JP3228562B2 - 弾性表面波発振器 - Google Patents

弾性表面波発振器

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JP3228562B2 JP20340092A JP20340092A JP3228562B2 JP 3228562 B2 JP3228562 B2 JP 3228562B2 JP 20340092 A JP20340092 A JP 20340092A JP 20340092 A JP20340092 A JP 20340092A JP 3228562 B2 JP3228562 B2 JP 3228562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波共振子の2
00MHz〜500MHzの共振周波数を利用した弾性
表面波発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、CADやCAMなどの高速で
画像処理などを行うコンピューターでは、100MHz
以上の極めて高周波で、且つ安定したクロックパルスを
導出する発振器が希求されている。このため、水晶振動
子の発振用ICとして、振幅が極めて小さく(例えば中
心電圧が−1.3V、振幅電圧が0.8Vp−p)、高
速動作に適したECL(エミッタ・カップルド・ロジッ
ク)ICが使用されていた。しかし、水晶振動子を用い
た発振回路では、基本波の3次、5次、7次、9次のオ
ーバートーン波を使用しなくてはならず、回路定数など
を適正化しても、発振飛びが発生したり、また、水晶振
動子自身が機械的衝撃に弱いため、耐衝撃に優れた発振
器を構成することができなかった。
【0003】これに対して、弾性表面波共振子を利用し
て、図3に示すような弾性表面波発振回路を構成するこ
とが考えられる。
【0004】即ち、弾性表面波発振回路において、1は
弾性表面波共振子であり、G1 〜G3 はOR/NORゲート、
1 〜C2 はコンデンサ、R1 〜R4 は抵抗である。
【0005】弾性表面波共振子1の一端には、バイアス
カットコンデンサC2 を介して、発振用OR/NORゲートG
2 の入力に接続され、弾性表面波共振子1の他端には、
発振用OR/NORゲートG2 の出力に接続されている。ま
た、発振用OR/NORゲートG2 のNOR 出力は、出力用OR/N
ORゲートG3 に接続されている。
【0006】さらに、発振用OR/NORゲートG2 に並列的
になるように、OR/NORゲートG1 を含むバイアス回路3
が接続されている。尚、OR/NORゲートG1 〜G3 は夫々
ECLICに集積化されている。このECLICは、例
えば、VCCが0Vであり、VEEが−5.2Vであり、バ
イアス電位(VBB)が−1.3Vである。即ち、バイア
ス回路3によって、発振用OR/NORゲートG2 の入力部に
は抵抗R1 を介してバイアス電圧VBBが−1.3Vが供
給されている。尚、抵抗R2 〜R4 は負荷抵抗である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の発振回
路では、弾性表面波共振子1の共振周波数を利用して、
200〜500MHzの発振が可能であり、また、出力
用OR/NORゲートG3 から夫々位相が反転した発振出力C
LK、CLK’(CLKの反転信号を示す)が得られ
る。
【0008】しかし、本発明者が種々の実験を施した
所、特に、出力用OR/NORゲートG3 の発振出力CLK、
CLK’共に負荷抵抗を接続した場合及び出力用OR/NOR
ゲートG3 の発振出力CLKのみに負荷抵抗を接続し、
発振出力をCLK’を開放にした場合では、正常に動作
するが、出力用OR/NORゲートG3 の発振出力CLK’に
負荷抵抗を接続し、発振出力をCLKを開放にした場合
では、発振が停止してしまうことを知見した。
【0009】正常に動作する場合には、少なくとも、出
力用OR/NORゲートG3 の発振出力CLKに負荷が接続さ
れるが、この時、出力用OR/NORゲートG3 のOR回路に
負荷抵抗が挿入されるため、充分な電流が流れる。これ
に伴い、発振用OR/NORゲートG2 のORゲートにも発振
に充分な電流が流れるためと考えられる。
【0010】これに対して、これは、出力用OR/NORゲー
トG3 の発振出力CLKが開放で非動作状態において
は、発振用OR/NORゲートG2 のOR回路に充分な電流が
流れず発振停止が発生するものと考えられる。
【0011】これは、図中の抵抗R2 を小さくしてゆく
ことにより、発振用OR/NORゲートG2 に電流が流れやす
くなり、300MHz付近までの発振であれば、回復す
ることにより明らかである。しかし、単に、抵抗R2
小さくすれば、消費電流が増加してしまい、電源回路又
は外部からのノイズなどの影響が増大してしまい、別の
発振不良が発生してしまい、充分な解決方法ではない。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、弾性表面波共振子を利用し
て、安定して高周波発振が可能で、且つ低消費電流の弾
性表面波発振回器を提供するを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明によれば、弾性
表面波共振子の両端に、発振用OR/NORゲート及びL−C
直列共振回路を並列に接続するとともに、前記発振用OR
/NORゲートに対して出力用OR/NORゲートを直列に接続し
たことを特徴とする弾性表面波発振器である。
【0014】
【作用】上述のように、本発明では、弾性表面波共振子
を用いることにより、200〜500MHzのレベルが
高く、安定した基本波を用いて、高周波の発振が可能と
なる。
【0015】また、発振用OR/NORゲートの入力から見て
た場合、弾性表面波共振子とL−Cの直列共振回路とが
並列に接続された状態となり、弾性表面波共振子の所定
基本波の発振信号が容易に引き込まれるようになるた
め、位相回転が良好となり、負荷接続状態の変動、負荷
の変動に対しても、安定した発振が維持されることにな
る。この時、共振回路の効果を充分に働かせるために、
L−Cの直列共振回路の共振周波数を弾性表面波共振子
の共振周波数に実質的に一致させることが重要となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の弾性表面波発振器を図面に基
づいて詳説する。図1は本発明の弾性表面波発振器の回
路図であり、図中、1は弾性表面波共振子、2はL−C
直列共振回路であり、3はバアイス回路であり、G1
3 はOR/NORゲート、C1 〜C3 はコンデンサ、L1
コイル、R1 〜R3 は抵抗である。
【0017】弾性表面波共振子1の一端には、発振用OR
/NORゲートG2 の入力に接続され、また、弾性表面波共
振子1の他端には、バイアスカットコンデンサC2 を介
して発振用OR/NORゲートG2 の出力に接続されいる。ま
た、弾性表面波共振子1の両端は、L−C直列共振回路
2のコイルL1 に並列接続されている。
【0018】また、発振用OR/NORゲートG2 のOR出力に
は、出力用OR/NORゲートG3 に接続されている。
【0019】さらに、発振用OR/NORゲートG2 に並列的
になるように、OR/NORゲートG1 、コンデンサC1 、抵
抗R1 を含むバイアス回路3が接続されている。尚、OR
/NORゲートG1 〜G3 は夫々ECL(エミットカップル
ドロジック)ICに集積化されている。このECLIC
は、例えば、VCCが0Vであり、VEEが−5.2Vであ
り、バイアス電位(VBB)が−1.3Vである。即ち、
バイアス回路3によって、発振用OR/NORゲートG2 の入
力部にはコイルL1 を介してバイアス電圧VBBが−1.
3Vが供給されている。尚、抵抗R2 〜R3 は夫々負荷
抵抗である。
【0020】尚、出力用OR/NORゲートG3 は2つ出力を
有するが、これは、互いにHIgh−Lowが反転した
状態の出力(CLK、CLK’)が導出するものであ
る。また、INH端子は出力状態を制御するための端子
である。
【0021】上述のような回路構成をした弾性表面波発
振器では、弾性表面波共振子1にL−C直列共振回路2
が配置されているため、弾性表面波共振子1の共振周波
数の発振信号が引き込まれるため、位相回転が良好とな
り、安定した高周波の発振が達成される。また、OR/NOR
ゲートG1 〜G3 に夫々ECLICを使用することによ
り、振幅の小さいクロックパルスを導出することができ
るため、この高周波の発振を出力をOR/NORゲートG3
ら安定して導出することができる。さらに、出力用OR/N
ORゲートG3 に接続される負荷の状態の変動や接続の変
動(CLK、CLK’の両チャンネル、または片チャン
ネルの接続変動)に対しても、安定した発振を維持する
ことができる。
【0022】また、発振源として、直流バイアス成分を
カットするバイアスカットコンデンサC2 を弾性表面波
共振子1に直列的に挿入しなければならない。このコン
デンサC2 の接続1 として、弾性表面波共振子1と発振
用OR/NORゲートG2 の出力端側との間に挿入することが
重要である。これにより、図2に示すように、弾性表面
波共振子1、L−C直列共振回路2との並列回路に対し
て直列的に接続された状態で動作するため、位相ノイズ
−ジッタの極めて小さい出力信号を得ることができる。
【0023】尚、L−C直列共振回路2は、弾性表面波
共振子1の共振周波数を考慮して、該弾性表面波共振子
1の共振周波数と近似するように、L−C直列共振回路
2の回路定数を設定する。
【0024】以上のように、本発明では、弾性表面波共
振子1を用いた発振器であるため、弾性表面波共振子1
の基本波を用いて200〜500MHzという高周波発
振が可能となり、また、水晶振動子を用いた発振器に比
較して、耐衝撃性に優れた発振器となる。
【0025】また、弾性表面波共振子1に並列に、L−
C直列共振回路2が接続されているために、発振用OR/N
ORゲートG2 の発振信号の位相回転が安定して行え、さ
らに所定の発振周波数をL−Cの直列共振回路で誘導で
きるため、負荷の変動、負荷の接続状態の変動が生じて
も、安定した発振が可能となる。
【0026】さらに、バイアスカットコンデンサC2
(図示せず)2に示すように、弾性表面波共振子1とL
−C直列共振回路2との並列回路に対して直列的に接続
された状態で動作するので、位相ノイズ−ジッタが極め
て小さい発振出力が得られることになる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、弾性表面波共振子にL
−C直列共振回路、発振用OR/NORゲートを夫々並列的に
接続し、さらに発振及び後段の増幅をECLICのゲー
トによって構成したため、負荷の変動、負荷の接続状態
の変動が生じても、高周波の発振が安定して得られるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性表面波発振器の回路図であ
る。
【図2】本発明に係る弾性表面波共振子及び共振回路、
バイアスカットコンデンサ部分の等価回路図である。
【図3】従来の弾性表面波発振器の回路図である。
【符号の説明】
1・・・・弾性表面波共振子 2・・・・L−C直列共振回路 3・・・・バイアス回路 G1 〜G3 ・・・OR/NORゲート R1 〜R4 ・・・抵抗 C1 〜C3 ・・・コンデンサ L1 ・・・・コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波共振子の両端に、発振用OR/N
    ORゲート及びL−C直列共振回路を並列に接続するとと
    もに、前記発振用OR/NORゲートに対して出力用OR/NORゲ
    ートを直列に接続したことを特徴とする弾性表面波発振
    器。
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