JPH06182330A - 浄水装置 - Google Patents

浄水装置

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JPH06182330A
JPH06182330A JP43A JP34259992A JPH06182330A JP H06182330 A JPH06182330 A JP H06182330A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34259992 A JP34259992 A JP 34259992A JP H06182330 A JPH06182330 A JP H06182330A
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water
water purification
tank
cartridge
purification tank
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JP43A
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Isao Kato
功 加藤
Toshie Kawabata
利枝 川端
Kazushige Watanabe
一重 渡辺
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着物質により能力低下した活性炭等の吸着
剤を効率的に再生し、人体への有害物質を脱離除去して
安全性を高めるとともに、吸着剤の延命化をも可能にし
た浄水装置を提供する。 【構成】 浄水槽10と、透水性のフィルター多孔筒2
2内に充填された活性炭23に原水を接触させ、浄化し
た水を導出口に導くことができるよう浄水槽内に回転自
在に担持されたカートリッジ20と、カートリッジを回
転させる脱水駆動部30と、を備え、カートリッジの回
転遠心力で活性炭から脱水する構成を基本とし、給水管
4と排水管6とをバイパス管路44で接続し、さらにバ
イパス管路から分岐して活性炭の再生強化回路50を接
続して、減圧下の浄水槽内で排水により少量とした原水
を加熱して、水蒸気を活性炭に供給して雑菌等を分解脱
離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水や地下水等の原
水を浄水して一般家庭用や業務用に飲料水として供給す
る浄水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲料水用の浄水装置では、水道
水や地下水等の原水をまずはじめに浄化する浄水槽が備
わり、浄水槽の内部に収納した活性炭等の吸着剤に原水
を接触させ、次亜塩素酸(ClO-)や有機塩素系化合
物などの塩素成分とか、雑菌類を吸着除去する。こうし
て浄化処理された水はさらに殺菌装置によって殺菌し、
使用に供される。
【0003】経時使用により、活性炭の吸着能力は低下
するため、定期的な交換または再生処理が必要である。
また、使用後の浄水槽内に原水が滞留したまま、長期に
わたって放置しておくと滞留水が腐敗したり、活性炭に
藻類や微生物、そして大腸菌や雑菌が繁殖する不具合が
ある。活性炭をその都度新規に交換するのでは不経済で
あることから、吸着物質を定期的に脱離して活性炭を再
生使用する種々の装置及び方法が、本願出願人らによっ
て提案され市販化もされている。再生手法としては、例
えば、加熱した温水や水蒸気を活性炭に通して吸着物質
を脱離する方法、あるいは光触媒とかUVランプ(紫外
線ランプ殺菌)で分解殺菌して脱離再生を行う方法等は
周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、温水や水蒸
気による従来の脱離方法の場合、加熱した程度の温水で
は脱離に顕著な効果が見られないことから多くは高温水
蒸気が用いられる。この水蒸気の場合例えば120℃と
いった非常に高温加熱化するために、熱エネルギーの消
費量が大きく経済的な負担が大きい。また、装置自体の
材質も高温に耐えられるものに限定されるなど設計上の
制約があってコスト高となる。しかも、有機塩素系化合
物等の脱離に対しては、脱離後の有機塩素系化合物がガ
ス化するために、吸着物質の分解が不十分で実際には十
分な効果が得られていないのが実状である。
【0005】また、光触媒とかUVランプを用いた脱離
方法の場合、脱離して加熱温水中に溶解した有機物は光
触媒によって分解されるが、分解効率は光触媒部を通過
する時間に大きく左右される。従来からの浄水装置で
は、トリハロメタン、発ガン性の有機塩素系化合物等の
有機物を除去できる率は、次亜塩素酸のかび臭を除去す
るのに比べると非常に低い。そのため、使用に際してか
び臭は除去できても、最も人体に影響を及ぼすといわれ
るトリハロメタンは除去されず、そのまま給水蛇口に送
られるといった不具合がある。トリハロメタン等の有機
物の除去が不十分ということは、浄水装置において活性
炭の寿命を事実上短命にすることを意味するものであ
る。
【0006】本発明の目的は、吸着物質により能力低下
した活性炭等の吸着剤を効率的に再生し、人体への有害
物質を脱離除去して安全性を高めるとともに、吸着剤の
延命化をも可能にした浄水装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による浄水装置は、請求項1にあっては、原
水の導入口、浄化処理された水を導出する導出口、及び
原水の排水口が設けられた浄水槽と、透水性のフィルタ
ー多孔筒内に充填された活性炭に原水を接触させ、浄化
した水を導出口に導くことができるよう浄水槽内に回転
自在に担持されたカートリッジと、カートリッジを回転
させる脱水駆動部と、を備えた構成になっている。
【0008】請求項2の発明では、導出口に通じる給水
管と排水口に通じる排水管とを接続したバイパス管路を
有し、バイパス管路から分岐して活性炭の再生強化回路
が接続された構成である。
【0009】請求項3の発明では、再生強化回路を、排
水管を通して浄水槽内を減圧する減圧手段と、減圧手段
を経由して浄水槽から導入された原水を回路循環させる
ポンプと、有機物分解槽と、気液分離槽と、ドレン排出
管とで構成し、減圧下の浄水槽内で排水により少量とし
た原水を加熱するヒータ装置を設けた構成となってい
る。
【0010】請求項4の発明では、排水管を浄水槽内に
底部から口端を上にして垂直に突出させ、口端よりも浄
水槽内の水位がΔh低くなるまで原水を排水した段階
で、この原水をヒータ装置で加熱するとともに、排水管
の口端から浄水槽内の空気を減圧手段で減圧するように
構成されている。
【0011】請求項5の発明では、再生強化回路のヒー
タ装置に代えて、給水管に温水供給槽を接続して導出口
から温水をカートリッジ内の活性炭に供給する。
【0012】
【作用】請求項1にあっては、活性炭が吸着物質によっ
てその吸着能力が低下した場合、或いは長期にわたって
使用しない場合は、切換弁を切り換えて排水管を開き、
浄水槽内の原水をカートリッジが浸漬しない程度に底部
近くの水位まで排水する。脱水駆動部に通電の信号を送
って作動させ、カートリッジを所要の速度で回転させる
と、この回転遠心力でもって活性炭中に滞留している原
水が脱水される。原水の脱水で活性炭に藻、微生物類や
雑菌等の繁殖を防ぐ。
【0013】請求項2〜4では、請求項1において活性
炭の機能回復のための再生で原水を脱水したのち、さら
に再生を高めるため、バイパス管路の切換弁を切り換
え、活性炭の再生強化回路において排水管の口端よりも
浄水槽内の原水の水位が低く排水された段階で、ヒータ
装置で原水を加熱しかつ浄水槽内の空気を減圧手段で減
圧する。この減圧加熱を基本として、浄水槽から導入さ
れた原水をポンプで循環させ、その間に有機物分解槽及
び気液分離槽をくぐらせ、活性炭から脱離除去した吸着
物質をドレン排出管から外部排出する。
【0014】請求項5では、ヒータ装置に代えた温水供
給槽から、給水管路の切換弁を切り換えて導出口から温
水をカートリッジ内の活性炭に供給し、活性炭から吸着
物質を脱離して再生する。
【0015】
【実施例】以下、本発明による浄水装置の実施例を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1は第1実施例の浄水装置1を示す。装
置1は、原水である例えば水道水が開閉弁3の操作で導
入管路2から供給される浄水槽10を有し、浄水槽10
で浄化された原水を更に殺菌処理などして、給水管路4
から電磁切換弁による給水弁5を開き飲料水等に供され
る。浄水槽10の槽本体11は、上部に導入管路2に接
続された原水導入口12を有し、下部には槽内から原水
を抜いて廃棄するときの排水口13を有し、排水管路6
に設けられた排水弁7を開いて排水可能である。槽本体
11の下底14は排水に備えて水抜き勾配による傾斜面
としてある。
【0017】槽本体11の内部には、吸着剤の活性炭を
充填したカートリッジ20が宙づりのような格好で支持
されている。カートリッジ20は下部開口した倒立容器
形のケース21を有し、ケース21内には活性炭23を
充填したフィルタ多孔筒体22を保持している。実施例
では、活性炭23はネット状の袋24に入れた状態でフ
ィルタ多孔筒体22に収納され、フィルタ多孔筒体22
の底部も多孔質のフィルタ底25となっており、ここを
透過して原水を活性炭23に接触させることが可能であ
る。
【0018】カートリッジ20はケース21の上部で槽
本体11に回転自在に支持されている。ケース21は活
性炭23に接触通過して浄化された水が導出される導出
口26を有し、導出口26に機械的に接続された脱水駆
動部30によってカートリッジ全体を垂下させて担持し
ている。脱水駆動部30は、ハウジング31の中心を挿
通してカートリッジ20側の導出口26に嵌合結合され
た回転ロータ32を有し、この回転ロータ32は内部中
空で注出管を兼ねていて、給水管路3に向けて浄化処理
水を通すことが可能である。回転ロータ32は軸受3
3、メカニカルシール34、35を介して回転自在に支
持され、配線端子36から通電されるステータ37及び
電磁コイル38等による電動モータの回転出力を受け
る。給水管路3は回転ロータ32に回転シール軸受(図
示せず)で水密的に接続され、浄水槽10から浄化済み
の水を使用に供すべく注出可能である。
【0019】この構成による第1実施例の動作態様及び
作用を説明する。
【0020】通常使用時、開閉弁3を開けて原水の水道
水が導入管路2から浄水槽10に導入され、槽内のカー
トリッジ20をほぼ浸漬させる水位まで導入される。原
水はカートリッジ20のケース21内にフィルタ底25
を通ってろ過されてから入り、ケース21内のフィルタ
多孔筒体22を通って活性炭23に接触する。活性炭2
3との接触で浄化された原水の処理水は、導出口26か
ら脱水駆動部30の回転ロータ32を抜けて給水管路4
に出される。飲料水として使用する時は給水弁5または
これに代わる蛇口が開けられる。給水弁5をそのまま蛇
口とすることもできる。
【0021】経時使用によって、活性炭23は吸着した
次亜塩素酸(ClO-)や有機塩素系化合物などの塩素
成分とか、雑菌類などの吸着物質によってその吸着能力
が低下する。また、使用後の槽本体11内に原水が滞留
したまま、長期にわたって放置しておくと滞留水が腐敗
したり、活性炭に藻類や微生物、そして大腸菌や雑菌が
繁殖する。これを防止する次の再生手段及び繁殖予防措
置がとられる。好適なタイミングで措置時期を知る種々
の検出方法はあるが、実施例では最適の措置間隔を経験
的な見込みで定期的に行うものとしてある。
【0022】排水弁6が開かれ槽本体11内に残留した
原水の投棄排水が行われる。カートリッジ20が原水に
浸漬しない一応の水位まで排水終了後、脱水駆動部30
に作動オンの信号が送られる。通電によって回転ロータ
32と一体にカートリッジ20が所要の速さで回転開始
する。カートリッジ20の回転による遠心力で活性炭2
3に停滞滞留している原水を払い落として脱水し、フィ
ルタ多孔筒体22を通ってカートリッジ20外に流出
し、槽本体11の下底14に落下して排水口13から排
水される。遠心力を利用して活性炭23から藻類や微生
物、そして大腸菌や雑菌を脱離させることにより、これ
らの活性炭23への繁殖が抑えられる。
【0023】次に、図2は、本発明の第2実施例として
前述の第1実施例にさらに再生強化回路を接続して活性
炭再生機能を強化した構造を示している。
【0024】この第2実施例では、第1実施例で示され
た開閉弁3、給水弁5、排水弁7を電磁弁式の二方向、
三方向の切換弁による開閉弁40、給水弁41、排水弁
42とすることができ、各弁は制御信号でもって弁開閉
の切り換えが行われる。給水弁41と排水弁42は1つ
のポート同士をバイパス管路44によって接続してあ
る。排水弁41の1つのポートには排水管43が接続さ
れ、この排水管43は垂直に槽本体11の下底から内部
導入して立ち上げてある。バイパス管路44には同じく
電磁弁による三方向切換弁45が設けられ、この切換弁
45の1つのポートには再生強化回路50が接続されて
いる。
【0025】また、槽本体11内には初期の作動を可能
にするだけの原水が量的に導入されているか否か検出す
る水位または流量センサ46が設けられ、水位H1を検
出してその後の制御のスタートとしてある。さらに槽本
体11内には活性炭23の再生時に制御するための第
1、第2水位センサ47、48が設けられ、所定の水位
2、H3を検出するようになっている。
【0026】活性炭23の再生強化回路50の最上流側
には、減圧手段として水流によって空気その他の気体を
吸引する器具である周知のアスピレータ51が配置され
ている。アスピレータ51はバイパス管路44に発生す
る水流圧を受けて作動し、槽本体11内の原水及び内部
空気を吸引して減圧する機構となっているものである。
また、回路にはアスピレータ51を経た原水を回路循環
させる循環ポンプ52と、図3に示す原水中の有機物を
分解する分解槽53と、図4に示す気液分離槽54と、
そして循環ポンプ52と有機物分解槽53との間に設け
られた電磁弁による二方向切換弁によるドレン抜き弁5
5が配置されている。また、回路の主要部材としてヒー
タ装置57が槽本体11の内部で底部近傍に配置され、
槽本体11内の原水水位を下げてある程度量を少なくし
た原水を加熱可能となっている。
【0027】ここで、図3の有機物分解槽53は、酸化
チタン等の光触媒によるケース53a内に周知の紫外線
殺菌用のUVランプ53bを収納し、循環ポンプ52に
接続された導入口53cから導入された原水中の有機物
等を酸化分解して導出口53dから次の気液分離槽54
に送る。分解された有機物等は排水口53eに接続のド
レン管55から排出されるようになっている。また、ケ
ース53aには塩素イオンを検出するイオンセンサ53
fも備わっている。
【0028】図4の気液分離槽54は、ケース54aの
内部に分離堰54bが設けられ、先の有機物分解槽53
に接続の導入口54cから導入された有機物分解済みの
処理水を分離堰54bで空気と分離させ、必要ならば再
び循環ポンプ52に戻されて回路を循環させるようにな
っている。また空気等の分離気体を外部放出する通気孔
54eを有し、ケース54bには原水量を検出して漏出
を防止するためのフローセンサ54fも配置されてい
る。
【0029】また、この第2実施例では、カートリッジ
20を回転遠心力で脱水する脱水駆動部30と、再生強
化回路50のヒータ装置57を含む各機器と、そして各
管路に設けられ開閉弁40、給水弁41、排水弁42、
切換弁45、ドレン抜き弁55等の制御は、例えば図5
に示されるマイクロコンピュータ等による制御装置60
からの制御信号によってシステム自動化されている。制
御装置60は中央演算装置(CPU)61、制御プログ
ラムを記憶しているメモリ62、タイマ回路63及びI
/Oポート64等から構成され、各センサからの検出信
号に基づいた制御が可能である。
【0030】次に、第2実施例の動作態様の一例及び作
用を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0031】通常使用時の態様は第1実施例に準じ、初
期の作動にあたっては、槽本体11内に原水が所定量導
入されているかどうか、流量センサ46による水位H1
の検出から始まる。
【0032】経時使用によって 、カートリッジ20内
の活性炭23の再生の必要が生じると、再生起動スイッ
チのオンによって制御装置60から先ず排水弁42に切
換信号が送られて排水管43を開く(ステップS1)。
始めにほぼ水位H1の量だけあった原水は排水管43か
ら外部排出され、カートリッジ20が原水に浸漬しない
程度の水位H2になるまで排水される(ステップS2)。
第1水位センサ47によって水位H2が検出され、この
信号が制御装置60に送られると、制御装置60では検
出信号に基づいて制御された信号を脱水駆動部30に送
り、通電によって回転ロータ32と一体にカートリッジ
20が所要の速さで回転開始する。カートリッジ20の
回転による遠心力で活性炭23に停滞している原水を払
い落として脱水し、フィルタ多孔筒体22を通ってカー
トリッジ20外に流出させる。遠心力を利用して活性炭
23から藻類や微生物、そして大腸菌や雑菌を脱離させ
ることにより、これらの活性炭23への繁殖が抑えられ
る(ステップS3)。
【0033】第1段階の脱水終了後、制御装置60のタ
イマ回路63からタイミングチャートに基づいた切換信
号が排水弁42と切換弁45に送られ、排水管43をバ
イパス管路44を介して再生強化回路50に連通させる
(ステップS4、S5)。ほぼ同期的に再生強化回路50
の各機器にも作動信号が送られる(ステップS6)。再
生強化回路50の制御にあたっては塩素イオンセンサ5
3f及びフローセンサ54fからの各検出信号が制御装
置60に送られている(ステップS7)。再生強化回路
50の作動で槽本体11内の原水の水位がH1から、排
水管43の突出先端よりもΔhだけ低くなる水位H3
なるまで、原水を再生強化回路50に流入させて強制循
環させる(ステップS8)。このとき、アスピレータ5
1によって槽本体11内の空気が排水管43の上端から
吸引されて減圧される。同時に、水位H2になったこと
を第2水位センサ48による検出で信号が制御装置60
に送られ、この検出信号に基づいて制御装置60からは
ヒータ装置57に通電信号が送られる(ステップ
9)。減圧下の槽本体11内では、底部近くまで水位
3による少量の原水は加熱されて低温度で蒸発する。
発生した原水の水蒸気はカートリッジ20内で脱水後の
待機をしている活性炭23に供給され、活性炭23に吸
着した有機物等を脱離させる(ステップS10)。
【0034】脱離した吸着物質は循環ポンプ52の運転
でバイパス管路42から回路内に導入され、回路を数回
循環することで有機物分解槽53で完全に分解され(ス
テップS11、S12)、気液分離槽54からドレン管56
を通して排出される(ステップS13)。
【0035】活性炭23のこうした再生終了後、排水弁
41の切り換えによって、槽本体11内の残留原水を外
部排出させ(ステップS14)、再び排水管43の閉塞に
よって導入管路2から槽本体11に原水の導入が行わ
れ、通常使用に備える。
【0036】一方、図7及び図8は、前述の第1、第2
実施例を基本とした本発明の第3、第4の実施例を示
す。図7の第3実施例にあっては、第2実施例で示され
たヒータ装置57に代えて、給水管路4に設けられた給
水弁5に温水供給槽70を接続した構造である。温水供
給槽70には槽71内の水を加熱するヒータ72が備わ
り、給水弁5から給水管路4を通して温水をカートリッ
ジ20内の活性炭23に供給する。この第3実施例の場
合も、再生強化回路50のアスピレータ51による槽本
体11内の減圧下で、温水との共働により活性炭23を
再生するシステムである。
【0037】図8の第4実施例では、図2の第2実施例
で示された原水導入管路2の開閉弁40と給水管路4の
給水弁5とをバイパス管路80で接続し、このバイパス
管路80にはヒータ81とこの場合は有機物分解槽82
とを設けたシステムである。通常使用時のバイパス管路
80の閉鎖は第2実施例と同様であり、活性炭再生時に
制御装置60からの制御信号によって各弁の開閉制御が
行われる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
では、活性炭が吸着物質によってその吸着能力が低下し
た場合、或いは長期にわたって使用しない場合は、脱水
駆動部によってカートリッジを回転遠心力でもって活性
炭中に滞留している原水を脱水し、活性炭に藻、微生物
類や雑菌等の繁殖を防ぐことができる。
【0039】請求項2〜5の発明では、請求項1の発明
において原水を脱水した活性炭の再生をさらに強化する
ため、槽本体内の減圧下で原水を加熱し、この原水をポ
ンプで循環させる間に、活性炭から脱離除去した吸着物
質をドレン排出管から外部排出でき、特にトリハロメタ
ン等の有機物の脱離に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の浄水装置の断面図
【図2】第2実施例の浄水装置のシステム構成図
【図3】第2実施例における再生強化回路で用いられた
有機物分解槽の断面図
【図4】第2実施例における再生強化回路で用いられた
気液分離槽の断面図
【図5】第2実施例の浄水装置の制御ブロック図
【図6】第2実施例の浄水装置の動作のフローチャート
【図7】第3実施例の浄水装置のシステム構成図
【図8】第4実施例の浄水装置のシステム構成図
【符号の説明】
3…開閉弁、4…給水管、5…給水弁、6…排水管、7
…排水弁、10…浄水槽、11…槽本体、12…原水導
入口、13…原水排水口、20…カートリッジ、21…
ケース、22…フィルタ多孔筒、23…活性炭、30…
脱水駆動部、32…回転ロータ、44…バイパス管路、
45…切換弁、50…再生強化回路、51…アスピレー
タ(減圧手段)、52…循環ポンプ、53…有機物分解
槽、54…気液分離槽、56…ドレン管。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水の導入口、浄化処理された水を導出
    する導出口、及び原水の排水口が設けられた浄水槽と、 透水性のフィルター多孔筒内に充填された活性炭に原水
    を接触させ、浄化した水を導出口に導くことができるよ
    う浄水槽内に回転自在に担持されたカートリッジと、 カートリッジを回転させる脱水駆動部と、を備えたこと
    を特徴とする浄水装置。
  2. 【請求項2】 導出口に通じる給水管と排水口に通じる
    排水管とを接続したバイパス管路を有し、バイパス管路
    から分岐して活性炭の再生強化回路が接続された請求項
    1記載の浄水装置。
  3. 【請求項3】 再生強化回路が、排水管を通して浄水槽
    内を減圧する減圧手段と、減圧手段を経由して浄水槽か
    ら導入された原水を回路循環させるポンプと、有機物分
    解槽と、気液分離槽と、ドレン排出管とを有し、減圧下
    の浄水槽内で排水により少量とした原水を加熱するヒー
    タ装置を設けた請求項2記載の浄水装置。
  4. 【請求項4】 排水管を浄水槽内に底部から口端を上に
    して垂直に突出させ、口端よりも浄水槽内の水位がΔh
    低くなるまで原水を排水した段階で、この原水をヒータ
    装置で加熱するとともに、排水管の口端から浄水槽内の
    空気を減圧手段で減圧する請求項3記載の浄水装置。
  5. 【請求項5】 再生強化回路のヒータ装置に代えて、給
    水管に温水供給槽を接続して導出口から温水をカートリ
    ッジ内の活性炭に供給する請求項3記載の浄水装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101103570B1 (ko) * 2010-03-08 2012-01-09 하이에나 (주) 여과칼럼
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