JP3228794U - マウスガード - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でありながら、使い勝手の良いマウスガードを提供する。【解決手段】マウスガード10は、不織布を素材とするガード部材20と、ゴム紐30とを有し、ガード部材20は、主面部21と副面部22とを備え、主面部21に対して副面部22を折れ線で折り曲げて一部を接合することによって形成されており、ユーザー50の顔に装着したときに、副面部22がユーザー50の顎51の下面に当接し、主面部21がユーザー50の顎51の前面に当接する。これにより、ユーザー50の会話を妨げることなく、唾液の飛散を抑制することができる。【選択図】図4
Description
本考案は、マウスガードに関する。
飲食店や販売店などの接客業の現場で、透明プラスチック製のマウスガードを従業員が装着して接客を行うことがある。このようなマウスガードを装着することで、装着者が会話した際に唾液が周囲に飛散することを抑制できる。また、新型肺炎を引き起こすコロナウィルス等は、唾液の飛沫を介して感染することが知られており、マウスガードを装着することで、コロナウィルス等の感染をある程度防止することも期待される。
このようなマウスガードの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1のマウスガードは、合成樹脂からU型に湾曲して成型され、後方両側端には、着用者の耳に掛けるか、後頭に嵌着される支持手段が備えられる下部ボディと、前記下部ボディの前方上側から斜め上向きに形成され、着用者の口や鼻を含む呼吸器が露出されるように呼吸器の周辺前方をカバーする呼吸器前方カバー体と、を含んで構成される。
しかしながら、特許文献1のマウスガードは、合成樹脂から形成されているために、構造が複雑となり、製造コストがかかるという問題がある。これに対し、特許文献1において従来技術として記載されている衛生マスクは、不織布からなる遮蔽部を顎に装着して斜め上向きに延在させることで、唇や鼻との間に隙間ができ、呼吸や会話が容易になるとされている。
しかしながら、特許文献1において指摘されているように、従来技術としての衛生マスクは、遮蔽部が自立した状態で斜め上を向くように、例えば塑性変形可能なアルミニウム製の芯材を遮蔽部の両側に配置しているために製造コストがかかり、さらに廃棄時には芯材と遮蔽部とを分別しなくてはならず手間がかかる。また、外力で芯材が変形したような場合、使用者の手で元の形状に戻さなくてはならないといった不具合もある。
本考案は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、安価でありながら、使い勝手の良いマウスガードを提供することを目的とする。
本考案のマウスガードは、
不織布を素材とするガード部材と、ゴム紐とを有し、
前記ガード部材は、折れ線を境界とする主面部と副面部とを備え、前記折れ線で前記主面部と前記副面部とを折り曲げた状態で、前記主面部と前記副面部の側縁近傍の一部が接合されており、
前記ゴム紐をユーザーの耳に引っ掛けて前記ユーザーの顔に装着したときに、前記副面部が前記ユーザーの顎の下面に当接し、前記主面部が前記ユーザーの顎の前面に当接することを特徴とする。
不織布を素材とするガード部材と、ゴム紐とを有し、
前記ガード部材は、折れ線を境界とする主面部と副面部とを備え、前記折れ線で前記主面部と前記副面部とを折り曲げた状態で、前記主面部と前記副面部の側縁近傍の一部が接合されており、
前記ゴム紐をユーザーの耳に引っ掛けて前記ユーザーの顔に装着したときに、前記副面部が前記ユーザーの顎の下面に当接し、前記主面部が前記ユーザーの顎の前面に当接することを特徴とする。
本考案によれば、安価でありながら、使い勝手の良いマウスガードを提供することができる。
以下、図面を参照して本考案の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかるマウスガードの正面図である。図2は、本実施形態にかかるマウスガードの斜視図である。
図に示すように、マウスガード10は、1枚の不織布から形成されたガード部材20と、耳掛け用の一対のゴム紐30とから形成される。ガード部材20は、主面部21と、副面部22とを有する。
マウスガード10の製造方法について説明する。図3は、本実施形態にかかるマウスガードを分解して示す図である。例えばナイロンやポリプロピレン繊維を素材とする不織布を切り抜くことで、図3に示すガード部材20を形成することができる。ガード部材20は、折れ線23を境界として主面部21と副面部22とに分かれている。
主面部21は、台形形状と半楕円形状を組み合わせた形状を有する。具体的には、主面部21は、折れ線23から上方に向かって最大幅位置24まで漸次幅が拡大し、最大幅位置24からさらに上方は半楕円形状を形成するように、幅が減少している。
副面部22は、下方に向かうにつれて幅が拡大する台形形状を有する。副面部22の最大幅位置25は、下縁位置であって、最大幅位置24、25における最大幅Aは略等しい。
副面部22は、下方に向かうにつれて幅が拡大する台形形状を有する。副面部22の最大幅位置25は、下縁位置であって、最大幅位置24、25における最大幅Aは略等しい。
主面部21および副面部22の最大幅Aは、160mm以上、220mm以下であると好ましく、より好ましくは190mmである。主面部21の高さBは、90mm以上、120mm以下であると好ましく、より好ましくは105mmである。
副面部22の高さCは、40mm以上、60mm以下であると好ましく、より好ましくは48mmである。
副面部22の高さCは、40mm以上、60mm以下であると好ましく、より好ましくは48mmである。
ゴム紐30は、例えばナイロンまたはポリエステル糸から形成され、ある程度の伸縮性を有する。なお、ガード部材20、ゴム紐30の素材は以上に限定されない。
図3に示すガード部材20を、折れ線23で折り曲げ、最大幅位置24,25が重なるようにして、主面部21の面に副面部22を密着させる。かかる状態を維持しつつ、副面部22の最大幅位置25の近傍(側縁近傍の一部)を、超音波溶着器などを用いて主面部21に溶着する。なお「側縁近傍」とは、例えば副面部22の幅方向側縁から10mm以内である。また、最大幅位置25と溶着部との距離が0〜5mmであるとより好ましい。
このとき、溶着と同時にゴム紐30の端部を溶着部に押し付けて介入させることで、その端部が副面部22に融着され、ゴム紐30をガード部材20に固定することができる。
以上により、図1,2に示すマウスガード10が完成する。
このとき、溶着と同時にゴム紐30の端部を溶着部に押し付けて介入させることで、その端部が副面部22に融着され、ゴム紐30をガード部材20に固定することができる。
以上により、図1,2に示すマウスガード10が完成する。
図4は、本実施形態にかかるマウスガード10を着用した状態を示す図である。図2に示すように、主面部21と副面部22は、最大幅位置24,25の近傍以外では接着されていないため、副面部22の中央を後方(ガード部材20が開放する方向)に引っ張ると、主面部21との間に空間ができる。
そこで、マウスガード10を着用しようとするユーザー50は、副面部22の中央を後方に引っ張りながら、主面部21との間に生じた空間に、自身の顎51を挿入する。さらに、ゴム紐30をユーザー50の両耳52にそれぞれ引っ掛けると、ゴム紐30の張力でマウスガード10が、ユーザー50の顔面に向かって押し付けられる。
このとき、副面部22がユーザー50の顎51の下面に当接することにより、ガード部材20を上下方向に固定支持し、また主面部21の下部が顎51の前方に当接することにより、ガード部材20を前後方向に固定支持する。これによりマウスガード10がユーザー50の顔面に対して位置決めされ、主面部21は顎51から斜め前側に(すなわち主面部21の上端が前方に倒れて顔面から離間するように)延在するようになる。
装着のために副面部22の中央を後方に引くことによって、主面部21の中央に対して最大幅位置24が後方に引かれ(突出し)、それにより主面部21は曲面状に撓んだ状態に強制されるため、薄い不織布であっても自立可能な剛性が付与される。これにより、主面部21の上端は、図4に示すように、ユーザー50の鼻53の先端付近に安定した状態で位置する。
かかる装着状態で、主面部21はユーザー50の唇に接しないため、ユーザー50の会話を妨げることがなく、また、主面部21とユーザー50の鼻53との間に空間が形成され、ユーザー50の鼻呼吸を妨げることもない。
マウスガード10を装着したユーザー50が会話をした場合などにおいて、ユーザー50の口54から飛散する唾液は、ほとんど主面部21に付着するため外部への飛散を防止できる。これにより衛生環境を確保できる。
本実施形態のマウスガード10は、不織布とゴム紐のみから形成されており、比較的安価であるため、使用するごとに交換してもユーザーの負担は少ない。また、金属片やプラスチック片を含んでいないため、マウスガード10を廃棄する際に分別作業が不要で、取り扱いが容易である。
本考案は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施の形態は本考案を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
10 マウスガード
20 ガード部材
21 主面部
22 副面部
23 折れ線
24 最大幅位置
25 最大幅位置
30 ゴム紐
50 ユーザー
20 ガード部材
21 主面部
22 副面部
23 折れ線
24 最大幅位置
25 最大幅位置
30 ゴム紐
50 ユーザー
Claims (4)
- 不織布を素材とするガード部材と、ゴム紐とを有し、
前記ガード部材は、折れ線を境界とする主面部と副面部とを備え、前記折れ線で前記主面部と前記副面部とを折り曲げた状態で、前記主面部と前記副面部の側縁近傍の一部が接合されており、
前記ゴム紐をユーザーの耳に引っ掛けて前記ユーザーの顔に装着したときに、前記副面部が前記ユーザーの顎の下面に当接し、前記主面部が前記ユーザーの顎の前面に当接することを特徴とするマウスガード。 - 前記主面部に対して前記副面部の一部が溶着され、前記一部に前記ゴム紐の端部が融着されていることを特徴とする請求項1に記載のマウスガード。
- 前記マウスガードを前記ユーザーの顔に装着したときに、前記主面部は、前記ユーザーの唇または前記ユーザーの鼻に接しないように、斜め前側に向かって延在することを特徴とする請求項1または2に記載のマウスガード。
- 前記主面部と前記副面部は、前記折れ線に向かうに従って幅が狭くなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のマウスガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020003252U JP3228794U (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | マウスガード |
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JP2020003252U JP3228794U (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | マウスガード |
Publications (1)
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JP3228794U true JP3228794U (ja) | 2020-11-12 |
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JP2020003252U Expired - Fee Related JP3228794U (ja) | 2020-08-03 | 2020-08-03 | マウスガード |
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JP (1) | JP3228794U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0838767A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-13 | Nakanihon Juki Kk | カーテンのミシン縫いにおけるひだの形成 と供給の方法及び装置 |
-
2020
- 2020-08-03 JP JP2020003252U patent/JP3228794U/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0838767A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-13 | Nakanihon Juki Kk | カーテンのミシン縫いにおけるひだの形成 と供給の方法及び装置 |
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