JPH0752731A - 車輛用トイレット装置 - Google Patents
車輛用トイレット装置Info
- Publication number
- JPH0752731A JPH0752731A JP10494693A JP10494693A JPH0752731A JP H0752731 A JPH0752731 A JP H0752731A JP 10494693 A JP10494693 A JP 10494693A JP 10494693 A JP10494693 A JP 10494693A JP H0752731 A JPH0752731 A JP H0752731A
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- Japan
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- chamber
- water
- tank
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 洗浄水として再利用する汚水の浄化を向上す
る。 【構成】 大小の便器２，３と連通して汚物の流入を受
容し、かつ、内底部にばっ気用の空気管１２を設けた前
処理室５と、接触板１４を配置し、内底部にばっ気用空
気管１５を設けた接触ばっ気室６と、保水室７と、濾過
機１６を設けた濾過室８とを連続して設けた処理槽４
に、前処理室５に凝集剤を投入する定量ポンプ３５と、
濾過室８の水を便器２，３に供給する電動水ポンプ２０
とを備える。
る。 【構成】 大小の便器２，３と連通して汚物の流入を受
容し、かつ、内底部にばっ気用の空気管１２を設けた前
処理室５と、接触板１４を配置し、内底部にばっ気用空
気管１５を設けた接触ばっ気室６と、保水室７と、濾過
機１６を設けた濾過室８とを連続して設けた処理槽４
に、前処理室５に凝集剤を投入する定量ポンプ３５と、
濾過室８の水を便器２，３に供給する電動水ポンプ２０
とを備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願は、車輛に装備されるトイレ
ット装置に関する。
ット装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来車輛用トイレット装置として、便器
から汚物を貯留タンク内に受容して、これを、該貯留タ
ンク内に設けた１ｍｍ位の間隙をもって横配列した濾過
機により濾過し、かつ、貯留タンク内に防臭剤を投入し
て防臭処理されたのちの水を電動ポンプにより吸い上げ
て、これを便器の洗浄水として再利用する構成のものは
公知である。
から汚物を貯留タンク内に受容して、これを、該貯留タ
ンク内に設けた１ｍｍ位の間隙をもって横配列した濾過
機により濾過し、かつ、貯留タンク内に防臭剤を投入し
て防臭処理されたのちの水を電動ポンプにより吸い上げ
て、これを便器の洗浄水として再利用する構成のものは
公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
構成の車輛用トイレット装置によれば、貯留タンク内に
防臭剤を投入しても短日で汚水の濃度が増して防臭効果
がなくなり、臭気が強くなり、また汚水がひどい汚れの
ときは、青色水を混入するが、２日程度でその効果もな
くなり、従って従来は３日程度で貯留タンク内の汚水を
車輛基地で放出する必要があり、汚水の洗浄水としての
再利用に多くの難点があった。そこで本願は、汚物をば
っ気手段により生物的処理をすると共に、無機物質など
を凝集して、固，液分離することによって従来のものの
難点を解消したものである。
構成の車輛用トイレット装置によれば、貯留タンク内に
防臭剤を投入しても短日で汚水の濃度が増して防臭効果
がなくなり、臭気が強くなり、また汚水がひどい汚れの
ときは、青色水を混入するが、２日程度でその効果もな
くなり、従って従来は３日程度で貯留タンク内の汚水を
車輛基地で放出する必要があり、汚水の洗浄水としての
再利用に多くの難点があった。そこで本願は、汚物をば
っ気手段により生物的処理をすると共に、無機物質など
を凝集して、固，液分離することによって従来のものの
難点を解消したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本願は上記した課題を解
決するために、便器と連通して汚物の流入を受容し、か
つ、内部にばっ気手段を設けた前処理室と、ばっ気手段
及び接触材を設けた接触ばっ気室と、保水室と、濾過機
を設けた濾過室とを連続して設けた処理槽に、前記前処
理室に凝集剤を投入する手段と、前記保水室の水を洗浄
水として便器に供給する手段とを夫々備えたことを特徴
とするもので、具体的には、上部に便器が接続され、内
底部に送風機に接続されてばっ気を放出する空気管を設
けた前処理室と、下方が開放され、上端を閉じて前記前
処理室と区画する前仕切壁及び上方が開放され下端を閉
じて次段の濾過室と区画する後仕切壁との間に接触材を
多数配列し、かつ、内底部に送風機に接続されてばっ気
を放出する空気管を設けた接触ばっ気室と、濾過材を設
けた濾過室と、浄化された水を保留する保水室とを連続
して設けた処理槽を有し、かつ、使用者が洗浄用スイッ
チを操作したときに、保水室の水を強制的に一定量便器
に供給する手段と、凝集剤を一定量前処理室に供給する
手段とを備えたことを特徴とするものである。上記にお
いて、便器として、足踏スイッチを備えた大便器と、押
圧スイッチを備えた小便器とを有し、また好ましくは保
水室に、殺菌ランプを備える。また処理槽には、槽内に
水道水を注入する手段と、電動弁の作動により槽内の水
を放出する手段とが接続され、さらに臭気を除去するた
めに、処理槽に、その上部空室と連通する排気送風機を
備えて成るものである。
決するために、便器と連通して汚物の流入を受容し、か
つ、内部にばっ気手段を設けた前処理室と、ばっ気手段
及び接触材を設けた接触ばっ気室と、保水室と、濾過機
を設けた濾過室とを連続して設けた処理槽に、前記前処
理室に凝集剤を投入する手段と、前記保水室の水を洗浄
水として便器に供給する手段とを夫々備えたことを特徴
とするもので、具体的には、上部に便器が接続され、内
底部に送風機に接続されてばっ気を放出する空気管を設
けた前処理室と、下方が開放され、上端を閉じて前記前
処理室と区画する前仕切壁及び上方が開放され下端を閉
じて次段の濾過室と区画する後仕切壁との間に接触材を
多数配列し、かつ、内底部に送風機に接続されてばっ気
を放出する空気管を設けた接触ばっ気室と、濾過材を設
けた濾過室と、浄化された水を保留する保水室とを連続
して設けた処理槽を有し、かつ、使用者が洗浄用スイッ
チを操作したときに、保水室の水を強制的に一定量便器
に供給する手段と、凝集剤を一定量前処理室に供給する
手段とを備えたことを特徴とするものである。上記にお
いて、便器として、足踏スイッチを備えた大便器と、押
圧スイッチを備えた小便器とを有し、また好ましくは保
水室に、殺菌ランプを備える。また処理槽には、槽内に
水道水を注入する手段と、電動弁の作動により槽内の水
を放出する手段とが接続され、さらに臭気を除去するた
めに、処理槽に、その上部空室と連通する排気送風機を
備えて成るものである。
【０００５】
【作用】しかして便器を使用したのち、洗浄用スイッチ
を操作すると、処理槽の保水室から一定量の水が便器に
供給されて洗浄が行われ、その洗浄水と汚物は処理槽の
前処理室に流入すると共に、凝集剤も一定量投入され
る。前処理室内においては、空気管から空気が気泡とな
って水中に連続して吐出し、これによって汚物は粉砕さ
れると共に、水中に酸素を供給し、これにより好気性微
生物が多数発生して有機物が炭酸ガスと水に分解され、
有機物の一部と無機物は凝集剤により凝集沈澱する。こ
のように分解浄化された汚水は、接触ばっ気室内に流入
し、この接触ばっ気室内においても空気管による気泡の
発生によって好気性微生物が多数発生するので、接触ば
っ気室内に流入した汚水は、沈澱物と分離されて接触材
の相互間隙を気泡と共に上昇し、その過程で接触材に固
着した好気性微生物によってさらに浄化されたのち、濾
過室内に流入し、該濾過室内では濾過機により固，液分
離が行われ、十分に浄化された汚水は保水室に保留さ
れ、かつ、殺菌灯により殺菌される。そしてこの保水室
の水は、保水室内の空気管に依り、汚物が固形化される
のを防止し、再び便器の洗浄水として再利用される。
を操作すると、処理槽の保水室から一定量の水が便器に
供給されて洗浄が行われ、その洗浄水と汚物は処理槽の
前処理室に流入すると共に、凝集剤も一定量投入され
る。前処理室内においては、空気管から空気が気泡とな
って水中に連続して吐出し、これによって汚物は粉砕さ
れると共に、水中に酸素を供給し、これにより好気性微
生物が多数発生して有機物が炭酸ガスと水に分解され、
有機物の一部と無機物は凝集剤により凝集沈澱する。こ
のように分解浄化された汚水は、接触ばっ気室内に流入
し、この接触ばっ気室内においても空気管による気泡の
発生によって好気性微生物が多数発生するので、接触ば
っ気室内に流入した汚水は、沈澱物と分離されて接触材
の相互間隙を気泡と共に上昇し、その過程で接触材に固
着した好気性微生物によってさらに浄化されたのち、濾
過室内に流入し、該濾過室内では濾過機により固，液分
離が行われ、十分に浄化された汚水は保水室に保留さ
れ、かつ、殺菌灯により殺菌される。そしてこの保水室
の水は、保水室内の空気管に依り、汚物が固形化される
のを防止し、再び便器の洗浄水として再利用される。
【０００６】
【実施例】以下図面にもとづいて本願の実施例を詳述す
ると、１は用便室の床を示しており、この用便室には、
大便用器２と小便用器３とが装備されている。実施例で
は説明の便宜上同一の用便室内に大便用器２と小便用器
３とを装備した場合を例示したが、実際上これらは、異
なる用便室に夫々装備される。４は床１の下面に装備し
た処理槽であって、この処理槽４は、内部に前処理室５
と、接触ばっ気室６と、保水室７と、濾過室８とを連続
して設けており、前記前処理室５の上部には、太径の大
便用管９を介して大便器２が、また小径の小便用管１０
を介して小便器３が夫々接続してあると共に、その内底
部には、外部に設けられた送風機１１に接続され、か
つ、小穴を多数配設した空気管１２が設けてある。
ると、１は用便室の床を示しており、この用便室には、
大便用器２と小便用器３とが装備されている。実施例で
は説明の便宜上同一の用便室内に大便用器２と小便用器
３とを装備した場合を例示したが、実際上これらは、異
なる用便室に夫々装備される。４は床１の下面に装備し
た処理槽であって、この処理槽４は、内部に前処理室５
と、接触ばっ気室６と、保水室７と、濾過室８とを連続
して設けており、前記前処理室５の上部には、太径の大
便用管９を介して大便器２が、また小径の小便用管１０
を介して小便器３が夫々接続してあると共に、その内底
部には、外部に設けられた送風機１１に接続され、か
つ、小穴を多数配設した空気管１２が設けてある。
【０００７】前記接触ばっ気室６は、その前後位置に下
方が開放され上端で閉じて前記前処理室５と区画する前
仕切壁１３ａと、上方が開放され、下端で閉じて次段の
保水７と区画する後仕切壁１３ｂとの間に、表面積が多
くなのようにひだを有した塩化ビニール等より成る多数
の接触板１４が横配列されると共に、内底部には、前記
空気管１２と連通する多数の小穴を有した空気管１５ａ
が配設してある。また保水室７には、前記空気管１２と
連通する多数の小穴を有した空気管１５ｂ、浄化された
水を殺菌する殺菌灯１７、溢水用の調水管１８及び検水
弁１９が夫々設けてあり、さらに前記濾過室８には、濾
過機１６が設けてある。
方が開放され上端で閉じて前記前処理室５と区画する前
仕切壁１３ａと、上方が開放され、下端で閉じて次段の
保水７と区画する後仕切壁１３ｂとの間に、表面積が多
くなのようにひだを有した塩化ビニール等より成る多数
の接触板１４が横配列されると共に、内底部には、前記
空気管１２と連通する多数の小穴を有した空気管１５ａ
が配設してある。また保水室７には、前記空気管１２と
連通する多数の小穴を有した空気管１５ｂ、浄化された
水を殺菌する殺菌灯１７、溢水用の調水管１８及び検水
弁１９が夫々設けてあり、さらに前記濾過室８には、濾
過機１６が設けてある。
【０００８】２０は前記保水室８に接続され、タイマー
によって制御される電動水ポンプで、その出力端に、洗
浄ノズル２１ａを有した大便器用の洗浄パイプ２１と、
小便器用の洗浄パイプ２２とに夫々連通する連通管２３
が接続してあり、この連通管２３には、大便器用の洗浄
水回路及び小便器用の洗浄水回路を夫々開閉制御する電
磁弁２４，２５が設けてある。
によって制御される電動水ポンプで、その出力端に、洗
浄ノズル２１ａを有した大便器用の洗浄パイプ２１と、
小便器用の洗浄パイプ２２とに夫々連通する連通管２３
が接続してあり、この連通管２３には、大便器用の洗浄
水回路及び小便器用の洗浄水回路を夫々開閉制御する電
磁弁２４，２５が設けてある。
【０００９】２６は前記処理槽４の底部に接続された放
水管で、その前後端には、排出コック２７，２８が設け
てある。３１は両端部に水道水を処理槽４内に注水する
ための注水弁３２，３３を有した給水管、３４は有機ま
たは無機の高分子凝集剤を収納したタンクであって、こ
れに凝集剤を吸い上げて前処理室５内に一定量の凝集剤
を供給する定量ポンプ３５が備えられている。３６は大
便器２に備えた足踏スイッチ、３７は大便器２の排出口
を開閉するフラッパー弁、３８は小便器３に備えられた
押圧スイッチ、３９は処理槽４内の上部空間の臭気を吸
引した外部に排出する送風機、４０は寒冷期において、
５°以下になると微生物の活動が鈍化するので、その活
動をうながすために用いられるヒータ、４１は電気回路
制御用ボックス、４２は処理槽４の保水室８と放水管２
６との間に接続された排出弁である。
水管で、その前後端には、排出コック２７，２８が設け
てある。３１は両端部に水道水を処理槽４内に注水する
ための注水弁３２，３３を有した給水管、３４は有機ま
たは無機の高分子凝集剤を収納したタンクであって、こ
れに凝集剤を吸い上げて前処理室５内に一定量の凝集剤
を供給する定量ポンプ３５が備えられている。３６は大
便器２に備えた足踏スイッチ、３７は大便器２の排出口
を開閉するフラッパー弁、３８は小便器３に備えられた
押圧スイッチ、３９は処理槽４内の上部空間の臭気を吸
引した外部に排出する送風機、４０は寒冷期において、
５°以下になると微生物の活動が鈍化するので、その活
動をうながすために用いられるヒータ、４１は電気回路
制御用ボックス、４２は処理槽４の保水室８と放水管２
６との間に接続された排出弁である。
【００１０】しかして、使用者が大便器２を使用したの
ち、足踏スイッチ３６を作動すると、タイマーが働いて
電動水ポンプ２０及び電磁弁２４が一定時間作動をして
処理槽４の保水室８から例えば１回２リットル程度の水
を吸い上げて、これを洗浄パイプ２１に供給し、大便器
２は洗浄される。一方足踏スイッチ３６の作動により、
フラッパー３７が開披して洗浄水と共に汚物は大便用管
９を介して処理槽４の前処理室５内に流入し、このとき
タンク３４内の凝集剤も定量ポンプ３５より約１０ｃｃ
程度投入される。
ち、足踏スイッチ３６を作動すると、タイマーが働いて
電動水ポンプ２０及び電磁弁２４が一定時間作動をして
処理槽４の保水室８から例えば１回２リットル程度の水
を吸い上げて、これを洗浄パイプ２１に供給し、大便器
２は洗浄される。一方足踏スイッチ３６の作動により、
フラッパー３７が開披して洗浄水と共に汚物は大便用管
９を介して処理槽４の前処理室５内に流入し、このとき
タンク３４内の凝集剤も定量ポンプ３５より約１０ｃｃ
程度投入される。
【００１１】また使用者が小便器３を使用したのち、押
圧スイッチ３９を押圧すると、この場合も上記と同様
に、電動水ポンプ２０及び電磁弁２５が一定時間作動し
て処理槽４の濾過室８から、例えば１回０、５リットル
程度の水を吸い上げて洗浄パイプ２２に供給され、小便
器３は洗浄されると共に、汚水と洗浄水は、小便用管１
０を介して処理槽４の前処理室５内に流入される。この
場合も、凝集剤ポンプ３５がタイマーにより一定時間作
動して約１０ｃｃ程度の凝集剤が前処理室５内に投入さ
れる。
圧スイッチ３９を押圧すると、この場合も上記と同様
に、電動水ポンプ２０及び電磁弁２５が一定時間作動し
て処理槽４の濾過室８から、例えば１回０、５リットル
程度の水を吸い上げて洗浄パイプ２２に供給され、小便
器３は洗浄されると共に、汚水と洗浄水は、小便用管１
０を介して処理槽４の前処理室５内に流入される。この
場合も、凝集剤ポンプ３５がタイマーにより一定時間作
動して約１０ｃｃ程度の凝集剤が前処理室５内に投入さ
れる。
【００１２】処理槽４内には、車輛基地において予め所
定量の水道水が給水管３１を介して供給されており、使
用に際し、電源を入れると、送風機１１が作動して、空
気管１２内に加圧空気が供給され、該空気は、空気管１
２の小穴から気泡となって水中に連続して吹き出し、こ
れによって汚物は粉砕されると共に、水中に酸素を供給
し、これにより好気性微生物が多数発生してこの好気性
微生物により有機物が炭酸ガスと水とが分解され、有機
物の一部と無機物質は凝集剤で凝集沈澱し、分解浄化さ
れた汚水は、前仕切壁１３ａの下方から接触ばっ気室６
に流入する。
定量の水道水が給水管３１を介して供給されており、使
用に際し、電源を入れると、送風機１１が作動して、空
気管１２内に加圧空気が供給され、該空気は、空気管１
２の小穴から気泡となって水中に連続して吹き出し、こ
れによって汚物は粉砕されると共に、水中に酸素を供給
し、これにより好気性微生物が多数発生してこの好気性
微生物により有機物が炭酸ガスと水とが分解され、有機
物の一部と無機物質は凝集剤で凝集沈澱し、分解浄化さ
れた汚水は、前仕切壁１３ａの下方から接触ばっ気室６
に流入する。
【００１３】接触ばっ気室６においても、前記と同様に
その内底部に空気管１５ａが配設してあるので、その小
穴から吹き出される気泡によって好気性微生物が多数発
生するので、接触ばっ気室６内に流入した汚水は、沈澱
物と分離されて接触板１４の相互間隙を気泡と共に上昇
し、その過程で接触板１４に固着した好気性微生物によ
ってさらに浄化されたのち、後仕切壁１３ｂの上方より
汚水は保水室７に流入し、保水室内に流入した汚水はさ
らに空気管１５ｂより吹き出される空気により汚物が固
形化されるのを防止し、かつ、殺菌灯１７によって殺菌
され、この保水室７の水は濾過室８に流入して、スイッ
チ操作には再び浄化水として利用される。
その内底部に空気管１５ａが配設してあるので、その小
穴から吹き出される気泡によって好気性微生物が多数発
生するので、接触ばっ気室６内に流入した汚水は、沈澱
物と分離されて接触板１４の相互間隙を気泡と共に上昇
し、その過程で接触板１４に固着した好気性微生物によ
ってさらに浄化されたのち、後仕切壁１３ｂの上方より
汚水は保水室７に流入し、保水室内に流入した汚水はさ
らに空気管１５ｂより吹き出される空気により汚物が固
形化されるのを防止し、かつ、殺菌灯１７によって殺菌
され、この保水室７の水は濾過室８に流入して、スイッ
チ操作には再び浄化水として利用される。
【００１４】処理槽４内の水位は、使用の都度上昇し、
処理槽４内の水位が満水近くに達したとき、車輛基地内
で排出コック２７，２８を開弁した後排出弁４２を開弁
し、車輛基地に備え付けの受け槽内に処理槽４内の全て
の水を放出する。上記において、小用の場合は、有機物
分が少ないので、主として凝集剤により浄化される。な
お車輛は夜間に数時間電源が切られて、送風機１１の作
動が停止した状態におかれるが、実験結果によれば、こ
の状態においても本願装置の浄化性能に殆ど影響がない
ことが確認された。また本願装置は、その使用の初期に
おいて、バクテリヤ製剤の粉末が投入される。
処理槽４内の水位が満水近くに達したとき、車輛基地内
で排出コック２７，２８を開弁した後排出弁４２を開弁
し、車輛基地に備え付けの受け槽内に処理槽４内の全て
の水を放出する。上記において、小用の場合は、有機物
分が少ないので、主として凝集剤により浄化される。な
お車輛は夜間に数時間電源が切られて、送風機１１の作
動が停止した状態におかれるが、実験結果によれば、こ
の状態においても本願装置の浄化性能に殆ど影響がない
ことが確認された。また本願装置は、その使用の初期に
おいて、バクテリヤ製剤の粉末が投入される。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本願によれば、処理槽の前
処理室において、ばっ気によって汚物を粉砕して排出を
容易にし、かつ、好気性微生物によって水中の溶解成分
を炭酸ガスと水とに分解すると共に、有機物の一部と無
機物質を凝集剤の投入により凝集沈澱したのち、この水
を接触ばっ気室により分解浄化し、さらに濾過機により
濾過して固，液分離を行う構成であるので、保水室に保
留される洗浄水は、極めて綺麗で臭気は殆ど無く、従っ
て長期においても保水室内の水を洗浄水として十分利用
することができると共に、夜間などにおいて送風機が停
止した場合でも浄化性能を損なう惧れなく、さらにまた
車輛基地において処理槽から放出する放水中には微生物
や凝集剤が混入しているので、車輛基地に備付けの受け
槽の小型化ができると共に、設備費の大幅な軽減もで
き、また請求項６記載の構成によれば臭気の残存を解消
することができるなどの利点を有する。
処理室において、ばっ気によって汚物を粉砕して排出を
容易にし、かつ、好気性微生物によって水中の溶解成分
を炭酸ガスと水とに分解すると共に、有機物の一部と無
機物質を凝集剤の投入により凝集沈澱したのち、この水
を接触ばっ気室により分解浄化し、さらに濾過機により
濾過して固，液分離を行う構成であるので、保水室に保
留される洗浄水は、極めて綺麗で臭気は殆ど無く、従っ
て長期においても保水室内の水を洗浄水として十分利用
することができると共に、夜間などにおいて送風機が停
止した場合でも浄化性能を損なう惧れなく、さらにまた
車輛基地において処理槽から放出する放水中には微生物
や凝集剤が混入しているので、車輛基地に備付けの受け
槽の小型化ができると共に、設備費の大幅な軽減もで
き、また請求項６記載の構成によれば臭気の残存を解消
することができるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】総体回路図
２ 大便器 ３ 小便器 ４ 処理槽 ５ 処理室 ６ 接触ばっ気室 ７ 濾過室 ８ 保水室 １１ 送風機 １２，１５ 空気管 １３ａ，１３ｂ 仕切壁 １４ 接触板 １６ 濾過機 １７ 殺菌灯 ２０ 電動水ポンプ ２３ 連通管 ２４，２５ 電磁弁 ３１ 給水管 ３４ タンク ３５ 定量ポンプ ３６ 足踏スイッチ ３８ 押圧スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 敬治 埼玉県浦和市東岸町９−７−４−510 (72)発明者 山田 和彦 神奈川県横浜市神奈川区富家町４−１ (72)発明者 小穴 孝夫 東京都目黒区青葉台１−29−６−806 (72)発明者 高階 経雄 東京都港区新橋５丁目27番３号 株式会社 五光製作所内 (72)発明者 金子 一男 東京都港区新橋５丁目27番３号 株式会社 五光製作所内
Claims (6)
- 【請求項１】 便器と連通して汚物の流入を受容し、か
つ、内部にばっ気手段を設けた前処理室と、ばっ気手段
及び接触板を設けた接触ばっ気室と、保水室と、濾過機
を設けた濾過室とを連続して設けた処理槽に、前記前処
理室に凝集剤を投入する手段と、前記濾過室の水を洗浄
水として便器に供給する手段とを夫々備えたことを特徴
とする車輛用トイレット装置。 - 【請求項２】 上部に便器が接続され、内底部に送風機
に接続されてばっ気を放出する空気管を設けた前処理室
と、下方が開放され、上端を閉じて前記前処理室と区画
する前仕切壁及び上方が開放され下端を閉じて次段の濾
過室と区画する後仕切壁との間に接触板を多数配列し、
かつ、内底部に送風機に接続されてばっ気を放出する空
気管を設けた接触ばっ気室と、浄化された水を保留する
保水室と、濾過機を設けた濾過室とを連続して設けた処
理槽を有し、かつ、使用者が洗浄用スイッチを操作した
ときに、濾過室の水を強制的に一定量便器に供給する手
段と、凝集剤を一定量前処理室に供給する手段とを備え
たことを特徴とする車輛用トイレット装置。 - 【請求項３】 便器として、足踏スイッチを備えた大便
器と、押圧スイッチを備えた小便器とを有した請求項１
または２記載の車輛用トイレット装置。 - 【請求項４】 保水室に、殺菌ランプを備えて成る請求
項１，２または３記載の車輛用トイレット装置。 - 【請求項５】 処理槽に、槽内に水道水を注入する手段
と、排出コックの作動により槽内の水を放出する手段と
を設けて成る請求項１，２，３または４記載の車輛用ト
イレット装置。 - 【請求項６】 処理槽に、その上部空室と連通する排気
送風機を備えて成る請求項１，２，３，４または５記載
の車輛用トイレット装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10494693A JP3425673B2 (ja) | 1992-06-01 | 1993-04-08 | 車輛用トイレット装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-163333 | 1992-06-01 | ||
| JP16333392 | 1992-06-01 | ||
| JP10494693A JP3425673B2 (ja) | 1992-06-01 | 1993-04-08 | 車輛用トイレット装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0752731A true JPH0752731A (ja) | 1995-02-28 |
| JP3425673B2 JP3425673B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=26445306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10494693A Expired - Lifetime JP3425673B2 (ja) | 1992-06-01 | 1993-04-08 | 車輛用トイレット装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3425673B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009233609A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Hokkaido Railway Co | 移動体内のトイレ用排泄物処理装置 |
| CN102009623A (zh) * | 2010-11-24 | 2011-04-13 | 常联营 | 嵌入式无水自冲洗车载马桶 |
| JP2011120992A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Goko Seisakusho Co Ltd | ふん尿等浄化装置 |
| JP2013099744A (ja) * | 2012-12-25 | 2013-05-23 | Goko Seisakusho Co Ltd | ふん尿等浄化装置 |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP10494693A patent/JP3425673B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009233609A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Hokkaido Railway Co | 移動体内のトイレ用排泄物処理装置 |
| JP2011120992A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Goko Seisakusho Co Ltd | ふん尿等浄化装置 |
| CN102009623A (zh) * | 2010-11-24 | 2011-04-13 | 常联营 | 嵌入式无水自冲洗车载马桶 |
| JP2013099744A (ja) * | 2012-12-25 | 2013-05-23 | Goko Seisakusho Co Ltd | ふん尿等浄化装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3425673B2 (ja) | 2003-07-14 |
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