JP3228758U - サツマイモ加工食品 - Google Patents

サツマイモ加工食品 Download PDF

Info

Publication number
JP3228758U
JP3228758U JP2020000685U JP2020000685U JP3228758U JP 3228758 U JP3228758 U JP 3228758U JP 2020000685 U JP2020000685 U JP 2020000685U JP 2020000685 U JP2020000685 U JP 2020000685U JP 3228758 U JP3228758 U JP 3228758U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sweet potato
sugar
processed
food
sweet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020000685U
Other languages
English (en)
Inventor
栄紀 赤松
栄紀 赤松
Original Assignee
株式会社椿屋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社椿屋 filed Critical 株式会社椿屋
Priority to JP2020000685U priority Critical patent/JP3228758U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228758U publication Critical patent/JP3228758U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Abstract

【課題】サツマイモが本来有する風味と食感を得られると共に、豊富な栄養価をそのまま備えた嗜好性の高いサツマイモ加工食品を提供する。【解決手段】原料としてサツマイモを使用したサツマイモ加工食品1であって、皮付きのまま輪切り状又はスティック状の所定形状にカットして、水煮した後に砂糖蜜で二度漬けしたサツマイモの表面を、砂糖でコーティングして成る。砂糖でコーティングした後に乾燥させる態様も採用でき、また、砂糖蜜で二度目に漬け込む際に煮込む態様も採用し得る。【選択図】図1

Description

本考案は、主原料としてサツマイモを使用した加工食品に関するものである。
従来、サツマイモは、栄養価が高く、そのまま焼き芋として食されたり、食卓のおかずとして調理されたりしており、また、ほどよい甘味を有することから、菓子類の原料としても広く使用されている。特に菓子として使用される場合は、蒸した後に皮を剥いでペースト状に加工したものが使用される例が多く、和菓子・洋菓子の区別無く盛んに使用されている。
上記のような具体例として、従来、栗様食品を人工的に製造し得る「栗様食品の製造方法」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。具体的には、皮を剥いだサツマイモを賽の目状に裁断した後に加熱蒸煮し、そこへカラギーナンや金属塩類などの添加物を適宜添加して混練してペーストを成形し、該ペーストを連続的に押し出し排出して栗形をした金型に充填する方法から成る技術提案である。
また、従来における他の具体例として、サツマイモを使用した風味豊かな焼き菓子を製造し得る「サツマイモ菓子の製造方法」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。具体的には、サツマイモを焼いて形成した焼きペーストをさらに加工して原料ペーストを形成し、パイ生地により一定形状の扁平なパイシートを作成し、当該扁平なパイシートの上面に、上記原料ペーストを盛り上げて一定の形状に形成し、当該一定の形状に形成した原料ペーストの上面に卵黄を塗り、その上にゴマ又はケシの実を付けてオーブンで焼く方法から成る技術提案である。
しかしながら、上記例示した従来における技術提案によれば、サツマイモの栄養価や風味を生かした食品を提供することはできるものの、原料となるサツマイモをペースト状にしてから更に加工するものであるため、製造手間が煩雑であると共に、サイツマイモが本来有する食感を得ることはできず、しかも本来的に栄養分を豊富に備える皮部分を剥いだサツマイモを使用するものであった。
本出願人は、以上のような従来から提案されているサツマイモを主原料とする加工食品に着目し、サツマイモが本来有する風味はもちろんのこと、適度な食感を得られると共に、豊富な栄養価をそのまま備えた嗜好性の高い食品を提供できないものかという着想の下、これらを全て兼ね備えたサツマイモ加工食品を開発し、本考案の提案に至るものである。
特開平1−108951号公報 特開2006−20520号公報
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、サツマイモが本来有する風味と食感を得られると共に、豊富な栄養価をそのまま備えた嗜好性の高いサツマイモ加工食品を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本考案は、原料としてサツマイモを使用した加工食品であって、皮付きのまま所定形状にカットして水煮した後に砂糖蜜で二度漬けしたサツマイモの表面を、砂糖でコーティングして成る手段を採る。
また、本考案は、砂糖でコーティングした後に乾燥させて成る手段を採る。
さらに、本考案は、砂糖蜜で二度目に漬け込む際に煮込まれて成る手段を採る。
またさらに、本考案は、前記所定形状が、輪切り状若しくはスティック状である手段を採る。
さらにまた、本考案は、前記所定形状がスティック状である場合に、長さ3〜8cm、幅1〜2cm角の範囲内である手段を採る。
本考案にかかるサツマイモ加工食品によれば、所定形状にカットするだけでペースト状としないため、サツマイモが本来有する風味と食感を得られると共に、元々有している栄養素をそのまま備えた栄養価の高い食品であって、サツマイモ本来の甘味に砂糖による甘味が付加されて適度の甘味を創出し、小児をはじめ若年層から高齢者まで幅広い世代に好まれ得る嗜好性の高いサツマイモ加工食品を提供することが可能である、といった優れた効果を奏する。
また、本考案にかかるサツマイモ加工食品によれば、原料のサツマイモを皮付きのまま使用するものであるため、皮部分に元来豊富に含まれている栄養素をも摂取し得る、といったより栄養価の高いサツマイモ加工食品を提供することが可能となる。
さらに、本考案にかかるサツマイモ加工食品によれば、所定形状としてスティック状を採用し、長さ3〜8cm、幅1〜2cm角の範囲内で成形されることで、水煮による芯が残ることなく、且つ、砂糖蜜の適度な浸透に資し、サイツマイモが本来有する食感を有しつつ食し易いサツマイモ加工食品を提供することが可能となる。
本考案にかかるサツマイモ加工食品の実施形態を示す説明図である。 本考案にかかるサツマイモ加工食品の製造手順を示す説明図である。
本考案にかかるサツマイモ加工食品1は、皮付きのまま所定形状にカットした後に水煮することで内部まで充分に加熱されて成るサツマイモ10を、砂糖蜜30で二度漬け込むことで内部まで充分に甘味を浸透させた後に砂糖蜜30から取り出し、砂糖40を振り掛けて表面をコーティングして成る手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本考案にかかるサツマイモ加工食品1の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本考案にかかるサツマイモ加工食品1は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や分量等の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本考案にかかるサツマイモ加工食品1の実施形態を示す説明図である。また、図2は、本考案にかかるサツマイモ加工食品1の製造手順を示す説明図である。
本考案にかかるサツマイモ加工食品1は、原料としてサツマイモ10を使用し、該サツマイモ10を以下の手順で適宜加工することで完成するものである。
原料となるサツマイモ10は、その品種を問うものではなく、紅まさりやシルクスイート、ひめあやか、紅あづま、鳴門金時、紅さつま、紅はるか、安納芋など、あらゆる品種のサツマイモ10が使用可能であるが、品種によって糖度や含有水分量、加熱後の食感が異なることから、使用品種によって加工時における手法を適宜変更することを要する。
はじめに、原料となる生のサツマイモ10を、皮付きの状態で水洗いし、皮付きのまま所定形状にカットする。カットする形状については、食べ易い形状であれば特に限定するものではないが、例えば輪切り状やスティック状が考えられ、特にスティック状とすることで、加工ムラが少なく、食する際に掴み易くて食べ易いものとなる。
形状をスティック状とした場合には、長さがおよそ3〜8cmの間で成形され、また、幅(厚さ)は約1〜2cm角の範囲内で成形されることが望ましく、幅(厚さ)略1.5cm角がさらに好適である。長さが3cmより短かったり8cmより長かったりした場合には、掴む部分との兼ね合いで、食し難くなってしまうことが想定される。幅(厚さ)が1cm角未満であると、サツマイモ10本来の食感や風味が減少してしまうと共に、後述する砂糖蜜30に漬け込む際に浸透過多となって完成品が甘過ぎてしまう場合があり、また、2cm角より大きい場合には、芯が残存したり、甘味が足りなかったりしてしまこととなる。
所定形状にカットされた生のサツマイモ10は、水20に投入されて煮ることで、加熱調理される。煮る時間は任意であり、サツマイモ10の芯まで充分に熱が通るまで水煮されるもので、概ね30〜50分程度煮ることで、生のサツマイモ10を茹で上げる。
水煮に使用される水20については、水道水その他一般に存するものを使用すれば足り、天然水であるか否か、また、硬度等について特に限定するものではない。水20には、主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれており、水1000mg中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量により「硬度」が定められているが、本考案で使用する水20については、「硬水」であると「軟水」であるとを問うものではない。尚、日本の水質は殆どが軟質である。
茹で上がったサツマイモ10は、湯切りした後、砂糖蜜30に投入されて二度漬けされる。二度漬けとは、二回同じ様に漬け込むことで、一度目と二度目で漬汁を入れ換えて漬け込む手法である。本考案では、一度目と二度目で砂糖蜜30を入れ換えてサツマイモ10を漬け込む手法を採る。
漬け込みに使用される砂糖蜜30は、グラニュー糖や黒糖などの砂糖類を溶解したもの、あるいは、水飴(還元水飴)を希釈したもの、あるいは、それらの混合が用いられ、必要に応じて水等で薄めて使用される。砂糖蜜30の糖度(濃度)については、原料となるサツマイモ10の品種や糖度、最終完成品の甘さ等を考慮して決定されるもので、特に限定するものではない。
尚、砂糖蜜30の糖度(濃度)について、一度目と二度目で同じ糖度(濃度)のものを使用したり、あるいは、異なる糖度(濃度)とすることも可能である。
砂糖蜜30への漬け込み時間については、特に限定するものではなく、一度目と二度目とで夫々同じ時間だけ漬け込むとは限らないが、各回とも概ね8〜24時間の間で行われる。最終的にサツマイモ10の芯まで充分に砂糖蜜30が浸透した状態に仕上げるもので、一度目の漬け込みで足りない部分を二度目の漬け込みで補完することとなる。
砂糖蜜30で二度目に漬け込む際に、加熱しながら漬け込む、すなわち、砂糖蜜30でサツマイモ10を煮込む手法を採り得る。かかる煮込みは、二度目の漬け込みにおいて、所定時間漬け込んだ後に最終的に煮込む手法が採られる。尚、煮込み時間については、概ね1〜8時間程度である。このように、砂糖蜜30にて煮込むことで、サツマイモ10の芯まで確実に砂糖蜜30を浸透させることが可能となる。
砂糖蜜30での二度漬けが完了したサツマイモ10は、蜜切りした後、その表面に砂糖40がコーティングされる。具体的には、各サツマイモ10の表面全体に砂糖40が付着し得るように、砂糖40を振り掛けまぶすことでコーティングする態様である。
使用する砂糖40の種類については、グラニュー糖や黒糖など種々の砂糖類を採用することができる。また、砂糖40のコーティング量については、最終完成品の甘さ等を考慮して決定されるもので、特に限定するものではない。
砂糖40でコーティングしたサツマイモ10について、その後に食品乾燥機に入れて乾燥させることが好適である。乾燥させることで、コーティングした砂糖40がサツマイモ10の表面から取れ落ちることなく、確実に付着させた状態の維持に資することとなる。乾燥時間・乾燥具合については、特に限定するものではないが、概ね1〜2時間程度乾燥させるもので、サツマイモ10の全体を完全に乾燥させるものではなく、サツマイモ10の表面を僅かに乾燥させることで、全体的にはしっとりした状態に仕上げるものである。
以上の構成から成る本考案にかかるサツマイモ加工食品1は、皮付きのまま所定形状にカットするだけでペースト状としないため、煩雑な工程を経ずに製造が容易であり、また、サツマイモ10が本来有する風味と食感を得られると共に、元々有している栄養素、特に皮部分に含まれる豊富な栄養素をそのまま備えた栄養価の高い食品を提供し得るものであり、さらには、サツマイモ本来の甘味に砂糖による甘味が付加されて適度の甘味を創出し得るサツマイモ加工食品1を提供することが可能である。
本考案は、サツマイモを皮付きのまま使用する為、歩留まり率の高い加工食品であると共に、小児をはじめ若年層から高齢者まで幅広い世代に好まれ得る嗜好性の高い食品であることから、本考案にかかる「サツマイモ加工食品」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
1 サツマイモ加工食品
10 サツマイモ
20 水
30 砂糖蜜
40 砂糖

Claims (5)

  1. 原料としてサツマイモを使用した加工食品であって、
    皮付きのまま所定形状にカットして水煮した後に砂糖蜜で二度漬けしたサツマイモの表面を、砂糖でコーティングして成ることを特徴とするサツマイモ加工食品。
  2. 砂糖でコーティングした後に乾燥させて成ることを特徴とする請求項1に記載のサツマイモ加工食品。
  3. 砂糖蜜で二度目に漬け込む際に煮込まれて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサツマイモ加工食品。
  4. 前記所定形状が、輪切り状若しくはスティック状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のサツマイモ加工食品。
  5. 前記所定形状がスティック状である場合に、長さ3〜8cm、幅1〜2cm角の範囲内であることを特徴とする請求項4に記載のサツマイモ加工食品。
JP2020000685U 2020-02-28 2020-02-28 サツマイモ加工食品 Active JP3228758U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020000685U JP3228758U (ja) 2020-02-28 2020-02-28 サツマイモ加工食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020000685U JP3228758U (ja) 2020-02-28 2020-02-28 サツマイモ加工食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3228758U true JP3228758U (ja) 2020-11-12

Family

ID=73043420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020000685U Active JP3228758U (ja) 2020-02-28 2020-02-28 サツマイモ加工食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228758U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100556313C (zh) 营养小甘薯及其生产方法
CN105053980B (zh) 一种猴头菇素肉干的加工方法
KR100898629B1 (ko) 미니고구마의 제조방법
JP3228758U (ja) サツマイモ加工食品
KR20090120989A (ko) 뽕잎을 함유하는 한과 및 그 제조방법
JP2021159042A (ja) サツマイモ加工食品の製造方法並びに該方法により製造されるサツマイモ加工食品
KR101601162B1 (ko) 슈거파우더 토핑 케? 및 그 제조방법
US20050129818A1 (en) Process for producing rice sheet
JP3268388B2 (ja) 半生米菓の製造方法
CN1330259C (zh) 金针菇的条状方便食品的制造方法
CN112869065A (zh) 一种用竹笋制作蔬菜纸的工艺
KR20130008226A (ko) 홍삼 피자의 제조방법
JP6692519B2 (ja) さつま芋の天ぷらの製造方法
JP3582792B1 (ja) 漬物及び漬物の製造方法
US4735818A (en) Potato skin product and potato preparations produced therefrom
CN107668518A (zh) 一种红枣粽子的制备方法
KR20200052577A (ko) 코코넛의 생 과육을 이용한 파이를 만드는 방법
CN102450302B (zh) 一种玉米炸棒食品的加工方法
JP3049243B1 (ja) さつまいも菓子の製造方法
KR20180127684A (ko) 모찌 크로켓과 그 제조방법
JP2004173664A (ja) ヤーコンの糖漬加工品及びそれを用いた複合菓子
JPS6112656B2 (ja)
KR20230128650A (ko) 김부각의 제조방법
JP3518767B2 (ja) 食パンのみみを用いた食品の製造方法
JP2007252202A (ja) 練りパイ生地の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200811

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3228758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20210414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210608

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250