JP3227490U - 循環式トイレシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】汚水を効果的に浄化処理できる循環式トイレシステムを提供する。
【解決手段】汚水処理装置4は、接触酸化材43a、44aが収容されており、曝気環境下で微生物により有機物を分解する微生物処理が行われる第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44と、微生物処理が行われた処理水に対して微生物が付着した濾材45a、46aにより濾過する濾過処理が行われる第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46と、濾過処理が行われた処理水に対して、オゾンガスを注入するオゾン処理、及び、濾過膜48aにより濾過する膜処理が行われる最終処理槽48と、を備える。
【選択図】図2

Description

本考案は、水洗式便器から排出される汚水を浄化して再利用する循環式トイレシステムに関する。
特許文献1には、トイレの洗浄に使用した水を微生物処理することで再び洗浄水として再利用する循環式のバイオトイレシステムが開示されている。かかるトイレシステムにおいては、浄化槽で被処理水の微生物処理を行った後、反応槽で杉チップ等のバイオチップが充填された分解領域を通過させて被処理水から有機物を除去する処理(濾過処理)が行われる。反応槽から送り出された被処理水が、トイレの洗浄水として再利用される。
特開2020−037825号公報
水洗式便器から排出された汚水は、上述のような微生物処理と濾過処理とを終えた後もウイルスや細菌類が残留する。したがって、循環式トイレシステムにおいては、さらに効果的に洗浄処理を行うことが望まれる。
本考案の目的は、汚水を効果的に浄化処理できる循環式トイレシステムを提供することである。
本考案の循環式トイレシステムは、水洗式便器と、前記水洗式便器から排出される汚水を浄化する汚水処理装置と、を備えており、前記汚水処理装置で浄化された処理水を前記水洗式便器で再利用する循環式トイレシステムであって、前記汚水処理装置は、接触酸化材が収容されており、曝気環境下で微生物により有機物を分解する微生物処理が行われる第1槽と、前記微生物処理が行われた処理水に対して、微生物が付着した濾材により濾過する濾過処理が行われる第2槽と、前記濾過処理が行われた処理水に対して、オゾンガスを注入するオゾン処理と、精密濾過膜及び限外濾過膜のいずれかの濾過膜により濾過する膜処理との少なくともいずれかの処理が行われる第3槽と、を備えている。
この構成によると、第1槽で微生物処理が行われた後に第2槽で濾過処理が行われた処理水に対して、第3槽においてオゾン処理及び膜処理の少なくともいずれかをさらに施すことができる。したがって、汚水を効果的に浄化処理できる。
さらに、上述の循環式トイレシステムは、前記水洗式便器から排出された汚水が前記汚水処理装置を経て前記水洗式便器に戻る循環経路と、前記水洗式便器から排出された汚水が外部に放出される放出経路と、前記循環経路と前記放出経路とを切り替える排出経路切替機構と、をさらに備えている。
この構成によると、排出経路切替機構により循環経路と放出経路とを切り替えることで、水洗式便器から排出された汚水を再び水洗式便器の洗浄水として利用する状態と、水洗式便器から排出された汚水を外部に放出する状態とを切り替えることができる。
加えて、上述の循環式トイレシステムは、前記第3槽において前記膜処理が行われ、前記膜処理が行われた処理水を前記第3槽から送り出す第1送出経路と、前記膜処理が行われる前の処理水を前記第3槽から送り出す第2送出経路と、前記第1送出経路と前記第2送出経路とを切り替える送出経路切替機構とを、をさらに備えている。
この構成によると、通常運転時には第3槽で膜処理された処理水を第1送出経路から送り出し、濾過膜に不具合がある場合などは第3槽で膜処理される前の処理水を第2送出経路から送り出すことができる。
さらに、上述の循環式トイレシステムは、前記第1送出経路及び前記第2送出経路の両方に繋がった合流経路と、前記合流経路から送られた処理水を前記水洗式便器に供給する給水経路と、前記合流経路から送られた処理水を前記水洗式便器を経ることなく前記第3槽に戻す帰還経路と、前記給水経路と前記帰還経路とを切り替える給水帰還切替機構と、をさらに備えている。
この構成によると、給水帰還切替機構により給水経路に切り替えることで、第3槽から送り出された処理水を水洗式便器に供給することができる。また、給水帰還切替機構により帰還経路に切り替えることで、第3槽から送り出された処理水を第3槽に戻し、濾過膜を洗浄することができる。
本考案によれば、汚水を効果的に浄化処理することができる循環式トイレシステムを得ることができる。
本考案の一実施形態にかかるトイレシステムの上面図である。 図1に示すトイレシステムにおける処理の流れを示す図である。
以下、本考案の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる循環式トイレシステム1は、図1に示すように、コンテナ2と、コンテナ2に収容された水洗式便器3及び汚水処理装置4と、を主に備えるコンテナ型の循環式トイレシステムである。コンテナ2は、平面視で一方向に長尺な矩形形状を有している。以降の説明において、平面視でコンテナ2における短手方向の一方側(図1中下方側)を前方側とし、一方側とは反対の他方側(図1中上方側)を後方側とする。また、平面視でコンテナ2における長手方向(図1中左右方向)を左右方向とする。
図1に示すように、コンテナ2内は、それぞれ水洗式便器3が設置された4つの個室25と汚水処理装置4が設置された機械室26とに区切られている。4つの個室25は、コンテナ2の左方の前側領域において左右方向に並んでいる。コンテナ2の前方の側壁である前壁21には、4つの個室25に対応して4つの出入口21aが設けられている。
機械室26は、コンテナ2の右方領域と左方の後側領域とからなる。汚水処理装置4は、コンテナ2の右方領域に主に配置されている。機械室26には、汚水処理装置4に加えて、主排水管61、導入管62、放出用排水管63、給水管65、上水供給管66及び発電機7などが配置されている。
主排水管61は、4つの個室25にそれぞれ配置された水洗式便器3からの汚水を排出するための配管である。主排水管61は、コンテナ2の左方の後側領域、すなわち4つの個室25の後方領域に配置されている。主排水管61は、左右方向に沿って延びている。主排水管61は、その右端部において導入管62と放出用排水管63とに分岐している。
導入管62は、主排水管61によって排出された水洗式便器3からの汚水を汚水処理装置4に導入するための配管である。導入管62の主排水管61に接続されている側と反対側の端は、汚水処理装置4に接続されている。図2に示すように、導入管62における主排水管61側部分には、主排水管61と汚水処理装置4との接続を遮断可能な二方弁62aが設けられている。
放出用排水管63は、主排水管61によって排出された水洗式便器3からの汚水を下水道に放出するための配管である。放出用排水管63は、個室25と汚水処理装置4との間において前後方向に沿って延びる第1部分64aと、汚水処理装置4とコンテナ2の前壁21との間において左右方向に沿って延びる第2部分64bと、からなる。第1部分64aの後端は、主排水管61に接続されている。第2部分64bは、第1部分64aの前端から右方にコンテナ2の外まで延びており、下水道に繋がった桝9(図2参照)に接続されている。図2に示すように、放出用排水管63における主排水管61側部分には、主排水管61と桝9との接続を遮断可能な二方弁63aが設けられている。
給水管65は、4つの個室25にそれぞれ設置された水洗式便器3に洗浄水を供給するための配管である。給水管65は、汚水処理装置4に接続されている。より詳細には、図2に示すように、後述する加圧ポンプ50の吐出管85に接続されている。汚水処理装置4で浄化された処理水は、給水管65に送出可能となっている。給水管65の水洗式便器3との接続部分は、主排水管61と同様に4つの個室25の後方領域に配置されている。
上水供給管66は、給水管65に上水を供給するための配管であり、図2に示すように、後述する加圧ポンプ50の吸入管83に接続されている。すなわち、給水管65は、汚水処理装置4で浄化された処理水及び上水供給管66から供給された上水を水洗式便器3に供給する。図1に示すように、上水供給管66は、汚水処理装置4とコンテナ2の前壁21との間において左右方向に沿って延びている。
循環式トイレシステム1は、図2に示すように、循環経路91及び放出経路92を有している。循環経路91は、水洗式便器3から排出された汚水が、主排水管61、導入管62、汚水処理装置4及び給水管65を経て水洗式便器3に戻る経路である。放出経路92は、水洗式便器3から排出された汚水が、主排水管61及び放出用排水管63を介して下水道に放出される経路である。
導入管62に設けられた二方弁62aと放出用排水管63に設けられた二方弁63aとの開閉状態を切り替えることで、水洗式便器3から排出された汚水が流れる経路を循環経路91と放出経路92との間で切り替えることができる。すなわち、導入管62に設けられた二方弁62aを開状態とし、放出用排水管63に設けられた二方弁63aを閉状態とすることで、水洗式便器3から排出された汚水が循環経路91を流れるようになる。また、導入管62に設けられた二方弁62aを閉状態とし、放出用排水管63に設けられた二方弁63aを開状態とすることで、水洗式便器3から排出された汚水が放出経路92を流れるようになる。二方弁62a及び二方弁63aは、本発明の排出経路切替機構に相当する。
発電機7は、4つの個室25の後方領域に配置されている。コンテナ2の後方の側壁である後壁22には、機械室26における4つの個室25の後方領域に通じる出入口22aが設けられている。出入口22aを通じて機械室26内に入り、主排水管61や給水管65などの配管と発電機7などの機器とのメンテナンスを行うことができる。
次に汚水処理装置4の構成について説明する。汚水処理装置4は、曝気ブロワー41、原水槽42、第1活性接触酸化槽43、第2活性接触酸化槽44、第1バイオリアクター槽45、第2バイオリアクター槽46、活性炭槽47、最終処理槽48、紫外線式オゾン発生装置49及び加圧ポンプ50を主に備えている。汚水処理装置4には、商用電源により電力が供給されるようになっているが、停電時には発電機7により電力が供給される。
曝気ブロワー41は、図2に示すように、原水槽42、第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44に空気を送り込むためのものである。図1に示すように、曝気ブロワー41は、機械室26における4つの個室25の後方領域に配置されている。
原水槽42は、導入管62が接続されている。主排水管61により水洗式便器3から排出された汚水は、導入管62を介して原水槽42に導入される。図1に示すように、原水槽42は、コンテナ2の右方の後側領域に配置されている。原水槽42では、トイレットペーパーを含む汚水を曝気攪拌によりスラリー化する。原水槽42により、汚水の流入量を適正にコントロールできる。図2に示すように、原水槽42で処理されたスラリー状の汚水はポンプ42aにより第1活性接触酸化槽43に送られる。
第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44は、いずれも接触酸化材43a、44aが収容されており、曝気環境下で微生物により有機物を分解する微生物処理が行われる。第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44は、本発明の第1槽に相当する。図1に示すように、第1活性接触酸化槽43は原水槽42の右方に配置されており、第2活性接触酸化槽44は第1活性接触酸化槽43の右方に配置されている。また、第2活性接触酸化槽44の右方には、第2活性接触酸化槽44で処理された処理水を第2活性接触酸化槽44から送り出すポンプ44bが配置されている。第1活性接触酸化槽43で処理された汚水は、図示しない経路を通じて第2活性接触酸化槽44に送られる。
第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44に収容されている接触酸化材43a、44aは、例えば不織布からなるバイオコードであり、生物膜が付着している。原水槽42から送られたスラリー状の汚水は、第1活性接触酸化槽43において、微生物、接触酸化材43a及び必要な曝気エアーの力により分解される。第1活性接触酸化槽43から第2活性接触酸化槽44に流れ込んだ汚水は、分解が促進される。接触酸化材44aの揺動作用により汚泥の付着と剥離が繰り返され、汚泥の固液分離性が向上する。第2活性接触酸化槽44で処理された処理水は、ポンプ44bにより第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46のいずれかに送られる。
第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46では、第2活性接触酸化槽44から送られた処理水を微生物が付着した濾材45a、46aにより濾過する濾過処理が行われる。第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46は、本発明の第2槽に相当する。図1に示すように、第1バイオリアクター槽45は、ポンプ44bの前方に配置されており、第2バイオリアクター槽46は、第2活性接触酸化槽44の前方且つ第1バイオリアクター槽45の左方に配置されている。
第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46には、いずれも濾材45a、46aが収容されている。濾材45a、46aは、杉間伐材などのバイオチップである。第1バイオリアクター槽45又は第2バイオリアクター槽46に送られた処理水は、濾材45a又は濾材46aにより精密濾過される。濾材45a、46aに補足された有機汚泥は、二酸化炭素と水とに分解されてコンポスト化される。第1バイオリアクター槽45又は第2バイオリアクター槽46で精密濾過された処理水は、BOD(Biochemical oxygen demand)の値が10mg/L未満となる。
図2に示すように、第2活性接触酸化槽44から処理水を送り出すポンプ44bに接続された第1送出管71は、第1バイオリアクター槽45に繋がる第1分岐部72と、第2バイオリアクター槽46に繋がる第2分岐部73と、に分岐している。第1分岐部72には、第2活性接触酸化槽44と第1バイオリアクター槽45との接続を遮断可能な二方弁72aが設けられている。第2分岐部73には、第2活性接触酸化槽44と第2バイオリアクター槽46との接続を遮断可能な二方弁73aが設けられている。
図2に示すように、第1バイオリアクター槽45から処理水を送り出すポンプ45bに接続された第2送出管74と、第2バイオリアクター槽46から処理水を送り出すポンプ46bに接続された第3送出管75とは、合流管76に合流している。合流管76は、活性炭槽47に繋がっている。第2送出管74には、第1バイオリアクター槽45と活性炭槽47との接続を遮断可能な二方弁74aが設けられている。第3送出管75には、第2バイオリアクター槽46と活性炭槽47との接続を遮断可能な二方弁75aが設けられている。
第2活性接触酸化槽44からの処理水は、二方弁72a及び73aの一方を開状態とし、他方を閉状態とすることで、第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46のいずれか一方において処理される。第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46は交互に使用される。つまり、二方弁72a、73aの開閉の切り替えにより、第2活性接触酸化槽44からの処理水が第1バイオリアクター槽45において処理される期間と、第2活性接触酸化槽44からの処理水が第2バイオリアクター槽46において処理される期間とが交互に切り替えられる。したがって、汚泥を効率よく分解することができ、繰り返しの供給が可能となる。本実施の形態においては、二方弁72a、73aの開閉は手動で行われるが、二方弁72a、73aの開閉状態が所定時間で自動的に切り替わるように制御されてもよい。
第1バイオリアクター槽45で処理された処理水は、ポンプ45bによって活性炭槽47に送られる。同様に、第2バイオリアクター槽46で処理された処理水は、ポンプ46bによって活性炭槽47に送られる。第1バイオリアクター槽45で精密濾過が行われるときは、二方弁74aを開状態として二方弁75aを閉状態とする。第2バイオリアクター槽46で精密濾過が行われるときは、二方弁74aを閉状態として二方弁75aを開状態とする。本実施の形態においては、二方弁74a、75aの開閉は手動で行われるが、二方弁74a、75aの開閉状態が所定時間で自動的に切り替わるように制御されてもよい。
活性炭槽47は、活性炭47aが収容されている。図1に示すように、活性炭槽47は、第2活性接触酸化槽44の前方且つ第2バイオリアクター槽46の左方に配置されている。活性炭槽47に送られた処理水は活性炭47aにより高度処理され、脱臭、脱色される。活性炭槽47で処理された処理水は、ポンプ47bにより最終処理槽48に送られる。
最終処理槽48には、濾過膜48aが収容されており、且つ、紫外線式オゾン発生装置49で発生されたオゾンが注入される。最終処理槽48は、本発明の第3槽に相当する。最終処理槽48で処理された処理水は、加圧ポンプ50によって給水管65に送られる。図1に示すように、最終処理槽48は、原水槽42及び第1活性接触酸化槽43の前方、且つ、活性炭槽47の左方に配置されている。加圧ポンプ50は、原水槽42の前方、且つ、最終処理槽48の上方に配置されている。紫外線式オゾン発生装置49は、最終処理槽48の左方に配置されている。
濾過膜48aは、孔径が0.01μm程度の膜であり、限外濾過膜又は精密濾過膜が採用される。最終処理槽48においては、濾過膜48aにより処理水を濾過する膜処理が行われ、膜に形成された孔より大きいウイルスや細菌が膜分離法により処理水から除去される。また、最終処理槽48では、紫外線式オゾン発生装置49で発生されたオゾンガスが注入されることでオゾン処理が行われ、これによって処理水が殺菌、消臭、脱色される。
図2に示すように、最終処理槽48には、膜処理された処理水を最終処理槽48から送り出す第4送出管81と、膜処理前の処理水を最終処理槽48から送り出す第5送出管82と、が接続されている。第4送出管81及び第5送出管82は、いずれも加圧ポンプ50の吸入側に接続された吸入管83に繋がっている。第4送出管81には、最終処理槽48と吸入管83との接続を遮断可能な二方弁81aが設けられている。第5送出管82には、最終処理槽48と吸入管83との接続を遮断可能な二方弁82aが設けられている。
また、加圧ポンプ50の吐出側に接続された吐出管85は、最終処理槽48に繋がった回帰管86と上述の給水管65と、に分岐している。回帰管86における最終処理槽48側と吐出管85側とには、最終処理槽48と吐出管85との接続を遮断可能な二方弁86a、86bがそれぞれ設けられている。給水管65における吐出管85側には、吐出管85と水洗式便器3との接続を遮断可能な二方弁65aが設けられている。
第4送出管81は、膜処理が行われた処理水を最終処理槽48から送り出す第1送出経路93を構成する。また、第5送出管82は、膜処理が行われる前の処理水を最終処理槽48から送り出す第2送出経路94を構成する。二方弁81a及び二方弁82aは、本発明の送出経路切替機構に相当する。
吸入管83、加圧ポンプ50及び吐出管85により、第1送出経路93及び第2送出経路94の両方に繋がった合流経路95が構成されている。給水管65は、合流経路95から送られた水を水洗式便器3に供給する給水経路96を構成する。回帰管86は、合流経路95から送られた水を水洗式便器3を経ることなく最終処理槽48に戻す帰還経路97を構成する。二方弁65a、86a、86bは、本発明の給水帰還切替機構に相当する。
通常運転時は、第4送出管81の二方弁81a及び給水管65の二方弁65aは開状態とし、且つ、第5送出管82の二方弁82a及び回帰管86の二方弁86a、86bは閉状態とする。これにより、最終処理槽48で膜処理された処理水が加圧ポンプ50によって最終処理槽48から送り出されて、給水管65を介して水洗式便器3に供給される。
最終処理槽48の濾過膜48aを洗浄する洗浄時には、最終処理層48内に洗浄用の上水等が収容される。そして、第4送出管81の二方弁81a及び給水管65の二方弁65aは閉状態とし、且つ、第5送出管82の二方弁82a及び回帰管86の二方弁86a、86bは開状態とした上で加圧ポンプ50を作動させる。これにより、膜処理前の処理水が加圧ポンプ50によって最終処理槽48から送り出されて、回帰管86を介して最終処理槽48に戻る。このように、通常の膜処理とは逆方向に洗浄用の水が流れることにより、膜処理によって濾過膜48aに堆積した汚れが除去される。
濾過膜48aに不具合があるときなど、最終処理槽48での膜処理を省略する膜処理省略時には、第5送出管82の二方弁82a及び給水管65の二方弁65aは開状態とし、第4送出管81の二方弁81a及び回帰管86の二方弁86a、86bは閉状態とする。これにより、膜処理前の処理水が加圧ポンプ50によって最終処理槽48から送り出されて、給水管65を介して水洗式便器3に供給される。
以上のように、本実施形態の循環式トイレシステム1では、汚水処理装置4は、接触酸化材43a、44aが収容されており、曝気環境下で微生物により有機物を分解する微生物処理が行われる第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44と、微生物処理が行われた処理水に対して微生物が付着した濾材45a、46aにより濾過する濾過処理が行われる第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46と、濾過処理が行われた処理水に対して、オゾンガスを注入するオゾン処理、及び、濾過膜48aにより濾過する膜処理が行われる最終処理槽48と、を備えている。したがって、第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44で微生物処理が行われた後に第1バイオリアクター槽45又は第2バイオリアクター槽46で濾過処理が行われた処理水に対して、最終処理槽48においてオゾン処理及び膜処理をさらに施すことができる。よって、汚水を効果的に浄化処理できる。
本実施形態の循環式トイレシステム1は、水洗式便器3から排出された汚水が汚水処理装置4を経て水洗式便器3に戻る循環経路91と、水洗式便器3から排出された汚水が外部に放出される放出経路92と、循環経路91と放出経路92とを切り替える二方弁62a、63aと、を備えている。したがって、二方弁62a、63aにより循環経路91と放出経路92とを切り替えることで、水洗式便器3から排出された汚水を再び水洗式便器3の洗浄水として利用する状態と、水洗式便器3から排出された汚水を外部に放出する状態とを切り替えることができる。
本実施形態の循環式トイレシステム1は、膜処理が行われた処理水を最終処理槽48から送り出す第1送出経路93と、膜処理が行われる前の処理水を最終処理槽48から送り出す第2送出経路94と、第1送出経路93と第2送出経路94とを切り替える二方弁81a、82aと、を備えている。したがって、通常運転時には最終処理槽48で膜処理された処理水を第1送出経路93から送り出し、濾過膜48aに不具合がある場合などは最終処理槽48で膜処理される前の処理水を第2送出経路94から送り出すことができる。
本実施形態の循環式トイレシステム1は、第1送出経路93及び第2送出経路94の両方に繋がった合流経路95と、合流経路95から送られた水を水洗式便器3に供給する給水経路96と、合流経路95から送られた水を水洗式便器3を経ることなく最終処理槽48に戻す帰還経路97と、給水経路96と帰還経路97とを切り替える二方弁65a、86a、86bと、をさらに備えている。したがって、二方弁65a、86a、86bにより合流経路95から送られた水の供給先を給水経路96に切り替えることで、最終処理槽48から送り出された処理水を水洗式便器3に供給することができる。また、二方弁65a、86a、86bにより合流経路95から送られた水の供給先を帰還経路97に切り替えることで、最終処理槽48から送り出された処理水を最終処理槽48に戻し、濾過膜48aを洗浄することができる。
以上、本考案の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、最終処理槽48でオゾンガスを注入するオゾン処理及び濾過膜48aにより濾過する膜処理が行われる場合について説明したが、これには限定されない。最終処理槽48においては、オゾン処理及び膜処理のいずれか一方が行われればよい。また、オゾン処理が行われる槽と膜処理が行われる槽とが個別に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、微生物処理が行われる第1活性接触酸化槽43及び第2活性接触酸化槽44を備えている場合について説明したが、微生物処理が行われる槽は1つのみであってもよい。
上述の実施形態では、濾過処理が行われる第1バイオリアクター槽45及び第2バイオリアクター槽46を備えている場合について説明したが、濾過処理が行われる槽は1つのみであってもよい。
上述の実施形態では、活性炭47aが収容された活性炭槽47を備えている場合について説明したが、活性炭槽47はなくてもよい。
上述の実施形態では、水洗式便器3から排出された汚水が外部に放出される放出経路92を備えている場合について説明したが、放出経路92はなくてもよい。
上述の実施形態では、導入管62に設けられた二方弁62a及び放出用排水管63に設けられた二方弁63aにより循環経路91と放出経路92とを切り替える場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば、主排水管61、導入管62及び放出用排水管63の3つの管の接続部分に三方弁を設け、この三方弁によって循環経路91と放出経路92とを切り替えてもよい。
上述の実施形態においては、膜処理が行われる前の処理水を最終処理槽48から送り出す第2送出経路94を備えている場合について説明したが、第2送出経路94はなくてもよい。
上述の実施形態においては、第4送出管81に設けられた二方弁81a及び第5送出管82に設けられた二方弁82aにより第1送出経路93と第2送出経路94とを切り替える場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば、第4送出管81、第5送出管82及び吸入管83の3つの管の接続部分に三方弁を設け、この三方弁によって第1送出経路93と第2送出経路94とを切り替えてもよい。
上述の実施形態においては、第1送出経路93及び第2送出経路94の両方に繋がった合流経路95から送られた水を水洗式便器3を経ることなく最終処理槽48に戻す帰還経路97を備えている場合について説明したが、帰還経路97はなくてもよい。
上述の実施形態においては、給水管65に設けられた二方弁65aと回帰管86に設けられた二方弁86a、86bとによって、給水経路96と帰還経路97とを切り替える場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば、二方弁65a、86bに替えて、給水管65、吐出管85及び回帰管86の3つの管の合流部分に設けられた三方弁を採用してもよい。
上述の実施形態においては、コンテナ型の循環式トイレシステム1について説明したが、本発明は常設型の循環式トイレシステムに適用することもできる。また、上述の実施形態に加え、紫外線を処理水に照射することでこれを殺菌する装置が併用されてもよい。
1 循環式トイレシステム
3 水洗式便器
4 汚水処理装置
43 第1活性接触酸化槽(第1槽)
43a 接触酸化材
44 第2活性接触酸化槽(第1槽)
44a 接触酸化材
45 第1バイオリアクター槽(第2槽)
45a 濾材
46 第2バイオリアクター槽(第2槽)
46a 濾材
48 最終処理槽(第3槽)
48a 濾過膜
62a、63a 二方弁(排出経路切替機構)
65a 二方弁(給水帰還切替機構)
81a、82a 二方弁(送出経路切替機構)
86a、86b 二方弁(給水帰還切替機構)
91 循環経路
92 放出経路
93 第1送出経路
94 第2送出経路
95 合流経路
96 給水経路
97 帰還経路

Claims (4)

  1. 水洗式便器と、前記水洗式便器から排出される汚水を浄化する汚水処理装置と、を備えており、前記汚水処理装置で浄化された処理水を前記水洗式便器で再利用する循環式トイレシステムであって、
    前記汚水処理装置は、
    接触酸化材が収容されており、曝気環境下で微生物により有機物を分解する微生物処理が行われる第1槽と、
    前記微生物処理が行われた処理水に対して、微生物が付着した濾材により濾過する濾過処理が行われる第2槽と、
    前記濾過処理が行われた処理水に対して、オゾンガスを注入するオゾン処理と、精密濾過膜及び限外濾過膜のいずれかの濾過膜により濾過する膜処理との少なくともいずれかの処理が行われる第3槽と、を備えていることを特徴とする循環式トイレシステム。
  2. 前記水洗式便器から排出された汚水が前記汚水処理装置を経て前記水洗式便器に戻る循環経路と、
    前記水洗式便器から排出された汚水が外部に放出される放出経路と、
    前記循環経路と前記放出経路とを切り替える排出経路切替機構と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の循環式トイレシステム。
  3. 前記第3槽において前記膜処理が行われ、
    前記膜処理が行われた処理水を前記第3槽から送り出す第1送出経路と、
    前記膜処理が行われる前の処理水を前記第3槽から送り出す第2送出経路と、
    前記第1送出経路と前記第2送出経路とを切り替える送出経路切替機構とを、をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の循環式トイレシステム。
  4. 前記第1送出経路及び前記第2送出経路の両方に繋がった合流経路と、
    前記合流経路から送られた処理水を前記水洗式便器に供給する給水経路と、
    前記合流経路から送られた処理水を前記水洗式便器を経ることなく前記第3槽に戻す帰還経路と、
    前記給水経路と前記帰還経路とを切り替える給水帰還切替機構と、をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の循環式トイレシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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