JP3229779B2 - 立体表示装置 - Google Patents

立体表示装置

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JP3229779B2
JP3229779B2 JP20100995A JP20100995A JP3229779B2 JP 3229779 B2 JP3229779 B2 JP 3229779B2 JP 20100995 A JP20100995 A JP 20100995A JP 20100995 A JP20100995 A JP 20100995A JP 3229779 B2 JP3229779 B2 JP 3229779B2
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健 増谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示画面の観測
者側にパララックスバリアを設けた立体表示装置に係
り、特にクロストーク領域を増大させることなく観察位
置で最大照度で立体視ができる範囲を拡大できるように
した立体表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17に示すように、液晶パネルからな
る表示画面2に右目用映像21と左目用映像22とを形
成し、この映像をパララックスバリア3で分離して観測
する、いわゆる、パララックスバリア方式の立体表示装
置においては、水平方向の画素開口率(l/L)が50
%以上のものが多い。ここで、Lは表示画面2の水平方
向の画素ピッチ、lは画素開口幅である。
【0003】この立体表示装置においては、左目51と
右目用映像21との間にパララックスバリア3の遮光部
分31が存在するため、右目用画素から左目51に向か
う光線53はパララックスバリア3の遮光部分31に遮
られ、左目51の位置から右目用映像21を見ることが
できない。右目52と左目用映像22との関係も同様で
ある。
【0004】パララックスバリア3の開口率(b/B)
は、例えば図18に示すように、最適観察位置61にお
いて、瞳がパララックスバリア3の各開口部32を通し
て各画素をその開口幅l全体にわたって見ることができ
るように設計される。すなわち、パララックスバリア3
の開口率(b/B)は、図18に示す(l/2L)×1
00%以上とされる。ここで、Bはパララックスバリア
3の水平方向のバリアピッチ、bは開口部32の開口幅
である。
【0005】このようにパララックスバリア3の各開口
部32を通して各画素をその開口幅l全体にわたって見
ることができる時の瞳の位置での照度を「最大照度」と
称することにすると、この最大照度が得られる範囲はパ
ララックスバリア3の各開口部32の開口率(b/B)
によって決定され、(l/2L)×100%の場合に
は、一点62に限定される。
【0006】図18中の符号63で示される領域は、片
目で右目用映像21と左目用映像22との両方が観測さ
れて立体視が不可能になる領域であり、クロストーク領
域と称される。
【0007】クロストーク領域を減少させるためには、
パララックスバリア3の開口率(b/B)を小さくすれ
ばよく、例えば図19に示すように、パララックスバリ
ア3の開口率(b/B)を{(L−l)/2L}×10
0%とするとクロストーク領域はなくなり、立体視が可
能な範囲64は最も大きくなるが、最適観測位置61に
おける照度は図18の場合に比べて小さくなり、最大照
度の(L−l)/lとなる。
【0008】パララックスバリア3の開口率(b/B)
を{(L−l)/2L}×100%よりも更に小さくす
ると、最適観測位置における照度が更に小さくなるばか
りでなく、映像が全く見えない領域が現れる。
【0009】逆に、パララックスバリア3の開口率(b
/B)を(l/2L)×100%よりも大きくすると、
図20に示すように、最大照度が得られる範囲62は大
きくなるが、クロストーク領域63も大きくなる。立体
視が可能な範囲と最大照度を得られる範囲とが一致する
図20の場合、立体視が可能な範囲はもっとも大きい図
19の場合の(L−l)/Lと非常に小さくなる。
【0010】従って、従来のパララックスバリア方式の
立体表示装置においては、パララックスバリア3の開口
率(b/B)は{(L−l)/2L}×100%以上、
(l/2L)×100%以下が望ましいことが分かる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように最適観測位
置61で最大照度が得られるパララックスバリア3の開
口率(b/B)は(l/2L)×100%以上であり、
クロストークの領域が無くなるパララックスバリア3の
開口率(b/B)は{(L−l)/2L}×100%以
下であるという2つの条件は水平方向の画素開口率(l
/L)が50%以下、即ちL≧2lでのみ同時に満たさ
れ、水平方向の画素開口率(l/L)が50%を上回る
液晶パネルを用いる場合にこれらの条件が同時に満たさ
れることはない。
【0012】特に、最適観測位置61から観測者が左右
に移動した場合、瞳位置において右目用映像21の照度
と左目用映像22の照度との和(以下、全照度という)
の変化がないようにすると立体視が可能な範囲は非常に
小さくなる。
【0013】又、立体映像を観察するために液晶パネル
上の映像を右目用と左目用に分離するため、同じ液晶パ
ネルを用いて平面画像を観察する場合に比べて観測位置
における照度が半分になるという問題もある。
【0014】この発明は、上記の事情を鑑みてなされた
ものであり、クロストーク領域を増大させずに最大照度
で立体視ができる範囲を拡大できるようにした立体表示
装置の提供を目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の立体表
示装置は、光源と、表示画面と、表示画面の観測者側に
設置したパララックスバリアからなり、表示画面の映像
をパララックスバリアにより分離する立体表示装置を前
提として、上記の目的を達成するため、表示画面と光源
との間に多数のスリットが並んだ格子状の入射側バリア
を設置することを特徴とするものである。
【0016】このように構成することで、クロストーク
領域を増大させずに最大照度で立体視ができる範囲を拡
大することができる。
【0017】さらに、この発明の第2の立体表示装置
は、光源と、表示画面と、表示画面の観測者側に設置し
たパララックスバリアと、表示画面と光源との間に配置
される多数のスリットが並んだ格子状の入射側バリアと
からなり、表示画面の映像を分離する立体表示装置であ
って、Nを視点数、Mを前記パララックスバリアの位置
によって決定される視点数より小さい自然数、Lを表示
画面の水平方向の画素ピッチとした場合、前記パララッ
クスバリアの開口ピッチがNL/(N−M)より少し小
さく、前記入射側バリアの開口ピッチがNLより少し大
きく、前記パララックスバリアと表示画面の表示画素と
の距離と前記入射側バリアと表示画面の表示画素との距
離の比がほぼM対(N−M)であることを特徴とするも
のである。
【0018】上記第2の立体表示装置について図9を参
照して説明する。
【0019】この第2の立体表示装置における各パラメ
ータは、液晶パネルで構成される表示画面2の観察者側
に配置されるパララックスバリア3の開口ピッチB1
表示画面2の観察者側に配置されるパララックスバリア
3と表示画面2の表示画素との距離r1(空気中換算
値)、表示画面2の光源1側に配置される入射側バリア
4の開口ピッチB2、表示画面2の光源1側に配置され
る入射側バリア4と表示画面2の表示画素との距離r2
(空気中換算値)、表示画面2の観察者側に配置したパ
ララックスバリア3と観察位置との距離R、眼間距離E
(=65mm)などであり、これらのパラメータ間では
図9に示すように、下記(1)から(8)式が成立す
る。
【0020】
【数1】 E:R+r1+r2=B1:r1+r2=L:r2 …(1)
【0021】
【数2】 B2:r1+r2=ML:r1=(N−M)E:R …(2)
【0022】
【数3】∴r1 =MLR/(N−M)E …(3)
【0023】
【数4】 ∴r2 =L(R+r1)/(E−L) =LR(E+ML/(N−M))/E(E−L) …(4)
【0024】また、(1)式より、B1 は(5)式のよ
うになる。
【0025】
【数5】B1 =L(r1+r2)/r2 …(5)
【0026】
【数6】 ∴B1 =NLE/((N−M)E+ML) …(6)
【0027】また、(2)式より、B2 は(7)式のよ
うになる。
【0028】
【数7】 B2 =(N−M)E(r1+r2)/R …(7)
【0029】
【数8】∴B2=NLE/(E−L) …(8)
【0030】ここで、L《Eを考慮すると、パララック
スバリア3のバリアピッチB1 、距離r1及び入射側バ
リア4のバリアピッチB2 、距離r2は次のようにな
る。
【0031】B1 はNL/(N−M)より少し小さい
値、B2はNLより少し大きい値、r2はほぼLR/E、
1はMr2/(N−M)となる。
【0032】ここで、B1 において、NL/(N−M)
より少し小さい値とは、上記L《Eを考慮した結果、N
L/(N−M)と上記(6)式との差であり、双方の関
係式からその差はNML2/(N−M){(N−M)E
+ML}となる。
【0033】また、B2において、NLより少し大きい
値とは、上記L《Eを考慮した結果、NLと上記(8)
式との差であり、双方の関係式からその差はNL2
(E−L)となる。
【0034】さらに、r2はM,Nが変化してもほぼ一
定であるが、r1はM/(N−M)に依存する。よっ
て、M/(N−M)を小さくすれば立体表示装置を薄く
することができる。
【0035】この第2の立体表示装置において、視点数
がNの立体表示を得る場合に、表示画面2の光源1側に
配置される入射側バリア4はN個の画素に1個の開口部
が対応しているが、表示画面2の観察者側に配置したパ
ララックスバリア3はそれ以下のN/(N−M)個の画
素に1個の開口部が対応している。
【0036】上記第2の立体表示装置において、表示画
面2の光源1側に配置される入射側バリア4の遮光部を
STNやTN等の液晶材料を用いて、電気的に出現、消
滅を選択可能にすると、遮光部を出現させた場合は、視
点数がNの立体表示装置であり、遮光部を消滅させると
視点数もしくは視点数及び眼間距離の異なる立体表示装
置となる。
【0037】更に、表示画面2の観察側のパララックス
バリア3の遮光部をSTNやTN等の液晶材料を用いて
電気的に出現、消滅を選択可能にすると、表示画面2の
光源1側に配置される入射側バリア4と、表示画面2の
観察者側に配置したパララックスバリア3との双方の遮
光部を消滅させれば、表示画面本来の解像度で平面画像
を観察することができる。
【0038】また、この発明の第3の立体表示装置は、
光源と、表示画面と、表示画面の観測者側に設置したパ
ララックスバリアと、表示画面と光源との間に配置され
る多数のスリットがほぼ等ピッチで並んだ格子状の入射
側バリアとからなり、表示画面の映像を分離する立体表
示装置であって、Iを視点数、Jを前記パララックスバ
リアの位置によって決定される視点数より小さい自然
数、Lを表示画面の水平方向の画素ピッチとした場合、
前記パララックスバリアの開口ピッチがILより少し小
さく、前記入射側バリアの開口ピッチがIL/Jより少
し大きく、前記パララックスバリアと表示画面の表示画
素との距離と前記入射側バリアと表示画面の表示画素と
の距離の比がほぼJ対(I−J)であることを特徴とす
るものである。
【0039】前述した第2の立体表示装置と同様に各パ
ラメータ間では図10に示すように、下記(9)から
(16)式が成立する。
【0040】
【数9】 JE:R+r1+r2=B1:r1+r2=(I−J)L:r2 …(9)
【0041】
【数10】 B2:r1+r2=L:r1=E:R …(10)
【0042】
【数11】∴r1 =LR/E …(11)
【0043】
【数12】 ∴r2 =(I−J)L(R+r1)/((JE−(I−J)L) =(I−J)LR(E+L)/(JE−(I−J))L)E…(12)
【0044】また、(9)式より、B1 は次のようにな
る。
【数13】 B1 =(I−J)L(r1+r2)/r2 …(13)
【0045】
【数14】∴B1 =ILE/(E+L) …(14)
【0046】また、(2)式より、B2 は次のようにな
る。
【0047】
【数15】B2 =E(r1+r2)/R …(15)
【0048】
【数16】 ∴B2=ILE/(JE−(I−J)L) …(16)
【0049】ここで、L《Eを考慮すると、パララック
スバリア3のバリアピッチB1 、距離r1及び入射側バ
リア4のバリアピッチB2、距離r2は次のようになる。
【0050】B1 はILより少し小さい値、B2はIL
/Jより少し大きい値、r1 =LR/E、r2はほぼ
(I−J)r1/Jとなる。
【0051】ここで、B1 において、ILより少し小さ
い値とは、上記L《Eを考慮した結果、ILと上記(1
4)式との差であり、双方の関係式からその差はIL2
/(E+L)となる。
【0052】また、B2において、IL/Jより少し大
きい値とは、上記L《Eを考慮した結果、IL/Jと上
記(16)式との差であり、双方の関係式からその差は
I(I−J)L2/J(JE−(I−J)L)となる。
【0053】さらに、r1はI,Jに依存しないが、r2
は(I−J)/Jに依存する。よって、(I−J)/J
を小さくすれば立体表示装置を薄くすることができる。
【0054】この第3の立体表示装置において、視点数
がIの立体表示を得る場合に、表示画面2の観察者側に
配置されるパララックスバリア3はI個の画素に1個の
開口部が対応しているが、表示画面2の光源1側に配置
した入射側バリア4はそれ以下のI/J個の画素に1個
の開口部が対応している。
【0055】上記第3の立体表示装置において、表示画
面2の観察者側に配置されるパララックスバリア3の遮
光部をSTNやTN等の液晶材料を用いて、電気的に出
現、消滅を選択可能にすると、遮光部を出現させた場合
は、視点数がNの立体表示装置であり、遮光部を消滅さ
せると視点数もしくは視点数及び眼間距離の異なる立体
ディスプレイとなる。
【0056】更に、表示画面2の光源1側の入射側バリ
ア4の遮光部をSTNやTN等の液晶材料を用いて電気
的に出現、消滅を選択可能にすると、表示画面2の光源
1側に配置される入射側バリア4と、表示画面2の観察
者側に配置したパララックスバリア3との双方の遮光部
を消滅させれば、表示画面本来の解像度で平面画像を観
察することができる。
【0057】この発明の第4の立体表示装置は、光源
と、表示画面と、表示画面の観測者側に設置したパララ
ックスバリアと、表示画面と光源との間に配置される多
数のスリットがほぼ等ピッチで並んだ格子状の入射側バ
リアとからなり、表示画面の映像を分離する立体表示装
置であって、視点数を2、表示画面の水平方向の画素ピ
ッチをLとした場合、前記パララックスバリアの開口ピ
ッチが2Lより少し小さく、前記入射側バリアの開口ピ
ッチが2Lより少し大きく、前記パララックスバリアと
表示画面の表示画素との距離と前記入射側バリアと表示
画面の表示画素との距離の比がほぼ1対1であることを
特徴とする。
【0058】又、この場合、パララックスバリアの開口
率と入射側バリアの開口率が実質的に同じであることが
好ましく、いずれかのバリアの開口率が大きくなるとク
ロストーク領域が増大するので好ましくない。
【0059】この発明の第4の立体表示装置において、
パララックスバリア及び入射側バリアの開口率は画素開
口率を基準にして自由に選択できるが、表示画面の水平
方向の画素ピッチをL、画素開口幅をlとした場合、パ
ララックスバリアの開口率と入射側バリアの開口率とが
共に{(2L+l)/4L}×100%付近以下である
ことが好ましい。
【0060】パララックスバリアの開口率と入射側バリ
アの開口率との一方又は両方が{(2L+l)/4L}
×100%付近よりも大きくなると、クロストーク領域
中に左目用映像と右目用映像のいずれかの最大照度領域
で重なりあう領域が生じるので好ましくない。
【0061】パララックスバリアの開口率と入射側バリ
アの開口率とが共に{(2L+l)/4L}×100%
付近では、最大照度で立体視できる領域が十分広い上、
クロストーク領域が最大照度領域と重なりあうことな
く、しかも、左目用映像と右目用映像の一方の最大照度
から照度が低下する領域で他方の照度が高まるので、観
測者が最適観測位置から左右に移動しても全照度が一定
になる。
【0062】パララックスバリアの開口率と入射側バリ
アの開口率とが共に{(2L+l)/4L}×100%
付近以下である場合、画素開口率は50%未満であって
もよいが、画素開口率が50%以上である場合には、ク
ロストーク領域を増大させることなく、最大照度で立体
視が可能な領域が拡大されるので好ましい。
【0063】この発明の第4の立体表示装置において
は、特にパララックスバリアの開口部の開口率と入射側
バリアの開口率とは共に(l/L)×100%以下であ
り、かつ、50%以上であることが好ましい。
【0064】パララックスバリアの開口部の開口率と入
射側バリアの開口率とのいずれか一方又は両方が50%
を下回ると最大照度を得られる領域が減少するので好ま
しくない。又、パララックスバリアの開口部の開口率と
入射側バリアの開口率とのいずれか一方又は両方が(l
/L)×100%を上回ると、クロストーク領域が増大
するので好ましくない。
【0065】上記発明の第1ないし第4の立体表示装置
においては、観測者の瞳の中心と、表示画面の各画素の
中心と、各画素に対応するパララックスバリアの開口部
の中心と、各画素に対応する入射側バリアの開口部の中
心との関係は特に限定されないが、光のロスを減少させ
るため、これらが全て一直線上に並ぶようにパララック
スバリア、表示画面及び格子状のバリアが設置されるこ
とが好ましい。
【0066】また、上記第1ないし第4の発明において
は、光源から出射された光線の一部分が入射側バリアの
遮光部分によって遮断されるので、光の利用率が低下す
るという問題が生じてくるが、入射側バリアの光源側の
面をアルミニウムなどの金属、白色インクなどの反射率
の高い素材で形成する場合には、遮断された光が光源側
に反射され、更に光源に設けた反射ミラーによって反射
されることを繰り返すうちに入射側バリアの透光部分に
向かわせることができ、これにより光の利用率を高め
て、画像の照度を高めることができる。
【0067】又、この発明においては、液晶パネルの後
面ないしは画素間の遮光部で反射した光が入射側バリア
で再び反射され、液晶パネルの画素に入射し、映像のコ
ントラストを低下させるという問題も生じるが、入射側
バリアの液晶パネル側の面を反射率が低い素材で形成す
る場合には、液晶パネルから入射側バリアに向かう光を
入射側バリアの液晶パネル側の面に吸収させ、液晶パネ
ルの画素に乱入射することを防止することにより、色の
濁りやコントラストの低下を防止することができる。
【0068】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づい
て具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0069】図1に示すこの発明の第1の実施例に係る
立体表示装置は、視点数が2の場合の立体表示装置であ
り、光源1と、液晶パネル2と、液晶パネル2の前面、
即ち、観測者側に配置されたパララックスバリア3と、
液晶パネル2の光源1側に配置された入射側バリア4と
を備える。
【0070】光源1から出射される光の利用率を高める
ために、観測者の瞳の中心と、パララックスバリア3の
各開口部32の中心と、液晶パネル2の各画素の中心
と、入射側バリア4の各開口部42の中心とが全て一直
線上に並ぶように配置される。
【0071】図2に示すように、入射側バリア4はガラ
ス乾板43上にストライプ状の遮光部41を形成したも
のであり、例えば感光剤を塗布し、レーザーにより感光
させてストライプ状に黒化させ、非感光部を除去した
り、スクリーン印刷などによって形成される。
【0072】パララックスバリア3の開口率(b1
1)と入射側バリア4の開口率(b2/B2)とは共に
50%としてあり、又、液晶パネル2の開口率は50%
以上にしている。ここで、B1はパララックスバリア3
の水平方向のバリアピッチ、b1は開口部32の開口
幅、B2は入射側バリア4の水平方向のバリアピッチ、
2は開口部42の開口幅である。
【0073】図3に示すように、観測者が最適観測位置
61から左右方向に移動した場合の瞳の位置と照度の関
係は、例えば実線で示すように左目用映像22が観察さ
れる範囲内で、最適観測位置61から左右方向に最大照
度の領域があり、その両側で直線的に減少する。
【0074】更に観測者が最適観測位置61から左右方
向に大きく移動すると、左目用映像22が観察される範
囲に連続してそれぞれ右目用映像21が同じような照度
分布で観察され、従来方式と異なりクロストークの領域
なしに最大照度が得られ、しかも、最大照度が得られる
範囲が増加している。
【0075】上記の実施例において、入射側バリア4と
しては、例えば図4に示すように、ガラス基板43上に
アルミニウム薄膜44とクロム薄膜45とを積層し、エ
ッチングによりストライプ状に形成したものを用いた
り、例えば図5に示すように、ガラス基板43上にアル
ミニウム薄膜43と酸化クロム薄膜46とを形成し、エ
ッチングによりストライプ状に形成したものを用いたり
することができる。
【0076】これら図4、図5に示す入射側バリア4を
用いる場合には、アルミニウム薄膜44側が光源1に向
くように入射側バリア4を配置し、図6に示すように、
このアルミニウム薄膜44によって光源1から遮光部4
1に入射した光53を光源1側に反射させ、再び光源1
内の反射面で反射させることを繰り返すうちにその光を
入射バリア4の遮光部41の間の開口部42に導くこと
により、光の利用率が高められ、観測位置における照度
が高められる。
【0077】又、クロム薄膜45や酸化クロム薄膜46
は、光源1から出射され、液晶パネル2で反射された光
線81を吸収し、この光線81が再び液晶パネル2に乱
入射することを防止し、これにより、色の濁りやコント
ラストの低下、映像の乱れ(左右映像のまざり)などの
悪影響が生じることを防止している。
【0078】なお、アルミニウム薄膜44に代えて、白
色インクの印刷を用いても光の利用率を高める効果を得
ることができる。また、白インクの印刷の上に黒インク
を印刷すると、さらに映像への悪影響を防ぐことができ
る。ただし、白インクの印刷と黒インクの印刷を完全に
重ね合わせることは困難であるので、黒インクのストラ
イプ幅を白インクのストライプ幅よりも細くしても、効
果が著しく低下しない範囲内ならば良い。
【0079】図7に示すこの発明の第2の実施例に係る
立体表示装置では、パララックスバリア3の開口率(b
1/B2)と入射側バリア4の開口率(b2/B2)とは共
に液晶パネル2の水平方向の画素ピッチをLとし、画素
開口幅をlとすれば、(l/L)×100%としてあ
り、液晶パネル2の開口率(l/L)は50%以上にし
ている。
【0080】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の第1の実施例のそれらと同様であるので、重
複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0081】この実施例においては、パララックスバリ
ア3の開口率と入射側バリア4の開口率が共に50%よ
りも大きいので、図7に示すように、観測者が最適観測
位置61から左右方向に移動すると、例えば左目用映像
22の照度が減少する領域で右目用映像21とのクロス
トーク領域63が生じるが、クロストーク領域63を従
来と同じ大きさにすれば、最大照度が得られる領域62
は従来よりも大きくなる。
【0082】図8に示すこの発明の第3の実施例では、
パララックスバリア3の開口率(b 1/B2)と入射側バ
リア4の開口率(b2/B2)とは共に液晶パネル2の水
平方向の画素ピッチをLとし、画素開口幅をlとすれ
ば、{(l+2L)/4L)}×100%付近にしてあ
り、液晶パネル2の開口率は50%以上にしている。
【0083】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の各実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。
【0084】この実施例においては、観測者が最適観測
位置61から左右方向に移動すると、従来例よりも左目
(右目)で最大照度の左目用映像22(右目用映像2
1)が観察できる範囲が大きく、しかも、左目用映像2
2(右目用映像21)の照度が減少する領域全体が右目
用映像21(左目用映像22)の照度が増加する領域と
クロストークするので、観測者が最適観測位置61から
左右方向に移動しても瞳位置における全照度、即ち、左
目用映像22の照度と右目用映像21の照度との和が全
く変化しない。
【0085】なお、上記の各実施例では、パララックス
バリア3の開口率と入射側バリア4の開口率とを同じに
しているが、これは光利用率を高める上で最も好ましい
からであり、パララックスバリア3の開口率と入射側バ
リア4の開口率とを異ならせることは妨げない。
【0086】図11に示すこの発明の第4の実施例に係
る立体表示装置は、液晶パネルを用いた視点数が4であ
る立体表示装置であり、光源1と、液晶パネル2と、液
晶パネル2の前面、即ち、観測者側に配置されたパララ
ックスバリア3と、液晶パネル2の光源1側に配置され
た入射側バリア4とを備える。
【0087】この 液晶パネル2上には各視点A、B、
C、Dに対応する画素列1、2、3、4が表示されてい
る。この実施例では視点数Nは4、Mは2としている。
従って、パララックスバリア3のバリアピッチB1 は4
L/(4−2)=2Lより少し小さい値、入射側バリア
4のバリアピッチB2 は4Lより少し大きい値、距離r
2はほぼLR/E、距離r1はr2、すなわち、r1:r2
=1:1となる。
【0088】この実施例のように、視点数が4個の立体
表示装置の場合には、液晶パネル2の光源1側に配置さ
れる入射側バリア4は4個の画素(1、2、3、4)に
1つの開口部42が対応しているが、液晶パネル2の観
察者側に配置したパララックスバリア3はそれ以下の2
個の画素に1つの開口部32が対応している。
【0089】ここで、液晶パネル2の光源1側に配置さ
れる入射側バリア4の遮光部41をSTN液晶を用い
て、電気的に出現、消滅を選択可能にすると、遮光部4
1を出現させた場合は、視点数が4の立体表示装置であ
り、遮光部41を消滅させると図12示すように、視点
数が2の立体表示装置となる。
【0090】更に、表示画面の観察側のパララックスバ
リア3の遮光部31をSTN液晶を用いて電気的に出
現、消滅を選択可能にすると、表示画面の光源1側に配
置される入射側バリア4と、表示画面の観察者側に配置
したパララックスバリア3との双方の遮光部を消滅させ
れば、表示画面本来の解像度で平面画像を観察すること
ができる。
【0091】図13に示すこの発明の第5の実施例に係
る立体表示装置は、液晶パネルを用いた視点数Nが4で
ある立体表示装置の異なる例を示し、Mは1とした。第
4の実施例と同じく液晶パネル2上には各視点A、B、
C、Dに対応する画素列1、2、3、4が表示されてい
る。この実施例では、Nは4、Mは1としている。従っ
て、パララックスバリア3のバリアピッチB1 は4L/
(4−1)=4L/3より少し小さい値、入射側バリア
4のバリアピッチB2 は4Lより少し大きい値、距離r
2はほぼLR/E、距離r1はr2/3、すなわち、r1
2=1:3となる。この実施例では立体表示装置を薄
くすることができる。
【0092】この実施例においても、視点数が4個の立
体表示装置の場合には、液晶パネル2の光源1側に配置
される入射側バリア4は4個の画素(1、2、3、4)
に1つの開口部42が対応し、液晶パネル2の観察者側
に配置したパララックスバリア3はそれ以下の4/3個
の画素に1つの開口部32が対応している。
【0093】図14に示すこの発明の第6の実施例に係
る立体表示装置は、液晶パネルを用いた視点数Iが4で
ある立体表示装置であり、液晶パネル2上には各視点
A、B、C、Dに対応する画素列1、2、3、4が表示
されている。尚、この第6の実施例は前述の第4、第5
の実施例とは画素列1、2、3、4の並び方が逆になっ
ている。また、この実施例では視点数Iは4、Jは2と
している。従って、パララックスバリア3のバリアピッ
チB1 は4Lより少し小さい値、入射側バリア4のバリ
アピッチB2は2Lより少し大きい値、距離r1はLR/
E、距離r2はほぼr1、すなわち、r1:r2=1:1と
なる。
【0094】この第6の実施例のように、視点数が4個
の立体表示装置の場合に、液晶パネル2の観察者側に配
置されるパララックスバリア3は4個の画素(1、2、
3、4)に1つの開口部42が対応しているが、液晶パ
ネル2の光源1側に配置した入射側バリア4はそれ以下
の2個の画素に1つの開口部32が対応している。
【0095】ここで、表示画面の観察者側に配置される
パララックスバリア3の遮光部31をSTN液晶を用い
て、電気的に出現、消滅を選択可能にすると、遮光部3
1を出現させた場合は、視点数が4の立体表示装置であ
り、遮光部31を消滅させると図15に示すように、視
点数が2の立体表示装置となる。
【0096】更に、液晶パネル2の光源1側の入射側バ
リア4の遮光部41をSTN液晶を用いて電気的に出
現、消滅を選択可能にすると、表示画面の光源1側に配
置される入射側バリア4と、表示画面の観察者側に配置
したパララックスバリア3との双方の遮光部を消滅させ
れば、表示画面本来の解像度で平面画像を観察すること
ができる。
【0097】図16に示すこの発明の第7の実施例に係
る立体表示装置は、液晶パネルを用いた視点数Iが4で
ある立体表示装置の異なる例を示し、Jは3とした。第
6の実施例と同じく液晶パネル2上には各視点A、B、
C、Dに対応する画素列1、2、3、4が表示されてい
る。この実施例では、Iは4、Jは3としている。従っ
て、パララックスバリア3のバリアピッチB1 は4Lよ
り少し小さい値、入射側バリア4のバリアピッチB2
4L/3より少し大きい値、r1:r2=3:1となる。
この実施例では立体表示装置を薄くすることができる。
【0098】上記各実施例においては、光源1から出射
された光線の一部分が入射側バリア4の遮光部分(遮光
部41)によって遮断されるので、光の利用率が低下す
るという問題が生じてくるが、入射側バリア4の光源1
側の面をアルミニウムなどの金属、白色インクなどの反
射率の高い素材で形成する場合には、遮断された光が光
源側に反射され、更に光源に設けた反射ミラーによって
反射されることを繰り返すうちに入射側バリア4の透光
部分(開口部42)に向かわせることができ、これによ
り光の利用率を高めて、画像の照度を高めることができ
る。
【0099】又、上記各実施例においては、液晶パネル
2の後面ないしは画素間の遮光部で反射した光が入射側
バリア4で再び反射され、液晶パネル2の画素に入射
し、映像のコントラストを低下させるという問題も生じ
るが、入射側バリア4の液晶パネル2側の面を反射率が
低い素材で形成する場合には、液晶パネル2から入射側
バリア4に向かう光を入射側バリア4の液晶パネル2側
の面に吸収させ、液晶パネル2の画素に乱入射すること
を防止することにより、色の濁りやコントラストの低下
を防止することができる。
【0100】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明は、表
示画面の観察者側にパララックスバリアを設置するとと
もに、表示画面と光源との間に多数のスリットが並んだ
格子状の入射側バリアを設置することで、クロストーク
を増大させずに立体視ができる範囲を拡大することがで
きる。
【0101】そして、表示画面の前面のパララックスバ
リアの開口率と入射側バリアの開口率とを適宜設計する
ことにより、横方向の画素開口率が50%以上の液晶パ
ネルを用いる場合でも、最大照度が得られる条件とクロ
ストークの領域がない条件とを同時に満たすことができ
る。
【0102】又、従来よりもクロストークの領域を同じ
かそれよりも小さくすると同時に最大照度で立体視がで
きる領域を大きくすることができる。
【0103】更に、最大照度で立体視ができる範囲外で
左右の目に対応する映像が見える範囲を全てクロストー
ク領域とすることにより、観測者が左右方向に移動した
時に全照度の変化がないようにした場合の最大照度で立
体視ができる領域を従来より大きくすることができる。
【0104】この発明において、特に入射側バリアの遮
光部の光源側の面を反射率の高い素材で構成する場合に
は、遮光部に入射した光を光源側に反射し、更に光源の
反射面で反射させること繰り返して入射側バリアの透光
部に導き、光の利用率を高めて観測位置における照度を
高めることができる。
【0105】また、この発明において、特に入射側バリ
アの遮光部の液晶パネル側の面を反射率の低い素材で構
成する場合には、液晶パネル面で反射した光が遮光部の
液晶パネル側の面で更に反射して液晶パネルの画素に乱
入射することを防止でき、色を濁らせたり、コントラス
トが低下したりする等の悪影響を防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】この発明の第1の実施例の入射側バリアの斜視
図である。
【図3】上記第1の実施例の特性説明図である。
【図4】この発明の他の入射側バリアの斜視図である。
【図5】この発明の又他の入射側バリアの斜視図であ
る。
【図6】この発明の他の入射側バリア及び又他の入射側
バリアの作用の説明図である。
【図7】この発明の第2の実施例の特性説明図である。
【図8】この発明の第3の実施例の特性説明図である。
【図9】この発明における多眼式立体表示装置の原理を
説明する構成図である。
【図10】この発明における多眼式立体表示装置の原理
を説明する構成図である。
【図11】この発明の第4の実施例の構成図である。
【図12】上記の第4の実施例の異なる実施例の構成図
である。
【図13】この発明の第5の実施例の構成図である。
【図14】この発明の第6の実施例の構成図である。
【図15】上記の第6の実施例の異なる実施例の構成図
である。
【図16】この発明の第7の実施例の構成図である。
【図17】従来例の構成図である。
【図18】従来例の特性説明図である。
【図19】他の従来例の特性説明図である。
【図20】又他の従来例の特性説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 表示画面 3 パララックスバリア 4 入射側バリア

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、表示画面と、表示画面の観測者
    側に設置したパララックスバリアとからなり、表示画面
    の映像をパララックスバリアにより分離する立体表示装
    置において、 表示画面と光源との間に多数のスリットが並んだ格子状
    の入射側バリアを設置することを特徴とする立体表示装
    置。
  2. 【請求項2】 光源と、表示画面と、表示画面の観測者
    側に設置したパララックスバリアと、表示画面と光源と
    の間に配置される多数のスリットが並んだ格子状の入射
    側バリアとからなり、表示画面の映像を分離する立体表
    示装置であって、 Nを視点数、Mを前記パララックスバリアの位置によっ
    て決定される視点数より小さい自然数、Lを表示画面の
    水平方向の画素ピッチとした場合、前記パララックスバ
    リアの開口ピッチがNL/(N−M)より少し小さく、
    前記入射側バリアの開口ピッチがNLより少し大きく、
    前記パララックスバリアと表示画面の表示画素との距離
    と前記入射側バリアと表示画面の表示画素との距離の比
    がほぼM対(N−M)であることを特徴とする立体表示
    装置。
  3. 【請求項3】 光源と、表示画面と、表示画面の観測者
    側に設置したパララックスバリアと、表示画面と光源と
    の間に配置される多数のスリットが並んだ格子状の入射
    側バリアとからなり、表示画面の映像を分離する立体表
    示装置であって、 Iを視点数、Jを前記パララックスバリアの位置によっ
    て決定される視点数より小さい自然数、Lを表示画面の
    水平方向の画素ピッチとした場合、前記パララックスバ
    リアの開口ピッチがILより少し小さく、前記入射側バ
    リアの開口ピッチがIL/Jより少し大きく、前記パラ
    ラックスバリアと表示画面の表示画素との距離と前記入
    射側バリアと表示画面の表示画素との距離の比がほぼJ
    対(I−J)であることを特徴とする立体表示装置。
  4. 【請求項4】 前記パララックスバリア及び入射側バリ
    アの少なくとも一方の遮光部は出現、消滅が選択自在に
    構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の立体表示装置。
  5. 【請求項5】 光源と、表示画面と、表示画面の観測者
    側に設置したパララックスバリアと、表示画面と光源と
    の間に配置される多数のスリットがほぼ等ピッチで並ん
    だ格子状の入射側バリアとからなり、表示画面の映像を
    分離する立体表示装置であって、 視点数を2、表示画面の水平方向の画素ピッチをLとし
    た場合、前記パララックスバリアの開口ピッチが2Lよ
    り少し小さく、前記入射側バリアの開口ピッチが2Lよ
    り少し大きく、前記パララックスバリアと表示画面の表
    示画素との距離と前記入射側バリアと表示画面の表示画
    素との距離の比がほぼ1対1であることを特徴とする立
    体表示装置。
  6. 【請求項6】 表示画面の水平方向の画素開口率が50
    %以上であることを特徴とする請求項5に記載の立体表
    示装置。
  7. 【請求項7】 表示画面の水平方向の画素ピッチをL、
    画素開口幅をlとした場合、パララックスバリアの開口
    率と入射側バリアの開口率とが共に(l/L)×100
    %以下であり、かつ、50%以上であることを特徴とす
    る請求項5に記載の立体表示装置。
  8. 【請求項8】 表示画面の水平方向の画素ピッチをL、
    画素開口幅をlとした場合、パララックスバリアの開口
    率と入射側バリアの開口率とが共に{(2L+l)/4
    L}×100%付近であることを特徴とする請求項5に
    記載の立体表示装置。
  9. 【請求項9】 パララックスバリアの開口率と入射側バ
    リアの開口率が実質的に同じであることを特徴とする請
    求項5ないし8のいずれかに記載の立体表示装置。
  10. 【請求項10】 観測者の瞳の中心と、表示画面の各画
    素の中心と、各画素に対応するパララックスバリアの開
    口部の中心と、各画素に対応する入射側バリアの開口部
    の中心とが全て一直線上に並ぶようにパララックスバリ
    ア、表示画面及び格子状のバリアが設置されることを特
    徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の立体
    表示装置。
  11. 【請求項11】 前記パララックスバリアの遮光部分
    が、反射率の高い素材で形成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし10のいずれかに記載の立体表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記入射側バリアの遮光部分の光源側
    が反射率の高い素材で形成され、表示画面側が反射率の
    低い素材で形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし11のいずれかに記載の立体表示装置。
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