、図1の室外機10と室内機21と
リモコン30との内部機構を示す概略図である。室外機
10には、CPU11とEEPROM12とデータ送信
部10aとデータ受信部10bとが設けられている。ま
た、室内機21には、CPU211とEEPROM21
2とデータ送信部21a,21cとデータ受信部21
b,21dとが設けられている。そして、リモコン30
には、CPU31とデータ送信部30aとデータ受信部
30bとが設けられている。
【0041】EEPROM12,212には、室外機や
各室内機それぞれの製造時に付与される固有のシリアル
番号(識別番号)や通信のために設定されるアドレスな
どが格納される。また、室内機21のCPU211は通
信ライン40又は50を伝送されるデータをデータ受信
部21b,21dを介して常にモニタすることができる
ように構成されている。なお、他の室内機22〜24に
ついても図2に示した室内機21の内部機構と同様であ
る。
【0042】室外機10のCPU11は、通常運転時に
おいて複数の室内機21〜24のそれぞれに対して個別
にコンプレッサやファン等の動作を制御する制御信号を
送受信する必要があることから、通常運転に先立って自
動的に各室内機に対してアドレスを付与するオートアド
レス設定が行われる。また、リモコン30のCPU31
も、通常運転時において複数の室内機21〜24のそれ
ぞれに対して個別に風向などを制御する制御信号を送信
する必要があることから、通常運転に先立って自動的に
各室内機に対してアドレスを付与するオートアドレス設
定が行われる。
【0043】室内機21のCPU211は、オートアド
レス設定の際に通信ライン40又は50を介して室外機
10のCPU11やリモコン30のCPU31から受信
する各種コマンドに対して応答メッセージを送出したり
又は無応答状態となったりする機能を有している。
【0044】以下、この実施の形態におけるオートアド
レス設定を室外機10のCPU11が行う場合を例にあ
げて説明する。
【0045】図3は、オートアドレス設定を行う際に室
外機10のCPU11によって実現される機能ブロック
図である。CPU11は、まず、アドレスリセット部1
1aとして機能し、通信ライン40に接続されている複
数の室内機21〜24のアドレスをリセットさせる。そ
して、CPU11は、各室内機21〜24においてアド
レスがリセットされたことを確認すると、アドレス未設
定検出部11bとして機能し、複数の室内機21〜24
のうちで未だアドレスが設定されていない室内機が存在
するか否かを検出する。そして、アドレスの未設定機が
存在すれば、そのうちでシリアル番号の最も小さい又は
最も大きい室内機に対して固有のアドレスを付与すべ
く、アドレス設定部11cとして機能して、1台の室内
機を特定してその室内機に対してアドレスを設定付与す
る。CPU11は、1つのアドレス設定を行うと、再び
アドレス未設定検出部11bとして機能し、上記と同様
に、未だアドレスが設定されていない室内機が存在する
か否かを検出する。全ての室内機21〜24に既にアド
レスが設定付与されている場合は、CPU11は、アド
レス確認部11dとして機能し、各室内機のアドレスを
確認する。そして、各室内機21〜24に対して設定さ
れたアドレスに異常がない場合には、その後空気調和機
の通常運転へと移行していくように構成されている。
【0046】このような各機能を実現するために、CP
U11では、以下に説明するような処理シーケンスで処
理が進められる。
【0047】図4ないし図7は、この実施の形態のオー
トアドレス設定の際の室外機10のCPU11が行うフ
ローチャートである。なお、図4のフローチャートは、
アドレスリセット部11aおよびアドレス未設定検出部
11bとして機能する部分であり、図5,図6のフロー
チャートは、アドレス設定部11cとして機能する部分
であり、図7のフローチャートは、アドレス確認部11
dとして機能する部分である。
【0048】図4に示すように、まず、CPU11はス
テップS10において、後に各室内機へ付与されるアド
レス番号ADRを0に初期化する。そして、ステップS
11に進み、CPU11は各室内機21〜24に対して
アドレスをリセットするように同報でコマンドを送信す
る。このコマンドは、通信ライン40を介して各室内機
21〜24に伝送される。各室内機21〜24では、室
外機10からのアドレスリセットのコマンドを受信する
と、EEPROM212内のアドレス値をリセットした
後、リセット完了を示す応答メッセージを通信ライン4
0に送出する。
【0049】そして、CPU11は、ステップS11の
アドレスリセットコマンドを送信した後、ステップS1
2でタイマのカウント動作を開始し、ステップS13で
いずれかの室内機から応答があったか否かを検出する。
例えば、各室内機21〜24が略同時に応答メッセージ
を送信したことにより通信ライン40においてデータの
衝突が発生したとしても、CPU11は通信ライン40
上のデータをモニタすることにより、室内機が何らかの
メッセージを送信したことを検出することができる。ス
テップS13における応答があったか否かの検出は、こ
のように単に通信ライン40を介して何らかのデータ通
信が行われた形跡が生じたか否かを検出することで可能
となる。
【0050】ステップS13において「NO」と判断さ
れた場合はステップS14に進む。ステップS14にお
いては、ステップS12においてカウント動作を開始し
たタイマが所定時間を経過してタイムアウトしたか否か
を判断する。そして、未だ所定時間経過していない場合
には、室内機からの応答待機状態とすべくステップS1
3に戻る。また、タイマがタイムアウトした場合は、室
内機21〜24のいずれもがアドレスのリセットを行っ
ていないのであるから、再度アドレスリセットコマンド
を送信すべくステップS11に戻る。
【0051】一方、ステップS13において「YES」
と判断された場合、CPU11は、ステップS15にお
いて、各室内機21〜24に対し同報でアドレスのリセ
ットが終了したか否かを確認するためのコマンドを送信
する。各室内機21〜24では、室外機10からのアド
レスリセットが終了したかの確認コマンドを受信する
と、自己のアドレスリセットが終了しているか否かを検
証する。既にアドレスリセットが終了している室内機は
無応答状態であり、未だアドレスのリセットが行われて
いない室内機はリセット未完了を示す応答メッセージを
通信ライン40に送出する。
【0052】一方、CPU11は、ステップS15のア
ドレスリセット確認のためのコマンドを送信した後、ス
テップS16でタイマのカウント動作を開始し、ステッ
プS17でいずれかの室内機から応答があったか否かを
検出する。そして、ステップS17において「YES」
と判断された場合、すなわち、いずれかの室内機から未
だアドレスのリセットが行われていないという応答メッ
セージが得られた場合は、再度アドレスリセットを行う
べくステップS11に戻る。また、ステップS17にお
いて「NO」と判断された場合は、ステップS18に進
む。
【0053】ステップS18に進んだ場合は、ステップ
S16においてカウント動作を開始したタイマが所定時
間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そし
て、未だ所定時間経過していない場合には、室内機から
の応答待機状態とすべくステップS17に戻る。また、
タイマがタイムアウトした場合は、全ての室内機21〜
24から応答メッセージが得られなかったということで
あり、アドレスのリセットが全ての室内機で終了してい
るということになるので、ステップS19に進む。
【0054】ステップS19では、ステップS18のタ
イムアウトが2回連続発生したか否かを判定し、1回目
のタイムアウトである場合はステップS15からの処理
を繰り返すこととなり、2回目のタイムアウトである場
合は、全ての室内機についてアドレスリセットが確実に
終了したものとしてステップS20に進むこととなる。
2回連続タイムアウトの場合に次のステップS20へ進
むこととすることにより、より確実に各室内機のアドレ
スリセットを行うことができる。
【0055】以上のステップS10〜S19は、CPU
11がアドレスリセット部11aとして機能するための
処理シーケンスである。
【0056】CPU11は、ステップS20に進むと、
各室内機21〜24に対して同報でアドレスが未設定の
室内機が存在するか否かを検索確認するための検索コマ
ンドを送信する。各室内機21〜24では、室外機10
からの検索コマンドを受信すると、自己にアドレスが設
定付与されたか否かを判断し、既に設定付与された場合
は無応答状態となり、未だ設定付与されていない場合は
アドレス未設定状態であることを示す応答メッセージを
通信ライン40に送出する。ステップS19からステッ
プS20に進んできた場合は、全ての室内機21〜24
がアドレスをリセットした状態であるため、全ての室内
機21〜24がアドレス未設定状態であることを示す応
答メッセージを送信することとなる。
【0057】CPU11は、ステップS20のアドレス
未設定の検索コマンドを送信した後、ステップS21で
タイマのカウント動作を開始し、ステップS22でいず
れかの室内機から応答があったか否かを検出する。そし
て、ステップS22において「YES」と判断された場
合は、アドレス未設定の室内機に対して固有のアドレス
を付与すべく図5に示すステップS30へと進み(接続
子A)、「NO」と判断された場合はステップS23に
進む。
【0058】ステップS23に進んだ場合は、ステップ
S21においてカウント動作を開始したタイマが所定時
間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そし
て、未だ所定時間経過していない場合には、室内機から
の応答待機状態とすべくステップS22に戻る。また、
タイマがタイムアウトした場合は、全ての室内機21〜
24に対するアドレス設定が完了しているのであるか
ら、正常なアドレス設定を行うことができたか否かを判
断すべく図7のステップS50へと進む(接続子B)。
【0059】以上のステップS20〜S23は、CPU
11がアドレス未設定検出部11bとして機能するため
の処理シーケンスである。この処理で、アドレスが未設
定の室内機の有無を検出することができ、全ての室内機
にアドレスが設定付与された後に、後述するシリアル番
号のビットごとの確認コマンドの送信を行う必要がなく
なる。
【0060】次に、ステップS22において「YES」
と判断された場合において、CPU11がアドレス設定
部11cとして機能する場合の処理シーケンスについて
図5を用いて説明する。
【0061】CPU11は、ステップS30に進むと、
シリアル番号のビットごとの判断を行うべく、ビットカ
ウンタNを1に初期化してステップS31に進む。ステ
ップS31では、CPU11は、各室内機21〜24に
対してシリアル番号のNビット目の値が例えば1である
か否かを確認するための確認コマンドを同報で送信す
る。各室内機21〜24では、室外機10からのNビッ
ト目の値の確認コマンドを受信すると、EEPROM2
12内から自己のシリアル番号を読み出してNビット目
の値が確認コマンドによって指定された値(例えば1)
と一致するか否かを判断し、一致する場合に応答メッセ
ージを送信する。
【0062】そして、CPU11は、ステップS31の
確認コマンドを送信した後、ステップS32でタイマの
カウント動作を開始し、ステップS33で通信ライン4
0をモニタすることによって、いずれかの室内機から応
答があったか否かを検出する。そして、ステップS33
において「YES」と判断された場合はステップS35
に進み、「NO」と判断された場合はステップS34に
進む。
【0063】ステップS34に進んだ場合は、ステップ
S32においてカウント動作を開始したタイマが所定時
間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そし
て、未だ所定時間経過していない場合には、室内機から
の応答待機状態とすべくステップS33に戻る。また、
タイマがタイムアウトした場合は、各室内機21〜24
のシリアル番号のNビット目の値が確認コマンドによっ
て指定した値に一致しないこととなるため、例えば、N
ビット目の値が1である室内機に応答するように確認コ
マンドを送信していた場合は、各室内機21〜24のN
ビット目の値は0であると認識できる。よって確認コマ
ンドにおいてはアドレスのビット位置によらず、常に
「1」との一致を確認すれば足りる。
【0064】一方、ステップS33において「YES」
と判断されてステップS35に進んだ場合は、ステップ
S33において受信した応答メッセージが正常なメッセ
ージであるか否かを判断する。
【0065】例えば、各室内機21〜24のシリアル番
号のNビット目の値と確認コマンドによって指定された
値とが一致する場合、それらの室内機のCPU211は
略同時に応答メッセージを送信することとなり、通信ラ
イン40においてデータの衝突が発生する。従って、こ
のような場合は室外機10のCPU11において応答メ
ッセージが正常なメッセージとして受信することができ
ない。
【0066】これに対して、室内機21〜24のうちの
一つのみが、シリアル番号のNビット目の値と確認コマ
ンドによって指定された値と一致する場合は、その1台
の室内機のみが応答メッセージを送信するため、通信ラ
イン40においてデータの衝突は発生せず、室外機10
のCPU11において正常な1つの応答メッセージを受
信することが可能となる。
【0067】このため、CPU11は、ステップS35
において受信データ確認手段として機能し、受信した応
答メッセージが正常なメッセージである場合は、室内機
が1台のみ特定されていることになるので、その室内機
に対して固有のアドレスを設定付与すべく図6のステッ
プS40に進むこととなる(接続子C)。また、受信し
た応答メッセージが正常なメッセージでない場合は、ス
テップS31で送出した確認コマンドに対して複数台の
室内機が応答メッセージを送出していることとなり、未
だ1台の室内機が特定されていないので、ステップS3
6に進むこととなる。
【0068】ステップS36では、CPU11は、シリ
アル番号のビットごとの確認を24ビット全てについて
行ったか否かを判断する。そして、「NO」であればス
テップS37においてビットカウンタNを1だけインク
リメントした後、次のビットの確認をすべくステップS
31に戻る一方、「YES」であればステップS38に
進む。
【0069】ここで、上記のステップS30〜S37の
処理を具体例を示しつつ説明する。例えば、室内機21
の24ビットで表現されたシリアル番号が「10111
…」であり、室内機22の24ビットで表現されたシリ
アル番号が「10110…」であり、室内機23の24
ビットで表現されたシリアル番号が「10100…」で
あり、室内機24の24ビットで表現されたシリアル番
号が「10000…」であったとする。
【0070】まず、室外機10のCPU11は、上位1
ビット目の値が1である室内機が応答するように指令を
送信すると、全ての室内機21〜24の1ビット目が1
であるため、全ての室内機21〜24が応答メッセージ
を送出する。このとき、各室内機21〜24のCPUは
通信ライン40をモニタすることにより、自己以外の室
内機も応答メッセージを送出したことを認識することが
できる。
【0071】次に、CPU11は、上位2ビット目の値
が1である室内機が応答するように指令を送信するが、
全ての室内機21〜24の2ビット目が0であるため、
全ての室内機21〜24が無応答状態となる。このと
き、各室内機21〜24のCPUは通信ライン40をモ
ニタすることにより、自己以外の室内機も無応答状態で
あることを認識することができる。例えば、特開平5−
157335号公報に開示されたオートアドレス設定の
場合と同様に、各室内機21〜24のCPUは、自己が
無応答状態となり、かつ、他の室内機が応答メッセージ
を送信したことを認識すると、それ以後のビットについ
ては確認コマンドに一致したとしても無応答状態を維持
するように構成されている一方、自己が無応答状態とな
り、かつ、他の室内機も無応答状態であることを認識す
ると、その次のビットについての確認コマンドに一致し
たときには応答メッセージを送信するように構成されて
いる。このため、2ビット目について全ての室内機21
〜24が無応答状態であるが、次の3ビットの確認コマ
ンドに対して応答可能な状態となっている。
【0072】そして、室外機10のCPU11は、次の
3ビット目の値が1である室内機が応答するように指令
を送信すると、室内機21〜23の3ビット目が1であ
るため、3台の室内機21〜23が応答メッセージを送
出し、室内機24については無応答状態となる。なお、
室内機24は、それ以後のビットの確認コマンドに対し
て無応答状態となる。
【0073】そして、CPU11は、次の4ビット目の
値が1である室内機が応答するように指令を送信する
と、室内機21,22の4ビット目が1であるため、2
台の室内機21,22が応答メッセージを送出し、室内
機23,24については無応答状態となる。
【0074】そして、CPU11は、次の5ビット目の
値が1である室内機が応答するように指令を送信する
と、室内機21の5ビット目が1であるため、室内機2
1のみが応答メッセージを送出し、室内機22〜24に
ついては無応答状態となる。このとき初めて、CPU1
1は応答メッセージを正常に受信することができるの
で、この室内機21に対するアドレスの設定付与のため
に図6のステップS40に進むこととなり、6ビット目
以降について確認コマンドを送信することは行わない。
【0075】このように、ステップS30〜S37にお
いては、シリアル番号のビットごとの確認コマンドに対
して応答し続ける室内機の数が1台のみに特定される
と、それ以後のビットについては確認コマンドを送信す
ることなく、特定された1台の室内機に対するアドレス
設定付与のための処理に進むように構成されている。
【0076】なお、固有のアドレスが設定付与された室
内機は、それ以後にアドレス未設定の室内機に対してア
ドレスを付与するためのビットごとの確認コマンドに対
しては無応答状態となる。
【0077】ところで、ステップS36で24ビット全
てについて確認が終了した際には、ステップS38にお
いて、シリアル番号の24ビット全てが0であるか否か
を判断する。例えば、24ビット全てについてステップ
S34でタイムアウトした場合には、ステップS38に
おいて「YES」と判断される。よって、シリアル番号
の24ビット全てが0である室内機を設けておかないこ
とを前提として、データ通信にエラーがあったことが判
別される。また、ステップS35で「NO」との結果を
得た後で直ちにステップS36で「YES」との結果を
得た場合もデータ通信にエラーがあったものと考えられ
る。そこで、再度アドレスの未設定の室内機の検出を行
うべくステップS20に戻ることとなる(接続子D)。
【0078】一方、シリアル番号の24ビットのいずれ
かが1である場合は、24ビット確認終了した時点で1
台の室内機が特定されているはずであるので、その室内
機に対して固有のアドレスを付与すべく図6のステップ
S40に進むこととなる(接続子C)。
【0079】なお、この実施の形態では、室外機10の
CPU11が、各室内機の24ビットで表現されるシリ
アル番号を1ビットごとに確認していき、1台の室内機
から正常に応答メッセージを受信した際に、その室内機
に対して固有のアドレスを付与する処理に進むように実
現されている一方、室内機の最大台数が16であるた
め、ステップS38の処理が実際に行われる可能性は低
いと考えられる。従って、ステップS36で「YES」
と判断された場合にはエラーである可能性が高いので、
ステップS38を介さずに直接ステップS20に戻るよ
うに構成してもよい。
【0080】図6のフローチャートに移り、特定された
1台の室内機に対して固有のアドレスを設定付与する処
理について説明する。まず、CPU11は、ステップS
40においてループカウンタMを0に初期化した後、ス
テップS41に進み、固有のアドレス番号ADRを含む
アドレス設定コマンドを送信する。このアドレス設定コ
マンドの送信は、相手先の室内機を特定することなく通
信ライン40に送出される。
【0081】各室内機21〜24では、通信ライン40
を介して伝送されるデータのモニタを行うことにより、
ステップS31において室外機10が送出したビットご
との確認コマンドに対して、自己が他者よりも遅くまで
応答メッセージを送出し続けたか否かを判定することが
できる。このため、他者よりも遅くまで応答メッセージ
を送出し続けた室内機は、アドレス設定コマンドを受信
すると、自身に対するアドレス設定であることを認識
し、そのコマンドに含まれているアドレス番号ADRを
自己に固有な通信用のアドレスとしてEEPROM21
2に書き込みを行い、アドレス設定を完了する。そし
て、アドレス設定を完了すると、室外機10に対してア
ドレス設定の完了を示す応答メッセージを送信する。
【0082】一方、CPU11は、ステップS41のア
ドレス設定コマンドを送信した後、ステップS42でタ
イマのカウント動作を開始し、ステップS43で通信ラ
イン40をモニタすることによって、いずれかの室内機
から応答があったか否かを検出する。そして、ステップ
S43において「YES」と判断された場合はステップ
S45に進み、「NO」と判断された場合はステップS
44に進む。
【0083】ステップS44に進んだ場合は、ステップ
S42においてカウント動作を開始したタイマが所定時
間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そし
て、未だ所定時間経過していない場合には、室内機から
の応答待機状態とすべくステップS43に戻る。また、
タイマがタイムアウトした場合は、1台の室内機に対す
るアドレス設定が正常に行われなかったと判断してステ
ップS47に進む。
【0084】一方、ステップS43において「YES」
と判断されてステップS45に進んだ場合は、ステップ
S43において受信した応答メッセージが正常なメッセ
ージであるか否かを判断する。
【0085】応答メッセージが正常であれば1台の室内
機に対するアドレス設定が正確に行われたものと判断す
ることができる。そして、CPU11は、正常な応答メ
ッセージを受信することにより、アドレス設定された1
台の室内機のシリアル番号と通信アドレスとの対応関係
をEEPROM12に書き込むこととなる。そして、ス
テップS46に進む。
【0086】また、応答メッセージが正常でないならば
1台の室内機に対するアドレス設定が正確に行われなか
ったこととなる。このため、CPU11は、再度のアド
レス設定のためにステップS47に進む。ステップS4
7では、ループカウンタMを1だけインクリメントした
後、ステップS48に進む。そして「M=7」であるか
否かを判断して、「NO」であれば再度アドレス設定を
行うべくステップS41に戻る。
【0087】このように、ステップS44でタイムアウ
トした場合又はステップS45において正常な応答メッ
セージを受信できなかった場合は、ステップS48で
「M=7」となるまで7回のアドレス設定コマンドの再
送が行われることとなる。これは、より確実にアドレス
の設定を行うための予備的再送回数であるため、7回に
限定されるものではない。そして、7回送出しても正常
な応答メッセージが得られない場合は、この実施の形態
のオートアドレス設定の処理を最初から行うべくステッ
プS10(図4参照)に戻ることとなる(接続子E)。
【0088】ステップS46では、CPU11は、上記
の処理によってアドレスの設定付与したアドレスの数に
よって過接続であるか否かを判断する。この実施の形態
においては、16台の室内機が接続可能であり、各室内
機に設定され得るアドレス番号ADRは0〜15であ
る。従って、ステップS46では、ステップS41で送
信したアドレス番号ADRが16以上であった場合は、
17台の室内機が接続されていることになるため、過接
続と判断する。このようにステップS46において、
「YES」であれば室内機の接続台数が異常であるので
オートアドレス設定の処理を最初から行うべくステップ
S10(図4参照)に戻ることとなる(接続子E)。
【0089】一方、ステップS46において、「NO」
と判断された場合はステップS49に進んでアドレス番
号ADRを1だけインクリメントした後、さらにアドレ
スが未設定の室内機が存在するか否かを判断すべく、ス
テップS20(図4参照)に戻り、アドレス未設定検出
部11bの機能が再び実現されることとなる(接続子
D)。
【0090】そして、ステップS20に戻ると、CPU
11は各室内機21〜24に対して、アドレスが未設定
の室内機が存在するか否かを検索確認するための検索コ
マンドを、再び同報で送信することとなる。これによ
り、未だ設定付与されていない室内機が存在するか否か
を判断することができる。
【0091】このように、この実施の形態では、図3に
示したようにアドレス未設定検出部11bでアドレス未
設定の室内機が存在することを認識すると、アドレス設
定部11cで1台の室内機に対して固有のアドレスを設
定付与する。そして、1台の室内機に対する1つの固有
のアドレスを設定付与すると、再びアドレス未設定検出
部11bが、未だアドレスが設定されていない室内機が
存在するか否かを検出するように構成されている。この
ため、全ての室内機に対して固有のアドレスが設定付与
された時点で、アドレス設定部11cにおけるビットご
とにシリアル番号を確認する処理が行われることを回避
することができるので、効率的なオートアドレス設定が
可能となっている。また、ビットごとにシリアル番号を
確認する際も、ステップS31で送信する確認コマンド
に対して正常な応答メッセージが得られた場合には、そ
れ以後の他のビットに対する確認コマンドの送出を行う
ことなくアドレスの設定付与を行うように構成されてい
るため、従来のように1ビット目から24ビット目まで
全てのビットについて確認するような場合に比べて1つ
のアドレスを設定付与するまでの処理を短時間で行うこ
とが可能となっている。
【0092】次に、CPU11が、アドレス未設定検出
部11bとして機能しているときに、ステップS23に
おいてタイマがタイムアウトした場合、すなわち、正常
なアドレス設定を行うことができたか否かを判断するア
ドレス確認部11dとして機能する図7のフローチャー
トについて説明する。
【0093】まず、CPU11は、ステップS50にお
いてアドレスを設定した室内機が存在するか否かを判断
する。そして、CPU11は、それまでの処理によって
少なくとも1台の室内機に対してアドレスを設定付与し
ている場合は「YES」と判断してステップS51に進
む一方、全くアドレスを設定付与していない場合は「N
O」と判断し、オートアドレス設定ができていないこと
になるため、アドレスリセットから再度行うべくステッ
プS10に戻る(接続子E)。
【0094】ステップS51においては、アドレス番号
ADRとエラー回数ERRと接続台数CNを0に初期化
する。そしてステップS52に進む。
【0095】CPU11はステップS52において、室
内機21〜24のうちのアドレス番号ADRが設定され
ている室内機に対して、シリアル番号を返信するように
要求する。アドレス番号ADRが設定されている室内機
は、この返信要求を受信すると、自己のシリアル番号を
含めた応答メッセージを室外機10に向けて送信する。
【0096】そして、CPU11は、ステップS52の
返信要求を送信した後、ステップS53でタイマのカウ
ント動作を開始し、ステップS54で通信ライン40を
モニタすることによって、いずれかの室内機から応答が
あったか否かを検出する。そして、ステップS54にお
いて「YES」と判断された場合はステップS59に進
み、「NO」と判断された場合はステップS55に進
む。
【0097】ステップS55に進んだ場合は、ステップ
S53においてカウント動作を開始したタイマが所定時
間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そし
て、未だ所定時間経過していない場合には、室内機から
の応答待機状態とすべくステップS54に戻る。また、
タイマがタイムアウトした場合は、アドレス番号ADR
に対応する室内機が存在しないこととなり、ステップS
56に進む。
【0098】一方、ステップS54において「YES」
と判断されてステップS59に進んだ場合は、ステップ
S54において受信した応答メッセージが正常なメッセ
ージであるか否かを判断する。例えば、複数の室内機が
応答している場合は、通信ライン40上で衝突が起こっ
ているので正常なメッセージは得られない。そして、正
常な応答メッセージであった場合は、1つのアドレスに
対応する1台の室内機が確認できたこととなり、「YE
S」と判断されてステップS63に進む。また、応答メ
ッセージが正常でない場合は、「NO」と判断されてス
テップS60に進む。
【0099】ステップS60に進むと、CPU11は、
エラー回数ERRが7回をカウントしたか否かを判断
し、「NO」であればステップS61においてエラー回
数を1だけインクリメントした後、再度アドレス番号A
DRの室内機に対してシリアル番号の返信要求を行うべ
くステップS52に戻る。一方、エラー回数ERRが既
に7回をカウントしている場合は、アドレス設定付与の
際に何らかの異常があったものと判断して最初からオー
トアドレス設定の処理を行うべくステップS10に戻る
こととなる(接続子E)。
【0100】また、ステップS59において応答メッセ
ージが正常であると判断した場合は、ステップS63に
おいてアドレス番号ADRが16未満であるかを否かを
判断し、「YES」である場合は、さらに次のアドレス
番号の確認を行うべく、ステップS62で接続台数CN
とアドレス番号ADRとをそれぞれ1だけインクリメン
トした後、ステップS52に戻ることとなる。また、ス
テップS63において既にアドレス番号ADRが16に
達している場合は、空気調和機が過接続となっている可
能性があるため、「NO」と判断されて再度オートアド
レス設定の処理を最初から行うべくステップS10に戻
ることとなる(接続子E)。
【0101】CPU11が送出したシリアル番号の返信
要求に対して室内機からの応答がなく、ステップS55
でタイムアウトした場合は、ステップS56においてア
ドレス番号ADRを1だけインクリメントした後、ステ
ップS57においてアドレス番号ADRが17未満であ
るか否かを判断する。ここで、アドレス番号ADRが1
7未満である場合は、さらにアドレス番号ADRの室内
機に対してシリアル番号の返信要求を行うべくステップ
S52に戻る。これに対して、アドレス番号ADRが1
7に達している場合は、それ以上のアドレスが付与され
た室内機は存在しないはずであるので、シリアル番号返
信要求のためのループ処理を抜けることとなり、ステッ
プS58に進む。
【0102】そして、ステップS58では、CPU11
は、接続台数CNが0であるか否かを判断する。接続台
数CNが0であれば、アドレスの設定された室内機が1
台も確認されていない状態となる。このアドレス確認部
11dとして機能する最初の処理(ステップS50)に
おいて、アドレスを設定した室内機が存在するか否かの
判断を行っており、アドレスを設定した室内機が存在す
る場合にのみステップS51以降のアドレス確認処理を
行うように実現されている。このため、CPU11は、
アドレスを設定したにもかかわらずアドレスの設定され
た室内機が1台も確認することができなかったときは、
何らかの異常状態であるので、この場合は、再度オート
アドレス設定の処理を最初から行うべくステップS10
に戻ることとなる(接続子E)。
【0103】また、接続台数CNが0でないならば、ア
ドレス設定された室内機が少なくとも1台は存在してい
ることとなる。従って、ステップS58において「N
O」と判断された場合は、アドレス設定された全ての室
内機が確認されたこととなり、オートアドレス設定の処
理を終了し、空気調和機100の通常運転に移行するこ
ととなる。
【0104】以上説明したように、この実施の形態の空
気調和機100は、1台の室外機10が通信ライン40
を介して接続された複数の室内機21〜24に対して個
別に信号の送受信を行うことによって運転制御が行われ
るように構成されているが、空気調和機100の通常運
転に先立って、室外機10のCPU11が、複数の室内
機21〜24のうちで通信用のアドレスが未設定の室内
機が存在するか否かを検出するアドレス未設定検出部1
1bと、1台の室内機を特定してアドレスを設定付与す
るアドレス設定部11cとして機能することにより、ア
ドレスが未設定の室内機が少なくとも1台存在する場合
にのみ、1ビット目から24ビット目までのビットごと
のシリアル番号の確認を行って1台の室内機を特定して
1つの固有のアドレスを付与することができる。換言す
れば、全ての室内機に対するアドレス設定が終了した後
には、ビットごとのシリアル番号の確認を24回も行う
必要がなく、アドレス未設定の室内機の検索コマンドを
1回送信するだけで、アドレス未設定の室内機の有無を
検知することができるため、オートアドレス設定が終了
して通常運転に移るまでの時間を短縮することができ
る。
【0105】また、図5のステップS35において、受
信した応答メッセージが正常であるか否かを判断し、正
常に応答メッセージを受信していれば、応答している室
内機が1台のみであると判断することによって、その1
台の室内機に対して固有のアドレスを設定付与する処理
に移るように実現されているので、例えば、4ビット目
で1台の室内機を特定することができたときには、それ
以後の5ビット目以降から24ビット目までについて確
認コマンドの送信を行うことがなく、従来のオートアド
レス設定の処理に比べて、短時間でオートアドレス設定
を行うことができる。
【0106】また、室外機10と各室内機21〜24と
を結ぶ通信ライン40の伝送速度は、例えば300bp
s程度という低速であるが、上記のようなオートアドレ
ス設定の処理を行うことによって効率的に各室内機21
〜24に固有のアドレスを設定付与することができる。
【0107】すなわち、この実施の形態で示したオート
アドレス設定の処理を行うことによって、各室内機に固
有のアドレスを設定付与する際に要する時間を従来より
も短縮させることが可能となっている。
【0108】なお、上記説明においては、室内機が16
台まで接続可能なものであるとしたが、それに限定され
るものでないことは言うまでもない。
【0109】また、上記説明においては、室外機10が
各室内機21〜24に対してアドレスを設定付与する場
合について説明したが、同様のオートアドレス設定の処
理形態を、図1に示したリモコン30が通信ライン50
を介して各室内機21〜24に対して通信する際のアド
レス設定に適用することが可能であることは言うまでも
ない。換言すれば、上記のオートアドレス設定は、室外
機10若しくはリモコン30が複数の室内機21〜24
を制御する1台の制御部となり、この1台の制御部が通
信ライン40又は50を介して接続された複数の室内機
21〜24に対して固有のアドレスを設定付与する場合
に適用することが可能である。
【0110】さらに、図1に示した空気調和機100が
複数接続された空気調和システムが構成され、その空気
調和システムに複数の室外機や室内機を統括的に制御す
る集中コントローラが設けられている場合、集中コント
ローラは、複数の室外機や室内機に対して個別に制御信
号を送信する必要があるため、複数の室外機や室内機に
対して固有のアドレスを設定する必要がある。上記に説
明したこの実施の形態のオートアドレス設定の処理は、
このような集中コントローラが複数の室外機や室内機に
対して固有のアドレスを設定する際にも適用することが
可能である。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、制御部がアドレス設定機能を実現する必要があ
るか否かを、同報で室内機に与えられる検索コマンドに
対する室内機からの応答に基づいて決定するので、アド
レス設定機能を実現するべきか否かを判断する為に必要
な作業が軽減される。この結果、処理効率が向上し、オ
ートアドレス設定に要する時間を短縮することができ
る。また、設定されたアドレスを確認することもでき
る。
【0112】請求項2の発明によれば、全ての室内機に
対してアドレスを付与するのに必要な作業が軽減され
る。
【0113】請求項3及び請求項10の発明によれば、
識別番号に基づいて正確に1台の室内機を特定すること
ができ、各室内機に固有のアドレスを設定付与すること
ができる。
【0114】請求項4の発明によれば、次に更新された
所定のビットにおいて室内機同士の区別を行うことがで
きる。
【0115】請求項5の発明によれば、特定の値を更新
することなく、同一の値を以て、全ての室内機を1つず
つ特定することができる。
【0116】請求項6,請求項7及び請求項11の発明
によれば、確認コマンドに対して応答する室内機が1台
であると判断した時点で、一のアドレスを設定するため
の処理に移るため、識別番号のそれ以後のビットについ
ては確認コマンドを順次送出する処理を回避することが
でき、オートアドレス設定に要する時間を短縮すること
ができる。
【0117】請求項12の発明によれば、各室内機に対
して正確にアドレスの設定付与が行われたかどうかの判
断を行うことができる。
【0118】請求項8の発明によれば、アドレスを設定
する工程を実行する必要があるか否かを、同報で室内機
に与えられる検索コマンドに対する室内機からの応答に
基づいて決定するので、アドレスを設定する工程を実行
するべきか否かを判断する為に必要な作業が軽減され
る。この結果、処理効率が向上し、オートアドレス設定
に要する時間を短縮することができる。また、設定され
たアドレスを確認することもできる。
【0119】請求項9の発明によれば、必要がないのに
アドレスを設定する工程が実行されることを回避するこ
とができ、全ての室内機に対してアドレスを付与するの
に必要な作業が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における空気調和機の
構成を示す概略図である。
【図2】 室外機と室内機とリモコンとの内部機構を示
す概略図である。
【図3】 オートアドレス設定を行う際にCPUによっ
て実現される機能ブロック図である。
【図4】 この実施の形態のオートアドレス設定の際の
処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】 この実施の形態のオートアドレス設定の際の
処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図6】 この実施の形態のオートアドレス設定の際の
処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7】 この実施の形態のオートアドレス設定の際の
処理シーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 空気調和機、10 室外機、21〜24 室内
機、30 リモコン、40,50 通信ライン、11a
アドレスリセット部、11b アドレス未設定検出
部、11c アドレス設定部、11d アドレス確認部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−47733(JP,A) 特開 平5−157335(JP,A) 特開 平10−19347(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 103

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の制御部(10,30)、複数の室内
    機(21〜24)が通信ライン(40,50)を介して
    互いに接続され、 前記複数の室内機のそれぞれに対応する通信用のアドレ
    スに基づいて、前記制御部から前記複数の室内機に個別
    に通信を行うことにより、運転制御が行われる空気調和
    機(100)であって、 前記複数の室内機の各々は、検索コマンドに応答して、
    自身に前記アドレスが設定されているか否かを前記通信
    ラインを介して前記制御部に了知させる応答機能を備
    え、 前記制御部は、 前記複数の室内機(21〜24)に対して前記検索コマ
    ンドを、前記通信ラインを介して同報で与えるアドレス
    未設定検出機能(11b)と、 前記アドレスが未設定の未設定室内機が存在する場合に
    のみ、一の前記未設定室内機に対して前記アドレスを設
    定するアドレス設定機能(11c)と、 前記複数の室内機に対して設定された前記アドレスの確
    認を前記通信ラインを介して行うアドレス確認機能(1
    1d)と、 を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和機であって、 前記複数の室内機の全てに前記アドレスが設定されるま
    で、前記アドレス未設定検出機能(11b)と前記アド
    レス設定機能(11c)とが交互に繰り返されることを
    特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の空気調和機であ
    って、 前記複数の室内機のそれぞれに個別に設定された識別番
    号の所定のビット位置の値は特定の値であるか否か、を
    確認する確認コマンドが、前記アドレス設定機能によっ
    て前記通信ラインへ前記所定のビットを更新しつつビッ
    ト毎に送出され、 前記複数の室内機の各々は、前記確認コマンドと自身の
    識別番号の前記所定のビット位置の値との比較に基づい
    て前記通信ラインへ応答することを特徴とする空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気調和機であって、 前記複数の室内機の各々は、自身の前記複数の室内機の
    前記所定のビットが前記特定の値で無い場合に、 他の前記複数の室内機の所定のビットが前記特定の値で
    無く、かつその次に更新された前記所定のビットについ
    て自身の前記識別番号と前記特定の値とが一致すれば、
    その一致を示す応答を行うことを特徴とする空気調和
    機。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の空気調和機であって、 前記複数の室内機の各々は、自身の前記複数の室内機の
    前記所定のビットが前記特定の値で無い場合に、 他の前記複数の室内機の少なくとも一つが前記所定のビ
    ットについて前記識別番号と前記特定の値とが一致すれ
    ば、それ以降に更新された前記確認コマンドに対しては
    前記特定の値との一致を問わずに応答を行わないことを
    特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれか一つ
    に記載の空気調和機であって、 前記アドレス設定機能は、前記確認コマンドに対して得
    られた応答が初めて正常なデータとなった場合に、一の
    前記アドレスを設定することを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】 一の制御部(10,30)、複数の室内
    機(21〜24)が通信ライン(40,50)を介して
    互いに接続され、 前記複数の室内機のそれぞれに対応する通信用のアドレ
    スに基づいて、前記制御部から前記複数の室内機に個別
    に通信を行うことにより、運転制御が行われる空気調和
    機(100)であって、 前記複数の室内機の各々は、識別番号のビット毎の確認
    コマンドに応答して、自身に設定されている前記識別番
    号の該当するビット位置の値が特定の値に一致するか否
    かを前記通信ラインを介して前記制御部に了知させる応
    答機能を備え、 前記制御部は、 前記複数の室内機に対して前記確認コマンドを、前記通
    信ラインを介して同報で与えることによって一の前記室
    内機を特定し、当該室内機に対して一の前記ア ドレスを
    設定するアドレス設定機能(11c)と、 前記複数の室内機に対して設定された前記アドレスの確
    認を前記通信ラインを介して行うアドレス確認機能(1
    1d)と、 を備え、 前記アドレス設定機能(11c)は、前記確認コマンド
    に対して得られた応答が初めて正常なデータとなった場
    合に、一の前記アドレスを設定することを特徴とする空
    気調和機。
  8. 【請求項8】 一の制御部(10,30)が通信ライン
    (40,50)を介して接続された複数の室内機(21
    〜24)に対して固有のアドレスを設定付与する空気調
    和機(100)におけるアドレス設定方法であって、 前記複数の室内機のうちで前記アドレスが未設定の室内
    機が存在するか否かを検索するための検索コマンドを前
    記通信ラインを介して同報で送信する工程と、 前記通信ラインを介して前記検索コマンドに対する応答
    を受信した場合にのみ、前記アドレスが未設定の一の前
    記室内機に対して前記アドレスを設定する工程と、 前記複数の室内機に対して設定された前記アドレスの確
    認を前記通信ラインを介して行う工程と、 を有することを特徴とする空気調和機におけるアドレス
    設定方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の空気調和機におけるア
    ドレス設定方法であって、 前記複数の室内機の全てに前記アドレスが設定されるま
    で、前記アドレスを設定する工程と前記検索コマンドを
    同報で送信する工程とを交互に繰り返し行うことを特徴
    とする空気調和機におけるアドレス設定方法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の空気調和機に
    おけるアドレス設定方法であって、 前記アドレスを設定する工程は、前記複数の室内機のそ
    れぞれに個別に設定された識別番号の所定のビット位置
    の値は特定の値であるか否か、を確認する確認コマンド
    を、前記通信ラインへビットごとに送出する工程を含む
    ことを特徴とする空気調和機におけるアドレス設定方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の空気調和機におけ
    るアドレス設定方法であって、 前記アドレスを設定する工程は、前記確認コマンドに対
    する前記応答が初めて正常なデータとなった場合に、前
    記通信ラインに対して一の前記アドレスを送信すること
    を特徴とする空気調和機におけるアドレス設定方法。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし請求項11のいずれか
    一つに記載の空気調和機におけるアドレス設定方法であ
    って、 前記検索コマンドに対する応答を受信しなかった場合
    に、前記複数の室内機に対して設定された前記アドレス
    の確認を前記通信ラインを介して行う工程が行われるこ
    とを特徴とする空気調和機におけるアドレス設定方法。
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