JP3775964B2 - 活性炭吸着槽 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浄水処理や下廃水の高度処理に使用される活性炭吸着槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
活性炭吸着槽は、図3に示したように槽体21の内部に活性炭層22を形成したものであり、一定方向に通水することにより原水23中の微量な有機物、酸化剤、重金属類などを活性炭層22で吸着除去し、活性炭層22を通過した処理水24を取り出すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような活性炭吸着槽は複数の槽体21を設けたものが多く、各槽体21において順次に活性炭を再生したり、流入量変動に応じて運転する槽体数を変えるようにしている。
【0004】
しかし、運転停止の間に滞留水に藻類、カビ、細菌類が繁殖しやすく、運転再開時に細菌類等を含んだ処理水24が取り出されることがある。そのため、運転再開直後は処理水24を捨てているのが現状であり、運転操作が煩雑であるだけでなく原水23の受け入れが遅れてしまう。
【0005】
本発明は上記問題を解決するもので、運転停止時に細菌類等の繁殖を防止できる活性炭吸着槽を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の活性炭吸着槽は、原水を導入する原水供給系が槽体に連通し、槽体の下方部に活性炭層を配置し、槽体の下方部と上方部とを槽外において連通する循環路系を設け、循環路系の途中にUV照射装置を配設し、活性炭層を通過する処理水を槽外へ取出す処理水流出系が槽体に連通するものであって、原水供給系から槽内へ原水を導入する浄化処理時に処理水を処理水流出系により槽外へ取出し、浄化処理の運転停止時に槽内に滞留する滞留水を循環路系により槽体とUV照射装置との間で循環しつつ、活性炭層を通して循環路系に取り出した槽内の滞留水をUV照射装置により紫外線で消毒し、浄化処理の再開時に活性炭層を通して槽内の滞留水を処理水として処理水流出系に取り出すものである。
【0007】
上記した構成により、運転停止時に、活性炭層を通過した処理水を槽外の循環路系を通じて循環させ、循環路系の途中において処理水をUV照射装置で消毒することにより、細菌類等の繁殖を防止できる。したがって、運転再開時には、即時に原水を受け入れながら清浄な処理水を取り出せるとともに、活性炭層において効率よく浄化を行える。
【0008】
請求項2に係る本発明の活性炭吸着槽は、原水供給系が原水供給管と開閉弁からなり、処理水流出系が処理水流出管路と開閉弁からなり、循環路系が循環路とポンプ装置と開閉弁からなり、浄化処理時に原水供給系の開閉弁および処理水流出管路の開閉弁のみを開放し、浄化処理の停止時に循環路系の開閉弁のみを開放してポンプ装置を駆動するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は主たる水の流れを示すものであり、活性炭吸着槽は、槽体1の下方部に支持梁(図示せず)を介して多孔板2を敷詰め、多孔板2の上に粒状活性炭層3を形成している。原水供給管4は開閉弁4aを介して槽体1の上方部に連通し、処理水流出管5は開閉弁5aを介して多孔板2の下方部の集水部6に連通している。
【0011】
循環路7は一端が開閉弁7aを介して槽体1の下方部の集水部6に連通し、他端が槽体1の上方部に連通しており、循環路7の途中にポンプ装置8とUV照射装置9とを介装している。集水部6には空気供給管10が開閉弁10aを介してに連通するとともに、空気供給管11が開閉弁11aを介して連通しており、槽体1の上方に配置したトラフ12には洗浄排水流出管13が連通している。
【0012】
上記した構成における作用を説明する。浄化処理を行う時は、開閉弁4a,5aのみを開放し、原水を原水供給管4から槽体1の上部に導入して活性炭層3を下向きに通過させる。この活性炭層3で原水中の有機物、酸化剤、重金属類などの微量汚濁物質を吸着除去し、処理水を集水部6、処理水流出管5を通じて槽外へ取出す。
【0013】
原水の流入がない時、あるいは浄化処理を停止する場合には、開閉弁7aのみを開放し、ポンプ装置8によって集水部6の処理水を循環路7に取り出し、UV照射装置9において処理水を紫外線で消毒して槽体1に循環する。
【0014】
この処理水をUV消毒することにより、活性炭層3における細菌類の繁殖を防止できる。
したがって、浄化処理の再開時には、即時に原水を受け入れながら処理停止前と同等、あるいはより清浄な処理水を取り出せるとともに、活性炭層3において効率よく浄化を行える。
【0015】
図2に示す活性炭吸着槽では、図1に示したものと同様の複数の槽体14,15,16を並列に設けている。ポンプ装置8とUV照射装置9とを介装した循環路7は、各槽体14,15,16の活性炭層3の下方部に第1バルブ7b,7c,7dを介してそれぞれ連通し、各槽体14,15,16の上方部に第2バルブ7e,7f,7gを介してそれぞれ連通している。
【0016】
この活性炭吸着槽によれば、槽体14,15,16のうち任意の、たとえば槽体14での浄化処理を停止し、第1バルブ7b、第2バルブ7eを開放して、槽体14の活性炭層3の下方部の処理水を循環路7を通じて活性炭層3の下方部に循環し、UV照射装置9によって処理水を消毒する。同様にして順次に槽15,16で処理水を消毒する。
【0017】
したがって、一台のポンプ装置8およびUV照射装置9のみで、複数の槽体14,15,16において処理水質の低下を防止できるとともに、浄化効率の回復を図ることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、活性炭層の下方部と上方部とを槽外において連通した循環路系にUV照射装置を介装することにより、運転停止時にこの循環路系を通じて処理水を消毒することで、水質低下を防止できるだけでなく、活性炭層の浄化効率の回復を図ることができる。
【0019】
循環路系を、複数の槽体にバルブを介して連通させることにより、一台のポンプ装置およびUV照射装置によって複数の槽体における処理水質の低下を防止できるとともに、浄化効率の回復を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における活性炭吸着槽を示す模式図である。
【図2】本発明の他の実施の形態における活性炭吸着槽を示す模式図である。
【図3】従来の活性炭吸着槽を示す模式図である。
【符号の説明】
1 槽体
3 活性炭層
7 循環路
8 ポンプ装置
9 UV照射装置
Claims (2)
- 原水を導入する原水供給系が槽体に連通し、槽体の下方部に活性炭層を配置し、槽体の下方部と上方部とを槽外において連通する循環路系を設け、循環路系の途中にUV照射装置を配設し、活性炭層を通過する処理水を槽外へ取出す処理水流出系が槽体に連通するものであって、原水供給系から槽内へ原水を導入する浄化処理時に処理水を処理水流出系により槽外へ取出し、浄化処理の運転停止時に槽内に滞留する滞留水を循環路系により槽体とUV照射装置との間で循環しつつ、活性炭層を通して循環路系に取り出した槽内の滞留水をUV照射装置により紫外線で消毒し、浄化処理の再開時に活性炭層を通して槽内の滞留水を処理水として処理水流出系に取り出すことを特徴とする活性炭吸着槽。
- 原水供給系が原水供給管と開閉弁からなり、処理水流出系が処理水流出管路と開閉弁からなり、循環路系が循環路とポンプ装置と開閉弁からなり、浄化処理時に原水供給系の開閉弁および処理水流出管路の開閉弁のみを開放し、浄化処理の停止時に循環路系の開閉弁のみを開放してポンプ装置を駆動することを特徴とする請求項1記載の活性炭吸着槽。
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