JP2010026356A - 電気光学装置、表示方法、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、表示方法、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の電気光学装置では、表示品位を向上させることが困難である。
【解決手段】第1の画像を形成する第1の画素71、及び第2の画像を形成する第2の画素72を少なくとも含んでおり、表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、複数の画素の表示面側に設けられており、第1の画素71からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素72からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する遮光膜103と、複数の画素の底面側に設けられており、第1の画素71が第1の画像を形成しているときに、複数の画素に対して、複数の画素を介して前記第1の範囲に及ぶ光を照射し、第2の画素72が第2の画像を形成しているときに、複数の画素に対して、複数の画素を介して前記第2の範囲に及ぶ光を照射する照明装置と、を有することを特徴とする電気光学装置。
【選択図】図17

Description

本発明は、電気光学装置、表示方法、電気光学装置の駆動方法及び電子機器に関する。
従来、電気光学装置の1つとして、複数の方向から見たときに、それぞれの視方向ごとに異なる画像を表示(以下、指向性表示と呼ぶ)することができる表示装置が知られている。このような表示装置としては、開口部と遮光部とを有するバリアを介して複数の視点のそれぞれに、互いに異なる画像を表示することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−64918号公報
ところで、複数の画素がマトリクス状に設定されている表示装置でマトリクス表示を行うと、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けて表示品位が低下するクロストーク現象が発生することがある。
指向性表示において上記のクロストーク現象が発生すると、いずれの視方向にも同じ画像だけを表示する表示装置に比較して、表示品位の低下が視認されやすい。指向性表示では、異なる画像同士が干渉し合うためである。
このように、従来の電気光学装置では、表示品位を向上させることが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]画像が視認され得る表示面と、第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられており、前記第1の画素が前記第1の画像を形成しているときに、前記複数の画素に対して、前記複数の画素を介して前記第1の範囲に及ぶ光を照射し、前記第2の画素が前記第2の画像を形成しているときに、前記複数の画素に対して、前記複数の画素を介して前記第2の範囲に及ぶ光を照射する照明装置と、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例1の電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、光学素子と、照明装置と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
この電気光学装置では、複数の画素の表示面側とは反対側に照明装置が設けられている。照明装置は、第1の画素が第1の画像を形成しているときに複数の画素に、複数の画素を介して第1の範囲に及ぶ光を照射する。また、照明装置は、第2の画素が第2の画像を形成しているときに複数の画素に、複数の画素を介して第2の範囲に及ぶ光を照射する。
この構成によれば、例えば、第1の画素が第1の画像を形成していて第2の画素が第2の画像の形成を休止しているときに、第2の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第2の範囲に照明装置からの光が届きにくいので、第2の範囲からは、表示が視認されにくい。
また、この構成によれば、例えば、第2の画素が第2の画像を形成していて第1の画素が第1の画像の形成を休止しているときに、第1の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第1の範囲に照明装置からの光が届きにくいので、第1の範囲からは、表示が視認されにくい。
この結果、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例2]上記の電気光学装置であって、前記光学素子は、前記光の進行を妨げる遮光膜で構成されており、前記遮光膜には、前記第1の画素から前記表示面を介して前記第1の範囲に及ぶ前記光を通し、前記第2の画素から前記表示面を介して前記第2の範囲に及ぶ前記光を通す開口部が設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例2では、光学素子が、光の進行を妨げる遮光膜で構成されている。遮光膜には、開口部が設けられている。開口部は、第1の画素から表示面を介して第1の範囲に及ぶ光を通し、第2の画素から表示面を介して第2の範囲に及ぶ光を通す。この構成により、第1の範囲からは、第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画像が視認され得る。
[適用例3]上記の電気光学装置であって、前記照明装置は、前記複数の画素に向けて前記光を射出する光射出部と、前記光射出部及び前記複数の画素の間に設けられており、且つ少なくとも第1シャッタ部及び第2シャッタ部を含んでおり、前記光射出部から前記複数の画素に向かう前記光を遮断する複数のシャッタ部と、前記複数のシャッタ部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1シャッタ部を通過した前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2シャッタ部を通過した前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例3では、照明装置が、光射出部と、複数のシャッタ部と、第2光学素子と、を有している。光射出部は、複数の画素に向けて光を射出する。複数のシャッタ部は、光射出部及び複数の画素の間に設けられている。複数のシャッタ部は、光射出部から複数の画素に向かう光を遮断する。複数のシャッタ部には、少なくとも第1シャッタ部及び第2シャッタ部が含まれている。第2光学素子は、複数のシャッタ部及び複数の画素の間に設けられている。第2光学素子は、第1シャッタ部を通過した光を第1の範囲に向けて射出し、第2シャッタ部を通過した光を第2の範囲に向けて射出する。
この構成により、第1シャッタ部及び第2シャッタ部をそれぞれ個別に制御することにより、複数の画素に第1の範囲に及ぶ光と第2の範囲に及ぶ光とを個別に照射することができる。
[適用例4]上記の電気光学装置であって、前記複数のシャッタ部は、それぞれ、電界を形成する一対の電極と、前記電界によって駆動される液晶と、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例4では、複数のシャッタ部が、それぞれ、電界を形成する一対の電極と、電界によって駆動される液晶と、を有している。この構成により、シャッタ部ごとに液晶の駆動を制御することにより、シャッタ部ごとに光を通過させたり、遮断させたりすることができる。
[適用例5]上記の電気光学装置であって、前記第2光学素子は、前記第1シャッタ部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2シャッタ部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出するレンズで構成されていることを特徴とする電気光学装置。
適用例5では、第2光学素子が、第1シャッタ部からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2シャッタ部からの光を第2の範囲に向けて射出するレンズで構成されている。この構成により、第1シャッタ部からの光を第1の範囲に向けて照射し、第2シャッタ部からの光を第2の範囲に向けて照射することができる。
[適用例6]上記の電気光学装置であって、前記照明装置は、少なくとも第1発光部及び第2発光部を含んでおり、前記複数の画素に向かう前記光を発する複数の発光部と、前記複数の発光部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1発光部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2発光部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例6では、照明装置が、複数の発光部と、第2光学素子と、を有している。複数の発光部は、複数の画素に向かう光を発する。複数の発光部には、少なくとも第1発光部及び第2発光部が含まれている。第2光学素子は、複数の発光部及び複数の画素の間に設けられている。第2光学素子は、第1発光部からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2発光部からの光を第2の範囲に向けて射出する。
この構成により、第1発光部及び第2発光部をそれぞれ個別に制御することにより、複数の画素に第1の範囲に及ぶ光と第2の範囲に及ぶ光とを個別に照射することができる。
[適用例7]上記の電気光学装置であって、前記第2光学素子は、前記第1発光部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2発光部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出するレンズで構成されていることを特徴とする電気光学装置。
適用例7では、第2光学素子が、第1発光部からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2発光部からの光を第2の範囲に向けて射出するレンズで構成されている。この構成により、第1発光部からの光を第1の範囲に向けて照射し、第2発光部からの光を第2の範囲に向けて照射することができる。
[適用例8]上記の電気光学装置であって、前記照明装置は、前記第1の画素が前記第1の画像を形成しているときに点灯する第1光源と、前記第1光源に対峙する位置に設けられており、前記第2の画素が前記第2の画像を形成しているときに点灯する第2光源と、平面的に前記第1光源及び前記第2光源の間に介在し、且つ前記複数の画素に対向しており、前記第1光源及び前記第2光源のそれぞれから入射された光を前記複数の画素に向けて射出する光射出部と、前記光射出部及び前記複数の画素の間に介在しており、前記第1光源からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2光源からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例8では、照明装置が、第1光源と、第2光源と、光射出部と、第2光学素子と、を有している。第1光源は、第1の画素が第1の画像を形成しているときに点灯する。第2光源は、第1光源に対峙する位置に設けられている。つまり、第1光源と第2光源とは、互いに対峙している。第2光源は、第2の画素が第2の画像を形成しているときに点灯する。光射出部は、平面的に第1光源及び第2光源の間に介在している。光射出部は、複数の画素に対向しており、第1光源及び第2光源のそれぞれから入射された光を複数の画素に向けて射出する。第2光学素子は、光射出部及び複数の画素の間に介在している。第2光学素子は、第1光源からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2光源からの光を第2の範囲に向けて射出する。
この構成により、第1光源及び第2光源をそれぞれ個別に制御することにより、複数の画素に第1の範囲に及ぶ光と第2の範囲に及ぶ光とを個別に照射することができる。
[適用例9]上記の電気光学装置であって、前記第2光学素子は、前記第1光源からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2光源からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出するプリズムで構成されていることを特徴とする電気光学装置。
適用例9では、第2光学素子が、第1光源からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2光源からの光を第2の範囲に向けて射出するプリズムで構成されている。この構成により、第1光源からの光を第1の範囲に向けて照射し、第2光源からの光を第2の範囲に向けて照射しやすくすることができる。
[適用例10]画像が視認され得る表示面と、第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、各前記画素に対応して設けられており、電界を形成する一対の電極と、前記電界によって前記画素ごとに駆動される液晶と、前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、を有する電気光学装置で表示を行う表示方法であって、前記第1の画素に前記第1の画像を形成させているときに、前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させ、前記第2の画素に前記第2の画像を形成させているときに、前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させることを特徴とする表示方法。
適用例10の表示方法が適用され得る電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、一対の電極と、液晶と、光学素子と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。
一対の電極は、各画素に対応して設けられている。一対の電極は、電界を形成する。液晶は、電界によって画素ごとに駆動される。
光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
適用例10の表示方法では、第1の画素に第1の画像を形成させているときに、第2の画素に第2の画像の形成を休止させる。また、この表示方法では、第2の画素に第2の画像を形成させているときに、第1の画素に第1の画像の形成を休止させる。
この表示方法によれば、第1の画素に第1の画像を形成させているときに、第2の画像の形成が休止されるので、第2の範囲から画像を視認しにくくすることができる。
また、この表示方法によれば、第2の画素に第2の画像を形成させているときに、第1の画像の形成が休止されるので、第1の範囲から画像を視認しにくくすることができる。
この結果、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例11]上記の表示方法であって、前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させるときに、前記第2の画素に前記光の射出を休止させ、前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させるときに、前記第1の画素に前記光の射出を休止させることを特徴とする表示方法。
適用例11では、第2の画素に第2の画像の形成を休止させるときに、第2の画素に光の射出を休止させる。これにより、第2の画素に黒表示をさせることができる。
また、この表示方法では、第1の画素に第1の画像の形成を休止させるときに、第1の画素に光の射出を休止させる。これにより、第1の画素に黒表示をさせることができる。
なお、黒表示とは、画素からの光の射出が低く抑えられた状態をいう。
この表示方法によれば、例えば、第1の画像の形成と第2の画像の形成とを交互に行うときに、第1の画像同士の間と、第2の画像同士の間とのそれぞれにおいて、画像形成の休止を目立ちにくくすることができる。
[適用例12]上記の表示方法であって、前記電界の形成が休止しているときに、各前記画素からの前記光の射出が休止されることを特徴とする表示方法。
適用例12では、電界の形成が休止しているときに、各画素からの光の射出が休止される。
これによれば、第2の画素に対応する一対の電極への給電を停止することにより、第2の画素に第2の画像の形成を休止させることができる。この結果、第2の画素における電力の消費を軽減することができる。
また、第1の画素に対応する一対の電極への給電を停止することにより、第1の画素に第1の画像の形成を休止させることができる。この結果、第1の画素における電力の消費を軽減することができる。
[適用例13]画像が視認され得る表示面と、第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、を有する電気光学装置で表示を行う表示方法であって、前記第1の画素に前記第1の画像を形成させているときに、前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させ、且つ前記複数の画素を介して前記第1の範囲に及ぶ光を照射し、前記第2の画素に前記第2の画像を形成させているときに、前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させ、且つ前記複数の画素を介して前記第2の範囲に及ぶ光を照射することを特徴とする表示方法。
適用例13の表示方法が適用され得る電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、光学素子と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
適用例13の表示方法では、第1の画素に第1の画像を形成させているときに、第2の画素に第2の画像の形成を休止させ、且つ複数の画素を介して第1の範囲に及ぶ光を照射する。また、この表示方法では、第2の画素に第2の画像を形成させているときに、第1の画素に第1の画像の形成を休止させ、且つ複数の画素を介して第2の範囲に及ぶ光を照射する。
この表示方法によれば、第1の画素に第1の画像を形成させているときに、第2の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第2の範囲に照明装置からの光が届きにくいので、第2の範囲からは、表示が視認されにくい。
また、この表示方法によれば、第2の画素に第2の画像を形成させているときに、第1の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第1の範囲に照明装置からの光が届きにくいので、第1の範囲からは、表示が視認されにくい。
この結果、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例14]上記の表示方法であって、前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させるときに、前記第2の画素に前記光の射出を休止させ、前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させるときに、前記第1の画素に前記光の射出を休止させることを特徴とする表示方法。
適用例14では、第2の画素に第2の画像の形成を休止させるときに、第2の画素に光の射出を休止させる。これにより、第2の画素に黒表示をさせることができる。
また、この表示方法では、第1の画素に第1の画像の形成を休止させるときに、第1の画素に光の射出を休止させる。これにより、第1の画素に黒表示をさせることができる。
なお、黒表示とは、画素からの光の射出が低く抑えられた状態をいう。
この表示方法によれば、例えば、第1の画像の形成と第2の画像の形成とを交互に行うときに、第1の画像同士の間と、第2の画像同士の間とのそれぞれにおいて、画像形成の休止を目立ちにくくすることができる。
[適用例15]上記の表示方法であって、前記複数の画素は、それぞれ、電界を形成する一対の電極と、前記電界によって駆動される液晶と、を有しており、前記電界の形成が休止しているときに、各前記画素からの前記光の射出が休止されることを特徴とする表示方法。
適用例15の表示方法が適用され得る電気光学装置では、複数の画素が、それぞれ、電界を形成する一対の電極と、電界によって駆動される液晶と、を有している。そして、電界の形成が休止しているときに、各画素からの光の射出が休止される。
これによれば、第2の画素に対応する一対の電極への給電を停止することにより、第2の画素に第2の画像の形成を休止させることができる。この結果、第2の画素における電力の消費を軽減することができる。
また、第1の画素に対応する一対の電極への給電を停止することにより、第1の画素に第1の画像の形成を休止させることができる。この結果、第1の画素における電力の消費を軽減することができる。
[適用例16]画像が視認され得る表示面と、第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられており、前記複数の画素に向けて前記光を射出する光射出部と、前記光射出部及び前記複数の画素の間に設けられており、且つ少なくとも第1シャッタ部及び第2シャッタ部を含んでおり、前記光射出部から前記複数の画素に向かう前記光を遮断する複数のシャッタ部と、前記複数のシャッタ部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1シャッタ部を通過した前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2シャッタ部を通過した前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有する電気光学装置の駆動方法であって、前記第1の画素に前記第1の画像を形成させ、且つ前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させているときに、前記第1シャッタ部を通過状態とし、且つ前記第2シャッタ部を遮断状態とし、前記第2の画素に前記第2の画像を形成させ、且つ前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させているときに、前記第2シャッタ部を通過状態とし、且つ前記第1シャッタ部を遮断状態とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
適用例16の駆動方法が適用され得る電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、光学素子と、光射出部と、複数のシャッタ部と、第2光学素子と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
この電気光学装置では、複数の画素の表示面側とは反対側に光射出部が設けられている。光射出部及び複数の画素の間には、複数のシャッタ部が設けられている。複数のシャッタ部及び複数の画素の間には、第2光学素子が設けられている。
光射出部は、複数の画素に向けて光を射出する。
複数のシャッタ部は、光射出部から複数の画素に向かう光を遮断する。複数のシャッタ部には、少なくとも第1シャッタ部及び第2シャッタ部が含まれている。
第2光学素子は、第1シャッタ部を通過した光を第1の範囲に向けて射出し、第2シャッタ部を通過した光を第2の範囲に向けて射出する。
適用例16の駆動方法では、第1の画素に第1の画像を形成させ、且つ第2の画素に第2の画像の形成を休止させているときに、第1シャッタ部を通過状態とし、且つ第2シャッタ部を遮断状態とする。
また、この駆動方法では、第2の画素に第2の画像を形成させ、且つ第1の画素に第1の画像の形成を休止させているときに、第2シャッタ部を通過状態とし、且つ第1シャッタ部を遮断状態とする。
この駆動方法によれば、第1の画素が第1の画像を形成していて第2の画素が第2の画像の形成を休止しているときに、第2の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第2の範囲に光射出部からの光が届きにくいので、第2の範囲からは、表示が視認されにくい。
また、この駆動方法によれば、第2の画素が第2の画像を形成していて第1の画素が第1の画像の形成を休止しているときに、第1の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第1の範囲に光射出部からの光が届きにくいので、第1の範囲からは、表示が視認されにくい。
この結果、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例17]画像が視認され得る表示面と、第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられており、且つ少なくとも第1発光部及び第2発光部を含んでおり、前記複数の画素に向かう前記光を発する複数の発光部と、前記複数の発光部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1発光部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2発光部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有する電気光学装置の駆動方法であって、前記第1の画素に前記第1の画像を形成させ、且つ前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させているときに、前記第1発光部を発光状態とし、且つ前記第2発光部を消灯状態とし、前記第2の画素に前記第2の画像を形成させ、且つ前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させているときに、前記第2発光部を発光状態とし、且つ前記第1発光部を消灯状態とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
適用例17の駆動方法が適用され得る電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、光学素子と、複数の発光部と、第2光学素子と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
この電気光学装置では、複数の画素の表示面側とは反対側に複数の発光部が設けられている。複数の発光部及び複数の画素の間には、第2光学素子が設けられている。
複数の発光部は、複数の画素に向かう光を発する。複数の発光部には、少なくとも第1発光部及び第2発光部が含まれている。
第2光学素子は、第1発光部からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2発光部からの光を第2の範囲に向けて射出する。
適用例17の駆動方法では、第1の画素に第1の画像を形成させ、且つ第2の画素に第2の画像の形成を休止させているときに、第1発光部を発光状態とし、且つ第2発光部を消灯状態とする。
また、この駆動方法では、第2の画素に第2の画像を形成させ、且つ第1の画素に第1の画像の形成を休止させているときに、第2発光部を発光状態とし、且つ第1発光部を消灯状態とする。
この駆動方法によれば、第1の画素が第1の画像を形成していて第2の画素が第2の画像の形成を休止しているときに、第2の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第2の範囲に複数の発光部からの光が届きにくいので、第2の範囲からは、表示が視認されにくい。
また、この駆動方法によれば、第2の画素が第2の画像を形成していて第1の画素が第1の画像の形成を休止しているときに、第1の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第1の範囲に複数の発光部からの光が届きにくいので、第1の範囲からは、表示が視認されにくい。
この結果、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例18]画像が視認され得る表示面と、第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられた第1光源と、前記第1光源に平面的に対峙する位置に設けられた第2光源と、平面的に前記第1光源及び前記第2光源の間に介在し、且つ前記複数の画素に対向しており、前記第1光源及び前記第2光源のそれぞれから入射された光を前記複数の画素に向けて射出する光射出部と、前記光射出部及び前記複数の画素の間に介在しており、前記第1光源からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2光源からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有する電気光学装置の駆動方法であって、前記第1の画素に前記第1の画像を形成させ、且つ前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させているときに、前記第1光源を点灯状態とし、且つ前記第2光源を消灯状態とし、前記第2の画素に前記第2の画像を形成させ、且つ前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させているときに、前記第2光源を点灯状態とし、且つ前記第1光源を消灯状態とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
適用例18の駆動方法が適用され得る電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、光学素子と、第1光源と、第2光源と、光射出部と、第2光学素子と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
この電気光学装置では、複数の画素の表示面側とは反対側に第1光源が設けられている。第1光源に平面的に対峙する位置には、第2光源が設けられている。平面的に第1光源及び第2光源の間において、複数の画素に対向する位置には、光射出部が設けられている。光射出部及び複数の画素の間には、第2光学素子が設けられている。第2光学素子は、第1光源からの光を第1の範囲に向けて射出し、第2光源からの光を第2の範囲に向けて射出する。
適用例18の駆動方法では、第1の画素に第1の画像を形成させ、且つ第2の画素に第2の画像の形成を休止させているときに、第1光源を点灯状態とし、且つ第2光源を消灯状態とする。
また、この駆動方法では、第2の画素に第2の画像を形成させ、且つ第1の画素に第1の画像の形成を休止させているときに、第2光源を点灯状態とし、且つ第1光源を消灯状態とする。
この駆動方法によれば、第1の画素が第1の画像を形成していて第2の画素が第2の画像の形成を休止しているときに、第2の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第2の範囲に光射出部からの光が届きにくいので、第2の範囲からは、表示が視認されにくい。
また、この駆動方法によれば、第2の画素が第2の画像を形成していて第1の画素が第1の画像の形成を休止しているときに、第1の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第1の範囲に光射出部からの光が届きにくいので、第1の範囲からは、表示が視認されにくい。
この結果、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例19]上記の電気光学装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
適用例19の電子機器は、表示部としての電気光学装置が、表示面と、複数の画素と、光学素子と、照明装置と、を有している。複数の画素は、表示面側に向けて光を射出する。複数の画素には、少なくとも第1の画素及び第2の画素が含まれている。第1の画素は、第1の画像を形成する。第2の画素は、第2の画像を形成する。光学素子は、複数の画素の表示面側に設けられている。光学素子は、第1の画素からの光を、表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、第2の画素からの光を、表示面を介して第2の範囲に向けて射出する。この構成により、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
この電気光学装置では、複数の画素の表示面側とは反対側に照明装置が設けられている。照明装置は、第1の画素が第1の画像を形成しているときに複数の画素に、複数の画素を介して第1の範囲に及ぶ光を照射する。また、照明装置は、第2の画素が第2の画像を形成しているときに複数の画素に、複数の画素を介して第2の範囲に及ぶ光を照射する。
この構成によれば、例えば、第1の画素が第1の画像を形成していて第2の画素が第2の画像の形成を休止しているときに、第2の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第2の範囲に照明装置からの光が届きにくいので、第2の範囲からは、表示が視認されにくい。
また、この構成によれば、例えば、第2の画素が第2の画像を形成していて第1の画素が第1の画像の形成を休止しているときに、第1の範囲に及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、第1の範囲に照明装置からの光が届きにくいので、第1の範囲からは、表示が視認されにくい。
この結果、この電気光学装置では、複数の画素が相互に電気的な干渉を受けても、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
そして、適用例19の電子機器では、この電気光学装置が表示部に適用されているので、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
実施形態について、電気光学装置の1つである液晶装置を利用した表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5と、制御部6とを有している。
ここで、表示パネル3には、複数の画素7が設定されている。複数の画素7は、表示領域8内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。なお、表示領域8とは、画像が表示され得る領域である。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素7が誇張され、且つ画素7の個数が減じられている。
表示パネル3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、液晶パネル11と、バリア基板13と、偏光板39bと、偏光板39cと、を有している。
液晶パネル11は、駆動素子基板21と、対向基板23と、液晶25とを有している。
駆動素子基板21には、表示面9側すなわち液晶25側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
対向基板23は、駆動素子基板21よりも表示面9側で駆動素子基板21に対向し、且つ駆動素子基板21との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板23には、表示装置1における表示面9の裏面に相当する面である底面27側すなわち液晶25側に、後述する対向電極などが設けられている。
液晶25は、駆動素子基板21及び対向基板23の間に介在しており、表示パネル3の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材29によって、駆動素子基板21及び対向基板23の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶25として、TN(Twisted Nematic)型が採用されている。
バリア基板13は、対向基板23よりも表示面9側で対向基板23に対向した状態で設けられている。
偏光板39bは、駆動素子基板21よりも底面27側に設けられている。偏光板39cは、バリア基板13よりも表示面9側に設けられている。なお、偏光板39cが対向基板23とバリア基板13との間に介在した構成も採用され得る。
照明装置5は、表示パネル3よりも底面27側に設けられており、方向制御パネル15と、導光板41と、光源43とを有している。
方向制御パネル15は、表示パネル3よりも底面27側に設けられており、シャッタパネル17と、レンズアレイ基板18と、偏光板39aと、を有している。方向制御パネル15は、光源43から導光板41を介して表示パネル3に照射される光の方向を制御する。
シャッタパネル17は、シャッタ電極基板31と、対向基板33と、液晶35とを有している。
シャッタ電極基板31は、対向基板33よりも底面27側で対向基板33に対向している。シャッタ電極基板31には、表示面9側すなわち液晶35側に、後述するシャッタ電極などが設けられている。
対向基板33は、シャッタ電極基板31よりも表示面9側でシャッタ電極基板31に対向し、且つシャッタ電極基板31との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板33には、底面27側すなわち液晶35側に、後述する共通電極などが設けられている。
液晶35は、シャッタ電極基板31及び対向基板33の間に介在しており、シャッタパネル17の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材37によって、シャッタ電極基板31及び対向基板33の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶35として、TN(Twisted Nematic)型が採用されている。
レンズアレイ基板18は、対向基板33よりも表示面9側で対向基板33に対向した状態で設けられており、表示面9側に向けられた外向面18aを有している。このレンズアレイ基板18は、表示面9側に向かって凸となる複数のシリンドリカルレンズ19を有する所謂レンチキュラレンズの構成を有している。複数のシリンドリカルレンズ19は、レンズアレイ基板18の外向面18aに設けられている。なお、図2では、構成をわかりやすく示すため、シリンドリカルレンズ19が誇張され、且つシリンドリカルレンズ19の個数が減じられている。
偏光板39aは、シャッタ電極基板31よりも底面27側に設けられている。
表示装置1では、偏光板39a及び偏光板39bは、偏光板39aにおける光の透過軸の方向と、偏光板39bにおける光の透過軸の方向とが、平面視で互いに直交する方向に設定されている。また、偏光板39cは、偏光板39cにおける光の透過軸の方向が、平面視で偏光板39aにおける光の透過軸の方向に対して直交する方向に設定されている。これらの偏光板39a,39b及び39cは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
なお、偏光板39bと駆動素子基板21との間や、バリア基板13と偏光板39cとの間に、光学補償フィルムを設けた構成も採用され得る。光学補償フィルムを設けることで、液晶25を表示面9の法線方向から見たときや、法線方向から傾斜した方向から見たときなどの液晶25の位相差を補償することができる。これにより、光漏れを低減することができ、コントラストの向上が図られる。
光学補償フィルムとしては、屈折率異方性が負のディスコティック液晶分子等をハイブリッド配向させた負の一軸性媒体(例えば、富士フィルム製のWVフィルム)などが採用され得る。また、屈折率異方性が正のネマチック液晶分子等をハイブリッド配向させた正の一軸性媒体(例えば、日本石油製のNHフィルム)なども採用され得る。さらに、負の一軸性媒体と正の一軸性媒体とを組み合わせた構成も採用され得る。その他、各方向の屈折率がnx>ny>nzとなる二軸性媒体や、負のC−Plate等も採用され得る。
導光板41は、方向制御パネル15よりも底面27側に設けられており、方向制御パネル15の偏光板39aに対向する光射出面45bを有している。
光源43は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板41の側面45aの右方に設けられている。
光源43からの光は、導光板41の側面45aに入射される。導光板41に入射された光は、導光板41の中で反射しながら光射出面45bから射出される。光射出面45bから射出された光は、偏光板39aを介してシャッタパネル17に入射される。なお、導光板41には、必要に応じて、光射出面45bに拡散板が設けられ、底面45cに反射板が設けられる。
表示パネル3に設定されている複数の画素7は、それぞれ、表示面9から射出する光の色が、図3に示すように、赤系(R)、緑系(G)及び青系(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素7は、Rの光を射出する画素7rと、Gの光を射出する画素7gと、Bの光を射出する画素7bとを含んでいる。
ここで、Rの色は、純粋な赤の色相に限定されず、橙等を含む。Gの色は、純粋な緑の色相に限定されず、青緑や黄緑等を含む。Bの色は、純粋な青の色相に限定されず、青紫や青緑等を含む。他の観点から、Rの色を呈する光は、光の波長のピークが、可視光領域で570nm以上の範囲にある光であると定義され得る。また、Gの色を呈する光は、光の波長のピークが500nm〜565nmの範囲にある光であると定義され得る。Bの色を呈する光は、光の波長のピークが415nm〜495nmの範囲にある光であると定義され得る。
マトリクスMでは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素列51を構成している。また、X方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素行53を構成している。1つの画素列51内の各画素7は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素7rがY方向に配列した画素列51rと、複数の画素7gがY方向に配列した画素列51gと、複数の画素7bがY方向に配列した画素列51bとを有している。そして、マトリクスMでは、画素列51r、画素列51g及び画素列51bが、X方向に沿って反復して並んでいる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、図4に示すように、複数の第1の画素71と、複数の第2の画素72とにわけられている。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第1の画素71から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第1の画像を表示することができる。また、表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
なお、第1の画像と第2の画像とは、互いに異なる画像であることと、互いに同じ画像であることとが問われない。また、以下においては、画素7という表記と、画素7r、7g及び7bという表記と、第1の画素71及び第2の画素72という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7r1,7g1及び7b1、並びに、第2の画素7r2,7g2及び7b2という表記が用いられる。
表示装置1では、第1の画素71と第2の画素72とが、X方向に交互に並んでいる。1つの画素列51は、複数の第1の画素71又は複数の第2の画素72によって構成されている。つまり、マトリクスMは、複数の第1の画素71がY方向に沿って配列した画素列511と、複数の第2の画素72がY方向に沿って配列した画素列512とを有している。なお、以下においては、画素列51という表記と、画素列51r、画素列51g及び画素列51bという表記と、画素列511及び画素列512という表記とが、適宜、使いわけられる。また、画素列511及び画素列512のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、画素列51r1,51g1及び51b1、並びに、画素列51r2,51g2及び51b2という表記が用いられる。
表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、X方向に隣り合う第1の画素71及び第2の画素72の2つの画素7ごとに、これらの2つの画素7を1組とする複数組の画素群55にわけられている。各画素群55での第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群55間で統一している。本実施形態では、第1の画素71と第2の画素72とが、図4で見て、X方向に左側から右側に向かってこの順で並んでいる。なお、第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群55間で統一していれば、いずれが左側でも右側でもよい。
マトリクスMにおいて、複数組の画素群55は、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。つまり、複数組の画素群55は、マトリクス状に配列している。
ここで、表示パネル3の構成について、詳細を説明する。
液晶パネル11の駆動素子基板21は、図4中のC−C線における断面図である図6に示すように、第1基板61を有している。第1基板61は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面63aと、底面27側に向けられた第2面63bとを有している。
第1基板61の第1面63aには、ゲート絶縁膜65が設けられている。ゲート絶縁膜65の表示面9側には、絶縁膜67が設けられている。絶縁膜67の表示面9側には、配向膜69が設けられている。
また、駆動素子基板21には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子71と、画素電極73とが、第1基板61の第1面63a側に設けられている。
TFT素子71は、ゲート電極75と、半導体層77と、ソース電極79と、ドレイン電極81とを有している。
ゲート電極75は、第1基板61の第1面63aに設けられており、ゲート絶縁膜65によって表示面9側から覆われている。なお、ゲート電極75の材料としては、例えば、モリブデン、タングステン、クロムなどの金属や、これらを含む合金などが採用され得る。また、ゲート絶縁膜65の材料としては、例えば、酸化シリコンや窒化シリコンなどの光透過性を有する材料が採用され得る。
半導体層77は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁膜65を挟んでゲート電極75に対向する位置に設けられている。
ソース電極79は、ゲート絶縁膜65の表示面9側に設けられており、一部が半導体層77に重なっている。ドレイン電極81は、ゲート絶縁膜65の表示面9側に設けられており、一部が半導体層77に重なっている。なお、ソース電極79やドレイン電極81の材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウムなどの金属や、これらを含む合金などが採用され得る。
上記の構成を有するTFT素子71は、半導体層77がゲート電極75と、ソース電極79及びドレイン電極81との間に位置する所謂ボトムゲート型である。このTFT素子71は、絶縁膜67によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁膜67の材料としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する材料が採用され得る。
画素電極73は、絶縁膜67の表示面9側に設けられている。画素電極73は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。画素電極73は、絶縁膜67に設けられたコンタクトホール83を介してドレイン電極81につながっている。
配向膜69は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁膜67及び画素電極73を表示面9側から覆っている。なお、配向膜69には、配向処理が施されている。
対向基板23は、第2基板85を有している。第2基板85は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面86aと、底面27側に向けられた対向面86bとを有している。
第2基板85の対向面86bには、各画素7を区画する光吸収層87が領域88にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層87によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層87は、例えば、カーボンブラックやクロムなどの光吸収性が高い材料を含有する樹脂などで構成されており、平面視で格子状に設けられている。
また、第2基板85の対向面86bには、光吸収層87によって囲まれた各領域、すなわち各画素7の領域を底面27側から覆うカラーフィルタ89が設けられている。
ここで、カラーフィルタ89は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ89は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ89は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ89はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ89はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルタ89に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルタ89r、89g及び89bという表記が用いられる。
光吸収層87及びカラーフィルタ89の底面27側には、オーバーコート層91が設けられている。オーバーコート層91は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、光吸収層87及びカラーフィルタ89を底面27側から覆っている。
オーバーコート層91の底面27側には、対向電極93が設けられている。対向電極93は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
対向電極93は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって一連した状態で設けられている。つまり、対向電極93は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられており、複数の画素7間にわたって共通して機能する。なお、対向電極93は、図示しない共通線につながっている。
対向電極93の底面27側には、配向膜95が設けられている。配向膜95は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面27側から覆っている。配向膜95には、配向処理が施されている。
駆動素子基板21及び対向基板23の間に介在する液晶25は、配向膜69と配向膜95との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材29は、図6に示す第1基板61の第1面63aと、第2基板85の対向面86bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶25は、第1基板61及び第2基板85によって保持されている。なお、シール材29は、配向膜69及び配向膜95の間に設けられていてもよい。この場合、液晶25は、駆動素子基板21及び対向基板23に保持されているとみなされ得る。
バリア基板13は、第3基板101を有している。第3基板101は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面102aと、底面27側に向けられた対向面102bとを有している。
第3基板101の対向面102bには、遮光膜103が設けられている。遮光膜103は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。遮光膜103は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって設けられている。つまり、遮光膜103は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。
遮光膜103の底面27側には、オーバーコート層105が設けられている。オーバーコート層105は、例えばアクリル樹脂などの光透過性を有する材料で構成されており、遮光膜103を底面27側から覆っている。
上記の構成を有するバリア基板13は、対向面102bが第2基板85の外向面86aに向けられた状態で、オーバーコート層105が外向面86aに、光透過性を有する接着剤107を介して貼り付けられている。
ここで、前述したTFT素子71は、図6で見て左側の領域88内に設けられており、ドレイン電極81が領域88内から画素7の領域内に延長されている。なお、各画素電極73は、平面視で周縁部が領域88内に及んでいる。
また、遮光膜103には、遮光膜103と画素群55との平面図である図7に示すように、画素群55ごとに開口部109が設けられている。この図7では、構成をわかりやすく示すため、遮光膜103にハッチングが施されている。
各開口部109は、図6中のD−D線における断面図である図8に示すように、各画素群55を構成する第1の画素71及び第2の画素72に平面視で重なる領域に設けられている。なお、開口部109内には、オーバーコート層105が及んでいる。つまり、オーバーコート層105は、遮光膜103及び第3基板101の対向面102bを、底面27側から覆っている。
駆動素子基板21は、図8に示すように、複数のソース線Sを有している。複数のソース線Sは、ゲート絶縁膜65上に設けられており、絶縁膜67によって表示面9側から覆われている。
Y方向に隣り合うTFT素子71間において、ソース電極79同士は、TFT素子71及び画素電極73の配置を示す平面図である図9に示すように、ソース線Sを介してつながっている。また、X方向に隣り合うTFT素子71間において、ゲート電極75同士は、ゲート線Tを介してつながっている。図9では、構成をわかりやすく示すため、ゲート線T及び画素電極73のそれぞれにハッチングが施されている。
ここで、ゲート電極75は、X方向に沿って並ぶ複数の画素7間にわたって一連したゲート線Tとして設けられている。そして、画素7ごとにゲート線Tに対向する位置に半導体層77が設けられている。各ゲート線Tにおいて、平面視で半導体層77に重なる領域がゲート電極75であると定義され得る。
なお、図6における駆動素子基板21の断面は、図9中のE−E線における断面に相当している。
表示装置1では、駆動素子基板21は、図10に示すように、複数のゲート線Tと、複数のソース線Sとを有している。なお、以下において複数のゲート線T及び複数のソース線Sのそれぞれが識別される場合に、ゲート線T(n)という表記と、ソース線S(m)という表記とが用いられる。n及びmは、それぞれ、1以上の整数をとり得る変数である。
複数のゲート線T及び複数のソース線Sは、格子状に配線されている。複数のゲート線Tは、Y方向に互いに間隔をあけた状態で、X方向に沿って延びている。複数のソース線Sは、X方向に互いに間隔をあけた状態で、Y方向に沿って延びている。各画素7は、各ゲート線Tと各ソース線Sとの交差に対応して設定されている。
各ソース線Sは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素列51に対応している。各ゲート線Tは、X方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素行53に対応している。
ここで、方向制御パネル15の構成について、詳細を説明する。
シャッタパネル17のシャッタ電極基板31は、図2中のF部の拡大図である図11に示すように、第4基板121を有している。
第4基板121は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面122aと、底面27側に向けられた第2面122bとを有している。
第4基板121の第1面122aには、シャッタ電極123と配向膜125とが設けられている。シャッタ電極123は、第4基板121の第1面122aに設けられている。シャッタ電極123は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
配向膜125は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、シャッタ電極123を表示面9側から覆っている。
シャッタパネル17の対向基板33は、第5基板131を有している。第5基板131は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面132aと、底面27側に向けられた対向面132bとを有している。
第5基板131の対向面132bには、共通電極133と配向膜135とが設けられている。共通電極133は、第5基板131の対向面132bに設けられている。共通電極133は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
配向膜135は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、共通電極133を底面27側から覆っている。
なお、配向膜125及び配向膜135には、それぞれ配向処理が施されている。
シャッタ電極基板31及び対向基板33の間に介在する液晶35は、配向膜125と配向膜135との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材37は、図11に示す第4基板121の第1面122aと、第5基板131の対向面132bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶35は、第4基板121及び第5基板131によって保持されている。なお、シール材37は、配向膜125及び配向膜135の間に設けられていてもよい。この場合、液晶35は、シャッタ電極基板31及び対向基板33に保持されているとみなされ得る。
レンズアレイ基板18は、底面27側に向けられた対向面18bを有している。レンズアレイ基板18は、例えばアクリル系の樹脂やエポキシ系の樹脂などの光透過性を有する材料で構成され得る。
レンズアレイ基板18は、対向面18bが第5基板131の外向面132aに向けられた状態で、対向面18bが外向面132aに図示しない接着剤で接着されている。
ここで、シャッタ電極123は、各シリンドリカルレンズ19に対応して、第1電極123aと第2電極123bとに区分されている。第1電極123aと第2電極123bとは、対応するシリンドリカルレンズ19に対向した状態で設けられており、互いに独立している。
表示装置1では、第1電極123aと第2電極123bとが、平面図である図12に示すように、X方向に交互に並んでいる。複数の第1電極123aは、第1配線137aを介して互いにつながっている。複数の第2電極123bは、第2配線137bを介して互いにつながっている。
また、第1電極123a及び第2電極123bは、それぞれ、Y方向の長さが、画素列51(図3)のY方向における長さ以上に設定されている。
各シリンドリカルレンズ19は、平面図である図13に示すように、Y方向に沿って延びる仮想線Lに対して角度θの傾きを有する方向に沿って延びている。これにより、複数の画素7の配列方向であるY方向と、各シリンドリカルレンズ19が延びる方向とをずらすことができる。
ここで、光源43からの光は、各シリンドリカルレンズ19を透過するときに干渉を発生することがある。干渉した光が表示パネル3に入射されると、複数の画素7で再び干渉が発生して、表示パネル3に形成される画像に干渉縞が出現することがある。表示装置1では、各シリンドリカルレンズ19が延びる方向がY方向からずれているので、表示パネル3の画像に干渉縞が出現することを低く抑えることができる。
なお、各シリンドリカルレンズ19は、Y方向に配列する複数の画素7にわたる長さを有している。また、複数のシリンドリカルレンズ19は、表示領域8にわたって、X方向に配列している。
共通電極133は、表示領域8にわたって一連した状態で設けられている。上述したように、各シリンドリカルレンズ19には第1電極123aと第2電極123bとが対向し、且つ第1電極123aと第2電極123bとがX方向に交互に並んでいる。従って、共通電極133は、X方向に交互に並ぶ複数の第1電極123a及び複数の第2電極123b間にわたって共通して機能する。
シャッタパネル17では、図11に示す各第1電極123aと共通電極133との間、及び各第2電極123bと共通電極133との間のそれぞれに、独立して電界を発生させることができる。従って、各第1電極123aと共通電極133とによって挟まれた液晶35、及び各第2電極123bと共通電極133とによって挟まれた液晶35のそれぞれの配向状態を独立して変化させることができる。これにより、光源43から導光板41を介してシャッタパネル17に入射された光を、各第1電極123aと共通電極133とによって挟まれた液晶35、及び各第2電極123bと共通電極133とによって挟まれた液晶35のそれぞれで変調することができる。この結果、表示装置1では、シャッタパネル17を、導光板41から液晶パネル11に入射される光のシャッタとして機能させることができる。
なお、表示装置1では、図11に示すように、シャッタパネル17において各第1電極123aと共通電極133とが重なる領域が第1シャッタ141と呼ばれ、各第2電極123bと共通電極133とが重なる領域が第2シャッタ143と呼ばれる。また、各シリンドリカルレンズ19に対応する第1シャッタ141と第2シャッタ143との組がシャッタ群145と呼ばれる。
制御部6は、表示装置1のブロック図である図14に示すように、光源制御部151と、シャッタ制御部153と、画像制御部155と、を有している。
光源制御部151は、光源43への電力の供給と、電力の遮断とを制御する。
画像制御部155は、液晶パネル11の各ゲート線T(n)へのゲート信号の供給と、各ソース線S(m)へのソース信号の供給とを制御する。
シャッタ制御部153は、シャッタパネル17のON状態とOFF状態との切り替えを、第1シャッタ141及び第2シャッタ143ごとに制御する。シャッタパネル17のON状態とOFF状態との切り替えは、第1電極123a及び第2電極123bのそれぞれに対する駆動信号の供給を制御することにより行われる。
本実施形態では、シャッタ制御部153から第1電極123aに駆動信号が供給されると、第1シャッタ141がON状態となる。シャッタ制御部153から第2電極123bに駆動信号が供給されると、第2シャッタ143がON状態となる。
なお、液晶パネル11の対向電極93及びシャッタパネル17の共通電極133は、グランド電位に保たれる。
上記の構成を有する表示装置1では、光源制御部151が光源43に電力を供給することで照明装置5から表示パネル3に光を照射した状態で、液晶25の配向状態を画素7ごとに変化させることにより、表示が制御される。液晶25の配向状態は、TFT素子71のOFF状態及びON状態を切り替えることによって変化し得る。本実施形態では、TFT素子71がON状態のときに、画素電極73及び対向電極93間に電界が形成される。また、TFT素子71がOFF状態のときに、画素電極73及び対向電極93間の電界の発生が極めて低く抑えられる。
ここで、表示装置1では、照明装置5が方向制御パネル15を有しているので、導光板41から液晶パネル11に入射される光の方向が制御される。
図15(a)は、シャッタパネル17がOFF状態のときの方向制御パネル15での偏光状態を示す図である。図15(b)は、シャッタパネル17がON状態のときの方向制御パネル15での偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板39aの透過軸の方向161aは、図15(a)及び図15(b)に示すように、偏光板39bの透過軸の方向161bに平面視で直交している。配向膜125の配向方向163は、平面視で透過軸の方向161bに直交している。配向膜135の配向方向165は、平面視で透過軸の方向161bに沿っている。
なお、図15(a)及び図15(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板39aの透過軸の方向161aに沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
光源43から導光板41を介して偏光板39aに入射された入射光は、偏光板39aの透過軸の方向161aすなわちX'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光167として液晶35に入射される。
液晶35に入射された直線偏光167は、シャッタパネル17がOFF状態のときに、図15(a)に示すように、液晶35の旋光性によってY'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光169として偏光板39bに向けて射出される。偏光板39bに向けて射出された直線偏光169は、偏光軸の方向が偏光板39bの透過軸の方向161bに沿っているため、偏光板39bを透過する。
他方で、シャッタパネル17がON状態のときに、直線偏光167は、図15(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光171として偏光板39bに向けて射出される。偏光板39bに向けて射出された直線偏光171は、偏光軸の方向が偏光板39bの透過軸の方向161bに対して直交しているため、偏光板39bによって吸収される。
表示装置1では、光源43から導光板41を介して液晶パネル11に向けて射出された光は、シャッタパネル17がON状態のとき、シャッタパネル17によって遮断される。また、光源43から導光板41を介して液晶パネル11に向けて射出された光は、シャッタパネル17がOFF状態のとき、シャッタパネル17を通過することができる。つまり、シャッタパネル17は、ON状態のときに、液晶パネル11から表示面9側に向けて射出された光を遮断する遮断状態となる。また、シャッタパネル17は、OFF状態のときに、液晶パネル11から表示面9側に向けて射出された光を通過させる通過状態となる。
図16(a)は、TFT素子71がOFF状態のときの表示パネル3での偏光状態を示す図である。図16(b)は、TFT素子71がON状態のときの表示パネル3での偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板39cの透過軸の方向161cは、図16(a)及び図16(b)に示すように、平面視で偏光板39bの透過軸の方向161bに沿っている。配向膜69の配向方向173は、平面視で透過軸の方向161bに沿っている。配向膜95の配向方向175は、平面視で透過軸の方向161bに直交している。
偏光板39bを透過した直線偏光169は、液晶25に入射される。
液晶25に入射された直線偏光169は、TFT素子71がOFF状態のときに、図16(a)に示すように、液晶25の旋光性によってX'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光177として偏光板39cに向けて射出される。偏光板39cに向けて射出された直線偏光177は、偏光軸の方向が偏光板39cの透過軸の方向161cに対して直交しているため、偏光板39cによって吸収される。
他方で、TFT素子71がON状態のときに、直線偏光169は、図16(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光179として偏光板39cに向けて射出される。偏光板39cに向けて射出された直線偏光179は、偏光軸の方向が偏光板39cの透過軸の方向161cに沿っているため、偏光板39cを透過する。
表示装置1では、TFT素子71がON状態のときに液晶パネル11から表示面9側に光が射出され、TFT素子71がOFF状態のときに液晶パネル11からの光の射出が遮断される所謂ノーマリブラック(初期的に“黒表示”の状態)の表示モードが採用されている。しかしながら、表示モードは、ノーマリブラックに限定されず、所謂ノーマリホワイト(初期的に“白表示”の状態)も採用され得る。
ここで、表示装置1は、前述したように、画素群55ごとに開口部109が設けられた遮光膜103を有している。照明装置5から各画素7に入射された光は、開口部109を介して表示面9に向けて射出される。
このとき、各第1の画素71から表示面9側に向けて射出された光181aは、液晶パネル11及び遮光膜103を模式的に示す断面図である図17に示すように、各開口部109を介して第1の範囲183(複数の第1の画素71によって構成される画像の光が射出される範囲)に及ぶ。
また、各第2の画素72から表示面9側に向けて射出された光181bは、各開口部109を介して第2の範囲185(複数の第2の画素72によって構成される画像の光が射出される範囲)に及ぶ。なお、図17に示す断面は、図6中のD−D線における断面に相当している。
第1の範囲183からは、開口部109を介して第1の画素71からの光181aが視認され得る。第2の範囲185からは、開口部109を介して第2の画素72からの光181bが視認され得る。第1の範囲183内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光181aによって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲185内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光181bによって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲183に表示し、第2の画像を、第1の範囲183とは異なる第2の範囲185に表示する所謂指向性表示を行うことができる。
第1の範囲183及び第2の範囲185は、互いに重複する範囲187を有している。この範囲187からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した状態で視認される。第1の範囲183から範囲187を除いた範囲189a(以下、適視範囲189aと呼ぶ)からは、第1の画像だけが視認され得る。また、第2の範囲185から範囲187を除いた範囲189b(以下、適視範囲189bと呼ぶ)からは、第2の画像だけが視認され得る。
表示装置1は、複数の第1の画素71から射出された光181aが第1の範囲183の両端のそれぞれにおいて交差し、複数の第2の画素72から射出された光181bが第2の範囲185の両端のそれぞれにおいて交差するように構成されている。これは、X方向に隣り合う開口部109同士間の間隔Paを、X方向に隣り合う画素群55同士間の間隔Pbよりも短く設定することによって実現され得る。
これにより、適視範囲189a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲189b内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。
ここで、照明装置5から液晶パネル11に照射される光は、方向制御パネル15によって方向が制御される。
方向制御パネル15は、前述したように、シャッタパネル17よりも表示面9側に、レンズアレイ基板18(図11)を有している。レンズアレイ基板18には、シャッタ群145ごとにシリンドリカルレンズ19(図11)が設けられている。
このため、導光板41から方向制御パネル15に入射された光は、シャッタパネル17を経て各シリンドリカルレンズ19から表示面9側に向けて射出される。
シャッタパネル17に入射された光のうちで第1シャッタ141を通る光191aは、シャッタパネル17及びレンズアレイ基板18を模式的に示す断面図である図18(a)に示すように、各シリンドリカルレンズ19によって第1の範囲183側に屈折する。
シャッタパネル17に入射された光のうちで第2シャッタ143を通る光191bは、図18(b)に示すように、各シリンドリカルレンズ19によって第2の範囲185側に屈折する。
なお、図18(a)及び図18(b)のそれぞれに示す断面は、図6中のD−D線における断面に相当している。
このようにして、導光板41から表示パネル3に向けて射出された光に指向性を付与することができる。指向性が付与された光は、表示パネル3を経て表示面9から外に射出した後にも指向性が維持される。
このため、第1シャッタ141を経て第1の範囲183側に向けて指向性が付与された光191aは、図19に示すように、液晶パネル11を経て光181aとして適視範囲189aに及ぶ。このとき、第2シャッタ143を遮断状態にすれば、適視範囲189bには、光191aが及ばない。
また、第2シャッタ143を経て第2の範囲185側に向けて指向性が付与された光191bは、図20に示すように、液晶パネル11を経て光181bとして適視範囲189bに及ぶ。このとき、第1シャッタ141を遮断状態にすれば、適視範囲189aには、光191bが及ばない。
ここで、表示装置1における表示方法について説明する。
表示装置1では、第1の範囲183への第1の画像の表示と、第2の範囲185への第2の画像の表示とが、1フレームずつ交互に行われる。
第1の画像の表示を行うフレームでは、図14に示すシャッタ制御部153は、シャッタパネル17の第2電極123bに駆動信号を供給する。これにより、第2シャッタ143がON状態すなわち遮断状態となる。このとき、第1電極123aには駆動信号が供給されず、第1シャッタ141がOFF状態すなわち通過状態に保たれる。
これにより、導光板41からの光は、第1の範囲183側に向けて指向性が付与される。他方で、第2の範囲185内の適視範囲189bには、導光板41からの光が及ばない。
第1シャッタ141が通過状態で、第2シャッタ143が遮断状態のときに、画像制御部155は、液晶パネル11のゲート線T(1)から順次、各ゲート線Tにゲート信号を供給する。これにより、複数の画素7は、画素行53単位でTFT素子71が選択状態になる。
このとき、画像制御部155は、各ゲート線Tに順次ゲート信号を供給するたびに、各画素行53に対応するソース信号をパラレル信号として、画素行53単位で複数のソース線Sに供給する。
ここで、各画素行53に対応するソース信号(パラレル信号)には、m/2個の第1の画素71のそれぞれに対応する画像信号と、m/2個の第2の画素72のそれぞれに対応する休止信号と、が含まれている。なお、休止信号とは、ゲート及びソース間の電圧がTFT素子71の閾値未満となる信号である。
これにより、選択状態となった複数のTFT素子71のうちで複数の第1の画素71に対応するものは、画像信号に応じてON状態となり得る。このため、各第1の画素71における液晶25は、各画像信号に応じて駆動され得る。よって、このとき、各第1の画素71では、“白表示”が行われ得る。
他方で、選択状態となった複数のTFT素子71のうちで複数の第2の画素72に対応するものは、OFF状態が維持される。
つまり、第1の画像が表示されるフレームにおいては、各第2の画素72に対応するTFT素子71がOFF状態であり、各第2の画素72における液晶25は初期的な配向状態を維持する。このため、第1の画像が表示されるフレームにおいては、各第2の画素72における液晶25が駆動されない。よって、このとき、各第2の画素72では、“黒表示”が行われる。
上記のゲート信号の供給及びソース信号の供給をゲート線T(n)まで反復して実施することにより、第1の画像の表示を行う1つのフレーム表示が行われる。
第2の画像の表示を行うフレームでは、図14に示すシャッタ制御部153は、シャッタパネル17の第1電極123aに駆動信号を供給する。これにより、第1シャッタ141がON状態すなわち遮断状態となる。このとき、第2電極123bには駆動信号が供給されず、第2シャッタ143がOFF状態すなわち通過状態に保たれる。
これにより、導光板41からの光は、第2の範囲185側に向けて指向性が付与される。他方で、第1の範囲183内の適視範囲189aには、導光板41からの光が及ばない。
第2シャッタ143が通過状態で、第1シャッタ141が遮断状態のときに、画像制御部155は、液晶パネル11のゲート線T(1)から順次、各ゲート線Tにゲート信号を供給する。これにより、複数の画素7は、画素行53単位でTFT素子71が選択状態になる。
このとき、画像制御部155は、各ゲート線Tに順次ゲート信号を供給するたびに、各画素行53に対応するソース信号をパラレル信号として、画素行53単位で複数のソース線Sに供給する。
各画素行53に対応するソース信号(パラレル信号)には、m/2個の第2の画素72のそれぞれに対応する画像信号と、m/2個の第1の画素71のそれぞれに対応する休止信号と、が含まれている。
これにより、選択状態となった複数のTFT素子71のうちで複数の第2の画素72に対応するものは、画像信号に応じてON状態となり得る。このため、各第2の画素72における液晶25は、各画像信号に応じて駆動され得る。よって、このとき、各第2の画素72では、“白表示”が行われ得る。
他方で、選択状態となった複数のTFT素子71のうちで複数の第1の画素71に対応するものは、OFF状態が維持される。
つまり、第2の画像が表示されるフレームにおいては、各第1の画素71に対応するTFT素子71がOFF状態であり、各第1の画素71では、“黒表示”が行われる。
上記のゲート信号の供給及びソース信号の供給をゲート線T(n)まで反復して実施することにより、第2の画像の表示を行う1つのフレーム表示が行われる。
表示装置1では、上記の処理を反復して実施することにより、第1の画像と第2の画像とが、1フレームずつ交互に表示され得る。
なお、表示装置1では、同じフレームで第1の画像及び第2の画像の表示を行うことができる。この場合、図14に示すシャッタ制御部153は、シャッタパネル17の第1電極123a及び第2電極123bに駆動信号を供給しない。これにより、第1シャッタ141及び第2シャッタ143の双方がOFF状態すなわち通過状態に保たれる。この結果、導光板41からの光は、適視範囲189a及び適視範囲189bの双方に及ぶ。
このとき、画像制御部155が複数のソース線Sに画素行53単位で供給するソース信号(パラレル信号)には、m/2個の第1の画素71のそれぞれに対応する画像信号と、m/2個の第2の画素72のそれぞれに対応する画像信号と、が含まれている。
これにより、複数の第2の画素72に対応するTFT素子71、及び複数の第1の画素71に対応するTFT素子71の双方が、画像信号に応じてON状態となり得る。よって、このとき、各第1の画素71及び各第2の画素72の双方において、“白表示”が行われ得る。各第1の画素71及び各第2の画素72の双方において、“白表示”が行われていても、遮光膜103の機能によって、適視範囲189aでは第1の画像が視認され、適視範囲189bでは第2の画像が視認され得る。
さらに、この場合、1つの画像に対応するソース信号(パラレル信号)を画素行53単位で供給すれば、適視範囲189a及び適視範囲189bの双方から同じ画像を視認することができる。この場合、適視範囲189aに第1の画像を表示し、適視範囲189bに第2の画像を表示する場合に比較して、表示の解像度を高めることができる。この結果、高精細な表示を提供することができる。
第1実施形態において、遮光膜103が光学素子としての遮光膜に対応し、導光板41が光射出部に対応し、第1シャッタ141が第1シャッタ部に対応し、第2シャッタ143が第2シャッタ部に対応している。また、シリンドリカルレンズ19が第2光学素子としてのレンズに対応し、第1電極123a及び共通電極133の対が一対の電極に対応し、第2電極123b及び共通電極133の対が一対の電極に対応し、液晶35が液晶に対応している。
第1実施形態における表示装置1では、液晶パネル11の表示面9側に遮光膜103が設けられている。遮光膜103には、画素群55ごとに開口部109が設けられている。開口部109は、各画素群55において、第1の画素71及び第2の画素72間にまたがっている。
このため、第1の画素71から表示面9側に向けて射出された光181aは、開口部109を介して第1の範囲183に及ぶ(図17)。また、第2の画素72から表示面9側に向けて射出された光181bは、開口部109を介して第2の範囲185に及ぶ。これにより、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲183に表示し、第2の画像を、第1の範囲183とは異なる第2の範囲185に表示する指向性表示を行うことができる。
また、第1実施形態では、照明装置5が方向制御パネル15を有している。方向制御パネル15は、シャッタパネル17と、レンズアレイ基板18と、を有している。レンズアレイ基板18には、複数のシリンドリカルレンズ19が設けられている。シャッタパネル17には、各シリンドリカルレンズ19に対応して、第1シャッタ141及び第2シャッタ143が設けられている。
この構成により、第1シャッタ141を通った光191aを第1の範囲183側に向けて照射することができる(図18)。また、第2シャッタ143を通った光191bを第2の範囲185側に向けて照射することができる。これにより、照明装置5では、導光板41から表示パネル3に向けて射出された光に指向性を付与することができる。
また、第1実施形態では、指向性表示において、第1の画像と第2の画像とを1フレームごとに交互に表示する方法が採用されている。この方法によれば、複数の第1の画素71が第1の画像を形成しているときに、複数の第2の画素72に第2の画像の形成を休止させる。このため、第2の範囲185内の適視範囲189bからは、表示が視認されにくい。
また、複数の第2の画素72が第2の画像を形成しているときに、複数の第1の画素71に第1の画像の形成を休止させる。このため、第1の範囲183内の適視範囲189aからは、表示が視認されにくい。
この結果、指向性表示において複数の画素7が相互に電気的な干渉を受けるクロストーク現象が発生しても、適視範囲189a及び適視範囲189bのそれぞれにおいて、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
さらに、第1実施形態では、表示パネル3の底面27側に照明装置5が設けられている。照明装置5は、複数の第1の画素71が第1の画像を形成しているときに、第1の範囲183側に向けて光を照射する。また、照明装置5は、複数の第2の画素72が第2の画像を形成しているときに、第2の範囲185側に向けて光を照射する。
この構成によれば、複数の第1の画素71が第1の画像を形成していて複数の第2の画素72が第2の画像の形成を休止しているときに、適視範囲189bに及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、適視範囲189bに照明装置5からの光が届きにくいので、適視範囲189bからは、表示が視認されにくい。
また、この構成によれば、複数の第2の画素72が第2の画像を形成していて複数の第1の画素71が第1の画像の形成を休止しているときに、適視範囲189aに及ぶ光を低く抑えやすくすることができる。このため、適視範囲189aに照明装置5からの光が届きにくいので、適視範囲189aからは、表示が視認されにくい。
この結果、指向性表示において複数の画素7が相互に電気的な干渉を受けるクロストーク現象が発生しても、適視範囲189a及び適視範囲189bのそれぞれにおいて、表示品位の低下を視認しにくくすることができる。これにより、指向性表示における表示品位を一層向上させやすくすることができる。
また、第1実施形態では、液晶パネル11にノーマリブラックの表示モードが採用されている。このため、第1の画像の形成を休止させると、複数の第1の画素71が黒表示の状態になる。また、第2の画像の形成を休止させると、複数の第2の画素72が黒表示の状態になる。このため、1フレームごとに画像の形成を休止させる場合、画像形成の休止に対応して、1フレームごとに黒表示が挿入される。これにより、ノーマリホワイトの表示モードに比較して、画像形成の休止を目立ちにくくすることができる。
また、ノーマリブラックの表示モードでは、画像の形成を休止させるときに、液晶25を駆動しなくてよい。このため、ノーマリホワイトの表示モードに比較して、第1の画像及び第2の画像のそれぞれの形成を休止させるときに、液晶25の駆動にかかる電力を軽減することができる。
第2実施形態について説明する。
第2実施形態における表示装置100は、図21に示すように、照明装置10を有している。
表示装置100は、第1実施形態における照明装置5が照明装置10に替えられていることを除いては、第1実施形態における表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下の第2実施形態では、重複した説明を避けるため、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる点のみについて説明する。
照明装置10は、図21中のH−H線における断面図である図22に示すように、レンズアレイ基板18と、有機ELパネル20と、を有している。有機ELパネル20は、レンズアレイ基板18の底面27側に設けられている。有機ELパネル20は、素子基板203と、封止基板205と、有機層207と、シール材209と、を有している。
素子基板203は、封止基板205よりも底面27側で封止基板205に対向している。素子基板203には、表示面9側すなわち有機層207側に、後述する駆動電極などが設けられている。
封止基板205は、素子基板203よりも表示面9側で素子基板203に対向し、且つ素子基板203との間に隙間を有した状態で設けられている。
有機層207は、素子基板203及び封止基板205の間に介在しており、有機ELパネル20の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材209によって、素子基板203及び封止基板205の間に封止されている。
ここで、有機ELパネル20の構成について、詳細を説明する。
有機ELパネル20の素子基板203は、図22中のJ部の拡大図である図23に示すように、第6基板211を有している。
第6基板211は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面212aと、底面27側に向けられた第2面212bとを有している。
第6基板211の第1面212aには、駆動電極213と、有機層207と、共通電極215と、が設けられている。
駆動電極213は、第6基板211の第1面212aに設けられている。駆動電極213は、各シリンドリカルレンズ19に対応して、第1電極213aと第2電極213bとに区分されている。駆動電極213は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
有機層207は、図示しない発光層を有しており、発光層の他に種々の層を有する多層構造が採用され得る。多層構造としては、発光層の他にホール注入層やホール輸送層を有する多層構造や、これらの他に電子注入層や、電子輸送層などを有する多層構造など、種々の多層構造が採用され得る。
共通電極215は、有機層207の表示面9側に設けられている。共通電極215は、表示領域8にわたって一連した状態で設けられている。このため、共通電極215は、各シリンドリカルレンズ19に対応する第1電極213a及び第2電極213bに共通して機能する。共通電極215は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
封止基板205は、素子基板203よりも表示面9側で素子基板203に対向した状態で設けられている。封止基板205は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面206aと、底面27側に向けられた対向面206bとを有している。
素子基板203と封止基板205とは、接着剤216を介して接合されている。表示装置100では、有機層207は、接着剤216によって表示面9側から覆われている。
また、素子基板203と封止基板205との間は、前述したシール材209(図22)によって封止されている。つまり、表示装置100では、有機層207と接着剤216とが、第6基板211及び封止基板205並びにシール材209によって封止されている。
有機ELパネル20では、第1電極213aと第2電極213bとが、平面図である図24に示すように、X方向に交互に並んでいる。複数の第1電極213aは、第1配線214aを介して互いにつながっている。複数の第2電極213bは、第2配線214bを介して互いにつながっている。
また、第1電極213a及び第2電極213bは、それぞれ、Y方向の長さが、画素列51(図3)のY方向における長さ以上に設定されている。
有機ELパネル20では、図23に示す各第1電極213aと共通電極215との間、及び各第2電極213bと共通電極215との間のそれぞれに、独立して電圧を印加することができる。従って、各第1電極213aと共通電極215とによって挟まれた有機層207、及び各第2電極213bと共通電極215とによって挟まれた有機層207のそれぞれに独立して電流を発生させることができる。これにより、各第1電極213aと共通電極215とによって挟まれた有機層207、及び各第2電極213bと共通電極215とによって挟まれた有機層207のそれぞれから光を射出させることができる。
なお、表示装置100では、図23に示すように、有機ELパネル20において各第1電極213aと共通電極215とが重なる領域が第1発光領域217と呼ばれ、各第2電極213bと共通電極215とが重なる領域が第2発光領域218と呼ばれる。また、各シリンドリカルレンズ19に対応する第1発光領域217と第2発光領域218との組が発光領域群219と呼ばれる。
なお、有機ELパネル20では、駆動電極213と共通電極215との間に電圧を印加すると、有機層207における発光層から白色光が発せられる。
白色光を発する発光層としては、Rの光を発する発光層と、Gの光を発する発光層と、Bの光を発する発光層とを積層した構成や、1つの発光層にR、G及びBの各色の色素を添加した構成などが採用され得る。さらに色の組み合わせとしては、赤、緑、青の3波長成分を用いる方法の他、青及び橙、又は青緑及び赤の補色関係にある2波長成分を用いる方法などがある。
制御部6は、表示装置100のブロック図である図25に示すように、画像制御部155と、発光制御部223と、を有している。
発光制御部223は、有機ELパネル20の発光状態と消灯状態との切り替えを、第1発光領域217及び第2発光領域218ごとに制御する。有機ELパネル20の発光状態と消灯状態との切り替えは、第1電極213a及び第2電極213bのそれぞれに対する駆動信号の供給を制御することにより行われる。
有機ELパネル20では、発光制御部223から第1電極213aに駆動信号が供給されると、第1発光領域217が発光状態となる。発光制御部223から第2電極213bに駆動信号が供給されると、第2発光領域218が発光状態となる。
なお、有機ELパネル20の共通電極215は、グランド電位に保たれる。
第1発光領域217が発光状態のとき、第1発光領域217からの光221aは、有機ELパネル20及びレンズアレイ基板18を模式的に示す断面図である図26(a)に示すように、各シリンドリカルレンズ19によって第1の範囲183側に屈折する。
他方で、第2発光領域218が発光状態のとき、第2発光領域218からの光221bは、図26(b)に示すように、各シリンドリカルレンズ19によって第2の範囲185側に屈折する。
このようにして、有機ELパネル20から表示パネル3に向けて射出された光に指向性を付与することができる。
第2実施形態において、第1発光領域217が第1発光部に対応し、第2発光領域218が第2発光部に対応し、シリンドリカルレンズ19が第2光学素子としてのレンズに対応している。
第2実施形態における表示装置100では、第1実施形態における表示装置1と同様の効果が得られる。
さらに、表示装置100では、表示装置1におけるシャッタパネル17、偏光板39a、導光板41及び光源43に替えて有機ELパネル20を有する構成が採用されているので、表示装置100の薄型化や小型化などを図りやすくすることができる。
なお、表示装置1及び表示装置100では、それぞれ、複数のシリンドリカルレンズ19を有する構成が採用されているが、シリンドリカルレンズ19の個数はこれに限定されず、1以上の任意の個数が採用され得る。複数のシリンドリカルレンズ19を有する構成では、導光板41や有機ELパネル20からの光を細分化できる点で好ましい。
さらに、各シリンドリカルレンズ19をX方向に隣り合う画素群55同士間に対応させる構成とすれば、複数の第1の画素71に対して、各シリンドリカルレンズ19を画素列511(図4)単位で対応させることができる。また、この構成では、複数の第2の画素72に対して、各シリンドリカルレンズ19を画素列512(図4)単位で対応させることができる。この構成により、各画素7における輝度を、複数の画素7間で同等にしやすくすることができ、指向性表示における表示品位の一層の向上が図られる。
また、表示装置1及び表示装置100では、それぞれ、シリンドリカルレンズ19を有する構成が採用されているが、構成はこれに限定されず、図27に示すように、シリンドリカルレンズ19に替えてプリズム225を有する構成も採用され得る。この構成では、各プリズム225は、底面27側に向かって凸となる向きに設けられている。
方向制御パネル15においては、各プリズム225は、各シャッタ群145(図11)に対応して設けられている。また、照明装置10においては、各プリズム225は、各発光領域群219(図23)に対応して設けられている。
プリズム225が採用された構成においても、導光板41からの光や、有機ELパネル20からの光に指向性を付与することができる。
第3実施形態について説明する。
第3実施形態における表示装置1000は、図28に示すように、照明装置30を有している。
表示装置1000は、第1実施形態における照明装置5が照明装置30に替えられていることを除いては、第1実施形態における表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下の第3実施形態では、重複した説明を避けるため、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる点のみについて説明する。
照明装置30は、図28中のQ−Q線における断面図である図29に示すように、プリズム基板40と、第1光源43aと、第2光源43bと、導光板50と、を有している。
プリズム基板40は、表示パネル3よりも底面27側に設けられており、複数のプリズム231を有している。各プリズム231は、底面27側に向かって凸となる向きに設けられている。
導光板50は、プリズム基板40よりも底面27側に設けられており、プリズム基板40を挟んで偏光板39bに対向する光射出面233aと、底面233bと、を有している。また、導光板50は、側面235aと、側面235bと、を有している。側面235a及び側面235bは、X方向に互いに対峙している。
導光板50は、第1導光板237aと、第2導光板237bと、を有している。第1導光板237a及び第2導光板237bは、低屈折率層239を介して互いに重なっている。低屈折率層239は、例えば空気などの低屈折率を有する媒体で構成されている。
第1光源43aは、導光板50の側面235aに対向する位置に設けられている。第2光源43bは、導光板50の側面235bに対向する位置に設けられている。第1光源43a及び第2光源43bは、導光板50を挟んでX方向に互いに対峙している。第1光源43a及び第2光源43bは、それぞれ、例えば、LEDや冷陰極管などが採用され得る。
第1光源43aからの光は、第1導光板237aの側面235aに入射される。第2光源43bからの光は、第2導光板237bの側面235bに入射される。第1光源43a及び第2光源43bのそれぞれから導光板50に入射された光は、導光板50の中で反射したり、屈折したりしながら光射出面233aから射出される。光射出面233aから射出された光は、プリズム基板40に入射される。なお、導光板50には、底面233bに反射板が設けられている。
制御部6は、表示装置1000のブロック図である図30に示すように、画像制御部155と、光源制御部241と、を有している。
光源制御部241は、第1光源43a及び第2光源43bのそれぞれへの電力の供給と、電力の遮断とを制御する。
表示装置1000では、複数の第1の画素71に第1の画像を形成させているとき、光源制御部241は、第1光源43aに電力を供給し、第2光源43bへの電力の供給を停止する。また、複数の第2の画素72に第2の画像を形成させているとき、光源制御部241は、第2光源43bに電力を供給し、第1光源43aへの電力の供給を停止する。
第1光源43aに電力が供給され、第1光源43aが点灯状態のとき、第1光源43aからの光243aは、図29中のV部の拡大図である図31に示すように、光射出面233aから射出される。光射出面233aから射出された光243aは、プリズム231によって屈折して、プリズム基板40から第1の範囲183側に向かって射出され得る。
第1光源43aからの光243aは、導光板50内で全反射したり、低屈折率層239で屈折したりしながら傾向的に第1の範囲183側に向かっていく。このように、導光板50及びプリズム基板40の作用により、第1光源43aからの光243aに第1の範囲183側に向かう指向性が付与され得る。
同様に、第2光源43bに電力が供給され、第2光源43bが点灯状態のとき、第2光源43bからの光243bは、図29中のV部の拡大図である図32に示すように、導光板50を経てプリズム基板40から第2の範囲185側に向かって射出され得る。導光板50及びプリズム基板40の作用により、第2光源43bからの光243bに第2の範囲185側に向かう指向性が付与され得る。
第3実施形態において、導光板50が光射出部に対応し、プリズム231が第2光学素子としてのプリズムに対応している。
第3実施形態における表示装置1000においても、第1実施形態における表示装置1や、第2実施形態における表示装置100と同様の効果が得られる。
なお、表示装置1、表示装置100及び表示装置1000では、それぞれ、遮光膜103の開口部109が、画素群55ごとに設けられている場合を例に説明したが、遮光膜103の構成はこれに限定されない。遮光膜103は、平面図である図33に示すように、X方向に隣り合う画素群55同士間のそれぞれに対応して、且つY方向に並ぶ複数組の画素群55間にわたって遮光膜103を設けた構成が採用され得る。この場合、各開口部109は、Y方向に並ぶ複数の画素群55間にわたって設けられる。
また、表示装置1、表示装置100及び表示装置1000では、それぞれ、複数組の画素群55が、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿ってマトリクス状に配列した場合を例に説明したが、複数組の画素群55の配列はこれに限定されない。複数組の画素群55の配列は、例えば、図34に示すように、Y方向にジグザグに並んだ配列も採用され得る。図34に示す配列の場合、図4に示す第1の画素71と第2の画素72とは、X方向に交互に並んでいるとともに、Y方向にも交互に並んでいる。
この場合、表示装置1、表示装置100及び表示装置1000では、それぞれ、遮光膜103の各開口部109は、図35に示すように、画素群55ごとに設けられる。
表示装置1において、複数組の画素群55がY方向にジグザグに並んだ構成では、シャッタパネル17の第1電極123aと第2電極123bとは、図36に示すように、X方向に交互に並んでいるとともに、Y方向にも交互に並んでいる。そして、X方向における第1電極123aと第2電極123bとの並び順は、複数の画素7間で統一されている。
複数の第1電極123a及び複数の第2電極123bは、それぞれY方向に対してジグザグに並んでいる。このため、シャッタパネル17では、複数の第1シャッタ141及び複数の第2シャッタ143が、それぞれ平面視でY方向に対してジグザグに並んでいる。
複数の第1電極123aは、第1配線137aを介して互いにつながっている。複数の第2電極123bは、第2配線137bを介して互いにつながっている。これにより、複数の第1シャッタ141と、複数の第2シャッタ143とが互いに独立して駆動され得る。
同様に、表示装置100において、複数組の画素群55がY方向にジグザグに並んだ構成では、有機ELパネル20の第1電極213aと第2電極213bとは、図36に示すように、X方向に交互に並んでいるとともに、Y方向にも交互に並んでいる。そして、X方向における第1電極213aと第2電極213bとの並び順は、複数の画素7間で統一されている。
複数の第1電極213a及び複数の第2電極213bは、それぞれY方向に対してジグザグに並んでいる。このため、有機ELパネル20では、複数の第1発光領域217及び複数の第2発光領域218が、それぞれ平面視でY方向に対してジグザグに並んでいる。
複数の第1電極213aは、第1配線214aを介して互いにつながっている。複数の第2電極213bは、第2配線214bを介して互いにつながっている。これにより、複数の第1発光領域217と、複数の第2発光領域218とが互いに独立して駆動され得る。
また、表示装置1、表示装置100及び表示装置1000では、それぞれ、バリア基板13を有する構成が採用されているが、構成はこれに限定されず、バリア基板13に替えてレンチキュラレンズを有する構成も採用され得る。
また、表示装置1、表示装置100及び表示装置1000では、それぞれ、TN型の液晶25を例に説明したが、液晶25はこれに限定されず、FFS(Fringe Field Switching)型、IPS(In Plane Switching)型、VA(Vertical Alignment)型等の種々の型が採用され得る。
また、表示装置1における液晶35も同様に、TN型に限定されず、FFS型、IPS型、VA型等の種々の型が採用され得る。
上述した表示装置1、表示装置100及び表示装置1000は、それぞれ、例えば、図37に示す電子機器500の表示部510に適用され得る。この電子機器500は、カーナビゲーションシステム用の表示機器である。電子機器500では、表示装置1、表示装置100又は表示装置1000が適用された表示部510によって、例えば、運転席側から第1の画像として地図などの画像が視認され、助手席側から第2の画像として映画などの画像が視認され得る。
また、表示部510として表示装置1、表示装置100又は表示装置1000が適用されているので、指向性表示における第1の画像及び第2の画像のそれぞれの表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
なお、電子機器500としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
第1実施形態における表示装置の主要構成を示す分解斜視図。 図1中のA−A線における断面図。 実施形態における複数の画素の一部を示す平面図。 実施形態における複数の画素の一部を示す平面図。 実施形態における複数組の画素群の配列を説明する平面図。 図4中のC−C線における断面図。 実施形態における遮光膜と画素群とを示す平面図。 図6中のD−D線における断面図。 実施形態におけるTFT素子及び画素電極の配置を示す平面図。 実施形態における駆動素子基板の等価回路図。 図2中のF部の拡大図。 第1実施形態におけるシャッタ電極を示す平面図。 実施形態におけるレンズアレイ基板の一部を示す平面図。 第1実施形態における表示装置の主要構成を示すブロック図。 第1実施形態における方向制御パネルでの偏光状態を説明する図。 実施形態における表示パネルでの偏光状態を説明する図。 実施形態における液晶パネル及び遮光膜を模式的に示す断面図。 第1実施形態におけるシャッタパネル及びレンズアレイ基板を模式的に示す断面図。 第1実施形態における液晶パネル及び遮光膜並びにシャッタパネル及びレンズアレイ基板を模式的に示す断面図。 第1実施形態における液晶パネル及び遮光膜並びにシャッタパネル及びレンズアレイ基板を模式的に示す断面図。 第2実施形態における表示装置の主要構成を示す分解斜視図。 図21中のH−H線における断面図。 図22中のJ部の拡大図。 第2実施形態における駆動電極を示す平面図。 第2実施形態における表示装置の主要構成を示すブロック図。 第2実施形態における有機ELパネル及びレンズアレイ基板を模式的に示す断面図。 第1実施形態及び第2実施形態のそれぞれにおける他の構成例を模式的に示す断面図。 第3実施形態における表示装置の主要構成を示す分解斜視図。 図28中のQ−Q線における断面図。 第3実施形態における表示装置の主要構成を示すブロック図。 図29中のV部の拡大図。 図29中のV部の拡大図。 実施形態における遮光膜の他の構成例を示す平面図。 実施形態における複数組の画素群の配列の他の例を示す平面図。 実施形態における遮光膜の別の構成例を示す平面図。 第1実施形態及び第2実施形態のそれぞれにおける表示装置の他の例における第1電極及び第2電極の配置を示す平面図。 実施形態における表示装置を適用した電子機器の斜視図。
符号の説明
1…表示装置、3…表示パネル、5…照明装置、6…制御部、7…画素、71…第1の画素、72…第2の画素、9…表示面、10…照明装置、11…液晶パネル、13…バリア基板、15…方向制御パネル、17…シャッタパネル、18…レンズアレイ基板、19…シリンドリカルレンズ、20…有機ELパネル、21…駆動素子基板、23…対向基板、25…液晶、27…底面、30…照明装置、31…シャッタ電極基板、33…対向基板、35…液晶、40…プリズム基板、41…導光板、43…光源、43a…第1光源、43b…第2光源、45b…光射出面、50…導光板、61…第1基板、85…第2基板、101…第3基板、103…遮光膜、109…開口部、121…第4基板、123…シャッタ電極、123a…第1電極、123b…第2電極、125…配向膜、131…第5基板、133…共通電極、135…配向膜、137a…第1配線、137b…第2配線、141…第1シャッタ、143…第2シャッタ、145…シャッタ群、153…シャッタ制御部、155…画像制御部、181a,181b…光、183…第1の範囲、185…第2の範囲、187…範囲、189a,189b…適視範囲、191a,191b…光、203…素子基板、205…封止基板、207…有機層、211…第6基板、213…駆動電極、213a…第1電極、213b…第2電極、214a…第1配線、214b…第2配線、215…共通電極、217…第1発光領域、218…第2発光領域、219…発光領域群、221a,221b…光、223…発光制御部、225…プリズム、231…プリズム、237a…第1導光板、237b…第2導光板、233a…光射出面、235a…側面、235b…側面、239…低屈折率層、241…光源制御部、243a,243b…光、500…電子機器、510…表示部、M…マトリクス、S…ソース線、T…ゲート線。

Claims (19)

  1. 画像が視認され得る表示面と、
    第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
    前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、
    前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられており、前記第1の画素が前記第1の画像を形成しているときに、前記複数の画素に対して、前記複数の画素を介して前記第1の範囲に及ぶ光を照射し、前記第2の画素が前記第2の画像を形成しているときに、前記複数の画素に対して、前記複数の画素を介して前記第2の範囲に及ぶ光を照射する照明装置と、
    を有することを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記光学素子は、前記光の進行を妨げる遮光膜で構成されており、
    前記遮光膜には、前記第1の画素から前記表示面を介して前記第1の範囲に及ぶ前記光を通し、前記第2の画素から前記表示面を介して前記第2の範囲に及ぶ前記光を通す開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記照明装置は、
    前記複数の画素に向けて前記光を射出する光射出部と、
    前記光射出部及び前記複数の画素の間に設けられており、且つ少なくとも第1シャッタ部及び第2シャッタ部を含んでおり、前記光射出部から前記複数の画素に向かう前記光を遮断する複数のシャッタ部と、
    前記複数のシャッタ部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1シャッタ部を通過した前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2シャッタ部を通過した前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記複数のシャッタ部は、それぞれ、
    電界を形成する一対の電極と、
    前記電界によって駆動される液晶と、を有することを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記第2光学素子は、前記第1シャッタ部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2シャッタ部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出するレンズで構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電気光学装置。
  6. 前記照明装置は、
    少なくとも第1発光部及び第2発光部を含んでおり、前記複数の画素に向かう前記光を発する複数の発光部と、
    前記複数の発光部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1発光部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2発光部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  7. 前記第2光学素子は、前記第1発光部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2発光部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出するレンズで構成されていることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 前記照明装置は、
    前記第1の画素が前記第1の画像を形成しているときに点灯する第1光源と、
    前記第1光源に対峙する位置に設けられており、前記第2の画素が前記第2の画像を形成しているときに点灯する第2光源と、
    平面的に前記第1光源及び前記第2光源の間に介在し、且つ前記複数の画素に対向しており、前記第1光源及び前記第2光源のそれぞれから入射された光を前記複数の画素に向けて射出する光射出部と、
    前記光射出部及び前記複数の画素の間に介在しており、前記第1光源からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2光源からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  9. 前記第2光学素子は、前記第1光源からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2光源からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出するプリズムで構成されていることを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 画像が視認され得る表示面と、
    第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
    各前記画素に対応して設けられており、電界を形成する一対の電極と、
    前記電界によって前記画素ごとに駆動される液晶と、
    前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、を有する電気光学装置で表示を行う表示方法であって、
    前記第1の画素に前記第1の画像を形成させているときに、前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させ、
    前記第2の画素に前記第2の画像を形成させているときに、前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させることを特徴とする表示方法。
  11. 前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させるときに、前記第2の画素に前記光の射出を休止させ、
    前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させるときに、前記第1の画素に前記光の射出を休止させることを特徴とする請求項10に記載の表示方法。
  12. 前記電界の形成が休止しているときに、各前記画素からの前記光の射出が休止されることを特徴とする請求項11に記載の表示方法。
  13. 画像が視認され得る表示面と、
    第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
    前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、を有する電気光学装置で表示を行う表示方法であって、
    前記第1の画素に前記第1の画像を形成させているときに、前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させ、且つ前記複数の画素を介して前記第1の範囲に及ぶ光を照射し、
    前記第2の画素に前記第2の画像を形成させているときに、前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させ、且つ前記複数の画素を介して前記第2の範囲に及ぶ光を照射することを特徴とする表示方法。
  14. 前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させるときに、前記第2の画素に前記光の射出を休止させ、
    前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させるときに、前記第1の画素に前記光の射出を休止させることを特徴とする請求項13に記載の表示方法。
  15. 前記複数の画素は、それぞれ、電界を形成する一対の電極と、前記電界によって駆動される液晶と、を有しており、
    前記電界の形成が休止しているときに、各前記画素からの前記光の射出が休止されることを特徴とする請求項14に記載の表示方法。
  16. 画像が視認され得る表示面と、
    第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
    前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、
    前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられており、前記複数の画素に向けて前記光を射出する光射出部と、
    前記光射出部及び前記複数の画素の間に設けられており、且つ少なくとも第1シャッタ部及び第2シャッタ部を含んでおり、前記光射出部から前記複数の画素に向かう前記光を遮断する複数のシャッタ部と、
    前記複数のシャッタ部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1シャッタ部を通過した前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2シャッタ部を通過した前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素に前記第1の画像を形成させ、且つ前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させているときに、前記第1シャッタ部を通過状態とし、且つ前記第2シャッタ部を遮断状態とし、
    前記第2の画素に前記第2の画像を形成させ、且つ前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させているときに、前記第2シャッタ部を通過状態とし、且つ前記第1シャッタ部を遮断状態とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  17. 画像が視認され得る表示面と、
    第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
    前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、
    前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられており、且つ少なくとも第1発光部及び第2発光部を含んでおり、前記複数の画素に向かう前記光を発する複数の発光部と、
    前記複数の発光部及び前記複数の画素の間に設けられており、前記第1発光部からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2発光部からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素に前記第1の画像を形成させ、且つ前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させているときに、前記第1発光部を発光状態とし、且つ前記第2発光部を消灯状態とし、
    前記第2の画素に前記第2の画像を形成させ、且つ前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させているときに、前記第2発光部を発光状態とし、且つ前記第1発光部を消灯状態とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  18. 画像が視認され得る表示面と、
    第1の画像を形成する第1の画素、及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含んでおり、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
    前記複数の画素の前記表示面側に設けられており、前記第1の画素からの前記光を、前記表示面を介して第1の範囲に向けて射出し、前記第2の画素からの前記光を、前記表示面を介して第2の範囲に向けて射出する光学素子と、
    前記複数の画素の前記表示面側とは反対側に設けられた第1光源と、
    前記第1光源に平面的に対峙する位置に設けられた第2光源と、
    平面的に前記第1光源及び前記第2光源の間に介在し、且つ前記複数の画素に対向しており、前記第1光源及び前記第2光源のそれぞれから入射された光を前記複数の画素に向けて射出する光射出部と、
    前記光射出部及び前記複数の画素の間に介在しており、前記第1光源からの前記光を前記第1の範囲に向けて射出し、前記第2光源からの前記光を前記第2の範囲に向けて射出する第2光学素子と、を有する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素に前記第1の画像を形成させ、且つ前記第2の画素に前記第2の画像の形成を休止させているときに、前記第1光源を点灯状態とし、且つ前記第2光源を消灯状態とし、
    前記第2の画素に前記第2の画像を形成させ、且つ前記第1の画素に前記第1の画像の形成を休止させているときに、前記第2光源を点灯状態とし、且つ前記第1光源を消灯状態とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  19. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
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