JP3228912U - 装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】デザイン性の自由度を向上させることができる装身具を提供する。【解決手段】一対の端部11を有し、負荷のない状態から径方向に押し広げられることにより大きい径をなす、弾性を有するリング部材10と、リング部材10を貫通させる孔21を有し、リング部材10を周方向に覆う複数の外装部材20と、を備える。各一対の端部11寄りに配置された各外装部材20a、20aは、リング部材10に対して固定されており、隣り合う外装部材20は、周方向周りの回転を互いに拘束する回転止め構造23、24を有する。【選択図】図3
Description
本考案は、径の調整が可能な装身具に関する。
例えば、特許文献1には、サイズ直しすることなく異なるサイズの指に着用可能な、伸縮自在な指輪が開示されている。
指輪のデザイン性を向上させるために、台座以外のショルダー部分やアーム部分にも装飾が施される場合がある。特許文献1の指輪のような、アーム部分にボールチェーンを用いているものは、このアーム部分が周方向に対して回転してしまうため、アーム部分に装飾を施すことが困難であった。
本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、デザイン性の自由度を向上させることができる装身具を提供することを目的とする。
本考案に係る装身具は、上述した課題を解決するために、一対の端部を有し、負荷のない状態から径方向に押し広げられることにより大きい径をなす、弾性を有するリング部材と、前記リング部材を貫通させる孔を有し、前記リング部材を周方向に覆う複数の外装部材と、を備え、各前記一対の端部寄りに配置された各前記外装部材は、前記リング部材に対して固定されており、前記隣り合う前記外装部材は、前記周方向周りの回転を互いに拘束する回転止め構造を有する。
本考案に係る装身具においては、デザイン性の自由度を向上させることができる。
本考案に係る装身具の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態においては、装身具の一例として、指輪である例を用いて説明する。
図1は、指輪1を台座部材30側から見た全体斜視図である。
図2は、指輪1を使用者の指の挿入方向から見た図である。
図3は、外装部材20を特に説明するためリング部材10と外装部材20の一部とを分解した説明図である。
指輪1は、リング部材10と、複数の外装部材20と、台座部材30と、を有する。
リング部材10は、弾性を有するリング状の部材である。リング部材10は、弾性を有し、かつ指輪1の着脱などの使用に耐え得る剛性を有する材料であって、ステンレス鋼(例えばSUS304)、チタン、鉄、鋼などである。特に、リング部材10は、肌や皮膚への害の低さ、リング部材10に適した弾性、加工容易性、腐食性の観点から、SUS304であることが好ましい。
リング部材10は、周方向に互いに重なり合う、一対の端部11、11を有する。リング部材10は、閉じた環状ではないことにより、負荷のない状態から径方向に押し広げられることにより大きい径をなすことができる。なお、端部11、11の重なり合いの量は、リング部材10が最大径になった場合に、指輪1が使用者の指から抜け落ちないことを考慮して設定されるのが好ましい。
複数の外装部材20は、リング部材10を周方向に覆うことにより、リング部材10を遮蔽し、指輪1の外観をなす。外装部材20は、指輪1のデザイン性や商品性に応じた材料からなる。例えば、指輪1に高級感を持たせる場合には、プラチナや金などの高級感を有する材料からなる。外装部材20は、リング部材10を遮蔽するために必要な周方向長さおよび個数を有する。各外装部材20は、孔21と、凹部23と、凸部24と、を有する。
ここで、図4は、外装部材20の回転止め構造を特に説明する図である。図5は、外装部材20のリング部材10に対する固定を説明するための図である。
孔21は、リング部材10を外装部材20の内部に貫通させるための孔であり、リング部材10の周方向に沿って両端を開口させて形成される。
凹部23および凸部24は、隣り合う外装部材20において周方向周りの回転を互いに拘束するための回転止め構造として設けられる。凹部23は、外装部材20の一端側に孔21と干渉しない位置に配置される。凸部24は、外装部材20の他端側に孔21と干渉しない位置に配置される。凸部24は、凹部23と嵌まり合う形状を有する。これにより、隣り合う外装部材20のうち、一方の外装部材20に設けられる凹部23と、他方の外装部材20に設けられる凸部24とは嵌まり合い、互いに回転しないようになっている。
複数の外装部材20のうち、最もリング部材10の各端部11、11寄りに配置された各外装部材20a、20aは、リング部材10に対して固定されている。各外装部材20a、20aは、例えばレーザ溶接によって、リング部材10に固定される。これにより、各外装部材20a、20aは、リング部材10に対する抜け止めとして機能する。溶接部分25および端部11、11が露出しないよう、各外装部材20a、20aのさらに端部11、11寄りには、キャップ27、27が配置される。
各外装部材20は、リング部材10(指輪1)に負荷のない状態においては互いの隙間が目立たず一体のリングのような外観を有し、かつ径方向に押し広げられる動作を阻害しない程度の隙間を有するように、配置されている。すなわち、指輪1の設計上の最大径までは、外装部材20同士が抵触することにより径方向に押し広げられることが阻害されないように、所要の隙間を持って配置されている。
外装部材20は、例えば鋳造により形成される。なお、鋳造により形成される場合、金型や孔21の形成精度の都合上、図5に示すような窓28が形成される。指輪1は、この窓28を利用することにより、指輪1の超音波洗浄時において外装部材20の内部まで洗浄できる点や、外装部材20の軽量化が図れる点において、利点を有する。
台座部材30は、指輪1のセンターストーンを配置するための台座となる部材である。台座部材30は、例えば外装部材20の間であって、略中間位置に配置され、指輪1の外観上最も目を引く部分となる。台座部材30は、外装部材20と同様、指輪1のデザイン性や商品性に応じた材料(例えば、プラチナ、金)からなる。台座部材30は、リング部材10を台座部材30の内部に貫通させるための台座側孔31を有する。台座側孔31は、リング部材10の周方向に沿って、両端を開口させて形成される。台座部材30は、隣り合う外装部材20の凸部24と嵌まり合う形状を有する台座側凹部33を有する。すなわち、各外装部材20および台座部材30は、凹部23、凸部24および台座側凹部33で互いに嵌まり合うことにより連結して一体となり、リング部材10に対しては回転しないようになっている。
このような指輪1は、デザイン性の自由度を向上させることかできる。すなわち、公知の伸縮自在な指輪は、径が伸縮する構造を有することに伴い、デザイン上の制約が課されたり、指輪の高級感を損ねたりする虞があった。これに対して、本実施形態における指輪1は、指輪1の径を伸縮させる機能はリング部材10に持たせ、指輪1のデザインはリング部材10を覆う外装部材20に主に持たせることで、径が固定された一般的な指輪と遜色ない外観性を有することができる。
特に、指輪1は、外装部材20が周方向において回転しないよう回転止め構造を有することにより、複数の外装部材20からなるにも関わらず視覚的に一体のリングからなるような外観を有することができる。また、外装部材20および台座部材30がリング部材10に対して回転しないため、外装部材20の外周面29にも装飾(図示せず)を施すことも可能である。例えば、指輪1の外装部材20から構成されるショルダー部分やアーム部分においても、サイドストーンを配置するなどの装飾が可能である。よって、指輪1は、デザイン性の自由度を向上させることができる。
本考案のいくつかの実施形態を説明したか、これらの実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれるとともに、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
例えば、装身具は、指輪1以外のバングル(ブレスレット)やアンクレット、チョーカー(ネックレス)、イヤリングなどであってもよい。
端部11、11が重なり合う例を説明したが、重なり合うことは必須ではない。外装部材20aは、キャップ27と一体であってもよい。この場合、リング部材10の端部11は外装部材20aを貫通せず、端部11が外装部材20aの孔21内で固定されることなどにより外装部材20aは抜け止めとしてリング部材10に固定される。
1 指輪
10 リング部材
11 端部
20、20a 外装部材
21 孔
23 凹部
24 凸部
25 溶接部分
27 キャップ
28 窓
29 外周面
30 台座部材
31 台座側孔
33 台座側凹部
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30 台座部材
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33 台座側凹部
Claims (6)
- 一対の端部を有し、負荷のない状態から径方向に押し広げられることにより大きい径をなす、弾性を有するリング部材と、
前記リング部材を貫通させる孔を有し、前記リング部材を周方向に覆う複数の外装部材と、を備え、
各前記一対の端部寄りに配置された各前記外装部材は、前記リング部材に対して固定されており、
隣り合う前記各外装部材は、前記周方向周りの回転を互いに拘束する回転止め構造を有する、装身具。 - 前記回転止め構造は、一方の前記隣り合う各外装部材に設けられる凹部と、他方の前記隣り合う各外装部材に設けられる前記凹部と嵌まり合う凸部である、請求項1記載の装身具。
- 前記一対の端部は、周方向に互いに重なり合う、請求項1または2記載の装身具。
- 前記リング部材を貫通させる孔を有し、前記外装部材の間に配置される台座部材をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項記載の装身具。
- 前記外装部材は、外周面に装飾が施された、請求項1から4のいずれか一項記載の装身具。
- 前記装身具は、指輪である、請求項1から5のいずれか一項記載の装身具。
Priority Applications (1)
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2020
- 2020-08-28 JP JP2020003982U patent/JP3228912U/ja active Active
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