JP3227147B2 - 鍋用把手 - Google Patents

鍋用把手

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JP3227147B2
JP3227147B2 JP2000003556A JP2000003556A JP3227147B2 JP 3227147 B2 JP3227147 B2 JP 3227147B2 JP 2000003556 A JP2000003556 A JP 2000003556A JP 2000003556 A JP2000003556 A JP 2000003556A JP 3227147 B2 JP3227147 B2 JP 3227147B2
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登志男 白石
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株式会社ユニタス
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J45/00Devices for fastening or gripping kitchen utensils or crockery
    • A47J45/10Devices for gripping or lifting hot cooking utensils, e.g. pincers, separate pot handles, fabric or like pads

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鍋の開口縁部をクラ
ンプ又はクランプ解除できるようにした着脱自在な鍋用
把手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対向配置した一対の第1,第2銜
え爪を開閉して鍋の開口縁部をクランプ又はクランプ解
除するようにしたクランプ形式の鍋用把手は、第1銜え
爪を有する第1クランプ部材と第2銜え爪を有する第2
クランプ部材とを備え、該第1,第2クランプ部材の一
方が鍋の直径方向において一方へ移動することにより第
1銜え爪と第2銜え爪の一方を他方から対向離間させて
鍋開口縁部のクランプ解除状態を形成(開ポジションの
形成)し、第1,第2クランプ部材の一方を鍋の直径方
向において上記とは逆方向へ移動することにより第1銜
え爪と第2銜え爪の一方を他方へ対向接近させて鍋開口
縁部のクランプ状態を形成(閉ポジションの形成)する
構造を有している。
【0003】又このクランプ形式の鍋用把手において
は、上記第1,第2クランプ部材の一方をコイルばねに
よって常時開ポジションへ向け付勢する構成を採りなが
ら、把手の下面に重なる上方向回動位置と把手の下面か
ら下方へ離間する下方向回動位置とに上下方向に回動す
る操作レバーを設け、該操作レバーを上記上方向回動に
て上記一方のクランプ部材を上記コイルばねの弾力に抗
して閉ポジションへ移動しクランプ状態を形成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに上記鍋用把手に
おいては、コイルばねが第1,第2クランプ部材の一方
を常に開ポジションへ向け付勢しており、閉ポジション
へ向け付勢するばねとしては何ら機能していない。即ち
コイルばねは鍋の開口縁部を保持する力として何ら寄与
していない。
【0005】従って又閉ポジションにある場合にも、常
にコイルばねの弾力が開ポジションへ向け加わっている
ため、この弾力によって一方のクランプ部材が開ポジシ
ョンへ開いてしまい、予期しないクランプ解除状態(鍋
の脱落)を招来してしまう懸念を有している。
【0006】又操作レバーが上下に回動する構造である
ため、浅鍋の場合には操作レバーが鍋設置台と干渉して
しまい、使い勝手を悪化する問題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鍋用把手
は、上記第1,第2クランプ部材の一方を上記開ポジシ
ョンと閉ポジションへ移動する手段として、水平面上に
おいて回動される操作部材と、該操作部材の回動運動を
上記第1,第2クランプ部材の一方の移動運動(進退運
動)として伝達する伝達機構とを備える。
【0008】又上記第1クランプ部材と第2クランプ部
材の一方及び第1銜え爪又は第2銜え爪の一方を上記閉
ポジションにおいてクランプ方向へ付勢すると共に、開
ポジションにおいてクランプ解除方向へ付勢するばね要
素を備える。
【0009】そして上記操作部材の一方向水平回動操作
により上記ばね要素による閉ポジション付勢状態を形成
すると共に、同他方向水平回動操作により上記ばね要素
による開ポジション付勢状態を形成する。
【0010】上記鍋用把手は第1,第2クランプ部材の
一方(第1,第2銜え爪の一方)が進退動して上記クラ
ンプ状態とクランプ解除状態を形成するのであるが、鍋
の口縁部をクランプしている状態では、上記ばね要素が
常に一方のクランプ部材及び銜え爪に閉ポジションを維
持する弾力として作用しているので、強固なクランプ力
が得られ、鍋を安定に支持し、持ち運びできる。
【0011】加えて上記ばね要素の弾力によってクラン
プ状態が維持(クランプポジションの維持)が図られる
ので、第1,第2銜え爪が不用意に開いてクランプ解除
してしまう問題も有効に解決できる。
【0012】又操作部材が水平面上で回動してクランプ
状態とクランプ解除状態とを形成する構造であるため、
鍋設置台との干渉を来すことなく、浅鍋にも有効に適用
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1乃
至図11に基づいて説明する。図1乃至図6と図10,
図11は本発明に係る鍋用把手の第1実施形態例を示し
ており、図7乃至図9と図10,図11は本発明の第2
実施形態例を示している。
【0014】各実施形態例に示す鍋用把手は、図1乃至
図3と図7乃至図9に示すように、鍋の開口縁部8をク
ランプするための第1銜え爪1を有する第1クランプ部
材3と、第2銜え爪2を有する第2クランプ部材4とを
備え、上記第1銜え爪1と第2銜え爪2とを互いに対向
して配置し、該第1,第2クランプ部材3,4の一方が
鍋の直径方向において一方へ移動することにより第1銜
え爪1と第2銜え爪2の一方を他方から対向離間させて
鍋開口縁部8のクランプ解除状態を形成(開ポジション
の形成)する(図11A参照)。
【0015】逆に第1,第2クランプ部材3,4の一方
を鍋の直径方向において上記とは逆方向へ移動すること
により第1銜え爪1と第2銜え爪2の一方を他方へ対向
接近させて鍋開口縁部8のクランプ状態を形成(閉ポジ
ションの形成)する(図11B参照)。
【0016】上記第1,第2クランプ部材3,4の一方
を上記開ポジションと閉ポジションへ移動(進退動)す
る手段として、水平面上において回動されるレバー又は
ダイヤルから成る操作部材5を備え、該操作部材5の水
平回動運動を上記第1,第2クランプ部材3,4の一方
の進退動として伝達する伝達機構6とを備える。
【0017】更に上記第1クランプ部材3と第2クラン
プ部材4の一方及び第1銜え爪1又は第2銜え爪2の一
方を上記閉ポジションにおいてクランプ方向へ付勢する
と共に、開ポジションにおいてクランプ解除方向へ付勢
するばね要素7を備える。
【0018】そして上記操作部材5の一方向水平回動操
作により上記ばね要素7による閉ポジション付勢状態を
形成すると共に、同他方向水平回動操作により上記ばね
要素7による開ポジション付勢状態を形成する。
【0019】図1乃至図3と図7乃至図9に示すよう
に、上記第1クランプ部材3は例えば細長の板材から成
るレバー3′にて形成し、該レバー3′の前端縁から下
方へ向け略直角に折曲された第1銜え爪1を有し、同レ
バー3′の後端へ向け延在する部分を把手9とする。
【0020】又上記第2クランプ部材4は例えば上記レ
バー3′より充分に短い板材にて形成し、基板部4′と
該基板部4′の前端縁から下方へ向け略直角に折曲され
た第2銜え爪2を有する。上記レバー3′と基板部4′
とはその板面が互いに上下に対向するように配置し、従
ってその前端縁から折曲形成された第1,第2銜え爪
1,2もその板面を前後に互いに対向するように配置さ
れる。
【0021】即ち、上記第2クランプ部材4の基板部
4′を第1クランプ部材3の前端部上面に並行に重畳
し、上記第1銜え爪1と第2銜え爪2を鍋の直径方向に
おいて互いに対向せしめる。
【0022】又上記操作部材5は例えば細長の板材から
成るレバー5′にて形成し、該レバー5′を上記第2ク
ランプ部材4の上位にその板面が互いに対向するように
配し、該レバー5′を第1クランプ部材3の前端部に立
設した軸11を以て水平回動可に軸支し、該軸支部から
後端へ延在する部分を把手10とする。
【0023】上記軸11は第2クランプ部材4に設けた
前後方向に延びるガイド溝21を通し、上方へ突出され
て操作部材5を軸支する。
【0024】上記操作部材5を形成するレバー5′を図
1乃至図3に示すように、レバー3′と重なるように水
平回動操作(閉回動)することによって上記第2クラン
プ部材4を後退させ、第2銜え爪2を第1銜え爪1に対
し対向接近方向へ後退せしめ、該対向接近方向への移動
にて上記閉ポジションを形成(クランプ状態の形成)す
る。
【0025】又上記操作部材5を形成するレバー5′を
図3乃至図1に示すように、レバー3′から離間するよ
うに水平回動操作(開回動)することによって上記第2
クランプ部材4を前進させ、第2銜え爪2を第1銜え爪
1に対し対向離間方向へ前進せしめ、該対向離間方向へ
の移動にて上記開ポジションを形成(クランプ解除状態
の形成)する。
【0026】上記操作部材5は第1クランプ部材3と重
なるように回動した時、操作部材5に設けたストッパー
25が第1クランプ部材3の把手9の一側面に係合し、
それ以上の回動を阻止する。
【0027】上記ストッパー25は例えば操作部材5の
把手10の下面に立設した突起にて形成し、他方第1ク
ランプ部材3の把手9の一側縁に上記ストッパー25で
ある突起を受け入れる係合孔26を設ける。従ってスト
ッパー25が係合孔26内に嵌合され、上記操作部材5
の第1クランプ部材3に対する閉回動状態を保持する。
【0028】上記操作部材5の第1クランプ部材3に対
する水平回動運動を第2クランプ部材4の進退動、即ち
鍋の直径方向における移動運動として伝達する上記伝達
機構6として、図1乃至図3に示す実施形態例は、リン
ク12とガイド軸13と牽引部材14とを備える。
【0029】他方図7乃至図9に示す実施形態例は、上
記操作部材5の第1クランプ部材3に対する水平回動運
動を第2クランプ部材4の進退動、即ち鍋の直径方向に
おける移動運動として伝達する上記伝達機構6として、
上記リンク12に代わるカム15とガイド軸13と牽引
部材14とを備える。
【0030】更に前記のように、上記第1クランプ部材
3と第2クランプ部材4の一方及び第1銜え爪1又は第
2銜え爪2の一方を上記閉ポジションにおいてクランプ
方向へ付勢すると共に、開ポジションにおいてクランプ
解除方向へ付勢するばね要素7を備える。
【0031】このばね要素7は上記操作部材5の一方向
水平回動操作(閉回動)により閉ポジション付勢状態を
形成すると共に、同他方向水平回動操作(開回動)によ
り開ポジション付勢状態を形成し、操作レバー5は各状
態に切り換える。
【0032】図1乃至図3に示す実施形態例と図7乃至
図9に実施形態例は、上記ばね要素7として図10に示
す第1,第2弾性C字形リング16,17を用いてい
る。
【0033】この第1,第2弾性C字形リング16,1
7は夫々の開口端が第2クランプ部材4の進退軸線Yを
中心にして反対側に向くように対称配置にし、重ね合わ
せて第2クランプ部材4の基板部4′の上面に設置し、
即ち操作部材5と第2クランプ部材4間に上記第1,第
2弾性C字形リング16,17の重ね合わせ体を介在す
る。
【0034】他方上記牽引部材14は前方へ対向して延
びる第1牽引アーム18と第2牽引アーム19を有し、
第1牽引アーム18の端部を第1弾性C字形リング16
の一端に連結すると共に、該リング16の他端を第2ク
ランプ部材4の上記軸線Yを境とする後端部左側に連結
し、更に第2牽引アーム19の端部を第2弾性C字形リ
ング17の一端に連結すると共に、該リング17の他端
を第2クランプ部材4の上記軸線Yを境とする後端部右
側に連結する。
【0035】上記牽引部材14を第1,第2牽引アーム
18,19の連結部において上記ガイド軸13に結合す
る。このガイド軸13は上記軸11の後方に配置され、
第1クランプ部材3の把手9に開設した前後方向に延び
るガイド溝20に沿って前後方向へ移動可能に設けられ
ている。
【0036】図1乃至図3に示す上記リンク12の一端
は上記ガイド軸13に回動可に支持され、他端は操作部
材5の把手基端部に軸13′を以て回動可に支持する。
図示しないが、この操作レバー5′の把手を無くし、ダ
イヤル操作輪形式にする場合には、該ダイヤル操作輪の
中心部を軸11を以て水平回動可に支持し、該ダイヤル
操作輪の外周縁部に上記リンク12の他端を支持する。
【0037】而して把手9,10を手指で握り、操作部
材5を図7に示す開回動状態から図9に示す閉回動状態
に水平回動操作すると、即ち操作部材5が第1クランプ
部材3の上面に重なるように水平回動操作すると、ガイ
ド軸13がリンク12により押圧されてガイド溝20に
沿い後方へ移動する。
【0038】このガイド軸13の後退に追随して牽引部
材14が後方へ移動し、この牽引部材14の後方移動に
よって第1,第2牽引アーム18,19に連結された第
1,第2弾性C字形リング16,17の一端をその弾性
に抗して後方へ牽引する。
【0039】この結果第1,第2弾性C字形リングの他
端に連結された第2クランプ部材4が後方へ移動し、即
ち第1銜え爪1に対し第2銜え爪2が対向接近する方向
へ移動し、前記閉ポジション状態を形成し、鍋の開口縁
部8のクランプ状態を形成する。
【0040】上記リンク12は図3及び図6に示すよう
に、上記ガイド軸13に横動力を付与しつつ、軸11を
支点としてガイド軸13の前方を第1クランプ部材3の
一側方から他側方へ向け軸線Yを越えて反転し、ばね要
素7を開方向付勢状態から閉方向付勢状態へ転換する。
【0041】この結果ばね要素7による弾力は、第2銜
え爪2を常に閉ポジション方向へ付勢する弾力として作
用し、該弾力によって閉ポジション状態(クランプ状
態)を保持する。
【0042】同時にばね要素7はリンク12が上記軸線
Yを越えることによって、操作部材5に対する開方向付
勢状態から閉方向付勢状態に転ずる。よってばね要素7
の弾力は操作部材5の閉状態を維持する弾力として作用
する。
【0043】逆に図3に示す上記閉方向回動状態にある
操作部材5を、図1に示す開方向へ水平回動すると、リ
ンク12が軸線Yを越えて逆転し、該リンク12の前方
への引っ張り力によりガイド軸13が前方へ移動すると
共に牽引部材14が前方移動し、これに追随してばね要
素7と第2クランプ部材4が前方へ移動し、この前進に
より第2銜え爪2が第1銜え爪1に対し対向離間方向へ
移動し、前記開ポジション状態(クランプ解除状態)を
形成する。
【0044】図1や図2に示す操作部材5が軸線Yを越
えて開方向へ水平回動している状態では、ばね要素7の
弾力は操作部材5に対し、常に開ポジション状態(クラ
ンプ解除状態)を維持する弾力として作用する。
【0045】他方図7乃至図9に示す実施形態例は、上
記リンク12に代えてカム15を用いている。このカム
15は例えば偏心周面カムを用い、このカムを操作部材
5の裏面側に同操作部材と一体に設け、例えば軸11に
操作部材5と一体に回動するように取り付け、そのカム
面を上記ガイド軸13に常時当接状態に置く。
【0046】而して把手9,10を手指で握り、操作部
材5を図7に示す開回動状態から図9に示す閉回動状態
に水平回動操作すると、即ち操作部材5が第1クランプ
部材3の上面に重なるように水平回動操作すると、ガイ
ド軸13がカム15により押圧されてガイド溝20に沿
い後方へ移動する。
【0047】このガイド軸13の後退に追随して牽引部
材14が後方へ移動し、この牽引部材14の後方移動に
よって第1,第2牽引アーム18,19に連結された第
1,第2弾性C字形リング16,17の一端をその弾性
に抗して後方へ牽引する。
【0048】この結果第1,第2弾性C字形リングの他
端に連結された第2クランプ部材4が後方へ移動し、即
ち第1銜え爪1に対し第2銜え爪2が対向接近する方向
へ移動し、前記閉ポジション状態を形成し、鍋の開口縁
部8のクランプ状態を形成する。
【0049】上記カム15は図9に示すように、その偏
心部22が上記ガイド軸13にばね要素7に抗して横動
力を付与しつつ、該軸11を支点として軸11の前方を
第1クランプ部材3の一側方から他側方へ向け回動し、
カム15の偏心部22の最大偏心部が軸線Yを越えて偏
心部22終端の係止爪23がガイド軸13に係合するこ
とにより、ばね要素7を開方向付勢状態から閉方向付勢
状態へ転換する。
【0050】この結果ばね要素7による弾力は、第2銜
え爪2を常に閉ポジション方向へ付勢する弾力として作
用し、該弾力によって閉ポジション状態(クランプ状
態)を保持する。
【0051】同時にばね要素7はカム15の最大偏心部
が上記軸線Yを越えることによって、操作部材5に対す
る開方向付勢状態から閉方向付勢状態に転ずる。よって
ばね要素7の弾力は操作部材5の閉状態を維持する弾力
として作用する。
【0052】逆に図9に示す上記閉方向回動状態にある
操作部材5を図7に示す開方向へ水平回動すると、カム
15の偏心部22の最大偏心部が軸線Yを越えて逆転し
た時に、ガイド軸13を前方へ押圧するばね24がガイ
ド軸13を前方へ押圧移動すると共に牽引部材14を前
方移動し、これに追随してばね要素7と第2クランプ部
材4が前方へ移動し、この前進により第2銜え爪2が第
1銜え爪1に対し対向離間方向へ移動し、前記開ポジシ
ョン状態(クランプ解除状態)を形成する。
【0053】上記ばね24はコイルばねにて形成し、該
コイルばねの一端をガイド軸13に連結し、他端をレバ
ー3′に沿い延在させつつ把手9の後端に連結して圧縮
状態(弾力を蓄えた状態)に置く。
【0054】図7や図8に示す操作部材5が軸線Yを越
えて開方向へ水平回動している状態では、ばね要素7の
弾力は操作部材6に対し、常に開ポジション状態(クラ
ンプ解除状態)を維持する弾力として作用する。操作レ
バー5′に代えダイヤル操作輪を用いる場合も同様であ
る。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る鍋用把手は第1,第2クラ
ンプ部材の一方(第1,第2銜え爪の一方)が後退又は
前進して鍋の口縁部をクランプしている状態では、上記
ばね要素が常に一方のクランプ部材及び銜え爪に閉ポジ
ションを維持する弾力として作用しているので、強固な
クランプ力が得られ、鍋を安定に支持し持ち運びでき
る。
【0056】加えて上記ばね要素の弾力によってクラン
プ状態の維持(クランプポジションの維持)が図られる
ので、第1,第2銜え爪が不用意に開いてクランプ解除
してしまう問題も有効に解決できる。
【0057】又操作部材が水平面上で回動してクランプ
状態とクランプ解除状態とを形成する構造であるため、
鍋設置台との干渉を来すことなく、浅鍋にも有効に適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例を示す鍋用把手におい
て、操作部材が開方向へ水平回動されて開ポジションを
形成している状態を示す斜視図。
【図2】上記操作部材を図1の状態から閉方向へ水平回
動する途中の状態を示す鍋用把手の斜視図。
【図3】上記鍋用把手において、操作部材が閉方向へ水
平回動されて閉ポジションを形成している状態を示す斜
視図。
【図4】上記鍋用把手の平面図。
【図5】上記鍋用把手の側面図。
【図6】上記鍋用把手におけるリンクの動作を示す平面
図。
【図7】本発明の第2実施形態例を示す鍋用把手におい
て、操作部材が開方向へ水平回動されて開ポジションを
形成している状態を示す斜視図。
【図8】上記操作部材を図7の状態から閉方向へ水平回
動する途中の状態を示す鍋用把手の斜視図。
【図9】上記鍋用把手において、操作部材が閉方向へ水
平回動されて閉ポジションを形成している状態を示す斜
視図。
【図10】上記第1,第2実施形態例に共通のばね要素
を概示する平面図。
【図11】上記第1,第3実施形態例に共通の第1,第
2銜え爪による鍋口縁部のクランプ状態(B図)とクラ
ンプ解除状態(A図)を示す断面図。
【符号の説明】
1 第1銜え爪 2 第2銜え爪 3 第1クランプ部材 3′ レバー 4 第2クランプ部材 4′ 基板部 5 操作部材 5′ レバー 6 伝達機構 7 ばね要素 8 鍋の開口縁部 9,10 把手 11 軸 12 リンク 13 ガイド軸 13′ 軸 14 牽引部材 15 カム 16 第1弾性C字形リング 17 第2弾性C字形リング 18 第1牽引アーム 19 第2牽引アーム 20,21 ガイド軸 22 偏心部 23 係止爪 24 ばね 25 ストッパー 26 係合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 45/10 A47J 27/00 101 A47J 45/07

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍋の開口縁部をクランプするための第1銜
    え爪を有する第1クランプ部材と第2銜え爪を有する第
    2クランプ部材とを備え;上記第1銜え爪と第2銜え爪
    とを互いに対向して配置し;該第1,第2クランプ部材
    の一方が鍋の直径方向において一方へ移動することによ
    り第1銜え爪と第2銜え爪の一方を他方から対向離間さ
    せて鍋開口縁部のクランプ解除状態を形成(開ポジショ
    ンの形成)し;第1,第2クランプ部材の一方を鍋の直
    径方向において上記とは逆方向へ移動することにより第
    1銜え爪と第2銜え爪の一方を他方へ対向接近させて鍋
    開口縁部のクランプ状態を形成(閉ポジションの形成)
    するように配設した鍋用把手において;上記第1,第2
    クランプ部材の一方を上記開ポジションと閉ポジション
    へ移動する手段として、水平面上において回動される操
    作部材と、該操作部材の回動運動を上記第1,第2クラ
    ンプ部材の一方の進退動として伝達する伝達機構とを備
    え;上記第1クランプ部材と第2クランプ部材の一方及
    び第1銜え爪又は第2銜え爪の一方を上記閉ポジション
    においてクランプ方向へ付勢すると共に、開ポジション
    においてクランプ解除方向へ付勢するばね要素を備え;
    上記操作部材の一方向水平回動操作により上記ばね要素
    の閉ポジション付勢状態を形成すると共に、同他方向水
    平回動操作により上記ばね要素の開ポジション付勢状態
    を形成する構成としたことを特徴とする鍋用把手。
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