JP2010164668A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の電気光学装置では、適視範囲を効率的に拡大することが困難である。
【解決手段】電気光学装置は、複数の画素と、遮光膜103と、画像の形成を制御する回路と、を有している。複数の画素は、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73を含んでおり、複数組の画素群55に区分されている。遮光膜103には、画素群55に対応して開口部105が設けられている。画素群55は、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73を含んでいる。回路は、少なくとも第1の画素71及び第2の画素72が画像を形成する間において、第3の画素73に画像の形成を停止させる。
【選択図】図18
【解決手段】電気光学装置は、複数の画素と、遮光膜103と、画像の形成を制御する回路と、を有している。複数の画素は、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73を含んでおり、複数組の画素群55に区分されている。遮光膜103には、画素群55に対応して開口部105が設けられている。画素群55は、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73を含んでいる。回路は、少なくとも第1の画素71及び第2の画素72が画像を形成する間において、第3の画素73に画像の形成を停止させる。
【選択図】図18
Description
本発明は、電気光学装置及び電子機器等に関する。
従来、電気光学装置の1つとして、複数の方向から見たときに、それぞれの視方向ごとに異なる画像を表示(以下、指向性表示と呼ぶ)することができる表示装置が知られている。このような表示装置としては、開口部と遮光部とを有するバリアを介して複数の視点のそれぞれに、相互に異なる画像を表示することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、表示パネルとバリアとを有する表示装置で、2種類の画像を異なる範囲に指向性表示を行う仕組みについて、断面図を用いて説明する。表示パネル800は、図42に示すように、第1の画像を表示する第1の画素801と、第2の画像を表示する第2の画素803とを有している。隣り合う第1の画素801と第2の画素803とは、対804を構成している。バリア805には、第1の画素801と第2の画素803との対804ごとに開口部807が設けられている。隣り合う開口部807同士の間には、遮光部809が位置している。
第1の画素801からの光は、開口部807を介して第1の範囲811に及ぶ。第2の画素803からの光は、開口部807を介して第2の範囲813に及ぶ。つまり、第1の範囲811内にある視点からは第1の画像が視認され、第2の範囲813内にある視点からは第2の画像が視認され得る。なお、第1の範囲811及び第2の範囲813は、互いに重なる範囲815を有している。範囲815内にある視点からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した画像が視認される。このため、範囲815は、重畳範囲815と呼ばれる。
第1の範囲811及び第2の範囲813の外側には、第3の範囲817及び第4の範囲819が存在する。
ここで、続けて並ぶ3つの対804のうちで中央に位置する対804を対804aとし、対804aに隣り合う対804をそれぞれ対804b及び対804cとする。また、対804aに対応する開口部807を開口部807aとし、対804bに対応する開口部807を開口部807bとし、対804cに対応する開口部807を開口部807cとする。
このとき、第3の範囲817は、対804bの第2の画素803からの光が、開口部807aを介して及ぶ範囲である。また、第4の範囲819は、対804cの第1の画素801からの光が、開口部807aを介して及ぶ範囲である。
ここで、続けて並ぶ3つの対804のうちで中央に位置する対804を対804aとし、対804aに隣り合う対804をそれぞれ対804b及び対804cとする。また、対804aに対応する開口部807を開口部807aとし、対804bに対応する開口部807を開口部807bとし、対804cに対応する開口部807を開口部807cとする。
このとき、第3の範囲817は、対804bの第2の画素803からの光が、開口部807aを介して及ぶ範囲である。また、第4の範囲819は、対804cの第1の画素801からの光が、開口部807aを介して及ぶ範囲である。
つまり、第3の範囲817内にある視点からは第2の画像が視認され、第4の範囲819内にある視点からは第1の画像が視認され得る。第3の範囲817及び第1の範囲811は、第1の画像と第2の画像とが重畳する重畳範囲815を有している。また、第4の範囲819及び第2の範囲813も、第1の画像と第2の画像とが重畳する重畳範囲815を有している。
そして、第1の範囲811及び第4の範囲819のそれぞれから重畳範囲815を除いた範囲821内にある視点からは、第1の画像だけが視認され得る。第2の範囲813及び第3の範囲817のそれぞれから重畳範囲815を除いた範囲823内にある視点からは、第2の画像だけが視認され得る。
そして、第1の範囲811及び第4の範囲819のそれぞれから重畳範囲815を除いた範囲821内にある視点からは、第1の画像だけが視認され得る。第2の範囲813及び第3の範囲817のそれぞれから重畳範囲815を除いた範囲823内にある視点からは、第2の画像だけが視認され得る。
このように、バリア805を用いた表示装置では、第1の画素801及び第2の画素803の並び方向に沿って、範囲821と範囲823とが、重畳範囲815を挟みながら交互に出現する。範囲821及び範囲823は、それぞれ、適視範囲821及び適視範囲823と呼ばれる。
ところで、バリア805を用いた表示装置では、表示パネル800とバリア805との間の距離を短縮することによって、適視範囲821及び適視範囲823を拡大することができる。しかしながら、表示パネル800とバリア805との間の距離を短縮すると、重畳範囲815も拡大する。
ところで、バリア805を用いた表示装置では、表示パネル800とバリア805との間の距離を短縮することによって、適視範囲821及び適視範囲823を拡大することができる。しかしながら、表示パネル800とバリア805との間の距離を短縮すると、重畳範囲815も拡大する。
指向性表示を行うことができる表示装置において、重畳範囲を縮小することによって適視範囲を拡大することができれば、効率的である。しかしながら、上述したように、従来の表示装置では、適視範囲の拡大とともに重畳範囲も拡大しやすい。
つまり、従来の電気光学装置では、適視範囲を効率的に拡大することが困難であるという課題がある。
つまり、従来の電気光学装置では、適視範囲を効率的に拡大することが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]複数の画素と、前記画素から射出された光が及ぶ範囲を前記画素ごとに規定する光学素子と、複数の前記画素での画像の形成を制御する回路と、を含み、前記複数の画素には、相互に異なる複数の画像の各前記画像が対応づけられた画像画素と、前記画像画素とは異なる中立画素と、が含まれており、前記複数の画素は、複数の画素群に区分されており、前記光学素子は、前記画素群に対応して設けられており、前記画素群は、複数の前記画素を有しており、隣り合う2つの前記画素群のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの前記中立画素を含んでおり、前記中立画素は、前記2つの画素群のうちの他方に隣り合う位置に設けられており、前記回路は、少なくとも前記画像画素が前記画像を形成する間において、前記中立画素に画像の形成を停止させる、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例の電気光学装置は、複数の画素と、光学素子と、回路と、を含んでいる。
複数の画素は、複数の画素群に区分されている。
光学素子は、画素から射出された光が及ぶ範囲を画素ごとに規定する。光学素子は、画素群に対応して設けられている。
回路は、複数の画素での画像の形成を制御する。
この電気光学装置では、画素が視認される範囲を光学素子で規定することができるので、指向性表示を行うことができる。
複数の画素は、複数の画素群に区分されている。
光学素子は、画素から射出された光が及ぶ範囲を画素ごとに規定する。光学素子は、画素群に対応して設けられている。
回路は、複数の画素での画像の形成を制御する。
この電気光学装置では、画素が視認される範囲を光学素子で規定することができるので、指向性表示を行うことができる。
複数の画素には、相互に異なる複数の画像の各画像が対応づけられた画像画素と、画像画素とは異なる中立画素と、が含まれている。
画素群は、複数の画素を有している。隣り合う2つの画素群のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの中立画素を含んでいる。
中立画素は、2つの画素群のうちの他方に隣り合う位置に設けられている。
このため、本来的には、隣り合う2つの画素群が1つの光学素子を介して形成する画像において、一方の画素群による画像と、他方の画素群による画像との間に、中立画素による画像が介在する。
ところが、この電気光学装置は、回路を有している。回路は、少なくとも画像画素が画像を形成する間において、中立画素に画像の形成を停止させる。
画素群は、複数の画素を有している。隣り合う2つの画素群のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの中立画素を含んでいる。
中立画素は、2つの画素群のうちの他方に隣り合う位置に設けられている。
このため、本来的には、隣り合う2つの画素群が1つの光学素子を介して形成する画像において、一方の画素群による画像と、他方の画素群による画像との間に、中立画素による画像が介在する。
ところが、この電気光学装置は、回路を有している。回路は、少なくとも画像画素が画像を形成する間において、中立画素に画像の形成を停止させる。
上記の構成により、一方の画素群による画像と、他方の画素群による画像との間に、画像が存在しない範囲を設けることができる。これにより、隣り合う2つの画素群間において、互いに異なる画像が重畳する重畳範囲を軽減することができる。この電気光学装置では、重畳範囲を軽減しつつ適視範囲を拡大することができる。従って、この電気光学装置では、適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる。
[適用例2]上記の電気光学装置であって、前記画像の個数が、2×n(nは、2以上の整数)個であり、前記画素群において、前記中立画素は、前記画像画素の2つおきに設けられている、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、画像が存在しない範囲を、画像の2つおきに設けることができる。
[適用例3]上記の電気光学装置であって、前記複数の画像は、相互に異なる視点から捉えられており、前記画像間で視差を付与する視差画像を構成している、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、複数の画像は、相互に異なる視点から捉えられている。複数の画像は、画像間で視差を付与する視差画像を構成している。これにより、擬似的な立体画像を表示することができる。
[適用例4]上記の電気光学装置であって、前記中立画素の平面領域は、前記画像画素の平面領域よりも狭い、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、中立画素の平面領域が画像画素の平面領域よりも狭いので、画像が存在しない範囲を画像が存在する範囲よりも狭くすることができる。
[適用例5]上記の電気光学装置であって、前記複数の画素を前記画素ごとに区画する遮光膜を有し、前記中立画素の平面領域は、前記中立画素を区画する前記遮光膜の幅を、前記画像画素を区画する前記遮光膜の幅よりも広くすることによって、前記画像画素の平面領域よりも狭くなっている、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、画素を区画する遮光膜の幅によって、中立画素の平面領域を画像画素の平面領域よりも狭くすることができる。
[適用例6]上記の電気光学装置であって、隣り合う前記中立画素と前記画像画素との間隔が、隣り合う前記画像画素同士の間隔よりも短い、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、隣り合う中立画素と画像画素との間隔が、隣り合う画像画素同士の間隔よりも短いので、画素の密度を高めることができる。
[適用例7]上記の電気光学装置であって、前記回路は、前記中立画素から前記光を射出させることによって、前記中立画素に前記画像の形成を停止させる、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、中立画素から光が射出されるので、画像を明るくしやすくすることができる。
[適用例8]上記の電気光学装置であって、前記回路は、前記中立画素からの前記光の射出を停止させることによって、前記中立画素に前記画像の形成を停止させる、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、中立画素からの光の射出が停止するので、画像の明暗を強めやすくすることができる。
[適用例9]上記の電気光学装置であって、前記光学素子は、前記複数の画素の前記光の射出側に設けられた遮光膜を有しており、前記遮光膜には、前記画素群ごとに開口部が設けられている、ことを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、遮光膜に設けられた開口部を介して、画素からの光が及ぶ範囲を規定することができる。
[適用例10]上記の電気光学装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
この適用例の電子機器は、表示部としての電気光学装置が、複数の画素と、光学素子と、回路と、を含んでいる。
複数の画素は、複数の画素群に区分されている。
光学素子は、画素から射出された光が及ぶ範囲を画素ごとに規定する。光学素子は、画素群に対応して設けられている。
回路は、複数の画素での画像の形成を制御する。
この電気光学装置では、画素が視認される範囲を光学素子で規定することができるので、指向性表示を行うことができる。
複数の画素は、複数の画素群に区分されている。
光学素子は、画素から射出された光が及ぶ範囲を画素ごとに規定する。光学素子は、画素群に対応して設けられている。
回路は、複数の画素での画像の形成を制御する。
この電気光学装置では、画素が視認される範囲を光学素子で規定することができるので、指向性表示を行うことができる。
複数の画素には、相互に異なる複数の画像の各画像が対応づけられた画像画素と、画像画素とは異なる中立画素と、が含まれている。
画素群は、複数の画素を有している。隣り合う2つの画素群のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの中立画素を含んでいる。
中立画素は、2つの画素群のうちの他方に隣り合う位置に設けられている。
このため、本来的には、隣り合う2つの画素群が1つの光学素子を介して形成する画像において、一方の画素群による画像と、他方の画素群による画像との間に、中立画素による画像が介在する。
ところが、この電気光学装置は、回路を有している。回路は、少なくとも画像画素が画像を形成する間において、中立画素に画像の形成を停止させる。
画素群は、複数の画素を有している。隣り合う2つの画素群のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの中立画素を含んでいる。
中立画素は、2つの画素群のうちの他方に隣り合う位置に設けられている。
このため、本来的には、隣り合う2つの画素群が1つの光学素子を介して形成する画像において、一方の画素群による画像と、他方の画素群による画像との間に、中立画素による画像が介在する。
ところが、この電気光学装置は、回路を有している。回路は、少なくとも画像画素が画像を形成する間において、中立画素に画像の形成を停止させる。
上記の構成により、この電気光学装置では、一方の画素群による画像と、他方の画素群による画像との間に、画像が存在しない範囲を設けることができる。これにより、隣り合う2つの画素群間において、互いに異なる画像が重畳する重畳範囲を軽減することができる。この電気光学装置では、重畳範囲を軽減しつつ適視範囲を拡大することができる。従って、この電気光学装置では、適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる。
そして、この適用例の電子機器は、適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる電気光学装置を表示部として有している。このため、この電子機器では、表示部における適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる。
そして、この適用例の電子機器は、適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる電気光学装置を表示部として有している。このため、この電子機器では、表示部における適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる。
実施形態について、電気光学装置の1つである液晶装置を利用した表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5と、制御部6とを有している。
実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5と、制御部6とを有している。
ここで、表示パネル3には、複数の画素7が設定されている。複数の画素7は、表示領域8内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。なお、表示領域8とは、画像が表示され得る領域である。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素7が誇張され、且つ画素7の個数が減じられている。
表示パネル3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、液晶パネル11と、バリア基板13と、偏光板19aと、偏光板19bと、を有している。
液晶パネル11は、素子基板21と、対向基板23と、液晶25と、シール材27と、を有している。
素子基板21には、表示面9側すなわち液晶25側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
液晶パネル11は、素子基板21と、対向基板23と、液晶25と、シール材27と、を有している。
素子基板21には、表示面9側すなわち液晶25側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
対向基板23は、素子基板21よりも表示面9側で素子基板21に対向し、且つ素子基板21との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板23には、表示装置1における表示面9の裏面に相当する面である底面29側すなわち液晶25側に、後述する対向電極などが設けられている。
液晶25は、素子基板21及び対向基板23の間に介在しており、表示パネル3の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材27によって、素子基板21及び対向基板23の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶25として、TN(Twisted Nematic)型が採用されている。
バリア基板13は、対向基板23よりも表示面9側で対向基板23に対向した状態で設けられている。バリア基板13には、底面29側すなわち液晶パネル11側に、後述する遮光膜が設けられている。
偏光板19aは、液晶パネル11よりも底面29側に設けられている。偏光板19bは、バリア基板13よりも表示面9側に設けられている。
偏光板19a及び偏光板19bは、それぞれ、透過軸を有している。これらの偏光板19a及び偏光板19bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
偏光板19aは、液晶パネル11よりも底面29側に設けられている。偏光板19bは、バリア基板13よりも表示面9側に設けられている。
偏光板19a及び偏光板19bは、それぞれ、透過軸を有している。これらの偏光板19a及び偏光板19bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
なお、液晶パネル11とバリア基板13との間や、バリア基板13よりも表示面9側に、光学補償フィルムを設けた構成も採用され得る。光学補償フィルムを設けることで、表示パネル3を表示面9の法線方向から見たときや、法線方向から傾斜した方向から見たときなどの液晶25の位相差を補償することができる。これにより、光漏れを低減することができ、コントラストの向上が図られる。
光学補償フィルムとしては、屈折率異方性が負のディスコティック液晶分子等をハイブリッド配向させた負の一軸性媒体(例えば、富士フィルム製のWVフィルム)などが採用され得る。また、屈折率異方性が正のネマチック液晶分子等をハイブリッド配向させた正の一軸性媒体(例えば、日本石油製のNHフィルム)なども採用され得る。さらに、負の一軸性媒体と正の一軸性媒体とを組み合わせた構成も採用され得る。その他、各方向の屈折率がnx>ny>nzとなる二軸性媒体や、負のC−Plate等も採用され得る。
照明装置5は、表示パネル3よりも底面29側に設けられている。照明装置5は、導光板41と、光源43と、を有している。
導光板41は、偏光板19aよりも底面29側に設けられており、側面45aと、光射出面45bと、底面45cと、を有している。導光板41は、光射出面45bが表示面9側すなわち偏光板19a側に向けられた状態で設けられている。光射出面45bは、偏光板19aに対向している。
光源43は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、導光板41の側面45aに対向した状態で設けられている。
導光板41は、偏光板19aよりも底面29側に設けられており、側面45aと、光射出面45bと、底面45cと、を有している。導光板41は、光射出面45bが表示面9側すなわち偏光板19a側に向けられた状態で設けられている。光射出面45bは、偏光板19aに対向している。
光源43は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、導光板41の側面45aに対向した状態で設けられている。
光源43からの光は、導光板41の側面45aに入射される。導光板41に入射された光は、導光板41の中で反射しながら光射出面45bから射出される。光射出面45bから射出された光は、偏光板19aを介して液晶パネル11に入射される。なお、導光板41には、必要に応じて、光射出面45bに拡散板が設けられ、底面45cに反射板が設けられる。
表示パネル3に設定されている複数の画素7は、それぞれ、表示面9から射出する光の色が、図3に示すように、赤系(R)、緑系(G)及び青系(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素7は、Rの光を射出する画素7Rと、Gの光を射出する画素7Gと、Bの光を射出する画素7Bとを含んでいる。
ここで、Rの色は、純粋な赤の色相に限定されず、橙等を含む。Gの色は、純粋な緑の色相に限定されず、青緑や黄緑等を含む。Bの色は、純粋な青の色相に限定されず、青紫や青緑等を含む。他の観点から、Rの色を呈する光は、光の波長のピークが、可視光領域で570nm以上の範囲にある光であると定義され得る。また、Gの色を呈する光は、光の波長のピークが500nm〜565nmの範囲にある光であると定義され得る。Bの色を呈する光は、光の波長のピークが415nm〜495nmの範囲にある光であると定義され得る。
マトリクスMでは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素列51を構成している。また、X方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素行53を構成している。1つの画素列51内の各画素7は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素7RがY方向に配列した画素列51Rと、複数の画素7GがY方向に配列した画素列51Gと、複数の画素7BがY方向に配列した画素列51Bとを有している。そして、マトリクスMでは、画素列51R、画素列51G及び画素列51Bが、X方向に沿って反復して並んでいる。
なお、以下においては、画素列51という表記と、画素列51R、画素列51G及び画素列51Bという表記とが、適宜、使いわけられる。
なお、以下においては、画素列51という表記と、画素列51R、画素列51G及び画素列51Bという表記とが、適宜、使いわけられる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、図4に示すように、複数の第1の画素71と、複数の第2の画素72と、複数の第3の画素73と、に区別されている。表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第1の画素71から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第1の画像を表示することができる。
また、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
同様に、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第3の画素73から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第3の画像を表示することができる。
表示装置1では、第1の画像、第2の画像及び第3の画像を、同一フレーム内で表示することができる。
また、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
同様に、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第3の画素73から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第3の画像を表示することができる。
表示装置1では、第1の画像、第2の画像及び第3の画像を、同一フレーム内で表示することができる。
なお、第1の画像と第2の画像と第3の画像とは、相互に異なる画像であることと、相互に同じ画像であることとが問われない。
また、以下においては、画素7という表記と、画素7R,7G及び7Bという表記と、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71に対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7R1,7G1及び7B1という表記が用いられる。同様に、第2の画素72及び第3の画素73のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第2の画素7R2,7G2及び7B2、並びに、第3の画素7R3,7G3及び7B3という表記が用いられる。
また、以下においては、画素7という表記と、画素7R,7G及び7Bという表記と、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71に対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7R1,7G1及び7B1という表記が用いられる。同様に、第2の画素72及び第3の画素73のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第2の画素7R2,7G2及び7B2、並びに、第3の画素7R3,7G3及び7B3という表記が用いられる。
マトリクスMにおいて、複数の第1の画素71は、V方向に沿って並んでいる。また、複数の第2の画素72及び複数の第3の画素73も、それぞれ、V方向に沿って並んでいる。V方向に沿って並ぶ複数の第1の画素71は、1つの画素配列571を構成している。同様に、V方向に沿って並ぶ複数の第2の画素72が1つの画素配列572を構成し、V方向に沿って並ぶ複数の第3の画素73が1つの画素配列573を構成している。
なお、V方向は、X方向及びY方向の双方に対して交差する方向である。
なお、V方向は、X方向及びY方向の双方に対して交差する方向である。
表示装置1では、第1の画素71と第2の画素72と第3の画素73とが、X方向にこの順で且つ反復して並んでいる。
マトリクスMを構成する複数の画素7は、X方向に連続して並ぶ第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73の3つの画素7ごとに、これらの3つの画素7を1組とする複数組の画素群55にわけられている。各画素群55での第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73の並び順は、複数組の画素群55間で統一している。
マトリクスMを構成する複数の画素7は、X方向に連続して並ぶ第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73の3つの画素7ごとに、これらの3つの画素7を1組とする複数組の画素群55にわけられている。各画素群55での第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73の並び順は、複数組の画素群55間で統一している。
本実施形態では、第1の画素71と第2の画素72と第3の画素73とが、図4で見て、X方向に左側から右側に向かってこの順で並んでいる。なお、第1の画素71、第2の画素72及び第3の画素73の並び順は、複数組の画素群55間で統一していれば、いずれが左側でも右側でもよい。
表示装置1では、複数組の画素群55は、図5に示すように、X方向及びV方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。
表示装置1では、複数組の画素群55は、図5に示すように、X方向及びV方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。
ここで、表示パネル3の構成について、詳細を説明する。
液晶パネル11の素子基板21は、図3中のD−D線における断面図である図6に示すように、第1基板61を有している。第1基板61は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面63aと、底面29側に向けられた第2面63bと、を有している。
液晶パネル11の素子基板21は、図3中のD−D線における断面図である図6に示すように、第1基板61を有している。第1基板61は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面63aと、底面29側に向けられた第2面63bと、を有している。
第1基板61の第1面63aには、ゲート絶縁膜65が設けられている。ゲート絶縁膜65の表示面9側には、絶縁膜67が設けられている。絶縁膜67の表示面9側には、配向膜69が設けられている。
また、素子基板21には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子71と、画素電極73とが、第1基板61の第1面63a側に設けられている。
TFT素子71は、ゲート電極75と、半導体層77と、ソース電極79と、ドレイン電極81と、を有している。
また、素子基板21には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子71と、画素電極73とが、第1基板61の第1面63a側に設けられている。
TFT素子71は、ゲート電極75と、半導体層77と、ソース電極79と、ドレイン電極81と、を有している。
ゲート電極75は、第1基板61の第1面63aに設けられており、ゲート絶縁膜65によって表示面9側から覆われている。なお、ゲート電極75の材料としては、例えば、モリブデン、タングステン、クロムなどの金属や、これらを含む合金などが採用され得る。また、ゲート絶縁膜65の材料としては、例えば、酸化シリコンや窒化シリコンなどの光透過性を有する無機材料が採用され得る。本実施形態では、ゲート絶縁膜65の材料として、酸化シリコンが採用されている。
半導体層77は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁膜65を挟んでゲート電極75に対向する位置に設けられている。
半導体層77は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁膜65を挟んでゲート電極75に対向する位置に設けられている。
ソース電極79は、ゲート絶縁膜65の表示面9側に設けられており、一部が半導体層77に重なっている。ドレイン電極81は、ゲート絶縁膜65の表示面9側に設けられており、一部が半導体層77に重なっている。なお、ソース電極79やドレイン電極81の材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウムなどの金属や、これらを含む合金などが採用され得る。
なお、TFT素子71は、領域88内に設けられており、ドレイン電極81が領域88内から画素7の領域内に延長されている。
なお、TFT素子71は、領域88内に設けられており、ドレイン電極81が領域88内から画素7の領域内に延長されている。
上記の構成を有するTFT素子71は、半導体層77がゲート電極75と、ソース電極79及びドレイン電極81との間に位置する所謂ボトムゲート型である。このTFT素子71は、絶縁膜67によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁膜67の材料としては、例えば、酸化シリコンや窒化シリコンなどの無機材料の他に、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する有機材料も採用され得る。本実施形態では、絶縁膜67の材料として、アクリル系の樹脂が採用されている。
画素電極73は、絶縁膜67の表示面9側に設けられている。画素電極73は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。画素電極73は、絶縁膜67に設けられたコンタクトホール83を介してドレイン電極81につながっている。
配向膜69は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁膜67及び画素電極73を表示面9側から覆っている。なお、配向膜69には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
配向膜69は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁膜67及び画素電極73を表示面9側から覆っている。なお、配向膜69には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
対向基板23は、第2基板85を有している。第2基板85は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面86aと、底面29側に向けられた対向面86bとを有している。
第2基板85の対向面86bには、各画素7を区画する光吸収層87が領域88にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層87によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層87は、例えば、カーボンブラックやクロムなどの光吸収性が高い材料を含有する樹脂などで構成されており、平面視で格子状に設けられている。
第2基板85の対向面86bには、各画素7を区画する光吸収層87が領域88にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層87によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層87は、例えば、カーボンブラックやクロムなどの光吸収性が高い材料を含有する樹脂などで構成されており、平面視で格子状に設けられている。
また、第2基板85の対向面86bには、光吸収層87によって囲まれた各領域、すなわち各画素7の領域を底面29側から覆うカラーフィルター89が設けられている。
ここで、カラーフィルター89は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルター89は、画素7R、画素7G及び画素7Bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7Rに対応するカラーフィルター89は、Rの光を透過させることができる。画素7Gに対応するカラーフィルター89はGの光を透過させ、画素7Bに対応するカラーフィルター89はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルター89に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルター89R,89G及び89Bという表記が用いられる。
ここで、カラーフィルター89は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルター89は、画素7R、画素7G及び画素7Bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7Rに対応するカラーフィルター89は、Rの光を透過させることができる。画素7Gに対応するカラーフィルター89はGの光を透過させ、画素7Bに対応するカラーフィルター89はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルター89に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルター89R,89G及び89Bという表記が用いられる。
光吸収層87及びカラーフィルター89の底面29側には、オーバーコート層91が設けられている。オーバーコート層91は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、光吸収層87及びカラーフィルター89を底面29側から覆っている。
オーバーコート層91の底面29側には、対向電極93が設けられている。対向電極93は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
オーバーコート層91の底面29側には、対向電極93が設けられている。対向電極93は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
対向電極93は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって一連した状態で設けられている。つまり、対向電極93は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられており、複数の画素7間にわたって共通して機能する。なお、対向電極93は、図示しない共通線につながっている。
対向電極93の底面29側には、配向膜95が設けられている。配向膜95は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面29側から覆っている。配向膜95には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
対向電極93の底面29側には、配向膜95が設けられている。配向膜95は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面29側から覆っている。配向膜95には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
素子基板21及び対向基板23の間に介在する液晶25は、配向膜69と配向膜95との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材27は、図6に示す第1基板61の第1面63aと、第2基板85の対向面86bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶25は、第1基板61及び第2基板85によって保持されている。なお、シール材27は、配向膜69及び配向膜95の間に設けられていてもよい。この場合、液晶25は、素子基板21及び対向基板23に保持されているとみなされ得る。
また、表示装置1において、液晶25を駆動する最小単位が画素7であるという観点から、各画素7は、1つの画素電極73と、この1つの画素電極73に平面視で重なる領域内の対向電極93と、によっても規定され得る。平面視で、1つの画素電極73と対向電極93とが重なり合う領域が1つの画素7の領域とみなされ得る。このため、画素7は、1つのTFT素子71と、このTFT素子71に電気的につながる画素電極73と、この画素電極73に平面視で重なる対向電極93と、この画素電極73及び対向電極93の間に介在する液晶25と、1つのカラーフィルター89と、を有する素子であるともみなされ得る。
バリア基板13は、第3基板101を有している。第3基板101は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面102aと、底面29側に向けられた対向面102bと、を有している。
第3基板101の対向面102bには、遮光膜103が設けられている。
ここで、遮光膜103は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって設けられている。つまり、遮光膜103は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。遮光膜103は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。
遮光膜103には、開口部105が設けられている。開口部105の外側の領域は、遮光部107とされている。
第3基板101の対向面102bには、遮光膜103が設けられている。
ここで、遮光膜103は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって設けられている。つまり、遮光膜103は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。遮光膜103は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。
遮光膜103には、開口部105が設けられている。開口部105の外側の領域は、遮光部107とされている。
遮光膜103の底面29側には、オーバーコート層108が設けられている。オーバーコート層108は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、遮光膜103を底面29側から覆っている。
なお、光の屈折を軽減する観点から、開口部105内には、オーバーコート層108が入り込んでいることが、好ましい。さらに、開口部105内がオーバーコート層108で満たされていることが、より好ましい。
なお、光の屈折を軽減する観点から、開口部105内には、オーバーコート層108が入り込んでいることが、好ましい。さらに、開口部105内がオーバーコート層108で満たされていることが、より好ましい。
上記の構成を有するバリア基板13は、光透過性を有する接着剤109を介して、液晶パネル11に貼り付けられている。本実施形態では、対向面102bが第2基板85の外向面86aに向けられた状態で、オーバーコート層108が外向面86aに接着剤109を介して貼り付けられている。
遮光膜103には、平面図である図7に示すように、複数の開口部105が設けられている。開口部105は、画素群55ごとに設けられている。
なお、図7では、構成をわかりやすく示すため、遮光膜103にハッチングが施されている。
開口部105は、図5中のE−E線における断面図である図8に示すように、画素群55を構成する第1の画素71及び第2の画素72に平面視で重なる領域に設けられている。
なお、図7では、構成をわかりやすく示すため、遮光膜103にハッチングが施されている。
開口部105は、図5中のE−E線における断面図である図8に示すように、画素群55を構成する第1の画素71及び第2の画素72に平面視で重なる領域に設けられている。
ところで、素子基板21は、図8に示すように、複数のソース線Sを有している。複数のソース線Sは、ゲート絶縁膜65上に設けられており、絶縁膜67によって表示面9側から覆われている。
Y方向に隣り合うTFT素子71間において、ソース電極79同士は、平面図である図9に示すように、ソース線Sを介してつながっている。また、X方向に隣り合うTFT素子71間において、ゲート電極75同士は、ゲート線Tを介してつながっている。図9では、構成をわかりやすく示すため、ゲート線T及び画素電極73のそれぞれにハッチングが施されている。
なお、各画素電極73は、平面視で周縁部が領域88内に及んでいる。
Y方向に隣り合うTFT素子71間において、ソース電極79同士は、平面図である図9に示すように、ソース線Sを介してつながっている。また、X方向に隣り合うTFT素子71間において、ゲート電極75同士は、ゲート線Tを介してつながっている。図9では、構成をわかりやすく示すため、ゲート線T及び画素電極73のそれぞれにハッチングが施されている。
なお、各画素電極73は、平面視で周縁部が領域88内に及んでいる。
ここで、ゲート電極75は、X方向に沿って並ぶ複数の画素7間にわたって一連したゲート線Tとして設けられている。そして、画素7ごとにゲート線Tに対向する位置に半導体層77が設けられている。各ゲート線Tにおいて、平面視で半導体層77に重なる領域がゲート電極75であると定義され得る。
なお、図6における液晶パネル11の断面は、図9中のF−F線における断面に相当している。
なお、図6における液晶パネル11の断面は、図9中のF−F線における断面に相当している。
表示装置1では、素子基板21は、図10に示すように、複数のゲート線Tと、複数のソース線Sとが、格子状に設けられている。なお、以下において複数のゲート線T及び複数のソース線Sのそれぞれが識別される場合に、ゲート線T(h)という表記と、ソース線S(j)という表記とが用いられる。h及びjは、それぞれ、1以上の整数をとり得る変数である。
複数のゲート線Tは、Y方向に互いに間隔をあけた状態で、X方向に沿って延びている。複数のソース線Sは、X方向に互いに間隔をあけた状態で、Y方向に沿って延びている。各画素7は、各ゲート線Tと各ソース線Sとの交差に対応して設定されている。
各ソース線Sは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素列51(図3)に対応している。各ゲート線Tは、X方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素行53に対応している。
各ソース線Sは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素列51(図3)に対応している。各ゲート線Tは、X方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素行53に対応している。
制御部6は、表示装置1のブロック図である図11に示すように、光源制御部151と、画像制御部155と、を有している。
光源制御部151は、光源43への電力の供給と、電力の遮断とを制御する。
画像制御部155は、液晶パネル11の各ゲート線T(h)へのゲート信号の供給と、各ソース線S(j)へのソース信号の供給とを制御する。
光源制御部151は、光源43への電力の供給と、電力の遮断とを制御する。
画像制御部155は、液晶パネル11の各ゲート線T(h)へのゲート信号の供給と、各ソース線S(j)へのソース信号の供給とを制御する。
上記の構成を有する表示装置1では、光源制御部151が光源43に電力を供給することで照明装置5から表示パネル3に光を照射した状態で、液晶25の配向状態を画素7ごとに変化させることにより、表示が制御される。液晶25の配向状態は、TFT素子71のOFF状態及びON状態を切り替えることによって変化し得る。本実施形態では、TFT素子71がON状態のときに、画素電極73及び対向電極93間に電界が形成される。また、TFT素子71がOFF状態のときに、画素電極73及び対向電極93間の電界の発生が極めて低く抑えられる。
図12(a)は、TFT素子71がOFF状態のときの液晶パネル11での偏光状態を示す図である。図12(b)は、TFT素子71がON状態のときの液晶パネル11での偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板19aの透過軸の方向161aは、図12(a)及び図12(b)に示すように、平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに直交している。配向膜69の配向方向163は、平面視で透過軸の方向161aに沿っている。配向膜95の配向方向165は、平面視で透過軸の方向161aに直交している。
なお、図12(a)及び図12(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
表示装置1では、偏光板19aの透過軸の方向161aは、図12(a)及び図12(b)に示すように、平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに直交している。配向膜69の配向方向163は、平面視で透過軸の方向161aに沿っている。配向膜95の配向方向165は、平面視で透過軸の方向161aに直交している。
なお、図12(a)及び図12(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
光源43から導光板41を介して偏光板19aに入射された入射光は、偏光板19aの透過軸の方向161aすなわちY'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光167として液晶25に入射される。
液晶25に入射された直線偏光167は、TFT素子71がOFF状態のときに、図12(a)に示すように、X'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光169として偏光板19bに向けて射出される。偏光板19bに向けて射出された直線偏光169は、偏光軸の方向が偏光板19bの透過軸の方向161bに沿っているため、偏光板19bを透過する。
液晶25に入射された直線偏光167は、TFT素子71がOFF状態のときに、図12(a)に示すように、X'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光169として偏光板19bに向けて射出される。偏光板19bに向けて射出された直線偏光169は、偏光軸の方向が偏光板19bの透過軸の方向161bに沿っているため、偏光板19bを透過する。
他方で、TFT素子71がON状態のときに、直線偏光167は、図12(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光167として偏光板19bに向けて射出される。偏光板19bに向けて射出された直線偏光167は、偏光軸の方向が偏光板19bの透過軸の方向161bに対して直交しているため、偏光板19bによって吸収される。
表示装置1では、TFT素子71がOFF状態のときに液晶パネル11から表示面9側に光が射出され、TFT素子71がON状態のときに液晶パネル11からの光の射出が遮断される所謂ノーマリーホワイト(初期的に“白表示”の状態)の表示モードが採用されている。しかしながら、表示モードは、ノーマリーホワイトに限定されず、所謂ノーマリーブラック(初期的に“黒表示”の状態)も採用され得る。
前述したように、表示装置1は、画素群55ごとに開口部105が設けられた遮光膜103を有している。照明装置5から各画素7に入射された光は、開口部105を介して表示面9側に射出される。
このとき、第1の画素71から表示面9側に向けて射出された光181は、図13に示すように、開口部105を介して第1の範囲183に及ぶ。なお、本実施形態では、複数の第1の画素71から射出された光181は、第1の範囲183の両端のそれぞれにおいて交差する。これは、X方向に隣り合う開口部105同士間の間隔Paを、X方向に隣り合う画素群55同士間の間隔Pbよりも短く設定することによって実現され得る。これにより、第1の範囲183内から、すべての第1の画素71を視認することができる。この結果、表示における表示品位を高めることができる。
このとき、第1の画素71から表示面9側に向けて射出された光181は、図13に示すように、開口部105を介して第1の範囲183に及ぶ。なお、本実施形態では、複数の第1の画素71から射出された光181は、第1の範囲183の両端のそれぞれにおいて交差する。これは、X方向に隣り合う開口部105同士間の間隔Paを、X方向に隣り合う画素群55同士間の間隔Pbよりも短く設定することによって実現され得る。これにより、第1の範囲183内から、すべての第1の画素71を視認することができる。この結果、表示における表示品位を高めることができる。
また、第2の画素72から表示面9側に向けて射出された光185は、図14に示すように、開口部105を介して第2の範囲187に及ぶ。複数の第2の画素72から射出された光185は、第2の範囲187の両端のそれぞれにおいて交差する。
第3の画素73から表示面9側に向けて射出された光191は、図15に示すように、開口部105を介して第3の範囲193に及ぶ。複数の第3の画素73から射出された光191は、第3の範囲193の両端のそれぞれにおいて交差する。
第3の画素73から表示面9側に向けて射出された光191は、図15に示すように、開口部105を介して第3の範囲193に及ぶ。複数の第3の画素73から射出された光191は、第3の範囲193の両端のそれぞれにおいて交差する。
第1の範囲183からは、各開口部105を介して射出される第1の画素71からの光181が視認され得る。第2の範囲187からは、各開口部105を介して射出される第2の画素72からの光185が視認され得る。同様に、第3の範囲193からは、各開口部105を介して射出される第3の画素73からの光191が視認され得る。
第1の範囲183内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光181によって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲187内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光185によって形成される第2の画像が視認され得る。第3の範囲193内に視点があれば、複数の第3の画素73からの光191によって形成される第3の画像が視認され得る。
第1の範囲183内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光181によって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲187内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光185によって形成される第2の画像が視認され得る。第3の範囲193内に視点があれば、複数の第3の画素73からの光191によって形成される第3の画像が視認され得る。
つまり、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲183に表示し、第2の画像を第2の範囲187に表示し、第3の画像を第3の範囲193に表示することができる。第1の範囲183、第2の範囲187及び第3の範囲193は、相互に異なる範囲である。このように、表示装置1では、X方向に並ぶ3つの範囲に指向性表示を行うことができる。
第1の範囲183と、第2の範囲187とは、図16に示すように、互いに重畳する範囲195(以下、重畳範囲195と呼ぶ)を有している。
第2の範囲187と、第3の範囲193とは、互いに重畳する範囲197(以下、重畳範囲197と呼ぶ)を有している。
ところで、表示装置1では、第1の範囲183、第2の範囲187及び第3の範囲193の外側にも、画素7からの光が及ぶ範囲が存在する。
第2の範囲187と、第3の範囲193とは、互いに重畳する範囲197(以下、重畳範囲197と呼ぶ)を有している。
ところで、表示装置1では、第1の範囲183、第2の範囲187及び第3の範囲193の外側にも、画素7からの光が及ぶ範囲が存在する。
ここで、X方向に連続して並ぶ3つの画素群55を、図17に示すように、それぞれ、画素群55a,55b及び55cとする。このとき、画素群55a,55b及び55cのそれぞれに対応する開口部105a,105b及び105cも、X方向に連続して並んでいる。
第1の範囲183の第2の範囲187側とは反対側には、第3の範囲193'が出現する。
また、第3の範囲193の第2の範囲187側とは反対側には、第1の範囲183'が出現する。
第1の範囲183の第2の範囲187側とは反対側には、第3の範囲193'が出現する。
また、第3の範囲193の第2の範囲187側とは反対側には、第1の範囲183'が出現する。
第3の範囲193'は、画素群55aに属する第3の画素73からの光191'が、開口部105bを介して及ぶ範囲である。第3の範囲193'においても、複数の第3の画素73によって形成される第3の画像が視認され得る。
第1の範囲183'は、画素群55cに属する第1の画素71からの光181'が、開口部105bを介して及ぶ範囲である。第1の範囲183'においても、複数の第1の画素71によって形成される第1の画像が視認され得る。
つまり、表示装置1では、第1の画像が視認され得る第1の範囲183と、第2の画像が視認され得る第2の範囲187と、第3の画像が視認され得る第3の範囲193とが、反復して出現する。
第1の範囲183'は、画素群55cに属する第1の画素71からの光181'が、開口部105bを介して及ぶ範囲である。第1の範囲183'においても、複数の第1の画素71によって形成される第1の画像が視認され得る。
つまり、表示装置1では、第1の画像が視認され得る第1の範囲183と、第2の画像が視認され得る第2の範囲187と、第3の画像が視認され得る第3の範囲193とが、反復して出現する。
第1の範囲183と、第3の範囲193'とは、互いに重畳する範囲199(以下、重畳範囲199と呼ぶ)を有している。
第3の範囲193及び第1の範囲183'も、互いに重畳する重畳範囲199を有している。
第1の範囲183から重畳範囲195と重畳範囲199とを除いた範囲201(以下、適視範囲201と呼ぶ)からは、第1の画像だけが視認され得る。また、第2の範囲187から重畳範囲195と重畳範囲197とを除いた範囲203(以下、適視範囲203と呼ぶ)からは、第2の画像だけが視認され得る。同様に、第3の範囲193から重畳範囲197と重畳範囲199とを除いた範囲205(以下、適視範囲205と呼ぶ)からは、第3の画像だけが視認され得る。
第3の範囲193及び第1の範囲183'も、互いに重畳する重畳範囲199を有している。
第1の範囲183から重畳範囲195と重畳範囲199とを除いた範囲201(以下、適視範囲201と呼ぶ)からは、第1の画像だけが視認され得る。また、第2の範囲187から重畳範囲195と重畳範囲197とを除いた範囲203(以下、適視範囲203と呼ぶ)からは、第2の画像だけが視認され得る。同様に、第3の範囲193から重畳範囲197と重畳範囲199とを除いた範囲205(以下、適視範囲205と呼ぶ)からは、第3の画像だけが視認され得る。
本実施形態では、第1の画像と第2の画像とが、互いに異なる画像であるときに、第3の画像の形成が禁止される。これは、図11に示す画像制御部155によって制御される。第1の画像と第2の画像とが、互いに異なる画像であるときに、画像制御部155は、複数の第3の画素73に対して画像の形成を停止させる。
画像の形成を停止させる方法としては、次の2つの方法が挙げられる。
第1の方法は、すべての第3の画素73から光を射出させる方法である。つまり、第1の方法は、すべての第3の画素73に“白表示”をさせる方法である。すべての第3の画素73間で、射出させる光量を同等に、すなわち同等の階調にすれば、第3の範囲193には、画像が表現されない。これにより、第3の範囲193に対する画像の形成を停止させることができる。
画像の形成を停止させる方法としては、次の2つの方法が挙げられる。
第1の方法は、すべての第3の画素73から光を射出させる方法である。つまり、第1の方法は、すべての第3の画素73に“白表示”をさせる方法である。すべての第3の画素73間で、射出させる光量を同等に、すなわち同等の階調にすれば、第3の範囲193には、画像が表現されない。これにより、第3の範囲193に対する画像の形成を停止させることができる。
第2の方法は、すべての第3の画素73に、光の透過を遮断させる方法である。つまり、第2の方法は、すべての第3の画素73に“黒表示”をさせる方法である。すべての第3の画素73が“黒表示”を行えば、第3の範囲193には、画像が表現されない。これにより、第3の範囲193に対する画像の形成を停止させることができる。
第3の範囲193に対する画像の形成が停止すれば、第3の範囲193に第3の画像が表示されない。この結果、表示装置1では、図17に示す重畳範囲197及び重畳範囲199を解消することができる。
第3の範囲193に対する画像の形成が停止すれば、第3の範囲193に第3の画像が表示されない。この結果、表示装置1では、図17に示す重畳範囲197及び重畳範囲199を解消することができる。
そして、表示装置1では、重畳範囲197及び重畳範囲199が解消された分だけ、図18に示すように、適視範囲201及び適視範囲203を外側に広げることができる。
このように、表示装置1では、重畳範囲197及び重畳範囲199を縮小しつつ、適視範囲201及び適視範囲203を拡大することができる。このため、表示装置1では、適視範囲201及び適視範囲203を、効率的に拡大することができるとみなされ得る。
なお、本実施形態において、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれが画像画素に対応し、第3の画素73が中立画素に対応し、遮光膜103が光学素子に対応し、画像制御部155が回路に対応している。
このように、表示装置1では、重畳範囲197及び重畳範囲199を縮小しつつ、適視範囲201及び適視範囲203を拡大することができる。このため、表示装置1では、適視範囲201及び適視範囲203を、効率的に拡大することができるとみなされ得る。
なお、本実施形態において、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれが画像画素に対応し、第3の画素73が中立画素に対応し、遮光膜103が光学素子に対応し、画像制御部155が回路に対応している。
ここで、第1の画素71及び第2の画素72の2つの画素7を1組の画素群55とする構成で立体画像を表示する場合について考察する。
この構成を有する表示装置207では、図19に示すように、第1の範囲183と、第2の範囲187とが、X方向に交互に出現する。また、表示装置207では、適視範囲201及び適視範囲203も、X方向に交互に出現する。そして、X方向に交互に出現する適視範囲201及び適視範囲203の間には、重畳範囲195が介在する。
この構成を有する表示装置207では、図19に示すように、第1の範囲183と、第2の範囲187とが、X方向に交互に出現する。また、表示装置207では、適視範囲201及び適視範囲203も、X方向に交互に出現する。そして、X方向に交互に出現する適視範囲201及び適視範囲203の間には、重畳範囲195が介在する。
第1の画像及び第2の画像は、相互に異なる視点から捉えられた画像である。第1の画像を右眼用の画像とし、第2の画像を左眼用の画像とすれば、第1の画像及び第2の画像は、視差画像を構成する。これにより、擬似的に立体画像を表示することができる。
この場合、図19に示す適視範囲201内に右眼が位置し、適視範囲203内に左眼が位置していれば、観察者は、擬似的に立体画像を視認することができる。
この場合、図19に示す適視範囲201内に右眼が位置し、適視範囲203内に左眼が位置していれば、観察者は、擬似的に立体画像を視認することができる。
立体画像の視認においては、右眼用の画像を右眼で視認し、左眼用の画像を左眼で視認する正視状態に対して、右眼用の画像を左眼で視認し、左眼用の画像を右眼で視認する状態が逆視状態と呼ばれる。
正視状態では、視差画像を擬似的な立体画像として認識することができる。逆視状態では、視差画像を立体画像として認識することができない。逆視状態は、観察者に対して、映像酔い、視覚疲労などの不快感を与えることがある。
正視状態では、視差画像を擬似的な立体画像として認識することができる。逆視状態では、視差画像を立体画像として認識することができない。逆視状態は、観察者に対して、映像酔い、視覚疲労などの不快感を与えることがある。
図19に示す表示装置207では、観察者の右眼が適視範囲201内に位置し、左眼が適視範囲203内に位置している状態が正視状態になる。
表示装置207に対する観察者の位置がX方向にずれると、観察者の右眼及び左眼は、それぞれ、重畳範囲195内に位置する。この状態では、右眼及び左眼は、それぞれ、右眼用の画像と左眼用の画像との重畳画像を視認する。
表示装置207に対する観察者の位置がX方向にさらにずれると、観察者の右眼が適視範囲203内に位置し、左眼が適視範囲201内に位置する。この状態が逆視状態である。
表示装置207に対する観察者の位置がX方向にずれると、観察者の右眼及び左眼は、それぞれ、重畳範囲195内に位置する。この状態では、右眼及び左眼は、それぞれ、右眼用の画像と左眼用の画像との重畳画像を視認する。
表示装置207に対する観察者の位置がX方向にさらにずれると、観察者の右眼が適視範囲203内に位置し、左眼が適視範囲201内に位置する。この状態が逆視状態である。
本実施形態では、図18に示す適視範囲201内に観察者の右眼が位置し、適視範囲203内に観察者の左眼が位置する状態が正視状態である。この正視状態から、表示装置1に対する観察者の位置がX方向にずれると、観察者の右眼が適視範囲201内に位置し、左眼が重畳範囲195内に位置する。この状態では、観察者は、立体画像を認識することが困難となる。つまり、観察者に与える立体感が希薄になる。
表示装置1に対する観察者の位置がX方向にさらにずれると、観察者の左眼は適視範囲201内に位置する。このとき、観察者の右眼は、画像が表示されない範囲である画像停止範囲211内に位置する。この状態では、観察者に立体画像を認識させることが極めて困難となる。この状態によって、立体画像を認識できる適正な範囲から外れたことを、逆視状態に至る前の段階で、観察者に気付かせることができる。これにより、逆視状態に至る前の段階で、表示装置1に対する観察者の位置の修正を観察者に促すことができる。
このように、本実施形態では、観察者に不快感を与えることを低く抑えることができる。
このように、本実施形態では、観察者に不快感を与えることを低く抑えることができる。
また、本実施形態では、第3の画素73に対して画像の形成を停止させる方法として第1の方法と、第2の方法とが挙げられている。
第1の方法は、前述したように、すべての第3の画素73に“白表示”をさせる方法である。第1の方法では、第3の画素73から光が射出される。このため、第1の方法によれば、第1の画素71が形成する第1の画像や、第2の画素72が形成する第2の画像を、明るくすることができる。この結果、表示を明るくすることができる。
第1の方法は、前述したように、すべての第3の画素73に“白表示”をさせる方法である。第1の方法では、第3の画素73から光が射出される。このため、第1の方法によれば、第1の画素71が形成する第1の画像や、第2の画素72が形成する第2の画像を、明るくすることができる。この結果、表示を明るくすることができる。
他方で、第2の方法は、すべての第3の画素73に“黒表示”をさせる方法である。第2の方法では、第3の画素73からの光の射出が遮断される。このため、第2の方法によれば、第1の画像や、第2の画像における明暗を鮮明にすることができる。この結果、表示におけるコントラストを向上させやすくすることができる。
なお、本実施形態では、図3に示すように、複数の画素7RをY方向に並べた構成が採用されている。同様に、複数の画素7G及び複数の画素7Bも、それぞれ、Y方向に並んでいる。しかしながら、画素7R、画素7G及び画素7Bの配列は、これに限定されない。画素7R、画素7G及び画素7Bの配列としては、図20に示すように、それぞれ、X方向に配列する構成も採用され得る。以下において、図20に示す配列は、マトリクスM2と呼ばれる。
図20に示すマトリクスM2では、複数の画素7RがX方向に配列した画素行53Rと、複数の画素7GがX方向に配列した画素行53Gと、複数の画素7BがX方向に配列した画素行53Bとを有している。
図20に示すマトリクスM2では、複数の画素7RがX方向に配列した画素行53Rと、複数の画素7GがX方向に配列した画素行53Gと、複数の画素7BがX方向に配列した画素行53Bとを有している。
また、本実施形態では、図5に示すように、複数組の画素群55がX方向及びV方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。しかしながら、複数組の画素群55の配列は、これに限定されない。複数組の画素群55の配列としては、図21に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿って並ぶ構成も採用され得る。
図21に示す画素群55の配列では、複数の第1の画素71は、図22に示すように、Y方向に沿って並ぶ画素列511を構成する。同様に、複数の第2の画素72及び複数の第3の画素73も、それぞれ、Y方向に沿って並ぶ画素列512及び画素列513を構成する。
以下において、図21及び図22のそれぞれに示す配列は、マトリクスM3と呼ばれる。
図21に示す画素群55の配列では、複数の第1の画素71は、図22に示すように、Y方向に沿って並ぶ画素列511を構成する。同様に、複数の第2の画素72及び複数の第3の画素73も、それぞれ、Y方向に沿って並ぶ画素列512及び画素列513を構成する。
以下において、図21及び図22のそれぞれに示す配列は、マトリクスM3と呼ばれる。
マトリクスM3に対しては、図23に示すように、Y方向に並ぶ複数組の画素群55にわたって一連した開口部105を有する遮光膜103'が採用され得る。
また、マトリクスM3に対しては、画素7R、画素7G及び画素7Bの配列として、図20に示すマトリクスM2の配列が採用され得る。
また、マトリクスM3に対しては、マトリクスM2の配列の他に、図24に示すように、複数の画素7RがV方向に配列した構成も採用され得る。以下において、図24に示す配列は、マトリクスM4と呼ばれる。
マトリクスM4では、複数の画素7G及び複数の画素7Bのそれぞれも、V方向に配列している。
また、マトリクスM3に対しては、画素7R、画素7G及び画素7Bの配列として、図20に示すマトリクスM2の配列が採用され得る。
また、マトリクスM3に対しては、マトリクスM2の配列の他に、図24に示すように、複数の画素7RがV方向に配列した構成も採用され得る。以下において、図24に示す配列は、マトリクスM4と呼ばれる。
マトリクスM4では、複数の画素7G及び複数の画素7Bのそれぞれも、V方向に配列している。
また、本実施形態では、図6に示すように、対向基板23がカラーフィルター89を有している。しかしながら、カラーフィルター89を有する基板は、対向基板23に限定されず、バリア基板13も採用され得る。
この場合、液晶パネル11は、図25に示すように、対向基板213を有している。また、表示パネル3は、バリア基板215を有している。
この場合、液晶パネル11は、図25に示すように、対向基板213を有している。また、表示パネル3は、バリア基板215を有している。
対向基板213は、カラーフィルター89が省略されていることを除いては、対向基板23と同様の構成を有している。従って、以下においては、対向基板23と同一の構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
また、バリア基板215は、カラーフィルター89が設けられていることを除いては、バリア基板13と同様の構成を有している。従って、以下においては、バリア基板13と同一の構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
また、バリア基板215は、カラーフィルター89が設けられていることを除いては、バリア基板13と同様の構成を有している。従って、以下においては、バリア基板13と同一の構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
カラーフィルター89は、開口部105に重なる領域に設けられている。バリア基板215では、カラーフィルター89が開口部105に重なる領域にわたって設けられていることが好ましい。この場合、カラーフィルター89が開口部105内の領域からはみ出ていてもかまわない。
バリア基板215において、カラーフィルター89R,89G及び89Bの配列としては、図26に示すように、カラーフィルター89RがV方向に並んだ配列C1が採用され得る。配列C1では、カラーフィルター89G及び89Bのそれぞれも、V方向に配列している。
バリア基板215において、カラーフィルター89R,89G及び89Bの配列としては、図26に示すように、カラーフィルター89RがV方向に並んだ配列C1が採用され得る。配列C1では、カラーフィルター89G及び89Bのそれぞれも、V方向に配列している。
また、バリア基板215では、配列C1の他に、図27に示すように、カラーフィルター89RがX方向に並んだ配列C2も採用され得る。配列C2では、カラーフィルター89G及び89Bのそれぞれも、X方向に配列している。
また、図22に示すマトリクスM3に対するバリア基板215では、図28に示すように、カラーフィルター89R,89G及び89Bが開口部105ごとに異なる配列C3が採用され得る。
また、図22に示すマトリクスM3に対するバリア基板215では、図28に示すように、カラーフィルター89R,89G及び89Bが開口部105ごとに異なる配列C3が採用され得る。
また、本実施形態では、図6に示すように、バリア基板13が遮光膜103を有している。しかしながら、遮光膜103を有する基板は、バリア基板13に限定されず、対向基板23も採用され得る。
この場合、液晶パネル11は、図29に示すように、対向基板217を有している。また、対向基板217を有する表示パネル3では、バリア基板13(図6)が省略されている。
この場合、液晶パネル11は、図29に示すように、対向基板217を有している。また、対向基板217を有する表示パネル3では、バリア基板13(図6)が省略されている。
対向基板217におけるカラーフィルター89R,89G及び89Bの配列としては、図26に示す配列C1や、図27に示す配列C2が採用され得る。
また、図22に示すマトリクスM3に対する対向基板217では、図28に示す配列C3が採用され得る。
対向基板217を有する表示パネル3では、バリア基板13(図6)を省略することができる。これにより、表示パネル3の薄型化が図られるため、表示装置1の小型化が図られる。
また、図22に示すマトリクスM3に対する対向基板217では、図28に示す配列C3が採用され得る。
対向基板217を有する表示パネル3では、バリア基板13(図6)を省略することができる。これにより、表示パネル3の薄型化が図られるため、表示装置1の小型化が図られる。
また、本実施形態では、表示パネル3が、図2に示すように、バリア基板13を有しているが、表示パネル3の構成は、これに限定されない。表示パネル3の構成としては、図30に示すように、レンズ基板221を有する構成も採用され得る。
レンズ基板221を有する表示装置10は、バリア基板13が省略され、且つレンズ基板221が設けられていることを除いては、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下においては、表示装置1と同一の構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
レンズ基板221を有する表示装置10は、バリア基板13が省略され、且つレンズ基板221が設けられていることを除いては、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下においては、表示装置1と同一の構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
表示装置10では、偏光板19bが、図30中のK−K線における断面図である図31に示すように、対向基板23の表示面9側に設けられている。
レンズ基板221は、液晶パネル11よりも表示面9側に設けられている。レンズ基板221は、外向面222aと、対向面222bと、複数のシリンドリカルレンズ223と、を有している。外向面222aは、液晶パネル11側とは反対側に向けられている。対向面222bは、液晶パネル11側に向けられており、偏光板19bを挟んで対向基板23に対向している。
複数のシリンドリカルレンズ223は、外向面222aに設けられている。シリンドリカルレンズ223は、液晶パネル11側とは反対側に向かって凸となる凸レンズを構成している。
なお、図31では、構成をわかりやすく示すため、シリンドリカルレンズ223が誇張され、且つシリンドリカルレンズ223の個数が減じられている。
レンズ基板221は、液晶パネル11よりも表示面9側に設けられている。レンズ基板221は、外向面222aと、対向面222bと、複数のシリンドリカルレンズ223と、を有している。外向面222aは、液晶パネル11側とは反対側に向けられている。対向面222bは、液晶パネル11側に向けられており、偏光板19bを挟んで対向基板23に対向している。
複数のシリンドリカルレンズ223は、外向面222aに設けられている。シリンドリカルレンズ223は、液晶パネル11側とは反対側に向かって凸となる凸レンズを構成している。
なお、図31では、構成をわかりやすく示すため、シリンドリカルレンズ223が誇張され、且つシリンドリカルレンズ223の個数が減じられている。
図5に示すマトリクスMに対して、シリンドリカルレンズ223は、図32に示すように、画素群55に対応して設けられており、それぞれV方向に延在する。
このとき、シリンドリカルレンズ223は、図33に示すように、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
このとき、シリンドリカルレンズ223は、図33に示すように、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
また、図22に示すマトリクスM3に対しては、シリンドリカルレンズ223は、図34に示すように、画素群55に対応して設けられており、それぞれY方向に延在する。
この場合においても、シリンドリカルレンズ223は、図35に示すように、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
この場合においても、シリンドリカルレンズ223は、図35に示すように、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
第2実施形態について説明する。
第2実施形態における表示装置1は、第3の画素73の平面領域が、第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭いことを除いては、第1実施形態における表示装置1と同様の構成を有している。したがって、以下においては、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態における表示装置1は、第3の画素73の平面領域が、第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭いことを除いては、第1実施形態における表示装置1と同様の構成を有している。したがって、以下においては、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態におけるマトリクスM5は、図36に示すように、第3の画素73の平面領域が、第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭い。この点を除いては、マトリクスM5は、第1実施形態におけるマトリクスM(図4)と同一の構成を有している。
マトリクスM5では、図36中のQ部の拡大図である図37に示すように、光吸収層87のX方向における画素7間の幅W1が、幅W2よりも広くなっている。幅W1は、第2の画素72と第3の画素73との間の幅、及び、第3の画素73と第1の画素71との間の幅である。幅W2は、第1の画素71と第2の画素72との間の幅である。
マトリクスM5では、図36中のQ部の拡大図である図37に示すように、光吸収層87のX方向における画素7間の幅W1が、幅W2よりも広くなっている。幅W1は、第2の画素72と第3の画素73との間の幅、及び、第3の画素73と第1の画素71との間の幅である。幅W2は、第1の画素71と第2の画素72との間の幅である。
これにより、マトリクスM5では、第3の画素73の平面領域が、第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭く設定されている。
マトリクスM5では、幅W1が幅W2よりも広くなっているので、図17に示す第3の範囲193を狭めることができる。
マトリクスM5では、幅W1が幅W2よりも広くなっているので、図17に示す第3の範囲193を狭めることができる。
なお、第3の画素73の平面領域を第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭く設定する他の方法としては、X方向における画素7の間隔を異ならせる方法もある。X方向における画素7の間隔を異ならせたマトリクスM6でも、図38に示すように、第3の画素73の平面領域を第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭くすることができる。
マトリクスM6では、図38中のU部の拡大図である図39に示すように、X方向に隣り合う画素7間の間隔L1が、間隔L2よりも狭くなっている。間隔L1は、第2の画素72と第3の画素73との間の間隔、及び、第3の画素73と第1の画素71との間の間隔である。間隔L2は、第1の画素71と第2の画素72との間の間隔である。
マトリクスM6では、図38中のU部の拡大図である図39に示すように、X方向に隣り合う画素7間の間隔L1が、間隔L2よりも狭くなっている。間隔L1は、第2の画素72と第3の画素73との間の間隔、及び、第3の画素73と第1の画素71との間の間隔である。間隔L2は、第1の画素71と第2の画素72との間の間隔である。
これにより、マトリクスM6では、第3の画素73の平面領域が、第1の画素71や第2の画素72における平面領域よりも狭く設定されている。
マトリクスM6では、間隔L1が間隔L2よりも狭くなっているので、X方向に隣り合う画素群55同士の間隔を縮小することができる。このため、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれにおいて、単位面積当たりの画素7の個数、すなわち画素7の密度を高めやすくすることができる。この結果、第1の画像及び第2の画像のそれぞれにおいて、解像度を向上させることができ、表示における高精細化が図られる。
マトリクスM6では、間隔L1が間隔L2よりも狭くなっているので、X方向に隣り合う画素群55同士の間隔を縮小することができる。このため、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれにおいて、単位面積当たりの画素7の個数、すなわち画素7の密度を高めやすくすることができる。この結果、第1の画像及び第2の画像のそれぞれにおいて、解像度を向上させることができ、表示における高精細化が図られる。
なお、第2実施形態におけるマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対しても、画素7R、画素7G及び画素7Bの配列として、図20に示すマトリクスM2の配列が採用され得る。
また、第2実施形態におけるマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対して、図21及び図22のそれぞれに示すマトリクスM3の配列を採用することもできる。マトリクスM3の配列が採用されたマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対しては、図23に示す遮光膜103'を採用することができる。
また、マトリクスM3の配列が採用されたマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対しては、マトリクスM2の配列の他に、図24に示すマトリクスM4の配列を採用することもできる。
また、第2実施形態におけるマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対して、図21及び図22のそれぞれに示すマトリクスM3の配列を採用することもできる。マトリクスM3の配列が採用されたマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対しては、図23に示す遮光膜103'を採用することができる。
また、マトリクスM3の配列が採用されたマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対しては、マトリクスM2の配列の他に、図24に示すマトリクスM4の配列を採用することもできる。
また、第2実施形態における液晶パネル11に対しては、図25に示す対向基板213及びバリア基板215を適用することができる。第2実施形態におけるバリア基板215に対しても、図26に示す配列C1や、図27に示す配列C2が採用され得る。第2実施形態におけるマトリクスM3に対するバリア基板215では、図28に示す配列C3が採用され得る。
また、第2実施形態の表示パネル3においても、図29に示す対向基板217を有する液晶パネル11を適用することができる。第2実施形態における対向基板217においても、図26に示す配列C1や、図27に示す配列C2が採用され得る。第2実施形態におけるマトリクスM3に対する対向基板217では、図28に示す配列C3が採用され得る。
また、第2実施形態においても、レンズ基板221を有する表示装置10(図30)の構成が採用され得る。
図36に示すマトリクスM5及び図38に示すマトリクスM6のそれぞれに対して、シリンドリカルレンズ223(図33)は、画素群55に対応して設けられており、それぞれV方向に延在する。
このとき、シリンドリカルレンズ223は、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
図36に示すマトリクスM5及び図38に示すマトリクスM6のそれぞれに対して、シリンドリカルレンズ223(図33)は、画素群55に対応して設けられており、それぞれV方向に延在する。
このとき、シリンドリカルレンズ223は、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
また、マトリクスM3の配列が採用されたマトリクスM5及びマトリクスM6のそれぞれに対しては、シリンドリカルレンズ223(図35)は、Y方向に延在する。
この場合においても、シリンドリカルレンズ223は、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
この場合においても、シリンドリカルレンズ223は、X方向に2つの画素7(第1の画素71及び第2の画素72)を挟んで並ぶ2つの第3の画素73にまたがっている。
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、それぞれ、画素群55が3つの画素7を有している。しかしながら、画素群55が有する画素7の個数は、3つに限定されない。
画素群55が有する画素7の個数は、指向性表示における画像の個数を2×n(nは、2以上の整数)個としたときに、3×n個の個数が採用され得る。そして、この場合、指向性表示のときに画像の形成を停止する画素7は、各画像が対応付けられた画素7の2つおきに少なくとも1つの割り合いで配置される。
画素群55が有する画素7の個数は、指向性表示における画像の個数を2×n(nは、2以上の整数)個としたときに、3×n個の個数が採用され得る。そして、この場合、指向性表示のときに画像の形成を停止する画素7は、各画像が対応付けられた画素7の2つおきに少なくとも1つの割り合いで配置される。
また、視差画像を構成する3個以上の画像が順次に異なる視点から捉えられたものであるときには、画素群55が有する画素7の個数は、4つ以上の任意の個数が採用され得る。この場合、各画像が対応付けられた画素7の配列を画素群55内で視点順とし、且つ、少なくとも隣り合う2組の画素群55間の境界部に、画像の形成を停止する画素7が位置する構成が採用され得る。この構成により、逆視状態に至る前の段階で、表示装置1や表示装置10に対する観察者の位置の修正を観察者に促すことができる。この結果、観察者に不快感を与えることを低く抑えることができる。
また、表示装置1では、TN型の液晶25を例に説明したが、液晶25はこれに限定されず、FFS(Fringe Field Switching)型、IPS(In Plane Switching)型、VA(Vertical Alignment)型等の種々の型が採用され得る。
上述した表示装置1や表示装置10は、例えば、図40に示す電子機器500の表示部510に適用され得る。この電子機器500は、カーナビゲーションシステム用の表示機器である。電子機器500では、表示装置1や表示装置10が適用された表示部510によって、例えば、運転席側から第1の画像として地図などの画像が視認され、助手席側から第2の画像として映画などの画像が視認され得る。
また、電子機器500では、表示部510として表示装置1や表示装置10が適用されているので、指向性表示における適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる。
また、電子機器500では、表示部510として表示装置1や表示装置10が適用されているので、指向性表示における適視範囲を効率的に拡大しやすくすることができる。
また、表示装置1や表示装置10は、例えば、図41に示す電子機器600の表示部610にも適用され得る。この電子機器600は、携帯電話機である。この電子機器600は、操作ボタン611を有している。表示部610は、操作ボタン611で入力した内容や着信情報を始めとする様々な情報について表示を行うことができる。
電子機器600では、表示装置1や表示装置10が適用された表示部610によって、例えば、擬似的な立体画像を表示することができる。この電子機器600では、表示部610に表示装置1や表示装置10が適用されているので、擬似的な立体画像を表示しているときに、観察者に不快感を与えることを低く抑えることができる。
なお、電子機器500や電子機器600としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器や携帯電話機に限られず、モバイルコンピューター、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
電子機器600では、表示装置1や表示装置10が適用された表示部610によって、例えば、擬似的な立体画像を表示することができる。この電子機器600では、表示部610に表示装置1や表示装置10が適用されているので、擬似的な立体画像を表示しているときに、観察者に不快感を与えることを低く抑えることができる。
なお、電子機器500や電子機器600としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器や携帯電話機に限られず、モバイルコンピューター、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
1,10…表示装置、3…表示パネル、6…制御部、7…画素、71…第1の画素、72…第2の画素、73…第3の画素、8…表示領域、9…表示面、11…液晶パネル、13…バリア基板、23…対向基板、55…画素群、571…画素配列、572…画素配列、573…画素配列、85…第2基板、87…光吸収層、88…領域、89…カラーフィルター、91…オーバーコート層、93…対向電極、95…配向膜、101…第3基板、103,103'…遮光膜、105…開口部、107…遮光部、108…オーバーコート層、151…光源制御部、155…画像制御部、181,181'…光、183,183'…第1の範囲、185…光、187…第2の範囲、191,191'…光、193,193'…第3の範囲、195…重畳範囲、197…重畳範囲、199…重畳範囲、201…適視範囲、203…適視範囲、205…適視範囲、211…画像停止範囲、213…対向基板、215…バリア基板、217…対向基板、221…レンズ基板、223…シリンドリカルレンズ、500…電子機器、510…表示部、600…電子機器、610…表示部、611…操作ボタン、C1,C2,C3…配列、M,M2,M3,M4,M5,M6…マトリクス、S…ソース線、T…ゲート線。
Claims (10)
- 複数の画素と、
前記画素から射出された光が及ぶ範囲を前記画素ごとに規定する光学素子と、
複数の前記画素での画像の形成を制御する回路と、を含み、
前記複数の画素には、
相互に異なる複数の画像の各前記画像が対応づけられた画像画素と、
前記画像画素とは異なる中立画素と、が含まれており、
前記複数の画素は、複数の画素群に区分されており、
前記光学素子は、前記画素群に対応して設けられており、
前記画素群は、複数の前記画素を有しており、
隣り合う2つの前記画素群のうち少なくとも一方は、少なくとも1つの前記中立画素を含んでおり、
前記中立画素は、前記2つの画素群のうちの他方に隣り合う位置に設けられており、
前記回路は、少なくとも前記画像画素が前記画像を形成する間において、前記中立画素に画像の形成を停止させる、
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記画像の個数が、2×n(nは、2以上の整数)個であり、
前記画素群において、前記中立画素は、前記画像画素の2つおきに設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記複数の画像は、相互に異なる視点から捉えられており、前記画像間で視差を付与する視差画像を構成している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。 - 前記中立画素の平面領域は、前記画像画素の平面領域よりも狭い、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記複数の画素を前記画素ごとに区画する遮光膜を有し、
前記中立画素の平面領域は、前記中立画素を区画する前記遮光膜の幅を、前記画像画素を区画する前記遮光膜の幅よりも広くすることによって、前記画像画素の平面領域よりも狭くなっている、
ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。 - 隣り合う前記中立画素と前記画像画素との間隔が、隣り合う前記画像画素同士の間隔よりも短い、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電気光学装置。 - 前記回路は、前記中立画素から前記光を射出させることによって、前記中立画素に前記画像の形成を停止させる、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記回路は、前記中立画素からの前記光の射出を停止させることによって、前記中立画素に前記画像の形成を停止させる、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記光学素子は、前記複数の画素の前記光の射出側に設けられた遮光膜を有しており、
前記遮光膜には、前記画素群ごとに開口部が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
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