JP3227321B2 - インク噴射装置 - Google Patents

インク噴射装置

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JP3227321B2 JP29848894A JP29848894A JP3227321B2 JP 3227321 B2 JP3227321 B2 JP 3227321B2 JP 29848894 A JP29848894 A JP 29848894A JP 29848894 A JP29848894 A JP 29848894A JP 3227321 B2 JP3227321 B2 JP 3227321B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電材料の変形により
インクを噴射するインク噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドロップオンデマンド方式のイン
クジェットヘッドとして、例えば、圧電セラミックスの
変形によってインク流路の容積を変化させ、その容積減
少時にインク流路内のインクをノズルから液滴として噴
射し、容積増大時にインク導入口からインク流路内にイ
ンクを導入するようにしたものがある。そして、所要の
印字データに従って所要の位置のノズルからインク滴を
噴射させることにより、インクジェットヘッドと対向す
る紙面上等に所望する文字や画像を形成するものであ
る。
【0003】この種のインクジェットヘッドとしては、
例えば特開昭63−247051号公報に記載されてい
るものがある。このインクジェットヘッドは、圧電セラ
ミックスの隔壁によって隔てられた複数の平行なインク
流路を形成し、前記インク流路の一端をノズルプレート
の前記ノズルに連通し、他端をインクを供給するインク
供給手段に接続し、前記隔壁の変形によってインク流路
の容積を変化させて前記ノズルからインクを噴射するも
のである。
【0004】また、本願出願人は、特願平5−2847
04号で、上記の様なインクジェットヘッドに関する提
案をした。以下そのインクジェットヘッドの概略構成を
説明する。図12、図13及び図14に示すように、イ
ンクジェットヘッド300は、圧電セラミックスプレー
ト302とカバープレート320とノズルプレート41
4とマニホールド部材301とから構成されている。
【0005】その圧電セラミックスプレート302は、
チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)等のセラミックス材
料で形成され、圧電セラミックスプレート302には、
ダイヤモンドブレード等により切削加工された複数の横
溝303が形成されている。また、その横溝303の側
面となる隔壁306は矢印305の方向に分極されてい
る。それらの横溝303は同じ深さであり、かつ平行で
あり、圧電セラミックスプレート302の対向する端面
302a、302bに開口して加工されている。
【0006】また、圧電セラミックスプレート302の
端面302aには、縦溝311aが横溝303に連通す
るように1つ置きに形成されている。圧電セラミックス
プレート302の端面302bには、縦溝311bが横
溝303に連通するように1つ置きに形成されている。
そして、縦溝311a、311bは交互に形成されてお
り、縦溝311aと縦溝311bとは、隣合う横溝30
3に形成されている。尚、縦溝311aは、両外側の横
溝303に設けられている。また、圧電セラミックプレ
ート302の横溝303加工側に対して反対側の面30
2cには、パターン324、325が形成されている。
【0007】そして、圧電セラミックスプレート302
の溝加工面、且つ端面302aに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極308、309、310が形成される(矢印
330a、330bの方向から蒸着される)。尚、圧電
セラミックスプレート302の端面302a及び隔壁3
06の天頂部に金属電極が形成されないようにマスクし
ておく。すると、金属電極308は横溝303の両側面
の上半分の領域に形成され、金属電極309は、縦溝3
11aが形成されていない横溝303の端面302a側
の側面の一部及び底面の一部に形成され、金属電極31
0は縦溝311aの側面のうち端面302a側に形成さ
れる。尚、金属電極308と金属電極309とは電気的
に接続され、金属電極308と金属電極310とは電気
的に接続されている。
【0008】次に、圧電セラミックスプレート302の
面302c、且つ端面302bに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極316、317が形成される(矢印331
a、331bの方向から蒸着される)。尚、圧電セラミ
ックスプレート302の端面302b及び面302cの
パターン324、325が形成された領域に金属電極が
形成されないようにマスクしておく。すると、図14に
示すように、その金属電極316は、圧電セラミックス
プレート302の面302cにおいて縦溝311aの底
面より端面302a側の領域及び縦溝311a内面の側
面の一部に形成される。このとき、縦溝311aに形成
された金属電極310上にも金属電極316が形成され
て、縦溝311aの側面に形成された金属電極316が
金属電極310を介して金属電極308と電気的に接続
される。このため、縦溝311aが形成された横溝30
3aの片側の隔壁306に形成された金属電極308
が、その隔壁306によって構成される横溝303bを
挟む他の横溝303aにおける該横溝303bを構成す
るもう一つの隔壁306に形成された金属電極308と
電気的に接続される。また、金属電極316はパターン
324に電気的に接続される。
【0009】そして、図13及び図14に示すように、
金属電極317は、圧電セラミックスプレート302の
面302cにおいて縦溝311bの底面より圧電セラミ
ックスプレート302の中央側から端面302b側の領
域、縦溝311b内面の側面に形成される。尚、端面3
02bに金属電極が形成されないようにマスクしてお
く。このとき、縦溝311bと連通する横溝303bの
金属電極308上にも金属電極317が形成されて、縦
溝311bの側面に形成された金属電極317と電気的
に接続される。このため、縦溝311bが形成された横
溝303bの全ての金属電極308が金属電極317に
よって電気的に接続される。また、金属電極317はパ
ターン325に電気的に接続される。
【0010】次に、前記圧電セラミックスプレート30
2の少なくとも金属電極308、309、317をエポ
キシ樹脂で被覆し、保護膜77(図16)を形成する。
【0011】次に、カバープレート320はアルミナで
形成されており、圧電セラミックスプレート302の横
溝303加工側の面と、カバープレート320とをエポ
キシ系接着剤120(図16)によって接着する。従っ
て、インクジェットヘッド300には、横溝303の上
面が覆われて、縦溝311bと連通するインク室304
(図16参照)及び縦溝311aと連通する非噴射領域
としての空気室327(図16参照)が構成される。
尚、インク室304は横溝303bに対応しており、空
気室327は横溝303aに対応している。インク室3
04及び空気室327は長方形断面の細長い形状であ
り、全てのインク室304はインクが充填され、空気室
327は空気が充填される領域である。
【0012】圧電セラミックスプレート302の端面3
02a及びカバープレート320の端面に、各インク室
304の位置に対応した位置にノズル412が設けられ
たノズルプレート414が接着される。
【0013】そして、マニホールド部材301が、圧電
セラミックスプレート302の端面302b及び圧電セ
ラミックスプレート302の面302cにおける縦溝3
11b側に接着される。マニホールド部材301にはマ
ニホールド322が形成されており、そのマニホールド
322は縦溝311bを包囲している。
【0014】圧電セラミックスプレート302の面30
2cに形成されたパターン324、325は、図示しな
いフレキシブルプリント基板の配線パターンと接続され
る。そのフレキシブルプリント基板の配線パターンは、
後述する制御部に接続された図示しないリジット基板に
接続されている。
【0015】次に、制御部のブロック図を示す図15に
よって、制御部の構成を説明する。圧電セラミックスプ
レート302の面302cに形成されたパターン32
4、325は、前記フレキシブルプリント基板、前記リ
ジット基板を介して各々個々にLSIチップ151に接
続され、クロックライン152、データライン153、
電圧ライン154及びアースライン155もLSIチッ
プ151に接続されている。LSIチップ151は、ク
ロックライン152から供給された連続するクロックパ
ルスに基づいて、データライン153上に現れるデータ
から、どのノズル412からインク滴の噴射を行うべき
かを判断し、噴射するインク室304の両側の空気室3
27の金属電極308に導通するパターン324に、電
圧ライン154の電圧Vを印加する。また、他のパター
ン324及びインク室304の金属電極308に導通す
るパターン325をアースライン155に接続する。
【0016】次に、インクジェットヘッド300の動作
を説明する。図17のインク室304bからインク滴を
噴射するために、当該インク室304bの両側の空気室
327b、327cのインク室304b側の金属電極3
08c、308fに対し電圧パルスをパターン324を
介して与え、他の金属電極308には、他のパターン3
24、パターン325を介して接地する。すると、隔壁
306bには矢印113b方向の電界が発生し、隔壁3
06cには矢印113c方向の電界が発生して、隔壁3
06bと306cとが互いに離れるように動く。インク
室304bの容積が増えて、ノズル412付近を含むイ
ンク室304b内の圧力が減少する。この状態をL/a
で示される時間だけ維持する。すると、その間縦溝31
1bを介してマニホールド322からインクがインク室
304bに供給される。なお、上記L/aは、インク室
304内の圧力波が、インク室304の長手方向(縦溝
311bからノズルプレート414まで、またはその
逆)に対して、片道伝播するに必要な時間であり、イン
ク室304の長さLとインク中での音速aによって決ま
る。
【0017】圧力波の伝播理論によると、前記の立ち上
げからちょうどL/aの時間経つとインク室304b内
の圧力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミング
に合わせて電極308c、308fに印加されている電
圧を0Vに戻す。すると、隔壁306bと306cは変
形前の状態(図16)に戻り、インクに圧力が加えられ
る。その時、前記正に転じた圧力と隔壁306b、30
6cが変形前の状態に戻って、発生した圧力とがたし合
わされ、比較的高い圧力がインク室304b内のインク
に与えられて、インク滴がノズル12から噴出される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特願平5−284704号に提案したインクジェット
ヘッド300では、インク室304bからインク滴を噴
射するために、当該インク室304bの両側の空気室3
27b、327cのインク室304b側の金属電極30
8c、308fに対し電圧パルスを与え、インク室30
4b内の金属電極308を接地するので、空気室327
内の2つの金属電極308を分離し、且つ2つの空気室
327内のそれぞれ一方の金属電極308を接続する必
要がある。そのため、インクジェットヘッド300の構
成が複雑になるといった問題点があった。
【0019】そして、このように空気室327b、32
7cの金属電極308c,308fへの電圧パルスの印
加と、インク室304b内の金属電極308の接地とに
よって、電位差を発生させるには、インク室304b内
の金属電極308をA点とし、空気室327b、327
cの金属電極308c,308fをB点とすると、図1
8に示すような回路が必要である。図18(b)に示す
ように、A点は接地されている。またB点は、エミッタ
が図示しない電源に接続された第一トランジスタ501
のコレクタ及びエミッタが接地された第二トランジスタ
503のコレクタが接続されている。そして、第一トラ
ンジスタ501及び第二トランジスタ503のベース
は、レベルシフタ505に接続されており、このレベル
シフタ505は、図示しない制御回路に接続されてい
る。レベルシフタ505は、制御回路から送信される信
号に基づいて第一トランジスタ501、第二トランジス
タ503をON,OFFさせるために、第一トランジス
タ501、第二トランジスタ503のベースに電圧を与
える回路である。この第一トランジスタ501、第二ト
ランジスタ503のON,OFFによって、図18
(a)に示す印字電圧+Vが空気室327の金属電極3
08に印加される。
【0020】また、インク室304の容積を変化させて
インク室304内のインクに圧力波を発生させてインク
を噴射させるインクジェットヘッド300では、インク
噴射後においても、インク室304内には上記圧力波に
起因する圧力変動が暫く残留する。これはいわゆる残留
圧力変動である。そして、次の噴射の時点で残留圧力が
インク室304内に有る場合と無い場合とでは、噴射さ
れるインク滴の量や飛翔速度等が異なり、印字品質が劣
化する問題がある。そしてインク室304内に残留圧力
が無い状態まで噴射のタイミングを遅らせると、印字速
度が遅くなるといった問題があった。
【0021】この問題を解決するために、例えば特開昭
61−3752号公報に開示されているような、インク
噴射を行なうための印字電圧に続いてキャンセル電圧を
印加することにより、インク室304内の残留圧力変動
を低減することが考えられている。そして、図19
(a)に示すような印字電圧+Va及びキャンセル電圧
−Vbを印加するためには、上記の構成のインクジェッ
トヘッド300では、図19(b)に示すような回路が
必要となる。図19(b)に示すように、A点は接地さ
れている。またB点は、エミッタが+Vaを発生させる
電源(図示せず)に接続された第一トランジスタ507
のコレクタ及びエミッタが接地された第二トランジスタ
509のコレクタが接続されている。更に、B点は、エ
ミッタが接地された第三トランジスタ511のコレクタ
及びエミッタが−Vbを発生させる電源(図示せず)に
接続された第四トランジスタ513のコレクタが接続さ
れている。そして、第一トランジスタ507、第二トラ
ンジスタ509、第三トランジスタ511及び第四トラ
ンジスタ513のベースは、レベルシフタ515に接続
されており、このレベルシフタ515は、図示しない制
御回路に接続されている。
【0022】このように、印字電圧+Va及びキャンセ
ル電圧−Vbを印加する場合には、上述したようにトラ
ンジスタが4個となり、コストが上がるといった問題が
あった。
【0023】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、構成が簡単であり、コストを低
減することができるインク噴射装置を提供することを目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1では、インクを噴射する複数のイン
ク室と、前記インク室の隣に設けられ、インクを噴射し
ない複数の非噴射領域と、前記インク室と前記非噴射領
域とを隔て、少なくとも一部が圧電材料で形成された隔
壁と、前記インク室内にて前記隔壁の圧電部に形成され
た第一電極と、前記非噴射領域内にて前記隔壁の圧電部
に形成された第二電極とを有するインク噴射装置であっ
て、前記第二電極に接続され、該第二電極に印加する第
一駆動電圧とそれよりも低い第二駆動電圧とを順次発生
する駆動電圧発生回路と、前記第一電極に接続され、該
第一電極を前記第一駆動電圧よりも低く前記第二駆動電
圧よりも高い基準電圧として該第一電極に正逆方向に電
流が流れる状態と高インピーダンス状態とにする切り換
え回路と、インクを噴射しようとする前記インク室の前
記第一電極を前記基準電圧にするとともに他の前記イン
ク室の前記第一電極を高インピーダンス状態にするため
の第一駆動信号を前記切り換え回路に送信し、該インク
を噴射しようとする前記インク室の隣の前記非噴射領域
の前記第二電極に前記第一駆動電圧と第二駆動電圧とを
順次印加するための第二駆動信号を前記駆動電圧発生回
路に送信する制御回路とを備えている。
【0025】請求項2では、前記切り換え回路は、前記
第一電極に接続され、該第一電極に正逆方向に電流を流
双方向電流スイッチング素子と、前記第一電極を前記
基準電圧にするために双方向電流スイッチング素子を駆
動させる第一電圧を、または前記第一電極を高インピー
ダンス状態にするために双方向電流スイッチング素子を
駆動させない第二電圧を前記双方向電流スイッチング素
子に与える切り換え電圧発生回路とから構成され、前記
制御回路は、前記第一電圧または第二電圧を発生させる
ための第一駆動信号を前記切り換え電圧発生回路に送信
し、前記駆動電圧を発生させるための第二駆動信号を前
記駆動電圧発生回路に送信することを特徴とする。
【0026】請求項3では、前記双方向電流スイッチン
グ素子は、アナログスイッチで構成されていることを特
徴とする。
【0027】請求項4では、複数のインク室の前記第一
電極は、それぞれの前記切り換え回路に接続され、複数
の非噴射領域の前記第二電極は、共通に前記駆動電圧発
生回路に接続されていることを特徴とする。
【0028】請求項5では、複数のインク室の前記第一
電極は、それぞれの前記双方向電流スイッチング素子に
接続され、各々の双方向電流スイッチング素子は、それ
ぞれの前記切り換え電圧発生回路に接続され、複数の非
噴射領域の前記第二電極は、共通に前記駆動電圧発生回
路に接続されていることを特徴とする。
【0029】請求項6では、前記インク室に形成された
両側の前記第一電極は電気的に接続され、前記インク室
の両隣に設けられた前記非噴射領域に形成された両側の
第二電極は電気的に接続されていることを特徴とする。
【0030】
【作用】上記の構成を有する本発明のインク噴射装置で
は、前記制御回路からの前記第一駆動信号に基づいて、
インクを噴射しようとする前記インク室の前記第一電極
を前記基準電圧にするとともに他の前記インク室の前記
第一電極を高インピーダンス状態とする。また、前記制
御回路からの前記第二駆動信号に基づいて、インクを噴
射しようとする前記インク室の隣の前記非噴射領域の前
記第二電極に前記第一駆動電圧と第二駆動電圧とを順次
印加する。そして第一電極と第二電極との間に電位差が
生じて、前記隔壁が変形されてインク室内の容積が変化
してインクが噴射され、それに続いて残留圧力を減少す
るために前記隔壁が変形される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0032】図1、図2及び図3に示すように、インク
ジェットヘッド100は、圧電セラミックスプレート1
02とカバープレート121とノズルプレート14とマ
ニホールド部材101から構成されている。
【0033】その圧電セラミックスプレート102は、
チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)等のセラミックス材
料で形成され、圧電セラミックスプレート102には、
ダイヤモンドブレード等により切削加工された複数の横
溝103が形成されている。また、その横溝103の側
面となる隔壁106は矢印105の方向に分極されてい
る。それらの横溝103は同じ深さであり、かつ平行で
あり、圧電セラミックスプレート102の対向する端面
102a、102bに開口して加工されている。
【0034】そして、圧電セラミックスプレート102
の溝加工面に対して斜め上方の位置であり、且つ隔壁1
06の長手方向に直交する方向の位置に配置されたスパ
ッタリング等の蒸着源(図示せず)から金属電極108
が形成される(矢印130a、130bの方向から蒸着
される)。尚、隔壁106の天頂部に金属電極が形成さ
れないようにマスクしておく。すると、金属電極108
は横溝103の両側面の上半分の領域に形成される。
【0035】次に、圧電セラミックスプレート102の
面102c、且つ端面102bに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極116、117、124、125が形成され
る(矢印131a、131bの方向から蒸着される)。
尚、圧電セラミックスプレート102の端面102bに
は、金属電極116が各々分離するようにマスクしてお
き、また面102cには、金属電極124と金属電極1
25とが分離し、且つ金属電極125が全て接続するよ
うにマスクしておく。すると、溝103の両側の金属電
極108は金属電極116、117によって接続され
る。そして、金属電極116は、圧電セラミックスプレ
ート102の面102cにおいて金属電極124に接続
されるものと、金属電極125に接続されるものとに分
けられる。金属電極124に接続された金属電極108
の横溝103は、1つおきに配置されており、また金属
電極125に接続された金属電極108の横溝103
も、1つおきに配置されている。尚、金属電極124に
接続された金属電極108の横溝103の両隣には、金
属電極125に接続された金属電極108の横溝103
が配置されている。
【0036】次に、前記圧電セラミックスプレート10
2の金属電極108、116、117をエポキシ樹脂で
被覆し、保護膜177(図7)を形成する。
【0037】次に、カバープレート121はアルミナで
形成されており、圧電セラミックスプレート102の横
溝103の加工側の面と、カバープレート121とをエ
ポキシ系接着剤20(図7)によって接着する。従っ
て、インクジェットヘッド100には、横溝103の上
面が覆われて、金属電極124に接続する金属電極10
8を有するインク室104(図7参照)及び金属電極1
25に接続する金属電極108を有する非噴射領域とし
ての空気室127(図7参照)が構成される。尚、イン
ク室104及び空気室127は長方形断面の細長い形状
であり、全てのインク室104はインクが充填され、空
気室127は空気が充填される領域である。
【0038】圧電セラミックスプレート102の端面1
02a及びカバープレート121の端面に、各インク室
104の位置に対応した位置にノズル12が設けられた
ノズルプレート14が接着される。このノズルプレート
14は、ポリアルキレン(例えばエチレン)テレフタレ
ート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテル
ケトン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネイト、酢
酸セルロース等のプラスチックによって形成される。
【0039】そして、マニホールド部材101が、圧電
セラミックスプレート102の端面102bに接着され
る。マニホールド部材101にはマニホールド122及
び供給口123が形成されており、そのマニホールド1
22はインク室104に対応した位置に設けられた供給
口123に連通している。
【0040】そして、圧電セラミックスプレート102
の面102cに形成された金属電極124、125は、
図示しないフレキシブルプリント基板の配線パターンに
接続される。各金属電極124は、前記フレキシブルプ
リント基板を介して各双方向電流スイッチング素子51
(図4)に接続され、各双方向電流スイッチング素子5
1は切り換え電圧発生回路としてのレベルシフタ53
(図4)に各々接続されている。尚、切り換え回路は、
双方向電流スイッチング素子とレベルシフタからなる。
また、全ての金属電極125は、前記フレキシブルプリ
ント基板を介して1つの電力増幅回路55(図4)に接
続され、電力増幅回路55は駆動電圧発生回路としての
電圧発生回路57(図4)に接続されている。
【0041】図5に示すように、各双方向電流スイッチ
ング素子51は、アナログスイッチである第一トランジ
スタ65と第二トランジスタ67とから構成されてお
り、第一トランジスタ65及び第二トランジスタ67の
ベースはレベルシフタ53に接続され、第一トランジス
タ65及び第二トランジスタ67のエミッタは基準電圧
としての0Vにされ、第一トランジスタ65及び第二ト
ランジスタ67のコレクタは前記フレキシブルプリント
基板の配線パターンを介して金属電極124に接続され
ている。そして、各レベルシフタ53及び1つの電圧発
生回路57は制御回路59(図4)に接続されている。
図4に示すように制御回路59にはクロックライン6
1、データライン63も接続されている。
【0042】制御回路59は、クロックライン61から
供給された連続するクロックパルスに基づいて、データ
ライン63上に現れるデータから、どのノズル12から
インク滴の噴射を行うべきかを判断し、各レベルシフタ
53に第一駆動信号を送信するとともに、電圧発生回路
57に第二駆動信号を送信する。レベルシフタ53は、
第一駆動信号にしたがって、第一トランジスタ65、第
二トランジスタ67をONまたはOFFさせるように、
第一トランジスタ65及び第二トランジスタ67のベー
スに第一電圧もしくは第二電圧を与える。また、電圧発
生回路57は、第二駆動信号にしたがって、基準電圧と
しての0V、第一駆動電圧としての印字電圧+Va、第
二駆動電圧としてのキャンセル電圧−Vbを出力する。
【0043】前記第一電圧は、第一トランジスタ65を
ONする第一ON電圧および第二トランジスタ67をO
Nする第二ON電圧を示す。また前記第二電圧は、第一
トランジスタ65をOFFする第一OFF電圧および第
二トランジスタ67をOFFする第二OFF電圧を示
す。第一ON電圧は、基準電圧である0Vと第一トラン
ジスタ65のベースエミッタ電圧とを足した値V1より
大きい電圧であり、第一OFF電圧は前記V1以下の電
圧である。第二ON電圧は、基準電圧である0Vと第二
トランジスタ65のベースエミッタ電圧とを足した値V
2より小さい電圧であり、第二OFF電圧は前記V2以
上の電圧である。
【0044】次に、本実施例のインクジェットヘッド1
00の動作を説明する。図8のインク室104bからイ
ンク滴を噴射すると制御回路59が判断すると、制御回
路59は、各レベルシフタ53に第一駆動信号を送信す
る。即ち、インク室104bに対応するレベルシフタ5
3には噴射のため信号を送信し、他のインク室104に
対応するレベルシフタ53には非噴射のため信号を送信
する。この第一駆動信号の送信と共に、制御回路59は
電圧発生回路57に噴射のための第二駆動信号を送信す
る。すると、インク室104bに対応するレベルシフタ
53は、第一トランジスタ65のベースに第一ON電圧
を与え、且つ第二トランジスタ67のベースに第二ON
電圧を与える。他のインク室104に対応するレベルシ
フタ53は、第一トランジスタ65のベースに第一OF
F電圧を与え、且つ第二トランジスタ67のベースに第
二OFF電圧を与える。この時電圧発生回路57は、電
圧+Vaを発生させる。つまり、インク室104bの金
属電極108を接地し、空気室127内の金属電極10
8に対し印字電圧+Va(図6(a))を与え、他のイ
ンク室104内の金属電極108は、高インピーダンス
状態にする。
【0045】すると、隔壁106bには矢印13b方向
の電界が発生し、隔壁106cには矢印13c方向の電
界が発生して、隔壁106bと106cとが互いに離れ
るように動く。尚、他のインク室104側の金属電極1
08が高インピーダンス状態であるので、他の隔壁10
6には電界が発生せず、他の隔壁106は変形しない。
そして、隔壁106bと106cとの変形によりインク
室104bの容積が増えて、ノズル12付近を含むイン
ク室104b内の圧力が減少する(図6(b))。この
状態をL/aで示される時間だけ維持する。すると、そ
の間供給口123を介してマニホールド122からイン
クがインク室104bに供給される。なお、上記L/a
は、インク室104内の圧力波が、インク室104の長
手方向(供給口123からノズルプレート14まで、ま
たはその逆)に対して、片道伝播するに必要な時間であ
り、インク室104の長さLとインク中での音速aによ
って決まる。
【0046】圧力波の伝播理論によると、前記の立ち上
げからちょうどL/aの時間経つとインク室104b内
の圧力が逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミング
に合わせて空気室127内の金属電極108に印加され
ている電圧を0Vに戻す(図6(a))。つまり、各第
一、第二トランジスタ65,67を上述の状態に保った
まま、電圧発生回路57が+Vaから0Vに切り換え
る。すると、隔壁106bと106cは変形前の状態
(図7)に戻り、インクに圧力が加えられる。その時、
前記正に転じた圧力と隔壁106b、106cが変形前
の状態に戻って、発生した圧力とがたし合わされ、比較
的高い圧力P(図6(b))がインク室104b内のイ
ンクに与えられて、インク滴がノズル12から噴出され
る。
【0047】上述したように、インク滴を噴射させる
と、インク室104b内に残留圧力が残っているので、
その残留圧力を打ち消すために、電圧を0Vに戻した時
点からL/a経過した時点で、各第一、第二トランジス
タ65,67を上述の状態に保ったまま、電圧発生回路
57が0Vから−Vbに切り換える。つまり、インク室
104bの金属電極108を接地し、空気室327内の
金属電極108に対しキャンセル電圧−Vb(図6
(a))を与え、他のインク室104内の金属電極10
8は、高インピーダンス状態にする。すると、図9に示
すように、隔壁106bには矢印15b方向の電界が発
生し、隔壁106cには矢印15c方向の電界が発生し
て、隔壁106bと106cとが互いに近づくように動
く。尚、他のインク室104側の金属電極108が高イ
ンピーダンス状態であるので、他の隔壁106には電界
が発生せず、他の隔壁106は変形しない。そして、隔
壁106bと106cとの変形によりインク室104b
の容積が減少し、インク室104内に正の圧力を与える
が、この時点で残留圧力は負に転じているので、互いに
打ち消し合ってインク室104b内の残留圧力が減少す
る(図6(b))。
【0048】この状態をL/aで示される時間だけ維持
する。L/aの時間経つとインク室104b内の圧力が
逆転し、正の圧力に転じるが、このタイミングに合わせ
て空気室127内の金属電極108に印加されている電
圧を0Vに戻す(図6(a))。つまり、各第一、第二
トランジスタ65,67を上述の状態に保ったまま、電
圧発生回路57が−Vbから0Vに切り換える。する
と、隔壁106bと106cは変形前の状態(図7)に
戻り、インクに負の圧力が加えられる。その時、前記正
に転じた圧力と隔壁106b、106cが変形前の状態
に戻って、発生した負の圧力とが打ち消し合って、イン
ク室104b内の圧力が0になる。そして、全ての第
一、第二トランジスタ65,67をON状態もしくはO
FF状態にし、且つ電圧発生回路57を0Vにする。
【0049】以上説明したように、本実施例では、噴射
するインク室104bに対応する第一トランジスタ65
及び第二トランジスタ67をONにして、インク室10
4b内の金属電極108を基準電圧である0Vとし、他
の噴射しないインク室104に対応する第一トランジス
タ65及び第二トランジスタ67をOFFにして、イン
ク室104内の金属電極108を高インピーダンス状態
にし、且つ空気室127内の金属電極108に印字電圧
+Va及びキャンセル電圧−Vbを印加しているので、
従来のように空気室327(図15)内の2つの金属電
極308(図)を分離する必要が無い。このため、イン
クジェットヘッド100が従来より簡単な構成となり、
製造し易く、歩留まりが向上する。また、キャンセル電
圧を印加しても、トランジスタが2つでよく、従来より
回路構成が単純であり、コストが低減する。
【0050】尚、印字電圧+Vaの印加からキャンセル
電圧−Vbの印加終了まで、インク室104bに対応す
る第一トランジスタ65及び第二トランジスタ67は、
ON状態であったが、0Vから印字電圧+Vaへの立ち
上げ時に第一トランジスタ65をONし、且つ第二トラ
ンジスタ67をOFFとしてもよい。また、印字電圧+
Vaから0Vへの立ち下げ時に第一トランジスタ65を
ONもしくはOFFし、且つ第二トランジスタ67をO
Nとしてもよい。また、0Vからキャンセル電圧−Vb
への立ち下げ時に第一トランジスタ65をONもしくは
OFFし、且つ第二トランジスタ67をONとしてもよ
い。更に、キャンセル電圧−Vbから0Vへの立ち上げ
時に第一トランジスタ65をONし、且つ第二トランジ
スタ67をONもしくはOFFとしてもよい。
【0051】また、本実施例においては、まず印字電圧
+Vaをインク室104bの容積が増加する方向に印加
し、次に印字電圧+Vaの印加を停止しインク室104
bの容積を自然状態に減少してインク室104bからイ
ンク滴を噴射した後、キャンセル電圧−Vbを印加して
いたが、まず印字電圧をインク室104bの容積が減少
するように印加してインク室104bからインク滴を噴
射し、次に印字電圧の印加を停止してインク室104b
の容積を前記減少状態から自然状態へと増加させてイン
ク室104b内にインクを供給させ、その後、インク室
104b内の残留圧力を0にするようにキャンセル電圧
を印加してもよい。
【0052】また、本実施例では、双方向電流スイッチ
ング素子51は、アナログスイッチである第一トランジ
スタ65と第二トランジスタ67とから構成されていた
が、図10に示すように双方向電流スイッチング素子7
1を、アナログスイッチである第一MOS−FET73
と第二MOS−FET75とから構成し、第一MOS−
FET73及び第二MOS−FET75のゲートをレベ
ルシフタ53に接続し、第一MOS−FET73及び第
二MOS−FET75のソースを基準電圧としての0V
にし、第一MOS−FET73及び第二MOS−FET
75のドレインを前記フレキシブルプリント基板の配線
パターンを介して金属電極124に接続してもよい。
尚、MOS−FETには、エンハンスメント型と、デプ
レッション+エンハンスメント型とがあり、どちらの型
でも用いることができる。
【0053】更に、アナログスイッチであるJ−FE
T、FETフォトカプラ、V−MOS等を用いて双方向
電流スイッチング素子を構成してもよい。
【0054】また、本実施例では、印字電圧及びキャン
セル電圧を印加するものであったが、印字電圧のみ印加
してキャンセル電圧を印加しないものにも使用すること
ができる。このようにしても、従来のように空気室32
7(図15)内の2つの金属電極308(図)を分離す
る必要が無い。このため、インクジェットヘッド100
が従来より簡単な構成となり、製造し易く、歩留まりが
向上する。
【0055】この場合、図11に示すような構成の切り
換え回路でもよい。図11(a)に示すように、切り換
え回路は、トランジスタ90とダイオード91とレベル
シフタ92とからなり、トランジスタ90のベースはレ
ベルシフタ92に接続され、トランジスタ90のエミッ
タ及びダイオード91のカソードは基準電圧としての0
Vにされ、トランジスタ90のコレクタ及びダイオード
91のアノードは前記フレキシブルプリント基板の配線
パターンを介して金属電極124に接続されている。そ
して、レベルシフタ92及び金属電極125に接続さ
れ、印字電圧と基準電圧とを発生する電圧発生回路(図
示せず)は制御回路(図示せず))に接続されている。
更に、図11(b)に示すように、切り換え回路は、M
OS−FET93とダイオード91とレベルシフタ94
とからなり、MOS−FET93のゲートはレベルシフ
タ94に接続され、MOS−FET93のソース及びダ
イオード91のカソードは基準電圧としての0Vにさ
れ、MOS−FET93のドレイン及びダイオード91
のアノードは前記フレキシブルプリント基板の配線パタ
ーンを介して金属電極124に接続されている。そし
て、レベルシフタ94及び金属電極125に接続され、
印字電圧と基準電圧とを発生する電圧発生回路(図示せ
ず)は制御回路(図示せず))に接続されている。
【0056】また、本実施例では、基準電圧は0Vであ
ったがこの限りではない。
【0057】また、本実施例では、隔壁106は、圧電
セラミックスで形成されていたが、隔壁の上半分の領域
を圧電セラミックスで形成し、下半分をアルミナ等の圧
電セラミックスでない材料で形成してもよい。
【0058】更に、本実施例では、隔壁106の上半分
の領域による圧電変形によって、インク室104からイ
ンクを噴射していたが、隔壁の上半分の領域の圧電セラ
ミックスの分極方向と反対方向の分極方向である圧電セ
ラミックスで隔壁の下半分の領域を形成し、隔壁の側面
全面に金属電極を形成して、隔壁全体の圧電変形によっ
て、インク室からインクを噴射させてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のインク噴射装置によれば、前記制御回路からの前
記第一駆動信号に基づいて、インクを噴射しようとする
前記インク室の前記第一電極を前記基準電圧にするとと
もに他の前記インク室の前記第一電極を高インピーダン
ス状態とする。また、前記制御回路からの前記第二駆動
信号に基づいて、インクを噴射しようとする前記インク
室の隣の前記非噴射領域 の前記第二電極に前記第一駆動
電圧と第二駆動電圧とを順次印加する。そして第一電極
と第二電極との間に電位差が生じて、前記隔壁が変形さ
れてインク室内の容積が変化してインクが噴射され、そ
れに続いて残留圧力を減少するために前記隔壁が変形さ
る。これにより、第一電極と第二電極との間に電位差
が生じる前記隔壁と、電位差が生じない隔壁とに分けら
れ、電位差が生じた前記隔壁が変形されてインク室内の
容積が変化してインクが噴射される。このため、インク
噴射装置の構成が従来より単純となり、製造し易く、歩
留まりを向上することができ、コストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインクジェットヘッドを示
す斜視図である。
【図2】前記実施例の圧電セラミックスプレートを示す
斜視図である。
【図3】前記実施例のインクジェットヘッドを示す斜視
図である。
【図4】前記実施例の制御系のブロック図である。
【図5】前記実施例の回路の構成を示す説明図である。
【図6】前記実施例のインクジェットヘッドを駆動する
駆動波形とノズル付近の圧力を示す説明図である。
【図7】前記実施例のインクジェットヘッドの断面を示
す断面図である。
【図8】前記実施例における印字電圧を印加したときの
インクジェットヘッドの動作を示す説明図である。
【図9】前記実施例におけるキャンセル電圧を印加した
ときのインクジェットヘッドの動作を示す説明図であ
る。
【図10】双方向電流スイッチング素子の他の構成を示
す説明図である。
【図11】切り換え回路の他の構成を示す説明図であ
る。
【図12】従来例のインクジェットヘッドを示す斜視図
である。
【図13】従来例の圧電セラミックスプレートを示す斜
視図である。
【図14】従来例のインクジェットヘッドを示す斜視図
である。
【図15】従来例の制御系のブロック図である。
【図16】従来例のインクジェットヘッドの断面を示す
断面図である。
【図17】従来例のインクジェットヘッドの動作を示す
説明図である。
【図18】従来例における印字電圧の波形と回路構成を
示す説明図である。
【図19】従来例における印字電圧とキャンセル電圧と
を有する波形と回路構成を示す説明図である。
【符号の説明】
51 双方向電流スイッチング素子 53 レベルシフタ 57 電圧発生回路 59 制御回路 65 第一トランジスタ 67 第二トランジスタ 71 双方向電流スイッチング素子 73 第一MOS−FET 75 第二MOS−FET 100 インクジェットヘッド 102 圧電セラミックスプレート 103 横溝 104 インク室 108 金属電極 116 金属電極 117 金属電極 121 カバープレート 122 マニホールド 124 金属電極 125 金属電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 宏基 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−246702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/045

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射する複数のインク室と、前
    記インク室の隣に設けられ、インクを噴射しない複数の
    非噴射領域と、前記インク室と前記非噴射領域とを隔
    て、少なくとも一部が圧電材料で形成された隔壁と、前
    記インク室内にて前記隔壁の圧電部に形成された第一電
    極と、前記非噴射領域内にて前記隔壁の圧電部に形成さ
    れた第二電極とを有するインク噴射装置であって、 前記第二電極に接続され、該第二電極に印加する第一駆
    動電圧とそれよりも低い第二駆動電圧とを順次発生する
    駆動電圧発生回路と、 前記第一電極に接続され、該第一電極を前記第一駆動電
    圧よりも低く前記第二駆動電圧よりも高い基準電圧とし
    て該第一電極に正逆方向に電流が流れる状態と高インピ
    ーダンス状態とにする切り換え回路と、インクを噴射しようとする前記インク室の前記第一電極
    を前記基準電圧にするとともに他の前記インク室の前記
    第一電極を 高インピーダンス状態にするための第一駆動
    信号を前記切り換え回路に送信し、該インクを噴射しよ
    うとする前記インク室の隣の前記非噴射領域の前記第二
    電極に前記第一駆動電圧と第二駆動電圧とを順次印加す
    るための第二駆動信号を前記駆動電圧発生回路に送信す
    る制御回路とを備えたことを特徴とするインク噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 前記切り換え回路は、前記第一電極に接
    続され、該第一電極に正逆方向に電流を流す双方向電流
    スイッチング素子と、前記第一電極を前記基準電圧にす
    るために双方向電流スイッチング素子を駆動させる第一
    電圧を、または前記第一電極を高インピーダンス状態に
    するために双方向電流スイッチング素子を駆動させない
    第二電圧を前記双方向電流スイッチング素子に与える切
    り換え電圧発生回路とから構成され、 前記制御回路は、前記第一電圧または第二電圧を発生さ
    せるための第一駆動信号を前記切り換え電圧発生回路に
    送信し、前記駆動電圧を発生させるための第二駆動信号
    を前記駆動電圧発生回路に送信することを特徴とする請
    求項1記載のインク噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記双方向電流スイッチング素子は、ア
    ナログスイッチで構成されていることを特徴とする請求
    項2記載のインク噴射装置。
  4. 【請求項4】 複数のインク室の前記第一電極は、それ
    ぞれの前記切り換え回路に接続され、複数の非噴射領域
    の前記第二電極は、共通に前記駆動電圧発生回路に接続
    されていることを特徴とする請求項1記載のインク噴射
    装置。
  5. 【請求項5】 複数のインク室の前記第一電極は、それ
    ぞれの前記双方向電流スイッチング素子に接続され、各
    々の双方向電流スイッチング素子は、それぞれの前記切
    り換え電圧発生回路に接続され、複数の非噴射領域の前
    記第二電極は、共通に前記駆動電圧発生回路に接続され
    ていることを特徴とする請求項2記載のインク噴射装
    置。
  6. 【請求項6】 前記インク室に形成された両側の前記第
    一電極は電気的に接続され、前記インク室の両隣に設け
    られた前記非噴射領域に形成された両側の第二電極は電
    気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    インク噴射装置。
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