JP2009103953A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の表示装置では、異なる画像同士が重畳する範囲を軽減することが困難である。
【解決手段】表示面9と、第1の画像を形成する第1の画素71及び第2の画像を形成する第2の画素72を少なくとも含み、表示面9側に向けて光を射出する複数の画素7と、第1の画素71から表示面9を介して第1の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、第2の画素72から表示面9を介して第2の範囲に及ぶ前記光を通す第1のフィルタと、前記第1のフィルタと表示面9との間に設けられ、第1の画素71から前記第1の範囲に及ぶ前記光のうち前記第1の範囲内で前記第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、第2の画素72から前記第2の範囲に及ぶ前記光のうち前記第2の範囲内で前記第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ前記光を通す第2のフィルタと、を有することを特徴とする電気光学装置。
【選択図】図7
【解決手段】表示面9と、第1の画像を形成する第1の画素71及び第2の画像を形成する第2の画素72を少なくとも含み、表示面9側に向けて光を射出する複数の画素7と、第1の画素71から表示面9を介して第1の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、第2の画素72から表示面9を介して第2の範囲に及ぶ前記光を通す第1のフィルタと、前記第1のフィルタと表示面9との間に設けられ、第1の画素71から前記第1の範囲に及ぶ前記光のうち前記第1の範囲内で前記第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、第2の画素72から前記第2の範囲に及ぶ前記光のうち前記第2の範囲内で前記第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ前記光を通す第2のフィルタと、を有することを特徴とする電気光学装置。
【選択図】図7
Description
本発明は、電気光学装置及び電子機器に関する。
従来、電気光学装置の1つとして、複数の方向から見たときに、それぞれの視方向ごとに異なる画像を表示(以下、指向性表示と呼ぶ)することができる表示装置が知られている。このような表示装置としては、開口部と遮光部とを有するバリアを介して複数の視点のそれぞれに、互いに異なる画像を表示することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、画像を形成する表示パネルと上記のバリアとを有する表示装置で、2つの方向に指向性表示を行う仕組みについて、断面図を用いて説明する。表示パネル600は、図39(a)に示すように、第1の画像を表示する第1の画素601と、第2の画像を表示する第2の画素603とを有している。バリア605の遮光部607は、第1の画素601の一部601aと、第2の画素603の一部603aとに重なっている。つまり、遮光部607同士間に位置する開口部609は、第1の画素601の他部601bと、第2の画素603の他部603bとに重なる領域に設けられている。
第1の画素601から射出された光は、開口部609を介して第1の範囲611に及ぶ。また、第2の画素603から射出された光は、図39(b)に示すように、開口部609を介して第2の範囲613に及ぶ。つまり、第1の範囲611内に視点がある場合、その視点から第1の画像が視認され得る。また、第2の範囲613内に視点がある場合、その視点から第2の画像が視認され得る。なお、第1の範囲611及び第2の範囲613は、図39(c)に示すように、互いに重なる範囲615を有している。範囲615内にある視点からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した状態で視認される。
第1の範囲611から範囲615を除いた範囲619a内にある視点からは、第1の画像だけが視認され得る。同様に、第2の範囲613から範囲615を除いた範囲619b内にある視点からは、第2の画像だけが視認され得る。範囲619a及び範囲619bは、それぞれ、適視範囲619a及び適視範囲619bと呼ばれる。
第1の範囲611から範囲615を除いた範囲619a内にある視点からは、第1の画像だけが視認され得る。同様に、第2の範囲613から範囲615を除いた範囲619b内にある視点からは、第2の画像だけが視認され得る。範囲619a及び範囲619bは、それぞれ、適視範囲619a及び適視範囲619bと呼ばれる。
ところで、遮光部607同士間の開口部609を通過する光は、遮光部607と開口部609との境界部で回折現象を生じる。回折現象を生じた光は、回折光617となって範囲615よりも外側に広がってしまう。このことは、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲615が広がることを意味する。この結果、適視領域619aと適視領域619bとのそれぞれが狭くなってしまう。
つまり、従来の表示装置では、異なる画像同士が重畳する範囲を軽減することが困難であるという未解決の課題がある。
つまり、従来の表示装置では、異なる画像同士が重畳する範囲を軽減することが困難であるという未解決の課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]表示面と、第1の画像を形成する第1の画素及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含み、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、前記第1の画素から前記表示面を介して第1の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、前記第2の画素から前記表示面を介して第2の範囲に及ぶ前記光を通す第1のフィルタと、前記第1のフィルタよりも前記表示面側に設けられ、前記第1の画素から前記第1の範囲に及ぶ前記光のうち前記第1の範囲内で前記第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、前記第2の画素から前記第2の範囲に及ぶ前記光のうち前記第2の範囲内で前記第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ前記光を通す第2のフィルタと、を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例1の電気光学装置は、表示面と、複数の画素と、第1のフィルタと、第2のフィルタとを有している。複数の画素には、少なくとも、第1の画素と第2の画素とが含まれる。第1のフィルタは、第1の画素から表示面を介して第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から表示面を介して第2の範囲に及ぶ光を通す。つまり、第1の画素から表示面側に向けて射出された光は、第1のフィルタによって第1の範囲に及ぶ。また、第2の画素から表示面側に向けて射出された光は、第1のフィルタによって第2の範囲に及ぶ。これにより、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、適用例1の電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
ここで、第1の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。
適用例1では、第1のフィルタよりも表示面側に、第2のフィルタが設けられている。第2のフィルタは、第1の画素から第1の範囲に及ぶ光のうち第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から第2の範囲に及ぶ光のうち第4の範囲に及ぶ光を通す。第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第1の範囲よりも狭い。第4の範囲は、第2の範囲内にあり、第2の範囲よりも狭い。つまり、第1の範囲に及ぶ光や第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2のフィルタによって遮られる。
従って、適用例1では、第1のフィルタを通るときに回折する光が表示面を経て射出されることを軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。
適用例1では、第1のフィルタよりも表示面側に、第2のフィルタが設けられている。第2のフィルタは、第1の画素から第1の範囲に及ぶ光のうち第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から第2の範囲に及ぶ光のうち第4の範囲に及ぶ光を通す。第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第1の範囲よりも狭い。第4の範囲は、第2の範囲内にあり、第2の範囲よりも狭い。つまり、第1の範囲に及ぶ光や第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2のフィルタによって遮られる。
従って、適用例1では、第1のフィルタを通るときに回折する光が表示面を経て射出されることを軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。
[適用例2]上記の電気光学装置であって、前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタのいずれか一方がカラーフィルタで構成されており、複数の前記第1の画素のそれぞれから前記第1の範囲に及ぶ各前記光の色、及び複数の前記第2の画素のそれぞれから前記第2の範囲に及ぶ各前記光の色を規定する第3のフィルタを有することを特徴とする電気光学装置。
適用例2の電気光学装置は、第3のフィルタを有している。第3のフィルタは、複数の第1の画素のそれぞれから第1の範囲に及ぶ各光の色、及び複数の第2の画素のそれぞれから第2の範囲に及ぶ各光の色を規定する。これにより、第1の画像及び第2の画像のそれぞれをカラー表示することができる。
また、適用例2では、第1のフィルタ及び第2のフィルタのいずれか一方がカラーフィルタで構成されている。つまり、第3のフィルタによって色が規定された各光は、カラーフィルタを通ってから表示面を経て射出される。適用例2では、色が規定された光がカラーフィルタを通るので、カラー表示の彩度を向上させることができる。
また、適用例2では、第1のフィルタ及び第2のフィルタのいずれか一方がカラーフィルタで構成されている。つまり、第3のフィルタによって色が規定された各光は、カラーフィルタを通ってから表示面を経て射出される。適用例2では、色が規定された光がカラーフィルタを通るので、カラー表示の彩度を向上させることができる。
[適用例3]上記の電気光学装置であって、前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタの他方は、前記複数の画素のそれぞれから射出された前記光の一部を前記表示面側に通す開口部が設けられた遮光膜で構成されていることを特徴とする電気光学装置。
適用例3では、第1のフィルタ及び第2のフィルタの他方が遮光膜で構成されている。遮光膜には、各画素から射出された光を表示面側に通す開口部が設けられている。これにより、例えば第1のフィルタが遮光膜で構成される場合には、第1の画素から射出された光が開口部を通って第1の範囲に及ぶとともに、第2の画素から射出された光が開口部を通って第2の範囲に及ぶ。また、例えば第2のフィルタが遮光膜で構成される場合には、第1の画素から第1の範囲に及ぶ光のうち第3の範囲に及ぶ光が開口部を通るとともに、第2の画素から第2の範囲に及ぶ光のうち第4の範囲に及ぶ光が開口部を通る。
適用例3では、第3のフィルタによって色が規定された各光は、遮光膜の開口部を通ってから表示面を経て射出される。これにより、例えば第1のフィルタ及び第2のフィルタの双方がカラーフィルタで構成されている場合に比較して、カラーフィルタを通る回数が少なくなるので、表示面から射出される光の明度が損なわれることを軽減することができる。
適用例3では、第3のフィルタによって色が規定された各光は、遮光膜の開口部を通ってから表示面を経て射出される。これにより、例えば第1のフィルタ及び第2のフィルタの双方がカラーフィルタで構成されている場合に比較して、カラーフィルタを通る回数が少なくなるので、表示面から射出される光の明度が損なわれることを軽減することができる。
[適用例4]上記の電気光学装置であって、前記遮光膜は、前記光を吸収する材料で構成されていることを特徴とする電気光学装置。
適用例4では、遮光膜が光を吸収する材料で構成されているので、遮光膜に及ぶ光を吸収することができる。
[適用例5]上記の電気光学装置であって、前記第1のフィルタは、前記遮光膜で構成されているとともに、前記複数の画素よりも前記表示面側に設けられており、前記第3のフィルタは、前記複数の画素と前記第1のフィルタとの間に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例5では、第1のフィルタが遮光膜で構成されているとともに複数の画素よりも表示面側に設けられており、第3のフィルタが複数の画素と第1のフィルタとの間に設けられている。各画素から表示面側に向けて射出された各光は、第3のフィルタによって色が規定される。第3のフィルタによって色が規定された光のうちで第1の画素からの光は、第1のフィルタである遮光膜の開口部を通って第1の範囲に及ぶ。このとき、第1の範囲に及ぶ光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって第3の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。また、第3のフィルタによって色が規定された光のうちで第2の画素からの光は、第1のフィルタである遮光膜の開口部を通って第2の範囲に及ぶ。このとき、第2の範囲に及ぶ光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって第4の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。
第1の範囲に及ぶ光が遮光膜の開口部を通るときに回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の範囲に及ぶ光が遮光膜の開口部を通るときに回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。そして、遮光膜の開口部を通るときに回折する光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって吸収される。従って、第1のフィルタである遮光膜の開口部を通るときに回折する光を、第2のフィルタであるカラーフィルタで軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。
[適用例6]上記の電気光学装置であって、前記複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例6の電気光学装置は、画素ごとに駆動される液晶を有している。これにより、液晶に入射された光を画素ごとに変調することができる。また、第1のフィルタが液晶よりも表示面側に設けられ、第3のフィルタが液晶と第1のフィルタとの間に設けられる。このため、液晶に入射された光を画素ごとに変調してから、この光の色を第3のフィルタで規定することができる。
画素ごとに変調されてから色が規定された光のうち、第1の画素からの光は、第1のフィルタ及び第2のフィルタを通ることによって、表示面を経て第3の範囲に及ぶ。また、第2の画素からの光は、第1のフィルタ及び第2のフィルタを通ることによって、表示面を経て第4の範囲に及ぶ。
画素ごとに変調されてから色が規定された光のうち、第1の画素からの光は、第1のフィルタ及び第2のフィルタを通ることによって、表示面を経て第3の範囲に及ぶ。また、第2の画素からの光は、第1のフィルタ及び第2のフィルタを通ることによって、表示面を経て第4の範囲に及ぶ。
[適用例7]上記の電気光学装置であって、前記複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶を有することを特徴とする電気光学装置。
適用例7の電気光学装置は、画素ごとに駆動される液晶を有している。これにより、液晶に入射された光を画素ごとに変調することができる。
[適用例8]上記の電気光学装置であって、前記第1のフィルタは、前記遮光膜で構成されているとともに、前記液晶の前記表示面側とは反対側に設けられており、前記第3のフィルタは、前記液晶と前記第2のフィルタとの間に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例8では、第1のフィルタが遮光膜で構成されているとともに液晶の表示面側とは反対側に設けられており、第3のフィルタが液晶と第2のフィルタとの間に設けられている。第1のフィルタである遮光膜の開口部を通って液晶の第1の画素に入射された光は、第1の画素から第1の範囲に及ぶ。第1のフィルタである遮光膜の開口部を通って液晶の第2の画素に入射された光は、第2の画素から第2の範囲に及ぶ。このとき、各第1の画素から第1の範囲に及ぶ光、及び各第2の画素から第2の範囲に及ぶ光は、それぞれ、第3のフィルタによって色が規定される。そして、第3のフィルタによって色が規定されて第1の範囲に及ぶ光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって第3の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。また、第3のフィルタによって色が規定されて第2の範囲に及ぶ光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって第4の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。
第1の画素に入射された光がこの第1の画素で回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の画素に入射された光がこの第2の画素で回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。そして、第1の画素や第2の画素で回折する光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって吸収される。従って、各画素で回折する光を、第2のフィルタであるカラーフィルタで軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。
[適用例9]上記の電気光学装置であって、前記液晶は、一対の基板間に、前記一対の基板によって保持された状態で介在しており、前記第1のフィルタ及び前記第3のフィルタは、前記一対の基板間に介在していることを特徴とする電気光学装置。
適用例9では、液晶が一対の基板間に、これらの一対の基板によって保持された状態で介在し、第1のフィルタ及び第3のフィルタが一対の基板間に介在している。このため、第1のフィルタが一対の基板の外側に配置される場合に比較して、液晶と第1のフィルタとの間の距離を短縮することができる。従って、指向性表示を行う各方向における適視範囲を拡大することができる。
[適用例10]上記の電気光学装置であって、前記第1のフィルタは、前記カラーフィルタで構成されているとともに、前記液晶よりも前記表示面側に設けられており、前記第3のフィルタは、前記液晶の前記表示面側とは反対側に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例10では、第1のフィルタがカラーフィルタで構成されているとともに液晶よりも表示面側に設けられており、第3のフィルタが液晶の表示面側とは反対側に設けられている。液晶の各画素には、第3のフィルタによって色が規定された光が入射される。第3のフィルタによって色が規定されてから第1の画素に入射された光は、第1の画素から第1のフィルタであるカラーフィルタを通って第1の範囲に及ぶ。第3のフィルタによって色が規定されてから第2の画素に入射された光は、第2の画素から第1のフィルタであるカラーフィルタを通って第2の範囲に及ぶ。このとき、各第1の画素から第1の範囲に及ぶ光は、第2のフィルタである遮光膜の開口部を通って第3の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。各第2の画素から第2の範囲に及ぶ光は、第2のフィルタである遮光膜の開口部を通って第4の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。
第1の画素に入射された光がこの第1の画素で回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の画素に入射された光がこの第2の画素で回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。そして、第1の画素や第2の画素で回折する光は、第2のフィルタである遮光膜によって遮られる。従って、各画素で回折する光を、第2のフィルタである遮光膜で軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。
[適用例11]上記の電気光学装置であって、前記第1のフィルタは、前記遮光膜で構成されているとともに、前記液晶の前記表示面側とは反対側に設けられており、前記第3のフィルタは、前記第1のフィルタの前記表示面側とは反対側に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
適用例11では、第1のフィルタが遮光膜で構成されているとともに液晶の表示面側とは反対側に設けられており、第3のフィルタが第1のフィルタの表示面側とは反対側に設けられている。液晶の第1の画素には、第3のフィルタによって色が規定されてから第1のフィルタである遮光膜の開口部を通って第1の範囲に及ぶ光が入射される。液晶の第2の画素には、第3のフィルタによって色が規定されてから第1のフィルタである遮光膜の開口部を通って第2の範囲に及ぶ光が入射される。このとき、各第1の画素に入射された光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって第3の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。各第2の画素に入射された光は、第2のフィルタであるカラーフィルタを通って第4の範囲に及ぶ光として表示面を経て射出される。
第3のフィルタによって色が規定されてから遮光膜の開口部を通って第1の範囲に及ぶ光がこの開口部を通るときに回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の範囲に及ぶ光が遮光膜の開口部を通るときに回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。そして、遮光膜の開口部を通るときに回折する光は、第2のフィルタであるカラーフィルタによって吸収される。従って、第1のフィルタである遮光膜の開口部を通るときに回折する光を、第2のフィルタであるカラーフィルタで軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。
[適用例12]上記の電気光学装置であって、前記液晶は、一対の基板間に、前記一対の基板によって保持された状態で介在しており、前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタは、前記一対の基板間に介在していることを特徴とする電気光学装置。
適用例12では、液晶が一対の基板間に、これらの一対の基板によって保持された状態で介在し、第1のフィルタ及び第2のフィルタが一対の基板間に介在している。このため、第1のフィルタ及び第2のフィルタが一対の基板の外側に配置される場合に比較して、電気光学装置の薄型化が図られる。
[適用例13]上記の電気光学装置を表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
適用例13の電子機器は、表示部としての電気光学装置が、表示面と、複数の画素と、第1のフィルタと、第2のフィルタとを有している。複数の画素には、少なくとも、第1の画素と第2の画素とが含まれる。第1のフィルタは、第1の画素から表示面を介して第1の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から表示面を介して第2の範囲に及ぶ光を通す。つまり、第1の画素から表示面側に向けて射出された光は、第1のフィルタによって第1の範囲に及ぶ。また、第2の画素から表示面側に向けて射出された光は、第1のフィルタによって第2の範囲に及ぶ。これにより、第1の範囲からは、第1の画素によって形成される第1の画像が視認され、第2の範囲からは、第2の画素によって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、この電気光学装置では、少なくとも2つの方向に指向性表示を行うことができる。
ここで、第1の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。
この電気光学装置では、第1のフィルタと表示面との間に、第2のフィルタが設けられている。第2のフィルタは、第1の画素から第1の範囲に及ぶ光のうち第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から第2の範囲に及ぶ光のうち第4の範囲に及ぶ光を通す。第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第1の範囲よりも狭い。第4の範囲は、第2の範囲内にあり、第2の範囲よりも狭い。つまり、第1の範囲に及ぶ光や第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2のフィルタによって遮られる。
従って、この電気光学装置では、第1のフィルタを通るときに回折する光が表示面を経て射出されることを軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。そして、適用例13の電子機器は、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる電気光学装置を表示部として備えているので、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲の軽減が図られる。
ここで、第1の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第1の範囲よりも外側に広がる。また、第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2の範囲よりも外側に広がる。
この電気光学装置では、第1のフィルタと表示面との間に、第2のフィルタが設けられている。第2のフィルタは、第1の画素から第1の範囲に及ぶ光のうち第3の範囲に及ぶ光を通すとともに、第2の画素から第2の範囲に及ぶ光のうち第4の範囲に及ぶ光を通す。第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第1の範囲よりも狭い。第4の範囲は、第2の範囲内にあり、第2の範囲よりも狭い。つまり、第1の範囲に及ぶ光や第2の範囲に及ぶ光が第1のフィルタを通るときに回折する光は、第2のフィルタによって遮られる。
従って、この電気光学装置では、第1のフィルタを通るときに回折する光が表示面を経て射出されることを軽減することができる。この結果、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる。そして、適用例13の電子機器は、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲を軽減することができる電気光学装置を表示部として備えているので、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲の軽減が図られる。
実施形態について、電気光学装置の1つである表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5とを有している。
第1実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5とを有している。
ここで、表示パネル3には、複数の画素7が設定されている。複数の画素7は、表示領域8内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。なお、表示領域8とは、画像が表示され得る領域である。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素7が誇張され、且つ画素7の個数が減じられている。
表示パネル3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、液晶パネル11と、偏光板13a及び13bと、カラーフィルタ基板14とを有している。
液晶パネル11は、駆動素子基板15と、対向基板17と、液晶19とを有している。
駆動素子基板15には、表示面9側すなわち液晶19側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
液晶パネル11は、駆動素子基板15と、対向基板17と、液晶19とを有している。
駆動素子基板15には、表示面9側すなわち液晶19側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
対向基板17は、駆動素子基板15よりも表示面9側で駆動素子基板15に対向し、且つ駆動素子基板15との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板17には、表示パネル3における表示面9の裏面に相当する面である底面23側すなわち液晶19側に、後述する対向電極などが設けられている。
液晶19は、駆動素子基板15及び対向基板17の間に介在しており、表示パネル3の周縁よりも内側で表示領域8を囲むシール材25によって、駆動素子基板15及び対向基板17の間に封止されている。なお、本実施形態では、液晶19として、TN(Twisted Nematic)型が採用されている。
カラーフィルタ基板14は、対向基板17よりも表示面9側で対向基板17に対向した状態で設けられている。
偏光板13aは、駆動素子基板15よりも底面23側に設けられている。偏光板13bは、カラーフィルタ基板14よりも表示面9側に設けられている。表示装置1では、偏光板13a及び13bは、偏光板13aにおける光の透過軸の方向と、偏光板13bにおける光の透過軸の方向とが、互いに直交する方向に設定されている。偏光板13a及び13bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
偏光板13aは、駆動素子基板15よりも底面23側に設けられている。偏光板13bは、カラーフィルタ基板14よりも表示面9側に設けられている。表示装置1では、偏光板13a及び13bは、偏光板13aにおける光の透過軸の方向と、偏光板13bにおける光の透過軸の方向とが、互いに直交する方向に設定されている。偏光板13a及び13bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
照明装置5は、表示パネル3の底面23側に設けられており、導光板31と、光源33とを有している。導光板31は、図2で見て表示パネル3の下側に設けられており、表示パネル3の底面23に対向する光射出面35bを有している。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板31の側面35aの右方に設けられている。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板31の側面35aの右方に設けられている。
光源33からの光は、導光板31の側面35aに入射される。導光板31に入射された光は、導光板31の中で反射を繰り返しながら光射出面35bから射出される。光射出面35bから射出された光は、表示パネル3の底面23から、偏光板13aを介して表示パネル3に入射される。なお、導光板31には、必要に応じて、光射出面35bに拡散板が設けられ、底面35cに反射板が設けられる。
表示パネル3に設定されている複数の画素7は、それぞれ、表示面9から射出する光の色が、図3に示すように、赤系(R)、緑系(G)及び青系(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素7は、Rの光を射出する画素7rと、Gの光を射出する画素7gと、Bの光を射出する画素7bとを含んでいる。
ここで、Rの色は、純粋な赤の色相に限定されず、橙等を含む。Gの色は、純粋な緑の色相に限定されず、青緑や黄緑を含む。Bの色は、純粋な青の色相に限定されず、青紫や青緑等を含む。他の観点から、Rの色を呈する光は、光の波長のピークが、可視光領域で570nm以上の範囲にある光であると定義され得る。また、Gの色を呈する光は、光の波長のピークが500nm〜565nmの範囲にある光であると定義され得る。Bの色を呈する光は、光の波長のピークが415nm〜495nmの範囲にある光であると定義され得る。
マトリクスMでは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素列41を構成している。1つの画素列41内の各画素7は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素7rがY方向に配列した画素列41rと、複数の画素7gがY方向に配列した画素列41gと、複数の画素7bがY方向に配列した画素列41bとを有している。そして、マトリクスMでは、画素列41r、画素列41g及び画素列41bが、この順でX方向に沿って反復して並んでいる。
また、表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、図4に示すように、複数の第1の画素71と、複数の第2の画素72とにわけられている。表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第1の画素71から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第1の画像を表示することができる。また、表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
なお、第1の画像と第2の画像とは、互いに異なる画像であることと、互いに同じ画像であることとが問われない。また、以下においては、画素7という表記と、画素7r、7g及び7bという表記と、第1の画素71及び第2の画素72という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71及び第2の画素72のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7r1、7g1及び7b1、並びに、第2の画素7r2、7g2及び7b2という表記が用いられる。
表示装置1では、第1の画素71と第2の画素72とが、X方向に交互に並んでいる。1つの画素列41は、複数の第1の画素71又は複数の第2の画素72によって構成されている。つまり、マトリクスMは、複数の第1の画素71がY方向に沿って配列した画素列411と、複数の第2の画素72がY方向に沿って配列した画素列412とを有している。なお、以下においては、画素列41という表記と、画素列41r、画素列41g及び画素列41bという表記と、画素列411及び画素列412という表記とが、適宜、使いわけられる。また、画素列411及び画素列412のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、画素列41r1、41g1及び41b1、並びに、画素列41r2、41g2及び41b2という表記が用いられる。
表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7は、X方向に隣り合う第1の画素71及び第2の画素72の2つの画素7ごとに、これらの2つの画素7を1組とする複数組の画素群43にわけられている。各画素群43での第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群43間で統一している。本実施形態では、第1の画素71と第2の画素72とが、図4で見て、X方向に左側から右側に向かってこの順で並んでいる。なお、第1の画素71及び第2の画素72の並び順は、複数組の画素群43間で統一していれば、いずれが左側でも右側でもよい。
マトリクスMにおいて、複数組の画素群43は、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。つまり、複数組の画素群43は、マトリクス状に配列している。
マトリクスMにおいて、複数組の画素群43は、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。つまり、複数組の画素群43は、マトリクス状に配列している。
ここで、液晶パネル11の駆動素子基板15及び対向基板17、並びにカラーフィルタ基板14のそれぞれの構成について、詳細を説明する。
駆動素子基板15は、図4中のC−C線における断面図である図6に示すように、第1基板51を有している。第1基板51は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面53aと、底面23側に向けられた第2面53bとを有している。
駆動素子基板15は、図4中のC−C線における断面図である図6に示すように、第1基板51を有している。第1基板51は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面53aと、底面23側に向けられた第2面53bとを有している。
第1基板51の第1面53aには、ゲート絶縁層55が設けられている。ゲート絶縁層55の表示面9側には、絶縁層57が設けられている。絶縁層57の表示面9側には、配向膜59が設けられている。
また、駆動素子基板15には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子61と、画素電極63とが、第1基板51の第1面53a側に設けられている。
TFT素子61は、ゲート電極165と、半導体層167と、ソース電極169と、ドレイン電極171とを有している。
また、駆動素子基板15には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子61と、画素電極63とが、第1基板51の第1面53a側に設けられている。
TFT素子61は、ゲート電極165と、半導体層167と、ソース電極169と、ドレイン電極171とを有している。
ゲート電極165は、第1基板51の第1面53aに設けられており、ゲート絶縁層55によって表示面9側から覆われている。なお、ゲート絶縁層55の材料としては、例えば、SiOやSiNなどの光透過性を有する材料が採用され得る。
半導体層167は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁層55を挟んでゲート電極165に対向する位置に設けられている。半導体層167には、図示しないソース領域と、ドレイン領域とが設けられている。
半導体層167は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁層55を挟んでゲート電極165に対向する位置に設けられている。半導体層167には、図示しないソース領域と、ドレイン領域とが設けられている。
ソース電極169は、ゲート絶縁層55の表示面9側に設けられており、一部が半導体層167のソース領域に重なっている。
ドレイン電極171は、ゲート絶縁層55の表示面9側に設けられており、一部が半導体層167のドレイン領域に重なっている。
TFT素子61は、絶縁層57によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁層57の材料としては、例えば、SiO、SiN、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する材料が採用され得る。
ドレイン電極171は、ゲート絶縁層55の表示面9側に設けられており、一部が半導体層167のドレイン領域に重なっている。
TFT素子61は、絶縁層57によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁層57の材料としては、例えば、SiO、SiN、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する材料が採用され得る。
画素電極63は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の酸化導電膜や、Mg及びAg等の金属が光透過性を有するように薄膜化したものなどの光透過性を有する材料で構成され、絶縁層57の表示面9側に設けられている。画素電極63は、絶縁層57に設けられたコンタクトホール173を介してドレイン電極171につながっている。
配向膜59は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁層57及び画素電極63を表示面9側から覆っている。なお、配向膜59には、配向処理が施されている。
配向膜59は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁層57及び画素電極63を表示面9側から覆っている。なお、配向膜59には、配向処理が施されている。
対向基板17は、第2基板65を有している。第2基板65は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面66aと、底面23側に向けられた対向面66bとを有している。
第2基板65の対向面66bには、遮光膜67が設けられている。遮光膜67は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。遮光膜67は、Y方向に並ぶ複数の画素7間にわたって設けられている。
第2基板65の対向面66bには、遮光膜67が設けられている。遮光膜67は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。遮光膜67は、Y方向に並ぶ複数の画素7間にわたって設けられている。
遮光膜67の底面23側には、樹脂層69が設けられている。樹脂層69は、光透過性を有する樹脂で構成されており、シート状の樹脂を貼り付けたり、液状の樹脂をスピンコート法などで膜状に配置してから固化させたりすることで形成され得る。
樹脂層69の底面23側には、各画素7を区画する光吸収層71が領域72にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層71によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層71は、光吸収性を有する材料で構成され、樹脂層69の底面23側に、平面視で格子状に設けられている。
樹脂層69の底面23側には、各画素7を区画する光吸収層71が領域72にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7は、光吸収層71によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層71は、光吸収性を有する材料で構成され、樹脂層69の底面23側に、平面視で格子状に設けられている。
樹脂層69の底面23側には、光吸収層71によって囲まれた各領域、すなわち各画素7の領域を底面23側から覆うカラーフィルタ73が設けられている。
ここで、カラーフィルタ73は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ73は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ73は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ73はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ73はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルタ73に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルタ73r、73g及び73bという表記が用いられる。
ここで、カラーフィルタ73は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ73は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ73は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ73はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ73はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルタ73に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルタ73r、73g及び73bという表記が用いられる。
光吸収層71及びカラーフィルタ73の底面23側には、オーバーコート層75が設けられている。オーバーコート層75は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、光吸収層71及びカラーフィルタ73を底面23側から覆っている。
オーバーコート層75の底面23側には、対向電極77が設けられている。対向電極77は、例えばITO等の酸化導電膜や、Mg及びAg等の金属が光透過性を有するように薄膜化したものなどの光透過性を有する材料で構成されている。対向電極77は、マトリクスMを構成する複数の画素7に、平面視で重なる領域に設けられている。なお、対向電極77は、図示しない共通線につながっている。
対向電極77の底面23側には、配向膜79が設けられている。配向膜79は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極77を底面23側から覆っている。配向膜79には、配向処理が施されている。
オーバーコート層75の底面23側には、対向電極77が設けられている。対向電極77は、例えばITO等の酸化導電膜や、Mg及びAg等の金属が光透過性を有するように薄膜化したものなどの光透過性を有する材料で構成されている。対向電極77は、マトリクスMを構成する複数の画素7に、平面視で重なる領域に設けられている。なお、対向電極77は、図示しない共通線につながっている。
対向電極77の底面23側には、配向膜79が設けられている。配向膜79は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極77を底面23側から覆っている。配向膜79には、配向処理が施されている。
なお、前述したTFT素子61は、図6で見て左側の領域72内に設けられており、ドレイン電極171が領域72内から画素7の領域内に延長されている。X方向に隣り合う画素7間において、ゲート電極165同士は、図示しないゲート線によって接続されている。また、Y方向に隣り合う画素7間において、ソース電極169同士は、図示しないデータ線によって接続されている。
駆動素子基板15及び対向基板17の間に介在する液晶19は、配向膜59と配向膜79との間に介在している。表示装置1では、図2に示すシール材25は、図6に示す第1基板51の第1面53aと、第2基板65の対向面66bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、液晶19は、第1基板51及び第2基板65によって保持されている。なお、シール材25は、配向膜59及び配向膜79の間に設けられていてもよい。この場合、液晶19は、駆動素子基板15及び対向基板17に保持されているとみなされ得る。
カラーフィルタ基板14は、第3基板81を有している。第3基板81は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面82aと、底面23側に向けられた対向面82bとを有している。
第3基板81の対向面82bには、光吸収層83が領域84にわたって、平面視で格子状に設けられている。また、対向面82bには、光吸収層83によって囲まれた各領域86を底面23側から覆う第2カラーフィルタ85が設けられている。
第3基板81の対向面82bには、光吸収層83が領域84にわたって、平面視で格子状に設けられている。また、対向面82bには、光吸収層83によって囲まれた各領域86を底面23側から覆う第2カラーフィルタ85が設けられている。
光吸収層83及び第2カラーフィルタ85の底面23側には、オーバーコート層87が設けられている。オーバーコート層87は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、光吸収層83及び第2カラーフィルタ85を底面23側から覆っている。
上記の構成を有するカラーフィルタ基板14は、対向面82bが第2基板65の外向面66aに向けられた状態で、オーバーコート層87が外向面66aに、光透過性を有する接着剤89を介して貼り付けられている。
上記の構成を有するカラーフィルタ基板14は、対向面82bが第2基板65の外向面66aに向けられた状態で、オーバーコート層87が外向面66aに、光透過性を有する接着剤89を介して貼り付けられている。
ここで、遮光膜67は、図6中のD−D線における断面図である図7に示すように、画素群43ごとに設けられている。つまり、対向基板17は、複数の遮光膜67を有している。各遮光膜67は、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72間にまたがる領域に設けられている。
また、各遮光膜67は、遮光膜67と画素群43との平面図である図8に示すように、Y方向に並ぶ複数組の画素群43間にわたって設けられている。つまり、1つの遮光膜67は、Y方向に配列する複数組の画素群43に対応している。なお、図8では、構成をわかりやすく示すため、各遮光膜67にハッチングが施されている。
また、各遮光膜67は、遮光膜67と画素群43との平面図である図8に示すように、Y方向に並ぶ複数組の画素群43間にわたって設けられている。つまり、1つの遮光膜67は、Y方向に配列する複数組の画素群43に対応している。なお、図8では、構成をわかりやすく示すため、各遮光膜67にハッチングが施されている。
そして、X方向に隣り合う遮光膜67同士間には、開口部91が設けられている。換言すれば、複数の遮光膜67は、マトリクスMを構成する複数の画素7間にわたって一連した遮光膜に、X方向に隣り合う画素群43間に開口部91を設けた構成を有していると表現され得る。
対向電極77は、図7に示すように、複数の画素7間にわたって一連した状態で設けられており、複数の画素7間にわたって共通して機能する。各画素電極63は、平面視で周縁部が領域72内に及んでいる。
また、第2カラーフィルタ85は、それぞれ、画素群43ごとに設けられている。なお、以下において、各第2カラーフィルタ85に対してR、G及びBが識別される場合に、第2カラーフィルタ85r、85g及び85bという表記が用いられる。
各第2カラーフィルタ85の色は、X方向に1つの画素群43を挟んで隣り合う第1の画素71及び第2の画素72に対応するカラーフィルタ73と同じ色に設定されている。換言すれば、各第2カラーフィルタ85は、対応する画素群43のカラーフィルタ73とは異なる色に設定されている。
また、第2カラーフィルタ85は、それぞれ、画素群43ごとに設けられている。なお、以下において、各第2カラーフィルタ85に対してR、G及びBが識別される場合に、第2カラーフィルタ85r、85g及び85bという表記が用いられる。
各第2カラーフィルタ85の色は、X方向に1つの画素群43を挟んで隣り合う第1の画素71及び第2の画素72に対応するカラーフィルタ73と同じ色に設定されている。換言すれば、各第2カラーフィルタ85は、対応する画素群43のカラーフィルタ73とは異なる色に設定されている。
例えば、第2カラーフィルタ85gは、液晶19並びにカラーフィルタ73及び第2カラーフィルタ85を模式的に示す断面図である図9に示すように、カラーフィルタ73b及びカラーフィルタ73rに対応している。そして、第2カラーフィルタ85gは、対応する画素群43を挟んで隣り合う第1の画素71及び第2の画素72のカラーフィルタ73gと同じ色に設定されている。
上記の構成を有する表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に光を照射した状態で液晶19の配向状態を画素7ごとに変化させることにより、表示が制御される。液晶19の配向状態は、TFT素子61のOFF状態及びON状態を切り替えることによって変化し得る。
図10(a)は、TFT素子61がOFF状態のときの偏光状態を示す図であり、図10(b)は、TFT素子61がON状態のときの偏光状態を示す図である。
表示装置1では、偏光板13aの透過軸の方向93は、図10(a)及び図10(b)に示すように、偏光板13bの透過軸の方向95に直交している。配向膜59の配向方向97は、透過軸の方向95に直交している。配向膜79の配向方向99は、透過軸の方向95に沿っている。
なお、図10(a)及び図10(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板13bの透過軸の方向95に沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
表示装置1では、偏光板13aの透過軸の方向93は、図10(a)及び図10(b)に示すように、偏光板13bの透過軸の方向95に直交している。配向膜59の配向方向97は、透過軸の方向95に直交している。配向膜79の配向方向99は、透過軸の方向95に沿っている。
なお、図10(a)及び図10(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板13bの透過軸の方向95に沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
照明装置5から偏光板13aに入射された入射光は、偏光板13aの透過軸の方向93すなわちY'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光103として液晶19に入射される。
液晶19に入射された直線偏光103は、TFT素子61がOFF状態のときに、図10(a)に示すように、液晶19の旋光性によってX'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光105として偏光板13bに向けて射出される。偏光板13bに向けて射出された直線偏光105は、偏光軸の方向が偏光板13bの透過軸の方向95に沿っているため、偏光板13bを透過する。
液晶19に入射された直線偏光103は、TFT素子61がOFF状態のときに、図10(a)に示すように、液晶19の旋光性によってX'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光105として偏光板13bに向けて射出される。偏光板13bに向けて射出された直線偏光105は、偏光軸の方向が偏光板13bの透過軸の方向95に沿っているため、偏光板13bを透過する。
他方で、TFT素子61がON状態のときに、直線偏光103は、図10(b)に示すように、偏光状態が維持されたまま直線偏光103として偏光板13bに向けて射出される。偏光板13bに向けて射出された直線偏光103は、偏光軸の方向が偏光板13bの透過軸の方向95に対して直交しているため、偏光板13bによって吸収される。
表示装置1では、TFT素子61がOFF状態のときに表示面9から光が射出され、TFT素子61がON状態のときに表示面9からの光の射出が遮断される所謂ノーマリホワイトの表示モードが採用されている。しかしながら、表示モードは、ノーマリホワイトに限定されず、ノーマリブラックも採用され得る。偏光板13aの透過軸の方向93をX'方向に合わせ、偏光板13bの透過軸の方向95をY'方向に合わせれば、ノーマリブラックが達成され得る。
ここで、表示装置1は、前述したように、複数の遮光膜67を有している。X方向に隣り合う遮光膜67同士間には、開口部91が設けられている。照明装置5から各画素7に入射された光は、開口部91を介して表示面9に向けて射出される。
このとき、第1の画素7r1、7g1及び7b1のそれぞれから表示面9側に向けて射出された光107aは、複数組の画素群43及び複数の遮光膜67を模式的に示す断面図である図11に示すように、各開口部91を介して第1の範囲109に及ぶ。
また、第2の画素7r2、7g2及び7b2のそれぞれから表示面9側に向けて射出された光107bは、各開口部91を介して第2の範囲111に及ぶ。なお、図11に示す断面は、図8中のE−E線における断面に相当している。
このとき、第1の画素7r1、7g1及び7b1のそれぞれから表示面9側に向けて射出された光107aは、複数組の画素群43及び複数の遮光膜67を模式的に示す断面図である図11に示すように、各開口部91を介して第1の範囲109に及ぶ。
また、第2の画素7r2、7g2及び7b2のそれぞれから表示面9側に向けて射出された光107bは、各開口部91を介して第2の範囲111に及ぶ。なお、図11に示す断面は、図8中のE−E線における断面に相当している。
第2カラーフィルタ85が省略されている場合には、第1の範囲109からは、開口部91を介して第1の画素71からの光107aが視認され得る。第2の範囲111からは、開口部91を介して第2の画素72からの光107bが視認され得る。第1の範囲109内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光107aによって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲111内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光107bによって形成される第2の画像が視認され得る。つまり、表示装置1では、複数の遮光膜67は、第1の画素71から第1の範囲109に及ぶ光107aを通すとともに、第2の画素72から第2の範囲111に及ぶ光107bを通す機能を有している。これにより、第1の画像を第1の範囲109に表示し、第2の画像を、第1の範囲109とは異なる第2の範囲111に表示する所謂指向性表示を行うことができる。
第1の範囲109及び第2の範囲111は、互いに重複する範囲113を有している。この範囲113からは、第1の画像と第2の画像とが重畳した状態で視認される。第1の範囲109から範囲113を除いた範囲115a(以下、適視範囲115aと呼ぶ)からは、第1の画像だけが視認され得る。また、第2の範囲111から範囲113を除いた範囲115b(以下、適視範囲115bと呼ぶ)からは、第2の画像だけが視認され得る。
表示装置1は、複数の第1の画素71から射出された光107aが第1の範囲109の両端のそれぞれにおいて交差し、複数の第2の画素72から射出された光107bが第2の範囲111の両端のそれぞれにおいて交差するように構成されている。これは、X方向に隣り合う遮光膜67同士間の間隔Paを、X方向に隣り合う画素群43同士間の間隔Pbよりも短く設定することによって実現され得る。
これにより、適視範囲115a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲115b内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。
これにより、適視範囲115a内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第1の画素71間で同等にすることができる。同様に、適視範囲115b内にある任意の視点から視認される光の量を、複数の第2の画素72間で同等にすることができる。
ところで、表示装置1には、複数組の画素群43並びに複数の遮光膜67及び第2カラーフィルタ85を模式的に示す断面図である図12に示すように、複数の遮光膜67と表示面9との間に第2カラーフィルタ85が設けられている。従って、各画素7から開口部91を介して表示面9側に向けて射出された光107a及び107bは、第2カラーフィルタ85を経て表示面9から液晶パネル11の外側に射出される。
ここで、表示装置1において、各開口部91のX方向における中点から、複数の第1の画素71のそれぞれにおける中点を経て第1の範囲109に至る光107aは、図12に示すように、適視範囲115a内の視点Laで交差する。同様に、各開口部91のX方向における中点から、複数の第2の画素72のそれぞれにおける中点を経て第2の範囲111に至る光107bは、適視範囲115b内の視点Lbで交差する。
ここで、表示装置1において、各開口部91のX方向における中点から、複数の第1の画素71のそれぞれにおける中点を経て第1の範囲109に至る光107aは、図12に示すように、適視範囲115a内の視点Laで交差する。同様に、各開口部91のX方向における中点から、複数の第2の画素72のそれぞれにおける中点を経て第2の範囲111に至る光107bは、適視範囲115b内の視点Lbで交差する。
これらの光107a及び107b間で同じ色に着目すると、第1の画素7r1から視点Laに至る光107aと、第2の画素7r2から視点Lbに至る光107bとは、交点Krで交差する。同様に、第1の画素7g1から視点Laに至る光107aと、第2の画素7g2から視点Lbに至る光107bとが交点Kgで交差し、第1の画素7b1から視点Laに至る光107aと、第2の画素7b2から視点Lbに至る光107bとが交点Kbで交差する。各第2カラーフィルタ85は、各交点Kr、Kg及びKbに位置している。なお、X方向に隣り合う第2カラーフィルタ85同士間の間隔Pcは、遮光膜67同士間の間隔Paよりも短く設定されている。
第1の画素71から開口部91を介して本来的に第1の範囲109に及ぶべき光107aは、図13に示すように、第2カラーフィルタ85を経て第3の範囲117に及ぶ。この第3の範囲117は、第1の範囲109内で第1の範囲109よりも狭い。
また、第2の画素72から開口部91を介して本来的に第2の範囲111に及ぶべき光107bは、第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。この第4の範囲119は、第2の範囲111内で第2の範囲111よりも狭い。
また、第2の画素72から開口部91を介して本来的に第2の範囲111に及ぶべき光107bは、第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。この第4の範囲119は、第2の範囲111内で第2の範囲111よりも狭い。
このとき、第1の画素71から射出された光107aは、図13中のF部の拡大図である図14に示すように、開口部91を通るときに回折して回折光121aを生じる。また、第2の画素72から射出された光107bは、開口部91を通るときに回折して回折光121bを生じる。回折光121aは、前述した第1の範囲109よりも外側に広がる。回折光121bは、前述した第2の範囲111よりも外側に広がる。つまり、回折光121aや回折光121bは、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113を広げる方向に作用する。
ところが、表示装置1では、遮光膜67よりも表示面9側に第2カラーフィルタ85が設けられているので、回折光121aや回折光121bは、第2カラーフィルタ85によって吸収される。従って、表示装置1では、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113を軽減することができる。
表示装置1において、複数の遮光膜67が第1のフィルタに対応し、第2カラーフィルタ85が第2のフィルタに対応し、カラーフィルタ73が第3のフィルタに対応している。
表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7の表示面9側に、複数の遮光膜67が設けられている。複数の遮光膜67の表示面9側には、第2カラーフィルタ85が設けられている。第1の画素71から表示面9側に射出された光107aは、遮光膜67同士間の開口部91及び第2カラーフィルタ85を経て第3の範囲117に及ぶ。また、第2の画素72から表示面9側に射出された光107bは、遮光膜67同士間の開口部91及び第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。つまり、表示装置1では、第3の範囲117及び第4の範囲119に指向性表示を行うことができる。
表示装置1では、マトリクスMを構成する複数の画素7の表示面9側に、複数の遮光膜67が設けられている。複数の遮光膜67の表示面9側には、第2カラーフィルタ85が設けられている。第1の画素71から表示面9側に射出された光107aは、遮光膜67同士間の開口部91及び第2カラーフィルタ85を経て第3の範囲117に及ぶ。また、第2の画素72から表示面9側に射出された光107bは、遮光膜67同士間の開口部91及び第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。つまり、表示装置1では、第3の範囲117及び第4の範囲119に指向性表示を行うことができる。
また、表示装置1では、複数の遮光膜67が、液晶19を保持する第1基板51と第2基板65との間に設けられている。このため、複数の遮光膜67が第1基板51及び第2基板65の外側に設けられる場合に比較して、複数の画素7と複数の遮光膜67との間の距離を短縮することができる。従って、表示装置1では、適視範囲115aや適視範囲115bを拡大することができる。
また、表示装置1では、複数の遮光膜67と液晶19との間に樹脂層69が設けられている。樹脂層69では、ガラスなどに比較して厚みを容易に調整することができる。従って、表示装置1では、樹脂層69の厚みを調整することで、適視範囲115aや適視範囲115bを調整しやすくすることができる。
なお、表示装置1では、複数の遮光膜67と液晶19との間に樹脂層69が介在する構成を例に説明したが、表示装置1の構成はこれに限定されず、樹脂層69に替えてガラス基板を適用した構成も採用され得る。また、表示装置1では、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成を例に説明したが、表示装置1の構成はこれに限定されない。表示装置1の構成としては、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成も採用され得る。
なお、表示装置1では、複数の遮光膜67と液晶19との間に樹脂層69が介在する構成を例に説明したが、表示装置1の構成はこれに限定されず、樹脂層69に替えてガラス基板を適用した構成も採用され得る。また、表示装置1では、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成を例に説明したが、表示装置1の構成はこれに限定されない。表示装置1の構成としては、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成も採用され得る。
また、表示装置1は、カラーフィルタ73と第2カラーフィルタ85とを有している。各画素7から表示面9側に射出される光は、各カラーフィルタ73によって色が規定される。そして、第1の画素71から表示面9側に射出されるときに各カラーフィルタ73によって色が規定され、第1の範囲109に及ぶ光107aは、第2カラーフィルタ85を経て第3の範囲117に及ぶ。第2の画素72から表示面9側に射出されるときに各カラーフィルタ73によって色が規定され、第2の範囲111に及ぶ光107bは、第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。つまり、表示装置1では、各カラーフィルタ73によって色が規定された光107a及び107bが第2カラーフィルタ85を通るので、カラー表示の彩度の向上が図られる。
なお、表示装置1では、複数の遮光膜67が複数の画素7よりも表示面9側に設けられているが、複数の遮光膜67の位置はこれに限定されず、複数の画素7よりも底面23側であってもよい。
ここで、複数の遮光膜67が複数の画素7よりも底面23側に設けられる例を、第2実施形態として説明する。
ここで、複数の遮光膜67が複数の画素7よりも底面23側に設けられる例を、第2実施形態として説明する。
第2実施形態における表示装置10は、表示装置10を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図15に示すように、表示パネル20と、照明装置5とを有している。表示パネル20は、液晶パネル30を有している。液晶パネル30では、対向基板17が駆動素子基板15よりも底面23側に設けられている。そして、カラーフィルタ基板14は、駆動素子基板15よりも表示面9側で駆動素子基板15に対向した状態で設けられている。
なお、表示装置10は、液晶パネル30において対向基板17が駆動素子基板15よりも底面23側に設けられていること、及び各画素群43に対する各遮光膜67の位置が異なることを除いて、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下において、表示装置10の各構成のうちで表示装置1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
液晶パネル30では、駆動素子基板15の第1基板51は、図4中のH−H線における断面図である図16に示すように、第1面53aが底面23側に向けられ、第2面53bが表示面9側に向けられている。対向基板17の第2基板65は、外向面66aが底面23側に向けられ、対向面66bが表示面9側に向けられている。
偏光板13aは、対向基板17よりも底面23側に設けられている。
偏光板13aは、対向基板17よりも底面23側に設けられている。
また、液晶パネル30では、各遮光膜67は、遮光膜67と画素群43との平面図である図17に示すように、X方向に隣り合う画素群43同士間に設けられている。そして、画素群43を構成する第1の画素71及び第2の画素72間にまたがる領域に、開口部91が設けられている。なお、図17では、構成をわかりやすく示すため、各遮光膜67にハッチングが施されている。
表示装置10では、照明装置5からの光は、遮光膜67同士間の開口部91を経て各画素7に入射される。
このとき、各開口部91を経て第1の画素7r1、7g1及び7b1のそれぞれに入射された光107aは、複数組の画素群43及び複数の遮光膜67を模式的に示す断面図である図18に示すように、第1の範囲109に及ぶ。
また、各開口部91を経て第2の画素7r2、7g2及び7b2のそれぞれに入射された光107bは、第2の範囲111に及ぶ。なお、図18に示す断面は、図17中のJ−J線における断面に相当している。
このとき、各開口部91を経て第1の画素7r1、7g1及び7b1のそれぞれに入射された光107aは、複数組の画素群43及び複数の遮光膜67を模式的に示す断面図である図18に示すように、第1の範囲109に及ぶ。
また、各開口部91を経て第2の画素7r2、7g2及び7b2のそれぞれに入射された光107bは、第2の範囲111に及ぶ。なお、図18に示す断面は、図17中のJ−J線における断面に相当している。
第2カラーフィルタ85が省略されている場合には、第1の範囲109からは、第1の画素71からの光107aが視認され得る。第2の範囲111からは、第2の画素72からの光107bが視認され得る。つまり、表示装置10では、複数の遮光膜67は、第1の画素71から第1の範囲109に及ぶ光107aを通すとともに、第2の画素72から第2の範囲111に及ぶ光107bを通す機能を有している。これにより、第1の画像を第1の範囲109に表示し、第2の画像を、第1の範囲109とは異なる第2の範囲111に表示する指向性表示を行うことができる。
なお、表示装置10では、X方向に隣り合う遮光膜67同士間の間隔Paは、X方向に隣り合う画素群43同士間の間隔Pbよりも長く設定されている。
なお、表示装置10では、X方向に隣り合う遮光膜67同士間の間隔Paは、X方向に隣り合う画素群43同士間の間隔Pbよりも長く設定されている。
開口部91を経て第1の画素71に入射され、第1の画素71から本来的に第1の範囲109に及ぶべき光107aは、図19に示すように、第2カラーフィルタ85を経て第3の範囲117に及ぶ。
また、開口部91を経て第2の画素72に入射され、第2の画素72から本来的に第2の範囲111に及ぶべき光107bは、第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。
また、開口部91を経て第2の画素72に入射され、第2の画素72から本来的に第2の範囲111に及ぶべき光107bは、第2カラーフィルタ85を経て第4の範囲119に及ぶ。
このとき、第1の画素71に入射された光107aは、図19中のL部の拡大図である図20に示すように、第1の画素71を通るときに回折して回折光121aを生じる。また、第2の画素72に入射された光107bは、第2の画素72を通るときに回折して回折光121bを生じる。回折光121aは、前述した第1の範囲109よりも外側に広がる。回折光121bは、前述した第2の範囲111よりも外側に広がる。つまり、回折光121aや回折光121bは、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113を広げる方向に作用する。
ところが、表示装置10では、複数の画素7よりも表示面9側に第2カラーフィルタ85が設けられているので、回折光121aや回折光121bは、第2カラーフィルタ85によって吸収される。従って、表示装置10では、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113を軽減することができる。
なお、表示装置10において、複数の遮光膜67が第1のフィルタに対応し、第2カラーフィルタ85が第2のフィルタに対応し、カラーフィルタ73が第3のフィルタに対応している。
第2実施形態における表示装置10は、第1実施形態における表示装置1と同様の効果を奏する。なお、表示装置10では、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成を例に説明したが、表示装置10の構成はこれに限定されない。表示装置10の構成としては、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成も採用され得る。
第2実施形態における表示装置10は、第1実施形態における表示装置1と同様の効果を奏する。なお、表示装置10では、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成を例に説明したが、表示装置10の構成はこれに限定されない。表示装置10の構成としては、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成も採用され得る。
表示装置1や表示装置10では、第2カラーフィルタ85が複数の画素7よりも表示面9側に設けられているが、第2カラーフィルタ85の位置はこれに限定されず、複数の画素7よりも底面23側であってもよい。
ここで、視点La及び第1の画素7r1間を結ぶ線を底面23側に延長した線R1と、視点Lb及び第2の画素7r2間を結ぶ線を底面23側に延長した線R2とは、図21に示すように、交点Kr2で交差する。
ここで、視点La及び第1の画素7r1間を結ぶ線を底面23側に延長した線R1と、視点Lb及び第2の画素7r2間を結ぶ線を底面23側に延長した線R2とは、図21に示すように、交点Kr2で交差する。
同様に、視点La及び第1の画素7b1間を結ぶ線を底面23側に延長した線B1と、視点Lb及び第2の画素7b2間を結ぶ線を底面23側に延長した線B2とは、交点Kb2で交差する。
視点La及び第1の画素7g1間を結ぶ線を底面23側に延長した線G1と、視点Lb及び第2の画素7g2間を結ぶ線を底面23側に延長した線G2とは、交点Kg2で交差する。
各第2カラーフィルタ85は、各交点Kr2、Kg2及びKb2に配置され得る。
視点La及び第1の画素7g1間を結ぶ線を底面23側に延長した線G1と、視点Lb及び第2の画素7g2間を結ぶ線を底面23側に延長した線G2とは、交点Kg2で交差する。
各第2カラーフィルタ85は、各交点Kr2、Kg2及びKb2に配置され得る。
ここで、第2カラーフィルタ85が複数の画素7よりも底面23側に設けられる例を、第3実施形態として説明する。
第3実施形態における表示装置100は、表示装置100を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図22に示すように、表示パネル40と、照明装置5とを有している。表示パネル40は、液晶パネル11とカラーフィルタ基板14とを有している。表示パネル40では、カラーフィルタ基板14は、駆動素子基板15よりも底面23側で駆動素子基板15に対向した状態で設けられている。
第3実施形態における表示装置100は、表示装置100を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図22に示すように、表示パネル40と、照明装置5とを有している。表示パネル40は、液晶パネル11とカラーフィルタ基板14とを有している。表示パネル40では、カラーフィルタ基板14は、駆動素子基板15よりも底面23側で駆動素子基板15に対向した状態で設けられている。
なお、表示装置100は、表示パネル40においてカラーフィルタ基板14が駆動素子基板15よりも底面23側に設けられていることを除いて、表示装置1と同様の構成を有している。従って、以下において、表示装置100の各構成のうちで表示装置1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
表示パネル40では、カラーフィルタ基板14の第3基板81は、図4中のC−C線における断面図である図23に示すように、外向面82aが底面23側に向けられ、対向面82bが表示面9側に向けられている。そして、カラーフィルタ基板14は、対向面82bが駆動素子基板15に向けられた状態で、オーバーコート層87が駆動素子基板15における第1基板51の第2面53bに接着剤89を介して貼り付けられている。
第2カラーフィルタ85は、液晶19並びにカラーフィルタ73及び第2カラーフィルタ85を模式的に示す断面図である図24に示すように、X方向に隣り合う2つの画素群43ごとに設けられている。なお、図24に示す断面は、図23中のM−M線における断面に相当している。
表示装置100では、照明装置5からの光は、各第2カラーフィルタ85を経て各画素7に入射される。
このとき、各第2カラーフィルタ85を経て第1の画素7r1、7g1及び7b1のそれぞれに入射された光107aは、第2カラーフィルタ85及び複数の画素7を模式的に示す断面図である図25に示すように、第1の範囲109に及ぶ。
また、各第2カラーフィルタ85を経て第2の画素7r2、7g2及び7b2のそれぞれに入射された光107bは、第2の範囲111に及ぶ。
このとき、各第2カラーフィルタ85を経て第1の画素7r1、7g1及び7b1のそれぞれに入射された光107aは、第2カラーフィルタ85及び複数の画素7を模式的に示す断面図である図25に示すように、第1の範囲109に及ぶ。
また、各第2カラーフィルタ85を経て第2の画素7r2、7g2及び7b2のそれぞれに入射された光107bは、第2の範囲111に及ぶ。
複数の遮光膜67が省略されている場合には、第1の範囲109からは、第1の画素71からの光107aが視認され得る。第2の範囲111からは、第2の画素72からの光107bが視認され得る。つまり、表示装置100では、カラーフィルタ73は、第1の画素71から第1の範囲109に及ぶ光107aを通すとともに、第2の画素72から第2の範囲111に及ぶ光107bを通す機能を有している。これにより、第1の画像を第1の範囲109に表示し、第2の画像を、第1の範囲109とは異なる第2の範囲111に表示する指向性表示を行うことができる。
第2カラーフィルタ85を経て第1の画素71に入射され、第1の画素71から本来的に第1の範囲109に及ぶべき光107aは、図26に示すように、遮光膜67同士間の開口部91を経て第3の範囲117に及ぶ。
また、第2カラーフィルタ85を経て第2の画素72に入射され、第2の画素72から本来的に第2の範囲111に及ぶべき光107bは、遮光膜67同士間の開口部91を経て第4の範囲119に及ぶ。
また、第2カラーフィルタ85を経て第2の画素72に入射され、第2の画素72から本来的に第2の範囲111に及ぶべき光107bは、遮光膜67同士間の開口部91を経て第4の範囲119に及ぶ。
このとき、第1の画素71に入射された光107aは、図26中のN部の拡大図である図27に示すように、第1の画素71を通るときに回折して回折光121aを生じる。また、第2の画素72に入射された光107bは、第2の画素72を通るときに回折して回折光121bを生じる。回折光121aは、前述した第1の範囲109よりも外側に広がる。回折光121bは、前述した第2の範囲111よりも外側に広がる。つまり、回折光121aや回折光121bは、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113を広げる方向に作用する。
ところが、表示装置100では、複数の画素7よりも表示面9側に複数の遮光膜67が設けられているので、回折光121aや回折光121bは、遮光膜67によって吸収される。従って、表示装置100では、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113を軽減することができる。
なお、表示装置100において、カラーフィルタ73が第1のフィルタに対応し、複数の遮光膜67が第2のフィルタに対応し、第2カラーフィルタ85が第3のフィルタに対応している。
第3実施形態における表示装置100は、第1実施形態における表示装置1と同様の効果を奏する。なお、表示装置100では、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成を例に説明したが、表示装置100の構成はこれに限定されない。表示装置100の構成としては、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成も採用され得る。
第3実施形態における表示装置100は、第1実施形態における表示装置1と同様の効果を奏する。なお、表示装置100では、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成を例に説明したが、表示装置100の構成はこれに限定されない。表示装置100の構成としては、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成も採用され得る。
ここで、第2カラーフィルタ85が複数の画素7よりも底面23側に設けられる他の例を、第4実施形態として説明する。
第4実施形態における表示装置200は、表示装置200を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図28に示すように、表示パネル60と、照明装置5とを有している。表示パネル60は、液晶パネル30とカラーフィルタ基板14とを有している。表示パネル60では、カラーフィルタ基板14は、対向基板17よりも底面23側で対向基板17に対向した状態で設けられている。
第4実施形態における表示装置200は、表示装置200を図1中のA−A線の位置に相当する位置で切断したときの断面図である図28に示すように、表示パネル60と、照明装置5とを有している。表示パネル60は、液晶パネル30とカラーフィルタ基板14とを有している。表示パネル60では、カラーフィルタ基板14は、対向基板17よりも底面23側で対向基板17に対向した状態で設けられている。
なお、表示装置200は、表示パネル60においてカラーフィルタ基板14が対向基板17よりも底面23側に設けられていることを除いて、第2実施形態における表示装置10と同様の構成を有している。従って、以下において、表示装置200の各構成のうちで表示装置10と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
表示パネル60では、カラーフィルタ基板14の第3基板81は、図4中のH−H線における断面図である図29に示すように、外向面82aが底面23側に向けられ、対向面82bが表示面9側に向けられている。そして、カラーフィルタ基板14は、対向面82bが対向基板17に向けられた状態で、オーバーコート層87が対向基板17における第2基板65の外向面66aに接着剤89を介して貼り付けられている。
第2カラーフィルタ85は、第3実施形態における第2カラーフィルタ85(図24参照)と同様に、X方向に隣り合う2つの画素群43ごとに設けられている。
第2カラーフィルタ85は、第3実施形態における第2カラーフィルタ85(図24参照)と同様に、X方向に隣り合う2つの画素群43ごとに設けられている。
表示装置200では、照明装置5からの光は、各第2カラーフィルタ85を経てから遮光膜67同士間の開口部91を経て、各画素7に入射される。
このとき、各第2カラーフィルタ85を経て各開口部91に至る光141a及び141bは、第2カラーフィルタ85及び複数の遮光膜67を模式的に示す断面図である図30に示すように、各開口部91を介して第1の範囲109及び第2の範囲111のそれぞれに及ぶ。
このとき、各第2カラーフィルタ85を経て各開口部91に至る光141a及び141bは、第2カラーフィルタ85及び複数の遮光膜67を模式的に示す断面図である図30に示すように、各開口部91を介して第1の範囲109及び第2の範囲111のそれぞれに及ぶ。
複数の画素7が省略されている場合には、第1の範囲109からは、光141aが視認され得る。第2の範囲111からは、光141bが視認され得る。つまり、表示装置200では、複数の遮光膜67は、第1の範囲109に及ぶ光141aを通すとともに、第2の範囲111に及ぶ光141bを通す機能を有している。
第2カラーフィルタ85と開口部91とを経て本来的に第1の範囲109に及ぶべき光141aは、図31に示すように、第1の画素71を経て第3の範囲117に及ぶ。
また、第2カラーフィルタ85と開口部91とを経て本来的に第2の範囲111に及ぶべき光141bは、第2の画素72を経て第4の範囲119に及ぶ。なお、図31に示す断面は、図29中のQ−Q線における断面に相当している。
また、第2カラーフィルタ85と開口部91とを経て本来的に第2の範囲111に及ぶべき光141bは、第2の画素72を経て第4の範囲119に及ぶ。なお、図31に示す断面は、図29中のQ−Q線における断面に相当している。
このとき、開口部91を通る光141aは、図31中のS部の拡大図である図32に示すように、開口部91を通るときに回折して回折光121aを生じる。また、開口部91を通る光141bは、開口部91を通るときに回折して回折光121bを生じる。回折光121aは、前述した第1の範囲109よりも外側に広がる。回折光121bは、前述した第2の範囲111よりも外側に広がる。つまり、回折光121aや回折光121bは、第1の範囲109と第2の範囲111とが重畳する範囲113を広げる方向に作用する。
表示装置200では、複数の遮光膜67よりも表示面9側に複数の画素7が位置しているので、回折光121aや回折光121bは、カラーフィルタ73によって吸収される。従って、表示装置200では、第1の範囲109と第2の範囲111とが重畳する範囲113を軽減することができる。
なお、表示装置200において、複数の遮光膜67が第1のフィルタに対応し、カラーフィルタ73が第2のフィルタに対応し、第2カラーフィルタ85が第3のフィルタに対応している。
第4実施形態における表示装置200は、第1実施形態における表示装置1と同様の効果を奏する。なお、表示装置200では、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成を例に説明したが、表示装置200の構成はこれに限定されない。表示装置200の構成としては、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成も採用され得る。
第4実施形態における表示装置200は、第1実施形態における表示装置1と同様の効果を奏する。なお、表示装置200では、液晶19よりも表示面9側にTFT素子61が位置し、液晶19よりも底面23側にカラーフィルタ73が位置する構成を例に説明したが、表示装置200の構成はこれに限定されない。表示装置200の構成としては、液晶19よりも表示面9側にカラーフィルタ73が位置し、液晶19よりも底面23側にTFT素子61が位置する構成も採用され得る。
なお、表示装置1及び100では、各遮光膜67が、図8に示すように、Y方向に沿って配列する複数組の画素群43間にわたって一連して延びる場合を例に説明したが、各遮光膜67はこれに限定されない。各遮光膜67は、図33に示すように、画素群43ごとに独立した構成も採用され得る。
また、表示装置10及び200では、X方向に隣り合う画素群43同士間に位置する各遮光膜67が、図17に示すように、Y方向に沿って配列する複数組の画素群43間にわたって一連して延びる場合を例に説明したが、各遮光膜67はこれに限定されない。X方向に隣り合う画素群43同士間に位置する各遮光膜67は、図34に示すように、Y方向に沿って並ぶ複数の画素群43間で、画素群43ごとに独立した構成も採用され得る。
また、表示装置10及び200では、X方向に隣り合う画素群43同士間に位置する各遮光膜67が、図17に示すように、Y方向に沿って配列する複数組の画素群43間にわたって一連して延びる場合を例に説明したが、各遮光膜67はこれに限定されない。X方向に隣り合う画素群43同士間に位置する各遮光膜67は、図34に示すように、Y方向に沿って並ぶ複数の画素群43間で、画素群43ごとに独立した構成も採用され得る。
また、表示装置1、10、100及び200では、TN型の液晶19を例に説明したが、液晶19はこれに限定されず、FFS(Fringe Field Switching)型、IPS(In Plane Switching)型、VA(Vertical Alignment)型等の種々の型が採用され得る。
また、表示装置1、10、100及び200では、複数組の画素群43が、図5に示すように、X方向及びY方向のそれぞれの方向に沿ってマトリクス状に配列した場合を例に説明したが、複数組の画素群43の配列はこれに限定されない。複数組の画素群43の配列は、例えば、図35に示すように、Y方向にシグザグに並んだ配列も採用され得る。図35に示す配列の場合、図4に示す第1の画素71と第2の画素72とは、X方向に交互に並んでいるとともに、Y方向にも交互に並んでいる。この場合、表示装置1及び100では、各遮光膜67は、図36に示すように、画素群43ごとに設けられる。
また、表示装置10及び200では、各遮光膜67は、図37に示すように、X方向に隣り合う画素群43同士間ごとに設けられる。
また、表示装置10及び200では、各遮光膜67は、図37に示すように、X方向に隣り合う画素群43同士間ごとに設けられる。
上述した表示装置1、10、100及び200は、それぞれ、例えば、図38に示す電子機器500の表示部510に適用され得る。この電子機器500は、カーナビゲーションシステム用の表示機器である。電子機器500では、表示装置1、10、100又は200が適用された表示部510によって、例えば、運転席側から第1の画像として地図などの画像が視認され、助手席側から第2の画像として映画などの画像が視認され得る。
さらに、電子機器500では、第1の画像と第2の画像とが重畳する範囲113の軽減が図られ、広い適視範囲115aから第1の画像が視認され、広い適視範囲115bから第2の画像が視認され得る。
なお、電子機器500としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
なお、電子機器500としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
1,10,100,200…表示装置、3,20,40,60…表示パネル、7…画素、71…第1の画素、72…第2の画素、8…表示領域、9…表示面、11,30…液晶パネル、14…カラーフィルタ基板、15…駆動素子基板、17…対向基板、19…液晶、23…底面、51…第1基板、65…第2基板、67…遮光膜、69…樹脂層、73…カラーフィルタ、81…第3基板、85…第2カラーフィルタ、91…開口部、109…第1の範囲、111…第2の範囲、113…範囲、115a,115b…適視範囲、117…第3の範囲、119…第4の範囲、500…電子機器、510…表示部、M…マトリクス。
Claims (13)
- 表示面と、
第1の画像を形成する第1の画素及び第2の画像を形成する第2の画素を少なくとも含み、前記表示面側に向けて光を射出する複数の画素と、
前記第1の画素から前記表示面を介して第1の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、前記第2の画素から前記表示面を介して第2の範囲に及ぶ前記光を通す第1のフィルタと、
前記第1のフィルタよりも前記表示面側に設けられ、前記第1の画素から前記第1の範囲に及ぶ前記光のうち前記第1の範囲内で前記第1の範囲よりも狭い第3の範囲に及ぶ前記光を通すとともに、前記第2の画素から前記第2の範囲に及ぶ前記光のうち前記第2の範囲内で前記第2の範囲よりも狭い第4の範囲に及ぶ前記光を通す第2のフィルタと、を有することを特徴とする電気光学装置。 - 前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタのいずれか一方がカラーフィルタで構成されており、
複数の前記第1の画素のそれぞれから前記第1の範囲に及ぶ各前記光の色、及び複数の前記第2の画素のそれぞれから前記第2の範囲に及ぶ各前記光の色を規定する第3のフィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタの他方は、前記複数の画素のそれぞれから射出された前記光の一部を前記表示面側に通す開口部が設けられた遮光膜で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
- 前記遮光膜は、前記光を吸収する材料で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
- 前記第1のフィルタは、前記遮光膜で構成されているとともに、前記複数の画素よりも前記表示面側に設けられており、
前記第3のフィルタは、前記複数の画素と前記第1のフィルタとの間に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電気光学装置。 - 前記複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶を有することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
- 前記複数の画素の前記画素ごとに駆動される液晶を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の電気光学装置。
- 前記第1のフィルタは、前記遮光膜で構成されているとともに、前記液晶の前記表示面側とは反対側に設けられており、
前記第3のフィルタは、前記液晶と前記第2のフィルタとの間に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。 - 前記液晶は、一対の基板間に、前記一対の基板によって保持された状態で介在しており、
前記第1のフィルタ及び前記第3のフィルタは、前記一対の基板間に介在していることを特徴とする請求項6又は8に記載の電気光学装置。 - 前記第1のフィルタは、前記カラーフィルタで構成されているとともに、前記液晶よりも前記表示面側に設けられており、
前記第3のフィルタは、前記液晶の前記表示面側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。 - 前記第1のフィルタは、前記遮光膜で構成されているとともに、前記液晶の前記表示面側とは反対側に設けられており、
前記第3のフィルタは、前記第1のフィルタの前記表示面側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。 - 前記液晶は、一対の基板間に、前記一対の基板によって保持された状態で介在しており、
前記第1のフィルタ及び前記第2のフィルタは、前記一対の基板間に介在していることを特徴とする請求項10又は11に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007276063A JP2009103953A (ja) | 2007-10-24 | 2007-10-24 | 電気光学装置及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2007276063A Withdrawn JP2009103953A (ja) | 2007-10-24 | 2007-10-24 | 電気光学装置及び電子機器 |
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2007
- 2007-10-24 JP JP2007276063A patent/JP2009103953A/ja not_active Withdrawn
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