JP3227820B2 - カレンダー加工におけるシート厚さの制御方法 - Google Patents

カレンダー加工におけるシート厚さの制御方法

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JP3227820B2
JP3227820B2 JP23610692A JP23610692A JP3227820B2 JP 3227820 B2 JP3227820 B2 JP 3227820B2 JP 23610692 A JP23610692 A JP 23610692A JP 23610692 A JP23610692 A JP 23610692A JP 3227820 B2 JP3227820 B2 JP 3227820B2
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sheet
rolls
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calendering
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晴雄 和田
和康 吉川
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムを始めとする可塑
性材料にカレンダー加工を施してシートを製造する際に
おけるシート厚さの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性材料をシートに成形したり、タ
イヤコードにゴムコーティングを行う等のカレンダー加
工においては、製品であるシートの厚さ管理が重要とな
っている。シート厚さの制御方法としては、従来より一
般に以下のような方法が採用されている。
【0003】この方法は、カレンダーロールの後方にあ
るシート移送ラインの途中に厚さ計を設け、この厚さ計
を連続的に長手方向に移送されるシート上でシートの幅
方向に走査させ、シートの幅方向の所定の位置で順次シ
ートの厚さを測定し、この測定値に基づきカレンダーロ
ールの位置調整量を自動的に算出してカレンダーロール
の位置調整を行うことにより、シートがフラットかつ一
定の厚さとなるようフィードバック制御を行うものであ
る。なお、カレンダーロールの位置は、カレンダーロー
ルの圧下装置を作動してロールギャップを適正位置とす
ることにより調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシート厚さの制御方法においては、カレンダーロー
ルによる成形後のシートの厚さを測定し、この測定値を
フィードバックしてカレンダーロールのロールギャップ
を制御しているため応答性が低く、シートの厚さにばら
つきが生じる場合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
てなされたもので、可塑性材料をそれぞれ少なくとも一
対のロール間に挿通させて得た二枚の材料シート間に一
枚の基材を挟みつつ、少なくとも一対のカレンダーロー
ル間を挿通させて貼り合わせて一枚のシートとするカレ
ンダー加工におけるシート厚さの制御方法であって、貼
り合わせ前の前記材料シートの厚さを第一の厚さ計によ
り測定し、この測定値に基づき前記材料シートの厚さ制
御を行うとともに、貼り合わせ後の前記シートの厚さを
第二の厚さ計により測定し、この測定値を前記材料シー
トの厚さに換算後、前記第一の厚さ計の測定値に加算し
て、前記各材料シートの厚さを修正するものである。
【0006】
【作用】本発明のシート厚さ制御方法においては、第一
の厚さ計の測定値に基づき材料シートの厚さをフィード
バック制御することにより、カレンダー加工後のシート
の厚さが制御されるため、シートの厚さ制御時のタイム
ラグが減少する。更に、前記材料シートの厚さが、前記
第二の厚さ計の測定値に基づき、より適正な値に修正さ
れるため、制御時における精度が向上する。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例につい
て更に詳しく説明する。図1は、本発明に係るシート厚
さ制御装置の例を示すものである。図1において、符号
1,1aは上下一対のカレンダーロールで、その更に上
方および下方にはカレンダーロール1,1aと対をなす
ロール2,2aがそれぞれ設置されている。また、カレ
ンダーロール1,1a間およびカレンダーロール1,1
aとロール2,2a間にはそれぞれ所定幅のロールギャ
ップが設けられているが、本発明の場合、カレンダーロ
ール1,1aとロール2,2a間のロールギャップは、
ロール2,2aにそれぞれ設けられた電動モータ式圧下
装置3,3aにより適正幅に調整可能となっている。
【0008】一方、カレンダーロール1,1aとロール
2,2aとの間には、貼り合わせ前の材料シート4,4
aの厚さを測定する材料シート厚さ計(第一の厚さ計)
5,5aがそれぞれ設けられている。ここで、材料シー
ト厚さ計5,5aとしては、例えば、レーザや超音波等
反射波の変化を利用するもの、静電容量の変化を測定す
るもの、あるいは電磁誘導の変化を利用するもの等が用
いられる。
【0009】更に、カレンダーロール1,1aの後方に
は、製品であるシート6の厚さを測定するシート厚さ計
(第二の厚さ計)7が設けられている。シート厚さ計7
としては、x線、β線、あるいは赤外線等を利用した透
過型センサがそれぞれ用いられる。また、符号8は、シ
ート厚さ計7の測定値と、材料シート4aに対するシー
ト6の厚さ比(K)との積から、カレンダー加工後の材
料シート4,4aの平均厚さを算出する積分器、符号9
はシート厚さ計7の測定値を記録する記録計である。な
お、前記Kの範囲は通常0.3〜0.7の範囲とされ
る。本実施例の場合、K=0.6とした。
【0010】符号10は演算制御装置である。この装置
は、材料シート厚さ計5,5aの測定値および積分器8
における算出値と材料シート4,4aの目標厚さとの偏
差よりカレンダーロール1,1aとロール2,2a間に
おけるロールギャップの修正量を算出し、その修正量に
応じて電動モータ式圧下装置3,3aを作動させるもの
である。
【0011】そして、ゴムやプラスチック等の可塑性材
料をそれぞれカレンダーロール1,1aとロール2,2
a間の材料溜り(バンク)11,11aに貯留し、カレ
ンダーロール1,1aとロール2,2aをそれぞれ図1
中矢印A、B方向に回転させると、可塑性材料はカレン
ダーロール1,1aとロール2,2a間のロールギャッ
プに応じて所定幅に成形され、材料シート4,4aとし
てカレンダーロール1,1a上に引き取られる。
【0012】一方、カレンダーロール1,1a間には予
め布等からなる帯状の基材12が挿通されている。その
結果、材料シート4,4aはカレンダーロール1,1a
間において基材12の両面に押し付けられ、カレンダー
ロール1,1a間のロールギャップにて所定圧力で成形
され、シート6として排出される。排出されたシート6
は、図示しないクーリングロールにより引き取られる。
【0013】ここで、本発明に係るカレンダー加工装置
においては、前記の通りカレンダーロール1,1aとロ
ール2,2aとの間にそれぞれ材料シート厚さ計5,5
aが設けられ、カレンダー加工前の材料シート4,4a
の厚さはこれら材料シート厚さ計5,5aにより測定さ
れている。材料シート厚さ計5,5aの測定値は演算制
御装置10にフィードバックされ、演算制御装置10に
おいて、これら測定値と材料シート4,4aの目標厚さ
との偏差の平均値が算出される。そして、前記偏差の平
均値が規準値より大きくなると、演算制御装置10が算
出した修正量に応じて電動モータ式圧下装置3,3aが
作動する。
【0014】すると、ロール2,2aが移動してカレン
ダーロール1,1aとロール2,2a間のロールギャッ
プが変化し、貼り合わせ後のシート6の厚さおよびその
際における材料シート4,4aの厚さ比が適正範囲内に
維持されるよう、材料シート4,4aの厚さが修正され
る。
【0015】更に、カレンダーロール1,1aから排出
されたシート6の厚さは、カレンダーロール1,1aの
後方に設置されたシート厚さ計7により再度測定され、
積分器8において平均化された後、貼り合わせ前の材料
シート4,4aの厚さに換算されて演算制御装置10に
フィードバックされる。この換算値は、演算制御装置1
0において前記材料シート厚さ計5,5aからフィード
バックされたデータに加算され、それに伴い、電動モー
タ式圧下装置3,3aの作動量が補正され、材料シート
4,4aの厚さが更に目標厚さに近づけられる。その結
果、カレンダー加工後のシート6の厚さおよびその際に
おける材料シート4,4aの厚さ比が、より高精度に制
御される。
【0016】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のシート厚さ
制御方法においては、貼り合わせ前の材料シートの厚さ
を計測、修正することにより、カレンダー加工後のシー
トの厚さがカレンダー加工前の工程で予め制御される。
その結果、フィードバック制御時のタイムラグが減少し
て応答性の高い制御が可能となり、シートの厚さおよび
前記材料シートの厚さ比のばらつきが少ない製品を製造
することができる。
【0017】しかも、フィードバック制御時には、貼り
合わせ前における材料シートの厚さの計測値に、カレン
ダー加工後の製品であるシートの厚さから算出された各
材料シートの厚さの換算値が加算されるため、前記各材
料シートの厚さの修正値が更に補正され、その結果、前
記シートの厚さおよび前記各材料シートの厚さ比を、よ
り高精度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート厚さ制御装置の例を示す図
である。
【符号の説明】
1,1a カレンダーロール 2,2a ロール 3,3a 電動モータ式圧下装置 4,4a 材料シート 5,5a 材料シート厚さ計(第一の厚さ計) 6 シート 7 シート厚さ計(第二の厚さ計) 8 積分器 9 記録計 10 演算制御装置 11,11a 材料溜り(バンク) 12 基材 A カレンダーロール(1,1a)の回転方向 B ロール(2,2a)の回転方向
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−57732(JP,A) 特公 昭51−12665(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/24 - 43/34 B29C 43/58 B29D 7/00 - 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑性材料をそれぞれ少なくとも一対の
    ロールに挿通させて得た二枚の材料シート間に一枚の基
    材を挟みつつ、少なくとも一対のカレンダーロール間を
    挿通させて貼り合わせて一枚のシートとするカレンダー
    加工におけるシート厚さの制御方法であって、 貼り合わせ前の前記各材料シートの厚さを第一の厚さ計
    により測定し、その測定値に基づき前記各材料シートの
    厚さ制御を行うとともに、貼り合わせ加工後の前記シー
    トの厚さを第二の厚さ計により測定し、更にその測定値
    を前記各材料シートの厚さに換算して得た値を前記第一
    の厚さ計の測定値に加算して、前記各材料シートの厚さ
    を修正することを特徴とするカレンダー加工におけるシ
    ート厚さの制御方法。
JP23610692A 1992-09-03 1992-09-03 カレンダー加工におけるシート厚さの制御方法 Expired - Lifetime JP3227820B2 (ja)

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KR101501712B1 (ko) * 2013-07-26 2015-03-11 한국타이어 주식회사 압연물의 두께 게이지 측정장치

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