JP3228248U - 冷間圧造工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】部分的な交換が容易な冷間圧造工具を提供する。【解決手段】冷間圧造工具1は、筒状の第1ケース2と、第1ケース2の軸方向において第1ケース2と接続される筒状の第2ケース3と、第1ケース2及び第2ケース3の少なくとも一方の内部に配置されるダイス4と、を備える。第1ケース2は、外周面に設けられた雄ネジ部22を有する。第2ケース3は、内周面に、第1ケース2の雄ネジ部22と螺合する雌ネジ部32を有する。【選択図】図2
Description
本開示は、冷間圧造工具に関する。
冷間圧造によってボルト、ナット等の機械要素のブランクを製造する際には、成形孔が設けられたダイスと、ダイスケースとを備える冷間圧造工具が使用される(特許文献1参照)。
冷間圧造工具は、成形の繰り返しによって摩耗等の劣化が発生するため、交換が必要となる。しかし、従来の冷間圧造工具では、ダイスケースの一部に摩耗が発生した場合でもダイスケース全体を取り換える必要がある。そのため、経済性に改善の余地がある。
本開示の一局面は、部分的な交換が容易な冷間圧造工具を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、筒状の第1ケースと、第1ケースの軸方向において第1ケースと接続される筒状の第2ケースと、第1ケース及び第2ケースの少なくとも一方の内部に配置されるダイスとを備える冷間圧造工具である。第1ケースは、外周面に設けられた雄ネジ部を有する。第2ケースは、内周面に設けられ、雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有する。
このような構成によれば、第1ケースに第2ケースを螺合させることで、十分な剛性を有する冷間圧造工具が組み立てられる。この冷間圧造工具では、第1ケースと第2ケースとの分離が可能であるため、第1ケース及び第2ケースのいずれかに劣化が生じた場合に、劣化が生じたパーツのみを交換することで、経済的に冷間圧造工具を再生することができる。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す冷間圧造工具1は、例えばボルト等の機械要素のブランクBの冷間圧造工程において使用される。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す冷間圧造工具1は、例えばボルト等の機械要素のブランクBの冷間圧造工程において使用される。
冷間圧造工具1は、荒押し加工済みのブランクBが挿入される成形孔1Aを有する。成形孔1Aには、一方の端部からエジェクターピン12が挿入されている。ブランクBは、エジェクターピン12とは反対側から成形孔1Aに挿入される。
成形孔1Aに挿入されたブランクBは、パンチ11によって端部(例えばボルト頭)が圧造成形される。圧造成形後、エジェクターピン12が成形孔1A内を摺動することで、ブランクBが成形孔1Aから押し出される。
図2A,2Bに示すように、冷間圧造工具1は、第1ケース2と、第2ケース3と、ダイス4と、蓋部6とを備える。
<第1ケース>
図3A,3Bに示すように、第1ケース2は、第1本体21と、雄ネジ部22と、第1貫通孔23と、第2貫通孔24と、雌ネジ部25とを有する筒状の部材である。
図3A,3Bに示すように、第1ケース2は、第1本体21と、雄ネジ部22と、第1貫通孔23と、第2貫通孔24と、雌ネジ部25とを有する筒状の部材である。
第1本体21は、雄ネジ部22が設けられた部位を除いて、外径が軸方向に沿って一定の筒体である。
雄ネジ部22は、第1本体21の外周面に設けられている。具体的には、雄ネジ部22は、第1本体21の外周面のうち、第2ケース3と連結される第1端部21Aに近接する領域に設けられている。
雄ネジ部22は、第1本体21の外周面に設けられている。具体的には、雄ネジ部22は、第1本体21の外周面のうち、第2ケース3と連結される第1端部21Aに近接する領域に設けられている。
第1貫通孔23及び第2貫通孔24は、それぞれ、第1本体21を径方向に貫通している。第1貫通孔23及び第2貫通孔24は、雄ネジ部22よりも第2端部21Bに近い位置に配置されている。第2端部21Bは、第1端部21Aとは反対側の端部である。
第1貫通孔23及び第2貫通孔24は、第1ケース2の軸方向において対向している。第1貫通孔23及び第2貫通孔24に棒状の治具を挿通させることで、第1ケース2の第2ケース3への螺合及び離脱を比較的容易に行うことができる。
雌ネジ部25は、第1本体21の内周面に設けられている。具体的には、雌ネジ部25は、第1本体21の内周面のうち、第2端部21Bに近接する領域に設けられている。雌ネジ部25は、後述する蓋部6と螺合する。
<第2ケース>
図2Bに示す第2ケース3は、冷間圧造工具1の使用状態(つまり冷間圧造工具1の組み立て状態)において、第1ケース2の軸方向において第1ケース2と接続される筒状の部材である。使用状態において、第2ケース3の中心軸は、第1ケース2の中心軸と一致する。
図2Bに示す第2ケース3は、冷間圧造工具1の使用状態(つまり冷間圧造工具1の組み立て状態)において、第1ケース2の軸方向において第1ケース2と接続される筒状の部材である。使用状態において、第2ケース3の中心軸は、第1ケース2の中心軸と一致する。
図4A,4Bに示すように、第2ケース3は、第2本体31と、雌ネジ部32と、ダイス当接部33とを有する。
第2本体31は、外径が軸方向に沿って一定の筒体である。第2本体31の外径は、第1ケース2の第1本体21における雄ネジ部22以外の部分の外径と同じである。
第2本体31は、外径が軸方向に沿って一定の筒体である。第2本体31の外径は、第1ケース2の第1本体21における雄ネジ部22以外の部分の外径と同じである。
雌ネジ部32は、第2本体31の内周面に設けられている。具体的には、雌ネジ部32は、第2本体31の内周面のうち、第1ケース2と連結される第1端部31Aに近接する領域に設けられている。雌ネジ部32は、第1ケース2の雄ネジ部22と螺合する。
ダイス当接部33は、第2本体31の第1端部31Aとは反対側の第2端部31Bに設けられている。ダイス当接部33は、第2本体31の内周面から第2本体31の径方向内側に突出している。ダイス当接部33は、後述するダイス4が当接する段差を構成している。
<ダイス>
図2Bに示すダイス4は、冷間圧造工具1の使用状態において、第1ケース2及び第2ケース3の少なくとも一方の内部に配置される。本実施形態では、ダイス4は、第1ケース2及び第2ケース3の内部に配置される。なお、ダイス4は、複数の部位に(例えばダイス本体とライナーとに)分割されていてもよい。
図2Bに示すダイス4は、冷間圧造工具1の使用状態において、第1ケース2及び第2ケース3の少なくとも一方の内部に配置される。本実施形態では、ダイス4は、第1ケース2及び第2ケース3の内部に配置される。なお、ダイス4は、複数の部位に(例えばダイス本体とライナーとに)分割されていてもよい。
ダイス4は、第1段差部41が第2ケース3のダイス当接部33に当接し、第2段差部42が第1ケース2に取り付けられる蓋部6に当接することで、第1ケース2及び第2ケース3内で位置決めされる。
<蓋部>
蓋部6は、第1ケース2及び第2ケース3内にダイス4を保持するための部材である。蓋部6は、第1ケース2の雌ネジ部25に螺合されることで、第1ケース2に取り付けられる。
蓋部6は、第1ケース2及び第2ケース3内にダイス4を保持するための部材である。蓋部6は、第1ケース2の雌ネジ部25に螺合されることで、第1ケース2に取り付けられる。
<冷間圧造工具の組み立て方法>
冷間圧造工具1は、第1ケース2、第2ケース3、ダイス4及び蓋部6を用いて、以下の手順で組み立てられる。
冷間圧造工具1は、第1ケース2、第2ケース3、ダイス4及び蓋部6を用いて、以下の手順で組み立てられる。
まず、図2Bに示すように、第1ケース2の雄ネジ部22を第2ケース3の雌ネジ部32に螺合することで、第1ケース2と第2ケース3とを連結する。この状態で、ダイス4を挿入し、ダイス4を蓋部6に挿通させながら、蓋部6を第1ケース2に螺合させる。なお、第2ケース3にダイス4を挿入した状態で第1ケース2を第2ケース3に螺合させてもよい。
[1−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1ケース2に第2ケース3を螺合させることで、十分な剛性を有する冷間圧造工具1が組み立てられる。この冷間圧造工具1では、第1ケース2と第2ケース3との分離が可能であるため、第1ケース2及び第2ケース3のいずれかに劣化が生じた場合に、劣化が生じたパーツのみを交換することで、経済的に冷間圧造工具1を再生することができる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1ケース2に第2ケース3を螺合させることで、十分な剛性を有する冷間圧造工具1が組み立てられる。この冷間圧造工具1では、第1ケース2と第2ケース3との分離が可能であるため、第1ケース2及び第2ケース3のいずれかに劣化が生じた場合に、劣化が生じたパーツのみを交換することで、経済的に冷間圧造工具1を再生することができる。
(1b)任意の長さの第1ケース2と第2ケース3とを連結することで、冷間圧造工具1の長さの設計が容易になる。また、複数のケースの連結によって長尺の冷間圧造工具1を容易に製造できる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、実用新案登録請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…冷間圧造工具、1A…成形孔、2…第1ケース、3…第2ケース、4…ダイス、
6…蓋部、11…パンチ、12…エジェクターピン、21…第1本体、
21A…第1端部、21B…第2端部、22…雄ネジ部、23…第1貫通孔、
24…第2貫通孔、25…雌ネジ部、31…第2本体、31A…第1端部、
31B…第2端部、32…雌ネジ部、33…ダイス当接部、41…第1段差部、
42…第2段差部。
6…蓋部、11…パンチ、12…エジェクターピン、21…第1本体、
21A…第1端部、21B…第2端部、22…雄ネジ部、23…第1貫通孔、
24…第2貫通孔、25…雌ネジ部、31…第2本体、31A…第1端部、
31B…第2端部、32…雌ネジ部、33…ダイス当接部、41…第1段差部、
42…第2段差部。
Claims (1)
- 筒状の第1ケースと、
前記第1ケースの軸方向において前記第1ケースと接続される筒状の第2ケースと、
前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくとも一方の内部に配置されるダイスと、
を備え、
前記第1ケースは、外周面に設けられた雄ネジ部を有し、
前記第2ケースは、内周面に設けられ、前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有する、冷間圧造工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020002705U JP3228248U (ja) | 2020-07-03 | 2020-07-03 | 冷間圧造工具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020002705U JP3228248U (ja) | 2020-07-03 | 2020-07-03 | 冷間圧造工具 |
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JP3228248U true JP3228248U (ja) | 2020-10-15 |
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JP2020002705U Active JP3228248U (ja) | 2020-07-03 | 2020-07-03 | 冷間圧造工具 |
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JP (1) | JP3228248U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7034506B2 (ja) | 2020-07-03 | 2022-03-14 | 三豊機工株式会社 | 冷間圧造工具 |
-
2020
- 2020-07-03 JP JP2020002705U patent/JP3228248U/ja active Active
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