JP3227992B2 - ワーク位置決め装置 - Google Patents

ワーク位置決め装置

Info

Publication number
JP3227992B2
JP3227992B2 JP09349194A JP9349194A JP3227992B2 JP 3227992 B2 JP3227992 B2 JP 3227992B2 JP 09349194 A JP09349194 A JP 09349194A JP 9349194 A JP9349194 A JP 9349194A JP 3227992 B2 JP3227992 B2 JP 3227992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
positioning
positioning device
gauge
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09349194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07299594A (ja
Inventor
誠 板津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP09349194A priority Critical patent/JP3227992B2/ja
Publication of JPH07299594A publication Critical patent/JPH07299594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3227992B2 publication Critical patent/JP3227992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ボディ
サイドの溶接工程で用いられるワーク位置決め装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディサイドは、車体の側面を
受けもつ部分であり、ウィンド、ドアその他種々の艤装
部品の取り付けに高い精度を要求されるとともに、車体
全体の重要な強度部材でもある。このボディサイドは、
構成部品が多いことから溶接点数も多く、近年では、設
備の柔軟性の点から、ロボット溶接で組み立てられる場
合が一般的となっている。
【0003】ところで、ボディサイドを溶接して組み立
てる際には、上述したように、高い組み付け精度が要求
されるため、前記ボディサイドを構成する各ワーク相互
の位置関係を所定の精度に確保する必要があり、したが
って、各ワークを所定の位置に保持するための位置決め
装置が使用される。
【0004】図5は、従来から用いられているワーク位
置決め装置50を示す概略斜視図、図6は、その空気圧
系統図である。このワーク位置決め装置50は、4個の
保持手段51a〜51dと、共通マニホルド部52とを
有しており、共通マニホルド部52には給気管53及び
排気管54が接続されている。例えば、保持手段51a
は、空気圧ピストン形シリンダ55aを有し、この空気
圧ピストンシリンダ55aにより2本のガイドロッド5
7a,57aの先端に設けられたゲージ部56aが鉛直
方向に進退動する。図5は、ゲージ部56aが上方に位
置する場合を示しており、例えば、図示しない自動車用
のボディサイドを構成するワークの所定箇所が前記ゲー
ジ部56aに当接されて位置決めされるようになってい
る。
【0005】また、各保持手段51a〜51dには、側
部にソレノイドバルブ58a〜58dが設けられ、図6
に示したように、ピストン59a〜59dの上部及び下
部が給気管53又は排気管54のいずれかに連通するよ
うに切り替えることが可能となっている。したがって、
適宜ソレノイドバルブ58a〜58dを調整作動させる
ことにより、4種類のワークに対応して迅速にゲージ部
56a〜56dが切り替えられ、所定の位置決めが行わ
れた上で、図示しない溶接ロボットにより溶接されボデ
ィサイドが組み立てられる(実開平1−117829号
参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワーク位置決め装置では、図5に示したように、適用す
る車種又は車型の数だけ、保持手段51a等を並列して
配置する必要があることから、装置全体の幅方向寸法が
過大となるとともに、特にこのような装置を複数配置さ
せて使用する場合は、設計上のレイアウトも困難であっ
た。
【0007】また、保持手段の設置数に比例して、空気
圧ピストンシリンダ、ソレノイドバルブが必要となり、
しかも配管ポート数も増え、設備コストが増大する。
【0008】さらに、装置の設置スペースの占有率が大
きいため、ワークの位置決め後、図示しない溶接ロボッ
トにてスポット溶接する際の該ロボットのアームに取り
付けられた溶接ガンの移動動作、打点動作に制約が大き
く、これを回避すると溶接作業のサイクルタイムが長く
なるという問題があった。
【0009】また、装置の設置スペースの占有率を低減
させるものとして、図7に示すような回転型のワーク位
置決め装置70が知られている。このワーク位置決め装
置70には、8個のゲージ部76a〜76hが設けられ
ており、計8種類のワークに対応できるように構成され
ている。中央部には、前記ゲージ部76a〜76hを回
動させる例えばサーボモータのようなロータリーアクチ
ュエータ77が設けられる。そして、例えば、図示しな
いある車種のワークが搬入された場合は、ゲージ部76
aが図示のP位置にくるように前記ロータリーアクチュ
エータ77の作動が行われ、同様にして、他の車種に対
しても適宜対応するゲージ部76b〜76hが直立する
位置に移動せられてワークの位置決めが行われる(特開
平4−237578号参照)。
【0010】ところが、前記ワーク位置決め装置70に
あっては、ワークや溶接ガンとの干渉を避けるために、
装置全体の回転半径が大きくなり、ゲージ部のレイアウ
ト設計を成立させるのが困難と言える。また、仮に、成
立したとしても、占有スペースが大きいため、このよう
なワーク位置決め装置70を複数配置してワークを位置
決めするような場合にあっては、隣設する位置決め装置
の設置箇所に関する制約や位置決め後溶接等の作業を行
う場合の溶接ガンの軌跡に関する制約が発生する。さら
に、各ゲージ部をロータリーアクチュエータ77により
任意に回転できる構成となっているため、ゲージ部76
a〜76h付近にクランプ装置を付加する場合には、そ
の配線又は配管の処理が困難であるという問題がある。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、装置の小
型化及び低廉化を実現するとともに、設計の自由度が大
きいワーク位置決め装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、進退動可能に設けられた複数のゲージ部の
うちの所定のゲージ部に切り替えて、前記所定のゲージ
の当接面にワークを当接させることにより、該ワーク
の位置決めを行うワーク位置決め装置において、前記ゲ
ージ部が両端に設けられたガイドロッド、及びガイド
ロッドを進退動させる駆動手段を備えた少なくとも一つ
の保持手段と、該保持手段を所定点を中心として回動さ
せる回動手段とを有する位置決め手段を設けたことを特
徴とするワーク位置決め装置である。
【0013】また、前記位置決め手段を、前記ワークの
各部に対応する所定位置に複数配置してワーク位置決め
装置を構成してもよい
【0014】前記保持手段は、ガイドロッドの進退動方
向がそれぞれ平行となるように複数相互に接合され、前
記回動手段は、前記保持手段を一体として所定方向に1
80°回動させるように構成するとよい。
【0015】また、前記駆動手段は、空気圧ピストンシ
リンダ、前記回動手段は、空気圧ロータリーシリンダと
し、空気圧系統における吸気および排気をソレノイドバ
ルブにより切り替えるように構成してもよい。
【0016】
【作用】まず、位置決めされるワークに使用されるゲー
ジ部の方が上方に位置するように、必要に応じて回動手
段により保持手段を一体として所定方向に回動させる。
次いで、使用されるゲージ部の方が上方に位置されたこ
とが確認されると、駆動手段により前記ゲージ部が設け
られたガイドロッドが鉛直上方に移動され、前記ゲージ
部がさらに上方の所定位置にセットされる。ここで、前
記ゲージ部と一体となって上方位置に回動された使用し
ないゲージ部は、駆動手段によりガイドロッドが鉛直下
方に移動して、後に載置されるワーク等と干渉しないよ
う退避する。
【0017】このようにして、ワークの種類に応じたゲ
ージ部が所定位置に設定されると、該ワークがゲージ部
の当接面に確実に当接されるようにして載置され、精度
良く位置決めされる。
【0018】このように、駆動手段と回動手段とを組み
合わせることにより、装置全体の保持手段の接合方向の
幅が減少して装置の占有スペースが小さくなるととも
に、設備設計上の自由度は拡大する。また、設備コスト
の低減が図られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明のワーク位置決め装置の一実施
例を示すを示す概略斜視図、図2は、図1に示されるワ
ーク位置決め装置のQから見た図、図3は、図1に示さ
れるワーク位置決め装置の空気圧系統図であり、図5及
び図6に示した部材と共通する部材には同一の符号を付
して、その説明は一部省略する。
【0020】本実施例のワーク位置決め装置10は、図
1及び図2に示したように、2個の保持手段11a,1
1b、回動手段としての空気圧ロータリーシリンダ1
2、及び本体部13を有している。
【0021】保持手段11aは、空気圧ピストンシリン
ダ15aを有し、本実施例では、特に、いわゆる両ロッ
ドピストンシリンダが使用される。即ち、図1及び図3
に示したように、この空気圧ピストンシリンダ15aの
ピストン19aの上方に平行な2本のガイドロッド16
1 ,16a1 が連設されるとともに、下方にも平行な
2本のガイドロッド16a2 ,16a2 が連設される。
そして、これらのガイドロッド16a(ガイドロッド1
6a1 ,16a1 ,16a2 ,16a2 の総称)の両端
には、ゲージ部56aとゲージ部56cとがそれぞれ設
けられ、前記空気圧ピストンシリンダ15aを適宜作動
させることにより、ゲージ部56a,56cが鉛直方向
に進退動するように構成される。また、保持手段11b
も同様に構成され、空気圧ピストンシリンダ15bのピ
ストン19bの上方及び下方にガイドロッド16b(ガ
イドロッド16b1 ,16b1 ,16b2 ,16b2
総称)が連設され、その両端にゲージ部56bとゲージ
部56dとがそれぞれ設けられている。なお、図6にお
いては、図が複雑になるのを避けるため、ピストンに連
設される平行な2本のガイドロッドを1本として記載し
てある。
【0022】ここで、図示しないリミットスイッチが各
空気圧ピストンシリンダ15a,15bごとに設けられ
ており、ガイドロッド16a,16bの進退動動作の確
認ができるようになっている。図1は、ゲージ部56a
が上方に位置する場合を示しており、A車(自動車の車
種又は車型を示す)のワークWの所定箇所が前記ゲージ
部56aの当接面に確実に当接されて精度良く位置決め
されるようになっている。また、このゲージ部に向けて
回動自在にクランプ部を設け、例えば、所定の駆動手段
によりクランプ部を回動させてワークWを前記ゲージ部
とクランプ部とにより挟持できるように構成してもよ
い。
【0023】また、前記空気圧ピストンシリンダ15a
は、扁平型のものを使用しており、図示のように、隣設
される同様な構成の空気圧ピストンシリンダ15bと平
坦な側面同士が接合される。したがって、保持手段11
a及び11bは、そのガイドロッド16a,16bの進
退動方向がそれぞれ平行となるように並設されることに
なる。
【0024】前記空気圧ロータリーシリンダ12は、保
持手段11bの側面に配設され軸受22に支持された軸
21の端部に取り付けられる。この空気圧ロータリーシ
リンダ12は、図示しないロータリーベーンを有し、空
気圧の作用により、前記保持手段11a及び11bを一
体として所定方向に180°回動させ得るように構成さ
れている。なお、この回動動作の確認用の図示しないリ
ミットスイッチが配設される。
【0025】前記本体部13は、本装置全体を安定的に
支持する構造体として機能する一方、下方側面に給気管
53及び排気管54が接続され、これらの給気管53及
び排気管54を各所に連通させるマニホルドとしても機
能する。
【0026】本体部13内には、ソレノイドバルブ18
a,18bが設けられ、図3に示したように、ピストン
19a,19bの上部及び下部が給気管53又は排気管
54のいずれかに連通するように切り替え可能となって
いる。また、ソレノイドバルブ18cが設けられ、空気
圧ロータリーシリンダ12に供給されるエアの供給方向
を切り替えることにより、前記保持手段11a及び11
bを一体として180°正方向あるいは逆方向に回動で
きるように構成される。
【0027】例えば、図1及び図3に示した状態では、
ソレノイドバルブ18a,18bの作動を調整して、ゲ
ージ部56a(A車のワークの位置決め用)又はゲージ
部56b(B車のワークの位置決め用)を上方に位置さ
せることにより、図示しないA車又はB車の2種類のワ
ークWに対応させることが可能である。なお、図1及び
図3ではゲージ部56aがさらに上方の所定位置にセッ
トされ、A車のワーク位置決め用に設定されている。
【0028】一方、ゲージ部56c(C車のワークの位
置決め用)又はゲージ部56d(D車のワークの位置決
め用)を使用して、図示しないC車又はD車のワークW
に対応させるためには、ソレノイドバルブ18cにより
空気圧ロータリーシリンダ12へのエアの供給方向を切
り替える必要がある。
【0029】このように、ワークWの位置決めは、適宜
ソレノイドバルブ18a〜58cを調整作動させること
により、4種類のワークWに対応して迅速にゲージ部5
6a〜56dが切り替えられ、所定の位置決めが行われ
た上で、図示しない溶接ロボットにより溶接され組み立
てられるように構成されている。
【0030】次に本実施例の作用を説明する。
【0031】例えば、位置決めされるワークWがA車の
ものである場合には、まず、A車及びB車のワークWの
位置決め用のゲージ部56a,56bが上方に位置する
ように、必要に応じてソレノイドバルブ18cを調整作
動させ、給気管53から空気圧を付加して、空気圧ロー
タリーシリンダ12により保持手段11a及び11bを
一体として回動させる。
【0032】空気圧ロータリーシリンダ12に付設され
たリミットスイッチにより、ゲージ部56a,56bが
上方に位置されたことが確認されると、ソレノイドバル
ブ18a,18bを調整作動させ、給気管53から空気
圧を付加して、図3に示したように、空気圧ピストンシ
リンダ15aによりガイドロッド16aが鉛直上方に移
動され、ゲージ部56aがさらに上方の所定位置にセッ
トされる。また、空気圧ピストンシリンダ15bにより
ガイドロッド16bが鉛直下方に移動し、ゲージ部56
bがワークW等と干渉しないよう退避する。ここで、空
気圧ピストンシリンダ15a,15bに付設された図示
しないリミットによりガイドロッドの進退動方向の位置
が確認され、所定の位置で保持される。
【0033】このようにして、ワークWの種類に応じた
ゲージ部56aが所定位置に設定されると、該ワークW
がゲージ部56aの当接面に確実に当接されるようにし
て載置され、精度良く位置決めされる。次いで、前記所
定の位置決めが行われた上で、図示しない溶接ロボット
により所定の溶接が行われ組み立てられるまた、位置決
めされるワークWがB車のものである場合には、ソレノ
イドバルブ18cは上記設定のまま、ソレノイドバルブ
18a,18bを上記設定と逆に調整作動させ、ゲージ
部56bが上方の所定位置にセットされ、ゲージ部56
aが下方に退避する。一方、位置決めされるワークWが
C車又D車のものである場合には、ソレノイドバルブ1
8cにより空気圧ロータリーシリンダ12へのエアの供
給方向を切り替え、保持手段11a及び11bを一体と
して所定方向に180°回動させてゲージ部56c,5
6dを上方に位置させた後、前述したと同様にしてワー
クWの位置決めが行われる。
【0034】このように、本実施例によれば、空気圧ピ
ストンシリンダ15a,15bにより進退動されるガイ
ドロッド16a,16bの両端にゲージ部56a〜56
dを設けて、空気圧ロータリーシリンダ12により回動
させることにより所定のゲージ部に切り替え可能とした
ので、従来のものに比べて空気圧ピストンシリンダ15
a,15bの接合方向の幅が確実に2分の1となるた
め、装置の占有スペースはきわめて小さくなるととも
に、設備設計上の自由度が大きくなる。しかも、シリン
ダ15a,15b,12及びこのシリンダに供給される
空気圧の切り替えを行うソレノイドバルブ18a〜18
cの総数が、従来より削減されるため、設備コストの大
幅な低減が図られる。また、駆動手段として空圧機器を
利用しているため、簡易な構造にて制御可能である。
【0035】さらに、ワークWの位置決め後、溶接等の
作業を行う際には、装置が小型化され、しかも、図2に
示したように、ゲージ部が鉛直上下方向にのみ位置され
ることから、図7に示した従来の装置のように使用され
るゲージ部の左右に溶接作業の支障になるようなゲージ
部が存在しないので、ワークWや溶接ガンとの干渉を避
ける必要がなく回転半径を小さくできるとともに、溶接
ガンの動作の自由度が格段に増す。また、ゲージ部の回
動は、上記のように鉛直上下方向に180°の所定の往
復動作に限定されるため、先端にクランプ部等を設けた
場合の配線・配管処理も容易となる。
【0036】図4は、前記ワーク位置決め装置10の自
動車用ボディサイドの溶接工程における適用例を示す図
である。この自動車用ボディサイドBのワーク位置決め
装置30は、ボディサイドBの形状に応じて保持手段の
個数やゲージ部の形状の異なる前述したワーク位置決め
装置10と同様な構造の複数の位置決め手段31a,3
1b,32a〜32j,33a〜33cを有し、4車種
8車型に対応可能なものである。位置決め手段31a,
31bは、1個の保持手段(保持手段1個につき、1個
の空気圧ピストンシリンダ及び2種のゲージ部を有す
る。)のもの、位置決め手段32a〜32jは、2個の
保持手段を接合したもの、位置決め手段33a〜33c
は、4個の保持手段を接合したものであって、それぞれ
の位置決め手段には、1個の空気圧ロータリーシリンダ
が設けられる。したがって、シリンダ数は、空気圧ロー
タリーシリンダを含め、位置決め手段31a〜31bで
は各2個、位置決め手段32a〜32jでは各3個、位
置決め手段33a〜33cでは各5個であり、総数49
個となる。
【0037】これに対し、この自動車用ボディサイドの
ワーク位置決め装置30を、図5及び図6に示したよう
な従来のものを適用したとすれば、位置決め手段31a
〜31bは2個の保持手段、位置決め手段32a〜32
jは4個の保持手段、位置決め手段33a〜33cは8
個の保持手段が必要となる。したがって、シリンダ数
は、保持手段と同数だけ必要であるから、総計68個と
なる。即ち、本実施例では、上述のように49個で済む
ため、シリンダ数を約30%削減できる。同様に、各シ
リンダに対応して使用されるソレノイドバルブの数も同
じ割合だけ削減されることとなる。
【0038】前記自動車用ボディサイドのワーク位置決
め装置30に搬入されたボディサイドBの車種又は車型
に応じて、各位置決め手段のソレノイドバルブが調整作
動され、迅速にゲージ部が切り替えられ、所定の位置決
めが行われた上で、図示しない溶接ロボットにより迅速
にスポット溶接され、ボディサイドBが組み立てられ
る。
【0039】この実施例によれば、上述したように設備
コストが大幅に削減できるほか、個々の位置決め手段の
占有スペースが低減されるため、位置決め手段相互の干
渉回避が容易となり、総合的な設備設計上のレイアウト
の自由度が拡大する。また、位置決め後、図示しない溶
接ロボットにてスポット溶接する際の該ロボットのアー
ムに取り付けられた溶接ガンの移動動作、打点動作の制
約も少なくなり、溶接作業全体のサイクルタイムも短縮
可能となる。
【0040】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0041】例えば、上述した実施例では自動車用ボデ
ィサイドを例に挙げて本発明のワーク位置決め装置を説
明したが、本発明はこれのみに限定されることなく他の
構成部品にも適用することができる。また、駆動手段及
び回動手段として、空圧機器を使用したが、例えばモー
タ等を使用することも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明のワーク位置決
め装置によれば、駆動手段により進退動されるガイドロ
ッドの両端にゲージ部を設けて、回動手段により回動さ
せることにより所定のゲージ部に切り替え可能としたの
で、従来のものに比べて保持手段の接合方向の幅が確実
に減少して装置全体の占有スペースはきわめて小さくな
るとともに、設備設計上の自由度が拡大する。しかも、
駆動手段及び回動手段の総数が削減されるため、設備コ
ストの大幅な低減が図られる。
【0043】さらに、ワークの位置決め後、溶接等の作
業を行う場合には、装置が小型で、しかも、ゲージ部が
鉛直上下方向にのみ位置されることから、使用されるゲ
ージ部の左右に溶接作業の支障になるようなゲージ部が
存在しないので、ワーク等との干渉を避ける必要がなく
回転半径を小さくできるとともに、溶接作業の動作の自
由度が格段に増す。
【0044】また、ワークの各部の形状に応じた複数の
位置決め手段を前記ワークの各部に対応する所定位置に
複数配置して構成すれば、設備コストの削減効果が大き
く、しかも、個々の位置決め手段の占有スペースが低減
されるために、位置決め手段相互の干渉回避が容易とな
り、総合的な設備設計上のレイアウトの自由度が拡大す
る。さらに、位置決め後、溶接等する場合には、溶接作
業の動作の制約も少なく、作業全体のサイクルタイムも
短縮可能となる。
【0045】また、ガイドロッドの進退動方向が平行と
なるように保持手段が複数相互に接合され、これを一体
として回動手段により所定方向に180°回動させるよ
うにしたので、ゲージ部の回動は、鉛直上下方向に18
0°の往復に限定され、先端にクランプ部等を設けた場
合の配線・配管処理も容易となる。
【0046】また、駆動手段として空圧機器を使用した
ので、簡易な構造にて種々のワークの位置決めの制御が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワーク位置決め装置の一実施例を示
すを示す概略斜視図である。
【図2】 図1に示されるワーク位置決め装置のQから
見た図である。
【図3】 図1に示されるワーク位置決め装置の空気圧
系統図である。
【図4】 図1に示されるワーク位置決め装置の自動車
用ボディサイドの溶接工程における適用例を示す図であ
る。
【図5】 従来のワーク位置決め装置を示す概略斜視図
である。
【図6】 図5に示されるワーク位置決め装置の空気圧
系統図である。
【図7】 従来の別のワーク位置決め装置を示す概略正
面図である。
【符号の説明】
11a,11b…保持手段、 12…空気圧ロータリーシリンダ(回動手段)、 15a,15b…空気圧ピストンシリンダ、(駆動手
段) 16a,16b…ガイドロッド、 18a〜18c…ソレノイドバルブ、 56a〜56d…ゲージ部、 W…ワーク、

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進退動可能に設けられた複数のゲージ部
    のうちの所定のゲージ部に切り替えて、前記所定のゲー
    ジ部の当接面にワークを当接させることにより、該ワー
    クの位置決めを行うワーク位置決め装置において、 前記ゲージ部が両端に設けられたガイドロッド、及び
    ガイドロッドを進退動させる駆動手段を備えた少なくと
    も一つの保持手段と、 該保持手段を所定点を中心として回動させる回動手段と
    を有する位置決め手段を設けたことを特徴とするワーク
    位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段を、前記ワークの各部
    に対応する所定位置に複数配置したことを特徴とする
    求項1に記載のワーク位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、ガイドロッドの進退動
    方向がそれぞれ平行となるように複数相互に接合され、
    前記回動手段は、前記保持手段を一体として所定方向に
    180°回動させるように構成したことを特徴とする請
    求項1又は2に記載のワーク位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、空気圧ピストンシリン
    ダ、前記回動手段は、空気圧ロータリーシリンダであ
    り、空気圧系統における吸気および排気をソレノイドバ
    ルブにより切り替えるようにしたことを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
JP09349194A 1994-05-02 1994-05-02 ワーク位置決め装置 Expired - Fee Related JP3227992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09349194A JP3227992B2 (ja) 1994-05-02 1994-05-02 ワーク位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09349194A JP3227992B2 (ja) 1994-05-02 1994-05-02 ワーク位置決め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07299594A JPH07299594A (ja) 1995-11-14
JP3227992B2 true JP3227992B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=14083818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09349194A Expired - Fee Related JP3227992B2 (ja) 1994-05-02 1994-05-02 ワーク位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3227992B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106001931A (zh) * 2016-07-21 2016-10-12 张家港市旭骏机械部件有限公司 一种弧形工件上多点打标设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179894A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Kanto Auto Works Ltd 位置決め装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106001931A (zh) * 2016-07-21 2016-10-12 张家港市旭骏机械部件有限公司 一种弧形工件上多点打标设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07299594A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10933487B2 (en) Spot welding apparatus
EP1074460A2 (en) Vehicle body assembly apparatus and assembly method
KR101481278B1 (ko) 다기능 다차종 공용 로봇 장치
JP3227992B2 (ja) ワーク位置決め装置
JP2001162462A (ja) ナットランナ装置
CN114101846A (zh) 汽车排气消音器机器人焊接设备及焊接方法
JP3242828B2 (ja) 加工ユニット及びトランスファマシン
JP3666795B2 (ja) 有孔ワークの位置決め機構
JP4649982B2 (ja) 製品組立方法
JPS6228358Y2 (ja)
JP2692435B2 (ja) 簡易マルチスポット溶接装置
JP3641951B2 (ja) 車体組立方法および装置
JPH049104Y2 (ja)
JPH0618715Y2 (ja) ワ−ク位置決め装置
TWI804970B (zh) 貨車尾板升降部件的焊接治具
JPH05337653A (ja) 作業機械の移動装置
CN214054337U (zh) 多轴钻孔、攻牙加工装置
JP2745808B2 (ja) 車体スポット溶接増し打ち方法およびその方法に用いられる車体スポット溶接装置
JPH0746441Y2 (ja) 角度割出し治具
JPS6110864Y2 (ja)
JPH0521312Y2 (ja)
US4947018A (en) Retracting rocker unit
JPH01175582A (ja) 並行生産型車体組立装置
JPH0128989Y2 (ja)
JPS6333970B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees