JP2010039028A - 電気光学装置、表示方法及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、表示品位を向上させることが困難である。
【解決手段】電気光学装置は、第1偏光を射出する複数の画素と、遮光膜105と、遮光膜105に形成された開口部109と、第1偏光を第2偏光に変化させる第2位相差層103bと、第1偏光を第2偏光に変化させ且つ第2偏光を第1偏光に変化させる屈折状態と、第1偏光及び第2偏光を維持させる維持状態とが切り替えられる屈折可変装置と、第1偏光及び第2偏光のうちの一方を透過させる偏光素子と、を有し、複数の画素は、X方向に連続して並ぶj(jは2以上の整数)個の画素を1組の画素群として、X方向とは交差する第2方向に連続して並ぶj組の画素群を構成し、開口部109は、各画素群に対応する第1開口部109aと、j組の画素群ごとに設けられた第2開口部109bとを含み、第2位相差層103bは、第2開口部109bに重なる領域に設けられている。
【選択図】図13

Description

本発明は、電気光学装置、表示方法及び電子機器に関する。
従来、電気光学装置の1つとして、複数の方向から見たときに、それぞれの視方向ごとに異なる画像を表示(以下、指向性表示と呼ぶ)することができる表示装置が知られている。このような表示装置としては、縦向きの配置及び横向きの配置のいずれの配置の場合でも、それぞれの向きに対応した指向性表示を行うことができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−337496号公報
上記特許文献1に記載された表示装置では、縦向きの配置及び横向きの配置のいずれの配置の場合でも、右目方向に向けて右目用画像を表示させ、左目方向に向けて左目用画像を表示させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載された表示装置では、横向きの配置のときに、右目用画像の一部が左目方向に向かって進行し、左目用画像の一部が右目方向に向かって進行する。このため、特許文献1に記載された表示装置では、右目に右目用画像と左目画像の一部とが入射し、左目に左目用画像と右目用画像の一部とが入射することになる。
つまり、従来の電気光学装置では、表示品位を向上させることが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]画像が表示される表示面と、第1偏光軸を有する第1偏光を前記表示面に向けて射出する複数の画素と、前記複数の画素及び前記表示面の間に設けられた遮光膜と、前記遮光膜に形成された開口部と、前記複数の画素及び前記表示面の間に設けられており、前記第1偏光を、前記第1偏光軸とは交差する第2偏光軸を有する第2偏光に変化させる位相差層と、前記遮光膜及び前記位相差層よりも前記表示面側に設けられており、前記第1偏光を前記第2偏光に変化させ且つ前記第2偏光を前記第1偏光に変化させる屈折状態と、前記第1偏光及び前記第2偏光を維持させる維持状態とが切り替えられる屈折可変装置と、前記屈折可変装置よりも前記表示面側に設けられており、前記第1偏光及び前記第2偏光のうちの一方を透過させる偏光素子と、を有しており、前記複数の画素は、第1方向に連続して並ぶj(jは2以上の整数)個の画素を1組の画素群として、前記第1方向とは交差する第2方向に連続して並ぶj組の前記画素群を構成しており、前記開口部は、少なくとも、各前記画素群に対応して設けられ、各前記画素群の一部に重なる第1領域と、前記j組の画素群ごとに設けられ、前記j組の画素群のうちの一部の前記画素群に重なる第2領域とを含んでおり、前記位相差層は、前記第1領域及び前記第2領域のうちの一方に重なる領域に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
この適用例の電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、遮光膜と、開口部と、位相差層と、屈折可変装置と、偏光素子と、を有している。表示面には、画像が表示される。複数の画素は、第1偏光軸を有する第1偏光を表示面に向けて射出する。複数の画素は、第1方向に連続して並ぶj個の画素を1組の画素群として、第1方向とは交差する第2方向に連続して並ぶj組の画素群を構成している。
遮光膜は、複数の画素及び表示面の間に設けられている。
開口部は、遮光膜に形成されている。開口部は、少なくとも第1領域と第2領域とを含んでいる。第1領域は、各画素群に対応して設けられており、各画素群の一部に重なる領域である。第2領域は、j組の画素群ごとに設けられており、j組の画素群のうちの一部の画素群に重なる領域である。
位相差層は、複数の画素及び表示面の間に設けられている。位相差層は、第1偏光を、第1偏光軸とは交差する第2偏光軸を有する第2偏光に変化させる。位相差層は、第1領域及び第2領域のうちの一方に重なる領域に設けられている。
屈折可変装置は、遮光膜及び位相差層よりも表示面側に設けられており、屈折状態と、維持状態とが切り替えられる。屈折可変装置は、屈折状態において、第1偏光を第2偏光に変化させ、且つ第2偏光を第1偏光に変化させる。また、屈折可変装置は、維持状態では、第1偏光及び第2偏光を維持させる。
偏光素子は、屈折可変装置よりも表示面側に設けられている。偏光素子は、第1偏光及び第2偏光のうちの一方を透過させる。
この電気光学装置では、複数の画素から射出された第1偏光のうちで位相差層に入射されるものは、第2偏光として屈折可変装置に入射される。また、複数の画素から射出された第1偏光のうちで位相差層から外れて開口部を通過するものは、第1偏光として屈折可変装置に入射される。
例えば、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第1偏光を透過させる場合、屈折可変装置を屈折状態にすることにより、位相差層から射出された第2偏光が第1偏光に変化してから偏光素子に入射される。これにより、位相差層を介して射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
また、例えば、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第2偏光を透過させる場合、屈折可変装置を維持状態にすることにより、位相差層から射出された第2偏光が偏光素子に入射される。これにより、位相差層を介して射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
ここで、位相差層は、第1領域及び第2領域のうちの一方に重なっている。
例えば、位相差層が第1領域に重なっている場合、画素群を構成するj個の画素のそれぞれから射出された光は、第1方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第1方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
また、例えば、位相差層が第2領域に重なっている場合、j組の画素群のそれぞれから射出された光は、第2方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第2方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
他方で、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第1偏光を透過させる場合に、屈折可変装置を維持状態にすることにより、位相差層を外れて開口部から射出された第1偏光が偏光素子に入射される。これにより、位相差層を外れて開口部から射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
また、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第2偏光を透過させる場合に、屈折可変装置を屈折状態にすることにより、位相差層を外れて開口部から射出された第1偏光が第2偏光に変化してから偏光素子に入射される。これにより、位相差層を外れて開口部から射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
これらの場合において、例えば、位相差層が第1領域に重なっている場合、j組の画素群のそれぞれから第2領域を経て射出された光は、第2方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第2方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
また、例えば、位相差層が第2領域に重なっている場合、画素群を構成するj個の画素のそれぞれから第1領域を経て射出された光は、第1方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第1方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
上記の構成により、この電気光学装置では、第1方向及び第2方向のそれぞれの方向において、指向性表示を行うことができる。
また、この電気光学装置では、第1偏光及び第2偏光のうちの一方だけを透過させる偏光素子が採用され得る。これにより、第1方向における指向性表示、及び第2方向における指向性表示のいずれにおいても、第1偏光及び第2偏光のうちの一方だけで画像を表示することができる。この結果、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
[適用例2]上記の電気光学装置であって、前記複数の画素及び前記屈折可変装置の間に、前記第1偏光を維持させる他の位相差層を有しており、前記他の位相差層は、前記第1領域及び前記第2領域のうちの他方に重なる領域に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
この適用例の電気光学装置は、他の位相差層を有している。他の位相差層は、複数の画素及び屈折可変装置の間に設けられており、第1偏光を維持させる。他の位相差層は、第1領域及び第2領域のうちの他方に重なる領域に設けられている。この構成によれば、他の位相差層に入射される第1偏光を維持させることができる。
[適用例3]上記の電気光学装置であって、前記他の位相差層は、前記第2偏光軸に沿って延びる遅相軸を有することを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、他の位相差層が、第2偏光軸に沿って延びる遅相軸を有しているので、他の位相差層に入射される第1偏光を維持させることができる。
[適用例4]上記の電気光学装置であって、前記他の位相差層は、前記第2偏光軸に直交する方向に延びる遅相軸を有することを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、他の位相差層が、第2偏光軸に直交する方向に延びる遅相軸を有しているので、他の位相差層に入射される第1偏光を維持させることができる。
[適用例5]上記の電気光学装置であって、前記屈折可変装置は、電界を形成する一対の電極と、前記電界によって駆動される液晶と、を有していることを特徴とする電気光学装置。
この適用例では、屈折可変装置が、一対の電極と、液晶と、を有している。一対の電極は、電界を形成する。液晶は、電界によって駆動される。この構成によれば、電界の形成と解除とを制御することにより、屈折状態及び維持状態を切り替えることができる。
[適用例6]上記の電気光学装置で表示を行う表示方法であって、前記屈折可変装置の前記屈折状態と前記維持状態とを交互に切り替えることを特徴とする表示方法。
この適用例の表示方法では、屈折可変装置の屈折状態と維持状態とを交互に切り替えるので、第1領域及び第2領域のそれぞれから交互に光が射出される。
ここで、この電気光学装置では、第1領域を経て光が射出されるとき、j組の画素群を構成するj×j個の画素のうちで第2領域に重なる部位は視認されにくい。他方で、第2領域を経て光が射出されるとき、j×j個の画素のうちで第1領域に重なる部位は視認されにくい。つまり、この電気光学装置では、画像を明るく表示することが困難である。
この適用例の表示方法では、第1領域及び第2領域のそれぞれから交互に光が射出されるので、上記の視認されにくい部位も交互に明るく視認することができる。この結果、画像を明るく表示しやすくすることができる。
[適用例7]上記の表示方法であって、前記屈折状態と前記維持状態とを、1フレーム期間よりも短い期間ごとに切り替えることを特徴とする表示方法。
この適用例では、屈折状態と維持状態とを、1フレーム期間よりも短い期間ごとに切り替えるので、第1領域及び第2領域のそれぞれから交互に光が射出することを目立ちにくくすることができる。
[適用例8]上記の電気光学装置で表示を行う表示方法であって、前記屈折可変装置の屈折状態において、前記屈折可変装置の遅相軸を、前記第1偏光軸と前記第2偏光軸とによって挟まれる角の中央に沿う方向を除いて、前記第1偏光軸及び前記第2偏光軸の双方に交差する方向に設定することを特徴とする表示方法。
この適用例の表示方法では、屈折状態において、屈折可変装置の遅相軸を、第1偏光軸と第2偏光軸とによって挟まれる角の中央に沿う方向を除いて、第1偏光軸及び第2偏光軸の双方に交差する方向に設定する。
ここで、この電気光学装置では、第1領域を経て光が射出されるとき、j組の画素群を構成するj×j個の画素のうちで第2領域に重なる部位は視認されにくい。他方で、第2領域を経て光が射出されるとき、j×j個の画素のうちで第1領域に重なる部位は視認されにくい。つまり、この電気光学装置では、画像を明るく表示することが困難である。
この適用例の表示方法によれば、第1領域及び第2領域のそれぞれからの光の少なくとも一部ずつを、表示面から射出させることができる。この結果、画像を明るく表示しやすくすることができる。
[適用例9]上記の電気光学装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
この適用例の電子機器は、表示部としての電気光学装置が、表示面と、複数の画素と、遮光膜と、開口部と、位相差層と、屈折可変装置と、偏光素子と、を有している。表示面には、画像が表示される。複数の画素は、第1偏光軸を有する第1偏光を表示面に向けて射出する。複数の画素は、第1方向に連続して並ぶj個の画素を1組の画素群として、第1方向とは交差する第2方向に連続して並ぶj組の画素群を構成している。
遮光膜は、複数の画素及び表示面の間に設けられている。
開口部は、遮光膜に形成されている。開口部は、少なくとも第1領域と第2領域とを含んでいる。第1領域は、各画素群に対応して設けられており、各画素群の一部に重なる領域である。第2領域は、j組の画素群ごとに設けられており、j組の画素群のうちの一部の画素群に重なる領域である。
位相差層は、複数の画素及び表示面の間に設けられている。位相差層は、第1偏光を、第1偏光軸とは交差する第2偏光軸を有する第2偏光に変化させる。位相差層は、第1領域及び第2領域のうちの一方に重なる領域に設けられている。
屈折可変装置は、遮光膜及び位相差層よりも表示面側に設けられており、屈折状態と、維持状態とが切り替えられる。屈折可変装置は、屈折状態において、第1偏光を第2偏光に変化させ、且つ第2偏光を第1偏光に変化させる。また、屈折可変装置は、維持状態では、第1偏光及び第2偏光を維持させる。
偏光素子は、屈折可変装置よりも表示面側に設けられている。偏光素子は、第1偏光及び第2偏光のうちの一方を透過させる。
この電気光学装置では、複数の画素から射出された第1偏光のうちで位相差層に入射されるものは、第2偏光として屈折可変装置に入射される。また、複数の画素から射出された第1偏光のうちで位相差層から外れて開口部を通過するものは、第1偏光として屈折可変装置に入射される。
例えば、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第1偏光を透過させる場合、屈折可変装置を屈折状態にすることにより、位相差層から射出された第2偏光が第1偏光に変化してから偏光素子に入射される。これにより、位相差層を介して射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
また、例えば、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第2偏光を透過させる場合、屈折可変装置を維持状態にすることにより、位相差層から射出された第2偏光が偏光素子に入射される。これにより、位相差層を介して射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
ここで、位相差層は、第1領域及び第2領域のうちの一方に重なっている。
例えば、位相差層が第1領域に重なっている場合、画素群を構成するj個の画素のそれぞれから射出された光は、第1方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第1方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
また、例えば、位相差層が第2領域に重なっている場合、j組の画素群のそれぞれから射出された光は、第2方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第2方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
他方で、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第1偏光を透過させる場合に、屈折可変装置を維持状態にすることにより、位相差層を外れて開口部から射出された第1偏光が偏光素子に入射される。これにより、位相差層を外れて開口部から射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
また、偏光素子が第1偏光及び第2偏光のうちで第2偏光を透過させる場合に、屈折可変装置を屈折状態にすることにより、位相差層を外れて開口部から射出された第1偏光が第2偏光に変化してから偏光素子に入射される。これにより、位相差層を外れて開口部から射出された光が偏光素子を経て表示面から射出される。
これらの場合において、例えば、位相差層が第1領域に重なっている場合、j組の画素群のそれぞれから第2領域を経て射出された光は、第2方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第2方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
また、例えば、位相差層が第2領域に重なっている場合、画素群を構成するj個の画素のそれぞれから第1領域を経て射出された光は、第1方向において、相互に異なる範囲に及ぶ。この結果、この電気光学装置では、第1方向において、少なくともj個の方向に指向性表示を行うことができる。
上記の構成により、この電気光学装置では、第1方向及び第2方向のそれぞれの方向において、指向性表示を行うことができる。
また、この電気光学装置では、第1偏光及び第2偏光のうちの一方だけを透過させる偏光素子が採用され得る。これにより、第1方向における指向性表示、及び第2方向における指向性表示のいずれにおいても、第1偏光及び第2偏光のうちの一方だけで画像を表示することができる。この結果、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
この適用例の電子機器は、この電気光学装置を表示部として有しているので、指向性表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
実施形態について、電気光学装置の1つである液晶装置を利用した表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5と、制御部6とを有している。
ここで、表示パネル3には、複数の画素7が設定されている。複数の画素7は、表示領域8内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。なお、表示領域8とは、画像が表示され得る領域である。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素7が誇張され、且つ画素7の個数が減じられている。
表示パネル3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、液晶パネル11と、バリア基板13と、スイッチングパネル17と、偏光板19aと、偏光板19bと、偏光板19cと、を有している。
液晶パネル11は、駆動素子基板21と、対向基板23と、液晶25と、シール材27と、を有している。
駆動素子基板21には、表示面9側すなわち液晶25側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
対向基板23は、駆動素子基板21よりも表示面9側で駆動素子基板21に対向し、且つ駆動素子基板21との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板23には、表示装置1における表示面9の裏面に相当する面である底面29側すなわち液晶25側に、後述する対向電極などが設けられている。
液晶25は、駆動素子基板21及び対向基板23の間に介在しており、表示パネル3の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材27によって、駆動素子基板21及び対向基板23の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶25として、TN(Twisted Nematic)型が採用されている。
バリア基板13は、対向基板23よりも表示面9側で対向基板23に対向した状態で設けられている。バリア基板13には、底面29側すなわち液晶パネル11側に、バリア層31が設けられている。
スイッチングパネル17は、駆動電極基板33と、対向基板35と、液晶37と、シール材39と、を有している。
駆動電極基板33には、表示面9側すなわち液晶37側に、後述する駆動電極などが設けられている。
対向基板35は、駆動電極基板33よりも表示面9側で駆動電極基板33に対向し、且つ駆動電極基板33との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板35には、底面29側すなわち液晶37側に、後述する共通電極などが設けられている。
液晶37は、駆動電極基板33及び対向基板35の間に介在しており、表示パネル3の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材39によって、駆動電極基板33及び対向基板35の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶37として、TN型が採用されている。
偏光板19aは、液晶パネル11よりも底面29側に設けられている。偏光板19bは、液晶パネル11及びバリア基板13の間に設けられている。偏光板19cは、スイッチングパネル17よりも表示面9側に設けられている。
偏光板19a,19b及び19cは、それぞれ、透過軸を有している。これらの偏光板19a,19b及び19cは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
なお、偏光板19bと駆動素子基板21との間や、バリア基板13と偏光板19cとの間に、光学補償フィルムを設けた構成も採用され得る。光学補償フィルムを設けることで、表示パネル3を表示面9の法線方向から見たときや、法線方向から傾斜した方向から見たときなどの液晶25や液晶37の位相差を補償することができる。これにより、光漏れを低減することができ、コントラストの向上が図られる。
光学補償フィルムとしては、屈折率異方性が負のディスコティック液晶分子等をハイブリッド配向させた負の一軸性媒体(例えば、富士フィルム製のWVフィルム)などが採用され得る。また、屈折率異方性が正のネマチック液晶分子等をハイブリッド配向させた正の一軸性媒体(例えば、日本石油製のNHフィルム)なども採用され得る。さらに、負の一軸性媒体と正の一軸性媒体とを組み合わせた構成も採用され得る。その他、各方向の屈折率がnx>ny>nzとなる二軸性媒体や、負のC−Plate等も採用され得る。
照明装置5は、表示パネル3よりも底面29側に設けられており、導光板41と、光源43と、を有している。
導光板41は、偏光板19aよりも底面29側に設けられており、側面45aと、光射出面45bと、底面45cと、を有している。導光板41は、光射出面45bが表示面9側すなわち偏光板19a側に向けられた状態で設けられている。光射出面45bは、偏光板19aに対向している。
光源43は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、導光板41の側面45aに対向した状態で設けられている。
光源43からの光は、導光板41の側面45aに入射される。導光板41に入射された光は、導光板41の中で反射しながら光射出面45bから射出される。光射出面45bから射出された光は、偏光板19aを介して液晶パネル11に入射される。なお、導光板41には、必要に応じて、光射出面45bに拡散板が設けられ、底面45cに反射板が設けられる。
表示パネル3に設定されている複数の画素7は、それぞれ、表示面9から射出する光の色が、図3に示すように、赤系(R)、緑系(G)及び青系(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素7は、Rの光を射出する画素7rと、Gの光を射出する画素7gと、Bの光を射出する画素7bとを含んでいる。
ここで、Rの色は、純粋な赤の色相に限定されず、橙等を含む。Gの色は、純粋な緑の色相に限定されず、青緑や黄緑等を含む。Bの色は、純粋な青の色相に限定されず、青紫や青緑等を含む。他の観点から、Rの色を呈する光は、光の波長のピークが、可視光領域で570nm以上の範囲にある光であると定義され得る。また、Gの色を呈する光は、光の波長のピークが500nm〜565nmの範囲にある光であると定義され得る。Bの色を呈する光は、光の波長のピークが415nm〜495nmの範囲にある光であると定義され得る。
マトリクスMでは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素列51を構成している。また、X方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素行53を構成している。1つの画素列51内の各画素7は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素7rがY方向に配列した画素列51rと、複数の画素7gがY方向に配列した画素列51gと、複数の画素7bがY方向に配列した画素列51bとを有している。そして、マトリクスMでは、画素列51r、画素列51g及び画素列51bが、X方向に沿って反復して並んでいる。
なお、以下においては、画素列51という表記と、画素列51r、画素列51g及び画素列51bという表記とが、適宜、使いわけられる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、図4に示すように、複数の第1の画素71と、複数の第2の画素72とに区別されている。表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第1の画素71から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第1の画像を表示することができる。
他方で、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
表示装置1では、第1の画像及び第2の画像を、同一フレーム内で表示することができる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素行53は、複数の第1の配列531と、複数の第2の配列532と、に区別されている。表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第1の配列531に属する複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第3の画像を表示することができる。
他方で、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の配列532に属する複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第4の画像を表示することができる。
表示装置1では、第3の画像及び第4の画像を、同一フレーム内で表示することができる。
なお、第1の画像と第2の画像とは、互いに異なる画像であることと、互いに同じ画像であることとが問われない。同様に、第3の画像と第4の画像とは、互いに異なる画像であることと、互いに同じ画像であることとが問われない。さらに、第1〜第4の画像は、相互に異なる画像であることと、相互に同じ画像であることとが問われない。
また、以下においては、画素7という表記と、画素7r、7g及び7bという表記と、第1の画素71及び第2の画素72という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7r1,7g1及び7b1、並びに、第2の画素7r2,7g2及び7b2という表記が用いられる。
また、画素行53という表記と、第1の配列531という表記と、複数の第2の配列532という表記とが、適宜、使いわけられる。
表示装置1では、第1の画素71と第2の画素72とが、X方向に交互に並んでいる。また、第1の画素71と第2の画素72とは、Y方向においても交互に並んでいる。
表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、X方向に隣り合う第1の画素71及び第2の画素72の2つの画素7ごとに、これらの2つの画素7を1組とする複数組の画素群55にわけられている。各画素群55での第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群55間で統一している。本実施形態では、第1の画素71と第2の画素72とが、図4で見て、X方向に左側から右側に向かってこの順で並んでいる。なお、第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群55間で統一していれば、いずれが左側でも右側でもよい。
表示装置1では、複数組の画素群55は、図5に示すように、X方向に沿って並んでいる。Y方向に対しては、複数組の画素群55がジグザグに並んでいる。
別の観点では、複数組の画素群55が、図6(a)に示すように、X方向及びY方向の双方に交差するL方向に沿って並んでいる。また、他の観点では、複数組の画素群55は、図6(b)に示すように、X方向及びY方向の双方に交差するL'方向に沿って並んでいる。
ここで、表示パネル3の構成について、詳細を説明する。
液晶パネル11の駆動素子基板21は、図4中のC−C線における断面図である図7に示すように、第1基板61を有している。第1基板61は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面63aと、底面29側に向けられた第2面63bとを有している。
第1基板61の第1面63aには、ゲート絶縁膜65が設けられている。ゲート絶縁膜65の表示面9側には、絶縁膜67が設けられている。絶縁膜67の表示面9側には、配向膜69が設けられている。
また、駆動素子基板21には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子71と、画素電極73とが、第1基板61の第1面63a側に設けられている。
TFT素子71は、ゲート電極75と、半導体層77と、ソース電極79と、ドレイン電極81とを有している。
ゲート電極75は、第1基板61の第1面63aに設けられており、ゲート絶縁膜65によって表示面9側から覆われている。なお、ゲート電極75の材料としては、例えば、モリブデン、タングステン、クロムなどの金属や、これらを含む合金などが採用され得る。また、ゲート絶縁膜65の材料としては、例えば、酸化シリコンや窒化シリコンなどの光透過性を有する材料が採用され得る。
半導体層77は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁膜65を挟んでゲート電極75に対向する位置に設けられている。
ソース電極79は、ゲート絶縁膜65の表示面9側に設けられており、一部が半導体層77に重なっている。ドレイン電極81は、ゲート絶縁膜65の表示面9側に設けられており、一部が半導体層77に重なっている。なお、ソース電極79やドレイン電極81の材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウムなどの金属や、これらを含む合金などが採用され得る。
上記の構成を有するTFT素子71は、半導体層77がゲート電極75と、ソース電極79及びドレイン電極81との間に位置する所謂ボトムゲート型である。このTFT素子71は、絶縁膜67によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁膜67の材料としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する材料が採用され得る。
画素電極73は、絶縁膜67の表示面9側に設けられている。画素電極73は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。画素電極73は、絶縁膜67に設けられたコンタクトホール83を介してドレイン電極81につながっている。
配向膜69は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁膜67及び画素電極73を表示面9側から覆っている。なお、配向膜69には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
対向基板23は、第2基板85を有している。第2基板85は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面86aと、底面29側に向けられた対向面86bとを有している。
第2基板85の対向面86bには、各画素7を区画する光吸収層87が領域88にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層87によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層87は、例えば、カーボンブラックやクロムなどの光吸収性が高い材料を含有する樹脂などで構成されており、平面視で格子状に設けられている。
また、第2基板85の対向面86bには、光吸収層87によって囲まれた各領域、すなわち各画素7の領域を底面29側から覆うカラーフィルタ89が設けられている。
ここで、カラーフィルタ89は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ89は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ89は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ89はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ89はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルタ89に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルタ89r,89g及び89bという表記が用いられる。
光吸収層87及びカラーフィルタ89の底面29側には、オーバーコート層91が設けられている。オーバーコート層91は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、光吸収層87及びカラーフィルタ89を底面29側から覆っている。
オーバーコート層91の底面29側には、対向電極93が設けられている。対向電極93は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
対向電極93は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって一連した状態で設けられている。つまり、対向電極93は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられており、複数の画素7間にわたって共通して機能する。なお、対向電極93は、図示しない共通線につながっている。
対向電極93の底面29側には、配向膜95が設けられている。配向膜95は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面29側から覆っている。配向膜95には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
駆動素子基板21及び対向基板23の間に介在する液晶25は、配向膜69と配向膜95との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材27は、図7に示す第1基板61の第1面63aと、第2基板85の対向面86bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶25は、第1基板61及び第2基板85によって保持されている。なお、シール材27は、配向膜69及び配向膜95の間に設けられていてもよい。この場合、液晶25は、駆動素子基板21及び対向基板23に保持されているとみなされ得る。
また、表示装置1において、液晶25を駆動する最小単位が画素7であるという観点から、各画素7は、1つの画素電極73と、この1つの画素電極73に平面視で重なる領域内の対向電極93と、によっても規定され得る。平面視で、1つの画素電極73と対向電極93とが重なり合う領域が1つの画素7の領域とみなされ得る。このため、画素7は、1つのTFT素子71と、このTFT素子71に電気的につながる画素電極73と、この画素電極73に平面視で重なる対向電極93と、この画素電極73及び対向電極93の間に介在する液晶25と、1つのカラーフィルタ89と、を有する素子であるともみなされ得る。
バリア基板13は、第3基板101を有している。第3基板101は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面102aと、底面29側に向けられた対向面102bと、を有している。
第3基板101の対向面102bには、バリア層31が設けられている。バリア層31は、位相差層103と、遮光膜105と、を有している。
位相差層103は、第3基板101の対向面102bに設けられている。遮光膜105は、位相差層103の底面29側に設けられている。
ここで、遮光膜105は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって設けられている。つまり、遮光膜105は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。遮光膜105は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。
遮光膜105には、平面図である図8に示すように、複数の開口部109が設けられている。各開口部109は、Y方向に隣り合う第1の配列531及び第2の配列532の1組に対応して設けられている。他の観点から、Y方向に隣り合う第1の配列531及び第2の配列532の1組ごとに遮光膜105が設けられているとも表現され得る。
なお、図8では、構成をわかりやすく示すため、遮光膜105にハッチングが施されている。
各開口部109は、複数の第1開口部109aの領域と、1つの第2開口部109bの領域とに仮想的に識別され得る。このため、各開口部109は、複数の第1開口部109aと、1つの第2開口部109bと、が複合した構成を有しているとみなされ得る。
各第1開口部109aは、各画素群55に対応して設けられている。第2開口部109bは、Y方向に隣り合う第1の配列531及び第2の配列532の間に位置しており、これらの第1の配列531及び第2の配列532にY方向にまたがっている。他の観点では、第2開口部109bは、Y方向に隣り合う2つの画素群55の間に位置しており、これらの2つの画素群55にY方向にまたがっている。
このため、第2開口部109bは、Y方向に隣り合う第1の配列531及び第2の配列532の1組において、Y方向に隣り合う2つの画素7にまたがっている。
各第1開口部109aは、図8中のD−D線における断面図である図9に示すように、各画素群55において、第1の画素71及び第2の画素72の間に位置しており、これらの第1の画素71及び第2の画素72にX方向にまたがっている。
各第1開口部109aは、図8に示すように、平面視で、遮光膜105に対してY方向に食い込んだ(入り組んだ)態様を有している。
位相差層103は、平面図である図10に示すように、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって設けられている。つまり、位相差層103は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。
位相差層103は、複数の第1位相差層103aと、第2位相差層103bと、を有している。なお、図10では、構成をわかりやすく示すため、第1位相差層103a及び第2位相差層103bのそれぞれにハッチングが施されている。
各第1位相差層103aは、図11に示すように、各画素群55に対応して設けられている。各第1位相差層103aは、図9に示すように、X方向において、各画素群55における第1の画素71及び第2の画素72の間に位置しており、これらの第1の画素71及び第2の画素72にX方向にまたがっている。このため、各第1位相差層103aは、各画素群55において、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれの一部に重なっている。また、各第1位相差層103aは、図7に示すように、Y方向において、各画素7の領域にわたっている。
なお、図11では、構成をわかりやすく示すため、第1位相差層103aにハッチングが施されている。
第2位相差層103bは、図12に示すように、複数の第1位相差層103aの領域103aaを除いて、マトリクスMを構成する複数の画素7間にまたがって一連した状態で設けられている。このため、第2位相差層103bは、マトリクスMを構成する複数の画素7間のそれぞれの一部に重なっている。
なお、図12では、構成をわかりやすく示すため、第2位相差層103bにハッチングが施されている。
第1位相差層103a及び第2位相差層103bは、それぞれ、入射された光に位相差を付与する。本実施形態では、第1位相差層103a及び第2位相差層103bのそれぞれが光に付与する位相差が、λ/2(λは、光の波長を示す)に設定されている。
位相差層103は、例えば、液晶化合物を含む材料で構成され得る。本実施形態では、第1位相差層103aと、第2位相差層103bとで、液晶化合物に含まれる液晶分子の配向方向が異なっている。このため、第1位相差層103aと、第2位相差層103bとでは、遅相軸の方向が異なっている。
上記の構成を有する位相差層103は、図9に示すように、遮光膜105よりも表示面9側に設けられており、平面視で遮光膜105に重なっている。本実施形態では、遮光膜105は、位相差層103及び遮光膜105を示す平面図である図13に示すように、第2位相差層103bの一部に重なっている。
複数の第1位相差層103aは、それぞれ、遮光膜105に設けられている各開口部109の各第1開口部109aに対応して設けられている。このため、各第1位相差層103aは、各開口部109の領域に重なっており、各開口部109から露呈している。また、第2位相差層103bのうちで各開口部109の領域に重なっている部位は、各開口部109から露呈している。
なお、図13では、構成をわかりやすく示すため、第1位相差層103a及び第2位相差層103bのそれぞれにハッチングが施されているとともに、遮光膜105が塗りつぶされている。
上記の構成を有するバリア基板13は、図9に示すように、対向面102bが第2基板85の外向面86aに向けられた状態で、バリア層31が偏光板19bに、光透過性を有する接着剤107を介して貼り付けられている。なお、開口部109内には、接着剤107が入り込んでいることが、光の屈折を軽減する観点から、好ましい。さらに、開口部109内が接着剤107で満たされていることが、より好ましい。
ここで、TFT素子71や画素電極73の配置について説明する。
TFT素子71は、図7に示すように、領域88内に設けられており、ドレイン電極81が領域88内から画素7の領域内に延長されている。なお、各画素電極73は、平面視で周縁部が領域88内に及んでいる。
また、駆動素子基板21は、図9に示すように、複数のソース線Sを有している。複数のソース線Sは、ゲート絶縁膜65上に設けられており、絶縁膜67によって表示面9側から覆われている。
Y方向に隣り合うTFT素子71間において、ソース電極79同士は、TFT素子71及び画素電極73の配置を示す平面図である図14に示すように、ソース線Sを介してつながっている。また、X方向に隣り合うTFT素子71間において、ゲート電極75同士は、ゲート線Tを介してつながっている。図14では、構成をわかりやすく示すため、ゲート線T及び画素電極73のそれぞれにハッチングが施されている。
ここで、ゲート電極75は、X方向に沿って並ぶ複数の画素7間にわたって一連したゲート線Tとして設けられている。そして、画素7ごとにゲート線Tに対向する位置に半導体層77が設けられている。各ゲート線Tにおいて、平面視で半導体層77に重なる領域がゲート電極75であると定義され得る。
なお、図7における駆動素子基板21の断面は、図14中のE−E線における断面に相当している。
表示装置1では、駆動素子基板21は、図15に示すように、複数のゲート線Tと、複数のソース線Sとを有している。なお、以下において複数のゲート線T及び複数のソース線Sのそれぞれが識別される場合に、ゲート線T(n)という表記と、ソース線S(m)という表記とが用いられる。n及びmは、それぞれ、1以上の整数をとり得る変数である。
複数のゲート線T及び複数のソース線Sは、格子状に配線されている。複数のゲート線Tは、Y方向に互いに間隔をあけた状態で、X方向に沿って延びている。複数のソース線Sは、X方向に互いに間隔をあけた状態で、Y方向に沿って延びている。各画素7は、各ゲート線Tと各ソース線Sとの交差に対応して設定されている。
各ソース線Sは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素列51に対応している。各ゲート線Tは、X方向に沿って並ぶ複数の画素7すなわち各画素行53に対応している。
ここで、スイッチングパネル17の構成について、詳細を説明する。
駆動電極基板33は、図2中のF部の拡大図である図16に示すように、第4基板121を有している。
第4基板121は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面122aと、底面29側に向けられた第2面122bとを有している。
第4基板121の第1面122aには、駆動電極123と配向膜125とが設けられている。
駆動電極123は、第4基板121の第1面122aに設けられている。駆動電極123は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。駆動電極123は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって一連した状態で設けられている。つまり、駆動電極123は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。
配向膜125は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、駆動電極123を表示面9側から覆っている。
対向基板35は、第5基板131を有している。第5基板131は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面132aと、底面29側に向けられた対向面132bとを有している。
第5基板131の対向面132bには、共通電極133と配向膜135とが設けられている。
共通電極133は、第5基板131の対向面132bに設けられている。共通電極133は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。共通電極133は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって一連した状態で設けられている。つまり、共通電極133は、マトリクスMを構成する複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。
このため、駆動電極123及び共通電極133は、互いに対向しており、平面視で重なり合っている。
配向膜135は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、共通電極133を底面29側から覆っている。
なお、配向膜125及び配向膜135には、それぞれ、ラビング処理などの配向処理が施されている。
駆動電極基板33及び対向基板35の間に介在する液晶37は、配向膜125と配向膜135との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材39は、図16に示す第4基板121の第1面122aと、第5基板131の対向面132bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶37は、第4基板121及び第5基板131によって保持されている。なお、シール材39は、配向膜125及び配向膜135の間に設けられていてもよい。この場合、液晶37は、駆動電極基板33及び対向基板35に保持されているとみなされ得る。
制御部6は、表示装置1のブロック図である図17に示すように、光源制御部151と、スイッチ制御部153と、画像制御部155と、を有している。
光源制御部151は、光源43への電力の供給と、電力の遮断とを制御する。
画像制御部155は、液晶パネル11の各ゲート線T(n)へのゲート信号の供給と、各ソース線S(m)へのソース信号の供給とを制御する。
スイッチ制御部153は、スイッチングパネル17のON状態とOFF状態との切り替えを制御する。スイッチングパネル17のON状態とOFF状態との切り替えは、駆動電極123への駆動信号の供給を制御することにより行われる。
本実施形態では、スイッチ制御部153から駆動電極123に駆動信号が供給されると、スイッチングパネル17がON状態となる。
なお、液晶パネル11の対向電極93及びスイッチングパネル17の共通電極133は、グランド電位に保たれる。
上記の構成を有する表示装置1では、光源制御部151が光源43に電力を供給することで照明装置5から表示パネル3に光を照射した状態で、液晶25の配向状態を画素7ごとに変化させることにより、表示が制御される。液晶25の配向状態は、TFT素子71のOFF状態及びON状態を切り替えることによって変化し得る。本実施形態では、TFT素子71がON状態のときに、画素電極73及び対向電極93間に電界が形成される。また、TFT素子71がOFF状態のときに、画素電極73及び対向電極93間の電界の発生が極めて低く抑えられる。
図18(a)は、TFT素子71がOFF状態のときの液晶パネル11での偏光状態を示す図である。図18(b)は、TFT素子71がON状態のときの液晶パネル11での偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板19aの透過軸の方向161aは、図18(a)及び図18(b)に示すように、平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに直交している。配向膜69の配向方向163は、平面視で透過軸の方向161aに沿っている。配向膜95の配向方向165は、平面視で透過軸の方向161aに直交している。
なお、図18(a)及び図18(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
光源43から導光板41を介して偏光板19aに入射された入射光は、偏光板19aの透過軸の方向161aすなわちY'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光167として液晶25に入射される。
液晶25に入射された直線偏光167は、TFT素子71がOFF状態のときに、図18(a)に示すように、液晶25の旋光性によってX'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光169として偏光板19bに向けて射出される。偏光板19bに向けて射出された直線偏光169は、偏光軸の方向が偏光板19bの透過軸の方向161bに沿っているため、偏光板19bを透過する。
他方で、TFT素子71がON状態のときに、直線偏光167は、図18(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光171として偏光板19bに向けて射出される。偏光板19bに向けて射出された直線偏光171は、偏光軸の方向が偏光板19bの透過軸の方向161bに対して直交しているため、偏光板19bによって吸収される。
表示装置1では、TFT素子71がOFF状態のときに液晶パネル11から表示面9側に光が射出され、TFT素子71がON状態のときに液晶パネル11からの光の射出が遮断される所謂ノーマリホワイト(初期的に“白表示”の状態)の表示モードが採用されている。しかしながら、表示モードは、ノーマリホワイトに限定されず、所謂ノーマリブラック(初期的に“黒表示”の状態)も採用され得る。
図19(a)は、スイッチングパネル17がOFF状態のときの第1位相差層103aにおける偏光状態を示す図である。図19(b)は、スイッチングパネル17がOFF状態のときの第2位相差層103bにおける偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板19cの透過軸の方向161cは、図19(a)及び図19(b)に示すように、平面視でY'方向に沿っている。
また、第1位相差層103aの遅相軸の方向173aは、図19(a)に示すように、平面視でY'方向に沿っている。第2位相差層103bの遅相軸の方向173bは、図19(b)に示すように、平面視でX'方向から時計方向に45度の傾きを有している。
ここで、スイッチングパネル17は、OFF状態のときに、入射された光に位相差を付与する。つまり、OFF状態のスイッチングパネル17は、位相差板としての機能を有する。
本実施形態では、スイッチングパネル17は、入射された光にλ/2の位相差を付与する。これは、液晶37(図16)のリタデーション(複屈折率と厚みとの積)の設定によって実現され得る。スイッチングパネル17では、入射された光にλ/2の位相差を付与するリタデーションが液晶37に対して設定されている。
このリタデーションに設定されているスイッチングパネル17では、遅相軸の方向175が、図19(a)及び図19(b)に示すように、平面視でX'方向から反時計方向に45度の傾きを有している。
偏光板19bを透過した直線偏光169は、図19(a)及び図19(b)に示すように、第1位相差層103a及び第2位相差層103bのそれぞれに入射される。
第1位相差層103aの遅相軸の方向173aは、図19(a)に示すように、Y'方向に沿っている。このため、第1位相差層103aに入射される直線偏光169は、偏光状態が維持されたまま直線偏光169としてスイッチングパネル17に向けて射出される。スイッチングパネル17に向けて射出された直線偏光169は、スイッチングパネル17によってλ/2の位相差が付与されて、Y'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光177として偏光板19cに向けて射出される。
偏光板19cに向けて射出された直線偏光177は、偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cに沿っているため、偏光板19cを透過する。
他方で、第2位相差層103bの遅相軸の方向173bは、図19(b)に示すように、X'方向から45度の傾きを有している。このため、第2位相差層103bに入射される直線偏光169は、第2位相差層103bによってλ/2の位相差が付与される。直線偏光169は、Y'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光179として第2位相差層103bからスイッチングパネル17に向けて射出される。
スイッチングパネル17に向けて射出された直線偏光179は、スイッチングパネル17によってλ/2の位相差が付与されて、X'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光181として偏光板19cに向けて射出される。
偏光板19cに向けて射出された直線偏光181は、偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cに対して直交しているため、偏光板19cによって吸収される。
上述したように、スイッチングパネル17がOFF状態のときには、照明装置5から各画素7に入射された光のうちで各第1位相差層103aを経由する光が、表示面9から表示パネル3の外側に射出され得る。また、スイッチングパネル17がOFF状態のときに、照明装置5から各画素7に入射された光のうちで第2位相差層103bを経由する光は、遮光される。
ここで、表示装置1では、第1位相差層103aが、図10に示すように、画素群55ごとに設けられている。各第1の画素71から表示面9側に向けて射出された光191aは、液晶パネル11及び位相差層103を模式的に示す断面図である図20に示すように、各第1位相差層103aを介して第1の範囲193に及ぶ。
また、各第2の画素72から表示面9側に向けて射出された光191bは、各第1位相差層103aを介して第2の範囲195に及ぶ。
なお、図20に示す断面は、図10中のH−H線における断面に相当している。また、図20では、構成をわかりやすく示すため、第2位相差層103bが塗りつぶされている。
第1の範囲193からは、各第1位相差層103aを介して射出される第1の画素71からの光191aが視認され得る。第2の範囲195からは、各第1位相差層103aを介して射出される第2の画素72からの光191bが視認され得る。第1の範囲193内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光191aによって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲195内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光191bによって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、表示装置1では、第1の画像を第1の範囲193に表示し、第2の画像を、第1の範囲193とは異なる第2の範囲195に表示する所謂指向性表示を行うことができる。このように、表示装置1では、X方向において隣り合う少なくとも2つの範囲に指向性表示を行うことができる。
第1の範囲193及び第2の範囲195は、互いに重複する範囲197を有している。この範囲197からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した状態で視認される。第1の範囲193から範囲197を除いた範囲193a(以下、適視範囲193aと呼ぶ)からは、第1の画像だけが視認され得る。また、第2の範囲195から範囲197を除いた範囲195a(以下、適視範囲195aと呼ぶ)からは、第2の画像だけが視認され得る。
表示装置1は、複数の第1の画素71から射出された光191aが第1の範囲193の両端のそれぞれにおいて交差し、複数の第2の画素72から射出された光191bが第2の範囲195の両端のそれぞれにおいて交差するように構成されている。これは、X方向に隣り合う第1位相差層103a同士間の間隔Paxを、X方向に隣り合う画素群55同士間の間隔Pbxよりも短く設定することによって実現され得る。
これにより、適視範囲193a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲195a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。
図21(a)は、スイッチングパネル17がON状態のときの第1位相差層103aにおける偏光状態を示す図である。図21(b)は、スイッチングパネル17がON状態のときの第2位相差層103bにおける偏光状態を示す図である。
スイッチングパネル17は、ON状態のときに、位相差板としての機能が解除される。
このため、第1位相差層103aからスイッチングパネル17に入射される直線偏光169は、図21(a)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光169として偏光板19cに向けて射出される。
偏光板19cに向けて射出された直線偏光169は、偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cに対して直交しているため、偏光板19cによって吸収される。
他方で、第2位相差層103bからスイッチングパネル17に入射される直線偏光179は、図21(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光179として偏光板19cに向けて射出される。
偏光板19cに向けて射出された直線偏光179は、偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cに沿っているため、偏光板19cを透過する。
このように、スイッチングパネル17がON状態のときには、照明装置5から各画素7に入射された光のうちで第2位相差層103bを経由する光が、表示面9から表示パネル3の外側に射出され得る。また、スイッチングパネル17がON状態のときに、照明装置5から各画素7に入射された光のうちで第1位相差層103aを経由する光は、遮光される。
ここで、表示装置1では、遮光膜105が、図13に示すように、Y方向に隣り合う第1の配列531及び第2の配列532の1組ごとに位置している。Y方向に並ぶ複数の画素7のうちで第1の配列531に属する画素7から表示面9側に射出された光201aは、液晶パネル11及びバリア層31を模式的に示す断面図である図22に示すように、各第2開口部109bを介して第3の範囲203に及ぶ。
また、Y方向に並ぶ複数の画素7のうちで第2の配列532に属する画素7から表示面9側に射出された光201bは、各第2開口部109bを介して第4の範囲205に及ぶ。
なお、図22に示す断面は、図13中のJ−J線における断面に相当している。また、図22では、構成をわかりやすく示すため、遮光膜105が塗りつぶされている。
第3の範囲203からは、各第2開口部109bを介して射出される第1の配列531からの光201aが視認され得る。第4の範囲205からは、各第2開口部109bを介して射出される第2の配列532からの光201bが視認され得る。第3の範囲203内に視点があれば、複数の第1の配列531からの光201aによって形成される第3の画像が視認され得る。第4の範囲205内に視点があれば、複数の第2の配列532からの光201bによって形成される第4の画像が視認され得る。つまり、表示装置1では、第3の画像を第3の範囲203に表示し、第4の画像を、第3の範囲203とは異なる第4の範囲205に表示する所謂指向性表示を行うことができる。このように、表示装置1では、Y方向において隣り合う少なくとも2つの範囲に指向性表示を行うことができる。
第3の範囲203及び第4の範囲205は、互いに重複する範囲207を有している。この範囲207からは、第3の画像と第4の画像とが重畳した状態で視認される。第3の範囲203から範囲207を除いた範囲203a(以下、適視範囲203aと呼ぶ)からは、第3の画像だけが視認され得る。また、第4の範囲205から範囲207を除いた範囲205a(以下、適視範囲205aと呼ぶ)からは、第4の画像だけが視認され得る。
表示装置1は、複数の第1の配列531からの光201aが第3の範囲203の両端のそれぞれにおいて交差し、複数の第2の配列532からの光201bが第4の範囲205の両端のそれぞれにおいて交差するように構成されている。これは、Y方向に隣り合う第2開口部109b同士間の間隔Payを、Y方向に隣り合う第1の配列531(第2の配列532)同士間の間隔Pbyよりも短く設定することによって実現され得る。
これにより、適視範囲203a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の配列531間で同等にすることができる。同様に、適視範囲205a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の配列532間で同等にすることができる。
上述したように、表示装置1では、スイッチングパネル17のON状態及びOFF状態を制御することにより、X方向における指向性表示と、Y方向における指向性表示とを切り替えることができる。
これにより、例えば、表示面9に向かって、X方向を左右方向に合わせ、Y方向を上下方向に合わせた状態(以下、第1状態と呼ぶ)で、左右方向に指向性表示を行ったり、上下方向に指向性表示を行ったりすることができる。
また、例えば、表示面9に向かって、X方向を上下方向に合わせ、Y方向を左右方向に合わせた状態(以下、第2状態と呼ぶ)においても、左右方向に指向性表示を行ったり、上下方向に指向性表示を行ったりすることができる。
このため、例えば、第1状態を表示パネル3の縦向きと定め、第2状態を表示パネル3の横向きと定めれば、縦向き及び横向きのいずれにおいても左右方向又は上下方向に指向性表示を行うことができる。
表示装置1では、第1の範囲193及び第2の範囲195の双方に対して、同じ画像を表示(以下、非指向性表示と呼ぶ)することができる。また、表示装置1では、第3の範囲203及び第4の範囲205の双方に対しても、非指向性表示を行うことができる。さらに、表示装置1では、第1の範囲193及び第2の範囲195、並びに第3の範囲203及び第4の範囲205のいずれの範囲に対しても、非指向性表示を行うことができる。
ここで、表示装置1で非指向性表示を行う表示方法について説明する。
表示装置1では、非指向性表示を行う方法として、第1の表示方法と、第2の表示方法と、第3の表示方法と、の3つの方法が考えられる。
第1の表示方法では、スイッチングパネル17が、ON状態及びOFF状態のいずれか一方の状態に維持される。
第2の表示方法では、スイッチングパネル17のON状態とOFF状態とが、1フレーム期間よりも短い期間ごとに切り替えられる。
第3の表示方法では、ON状態におけるスイッチングパネル17の遅相軸の方向が、直線偏光169の偏光軸と直線偏光177の偏光軸とがなす角の中央に沿う方向を除いて、直線偏光169の偏光軸及び直線偏光177の偏光軸に交差する方向に設定される。
まず、非指向性表示における画像の形成について説明する。
図17に示す画像制御部155は、液晶パネル11のゲート線T(1)から順次、各ゲート線T(n)にゲート信号を供給する。これにより、複数の画素7は、画素行53単位でTFT素子71が選択状態になる。
このとき、画像制御部155は、各ゲート線T(n)に順次ゲート信号を供給するたびに、各画素行53に対応するソース信号をパラレル信号として、画素行53単位で複数のソース線Sに供給する。これにより、液晶パネル11には、画素行53単位で画像が表示されていく。
1つのゲート線T(n)にゲート信号を供給してから次の新たなゲート信号を供給するまでの期間が、1フレーム期間に相当する。各ゲート線T(n)には、ゲート信号が1フレーム期間内に1回だけ供給される。
ゲート信号が1つ目のゲート線T(1)から最後のゲート線T(n)まで順次に供給されると、液晶パネル11には、1フレーム分の画像が表示される。
第1の表示方法では、スイッチングパネル17が、ON状態及びOFF状態のいずれか一方の状態に維持される。
例えば、スイッチングパネル17がON状態に維持されると、複数の第1位相差層103aを介して、第1の範囲193及び第2の範囲195の双方から画像が視認され得る。
また、例えば、スイッチングパネル17がOFF状態に維持されると、第2位相差層103bを介して、第3の範囲203及び第4の範囲205の双方から画像が視認され得る。
第2の表示方法では、図17に示すスイッチ制御部153は、駆動電極123への駆動信号の供給と、駆動信号の供給の停止とを、1フレーム期間よりも短い期間ごとに交互に切り替える。このとき、1フレーム分の画像は、複数の第1位相差層103a及び第2位相差層103bのそれぞれから交互に視認され得る。これにより、第1の範囲193及び第2の範囲195、並びに第3の範囲203及び第4の範囲205のいずれの範囲に対しても、非指向性表示を行うことができる。
なお、1フレーム期間よりも短い期間としては、例えば、1フレーム期間の半分の期間が採用され得る。これにより、複数の第1位相差層103a及び第2位相差層103bのそれぞれから、1フレーム期間の半分の期間ごとに交互に画像が視認され得る。
また、1フレーム期間よりも短い期間は、例えば、各第1位相差層103aと各画素7の領域とが重なり合う面積と、各開口部109内で第2位相差層103bと各画素7の領域とが重なり合う面積と、の差異に応じて設定され得る。
これにより、各第1位相差層103aを介して視認される各画素7からの光量と、第2位相差層103bを介して視認される各画素7からの光量とをそろえやすくすることができる。これにより、スイッチングパネル17のON状態とOFF状態とが切り替わっていることを目立ちにくくすることができる。この結果、表示品位の向上が図られる。
第3の表示方法では、スイッチ制御部153は、第2の表示方法における電位とは異なる電位の駆動信号を駆動電極123へ供給する。このときの駆動信号の電位は、スイッチングパネル17の遅相軸の方向175(図19(a)及び図19(b))が、直線偏光169の偏光軸と直線偏光177の偏光軸とがなす角の中央に沿う方向を除いて、直線偏光169の偏光軸及び直線偏光177の偏光軸に交差する方向となる電位が採用され得る。
ここで、直線偏光169の偏光軸と直線偏光177の偏光軸とがなす角の中央に沿う方向は、X'方向から反時計方向に45度の方向と、X'方向から時計方向に45度の方向とが相当する。
第3の表示方法における駆動信号の電位としては、例えば、第2の表示方法における電位よりも低い電位が採用され得る。さらに、このときの電位としては、スイッチングパネル17の遅相軸の方向175が、図23(a)及び図23(b)に示すように、平面視でX'方向から反時計方向に22.5度だけ傾く電位が採用され得る。
第1位相差層103aからスイッチングパネル17に入射される直線偏光169は、図23(a)に示すように、スイッチングパネル17によってλ/2の位相差が付与されて、直線偏光211として偏光板19cに向けて射出される。直線偏光211の偏光軸は、平面視でX'方向から反時計方向に45度の傾きを有している。
偏光板19cに向けて射出された直線偏光211は、偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cと交差しているため、直線偏光213として偏光板19cを透過する。なお、直線偏光211は、偏光軸が偏光板19cの透過軸の方向161cと交差しているため、一部が偏光板19cによって吸収される。このため、直線偏光213は、直線偏光211よりも光の強度が低くなる。
また、第2位相差層103bからスイッチングパネル17に入射される直線偏光179は、図23(b)に示すように、スイッチングパネル17によってλ/2の位相差が付与されて、直線偏光215として偏光板19cに向けて射出される。直線偏光215の偏光軸は、平面視でX'方向から時計方向に45度の傾きを有している。
偏光板19cに向けて射出された直線偏光215は、偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cと交差しているため、直線偏光217として偏光板19cを透過する。なお、直線偏光215は、偏光軸が偏光板19cの透過軸の方向161cと交差しているため、一部が偏光板19cによって吸収される。このため、直線偏光217は、直線偏光215よりも光の強度が低くなる。
第3の表示方法によれば、第1の範囲193及び第2の範囲195、並びに第3の範囲203及び第4の範囲205のいずれの範囲に対しても、非指向性表示を行うことができる。
本実施形態では、直線偏光211の偏光軸と、直線偏光215の偏光軸とは、互いに直交している。このため、直線偏光213の光の強度と、直線偏光217の光の強度とを、略同等にすることができる。これにより、各第1位相差層103aと第2位相差層103bとの境界を目立ちにくくすることができる。この結果、表示品位の向上が図られる。
本実施形態において、X方向が第1方向に対応し、L方向又はL'方向が第2方向に対応し、直線偏光169が第1偏光軸を有する第1偏光に対応し、直線偏光179が第2偏光軸を有する第2偏光に対応している。また、第2位相差層103bが位相差層に対応し、第1位相差層103aが他の位相差層に対応し、スイッチングパネル17が屈折可変装置に対応し、スイッチングパネル17のOFF状態が屈折状態に対応し、スイッチングパネル17のON状態が維持状態に対応している。また、偏光板19cが偏光素子に対応し、第1開口部109aが第1領域に対応し、第2開口部109bが第2領域に対応し、駆動電極123及び共通電極133が一対の電極に対応し、液晶37が液晶に対応している。
表示装置1では、第1位相差層103aの遅相軸の方向173a(図19(a)及び図21(a))が、Y'方向に沿っている。このため、直線偏光169の偏光軸の方向を維持させることができる。
また、第2位相差層103bの遅相軸の方向173b(図19(b)及び図21(b))が、X'方向及びY'方向の双方に交差している。このため、直線偏光179の偏光軸の方向を直線偏光169の偏光軸の方向に対して交差させることができる。本実施形態では、第2位相差層103bの遅相軸の方向173bが、X'方向から時計方向に45度の傾きを有している。このため、直線偏光179の偏光軸の方向を直線偏光169の偏光軸の方向に対して略直交させることができる。
また、表示装置1では、スイッチングパネル17が、第1位相差層103aの領域、及び第2位相差層103bの領域の双方において共通して機能する。このため、直線偏光169及び直線偏光179の偏光軸同士間の角度を維持させることができる。
例えば、スイッチングパネル17がOFF状態のときには、図19(a)及び図19(b)に示すように、直線偏光177及び直線偏光181の偏光軸同士間の角度を、直線偏光169及び直線偏光179の偏光軸同士間の角度と略同等にすることができる。スイッチングパネル17がON状態のときにも、同様である。
本実施形態では、偏光板19cの透過軸の方向161c(図19及び図21)がY'方向に沿っている。直線偏光169及び直線偏光179のうちで偏光軸の方向が偏光板19cの透過軸の方向161cに沿っているのは、直線偏光179だけである。直線偏光169及び直線偏光179の偏光軸同士間の角度は、これらの直線偏光169及び直線偏光179がスイッチングパネル17を通過した後も維持される。つまり、直線偏光169及び直線偏光179の偏光軸同士が略直交しているので、偏光板19cを透過できるのは、これらの直線偏光169及び直線偏光179のうちの一方だけである。
これにより、第1の範囲193及び第2の範囲195に対する指向性表示と、第3の範囲203及び第4の範囲205に対する指向性表示とのいずれの指向性表示においても、直線偏光169及び直線偏光179のうちの一方だけで画像を形成することができる。この結果、それぞれの指向性表示において、光漏れなどを極めて低く抑えることができるので、表示品位の向上が図られる。
なお、表示装置1では、第1位相差層103aの遅相軸の方向173a(図19及び図21)が、Y'方向に沿っているが、遅相軸の方向173aはこれに限定されず、X'方向に沿っていてもよい。
また、表示装置1では、第1位相差層103aの遅相軸の方向173aがY'方向に沿っており、第2位相差層103bの遅相軸の方向173bがX'方向から時計方向に45度の傾きを有している。しかしながら、遅相軸の方向173a及び遅相軸の方向173bは、これらに限定されない。遅相軸の方向173a及び遅相軸の方向173bとしては、これらの方向173a及び方向173bがなす角度が45度であれば、任意の方向が採用され得る。この場合、これらの方向173a及び方向173bに応じて、スイッチングパネル17の遅相軸の方向175や、偏光板19cの透過軸の方向161cが設定される。
また、表示装置1では、第1位相差層103aと第2位相差層103bとを有する構成が採用されているが、構成はこれに限定されず、第1位相差層103aが省略された構成も採用され得る。
また、表示装置1では、第1位相差層103aが第1開口部109aに重なる領域に設けられ、第2位相差層103bが第2開口部109bに重なる領域に設けられているが、第1位相差層103a及び第2位相差層103bの構成は、これに限定されない。第1位相差層103a及び第2位相差層103bの構成としては、第2位相差層103bを第1開口部109aに重なる領域に設け、第1位相差層103aを第2開口部109bに重なる領域に設けた構成も採用され得る。
また、この場合、第1位相差層103aを省略した構成も採用され得る。
また、表示装置1では、位相差層103が遮光膜105よりも表示面9側に設けられているが、位相差層103の位置はこれに限定されず、遮光膜105よりも底面29側に設けられた構成も採用され得る。
また、表示装置1では、第1位相差層103aが画素群55(図11)ごとに設けられた構成が採用されているが、第1位相差層103aの構成はこれに限定されない。第1位相差層103aとしては、図24に示すように、Y方向に隣り合う第1の配列531及び第2の配列532の1組ごとに第1位相差層103aが設けられた構成も採用され得る。この構成の場合、各第1位相差層103aは、X方向において画素行53の長さにわたって一連している。この構成では、第1位相差層103aのうちで、X方向に隣り合う画素群55同士間の部位が遮光膜105(図8)に重なる。この構成によれば、スイッチングパネル17がON状態のときに、遮光膜105の第1開口部109aと第1位相差層103aとの境界部から光が漏れにくくすることができる。これにより、表示品位の一層の向上が図られる。
また、表示装置1では、複数組の画素群55が、図5に示すように、Y方向に対してジグザグに並んだ構成が採用されているが、画素群55の配列はこれに限定されない。複数組の画素群55の配列は、例えば、図25に示すように、複数組の画素群55がX方向及びY方向に並んだマトリクス状の配列も採用され得る。この構成では、複数の第1の画素71がY方向に並んでいる。また、第2の画素72がY方向に並んでいる。
この構成では、第1位相差層103aは、図26に示すように、Y方向に並ぶ複数組の画素群55間にわたって一連した構成が採用され得る。そして、各第1開口部109aは、図27に示すように、Y方向に並ぶ複数組の画素群55間にわたって一連した構成が採用され得る。
他の観点では、複数の遮光膜105が、それぞれ島状に設けられているとみなされ得る。各遮光膜105は、X方向において、隣り合う画素群55同士間に位置しており、X方向に隣り合う2つの画素7のそれぞれの一部に重なっている。また、各遮光膜105は、Y方向において、複数組の画素群55の2つおきの間隔で設けられており、Y方向に隣り合う2つの画素7のそれぞれの一部に重なっている。
また、表示装置1では、TN型の液晶25を例に説明したが、液晶25はこれに限定されず、FFS(Fringe Field Switching)型、IPS(In Plane Switching)型、VA(Vertical Alignment)型等の種々の型が採用され得る。
また、液晶37も同様に、TN型に限定されず、FFS型、IPS型、VA型等の種々の型が採用され得る。
また、表示装置1では、各画素群55が第1の画素71と第2の画素72との2つの画素7を有する構成が採用されているが、表示装置1の構成はこれに限定されない。表示装置1の構成としては、各画素群55が3個以上の画素7を有する構成も採用され得る。この場合、複数の画素行53は、各画素群55を構成する画素7の個数に対応した配列数に区別される。例えば、X方向に連続して並ぶ第1の画素71〜第4の画素74の4つの画素7が1つの画素群55を構成する場合を例示する。この場合、複数の画素群55が、図28に示すように、L方向にも並んでいる。また、この場合、複数の画素行53は、画素群55を構成する画素7の個数(4個)に対応して、第1の配列531〜第4の配列534の4つに区別される。
各画素群55が4つの画素7を有する構成においても、遮光膜105に設けられる複数の第1開口部109aは、図29に示すように、それぞれ、各画素群55に対応して設けられる。各第1開口部109aは、各画素群55の一部に重なっている。図29に示す例では、各第1開口部109aは、第2の画素72と第3の画素73との間で、第2の画素72と第3の画素73とにまたがる位置に設けられている。
各第2開口部109bは、L方向に連続して並ぶ4組の画素群55ごとに設けられる。各第2開口部109bは、これらの4組の画素群55のうちの一部の画素群55に重なっている。図29に示す例では、各第2開口部109bは、第2の配列532と第3の配列533との間で、第2の配列532と第3の配列533とにまたがる位置に設けられている。
上記の構成により、各第1位相差層103aは、図30に示すように、各画素群55に対応づけられ得る。また、各第2位相差層103bは、各4組の画素群55に対応づけられ得る。
これにより、各画素群55が4つの画素7を有する構成では、X方向において、相互に異なる4つの範囲に指向性表示を行うことができる。また、Y方向においても、相互に異なる4つの範囲に指向性表示を行うことができる。なお、X方向における4つの範囲と、Y方向における4つの範囲とは、相互に異なる範囲である。
各画素群55を構成する画素7の個数は、2つや4つに限定されず、3つや5つ以上であってもよい。つまり、各画素群55をj個(jは2以上の整数)の画素7で構成することができる。これにより、X方向にj個の範囲に指向性表示を行うことができ、Y方向にj個の範囲に指向性表示を行うことができる。つまり、相互に異なるj+j個の範囲に指向性表示を行うことができる。
上述した表示装置1は、例えば、図31(a)に示す電子機器500の表示部510に適用され得る。この電子機器500は、カーナビゲーションシステム用の表示機器である。電子機器500では、表示装置1が適用された表示部510によって、例えば、運転席側から第1の画像として地図などの画像が視認され、助手席側から第2の画像として映画などの画像が視認され得る。
そして、図31(b)に示すように、電子機器500を回動させれば、運転席側から第3の画像として地図などの画像が縦長に視認され、助手席側から第4の画像として映画などの画像が視認され得る。
また、電子機器500では、表示部510として表示装置1が適用されているので、指向性表示における第1の画像及び第2の画像、並びに第3の画像及び第4の画像のそれぞれの表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
なお、電子機器500としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
本実施形態における表示装置の主要構成を示す分解斜視図。 図1中のA−A線における断面図。 本実施形態における複数の画素の一部を示す平面図。 本実施形態における複数の画素の一部を示す平面図。 本実施形態における複数組の画素群の配列を説明する平面図。 本実施形態における複数組の画素群の配列を説明する平面図。 図4中のC−C線における断面図。 本実施形態における遮光膜と画素群とを示す平面図。 図8中のD−D線における断面図。 本実施形態における位相差層の一部を示す平面図。 本実施形態における複数の第1位相差層の一部を示す平面図。 本実施形態における第2位相差層の一部を示す平面図。 本実施形態における位相差層及び遮光膜の一部を示す平面図。 本実施形態におけるTFT素子及び画素電極の配置を示す平面図。 本実施形態における駆動素子基板の等価回路図。 図2中のF部の拡大図。 本実施形態における表示装置の主要構成を示すブロック図。 本実施形態における液晶パネルでの偏光状態を説明する図。 本実施形態におけるスイッチングパネルがOFF状態のときの位相差層における偏光状態を説明する図。 本実施形態における液晶パネル及び位相差層を模式的に示す断面図。 本実施形態におけるスイッチングパネルがON状態のときの位相差層における偏光状態を説明する図。 本実施形態における液晶パネル及びバリア層を模式的に示す断面図。 本実施形態における表示装置での第3の表示方法における偏光状態を説明する図。 本実施形態における第1位相差層の他の構成例を示す平面図。 本実施形態における複数組の画素群の配列の他の例を示す平面図。 本実施形態における第1位相差層の別の構成例を示す平面図。 本実施形態における遮光膜の他の構成例を示す平面図。 本実施形態における各画素群の他の構成例を説明する平面図。 本実施形態における各画素群の他の構成例に適用され得る遮光膜の例を示す平面図。 本実施形態における各画素群の他の構成例における第1位相差層及び第2位相差層の配置を示す平面図。 本実施形態における表示装置を適用した電子機器の斜視図。
符号の説明
1…表示装置、3…表示パネル、6…制御部、7…画素、71…第1の画素、72…第2の画素、73…第3の画素、74…第4の画素、8…表示領域、9…表示面、11…液晶パネル、13…バリア基板、17…スイッチングパネル、19a,19b,19c…偏光板、29…底面、31…バリア層、33…駆動電極基板、35…対向基板、37…液晶、39…シール材、51…画素列、53…画素行、531…第1の配列、532…第2の配列、533…第3の配列、534…第4の配列、55…画素群、103…位相差層、103a…第1位相差層、103b…第2位相差層、105…遮光膜、109…開口部、109a…第1開口部、109b…第2開口部、121…第4基板、122a…第1面、122b…第2面、123…駆動電極、125…配向膜、131…第5基板、132a…外向面、132b…対向面、133…共通電極、135…配向膜、151…光源制御部、153…スイッチ制御部、155…画像制御部、169…直線偏光、173a…方向、173b…方向、175…方向、179…直線偏光、193…第1の範囲、193a…適視範囲、195…第2の範囲、195a…適視範囲、203…第3の範囲、203a…適視範囲、205…第4の範囲、205a…適視範囲、211…直線偏光、213…直線偏光、215…直線偏光、217…直線偏光、500…電子機器、510…表示部、M…マトリクス。

Claims (9)

  1. 画像が表示される表示面と、
    第1偏光軸を有する第1偏光を前記表示面に向けて射出する複数の画素と、
    前記複数の画素及び前記表示面の間に設けられた遮光膜と、
    前記遮光膜に形成された開口部と、
    前記複数の画素及び前記表示面の間に設けられており、前記第1偏光を、前記第1偏光軸とは交差する第2偏光軸を有する第2偏光に変化させる位相差層と、
    前記遮光膜及び前記位相差層よりも前記表示面側に設けられており、前記第1偏光を前記第2偏光に変化させ且つ前記第2偏光を前記第1偏光に変化させる屈折状態と、前記第1偏光及び前記第2偏光を維持させる維持状態とが切り替えられる屈折可変装置と、
    前記屈折可変装置よりも前記表示面側に設けられており、前記第1偏光及び前記第2偏光のうちの一方を透過させる偏光素子と、を有しており、
    前記複数の画素は、第1方向に連続して並ぶj(jは2以上の整数)個の画素を1組の画素群として、前記第1方向とは交差する第2方向に連続して並ぶj組の前記画素群を構成しており、
    前記開口部は、少なくとも、各前記画素群に対応して設けられ、各前記画素群の一部に重なる第1領域と、前記j組の画素群ごとに設けられ、前記j組の画素群のうちの一部の前記画素群に重なる第2領域とを含んでおり、
    前記位相差層は、前記第1領域及び前記第2領域のうちの一方に重なる領域に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記複数の画素及び前記屈折可変装置の間に、前記第1偏光を維持させる他の位相差層を有しており、
    前記他の位相差層は、前記第1領域及び前記第2領域のうちの他方に重なる領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記他の位相差層は、前記第2偏光軸に沿って延びる遅相軸を有することを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記他の位相差層は、前記第2偏光軸に直交する方向に延びる遅相軸を有することを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  5. 前記屈折可変装置は、
    電界を形成する一対の電極と、
    前記電界によって駆動される液晶と、を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置で表示を行う表示方法であって、
    前記屈折可変装置の前記屈折状態と前記維持状態とを交互に切り替えることを特徴とする表示方法。
  7. 前記屈折状態と前記維持状態とを、1フレーム期間よりも短い期間ごとに切り替えることを特徴とする請求項6に記載の表示方法。
  8. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置で表示を行う表示方法であって、
    前記屈折可変装置の屈折状態において、前記屈折可変装置の遅相軸を、前記第1偏光軸と前記第2偏光軸とによって挟まれる角の中央に沿う方向を除いて、前記第1偏光軸及び前記第2偏光軸の双方に交差する方向に設定することを特徴とする表示方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
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