JP2009069567A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の表示装置では、適視範囲を拡大することが困難である。
【解決手段】互いに対向する一対の基板15及び17と、一対の基板15及び17間に、一対の基板15及び17によって保持された状態で介在し、第1の画像を形成する第1の画素及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含む複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶19と、基板15の液晶19側とは反対側の面に対向して設けられ、基板15側から前記複数の画素に向けて光を射出する照明装置5と、基板15と液晶19との間で前記複数の画素に平面視で重なる領域に設けられ、前記光のうちで、前記第1の画素から基板17を経て第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、前記第2の画素から基板17を経て、前記第1の範囲とは異なる範囲を含む第2の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられた遮光部21と、を有することを特徴とする電気光学装置。
【選択図】図2
【解決手段】互いに対向する一対の基板15及び17と、一対の基板15及び17間に、一対の基板15及び17によって保持された状態で介在し、第1の画像を形成する第1の画素及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含む複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶19と、基板15の液晶19側とは反対側の面に対向して設けられ、基板15側から前記複数の画素に向けて光を射出する照明装置5と、基板15と液晶19との間で前記複数の画素に平面視で重なる領域に設けられ、前記光のうちで、前記第1の画素から基板17を経て第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、前記第2の画素から基板17を経て、前記第1の範囲とは異なる範囲を含む第2の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられた遮光部21と、を有することを特徴とする電気光学装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気光学装置及び電子機器に関する。
従来、電気光学装置の1つとして、複数の方向から見たときに、それぞれの視方向ごとに異なる画像を表示(以下、指向性表示と呼ぶ)することができる表示装置が知られている。このような表示装置としては、開口部と遮光部とを有するバリアを介して複数の視点のそれぞれに、互いに異なる画像を表示することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、画像を形成する表示パネルと上記のバリアとを有する表示装置で、2つの方向に指向性表示を行う仕組みについて、断面図を用いて説明する。表示パネル600は、図24(a)に示すように、第1の画像を表示する第1の画素601と、第2の画像を表示する第2の画素603とを有している。表示パネル600に重ね合わされるバリア605には、第1の画素601と第2の画素603とに重なる領域に開口部607が設けられている。隣り合う開口部607同士の間には、遮光部609が位置している。第1の画素601及び第2の画素603には、照明装置610からの光がバリア605の開口部607を介して入射される。
開口部607を介して第1の画素601に入射された光は、第1の範囲611に及ぶ。また、開口部607を介して第2の画素603に入射された光は、第2の範囲613に及ぶ。つまり、第1の範囲611内にある視点からは第1の画像が視認され、第2の範囲613内にある視点からは第2の画像が視認され得る。なお、第1の範囲611及び第2の範囲613は、互いに重なる範囲615を有している。範囲615内にある視点からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した状態で視認される。
第1の範囲611から範囲615を除いた範囲619a内にある視点からは、第1の画像だけが視認され得る。同様に、第2の範囲613から範囲615を除いた範囲619b内にある視点からは、第2の画像だけが視認され得る。範囲619a及び範囲619bは、それぞれ、適視範囲619a及び適視範囲619bと呼ばれる。
ここで、適視範囲619a及び適視範囲619bは、図24(b)に示すように、表示パネル600とバリア605との間の距離tを短縮することによって拡大され得る。
ここで、適視範囲619a及び適視範囲619bは、図24(b)に示すように、表示パネル600とバリア605との間の距離tを短縮することによって拡大され得る。
ところで、バリアが重ね合わされる表示パネルは、多くの場合、一対のガラス基板間に表示素子が介在した構成を有している。このような構成で適視範囲を拡大するには、バリアが重ね合わされる側のガラス基板を薄くしなければならない。しかしながら、ガラス基板を薄くすることは、基板強度の低下に起因して、歩留まりの低下、製造時間の長期化、品質の低下等の多くの弊害を招来してしまうことにつながる。
つまり、従来の表示装置では、適視範囲を拡大することが困難であるという未解決の課題がある。
つまり、従来の表示装置では、適視範囲を拡大することが困難であるという未解決の課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]互いに対向する一対の基板と、前記一対の基板間に、前記一対の基板によって保持された状態で介在し、第1の画像を形成する第1の画素及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含む複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶と、前記一対の基板のうちの一方の前記基板の前記液晶側とは反対側の面に対向して設けられ、前記一方の基板側から前記複数の画素に向けて光を射出する照明装置と、前記一方の基板と前記液晶との間で前記複数の画素に平面視で重なる領域に設けられ、前記光のうちで、前記第1の画素から他方の前記基板を経て第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、前記第2の画素から前記他方の基板を経て、前記第1の範囲とは異なる範囲を含む第2の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられた遮光素子と、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例1の電気光学装置は、一対の基板と、一対の基板間に介在する液晶と、照明装置と、遮光素子とを有している。液晶は、一対の基板によって保持されており、複数の画素の画素ごとに駆動される。複数の画素には、少なくとも、第1の画素と第2の画素とが含まれる。照明装置は、一方の基板の液晶側とは反対側の面に対向して設けられ、一方の基板側から複数の画素に向けて光を射出する。遮光素子は、一方の基板と液晶との間で複数の画素に平面視で重なる領域に設けられている。遮光素子には、照明装置から複数の画素に向けて射出される光のうちで、第1の画素から他方の基板を経て第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から他方の基板を経て第2の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられている。これにより、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、適用例1の電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
ここで、遮光素子は、一方の基板と液晶との間に設けられている。つまり、遮光素子は、一対の基板間に介在している。このため、遮光素子が一対の基板の外側に配置される場合に比較して、複数の画素と遮光素子との間の距離を短縮することができる。従って、適用例1の電気光学装置では、指向性表示を行う各方向における適視範囲を拡大することができる。
[適用例2]上記の電気光学装置であって、前記液晶より前記他方の基板側に設けられ、前記第1の範囲に及ぶ光のうち前記第1の範囲内で前記第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、前記第2の範囲に及ぶ光のうち前記第2の範囲内で前記第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられた第2の遮光素子を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例2では、液晶よりも他方の基板側に第2の遮光素子が設けられている。第2の遮光素子には、第1の範囲に及ぶ光のうち第1の範囲内で第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の範囲に及ぶ光のうち第2の範囲内で第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられている。適用例2では、このような開口部を有する第2の遮光素子が、液晶よりも他方の基板側に設けられているので、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を低減することができる。
[適用例3]上記の電気光学装置であって、前記第2の遮光素子が、前記他方の基板と前記液晶との間に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例3では、第2の遮光素子が、他方の基板と液晶との間に設けられている。つまり、第2の遮光素子は、一対の基板間に介在している。このため、第2の遮光素子が一対の基板の外側に配置される場合に比較して、複数の画素と第2の遮光素子との間の距離を短縮することができる。従って、適用例3では、電気光学装置の薄型化が図られる。
[適用例4]上記の電気光学装置であって、前記一方の基板と前記遮光素子との間に、平面視で前記遮光素子に重なる反射膜が設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例4では、一方の基板と遮光素子との間に、平面視で遮光素子に重なる反射膜が設けられている。これにより、照明装置から一方の基板を介して複数の画素に向かう光のうちで遮光素子に遮られる光を、一方の基板側に反射させることができる。一方の基板側に反射された反射光の少なくとも一部は、一方の基板の第1面や、照明装置などによって液晶側に再反射される。従って、適用例4では、液晶側に再反射された光を画像の表示に活用することができ、照明装置からの光の利用効率を向上させることができる。
[適用例5]上記の電気光学装置であって、前記遮光素子と前記液晶との間に樹脂層が介在していることを特徴とする電気光学装置。
適用例5では、遮光素子と液晶との間に樹脂層が介在している。樹脂層では、例えばガラス基板などに比較して、厚みが容易に調整され得る。従って、適用例5の電気光学装置では、樹脂層の厚みを調整することで、適視範囲を調整しやすくすることができる。
[適用例6]上記の電気光学装置を表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
適用例6の電子機器は、表示部としての電気光学装置が、一対の基板と、一対の基板間に介在する液晶と、照明装置と、遮光素子とを有している。液晶は、一対の基板によって保持されており、複数の画素の画素ごとに駆動される。複数の画素には、少なくとも、第1の画素と第2の画素とが含まれる。照明装置は、一方の基板の液晶側とは反対側の第1面に対向して設けられ、第1面側から複数の画素に向けて光を射出する。遮光素子は、一方の基板と液晶との間で複数の画素に平面視で重なる領域に設けられている。遮光素子には、照明装置から複数の画素に向けて射出される光のうちで、第1の画素から他方の基板を経て第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から他方の基板を経て第2の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられている。これにより、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
ここで、遮光素子は、一方の基板と液晶との間に設けられている。つまり、遮光素子は、一対の基板間に介在している。このため、遮光素子が一対の基板の外側に配置される場合に比較して、複数の画素と遮光素子との間の距離を短縮することができる。従って、この電気光学装置では、指向性表示を行う各方向における適視範囲を拡大することができる。そして、適用例6の電子機器は、適視範囲を拡大することができる電気光学装置を表示部として備えているので、適視範囲の拡大が図られる。
ここで、遮光素子は、一方の基板と液晶との間に設けられている。つまり、遮光素子は、一対の基板間に介在している。このため、遮光素子が一対の基板の外側に配置される場合に比較して、複数の画素と遮光素子との間の距離を短縮することができる。従って、この電気光学装置では、指向性表示を行う各方向における適視範囲を拡大することができる。そして、適用例6の電子機器は、適視範囲を拡大することができる電気光学装置を表示部として備えているので、適視範囲の拡大が図られる。
実施形態について、電気光学装置の1つである表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5とを有している。
第1実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5とを有している。
ここで、表示パネル3には、複数の画素7が設定されている。複数の画素7は、表示領域8内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。なお、表示領域8とは、画像が表示され得る領域である。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素7が誇張され、且つ画素7の個数が減じられている。
表示パネル3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、液晶パネル11と、偏光板13a及び13bとを有している。
液晶パネル11は、遮光素子基板15と、駆動素子基板17と、液晶19とを有している。
遮光素子基板15には、表示面9側すなわち液晶19側に、複数の遮光部21などが設けられている。なお、図2では、構成をわかりやすく示すため、各構成が誇張され、且つ遮光部21の個数が減じられている。
液晶パネル11は、遮光素子基板15と、駆動素子基板17と、液晶19とを有している。
遮光素子基板15には、表示面9側すなわち液晶19側に、複数の遮光部21などが設けられている。なお、図2では、構成をわかりやすく示すため、各構成が誇張され、且つ遮光部21の個数が減じられている。
駆動素子基板17は、遮光素子基板15よりも表示面9側で遮光素子基板15に対向し、且つ遮光素子基板15との間に隙間を有した状態で設けられている。駆動素子基板17には、表示パネル3における表示面9の裏面に相当する面である底面23側すなわち液晶19側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
液晶19は、遮光素子基板15及び駆動素子基板17の間に介在しており、表示パネル3の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材25によって、遮光素子基板15及び駆動素子基板17の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶19として、TN(Twisted Nematic)型が採用されている。
偏光板13aは、遮光素子基板15よりも底面23側に設けられている。偏光板13bは、駆動素子基板17よりも表示面9側に設けられている。本実施形態では、偏光板13a及び13bは、偏光板13aにおける光の透過軸の方向と、偏光板13bにおける光の透過軸の方向とが、互いに直交する方向に設定されている。偏光板13a及び13bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
照明装置5は、表示パネル3の底面23側に設けられており、導光板31と、光源33とを有している。導光板31は、図2で見て表示パネル3の下側に設けられており、表示パネル3の底面23に対向する光射出面35bを有している。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板31の側面35aの左方に設けられている。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板31の側面35aの左方に設けられている。
光源33からの光は、導光板31の側面35aに入射される。導光板31に入射された光は、導光板31の中で反射を繰り返しながら光射出面35bから射出される。光射出面35bから射出された光は、表示パネル3の底面23から、偏光板13aを介して表示パネル3に入射される。なお、導光板31には、必要に応じて、光射出面35bに拡散板が設けられ、底面35cに反射板が設けられる。
表示パネル3に設定されている複数の画素7は、それぞれ、表示面9から射出する光の色が、図3に示すように、赤系(R)、緑系(G)及び青系(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素7は、Rの光を射出する画素7rと、Gの光を射出する画素7gと、Bの光を射出する画素7bとを含んでいる。
ここで、Rの色は、純粋な赤の色相に限定されず、橙等を含む。Gの色は、純粋な緑の色相に限定されず、青緑や黄緑を含む。Bの色は、純粋な青の色相に限定されず、青紫や青緑等を含む。他の観点から、Rの色を呈する光は、光の波長のピークが、可視光領域で570nm以上の範囲にある光であると定義され得る。また、Gの色を呈する光は、光の波長のピークが500nm〜565nmの範囲にある光であると定義され得る。Bの色を呈する光は、光の波長のピークが415nm〜495nmの範囲にある光であると定義され得る。
マトリクスMでは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素列41を構成している。1つの画素列41内の各画素7は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素7rがY方向に配列した画素列41rと、複数の画素7gがY方向に配列した画素列41gと、複数の画素7bがY方向に配列した画素列41bとを有している。そして、マトリクスMでは、画素列41r、画素列41g及び画素列41bが、この順でX方向に沿って反復して並んでいる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、図4に示すように、複数の第1の画素71と、複数の第2の画素72とにわけられている。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第1の画素71から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第1の画像を表示することができる。また、表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
なお、第1の画像と第2の画像とは、互いに異なる画像であることと、互いに同じ画像であることとが問われない。また、以下においては、画素7という表記と、画素7r、7g及び7bという表記と、第1の画素71及び第2の画素72という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7r1、7g1及び7b1、並びに、第2の画素7r2、7g2及び7b2という表記が用いられる。
表示装置1では、第1の画素71と第2の画素72とが、X方向に交互に並んでいる。1つの画素列41は、複数の第1の画素71又は複数の第2の画素72によって構成されている。つまり、マトリクスMは、複数の第1の画素71がY方向に沿って配列した画素列411と、複数の第2の画素72がY方向に沿って配列した画素列412とを有している。なお、以下においては、画素列41という表記と、画素列41r、画素列41g及び画素列41bという表記と、画素列411及び画素列412という表記とが、適宜、使いわけられる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、X方向に隣り合う第1の画素71及び第2の画素72の2つの画素7ごとに、これらの2つの画素7を1組とする複数組の画素群43にわけられている。各画素群43での第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群43間で統一している。本実施形態では、第1の画素71と第2の画素72とが、図4で見て、X方向に左側から右側に向かってこの順で並んでいる。なお、第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群43間で統一していれば、いずれが左側でも右側でもよい。
マトリクスMにおいて、複数組の画素群43は、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。つまり、複数組の画素群43は、マトリクス状に配列している。
マトリクスMにおいて、複数組の画素群43は、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。つまり、複数組の画素群43は、マトリクス状に配列している。
ここで、液晶パネル11の遮光素子基板15及び駆動素子基板17のそれぞれの構成について、詳細を説明する。
遮光素子基板15は、図4中のC−C線における断面図である図6に示すように、第1基板51を有している。第1基板51は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面53aと、底面23側に向けられた第2面53bとを有している。
遮光素子基板15は、図4中のC−C線における断面図である図6に示すように、第1基板51を有している。第1基板51は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面53aと、底面23側に向けられた第2面53bとを有している。
第1基板51の第1面53aには、複数の遮光部21が設けられている。各遮光部21は、第1面53aに設けられた反射膜55の表示面9側に遮光膜57を設けた構成を有している。反射膜55は、例えば、金、銀、アルミニウムなどの光反射性が高い材料で構成され得る。遮光膜57は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。
遮光部21の表示面9側には、樹脂層59が設けられている。樹脂層59は、光透過性を有する樹脂で構成されており、シート状の樹脂を貼り付けたり、液状の樹脂をスピンコート法などで膜状に配置してから固化させたりすることで形成され得る。
樹脂層59の表示面9側には、各画素7を区画する光吸収層61が領域63にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層61によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層61は、光吸収性を有する材料で構成され、樹脂層59の表示面9側に、平面視で格子状に設けられている。
樹脂層59の表示面9側には、各画素7を区画する光吸収層61が領域63にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層61によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層61は、光吸収性を有する材料で構成され、樹脂層59の表示面9側に、平面視で格子状に設けられている。
樹脂層59の表示面9側には、光吸収層61によって囲まれた各領域、すなわち各画素7の領域を表示面9側から覆うカラーフィルタ65が設けられている。
ここで、カラーフィルタ65は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ65は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ65は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ65はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ65はBの光を透過させることができる。
ここで、カラーフィルタ65は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ65は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ65は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ65はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ65はBの光を透過させることができる。
光吸収層61及びカラーフィルタ65の表示面9側には、オーバーコート層67が設けられている。オーバーコート層67は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、光吸収層61及びカラーフィルタ65を表示面9側から覆っている。
オーバーコート層67の表示面9側には、対向電極71が設けられている。対向電極71は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性を有する材料で構成されている。なお、対向電極71は、図示しない共通線につながっている。
対向電極71の表示面9側には、配向膜73が設けられている。配向膜73は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極71を表示面9側から覆っている。なお、配向膜73には、配向処理が施されている。
オーバーコート層67の表示面9側には、対向電極71が設けられている。対向電極71は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性を有する材料で構成されている。なお、対向電極71は、図示しない共通線につながっている。
対向電極71の表示面9側には、配向膜73が設けられている。配向膜73は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極71を表示面9側から覆っている。なお、配向膜73には、配向処理が施されている。
駆動素子基板17は、第2基板75を有している。第2基板75は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面76aと、底面23側に向けられた素子面76bとを有している。
第2基板75の素子面76bには、ゲート絶縁層77が設けられている。ゲート絶縁層77の底面23側には、絶縁層79が設けられている。絶縁層79の底面23側には、配向膜81が設けられている。
第2基板75の素子面76bには、ゲート絶縁層77が設けられている。ゲート絶縁層77の底面23側には、絶縁層79が設けられている。絶縁層79の底面23側には、配向膜81が設けられている。
また、駆動素子基板17には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子83と、画素電極85とが、第2基板75の素子面76b側に設けられている。
TFT素子83は、ゲート電極91と、半導体層93と、ソース電極95と、ドレイン電極97とを有している。
TFT素子83は、ゲート電極91と、半導体層93と、ソース電極95と、ドレイン電極97とを有している。
ゲート電極91は、第2基板75の素子面76bに設けられており、ゲート絶縁層77によって底面23側から覆われている。なお、ゲート絶縁層77の材料としては、例えば、SiOやSiNなどの光透過性を有する材料が採用され得る。
半導体層93は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁層77を挟んでゲート電極91に対向する位置に設けられている。半導体層93には、図示しないソース領域と、ドレイン領域とが設けられている。
半導体層93は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁層77を挟んでゲート電極91に対向する位置に設けられている。半導体層93には、図示しないソース領域と、ドレイン領域とが設けられている。
ソース電極95は、ゲート絶縁層77の底面23側に設けられており、一部が半導体層93のソース領域に重なっている。
ドレイン電極97は、ゲート絶縁層77の底面23側に設けられており、一部が半導体層93のドレイン領域に重なっている。
ドレイン電極97は、ゲート絶縁層77の底面23側に設けられており、一部が半導体層93のドレイン領域に重なっている。
表示装置1では、上記の構成を有するTFT素子83は、図6で見て左側の領域63内に設けられており、ドレイン電極97が領域63内から画素7の領域内に延長されている。X方向に隣り合う画素7間において、ゲート電極91同士は、図示しないゲート線によって接続されている。また、Y方向に隣り合う画素7間において、ソース電極95同士は、図示しないデータ線によって接続されている。
TFT素子83は、絶縁層79によって底面23側から覆われている。なお、絶縁層79の材料としては、例えば、SiO、SiN、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する材料が採用され得る。
画素電極85は、例えばITOなどの光透過性を有する材料で構成され、絶縁層79の底面23側に設けられている。画素電極85は、絶縁層79に設けられたコンタクトホール99を介してドレイン電極97につながっている。
配向膜81は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁層79及び画素電極85を底面23側から覆っている。なお、配向膜81には、配向処理が施されている。
画素電極85は、例えばITOなどの光透過性を有する材料で構成され、絶縁層79の底面23側に設けられている。画素電極85は、絶縁層79に設けられたコンタクトホール99を介してドレイン電極97につながっている。
配向膜81は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁層79及び画素電極85を底面23側から覆っている。なお、配向膜81には、配向処理が施されている。
遮光素子基板15及び駆動素子基板17の間に介在する液晶19は、配向膜73と配向膜81との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材25は、図6に示す第1基板51の第1面53aと、第2基板75の素子面76bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶19は、第1基板51及び第2基板75によって保持されている。なお、シール材25は、配向膜73及び配向膜81の間に設けられていてもよい。この場合、液晶19は、遮光素子基板15及び駆動素子基板17に保持されているとみなされ得る。
遮光部21を構成する反射膜55及び遮光膜57は、図6中のD−D線における断面図である図7に示すように、X方向に隣り合う画素群43同士の間に設けられている。
X方向に隣り合う遮光部21同士間には、例えばアクリル樹脂などの光透過性を有する材料で構成される光透過層101が設けられている。つまり、光透過層101は、各画素群43に対応して設けられており、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72の間に設けられている。
X方向に隣り合う遮光部21同士間には、例えばアクリル樹脂などの光透過性を有する材料で構成される光透過層101が設けられている。つまり、光透過層101は、各画素群43に対応して設けられており、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72の間に設けられている。
換言すれば、反射膜55及び遮光膜57は、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72の間に開口部103が設けられた構成を有していると表現され得る。そして、光透過層101は、開口部103内に設けられていると表現され得る。
また、各遮光部21は、遮光部21と画素群43との平面図である図8に示すように、Y方向に沿って延びている。つまり、1つの遮光部21は、Y方向に沿って並ぶ画素群43の列間に対応している。なお、図8では、構成をわかりやすく示すため、各遮光部21にハッチングが施されている。また、各開口部103及び各光透過層101もY方向に沿って延びている。1つの光透過層101及び開口部103は、Y方向に沿って1列に並ぶ複数組の画素群43に対応している。
上記の構成を有する表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に光を照射した状態で液晶19の配向状態を変化させることにより、表示が制御される。液晶19の配向状態は、TFT素子83のOFF状態及びON状態を切り替えることによって変化し得る。
図9(a)は、TFT素子83がOFF状態のときの偏光状態を示す図であり、図9(b)は、TFT素子83がON状態のときの偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板13aの透過軸の方向105は、図9(a)及び図9(b)に示すように、偏光板13bの透過軸の方向107に直交している。配向膜73の配向方向109は、透過軸の方向107に直交している。配向膜81の配向方向111は、透過軸の方向107に沿っている。
なお、図9(a)及び図9(b)において、X’方向及びY’方向は、X’方向が平面視で偏光板13bの透過軸の方向107に沿った方向を示し、Y’方向がXY平面内でX’方向に直行する方向を示している。X’方向及びY’方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
表示装置1では、偏光板13aの透過軸の方向105は、図9(a)及び図9(b)に示すように、偏光板13bの透過軸の方向107に直交している。配向膜73の配向方向109は、透過軸の方向107に直交している。配向膜81の配向方向111は、透過軸の方向107に沿っている。
なお、図9(a)及び図9(b)において、X’方向及びY’方向は、X’方向が平面視で偏光板13bの透過軸の方向107に沿った方向を示し、Y’方向がXY平面内でX’方向に直行する方向を示している。X’方向及びY’方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
照明装置5から偏光板13aに入射された入射光は、偏光板13aの透過軸の方向105すなわちY’方向に沿った偏光軸を有する直線偏光113として液晶19に入射される。
液晶19に入射された直線偏光113は、TFT素子83がOFF状態のときに、図9(a)に示すように、液晶19の旋光性によってX’方向に沿った偏光軸を有する直線偏光115として偏光板13bに向けて射出される。偏光板13bに向けて射出された直線偏光115は、偏光軸の方向が偏光板13bの透過軸の方向107に沿っているため、偏光板13bを透過する。
液晶19に入射された直線偏光113は、TFT素子83がOFF状態のときに、図9(a)に示すように、液晶19の旋光性によってX’方向に沿った偏光軸を有する直線偏光115として偏光板13bに向けて射出される。偏光板13bに向けて射出された直線偏光115は、偏光軸の方向が偏光板13bの透過軸の方向107に沿っているため、偏光板13bを透過する。
他方で、TFT素子83がON状態のときに、直線偏光113は、図9(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光113として偏光板13bに向けて射出される。偏光板13bに向けて射出された直線偏光113は、偏光軸の方向が偏光板13bの透過軸の方向107に対して直交しているため、偏光板13bによって吸収される。
表示装置1では、TFT素子83がOFF状態のときに表示面9から光が射出され、TFT素子83がON状態のときに表示面9からの光の射出が遮断される所謂ノーマリホワイトの表示モードが採用されている。しかしながら、表示モードは、ノーマリホワイトに限定されず、ノーマリブラックも採用され得る。偏光板13aの透過軸の方向105をX’方向に合わせ、偏光板13bの透過軸の方向107をY’方向に合わせれば、ノーマリブラックが達成され得る。
ここで、表示装置1では、前述したように、X方向に隣り合う画素群43同士間に対応する遮光部21が設けられている。また、X方向に隣り合う遮光部21同士間には、光透過層101が設けられている。照明装置5からの光は、複数組の画素群43並びに複数の遮光部21及び光透過層101を模式的に示す断面図である図10に示すように、光透過層101に対応する画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれを介して表示面9から射出される。
このとき、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれから射出された光117a及び117bは、光117aが第1の範囲121に及び、光117bが第2の範囲123に及ぶ。なお、図10に示す断面は、図8中のE−E線における断面に相当している。
第1の範囲121からは、第1の画素71を介して光透過層101からの光117aが視認され得る。第2の範囲123からは、第2の画素72を介して光透過層101からの光117bが視認され得る。第1の範囲121内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光117aによって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲123内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光117bによって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲121に表示し、第2の画像を、第1の範囲121とは異なる第2の範囲123に表示する所謂指向性表示を行うことができる。
表示装置1では、図10に示す第1の範囲121及び第2の範囲123に、互いに重複する範囲125がある。この範囲125からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した状態で視認される。第1の範囲121から範囲125を除いた範囲127a(以下、適視範囲127aと呼ぶ)からは、第1の画像だけが視認され得る。また、第2の範囲123から範囲125を除いた範囲127b(以下、適視範囲127bと呼ぶ)からは、第2の画像だけが視認され得る。
表示装置1は、複数の第1の画素71から射出された光117aが第1の範囲121の両端のそれぞれにおいて交差し、複数の第2の画素72から射出された光117bが第2の範囲123の両端のそれぞれにおいて交差するように構成されている。これは、X方向に隣り合う光透過層101同士間の間隔Paを、X方向に隣り合う画素群43同士間の間隔Pbよりも長く設定することによって実現され得る。
これにより、適視範囲127a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲127b内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。
これにより、適視範囲127a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲127b内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。
表示装置1において、遮光膜57が遮光素子に対応している。
表示装置1では、照明装置5と複数の画素7との間に複数の遮光部21が設けられている。複数の遮光部21は、反射膜55及び遮光膜57に開口部103を設けることによって、X方向に隣り合う遮光部21同士間に隙間があけられている。各開口部103は、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72の間に設けられている。このため、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲121に表示し、第2の画像を第2の範囲123に表示する指向性表示を行うことができる。
表示装置1では、照明装置5と複数の画素7との間に複数の遮光部21が設けられている。複数の遮光部21は、反射膜55及び遮光膜57に開口部103を設けることによって、X方向に隣り合う遮光部21同士間に隙間があけられている。各開口部103は、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72の間に設けられている。このため、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲121に表示し、第2の画像を第2の範囲123に表示する指向性表示を行うことができる。
また、表示装置1では、複数の遮光部21が、液晶19を保持する第1基板51と第2基板75との間に設けられている。このため、複数の遮光部21が第1基板51及び第2基板75の外側に設けられる場合に比較して、複数の画素7と複数の遮光部21との間の距離を短縮することができる。従って、表示装置1では、適視範囲127aや適視範囲127bを拡大することができる。
また、表示装置1では、第1基板51と各遮光膜57との間に反射膜55が設けられている。このため、照明装置5から第1基板51を経て各遮光膜57に向かう光が底面23側に反射される。底面23側に反射された反射光の少なくとも一部は、第1基板51の第2面53bや、導光板31の光射出面35bなどによって表示面9側に再反射される。これにより、表示面9側に再反射された反射光を画像の表示に活用することができ、照明装置5からの光の利用効率を向上させることができる。
また、表示装置1では、複数の遮光部21と液晶19との間に樹脂層59が設けられている。樹脂層59では、ガラスなどに比較して厚みを容易に調整することができる。従って、表示装置1では、樹脂層59の厚みを調整することで、適視範囲127aや適視範囲127bを調整しやすくすることができる。
なお、表示装置1では、遮光部21同士間の開口部103内に光透過層101を設けた構成を例に説明したが、表示装置1の構成はこれに限定されず、光透過層101を省略した構成も採用され得る。しかしながら、光透過層101を設けることは、複数の遮光部21と樹脂層59との境界面を平坦にすることができる点で好ましい。複数の遮光部21と樹脂層59との境界面が平坦であれば、シート状の樹脂を貼り付けて樹脂層59を形成する場合に、樹脂層59を平坦にしやすくすることができる。また、液状の樹脂をスピンコート法などで膜状に配置してから固化させることによって樹脂層59を形成する場合には、液状の樹脂が開口部103内に流れ込むため、樹脂層59の形成とともに開口部103内に光透過層101も形成することができる。
また、表示装置1では、カラーフィルタ65が第1基板51と第2基板75との間に設けられているが、カラーフィルタ65の位置はこれに限定されない。
ここで、表示装置1において、各光透過層101(開口部103)のX方向における中点から、複数の第1の画素71のそれぞれにおける中点を経て第1の範囲121に至る光117aは、図11に示すように、適視範囲127a内の視点Laで交差する。同様に、各光透過層101(開口部103)のX方向における中点から、複数の第2の画素72のそれぞれにおける中点を経て第2の範囲123に至る光117bは、適視範囲127b内の視点Lbで交差する。
ここで、表示装置1において、各光透過層101(開口部103)のX方向における中点から、複数の第1の画素71のそれぞれにおける中点を経て第1の範囲121に至る光117aは、図11に示すように、適視範囲127a内の視点Laで交差する。同様に、各光透過層101(開口部103)のX方向における中点から、複数の第2の画素72のそれぞれにおける中点を経て第2の範囲123に至る光117bは、適視範囲127b内の視点Lbで交差する。
これらの光117a及び117b間で同じ色に着目すると、画素7r1から視点Laに至る光117aと、画素7r2から視点Lbに至る光117bとは、交点Krで交差する。同様に、画素7g1から視点Laに至る光117aと、画素7g2から視点Lbに至る光117bとが交点Kgで交差し、画素7b1から視点Laに至る光117aと、画素7b2から視点Lbに至る光117bとが交点Kbで交差する。各交点Kr、Kg及びKbに、それぞれの光の色に対応するカラーフィルタ65を配置すれば、第1の画素71と第2の画素72とにカラーフィルタ65を共用させることができる。
ここで、第1の画素71と第2の画素72とにカラーフィルタ65を共用させる例を、第2実施形態として説明する。
第2実施形態における表示装置10は、表示装置10を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図12に示すように、液晶パネル11と偏光板13bとの間にカラーフィルタ基板131が設けられている。なお、表示装置10は、表示装置1の光吸収層61、カラーフィルタ65及びオーバーコート層67がカラーフィルタ基板131に設けられていることを除いては、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下において、表示装置10の各構成のうちで表示装置1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態における表示装置10は、表示装置10を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図12に示すように、液晶パネル11と偏光板13bとの間にカラーフィルタ基板131が設けられている。なお、表示装置10は、表示装置1の光吸収層61、カラーフィルタ65及びオーバーコート層67がカラーフィルタ基板131に設けられていることを除いては、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下において、表示装置10の各構成のうちで表示装置1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カラーフィルタ基板131は、図4中のC−C線における断面図である図13に示すように、第3基板133を有している。第3基板133は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面134aと、底面23側に向けられた対向面134bとを有している。
第3基板133の対向面134bには、光吸収層61が、平面視で格子状に設けられている。また、対向面134bには、光吸収層61によって囲まれた各領域を底面23側から覆うカラーフィルタ65が設けられている。
第3基板133の対向面134bには、光吸収層61が、平面視で格子状に設けられている。また、対向面134bには、光吸収層61によって囲まれた各領域を底面23側から覆うカラーフィルタ65が設けられている。
上記の構成を有するカラーフィルタ基板131は、対向面134bが第2基板75の外向面76aに向けられた状態で、オーバーコート層67が外向面76aに、光透過性を有する接着剤135を介して貼り付けられている。
なお、遮光素子基板15の樹脂層59の表示面9側には、対向電極71が設けられている。
また、表示装置10では、各カラーフィルタ65が各交点Kr、Kg及びKb(図11参照)に位置するように、樹脂層59や第2基板75の厚みが設定されている。
なお、遮光素子基板15の樹脂層59の表示面9側には、対向電極71が設けられている。
また、表示装置10では、各カラーフィルタ65が各交点Kr、Kg及びKb(図11参照)に位置するように、樹脂層59や第2基板75の厚みが設定されている。
表示装置10では、光吸収層61によって囲まれた各領域は、画素7の領域とは定義されない。表示装置10において画素7の領域は、平面視で対向電極71と各画素電極85とが重なる各領域であると定義される。それは、光吸収層61によって囲まれた各領域は、図13中のF−F線における断面図である図14に示すように、X方向に隣り合う2つの画素電極85間にまたがっているためである。
表示装置10では、表示装置1と同様の効果を奏するのみならず、第1の画素71と第2の画素72とにカラーフィルタ65を共用させることができるので、カラーフィルタ65の個数を軽減することができるとともに、1つのカラーフィルタ65の大きさを拡大することができる。
また、表示装置1、10のそれぞれに対して、複数の画素7の表示面9側に、図15に示す第2の遮光膜141を付加すれば、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲125(図10参照)が解消され得る。この場合、第2の遮光膜141には、X方向に隣り合う画素群43同士間で隣り合う第2の画素72と第1の画素71とに平面視で重なる部位に、開口部143が設けられる。そして、X方向に隣り合う開口部143同士の間が遮光部145となっている。
ここで、複数の画素7の表示面9側に第2の遮光膜141を付加した例を、第3実施形態として説明する。
ここで、複数の画素7の表示面9側に第2の遮光膜141を付加した例を、第3実施形態として説明する。
第3実施形態における表示装置100は、図16に示すように、液晶パネル110を有している。そして、上記の第2の遮光膜141は、図4中のJ−J線における断面図である図17に示すように、駆動素子基板17に設けられている。なお、表示装置100は、駆動素子基板17に第2の遮光膜141と後述する樹脂層147が設けられていることを除いては、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下において、表示装置100の各構成のうちで表示装置1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の遮光膜141は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成されており、第2基板75の素子面76bに設けられている。第2の遮光膜141の底面23側には、樹脂層147が設けられている。樹脂層147は、光透過性を有する樹脂で構成されており、シート状の樹脂を貼り付けたり、液状の樹脂をスピンコート法などで膜状に配置してから固化させたりすることで形成され得る。そして、樹脂層147の底面23側に、TFT素子83が設けられている。
第2の遮光膜141は、図17中のN−N線における断面図である図18に示すように、遮光部21に対向する部位に開口部143が設けられている。X方向に隣り合う開口部143同士間に位置する遮光部145は、遮光素子基板15の光透過層101(開口部103)に対向している。つまり、複数の遮光部21及び複数の遮光部145は、平面視で、X方向に遮光部21と遮光部145とが交互に並んでいる。なお、各開口部143は、Y方向に並ぶ複数組の画素群43間にわたってY方向に沿って延びている。そして、1つの開口部143は、Y方向に沿って1列に並ぶ複数組の画素群43の列間に対応している。
各光透過層101(開口部103)から各視点La及びLbに至る光117a及び117bのうちで、X方向に隣り合う第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれを通る光117a及び117bは、図11に示すように、交点Qで交差する。なお、各交点Qで交差する光117a及び117bは、X方向に隣り合う2つの画素群43間にまたがって隣り合う第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれから射出される。
表示装置100では、X方向に隣り合う開口部143同士間の間隔が、交点Q同士間の間隔と同等に設定されている。これにより、適視範囲127a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲127b内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。また、複数の画素7と第2の遮光膜141との間の距離は、各開口部143が各交点Qに位置するように、樹脂層147の厚みによって設定されている。
そして、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれから射出された光117a及び117bは、図19に示すように、光117aが第3の範囲151に及び、光117bが第4の範囲153に及ぶ。開口部143の大きさを適切に設定することにより、第3の範囲151からは各開口部143を介して複数の第1の画素71からの光117aだけが視認され、第4の範囲153からは各開口部143を介して複数の第2の画素72からの光117bだけが視認され得る。
表示装置100では、X方向における開口部143の幅が、開口部103の幅よりも狭く設定されている。このため、第3の範囲151は、第1の範囲121内で第1の範囲121よりも狭い。また、第4の範囲153は、第2の範囲123内で第2の範囲123よりも狭い。これにより、第3の範囲151と第4の範囲153との間には、重畳する範囲がない。従って、表示装置100では、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲125が解消され得る。
また、表示装置100では、第1基板51と第2基板75との間に第2の遮光膜141が設けられている。ところで、第2の遮光膜141を第1基板51及び第2基板75間の外側に設ける場合、第2の遮光膜141をガラスなどで構成される新たな基板に形成する必要性が高くなる。この場合、表示パネル3の厚みを低減することが困難になる。表示装置100では、第2の遮光膜141が第1基板51と第2基板75との間に設けられているので、表示パネル3の厚みが増大してしまうことを低く抑えることができる。従って、表示装置100の薄型化が図られる。
なお、表示装置100では、第2の遮光膜141の底面23側に樹脂層147を設ける構成としたが、表示装置100の構成はこれに限定されず、樹脂層147に替えてガラス基板を設ける構成も採用され得る。
なお、表示装置1、10及び100では、遮光部21同士間の開口部103が、図8に示すように、Y方向に沿って配列する複数組の画素群43間にわたって一連して延びる場合を例に説明したが、各開口部103はこれに限定されない。各開口部103は、図20に示すように、画素群43ごとに独立した構成も採用され得る。
また、表示装置1、10及び100では、TN型の液晶19を例に説明したが、液晶19はこれに限定されず、FFS(Fringe Field Switching)型、IPS(In Plane Switching)型、VA(Vertical Alignment)型等の種々の型が採用され得る。
また、表示装置1、10及び100では、複数組の画素群43が、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿ってマトリクス状に配列した場合を例に説明したが、複数組の画素群43の配列はこれに限定されない。複数組の画素群43の配列は、例えば、図21に示すように、Y方向にシグザグに並んだ配列も採用され得る。図21に示す配列の場合、図4に示す第1の画素71と第2の画素72とは、X方向に交互に並んでいるとともに、Y方向にも交互に並んでいる。この場合、各開口部103は、図22に示すように、画素群43ごとに設けられる。
また、表示装置100では、各開口部143がY方向に沿って複数組の画素群43間にわたって延びている場合を例に説明したが、各開口部143はこれに限定されない。各開口部143は、X方向に隣り合う2つの画素群43間ごとに独立した構成も採用され得る。さらに、各開口部143がX方向に隣り合う2つの画素群43間ごとに独立した構成は、複数組の画素群43がY方向にシグザグに並ぶ配列にも適用され得る。
上述した表示装置1、10及び100は、それぞれ、例えば、図23に示す電子機器200の表示部210に適用され得る。この電子機器200は、カーナビゲーションシステム用の表示機器である。電子機器200では、表示装置1、10又は100が適用された表示部210によって、例えば、運転席側から第1の画像として地図などの画像が視認され、助手席側から第2の画像として映画などの画像が視認され得る。
さらに、電子機器200では、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲125の軽減が図られ、広い適視範囲127aから第1の画像が視認され、広い適視範囲127bから第2の画像が視認され得る。
なお、電子機器200としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
なお、電子機器200としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
1,10,100…表示装置、3…表示パネル、7…画素、71…第1の画素、72…第2の画素、8…表示領域、9…表示面、11,110…液晶パネル、15…遮光素子基板、17…駆動素子基板、19…液晶、23…底面、21…遮光部、51…第1基板、55…反射膜、57…遮光膜、59…樹脂層、75…第2基板、101…光透過層、103…開口部、121…第1の範囲、123…第2の範囲、125…範囲、127a,127b…適視範囲、141…第2の遮光膜、143…開口部、145…遮光部、147…樹脂層、151…第3の範囲、153…第4の範囲、200…電子機器、210…表示部、M…マトリクス。
Claims (6)
- 互いに対向する一対の基板と、
前記一対の基板間に、前記一対の基板によって保持された状態で介在し、第1の画像を形成する第1の画素及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含む複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶と、
前記一対の基板のうちの一方の前記基板の前記液晶側とは反対側の面に対向して設けられ、前記一方の基板側から前記複数の画素に向けて光を射出する照明装置と、
前記一方の基板と前記液晶との間で前記複数の画素に平面視で重なる領域に設けられ、前記光のうちで、前記第1の画素から他方の前記基板を経て第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、前記第2の画素から前記他方の基板を経て、前記第1の範囲とは異なる範囲を含む第2の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられた遮光素子と、を有することを特徴とする電気光学装置。 - 前記液晶より前記他方の基板側に設けられ、前記第1の範囲に及ぶ光のうち前記第1の範囲内で前記第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、前記第2の範囲に及ぶ光のうち前記第2の範囲内で前記第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ光を通す開口部が設けられた第2の遮光素子を有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記第2の遮光素子が、前記他方の基板と前記液晶との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
- 前記一方の基板と前記遮光素子との間に、平面視で前記遮光素子に重なる反射膜が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記遮光素子と前記液晶との間に樹脂層が介在していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
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