JP2003209439A - 発振器およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

発振器およびそれを用いた電子装置

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JP2003209439A
JP2003209439A JP2002003437A JP2002003437A JP2003209439A JP 2003209439 A JP2003209439 A JP 2003209439A JP 2002003437 A JP2002003437 A JP 2002003437A JP 2002003437 A JP2002003437 A JP 2002003437A JP 2003209439 A JP2003209439 A JP 2003209439A
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transistor
oscillator
capacitor
emitter
collector
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JP2002003437A
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Ikuo Tamaru
育生 田丸
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/30Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator
    • H03B5/32Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator
    • H03B5/36Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator active element in amplifier being semiconductor device

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLL回路の発振出力信号のジッターを小さ
くすることのできる発振器およびそれを用いた電子装置
を提供する。 【解決手段】 電源端子+Vccとグランドとの間に、
発振用能動素子であるPNP型のトランジスタQ3の主
電流経路と、緩衝増幅用能動素子であるPNP型のトラ
ンジスタQ4の主電流経路と、トランジスタQ4の負荷
インピーダンスである抵抗R7とを、この順で直列接続
するとともに、トランジスタQ4と抵抗R7との接続点
を信号出力点とする。 【効果】 出力信号の立ち上がり時の波形の傾きを急峻
にすることができる。そして、これによって、この発振
器を用いたPLL回路の発振出力信号のジッターを小さ
くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振器および電子
装置、例えば携帯電話のPLL回路などに用いられる水
晶振動子を用いた基準周波数の発振器およびそれを用い
た電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来の発振器の回路図を示
す。図10において、発振器1は、緩衝増幅用能動素子
であるトランジスタQ1、発振用能動素子であるトラン
ジスタQ2、水晶振動子X1、抵抗R1〜R5、コンデ
ンサC1〜C5で構成されている。
【0003】ここで、正の電源電圧が印加される電源端
子+Vccは、コンデンサC1を介して接地されるとと
もに負荷インピーダンスである抵抗R1を介してトラン
ジスタQ1のコレクタに接続されている。トランジスタ
Q1は、コレクタがコンデンサC2を介して出力端子P
oに接続され、エミッタがトランジスタQ2のコレクタ
に接続されている。トランジスタQ2のエミッタは抵抗
R2を介して接地されている。電源端子+Vccはま
た、抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5を順に介して接地さ
れている。抵抗R3と抵抗R4の接続点はトランジスタ
Q1のベースに接続されるとともにコンデンサC3を介
して接地されている。抵抗R4と抵抗R5の接続点はト
ランジスタQ2のベースに接続されるとともに水晶振動
子X1を介して接地されている。そして、トランジスタ
Q2のベース−エミッタ間にはコンデンサC4が接続さ
れ、抵抗R2にはコンデンサC5が並列に接続されてい
る。
【0004】このように構成された発振器1において、
トランジスタQ2や水晶振動子X1などから構成される
発振回路は、基本的にはコレクタ接地のコルピッツ回路
だが、コレクタは接地されずにトランジスタQ1のエミ
ッタに接続されているために変形コルピッツ回路となっ
ている。
【0005】この変形コルピッツ回路において、通常の
コルピッツ回路におけるベース・エミッタ間のループに
入るコンデンサに相当するものはコンデンサC4であ
る。また、ベース・コレクタ間のループに入るインダク
タに相当するものは、水晶振動子X1と、それにグラン
ドを介して接続されたコンデンサC3、およびトランジ
スタQ1のベース・エミッタ間を直列に接続したもので
ある。そして、エミッタ・コレクタ間のループに入るコ
ンデンサに相当するものは、コンデンサC5と、それに
グランドを介して接続されたコンデンサC3、およびト
ランジスタQ1のベース・エミッタ間を直列に接続した
ものである。
【0006】一方、トランジスタQ1は、ベースがコン
デンサC3を介して高周波的に接地されたベース接地の
緩衝増幅回路を構成しており、発振回路のトランジスタ
Q2のコレクタから出力される発振信号をエミッタで受
けて増幅し、コレクタから直流カット用のコンデンサC
2を介して出力端子Poに出力している。すなわち、抵
抗R1とトランジスタQ1の接続点が信号出力点となっ
ている。
【0007】なお、発振器1の主電流は、抵抗R1、ト
ランジスタQ1の主電流経路であるコレクタ−エミッタ
間、トランジスタQ2の主電流経路であるコレクタ−エ
ミッタ間、および抵抗R2を介して流れており、この主
電流が流れる経路に関してトランジスタQ1とQ2は電
源端子とグランドとの間に直列接続されていることにな
る。
【0008】また、抵抗R3、R4、R5は2つのトラ
ンジスタQ1、Q2にベース電流を流すためのバイアス
抵抗である。そして、発振器1においては、発振回路を
変形コルピッツ回路としているために、トランジスタQ
2とQ1の間の結合用のコンデンサが不要となってい
る。
【0009】図11に、発振器1におけるトランジスタ
Q1、Q2の各部の電圧波形を示す。このうち、トラン
ジスタQ1のコレクタの電圧が直流カット用のコンデン
サC2を介して出力される出力電圧である。図11より
明らかなように、トランジスタQ1のコレクタ電圧は、
上昇時の波形の傾きは緩やかになり、下降時の波形の傾
きは急峻になっている。
【0010】以下、その理由を説明する。まず、トラン
ジスタQ2を含む発振回路においては、水晶振動子X1
を含む発振ループによって発振する。このとき、トラン
ジスタQ2のベース電圧は、水晶振動子X1のフィルタ
効果によってほぼ正弦波になっている。
【0011】トランジスタQ2がオフの状態において
は、抵抗R2に流れる電流がないため、コンデンサC5
はあまり充電されていない。ここで、トランジスタQ2
のベース電圧が上昇して、エミッタ・ベース間の電圧が
大きくなってトランジスタQ2がターンオンすると、コ
レクタ・エミッタ間を電流が流れ、それが抵抗R2を流
れることによってエミッタ電圧が上昇しようとする。し
かしながら、この電流はまずコンデンサC5の充電に利
用されるため、エミッタ電圧はすぐには上昇しない。こ
の間もベース電圧は上昇しようとするため、ベース・エ
ミッタ間電圧の上昇速度が速くなり、トランジスタQ2
は急速にターンオンし、コレクタ電圧が急速に低下す
る。これによってトランジスタQ1が急速にターンオン
し、そのコレクタ・エミッタ間に急速に電流が流れる。
そのため、トランジスタQ1のコレクタ電圧(出力電
圧)は急速に低下する。すなわち、コレクタ電圧の波形
の傾きは急峻になる。
【0012】コンデンサC5の充電が終了すると電流は
抵抗R2を流れるようになるため、トランジスタQ2の
エミッタ電圧はベース電圧に応じて上昇し、ベース電圧
とともに最大点を過ぎると下降に転じる。
【0013】ベース電圧の下降によってベース・エミッ
タ間電圧が小さくなるとトランジスタQ2がターンオフ
しようとするが、エミッタ電圧も同時に下降しているた
め、ベース・エミッタ間電圧はゆっくり低下し、トラン
ジスタQ2はゆっくりターンオフする。その間もトラン
ジスタQ2のコレクタ・エミッタ間には電流が減少しな
がらも流れ続けるため、トランジスタQ2のコレクタ電
圧はゆっくり上昇する。これによって、トランジスタQ
1もゆっくりターンオフする。そのため、トランジスタ
Q1のコレクタ電圧(出力電圧)もゆっくり上昇する。
すなわち、コレクタ電圧の波形の傾きは緩やかになる。
【0014】この後は再び最初の状態に戻って、このサ
イクルを繰り返す。
【0015】このように、発振器1においては、立ち上
がり時の波形の傾きが緩やかで、立ち下がり時の波形の
傾きが急峻な出力信号が得られる。
【0016】ところで、このような発振器1を基準信号
源として用いるPLL回路においては、発振器1の出力
信号を何度か分周して、同様にあらかじめほぼ同じ周波
数になるまで分周されていた電圧制御発振器の出力信号
との位相比較を行い、その結果を電圧制御発振器にフィ
ードバックすることによって発振出力信号の周波数の安
定化を図る。
【0017】発振器1の出力信号を分周する際には、分
周器に入力される信号をあらかじめ矩形波に波形成形す
るために、分周器の前段に所定のしきい値を有するバッ
ファ(本願においては論理素子の非反転回路を指すもの
とする)やインバータ(本願においては論理素子の反転
回路を指すものとする)などの論理素子(デジタル素
子)を設ける。
【0018】波形成形後の信号は、発振器1の出力信号
のレベルがバッファの有するしきい値より高いときには
Hレベルで、低いときにはLレベルの矩形波になる。な
お、インバータで波形成形した場合にはH、Lレベルは
逆になる。そして、PLL回路の分周器は、この波形成
形後のデジタル信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを
トリガとして分周を行う。
【0019】なお、分周器自身もRSフリップフロップ
などの論理素子を組み合わせて構成されているため、発
振器1の出力信号を直接分周器に入力して、分周器の初
段で波形成形を分周と同時に行うことも可能である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発振器1の
出力信号のレベルは電源電圧や周囲温度の変化などによ
って変化する場合がある。一方、論理素子は入力される
信号としきい値との関係によって出力がHレベルになっ
たりLレベルになったりする。そのため、発振器1の出
力信号がレベルのバラツキによって図12(a)に示す
ように変化すると、図12(b)に示すように論理素子
から出力される信号の立ち上がりや立ち下がりのタイミ
ングにずれが生じる可能性がある。そして、このタイミ
ングのずれは、図12よりわかるように、入力信号の立
ち上がりや立ち下がりの波形の傾き(スルーレート)の
絶対値が緩やかであるほど大きくなる。図12に示すよ
うに、発振器1の場合には、論理素子の出力の立ち上が
り時のタイミングに大きなバラツキが生じる。そのた
め、発振信号のレベルが時間的に変動すると、論理素子
の出力信号の立ち上がりのタイミングにゆらぎが生じる
ことになる。なお、発振信号の立ち下がり時のような波
形の傾きの絶対値が急峻な場合には、そのタイミングの
時間的なゆらぎは相対的に小さくなる。
【0021】このような、立ち上がりのタイミングの方
に大きなゆらぎがあるような信号を分周する場合、ゆら
ぎの大きい方をトリガとして分周を行うと、分周後の信
号においては立ち上がりと立ち下がりの両方においてタ
イミングのゆらぎが大きくなる。この場合は、PLL回
路の基準となる信号のゆらぎが大きいことになるため、
その結果として電圧制御発振器自身の出力信号のゆらぎ
であるジッター(PLL回路の発振出力信号のジッタ
ー)も大きくなることになる。
【0022】そこで、PLL回路の発振出力信号のジッ
ターを低減するために、発振器の出力信号の波形の傾き
の絶対値が急な部分に対応して分周器にトリガがかかる
ようにする必要がある。
【0023】しかしながら、通常のPLL回路において
は分周器が入力信号の立ち上がりをトリガとすることが
普通である。そのため、発振器1のような発振器を基準
信号源として使う場合には、PLL回路の発振出力信号
のジッターが大きくなる可能性を否定できないという問
題がある。
【0024】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、PLL回路の発振出力信号のジッター
を小さくすることのできる発振器およびそれを用いた電
子装置を提供する。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の発振器は、電源端子とグランドとの間に、
発振用能動素子の主電流経路と、前記発振用能動素子と
同じタイプの緩衝増幅用能動素子の主電流経路と、該緩
衝増幅用能動素子の負荷インピーダンスとを、この順で
直列接続するとともに、前記緩衝増幅用能動素子と前記
負荷インピーダンスとの接続点を信号出力点としたこと
を特徴とする。
【0026】また、本発明の発振器は、前記発振用能動
素子に接続される共振用のインダクタンス素子として水
晶振動子を備えたことを特徴とする。
【0027】また、本発明の電子装置は、上記の発振器
を用いたことを特徴とする。
【0028】このように構成することにより、本発明の
発振器においては、PLL回路の発振出力信号のジッタ
ーを小さくすることができる。
【0029】また、本発明の電子装置においては、高性
能化を図ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の発振器の一実施
例の回路図を示す。図1において、図10と同一もしく
は同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略す
る。
【0031】図1において、発振器10は、発振用能動
素子であるトランジスタQ3、緩衝増幅用能動素子であ
るトランジスタQ4、水晶振動子X1、抵抗R6〜R1
0、コンデンサC1、C2、C6〜C8で構成されてい
る。トランジスタQ3とQ4は同じタイプの3端子の能
動素子、すなわちPNP型のバイポーラトランジスタと
なっている。
【0032】なお、本発明において同じタイプの能動素
子という場合には、バイポーラトランジスタやFETと
いう構造上の分類が同じであるというだけでなく、バイ
ポーラトランジスタであればPNP型やNPN型、FE
TであればPチャンネル型やNチャンネル型というキャ
リアの型に関する分類も同じであるということを意味し
ている。
【0033】ここで、正の電源電圧が印加される電源端
子+Vccは、コンデンサC1を介して接地されるとと
もに抵抗R6を介してトランジスタQ3のエミッタに接
続されている。トランジスタQ3のコレクタはトランジ
スタQ4のエミッタに接続されている。トランジスタQ
4のコレクタは負荷インピーダンスである抵抗R7を介
して接地されている。トランジスタQ4のコレクタと抵
抗R7との接続点は、コンデンサC2を介して出力端子
Poに接続されている。電源端子+Vccはまた、抵抗
R8、抵抗R9、抵抗R10を順に介して接地されてい
る。抵抗R8と抵抗R9の接続点はトランジスタQ3の
ベースに接続されるとともに水晶振動子X1を介して接
地されている。抵抗R9と抵抗R10の接続点はトラン
ジスタQ4のベースに接続されるとともにコンデンサC
8を介して接地されている。そして、抵抗R6に並列に
コンデンサC6が、トランジスタQ3のベース−エミッ
タ間にコンデンサC7がそれぞれ接続されている。
【0034】このように構成された発振器10におい
て、トランジスタQ3や水晶振動子X1などから構成さ
れる発振回路は、基本的にはコレクタ接地のコルピッツ
回路だが、コレクタは接地されずにトランジスタQ4の
エミッタに接続されているために変形コルピッツ回路と
なっている。
【0035】この変形コルピッツ回路において、通常の
コルピッツ回路におけるトランジスタQ3のベース・エ
ミッタ間のループに入るコンデンサに相当するものはコ
ンデンサC7である。また、ベース・コレクタ間のルー
プに入るインダクタに相当するものは、水晶振動子X1
と、それにグランドを介して接続されたコンデンサC
8、およびトランジスタQ4のベース・エミッタ間を直
列に接続したものである。そして、エミッタ・コレクタ
間のループに入るコンデンサに相当するものは、コンデ
ンサC6と、それに電源端子+Vccを介して接続され
たコンデンサC1と、それにグランドを介して接続され
たコンデンサC8、およびトランジスタQ4のベース・
エミッタ間を直列に接続したものである。
【0036】一方、トランジスタQ4は、ベースがコン
デンサC8を介して高周波的に接地されたベース接地の
緩衝増幅回路を構成しており、発振回路のトランジスタ
Q3のコレクタから出力される発振信号をエミッタで受
けて増幅し、コレクタからコンデンサC2を介して出力
端子Poに出力している。すなわち、トランジスタQ4
と抵抗R7の接続点が信号出力点となっている。
【0037】なお、発振器10の主電流は、抵抗R6、
トランジスタQ3の主電流経路であるエミッタ・コレク
タ間、トランジスタQ4の主電流経路であるエミッタ・
コレクタ間、および抵抗R7を介して流れており、この
主電流が流れる経路に関してトランジスタQ3とQ4と
抵抗R7は電源端子とグランドとの間に直列接続されて
いることになる。
【0038】また、抵抗R8、R9、R10は2つのト
ランジスタQ3、Q4にベース電流を流すためのバイア
ス抵抗である。そして、発振器10においては、発振回
路を変形コルピッツ回路としているために、トランジス
タQ3とQ4の間の結合用のコンデンサが不要になって
いる。
【0039】図2に、発振器10におけるトランジスタ
Q3、Q4の各部の電圧波形を示す。このうち、トラン
ジスタQ4のコレクタの電圧が直流カット用のコンデン
サC2を介して出力される出力電圧である。図2より明
らかなように、トランジスタQ4のコレクタ電圧は、上
昇時の波形の傾きは急峻になり、下降時の波形の傾きは
緩やかになっている。すなわち、従来の発振器1におけ
るトランジスタQ1のコレクタ電圧とは逆になってい
る。
【0040】以下、その理由を説明する。まず、トラン
ジスタQ3を含む発振回路においては、水晶振動子X1
を含む発振ループによって発振する。このとき、トラン
ジスタQ3のベース電圧は、水晶振動子X1のフィルタ
効果によってほぼ正弦波になっている。
【0041】トランジスタQ3がオフの状態において
は、抵抗R6には電流が流れていないため、コンデンサ
C6は充電されていない。ここで、トランジスタQ3の
ベース電圧が低下して、エミッタ・ベース間の電圧が大
きくなってトランジスタQ3がターンオンすると、エミ
ッタ・コレクタ間を流れる電流によってコレクタ電圧が
上昇する。このとき、エミッタ・コレクタ間を流れる電
流は、抵抗R6を介してではなく、まずコンデンサC6
を介して流れるために急速に大きくなる。したがって、
コレクタ電圧の上昇速度も速い。これによって、トラン
ジスタQ4も急速にターンオンし、そのエミッタ・コレ
クタ間に急速に電流が流れる。そのため、トランジスタ
Q4のコレクタ電圧(出力電圧)も急速に上昇する。す
なわち、コレクタ電圧の波形の傾きは急峻になる。
【0042】コンデンサC6を介して流れる電流によっ
てコンデンサC6の充電が終了して電流が抵抗R6を流
れるようになると、トランジスタQ3のエミッタ電圧は
ベース電圧に応じて低下し、ベース電圧とともに最低点
を過ぎると上昇に転じる。
【0043】ベース電圧の上昇によってエミッタ・ベー
ス間電圧が小さくなるとトランジスタQ3がターンオフ
しようとするが、同時にエミッタ電圧も上昇しているた
めにエミッタ・ベース間電圧はゆっくり低下する。その
ため、トランジスタQ3はすぐにはターンオフできずゆ
っくりターンオフする。その間もトランジスタQ3のエ
ミッタ・コレクタ間には電流が減少しながらも流れ続け
るため、トランジスタQ3のコレクタ電圧はゆっくり低
下する。これによって、トランジスタQ4もゆっくりタ
ーンオフする。そのため、トランジスタQ4のコレクタ
電圧(出力電圧)もゆっくり低下する。すなわち、コレ
クタ電圧の波形の傾きは緩やかになる。
【0044】この後は再び最初の状態に戻って、このサ
イクルを繰り返す。
【0045】このように、本発明の発振器10において
は、立ち上がり時の波形の傾きが急峻で、立ち下がり時
の波形の傾きが緩やかな出力信号を得ることができる。
そのため、PLL回路において信号の立ち上がりをトリ
ガとして分周を行っても、分周された信号のジッターが
大きくなることはなく、その結果としてPLL回路の発
振出力信号のジッターが大きくなるという問題も発生し
なくなる。このような効果は、水晶振動子を用いた基準
信号源として用いられる発振器において特に有意義なも
のになる。
【0046】図3に、本発明の発振器の別の実施例の回
路図を示す。図3において、図1と同一もしくは同等の
部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0047】図3に示した発振器20において、発振器
10との違いは水晶振動子X1がトランジスタQ3のベ
ースと電源端子+Vccの間に接続されている点と、コ
ンデンサC8がトランジスタQ4のベースと電源端子+
Vccの間に接続されている点だけで、発振器10の場
合と同様に変形コルピッツ回路を構成している。
【0048】この変形コルピッツ回路において、通常の
コルピッツ回路におけるトランジスタQ3のベース・エ
ミッタ間のループに入るコンデンサに相当するものはコ
ンデンサC7である。また、ベース・コレクタ間のルー
プに入るインダクタに相当するものは、水晶振動子X1
と、それに電源端子+Vccを介して接続されたコンデ
ンサC8、およびトランジスタQ4のベース・エミッタ
間を直列に接続したものである。そして、エミッタ・コ
レクタ間のループに入るコンデンサに相当するものは、
コンデンサC6と、それに電源端子+Vccを介して接
続されたコンデンサC8、およびトランジスタQ4のベ
ース・エミッタ間を直列に接続したものである。
【0049】このように構成された発振器20において
も、発振器10の場合と全く同じ動作をし、同様の作用
効果を奏するものである。
【0050】さらに、発振器を実際に作る場合には、プ
リント基板上に電極を形成して、その上にチップ状のト
ランジスタや水晶振動子、抵抗、コンデンサなどを搭載
して構成することになるが、プリント基板の小型化や形
状の指定などによって部品レイアウトが難しくなること
が多い。そのような場合にも、本発明の発振器10と2
0においてはどちらを選択しても同じ性能が得られるた
め、部品レイアウトの自由度が大きくなるというメリッ
トもある。
【0051】図4に、本発明の発振器のさらに別の実施
例の回路図を示す。図4において、図1と同一もしくは
同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0052】図4に示した発振器30において、発振器
10との違いはコンデンサC8がトランジスタQ4のベ
ースと電源端子+Vccの間に接続されている点だけ
で、発振器10の場合と同様に変形コルピッツ回路を構
成している。
【0053】この変形コルピッツ回路において、通常の
コルピッツ回路におけるトランジスタQ3のベース・エ
ミッタ間のループに入るコンデンサに相当するものはコ
ンデンサC7である。また、ベース・コレクタ間のルー
プに入るインダクタに相当するものは、水晶振動子X1
と、それにグランドを介して接続されたコンデンサC
1、さらに電源端子+Vccを介して接続されたコンデ
ンサC8、およびトランジスタQ4のベース・エミッタ
間を直列に接続したものである。そして、エミッタ・コ
レクタ間のループに入るコンデンサに相当するものは、
コンデンサC6と、それに電源端子+Vccを介して接
続されたコンデンサC8、およびトランジスタQ4のベ
ース・エミッタ間を直列に接続したものである。
【0054】このように構成された発振器30において
も、発振器10や20の場合と全く同じ動作をし、同様
の作用効果を奏するものである。また、部品レイアウト
の自由度が大きくなるというメリットも同様に有してい
るものである。
【0055】図5に、本発明の発振器のさらに別の実施
例の回路図を示す。図5において、図1と同一もしくは
同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0056】図5に示した発振器40において、発振器
10との違いはコンデンサC6がトランジスタQ3のエ
ミッタとグランドとの間に接続されている点だけで、発
振器10の場合と同様に変形コルピッツ回路を構成して
いる。
【0057】この変形コルピッツ回路において、通常の
コルピッツ回路におけるトランジスタQ3のベース・エ
ミッタ間のループに入るコンデンサに相当するものはコ
ンデンサC7である。また、ベース・コレクタ間のルー
プに入るインダクタに相当するものは、水晶振動子X1
と、それにグランドを介して接続されたコンデンサC
8、およびトランジスタQ4のベース・エミッタ間を直
列に接続したものである。そして、エミッタ・コレクタ
間のループに入るコンデンサに相当するものは、コンデ
ンサC6と、それにグランドを介して接続されたコンデ
ンサC8、およびトランジスタQ4のベース・エミッタ
間を直列に接続したものである。
【0058】このように構成された発振器40において
も、発振器10や20、30の場合と全く同じ動作を
し、同様の作用効果を奏するものである。また、部品レ
イアウトの自由度が大きくなるというメリットも同様に
有しているものである。
【0059】さらに、発振器40の場合には、コルピッ
ツ回路の3つのループが、いずれも電源端子+Vccを
経由していない。そのため、発振器10や20、30と
は異なり、電源端子+Vccのバイパスコンデンサであ
るコンデンサC1の値が発振に与える影響が少なく、こ
れを省略することもできる。
【0060】図6に、本発明の発振器のさらに別の実施
例の回路図を示す。図6において、図10と同一もしく
は同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略す
る。
【0061】図6において、発振器50は、発振用能動
素子であるトランジスタQ5、緩衝増幅用能動素子であ
るトランジスタQ6、水晶振動子X1、抵抗R11〜R
15、コンデンサC1、C2、C9〜C12で構成され
ている。トランジスタQ5とQ6は同じタイプの3端子
の能動素子、すなわちNPN型のバイポーラトランジス
タとなっている。
【0062】ここで、正の電源電圧が印加される電源端
子+Vccは、コンデンサC1を介して接地されるとと
もにトランジスタQ5のコレクタに接続されている。ト
ランジスタQ5のエミッタは抵抗R11を介してトラン
ジスタQ6のコレクタに接続されている。トランジスタ
Q6は、コレクタがコンデンサC12を介して接地され
るとともに、エミッタが負荷インピーダンスである抵抗
R12を介して接地されている。トランジスタQ6のエ
ミッタと抵抗R12との接続点は、コンデンサC2を介
して出力端子Poに接続されている。電源端子+Vcc
はまた、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15を順に介
して接地されている。抵抗R13と抵抗R14の接続点
はトランジスタQ5のベースに接続されるとともに水晶
振動子X1を介して接地されている。抵抗R14と抵抗
R15の接続点はトランジスタQ6のベースに接続され
ている。トランジスタQ5のベース−エミッタ間にコン
デンサC9が、抵抗R11に並列にコンデンサC10が
それぞれ接続されている。そして、トランジスタQ6の
ベースはコンデンサC11を介してトランジスタQ5の
エミッタに接続されている。
【0063】このように構成された発振器50におい
て、トランジスタQ5や水晶振動子X1などから構成さ
れる発振回路は、トランジスタQ5のコレクタがコンデ
ンサC1を介して高周波的に接地されたコレクタ接地の
コルピッツ回路となっている。
【0064】このコルピッツ回路において、トランジス
タQ5のベース・エミッタ間のループに入るコンデンサ
に相当するものはコンデンサC9である。また、ベース
・コレクタ間のループに入るインダクタに相当するもの
は、水晶振動子X1と、それにグランドを介して接続さ
れたコンデンサC1である。そして、エミッタ・コレク
タ間のループに入るコンデンサに相当するものは、コン
デンサC10およびコンデンサC12と、それにグラン
ドを介して接続されたコンデンサC1を直列に接続した
ものである。
【0065】一方、トランジスタQ6は、コレクタがコ
ンデンサC12を介して高周波的に接地されたコレクタ
接地の緩衝増幅回路を構成しており、発振回路のトラン
ジスタQ5のエミッタから出力される発振信号をコンデ
ンサC11を介してベースで受けて増幅し、エミッタか
らコンデンサC2を介して出力端子Poに出力してい
る。すなわち、トランジスタQ6と抵抗R12の接続点
が信号出力点となっている。
【0066】なお、発振器50の主電流は、トランジス
タQ5の主電流経路であるコレクタ・エミッタ間、抵抗
R11、トランジスタQ6の主電流経路であるコレクタ
・エミッタ間、および抵抗R12を介して流れており、
この主電流が流れる経路に関してトランジスタQ5とQ
6と抵抗R12は電源端子とグランドとの間に直列接続
されていることになる。
【0067】また、抵抗R13、R14、R15は2つ
のトランジスタQ5、Q6にベース電流を流すためのバ
イアス抵抗である。
【0068】このように構成された発振器50において
も、動作の詳細な説明は省略するが、立ち上がり時の波
形の傾きが急峻で、立ち下がり時の波形の傾きが緩やか
な出力信号を得ることができる。そのため、発振器10
と同様の作用効果を奏するものである。
【0069】さらに、発振器50の場合は発振用能動素
子や緩衝増幅用能動素子として、PNP型より種類の多
いNPN型のトランジスタを用いているため、トランジ
スタの選択肢が広がり、低コスト化を実現できる可能性
が高くなるというメリットもある。
【0070】図7に、本発明の発振器のさらに別の実施
例の回路図を示す。図7において、図10と同一もしく
は同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略す
る。
【0071】図7において、発振器60は、発振用能動
素子であるFETQ7、緩衝増幅用能動素子であるFE
TQ8、水晶振動子X1、抵抗R16、R17、コンデ
ンサC1、C2、C13、C14で構成されている。F
ETQ7とQ8は同じタイプの3端子の能動素子、すな
わちPチャンネル型のFETとなっている。
【0072】ここで、正の電源電圧が印加される電源端
子+Vccは、コンデンサC1を介して接地されるとと
もにFETQ7のソースに接続されている。FETQ7
のドレインはFETQ8のソースに接続されている。F
ETQ8は、ゲートが接地されるとともに、ドレインが
負荷インピーダンスである抵抗R16を介して接地され
ている。FETQ8のドレインと抵抗R16との接続点
は、コンデンサC2を介して出力端子Poに接続されて
いる。FETQ7のゲートはコンデンサC13を介して
接地されるとともに水晶振動子X1とコンデンサC14
の直列回路を介しても接地されている。FETQ7のゲ
ート・ドレイン間には抵抗R17が接続されており、水
晶振動子X1とコンデンサC14の接続点はFETQ7
のドレインに接続されている。
【0073】このように構成された発振器60におい
て、FETQ7や水晶振動子X1などから構成される発
振回路は、FETQ7のソースがコンデンサC1を介し
て高周波的に接地されたソース接地のコルピッツ回路と
なっている。
【0074】このコルピッツ回路において、FETQ7
のゲート・ソース間のループに入るコンデンサに相当す
るものは、コンデンサC13と、それにグランドを介し
て接続されたコンデンサC1である。また、ゲート・ド
レイン間のループに入るインダクタに相当するものは、
水晶振動子X1だけである。そして、ドレイン・ソース
間のループに入るコンデンサに相当するものは、コンデ
ンサC14と、それにグランドを介して接続されたコン
デンサC1を直列に接続したものである。
【0075】一方、FETQ8は、ゲートが接地された
ゲート接地の緩衝増幅回路を構成しており、発振回路の
FETQ7のドレインから出力される発振信号をソース
で受けて増幅し、ドレインからコンデンサC2を介して
出力端子Poに出力している。すなわち、FETQ8と
抵抗R16の接続点が信号出力点となっている。
【0076】なお、発振器60の主電流は、FETQ7
の主電流経路であるソース・ドレイン間、FETQ8の
主電流経路であるソース・ドレイン間、および抵抗R1
6を介して流れており、この主電流が流れる経路に関し
てFETQ7とQ8と抵抗R16は電源端子とグランド
との間に直列接続されていることになる。
【0077】このように構成された発振器60において
も、動作の詳細な説明は省略するが、立ち上がり時の波
形の傾きが急峻で、立ち下がり時の波形の傾きが緩やか
な出力信号を得ることができる。そのため、発振器10
と同様の作用効果を奏するものである。
【0078】さらに、発振器60においては、発振用能
動素子および緩衝増幅用能動素子としてFETを用いる
ことによって、バイアス抵抗を省略することができ、部
品点数の低減や工数の低減を図ることもできる。
【0079】図8に、本発明の発振器のさらに別の実施
例の回路図を示す。図8において、図10と同一もしく
は同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略す
る。
【0080】図8において、発振器70は、発振用能動
素子であるFETQ9、緩衝増幅用能動素子であるFE
TQ10、水晶振動子X1、抵抗R18〜R20、コン
デンサC1、C2、C15〜C17で構成されている。
FETQ9とQ10は同じタイプの3端子の能動素子、
すなわちNチャンネル型のFETとなっている。
【0081】ここで、正の電源電圧が印加される電源端
子+Vccは、コンデンサC1を介して接地されるとと
もに抵抗R18を介してFETQ9のドレインに接続さ
れている。FETQ9のソースはコンデンサC17を介
して接地されるとともにFETQ10のドレインに接続
されている。FETQ10のソースは負荷インピーダン
スである抵抗R19を介して接地されている。FETQ
10のドレインと抵抗R19との接続点は、コンデンサ
C2を介して出力端子Poに接続されている。また、F
ETQ9のゲートは、コンデンサC15を介して接地さ
れるとともに水晶振動子X1とコンデンサC16の直列
回路を介しても接地されている。FETQ9のゲート・
ドレイン間には抵抗R20が接続されており、水晶振動
子X1とコンデンサC16の接続点はFETQ9のドレ
インに接続されている。そして、FETQ9のゲートは
FETQ10のゲートに接続されている。
【0082】このように構成された発振器70におい
て、FETQ9や水晶振動子X1などから構成される発
振回路は、FETQ9のソースがコンデンサC17を介
して高周波的に接地されたソース接地のコルピッツ回路
となっている。
【0083】このコルピッツ回路において、FETQ9
のゲート・ソース間のループに入るコンデンサに相当す
るものは、コンデンサC15と、それにグランドを介し
て接続されたコンデンサC17である。また、ゲート・
ドレイン間のループに入るインダクタに相当するもの
は、水晶振動子X1だけである。そして、ドレイン・ソ
ース間のループに入るコンデンサに相当するものは、コ
ンデンサC16と、それにグランドを介して接続された
コンデンサC17を直列に接続したものである。
【0084】一方、FETQ10は、ドレインがコンデ
ンサC17を介して高周波的に接地されたドレイン接地
の緩衝増幅回路を構成しており、発振回路のFETQ9
のゲートから出力される発振信号をゲートで受けて増幅
し、ソースからコンデンサC2を介して出力端子Poに
出力している。すなわち、FETQ10と抵抗R19の
接続点が信号出力点となっている。
【0085】なお、発振器70の主電流は、FETQ9
の主電流経路であるドレイン・ソース間、FETQ10
の主電流経路であるドレイン・ソース間、および抵抗R
19を介して流れており、この主電流が流れる経路に関
してFETQ9とQ10と抵抗R19は電源端子とグラ
ンドとの間に直列接続されていることになる。
【0086】このように構成された発振器70において
も、動作の詳細な説明は省略するが、立ち上がり時の波
形の傾きが急峻で、立ち下がり時の波形の傾きが緩やか
な出力信号を得ることができる。そのため、発振器10
と同様の作用効果を奏するものである。
【0087】さらに、発振器70においては、発振用能
動素子および緩衝増幅用能動素子としてFETを用いる
ことによって、バイアス抵抗を省略することができ、発
振器60の場合と同様に部品点数の低減や工数の低減を
図ることもできる。
【0088】図9に、本発明の電子装置の一実施例の斜
視図を示す。図9において、電子装置の1つである携帯
電話80は、筐体81と、その中に配置されたプリント
基板82と、プリント基板82上に実装された本発明の
発振器10を備えている。
【0089】このように構成された携帯電話80におい
ては、本発明の発振器10を用いているため、ビットエ
ラーレートが小さいレベルで安定化するなどの高性能化
を図ることができる。
【0090】なお、図9においては電子装置として携帯
電話を示したが、電子装置としては携帯電話に限るもの
ではなく、本発明の発振器を用いたものであれば何でも
構わないものである。
【0091】
【発明の効果】本発明の発振器によれば、電源端子とグ
ランドとの間に、発振用能動素子の主電流経路と、発振
用能動素子と同じタイプの緩衝増幅用能動素子の主電流
経路と、緩衝増幅用能動素子の負荷インピーダンスと
を、この順で直列接続するとともに、緩衝増幅用能動素
子と負荷インピーダンスとの接続点を信号出力点とする
ことによって、出力信号の立ち上がり時の波形の傾きを
急峻にすることができる。そして、これによって、この
発振器を用いたPLL回路の発振出力信号のジッターを
小さくすることができる。
【0092】また、本発明の電子装置によれば、本発明
の発振器を用いることによって、高性能化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発振器の一実施例を示す回路図であ
る。
【図2】図1の発振器の各部の電圧波形を示す波形図で
ある。
【図3】本発明の発振器の別の実施例を示す回路図であ
る。
【図4】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路
図である。
【図5】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路
図である。
【図6】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路
図である。
【図7】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路
図である。
【図8】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路
図である。
【図9】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の発振器を示す回路図である。
【図11】図10の発振器の各部の電圧波形を示す波形
図である。
【図12】図10の発振器の出力信号のレベルのバラツ
キとジッターとの関係を示す波形図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70…発振器 +Vcc…電源端子 Q3〜Q6…トランジスタ Q7〜Q10…FET X1…水晶振動子 C1、C2、C6〜C17…コンデンサ R6〜R20…抵抗 Po…出力端子 80…携帯電話

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源端子とグランドとの間に、発振用能
    動素子の主電流経路と、前記発振用能動素子と同じタイ
    プの緩衝増幅用能動素子の主電流経路と、該緩衝増幅用
    能動素子の負荷インピーダンスとを、この順で直列接続
    するとともに、前記緩衝増幅用能動素子と前記負荷イン
    ピーダンスとの接続点を信号出力点としたことを特徴と
    する発振器。
  2. 【請求項2】 前記発振用能動素子に接続される共振用
    のインダクタンス素子として水晶振動子を備えたことを
    特徴とする、請求項1に記載の発振器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の発振器を用い
    たことを特徴とする電子装置。
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